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大屋地爵士のJAZZYな生活

もう聴くことができない・・・

「越智順子」。7月27日死去。43歳。

まだ2001年(平成13年)に36歳でメジャー・デビューしたばかり。日本のゴスペル・ジャズ・シンガーで、7年間の短い活動であったが、関西を中心にしたジャズ・シーンでは有名な存在であった。同じ関西出身の遅咲きのおばはんJAZZシンガー「綾戸智恵」の陰に隠れている感じは否めないが、綾戸とはまったく歌い方で、目指す方向もまったく違うJAZZシンガー。ただし「関西おばはん歌手」という綾戸同様の気さくな雰囲気は、ジャケットの写真から窺える。これからというときに惜しいミュージシャンをなくした。活動の証として4枚のCDを出しているが、私の持っているのはメジャー・デビュー・アルバム「JESSE」。スタンダードの「バイ・バイ・ブラックバード」、スティングの「シェイプ・オブ・マイ・ハート」、キャロル・キングの「ナチュラル・ウーマン」など、ジャズ、ポピュラーを織りまぜて、日本人離れした歌唱力で聴かせてくれる。「Everything Must Change」、ジャニス・イアンの「JESSE」は心に刻まれる名唱。ボーダーレスの大型実力派シンガーの誕生と期待していただけに残念。

JESSE
越智順子 / / ヴィレッジ・レコード
ISBN : B00005Q8DG
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「OCHIJUN Forever ! 」

          


「ジョー・スタッフォード」。1920年生まれ。7月16日、L.A.の自宅にて死去。90歳。
ポピュラー音楽出身の彼女の名を一躍不動のものにした最高傑作、幻の名盤といわれていたが、1986年に復刻された、このアルバム「ジョー・プラス・ジャズ」。スイングジャーナル選定のゴールドディスクにも選ばれている一枚。気品と透明感のある声で、白人女性ジャズシンガーの描く一つの世界である。

ジョー・プラス・ジャズ
ジョー・スタッフォード / / ソニーレコード
ISBN : B00005GB6M
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「Jo Stafford - You'd Be So Nice To Come Home To」

          


合掌・・・・・・・。
by knakano0311 | 2008-08-01 17:01 | 訃報を聞いて | Comments(0)
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