大屋地爵士のJAZZYな生活

路傍の花、樹々の鳥(125) ~ ここだけの炎天の花 ~

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私の地域で最初に鳴き始める蝉、「ニイニイゼミ」が鳴き始めたが、明けたかなと思ったが、まだ梅雨明けではないそうだ。降ったり止んだりの日が続いている。雨の合間を縫ってのウォーキングの道筋で、ほかでは見かけず、ここだけに黄色の花を咲かせる「炎天の花」が咲き始めた。何の花か長いことわからずじまいだったが、読者の方から、「ハマボウ(浜朴あるいは黄槿)」と教えてもらった花である。

和名は「浜辺に生えるホオノキ(朴の木)」の意味らしく、漢字も「浜朴」と書いたり、「黄色のムクゲ」という意味で「黄槿」とも書く。朝開き、夕方にはしぼんでしまう一日花らしいが、大きな木に毎日次々と開花し、9月ころまで次々と咲いて、ウォーキングしている私の目を楽しませてくれる。

西日本から韓国済州島、奄美大島まで分布し、内湾海岸に自生する塩生植物であるという。内陸部に自生して咲く花ではないようだ。察するところ、この家の主が海辺の出身で、そのふるさとの夏の思い出のために、庭に植えたのであろうか。そんなストーリーが浮かんだ「ここだけの炎天の花」。

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暑い。何を聴こうかと考えるのも億劫で、エイヤッと適当に選んだディーヴァは、「シェリル・ベンティーン/Cheryl Bentyne」。その洗練されたアンサンブルと研ぎ澄まされたハーモニー、スタイリッシュなステージで、人気ジャズ・コーラス・グループの最高峰に立つ「マンハッタン・トランスファー/The Manhattan Transfer」で、ソプラノ・パートを担当し、近年はソロでの活躍も目覚ましい。

1954年、米国ワシントン州生まれというから、2年ほど前に還暦、60歳を迎えたばかり。父はディキシーランド・ジャズのクラリネット奏者で、音楽一家に育ち、高校の時からクラブで歌い始めたという。高校卒業後は、しばらくスウィング・ジャズのバンドに入り、主に西海岸で活動していたが、1979年にオーディションを受け、交通事故で大けがをした「ローレル・マッセ/Laurel Masse」の後任のソプラノ担当として「マンハッタン・トランスファー」に加入、現在のメンバーとなった。1992年には初のソロ・アルバム、「サムシング・クール/Something Cool」を発表して以来、コンスタントにソロ・アルバムを発表、もはや円熟の域に達したといっていい。

そんなアルバムの一つ、「ザ・ブック・オブ・ラヴ/The Book of Love」(2006)から。ハリウッド版「シャル・ウィ・ダンス/Shall We Dance?」の挿入歌としても使われた、「The Book of Love」をアルバム・タイトル曲としている。文字通り「愛の教科書」、「愛の本」。7つのチャプターとエピローグで綴られたこのアルバムは、愛の始まり、憧れ、欲望、愛の歓び、幻滅、そして別れ ・・・、シェリルはひとりの女性の愛の変遷、軌跡を歌に託して優しく綴ってくれる。

Book of Love

Cheryl Bentyne / Telarc


そのアルバムから、切ない恋のスタンダードを2曲。

「Cry Me A River - Cheryl Bentyne」

          

「I'm fool to want you - Cheryl Bentyne」

          

新しいスタンダードをという意気込みで、彼女がお気に入りのPOPSから選んだという、「ソングズ・オブ・アワ・タイム」(2008)から。「ノラ・ジョーンズ/Norah Jones」のヒット曲、「Don’t Know Why」と、シンガー・ソングライター、「スティーヴン・ビショップ/Stephen Bishop」のヒット曲で、「ラブソングと子守唄は君のためにとっておこう ・・・」と歌う、「It Might Be You」。

ソングズ・オブ・アワ・タイム

シェリル・ベンティーン / キングレコード



「Cheryl Bentyne - Don’t Know Why」

          

「Cheryl Bentyne - It Might Be You」

          


 


 
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by knakano0311 | 2016-07-13 21:02 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)
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