大屋地爵士のJAZZYな生活

天空の城へ

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今日の「おやじの遠足」は、天空の城、兵庫県朝来市にある「竹田城」。最近人気の城跡である。前々から同じ兵庫県にもあり、かねてから行きたいとは思っていた城跡。しかし、現役時代はなかなか機会を得ず、また定年後も、雲海に浮かぶ城跡を見ようと思っていたので、そのためには夜中車を走らさねばならず、二の足を踏んでいた。今回雲海はないが、いい機会でもあり、山の遊び仲間と共に訪れてみた。

思い立った理由のひとつは、足腰がまだ達者なうちに行っておこうと思ったこと。もう一つは、「降旗康男」監督、最後の主演作品となった「高倉健」の映画、「あなたへ」(2012)で、竹田城跡のシーンが強く印象に残っていたためである。「田中裕子」演ずる英二の妻洋子が、かって童謡歌手のころ、この城跡で、「宮沢賢治」の「星めぐりの歌」を歌うシーンがあった。妻亡きあと、「高倉健」演ずる英二が城跡を訪れて、亡き妻を偲ぶシーンも。「星めぐりの歌」、こんな歌でした。

「♪ あかいめだまの さそり
   ひろげた鷲の  つばさ
   あをいめだまの 小いぬ、
   ひかりのへびの とぐろ。
    ・・・・・・・・・・・・・・・     ♪」  (宮沢賢治)

「星めぐりの歌 映画「あなたへ」より」

          

わが家から地道と高速を走ること2時間ほどで、麓のバスターミナルのある「山城の郷」へ着く。そこからシャトルバスで城跡登り口まで行き、あとは徒歩で登っていく。最後の石段だけはすこしきつかったが、あとは比較的平坦な道。山桜やアオダモ、ガマズミなどの花を見ながら登っていく。やがて、石垣が稜線のように見えてくる。頂上は天守台があった本丸、二の丸、三の丸など400m×100mほどの狭い「縄張り」。雲海ではないけど、天守台跡から見るその眺望は絶景そのものである。吹き上げてくる爽快な風といい、名残の山桜が残る里の見晴らしといい、山頂に連なる石垣といい、その360度広がるパノラマは素晴らしい。

晩秋の雲海に浮かび上がる標高353.7mの古城山(虎臥山)の山頂に築かれた、累々たる石垣群の威容を誇る日本屈指の山城。嘉吉三年(1443年)、戦国守護大名、「山名宗全」によって基礎が築かれ、太田垣氏がその後7代に渡って城主となったが、「織田信長」の命による「羽柴秀吉」の但馬攻めで天正八年(1580年)落城したという。この辺の事情は、NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」に描かれていた。

最後の城主「赤松広秀」が豪壮な石積みの城郭を整備したと言われるが、この石垣は 安土城、大阪城、名古屋城、熊本城、姫路城など名だたる名城の基礎を築いた「穴太衆(あのうしゅう)」が積み上げた「野面積み」、別名「穴太積み」。400年経た今に残る石垣。重機などのない時代に、こんな高い急な斜面によく積んだものだと、当時の技術の高さに感心する。長年の念願がかなった「おやじの遠足」であった。家に帰って感想を話したところ、「私を連れてって」というリクエスト。さてさて ・・・。

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「城」がテーマの今宵のピアノは、まずは「スウェーデンの城/Chateau En Suede」。「ケニー・ドリュー/Kenny Drew」を選んでみました。メロディを重視したその端正なピアノと聴きやすさで日本でも人気のあったピアニスト。アメリカ人でありながら、人種差別問題に嫌気が差し、パリ、デンマークのコペンハーゲンに活動の拠点を移し、以来デンマーク人のベーシスト、「ニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセン/Niels-Henning Ørsted Pedersen」を生涯の演奏のパートナーとした。アメリカン・ジャズを全くと言っていいほど感じさせないそのタッチとリリシズムは私をヨーロッパ・ジャズ、とりわけピアノへと誘った一人でもある。

Recollections

Kenny -Trio- Drew / Timeless Holland



「Kenny Drew trio - Chateau en Suede」

          

もうひとり、欧州ジャズピアノの巨匠からアップしておきましょうか。「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」。「Castle Of Solitude (孤独の城)」。アルバムは、「Dream Dance」。他のパーソネルは、鉄壁のレギュラー・トリオを組む「マーク・ジョンソン/Marc Johnson (b)」、「ジョーイ・バロン/Joey Baron (ds)」。

Dream Dance

Enrico Pieranunzi / Camjazz




「Enrico Pieranunzi - Castle of solitude」


          
 



 
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by knakano0311 | 2016-04-24 17:36 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)
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