枯死した「コナラ(小楢)」の木である。いわゆる「ナラ枯れ」である。原因は、
「カシノナガキクイムシ」。「ナラ枯れ」とは、「ナラ菌」というカビの仲間の病原菌と、その病原菌を媒介する「カシノナガキクイムシ」という体長5㎜ほどの昆虫によって、ナラ類、シイ、カシ類の樹木を枯らす「樹木の伝染病」である。根元には、孔を穿つときに出る粉、「フロス」が堆積している。この付近の山でも茶色に変色し、枯死した木が目立つようになってきた。
「カシノナガキクイムシ」は、病原菌を体内に入れて運び、夏から秋に樹木に無数の穴をあけ、卵を産み付け、翌年の6月にその幼虫が羽化し、また新しい樹木に卵を産み付け ・・・といったことを繰り返すのである。ナラ菌は孔道を伝わって蔓延するため、水分が上がらなくなり、真夏から晩夏にかけ急速に葉が萎れ、茶色や赤茶色に枯れてしまう。1本の木から数万頭が羽化するといわれ、一度罹ると、その森には爆発的に被害が拡がるという。「ミズナラ」、「ブナ」、「コナラ」、「クヌギ」などのナラ類、「シイ」、「アラカシ」、「シラカシ」などのカシ類は、身近な森林を形成している馴染のある樹木であるから、「ナラ枯れ」は身近な自然に係わる深刻な問題でもある。
本日の山作業、「ナラ枯れ」をひこ起こす原因である「カシノナガキクイムシ」の対策として、この春に被害木にまいた粘着シートを剥がす作業を行った。この対策を4年前、この山で被害木を見つけて以来毎年時実施した結果、2年前をピークに被害木は減ってきている。しかし、安心してまだ手を抜くわけには行かない。枯れてしまったら、もう花は咲かないのだ。(参照拙ブログ
「熱中症も怖いですが ・・・」 、
「続・秋が少し見えた ~カシナガの活動も始まる~」 、
「虫、虫、虫 ・・・ 」 、
「小雨の中で「カシノナガキクイムシ」を数える」 、
「虫は嫌いではありませんが ・・・」 などなど)
さて、今宵は木が憂いなくぐっすり眠れるようにと、「木の葉の子守唄/Lullaby of the Leaves」。大昔の1932年、「バーニス・ペトキア/Bernice Petkere」(といっても全く知りませんが)が発表した曲。演奏と歌とで。
最初は、「エディ・ヒギンズ/Eddie Higgins」と「スコット・ハミルトン/Scott Hamilton」のコラボ・アルバム、「煙が目にしみる/Smoke Gets In Your Eyes」から。
煙が目にしみる
エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトン / ヴィーナス・レコード
「Lullaby of the Leaves - Eddie Higgins & Scott Hamilton」
VIDEO
【 Lullaby of the Leaves 】 by Joseph Young / Bernice Petkere
「♪ Cradle me where Southern skies 南国の空の下、ゆりかごで私を寝かせておくれ
Can watch me with a million eyes 百万の星と見守ってくれることができるから
Sing me to sleep 眠りにつくまで歌ってくれ
Lullaby of the leaves 木の葉の子守唄を
Cover me with heaven's blue 空の青さに覆われて
And let me dream a dream or two 一つ、二つの夢を 見てみたい
Sing me to sleep 眠りにつくまで歌ってくれ
Lullaby of the leaves 木の葉の子守唄を
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
まずは、「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」。小気味の良い「ジプシー・ジャズ(ジプシー・スウィング)」を聴かせてくれるアルバム、「Gypsy in My Soul」(2004)から。
Gypsy in My Soul
Connie Evingson / Minnehaha Music
「Connie Evingson - Lullaby of the Leaves」
VIDEO
金髪をなびかせ、ベースを弾きながら歌う「ニッキ・パロット/Nicki Parrott」。四季それぞれの歌を歌ったシリーズアルバム、「枯葉/Autumn Leaves」(2012)から。
枯葉/Autumn Leaves
ニッキ・パロット
ヴィーナスレコード
「Lullaby of the Leaves - Nicki Parrott」
VIDEO