いや、いろんな事が起こるものです。ということで、今宵の曲は、スタンダードの「Everything Happens To Me」。美しいバラードです。直訳すれば、「僕には本当にいろんな事が起こってしまう」という意味でしょうか。1941年、「トミー・ドーシー楽団/Tommy Dorsey Orchestra」のピアニスト、「マット・デニス/Matt Dennis」が作曲し、そのころ楽団専属歌手だった「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」が歌った。作詞は、「トム・アデア/Tom Adair」。
【 Everything Happens To Me 】
「♪ I make a date for golf, ゴルフに行く予定を入れたとしたら
and you can bet your life it rains. 賭けても良い、必ず雨になるから
I try to give a party, もしパーティをしようとすれば
and the guy upstairs complains. 上の部屋の住人に苦情を言われる
I guess I'll go through life, いままでの僕の人生では
just catching colds and missing trains. 風邪ひきや電車の乗遅れはしょっちゅうのこと
Everything happens to me. 僕には本当にいろんな事が起こる
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I've telegraphed and phoned 電報も打ったし電話もかけたさ
and sent an air mail special too. 特別便のエアメールも出したよ
Your answer was goodbye でも君の返事は「さようなら」
and there was even postage due. しかも郵便料金不足 ・・・
I fell in love just once, 今まで恋に落ちたのは一度きりで
and then it had to be with you. それが君だったのに
Everything happens to me. 僕には本当にいろんな事が起こる ♪」
1988年5月13日、チェットはオランダ、アムステルダムのホテルの窓から転落して死亡した。その死の直前、1987年から1988年にかけて、ファッション・フォトグラファーの「ブルース・ウェーバー/Bruce Weber」がチェットの自伝的ドキュメント映画「Let's Get Lost」を撮影していた。「Let's Get Lost」は彼の死後まもなく封切られ、アカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネートされた。そのフィルムからのサウンド・トラックがリリースされている。
ちょっと重かったですかね。ガラっと変わって、爽やかな夫婦漫才、いや失礼、婦唱夫弾の歌唱を。「マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ/Marielle Koeman & Jos Van Beest Trio」、「From The Heart」から。アップはライブ映像。間近で聴いたことがありますが、素敵なカップルでした。