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大屋地爵士のJAZZYな生活

大地の恵み、収穫の秋に・・・・

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今年も、北摂、丹波地域で「味覚の秋」が始まりました。
まずは、「丹波栗」とともに、あの絶品の、「丹波篠山黒枝豆」の買出しから始めます。販売解禁日は10月5日からたった2週間の間のみ。最盛期は過ぎたとはいえ、ビール党の私にはこの時期には欠かせないもの。プリプリしてやわらかく、まずほんのりした甘みが鼻を通り、そして旨みが口に広がります。すこし日にちがたつと、豆は黒ずんで見た目は悪くなりますが、味はむしろ深みが増します。古くから丹波篠山地方では、粘土質の土壌と、昼夜の激しい温度差が好条件となって、良質の黒大豆が栽培されてきました。そして、毎年10月上旬の2週間しか生産されない希少な「丹波黒大豆」になる前の「若さや」を「黒枝豆」として食べるのが秋の収穫の風物詩になっています。そして、あと一月もすると、おせち料理に欠かせない「丹波の黒大豆」の時期となるのです。

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昼食には、お気に入りの蕎麦屋の一つで、茅葺きの古い農家を改装した「一会庵」にて、「蕎麦切り」を薬味もわさびもなしのいたってシンプルな形で味わう。丹波焼きの深皿に盛られた腰の強い、歯ごたえのあるやや細めの蕎麦。素朴ながら、しっかりとした腰の蕎麦を、力強い濃い目のつゆで味わうのがこの蕎麦屋の流儀。もちろん新そば、大地の恵み。

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そして、今日は、地域のコミュニティ活動の一環で、子供達と「芋ほり」会。我々ボランティア・メンバー達が、6月頃、近くの貸し農園にさつま芋の苗を植え、夏は除草、水遣りなどの世話をしてやっと収穫の時期を迎えたのである。200人近く集まった大勢の子供達とお父さんお母さん方。一斉に芋畑へ。そして沸きあがる歓声。泥だらけになり、掘れば当然出てくるミミズや虫の幼虫にびっくりし、さつま芋とはどういう形で成熟、収穫出来るのかを身をもって学んだはず。

そして、ドイツ・ミュンヘンでは、世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト(10月祭り)」が9月20日から始まったとの記事。なんと今年で175回目を迎える伝統の行事である。大地の恵みへの感謝、収穫の喜び、食の楽しさは世界中同じこと。出張中に遭遇して、しこたまビールの洗礼をあびたことがあるが、特に南部地方のドイツ人は陽気で、飲みかつ歌い、神への感謝という人間本来の生き方を楽しみ、かつ誇りをもっているからこそ、このフェストが175年以上も続いているのである。ちなみにドイツでビールと呼べるものは、水と麦とホップのみで作ったものだけだそうだ。

日本でも古来、宮中で行われる「新嘗祭」は、11月23日に、天皇が五穀の新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧め、また、自らもこれを食して、その年の収穫を感謝する祭儀であり、各地の村々の「鎮守の秋祭り」も、新穀を供えて神を祭る稲作儀礼である。洋の東西、宗教を問わず、秋の収穫に対する神への感謝祭という人の営みは共通しているようだ。

それにしても、金融工学、サブプライムローン、証券化商品・・・・。「食する」という人間の根源的な営みとその延長上にある「実体経済」から大きくかけ離れ、巨大化しコントロールすら出来なくなって、欲望の極みというべき、背信的で、詐欺的で、あざとい「金融経済・投機経済」が、食糧すらも投機の対象にし、アフリカなどに飢餓をもたらすばかりでなく、今、世界中を金融危機に陥れている。コンクリート・ジャングルのウォール街でコンピュータを操って、世界を取った気でいた錬金術師達よ、すこしはまっとうに働いて稼いでみろ、と言いたい・・・。


自然を愛する全ての地球人、そして子供達に最後に残せるものは・・・・・。

アース スタンダード・エディション
/ ギャガ・コミュニケーションズ
ISBN : B00165SD98
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by knakano0311 | 2008-10-12 00:57 | 地域の中で・・・ | Comments(0)
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