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大屋地爵士のJAZZYな生活

我が家の歳時記・番外編  ~ 紅葉の信濃路 ~

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「マリー・ローランサン美術館」HPより
《接吻》1927年頃、油彩
(c)ADAGP,Paris & SPDA,Tokyo,2007






夏が猛暑だったせいか、なかなか紅葉が見ごろになりません。去年訪れた京都・高雄も新聞の紅葉便りでも、「色づき始め」で一向にすすむ気配がありません。それならばと、田舎の母親のケアの帰り道に、美ヶ原~霧が峰~白樺湖~蓼科高原とドライブをしてきました。さすがに2000mの高原と樹林、かなり紅葉がすすんでいて、白樺、高原の緑の大地、唐松、空の蒼さ、木立から立ち上がる靄(もや)との鮮やかな対比が見事でした。まさしく自然の織りなすキャンバス。天気快晴、秋晴れの空気も澄みあがり、浅間山、八ヶ岳、富士山、南アルプス、北アルプスの360度の絶景パノラマに息を呑む一時を味わうことが出来ました。この秋の時期にビーナスラインをドライブしたことはなかったのですが、空気が清冽な秋の高原ドライブ、これはオススメです。

蓼科湖のほとり、「マリー・ローランサン美術館」でしばしの休息。この美術館は、ローランサンの初期から晩年にいたる油彩、水彩、デッサン、版画など500点余を収蔵する世界で唯一のローランサン専門美術館である。淡く繊細でけぶるような色彩で、憂いを含んだ瞳の少女を描き、20世紀初頭、エコール・ド・パリとよばれるあまたの才能の中で、花開いた最初の女性画家の一人である。訪れたその日は、ほかのお客さんもおらず、ゆっくりと鑑賞できました。夢、憧れ、憂い、不安、優美、強さといった女性の内面が、あの繊細な色彩で見事に描かれており、いまでもなお見る人の心を動かすのであろう。エコール・ド・パリの時代から1世紀ちかく経っているが、いまなおその絵から受ける感性はモダンの薫りそのまま。

充実した秋の一日ではあった。

マリー・ローランサンの絵をあしらったジャケットのCDからのおすすめ。
ルーマニア出身のJAZZピアニスト、「オイゲン・キケロ/春の歌」。その華麗なタッチにすっかり魅せられてしまう。デビュー・アルバム「ロココ・ジャズ」が有名であるが、メンデルスゾーン、パガニーニ、スメタナ、ショパンなどを取り上げた「春の歌」もいい。宮廷のラウンジでBGMを聴きながらゆったりと過ごす気分。

春の歌 (紙ジャケット仕様)
オイゲン・キケロ / / BMG JAPAN
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「Spring Song In A, Op. 62, No. 6 - Eugen Cicero」

          
by knakano0311 | 2007-11-05 18:29 | 我が家の歳時記 | Comments(0)
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