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大屋地爵士のJAZZYな生活

天敵、偵察に現る??

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連日の山作業。クヌギの伐採と窯木作り。「さあ作業を!」、その時一頭の牝鹿に出くわした。相当大きい個体で、逃げる様子もなく、じっとこっちを見ている。彼女らの縄張りの中で、我々が連日やかましい音を立てているので、様子を窺いに来たのか? いずれにしてもお互いに天敵どうし。伐採、炭焼きが終わり、新芽が出る春からは、また彼らとの共存を目指した攻防が始まる。

さて、「ローリング・ストーンズ/The Rolling Stones」に「野生の鹿」ならぬ「野生の馬/Wild Horses」というよく知られた曲がある。(アルバム、「Sticky Fingers」に収録)

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2002~2003年に行われた「ローリング・ストーンズ/The Rolling Stones」の「The Licks World Tour」に、サックス/キーボード/オルガン奏者として参加した「ティム・リース/Tim Ries」が、ツアー中の空き時間を利用し、ジャム・セッション的に他のツアー・メンバーと録音したアルバム、「ローリング・ストーンズ・プロジェクト/The Rolling Stones Project」(2005)からのチョイス。

「ティム·リース」。サックス奏者、作曲家、編曲家、バンド・リーダー、そして音楽専門学校での音楽教育者という顔を持つ。1959年、ミシガン州、デトロイト近郊で生まれる。彼の父はプロのトランペッター、母はピアニストという音楽一家で育った彼は、「ローリング・ストーンズ」の1999年の「No Security Tour」からサポート・メンバーに加わり、サックスを吹いていたという。

そんな彼が、リーダーとなってのアルバム、「The Rolling Stones Project」。この録音には、「キース・リチャーズ/Keith Richards」、「チャーリー・ワッツ/Charlie Watts」、「ロン・ウッド/Ron Wood」と「ミック・ジャガー/Mick Jagger」を除くストーンズのメンバーとバック・ヴォーカリストたちが参加し、さらには、「ノラ・ジョーンズ/Norah Jones」、「ジョン・スコフィールド/John Scofield」、「ビル・チャーラップ/Bill Charlap」らも参加しているというなんとも豪華なメンバー。しかし、このアルバム、ストーンズのヒット曲を単純にカバー演奏したものではなく、ちゃんと芯が通ったジャズに仕上がっているのだ。

ザ・ローリング・ストーンズ・プロジェクト

ティム・リースVillage Records



そして、何といってもピカイチは、「ノラ・ジョーンズ」がピアノを弾き、歌う「Wild Horses」。「性悪女」を「野生の馬」にたとえ、女から離れられない男の性(さが)を歌った歌。オリジナルのストーンズの趣とはガラっと変わって、ノラのヴォーカルとティムのソプラノ・サックスの絡み、まさに極上。

【 Wild Horses 】   by Mick Jagger / Keith Richards

「♪ Childhood living is easy to do  おまえが子供の頃は扱いやすかった
   The things you wanted        おまえが欲しがるものは何でも買ってやった
       I bought them for you 
   Graceless lady you know who I am 上品の欠片もないお前、俺のこと分かっているだろ
   You know I can’t let you slide through my hands お前を手放すなんてできっこない

   Wild horses couldn’t drag me away 野生の馬よ、お前は俺から逃げ出せない
   Wild, wild horses, couldn’t drag me away 野生の馬よ、お前は逃げ出せないだ

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・ ♪」

「Tim Ries & Rolling Stones Project ー Wild Horses」

          
by knakano0311 | 2016-12-12 09:53 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
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