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大屋地爵士のJAZZYな生活

ビルの谷間のブラジル

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8月3日、仕事で東京へ出張していました。昼休みの間に、メキシコで発見された岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」をみようと、汐留・Siositeへ立ち寄ったところ、日本テレビ前の広場から突然ボサノバが聞こえてきた。みると、シニアとおぼしきギターとSAXのおじさんデュオが演奏しているではないか。「SAPATOS」とういうBOSSAデュオでした。東京にはこういう人たちがいるんですねえ。都会の高層ビルの谷間のオープンステージ。ものすごく暑かった東京で、そこだけは涼しげなブラジルの風が吹いているらしく、足をとめて聞き入っているビジネスマンやOLが何人もいました。やはり「夏」と「ボサノバ」は相性がいいらしい。演奏していた曲のひとつは「Alone Togather」。この曲が入っている「Paul Desmond/Take Ten」が無性に聴きたくなって、帰りの機内でずっと聴いてました。
この「Paul Desmond/Take Ten」を聞き出してから何年になるかなあ。確か、学生時代によく通っていた、グリル「B軒」のマスターのMさんが好きだったアルバムのひとつだった。多分ここから聴き始めるようになったと思う。「B軒」とMさんにまつわる音楽の話はまた今度しましょう。
デイブ・ブルーベック・カルテットのSAX「ポール・デスモンド」とギターの「ジム・ホール」がフィーチャーされたアルバム。アルバム・タイトルはデイブ・ブルーベック・カルテットの大ヒット作、5/4拍子で演奏される「Take Five」の兄弟編。粋ですね。「Alone Togather」のほか、「エル・プリンス」、「埠頭」、「黒いオルフェ/カーニバルの朝」「オルフェのサンバ」など軽やかであるが、哀愁漂う名演がいっぱい。40年間聴いてもなお飽きない名盤。

テイク・テン
ポール・デスモンド ジム・ホール ジーン・チェリコ ジーン・ライト コニー・ケイ / BMG JAPAN
ISBN : B000ALIZVU
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「Paul Desmond & Jim Hall Quartet - Alone Together」

          
by knakano0311 | 2006-08-03 20:17 | サウダージ | Comments(0)
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