大屋地爵士のJAZZYな生活

サルバドールからの手紙

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いやぁ 大変懐かしい名前をCDショップで見つけました。 「アンリ・サルバドール(Henri Salvador)」。
1917年7月、カイエンヌ(フランス領ギアナ)生まれ。両親はグアドループ島出身で、カリブ族の血を引く母を持つ南米出身のフランス人歌手。ジャンゴ・ラインハルトなどとも共演し、1940年代から60年代にかけて、JAZZ、ロック、POPS、ボサノバなど様々なフランスの音楽シーンで活躍した。たしか、ボサノバを最初にフランスに紹介した男としても有名だったとも記憶している。

1957年に彼が発表したヒット曲「Dans mon ile (私の島で)」は、アントニオ・カルロス・ジョビンに影響を受けて、ボサノバ風につくった曲であり、2004年に「カエターノ・ヴェローゾ」はこの曲をカバーし、オマージュとして彼に捧げたという。

さて、アルバム「サルバドールからの手紙」。このアルバムが日本で発売された2001年で、彼は当時84歳だというからおどろきである。すべて未発表曲13曲で構成されているが、「ボクは昨日生まれ、今日生き、明日死ぬ」というポリネシアのことわざを大事に守って84年間生きてきた一つの到達点を示している。そのことは、「こもれびの庭に」、「眺めのいい部屋」、「人生という名の旅」、「毎日が日曜日」、「生きてるだけじゃ駄目なんだ」・・・・などの収録された曲のタイトルをみても強く感じることが出来る。

とても「84」という歳を感じさせない、艶のある渋い声が、どの曲も心地よく響かせるが、イージーリスニングなどという言葉はまったく当てはまらない、「深み」や「ウィット」を感じる。私はフランス語は分からないので、訳詩に頼るしかその意味は理解できないのだが、一度聴いたら忘れがたい、彼の声によって、まさに歌うがごとく語られる「人生の物語」、「永遠の物語」である。

そして、アルバム・ジャケットのすがたも粋で伊達なフランス洒落男。


サルヴァドールからの手紙
アンリ・サルヴァドール / / EMIミュージック・ジャパン
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2008年2月13日、動脈瘤破裂のためパリの自宅で死去。90歳没。

そのことを知らずに、アルバム・ジャケットの「粋さ」と「忘れがたい声」に惚れて、ついCDを買ってしまったが、直後に彼の死を知り、この「手紙」がまさに彼の遺書となってしまった。


合掌 ・・・・・・・・・・。


「Henri Salvador - Jardin d'Hiver」

          
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by knakano0311 | 2008-02-21 17:30 | 訃報を聞いて | Trackback | Comments(0)
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