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大屋地爵士のJAZZYな生活

こちとら365連休です

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「ユズリハ(譲葉、交譲木または楪)」。「ユズリハ」の名は、春に新しい若葉が出てくると、前年の古い葉は、それに譲るように落ちて朽ちるということに由来するという。まるで世代交代の象徴のようである。なんとなく我が身になぞらえ、感慨深げに見てしまう。そんな特徴を、親が子を育てて家が代々続いていくように見立て、古くから縁起物とされ、正月の飾りや庭木に使われるようになったという。

今年は長ければ、10連休というGW、大型連休に突入して、新幹線のラッシュや高速道路の渋滞情報がニュースで流れている。もうどこへ行ってもラッシュと人ごみで、近くのショッピング・センターやモールでもそうである。こんな時期はいつも、「どうせ私たちは365連休」と嘯いて、こんな時は動かないことに決めている。私も現役時代、子供が小さい頃は、やはりこのGW、子供を連れての帰省やレジャーで大渋滞に巻き込まれ、往生したことが何回もある。そんな苦労は、いま子供世代が背負っている。それにしても、動かざること10日間かあ。ちょっと長いかな ・・・。

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ウォーキングの途中、珍しい(?)ことに、「日の丸」を掲げた家を見つけた。海外に行って気がつくとの一つが、その国の国旗の多さである。どこにいっても国旗を見かける。それが普通なのだが ・・・。我が団地で見かけることはほとんどない。そういえば、我が家にも実家から持ってきた真新しい「日の丸」があるが、掲げたことはないなあ。特に「日の丸」について特別な感慨や思い入れを持っているわけではないが、国民の祝日くらい掲げてみようか ・・・。

「ツバメ(燕)」が巣作りを始めた ・・・。

さて、「Everyday Will Be Like A Holiday(休日のような毎日)」なんてタイトルの歌があります。かって「ウィリアム・ベル/William Bell」が歌ったようです。作曲のクレジットに、「ブッカー・T・ジョーンズ/Booker T. Jones」とありますからソウル系の曲と見当がつきます。

「♪ Everyday will be like a holiday  毎日が休日のようになる
   When my baby             あの娘が帰ってきたら
   When my baby comes home   あの娘が帰ってきたら

   Now she's been gone         今は離れていても
   For such a long time          長い間離れていても
   Ever since she's been gone     離れてしまってからも
   She been on my mind         あの娘は僕の心の中にずっと

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・            ・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」  

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どの歌い手でもそうですが、アルバムというのは、歌い手の想いが凝縮された、「一篇の物語」、あるいは「一幕の劇」のようなもの。一際その印象が強いように思うのは、「ホリー・コール/Holly Cole」。

1963年、カナダ、ハリファックス生まれ。家族全員がピアノを演奏するという音楽一家だったという。16歳の時に、「バークリー音楽院」でジャズを学んでいた兄を頼ってボストンに行き、初めて生のジャズと出会う。1986年に、「デヴィッド・ピッチ/David Pitch(b)」に「アーロン・ディヴィス/Aaron Davis(p)」を加え、ドラムレスの「ホリー・コール・トリオ」を結成。しかし、1987年、トリオでの初ライヴの前日、交通事故により顎の骨を砕き、歌手としては再起不能とまで言われた。血の滲むような努力で怪我を克服し、1989年に「Christmas Blues」でデビュー。トリオでは、「Girl Talk」(1990)、「Blame It On My Youth(日本デビュー盤タイトル;Calling You)」(1992)、「Don’t Smoke In Bed」(1993)を続けてリリースし、ジャズ・シンガーとしての歩みを着実に重ねて行き、遅まきながら彼女の名が一躍多くの音楽ファンに広まった。同じカナダ出身であり、何かと比較されるのが、1964年生まれの「ダイアナ・クラール/Diana Krall」。当初一気に前を突っ走っていたダイアナであるが、ここしばらくは、足踏み状態。私の中では、その「ダイアナ・クラール」を追い抜いてしまったような気がする。

「ホリー・コール・トリオ」のアルバム、「Don’t Smoke In Bed/ベッドでタバコを吸わないで」に「Everyday Will Be Like A Holiday」は収録されている。

Don't Smoke in Bed

Holly Cole / Blue Note Records



「モントリオール・ジャズ・フェス/Montreal International Jazz Festival」でのライブから、サックス奏者の「ジョシュア・レッドマン/Joshua Redman」、そしてギター奏者の、「ジョン・ピザレリ/John Pizzarelli」とのコラボで。


「Holly Cole Trio - Everyday Will Be Like a Holiday」


          

「ホリディ」。「Holiday」。不世出の歌姫がいた。「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」。彼女の歌に、「I'm a Fool to Want You (邦題;恋は愚かと言うけれど)」という名唱がある。

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この歌は、1951年に、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」、「ジャック・ウルフ/Jack Wolf」、「ジョエル・ヘロン/Joel Herron」によって作られた曲で、多くの歌い手によってカバーされているスタンダード曲。わたしは、「チェット・ベイカー/Chet Baker」の歌唱によって聴いて以来、「特定曲衝動買い症候群」とも言うべき症状に陥り、今は症状がだいぶ改善されましたが、この歌を歌っているアルバムがあると衝動買いをしてしまうという困ったことになっています。

どうして人は恋をしてしまうのか? 初めて聴いたときは、邦題の「恋は愚かと言うけれど」というような表層的な意味でなく、もっと根源的な身震いがするほどの奥深いエモーションを感じたことを覚えています。

【 I'm Fool To Want You 】 

「♪ I'm a fool to want you         馬鹿ね こんなにもあなたが恋しいなんて
  I'm a fool to want you         こんなにも
  To want a love that can't be true   偽りでもいいからあなたと恋をしたい
   A love that's there for others too   ほかの誰かのためのものと分かっていても

   I'm a fool to hold you           こんなにもあなたを抱きしめたいなんて
   Such a fool to hold you          こんなにも
   To seek a kiss not mine alone     わたしだけのためではないキスと分かっていても
  To share a kiss the Devil has known  悪魔に魂を売ってでも、そのキスが欲しい

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

レディ・イン・サテン +4(期間生産限定盤)

ビリー・ホリデイ / SMJ



「Billie Holiday - I'm A Fool To Want You」

          


 


 
by knakano0311 | 2016-05-03 18:10 | マーケッターとしてのシニアから | Comments(0)
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