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大屋地爵士のJAZZYな生活

思いつく四文字熟語は「厚顔無恥」

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 遠目に見てもひときわ目立つ花。ひとつだけポツンと咲いている。「タイサンボク(泰山木、大山木)」。その名の通り、大きな花を咲かせるモクレン科の常緑高木。公園樹として植栽されているのはよく見るが、ご近所では庭木は珍しい。

 「藤井聡太」四段の快進撃が素晴らしい。「威風堂々」、「泰然自若」。そんな雰囲気すら感じさせる。そして、卓球や陸上短距離でも10代のアスリートの活躍が目覚しい。夢を叶えて、この「タイサンボク」のようにひときわ目立つ存在を目指してほしい。それに引き換え、この総理、この大臣、この国会議員、この官僚 ・・・。思いつく四文字熟語は、「厚顔無恥」。そんな昨今。

 今宵の歌は、「The Boulevard Of Broken Dreams」。「破れし夢通り」とでも訳しましょうか。「60歳過ぎたら聴きたい歌 (89)~The Boulevard of Broken Dreams~」でも取り上げたことがあります。 きっとこれから遭遇する挫折や敗北にも負けずに輝いてほしいというエールを込めて。

 1934年の映画「ムーラン・ルージュ/Moulin Rouge」のために書かれた「ハリー・ウォーレン/Harry Warren」と「アル・ダービン/Al Dubin」の手になる歌。

 「アメリカン・ドリーム」を夢見た人たちが、大都会の現実の厳しさに直面し、夢半ばで挫折する。その夢が華やかな世界であればあるほど落胆は大きいかもしれない。夢を持ち、夢破れてしまった人々の哀愁を都会的なメロディが鮮やかに映し出す。

【 The Boulevard of Broken Dreams 】  ハリー・ウォーレン作曲、アル・ダービン作詞

「♪ I walk along the street of sorrow,   哀しみの大通りを彷徨う
  The Boulevard of Broken Dreams;   「破れし夢通り」と名付けられた通りを
  Where gigolo and gigolette        そこはジゴロやジゴレットが
  Can take a kiss without regret,     悔やむことなくキスできる場所
  So they forget their broken dreams.  彼らの夢が破れ去ったことを忘れるために

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」


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 ふたりの歌姫が歌う「The Boulevard Of Broken Dreams」。最初の歌姫は、「ヘイリー・ロレン/Halie Loren」。1984年、アラスカで生まれ、幼年期にジャズ・シンガーの「エッタ・ジョーンズ/Etta Jones」、「ナット・キング・コール/Nat King Cole」、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」などを好んで聴き、12歳の頃に「ダイアナ・クラール/Diana Krall」に影響を受けたという。2006年、21歳の時でオリジナル・ソングを纏めたデビュー・アルバム、「Full Circle」を発表。2008年に発表した「They Oughta Write a Song/邦題:青い影」が世界中で大ヒットし、一気にファンが増えた。2015年の最近作、「Butterfly Blue」から。

Butterfly Blue

Halie Loren / Justin Time Records



「Boulevard Of Broken Dreams - Halie Loren」

          

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 二人目は、ウィスパリング・ヴォイス、韓国ナンバー・ワン・ジャズ・ヴォーカリストと人気の高い「ウン・サン/woong san」。彼女を知ったのは、2ndアルバム「Close Your Eyes」。久しぶりのハスキー系、ウィスパー系の歌い口にすっかり魅了されてしまった。17歳から仏教寺院で尼僧の修行をし、山を下りてからJAZZに目覚めたが、修行中に授かった法名、それが「Woong San(雄山)」であったという特異な経歴を持つ。4作目のアルバム、「Tomorrow」から。

Tomorrow

Woong San / ポニーキャニオン



「The Boulevard Of Broken Dreams - Woong San」

          
  



  
by knakano0311 | 2017-06-30 09:57 | 想うことなど・・・ | Comments(0)
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