大屋地爵士のJAZZYな生活

谷川俊太郎の詞が流れる。夫がいなくなって「泣くことさえ忘れていた」。

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 朝日新聞に「てんでんこ」というシリーズ記事が連載されている。あれから6年半経った「東日本大震災」。いろいろな立場の人々の、その時の行動、その後の生き様などを綴る人間の記録、ドキュメンタリ-である。現在のテーマは「音楽の力」、9月は、「ジャズ」、特にフリージャズ・ミュージシャン、「坂田明」震災との関わりがテーマになっている。

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 『谷川俊太郎の詞が流れる。夫がいなくなって「泣くことさえ忘れていた」』。今日(9月13日)、連載 347回目、「音楽の力」17回目は、こんな見出しで始まっていた。

 岩手県大槌町の「クイーン」は県内で最も古いジャズ喫茶。ここのオーナー夫妻の話。夫の「菅谷義隆」さんが、津波にのまれて6年半、店にあった2万枚近いレコードやCDもすべて流された。2011年6月27日夜、岩手県一関市にある老舗のジャズ喫茶、「ベイシー」であった「坂田明トリオ」ライブに招かれた妻の「あや」は、坂田の演奏する「死んだ男の残したものは」を聴き、震災後初めて声をあげて泣いたという。そしてアンコールは、「あや」の大好きな曲、「ヘンリー・マンシーニ/Henry Mancini」の「ひまわり」だった。

 大震災から3ヶ月後の岩手ツアーを坂田は、「この時ほど、音楽を演奏することを苦難だと思ったことはない」と振り返る。 (朝日新聞より抜粋)

 この2曲は、収益金はチェルノブイリとイラクの子供達の医療支援につかわれるチャリティCD、「ひまわり」(2006)に収録されている。

ひまわり

坂田明 / がんばらない



「♪ 死んだ男の残したものは
   ひとりの妻とひとりの子ども
   他には何も残さなかった
   墓石ひとつ残さなかった
   ・・・・・・・・・・・・

   死んだかれらの残したものは
   生きてるわたし生きてるあなた
   他には誰も残っていない
   他には誰も残っていない
   ・・・・・・・・・・・・   ♪」

 「谷川俊太郎」作詞、「武満徹」作曲の反戦歌、「死んだ男の残したものは」。「山中信人」の津軽三味線が異彩をを放つ「専立寺 お盆特別興行」ライブから。

「坂田明・山中信人 ー 死んだ男の残したものは」

          

「坂田明 ー ひまわり」

          

  
 てんでんこ:津波てんでんこ。津波の被害に何度もあってきた三陸地方の言い伝え。「 てんでんこ」は「てんでばらばらに」の方言で、津波の時は家族さえ構わずに、1人でも高台に走って逃げろという意味。 家族や集落の全滅を防ぐために語り継がれてきた。

  
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by knakano0311 | 2017-09-14 06:30 | 音楽のチカラ | Trackback | Comments(0)
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