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大屋地爵士のJAZZYな生活

路傍の花、樹々の鳥(172) ~ 覇王樹の花 ~

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 「サボテン(シャボテン、仙人掌、覇王樹)」の花の色が鮮やか。いつも思うのだが、「サボテン」って、名前からして、ちょっとこの世のものとは思えない不思議な植物。一般的な植物とは全く進化の系統が違うのではないかとすら思っている。針なのか刺なのか、葉なのか、枝なのか、幹なのか ・・・。「サボテン」の原産地は、南北のアメリカ大陸。その種類は、世界中に約5,000種以上も存在し、乾燥した気候に適応する独特の進化を遂げたとも言われ、その起源は、3,000万年前に遡るという。存在感がないようであるような、確かに不思議な植物。「♪ ほんの小さな出来事に愛は傷ついて ・・・♪」(作詞・作曲 財津和夫、唄 チューリップ 「サボテンの花」)。そんな歌があったことを思い出した。

 今宵は、そんな不思議な植物、「サボテン」のイメージ・ソング?、「Day Dream(白日夢)」。1941年にアメリカのジャズ・ピアニスト、「ビリー・ストレイホーン/Billy Strayhorn」と「デューク・エリントン/Duke Ellington」による作曲、「ジョン・ラ・タッチ/John La Touche」作詞の古い良き時代のスタンダード。内容は恋にうなされる女(男)の歌。

【 Day Dream 】
 
「♪ Day Dream        デイ・ドリーム(白昼夢)
  Why do you haunt me so?  なぜ私にとり憑くの
  Deep in a rosy glow      バラ色の輝きのその奥深く
  The face of my love you show  愛しい貴方の顔が浮かんでくるの

  Day Dream          デイ・ドリーム(白昼夢)
  I walk along on air       空中を浮遊していると
  Building a castle there      そこには大きなお城が現れる
  For me and my love to share   私と貴方が暮らすためのお城が

  Don't know the time       時間の感覚もわかなくなって
  Lordy, I'm in a daze       主よ、もうもうろうとしてしまって
  Sun in the sky            空には太陽があるのに
  While I moon around, feeling hazy  うろつく間中、私は夕暮れのようにうすぼんやりと

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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 まず、歌姫。「ジョー・スタッフォード/Jo Stafford」。1920年生まれ。2008年7月、L.A.の自宅にて死去。90歳。ポピュラー音楽出身の彼女の名を一躍不動のものにした最高傑作が「ジョー・プラス・ジャズ/Jo + Jazz」(1960)。幻の名盤といわれていたが、1986年に復刻された。気品と透明感のある声で、白人女性ジャズシンガーの描く一つの世界である。スイングジャーナル選定のゴールド・ディスクにも選ばれている一枚。

JO+JAZZ

ジョー・スタッフォード / SMJ



「Jo Stafford - Day Dream」

          

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 もう死語になってしまったが、「ちょいワル」ムードいっぱいのイタリア男の描く恋の世界を。ヨーロッパ期待のイケメン・ピアニスト。「ステファノ・ボラーニ/Stefano Bollani」。1972年、ミラノ生まれというからまだ45歳。脂の乗り切った頃か。もともと歌手になることを夢見てピアノを始めたというが、プロ・デビューはなんと若干15歳。イタリア独特の雰囲気というか、隠せないラテンの気質というか、「恋唄」やバラードのプレイにはそれが随所に表れるような気がする。トリオ・アルバム、「黒と褐色の幻想/Black And Tan Fantasy」から。

黒と褐色の幻想

ステファノ・ボラーニ・トリオ / ヴィーナスレコード



「Stefano Bollani - Day Dream」

          

  
by knakano0311 | 2017-07-05 09:58 | 地域の中で・・・ | Comments(0)
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