大屋地爵士のJAZZYな生活

「虫愛でる爺」がちょこっとフェイクについて語る

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散歩道、道路の傍らにある藤の蔓に虫がびっしりとついている。なんの虫だろう? 虫についてはほとんど知らないのだが、持ち前の好奇心、ことしも「虫愛でる爺」が目覚めたようだ。図鑑で調べてみると、確信はないのであるが、「ノミハムシ(蚤葉虫)」の種類、「オオアカマルノミハムシ(大赤丸蚤葉虫)」、別名、「オオアカマルトビハムシ(大赤丸跳葉虫)」ではないかと思われる。触覚が見えないのがちょっと気になるが ・・・。知っていたら、どなたかご教授ください。

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そして、ややこしい木も ・・・。「アカシア」である。一般的には、「アカシア」と呼ばれているが、正しくは、「ニセアカシア」。和名は、「ハリエンジュ(針槐)」という。北アメリカ原産の樹木で、日本には明治の始めに渡来した。成長が大変早く花も美しいので、公園や街路樹によく植えられるほか、肥料分のまったく無い、やせた土地でもよく成育できるため、荒廃した山地や砂丘の緑化によくつかわれきた。ご存じのように、札幌のアカシア並木は有名である。それだけでなく、この木から蜂によって蜜をとるなど有用に使ってきた。日本に輸入された当初は、この「ニセアカシア」を「アカシア」と呼んでいたが、本当の「アカシア」の仲間がいろいろと導入されるようになり、その区別をはっきりさせるため、種名を日本語に直訳して、「ニセアカシア」と呼ぶようになったという。

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ところが、近年、早すぎる成長と、地下から萌芽を出してどんどん増えていくという性質により、「ニセアカシア」が植栽されたところには他の木が植えられないという、本来の植生を乱す欠点が明らかになってきた。その結果、緑化資材に外来種を用いることが問題視され、この「ニセアカシア」もその強い生命力ゆえ、「要注意外来生物リスト」にあげられ、駆除(伐採)が検討されている。事実、近くの里山でも、「巻き枯らし(環状剥皮)」という、地上1m以下の樹皮を全部はぎ取るという方法で大量に「ニセアカシア」の駆除をしている林を見たことがある。

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こちらが、本当の「アカシア」の仲間、「フサアカシア(房アカシア)」、あるいは「ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)」である。また輪をかけてややこしいことに、これは「ミモザ」という名で呼ばれることが多く、一般にはそっちの名前のほうがよく知られ、私の団地でも庭木としてよく見かける。写真はウォーキングの途中で見かけた、「ギンヨウアカシア」の木。どうも植物の世界でも、名前のややこしさ、混乱や主導権争い(?)が見られることなど興味深い。

音楽用語でも、「フェイク(fake、偽物)」という言葉がある。この「フェイク」とは、基本となるメロディーから、わざと違うメロディーに変化させて歌ったり演奏したりすることを指し、またメロディーやコーラス以外の部分を歌詞をつけずに即興で歌ったり、演奏することも「フェイク」と言うようだ。ただ、これは偽物からとった和製英語で、正しくは、アドリブ、もしくはインプロビゼーション(即興演奏)と言うのが正しい。

また、「フェイク・ボッサ」という言葉もあります。これも和製英語でしょう。ちゃんとした定義は分かりませんが、ブラジルで生まれた正統派のボサノバ以外の音楽、例えば、スタンダードJAZZ、シャンソン、POPS、ロック、歌謡曲・・・などをボサノバ・アレンジで演奏された音楽の総称を言うようです。決して悪い意味ではありません。私は、「セルジオ・メンデスとブラジル’66/SERGIO MENDES & BRASL'66」、「ゲイリー・マクファーランド/Gary Mcfarland」あたりをその起源とするのでは ・・・ と考えています。(参照拙ブログ「ボサノバはお好き?(5) ~フェイク・ボッサこそワールド・ボッサ~」

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さて、その「フェイク・ボッサ」。前回、「アマポーラ」に引き続いて、かって人気のボッサ・ユニット、「ベレーザ/Beleza」のリード・ボーカだった、アルゼンチン出身の歌姫、「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」。フェイクの対象は、「ローリングストーンズ/The Rolling Stones」の「サティスファクション/(I Can't Get No)
Satisfaction」。

ボッサ・ベレーザ

ガブリエラ・アンダース / ビクターエンタテインメント



「(I Can't Get No) Satisfaction-Gabriela Anders」

          

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もう一つ典型的なフェイク・ボッサを ・・・。「クレモンティーヌ/Clémentine」。

「クレモンティーヌ」は、フランスの歌手。パリに生まれる。父親の転勤でメキシコをはじめとする世界中に移住し、ボサノヴァや各国の音楽に触れて育つ。10歳の頃フランスに戻り、ピアノを習いはじめる。1987年にデモテープを送ったことがきっかけで、歌手デビューをすることとなった。日本びいきらしく、2009年から4年間、「京都市名誉親善大使」に任命されたという。2010年にはサントリーCMで、アルバム「アニメンティーヌ/ANIMENTINE」収録の「天才バカボン」のボサノバ・バージョンが起用された。

アニメンティーヌ~Bossa Du Anime~

クレモンティーヌ / SMJ



「Clementine - Tensai BAKABON」

          
 



 
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by knakano0311 | 2016-05-10 09:39 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)
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