人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大屋地爵士のJAZZYな生活

夏に立ち向かう  

暑い、本当に暑い。枚方38.2℃だそうだ。こんな暑さはドバイで経験して以来です。実は去年の8月にアラブ首長国連邦はドバイに仕事で行きました。やしの木やら地球の形をした人工島を造成し、一大リゾート地開発を国を挙げてしている、あの街です。 気温 50℃!!!どんな温度か想像できますか? ビルの外へ出たとたん顔にドライヤーを吹きかけられた感じとでも表現したらいいでしょうか。昼食をとるのに50m先のレストランだったら、まあ我慢して歩いていけるかな。100mのレストランだったらもう絶対駄目。車で行きます。砂漠で、公共輸送交通機関はまったくなく、油のほうが水より安いという世界ですから、完全な車社会です。彼らに聞いたら「一台目は絶対日本車」といってました。砂漠で一発エンジンがかからない、あるいはエンストでもしたら生死に直結するのがその理由。2台目は、ポルシェ、ベンツ、フェラーリ・・・金のあるままにということらしい。そんな地でも炎天下で仕事をしている連中がたくさんいます。(ドバイは建築ラッシュ、一時の上海を凌ぐかもしれません。)たいていは外国からの出稼ぎで、インド、パキスタン、アフリカあたりが多いと聞いた。そんなことを思い出すにつけ、「暑い、ばてた、しんどい」とは弱音は吐かずに、高血糖もなんのそのスカッとこの夏を乗り切ろうと決心。癒されているばかりではだめ、スカっとなれる音楽はないか?そんなときは間違いなく「ホーン」と「エレキ」ですね。

「スーパー・トロンボーン」。かのD.マシューズがアレンジとプロデュースしたジャズ・トロンボーン・バトル・アルバム。3名のトロンボーン奏者がアドリブ・ソロで参加し、ゴージャスな演奏を繰り広げている。「Be Bop」の疾走感は凄まじく、またタイトル曲、「Song For My Father」、「Five Spots After Dark」など我々の世代にはなじみのナンバーが小気味よく、ノリノリで演奏される。また、4トロンボーンの構成で、大ヒット映画のテーマをタイトルにした「Mission Impossible」(我々にはTV映画「スパイ大作戦」の方がなじみ)のアルバムもいいですよ。(先週、MI3観たけど、結構面白かった。) それにしても、「ラロ・シフリン」作の曲は、「燃えよ!ドラゴン」もそうだが本当にカッコいい。

テイク・ファイヴ
スーパー・トロンボーン / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B00005HUFR
スコア選択:


Mission impossible
スーパー・トロンボーン / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B0009RJEBU
スコア選択:


ど迫力ホーンではないが、本当に芯からのれる、体が自然に動いてしまうブラス・ファンクのアルバムを紹介。
「ボストン・ホーンズ Boston Horns/Bring On The Funk」。
元ヘヴィ・メタル・ホーンズのメンバーを中心に結成された6人組ジャズ・ファンク・ユニット。ホーンサウンド管楽器を全面的に押し出さず、ギターとキーボードの見事なアンサンブルにホーンがからむというアレンジで、たたみかけるようなグルーヴィかつファンキーなサウンドで、聴くものを浮き立たせてしまう。帯評にいわく「抜群の瞬発力とシャープさ」「高速爆走ファンク」「全編手加減無しの超イケイケ仕様」「爆死確実・鬼キラー・カバー」、すごいですね。まるで劇画の世界ですね。ファンキーごのみのファンには必聴のアルバム。

ブリング・オン・ザ・ファンク
ボストン・ホーンズ / Pヴァイン・レコード
ISBN : B000EBDD18
スコア選択:


次は泣く子も黙る、「東京スカパラダイスオーケストラ 」。なんか「夏の定番フルバンド」のイメージが定着してきた観があるが、やっぱりスカパラのライブはすごい。ベスト盤といってもよいスカパラのライヴ盤。そのエキサイティングな演奏を聴けば、誰もが「彼らの真骨頂はライヴ!」と納得するに違いない。「ルパン三世」「燃えよ!ドラゴン」「火の玉ジャイブ」など最高のノリ。

Gunslingers~LIVE BEST~
東京スカパラダイスオーケストラ / エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
ISBN : B00005HURD
スコア選択:


「夏だ! エレキだ! ブルージーンズだ!」なんてコピーを聞いた覚えがあるが、夏といったらエレキははずせないでしょう。あの一世を風靡した「ベンチャーズ」の「テケテケテケ・・・・」、「湘南サウンド」、懐かしいエレキギターの音が耳によみがえる。皆さんの家の押入れには、まだほこりをかぶったエレキギターなんぞがあるかもしれませんね。

「ブライアン・セッツアー Brian Setzer」。「ストレイ・キャッツ」のリーダーとして80年代のネオ・ロカビリー・シーンをリードしたブライアン・セッツァー率いる、ビッグバンドの4枚目のアルバム。彼が、「ペンシルヴェニア 6-5000 」、「イン・ザ・ムード」、「キャラヴァン」などを、フルバンドをバックに、エレキをノリノリで弾きまくる、歌いまくるこのアルバムはまさに圧巻。かってのエレキおやじに、絶対おすすめします。

VAVOOM!
ブライアン・セッツァー・オーケストラ ブライアン・セッツァー マイケル・ハイメルスティン ウイリアム・フィネガン カール・シグマン ジェリー・グレイ フレディ・マーキュリー マイク・ハイメルスティン / トイズファクトリー
ISBN : B00004X086
スコア選択:

これでスカッとしなかったら、「あんたはもう死んでいる。 ヒデブ!」
とはいえ、年寄りの何とか・・には充分ご注意。

「Brian Setzer Orchestra -Gettin' In The Mood」

          
by knakano0311 | 2006-08-14 18:20 | 音楽的生活 | Comments(0)
<< 六甲の風に吹かれて  美しきボサノバのミューズたち  >>