大屋地爵士のJAZZYな生活

ダンジョンを抜けたら

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かっての会社のヨット部の仲間が集まる年に一度の忘年会の日。この日は、家から電車で1時間もかからないのに、すっかり遠くなってしまった梅田まで、年に1回出かける日でもある。この会のお約束となった赤いマフラーを巻き、一番の冷え込みの中を最寄り駅へと向かう。12月の金曜日の夕刻。これが特別ではなく、通常であろう阪急梅田駅の人混み。現役の時は通勤経路だった。しかし、郊外で隠居生活を送り、すっかり人混み、雑踏が苦手になっている私には、眩しいばかりのクリスマス・イルミネーションとたじろぐほどの梅田駅界隈。

阪急梅田駅、JR大阪駅近辺の地上の風景はここ数年ですっかり変わってしまった。忘年会、目的地は西梅田である。地下街を通っていこうと決め、現役時代以来、頭のメモリーにしまいこんだままの地下街のマップを呼び起こし、ルートを頭の中で確認し、いざダンジョン(地下迷宮)へと向かう。マップがまだ有効だったらしく、名高きダンジョンをほぼ迷うことなく抜けて、目的地へ着き、時間を忘れて飲みかつ喰い、一年ぶりに交遊を深めた。

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さて、今宵のディーヴァ。すこし眩くて、私の大の御贔屓のひとりである、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」にしましょう。このブログでも何回となく登場しているディーヴァ。(参照拙ブログ「立春の朝に」「もう少しやさしい雨を ・・・」「わが心のミューズたち(2) ステイシー・ケント」「とどろく爆音に ・・・」「ひな祭りです、お内裏様デュオです」 などなど) 

1968年 米ニュージャージー州出身であるが、1991年のヨーロッパ旅行の際、ロンドンで英国のミュージシャンと交流を深めて以降、1ロンドンへ移住、そこを拠点に活躍。1997年、「クローズ・ユア・アイズ/Close Your Eyes」でのデビュー以来、スタンダード・ソングを可憐に歌うチャーミングさで日本でも高い人気を誇る女性ヴォーカリストである。夫でもあり、プロデューサー、SAX奏者でもある、「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」と二人三脚でロンドンで音楽活動を続けてきた。

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2007年にフランスの「ブルーノート」へ移籍。日系の「カズオ・イシグロ」の詩を起用した「市街電車で朝食を/Breakfast on the morning tram」(2007)や、全編フランス語でのジャズ・アルバム、「Raconte-Moi/パリの詩」(2010)で新機軸を拓いた。その彼女が、「ブルーノート」から、さらに「ソニー」へと移籍。その第一弾、「テンダリー/Tenderly」(2015)がリリースされた。2013年にリリースした「チェンジング・ライツ/The Changing Lights」以来、約2年振りの待望のニュー・アルバム。

ボサノヴァの巨匠、ギタリスト/作曲家の「ホベルト・メネスカル/Roberto Menescal」との共演が実現し、「Only Trust Your Heart」、「The Very Thought Of You」、「Embraceable You」やタイトル曲、「Tenderly」、「In The Wee Small Hours Of The Morning」などのスタンダードの名曲を心地よいジャズ・ボッサ・サウンドで聴かせる作品に仕上がっている。

「ホベルト・メネスカル」といえば、ボサノヴァ創成期の一人。ボサノヴァのルーツをリアルタイムで知る数少ないアーティスト。(参照拙ブログ「音楽の誕生 ~ボサノバのルーツを知って~」

Tenderly

Stacey Kent / Okeh



チャーミングなボッサの響きを凍てつく冬の宵に ・・・。多分、部屋がホッと暖かくなりますよ。

「Only Trust Your Heart - Stacey Kent」

          


「Tenderly - Stacey Kent」


          

「In The Wee Small Hours Of The Morning - Stacey Kent」

          
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by knakano0311 | 2015-12-06 22:58 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(2)
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Commented by maya653 at 2015-12-07 14:47
40年前ここから地下御堂筋線に乗り換えて淀屋橋まで・・・私の通勤経路でした。懐かしい梅田。でもきっと今は浦島太郎です。
Commented by knakano0311 at 2015-12-07 22:47
maya653 さん   たしか神戸のご出身でしたか? 梅田の地上はここ数年ですっかり変わってしまいました。わたしも浦島太郎。淀屋橋あたりはあまり変わっていないような気がします。
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