大屋地爵士のJAZZYな生活

路傍の花、樹々の鳥(115) ~ 雅びと耽美と ・・・ ~

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いつものウォーキングの道筋で見かけたのは、「アヤメ(菖蒲、文目、綾目)」によく似た花。やや幅広の葉で、花芯部に網目模様が見当たらないから、アヤメの仲間で、「イチハツ(一初)」でしょうか。乾いた土に生え、中央部のひらひらする「とさか状」の花びらは、和風で雅びを感じさせる。縦に何本もの筋(突起した脈)を持つ葉も特徴。意外や、中国原産の植物で、古く室町時代に渡来し、観賞用として栽培され、アヤメの類で一番先に咲くので、「イチハツ(一初)」の名があるという。私は、洋風の花よりも和風、そして日本に根付いている花にどうしても目がいってしまう。

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さて今宵、「雅びにして耽美のピアノ」のニューフェイスは、イタリアのジャズ・ピアニスト、「ロベルト・オルサー/Robert Olzer 」率いるトリオ。アルバムは、「THE MOON AND THE BONFIRES」(bonfire;大きな篝火、焚き火)。澤野工房からの初リリースである。「やはりサワノが ・・・」と頷くことしきり。前回輸入盤としてリリースされ、「ジャズ・ディスク大賞金賞」を受賞したという「Steppin'Out」(2013)は、残念ながらYOUTUBEでしか聴いてなかったので、今回は期待して聞いたところである。いや、ピアノの音の透明感が尋常ではない。「ファツィオリ/Fazioli Grand Piano F278」を使っていると、クレジットに記載されている。このピアノ、イタリアのピアニストたちが好んで使うようで、透明感が抜群で、その響きは美しすぎるといっていいほどである。

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「ロベルト・オルサー」。1971年、イタリアは「ドモドッソラ」生まれ。幼少の頃から、クラシックのピアノとオルガンを習い、名門「ベルディ音楽院」ではオルガンを専攻。その後、ミラノのカソリック大学では哲学を学ぶ傍ら、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」らからジャズ・ピアノを学んだという。最初のレコーディングは、セクステットで、2002~2003年に行われ、「Eveline」というタイトルでリリースされている。その後、「ユーリ・ゴロウベフ/Yuri Goloubev (doublebass)」、「マウロ・ベッジオ/Mauro Beggio (drums)」とピアノトリオを結成、2012年に、「Steppin'Out」、そして今回の「THE MOON AND THE BONFIRES」がリリースされた。

今まさに絶頂期、旬を迎えているジャズ・ピアニストといっても過言ではなさそうだ。今回、この「ロベルト・オルサー」が加わり、私のヨーロッパ・ジャズ・ピアノへのさらなる傾倒もイタリアと北欧に収斂しつつあるようだ。

THE MOON AND THE BONFIRES

ロベルト・オルサー・トリオ / 澤野工房



まだ、YOUTUBEにアップされていないが、彼のホームページでは、サンプルとして、「La luna e i falò (Roberto Olzer作曲)と、「アレハンドロ・イニャリトウ/Alejandro Iñárritu」監督の映画「バベル/Babel」(2006)で用いられた曲、「坂本龍一」作曲の「Bibo no aozora (美貌の青空)」を聴くことができる。

前作、「Steppin'Out」からいくつか ・・・。

Steppin' Out

Roberto Olzer Trio / Abeat Records



「Roberto Olzer Trio - Die Irren」

          

「Roberto Olzer trio - FF (Fast Forward)」

          
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by knakano0311 | 2016-05-02 15:15 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)
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