大屋地爵士のJAZZYな生活

2017年 05月 02日 ( 1 )

映画もコーヒーもジャズも、はじめは港からやってきた

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 抜けるような青空。ポートタワーのてっぺんに鯉のぼりが翻っている。黄金週間。前日、長男夫婦が帰って来たので、久しぶりに、家族全員が集合し、焼肉大パーティ。翌日は神戸を観光したいというので、長男夫婦を神戸、北野の異人館界隈まで送り届け、我々夫婦は久しぶりにメリケン波止場界隈を歩く。

 神戸は、1868年から今年開港150年を迎え、メリケン波止場もリニューアルされた。「コーヒーも映画もはじめは港からやってきた」。 そんなキャッチフレーズのロゴがあちこちで目に付く。コーヒー、映画だけではない。ジャズ、サッカー、ゴルフ、ケーキ、洋服店、マラソン、オリーブ園、水族館なども神戸に初めて上陸したという。(神戸市HP「神戸開港150年記念事業オフィシャルサイト」参照)

 海、すぐ近くには六甲山系。開放感が尋常ではなく、海からのそよ風も本当に心地よい。阪神淡路大震災の時は、神戸港も相当な被害にあったのだが、すっかり復興して、観光客だけでなく、普段着の市民の憩いの場となっている。ひとしきり散策したあと、この港から広まったというコーヒーを飲みに、「スタバ」へと向かう。

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 さて、メリケン波止場からレトロなビルが立ち並ぶ旧居留地から元町方向へと向かう。途中の小さな公園で見かけた鮮やかな色の花。「ノウゼンカズラ科 イペ」と記されていた。中南米原産の落葉高木。花色は、赤、紫、白、黄、桃などがあるそうで、黄色の花はブラジルの国花とされているという。神戸港は、「ブラジル移民発祥の地」でもあり、それを記念して植えられたようだ。

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 「ランボルギーニ」でしょうか、旧居留地地区の高級ブティックが集まる通りに止まっていた高級スポーツカー。こんな車もすっかり溶け込んでしまう街でもある。目指すは、旧居留地・大丸の近くに有る、エスニック・レストラン、「ビラブリ ガーデン/Villabri Garden」。ここの、海鮮焼きそばが大の好物で、神戸に来ると大抵はここに寄ってランチを摂る。そして、妻は栄町、おかき処、「播磨屋本店」で定番の「播磨焼き」を、私は、かっての海運業者のレトロなビルに、若者向けのブティックやスウィーツの店が軒を連ねる、乙仲通りの雑貨店でダグボートを買う。

 ということで、今宵の曲は、「On A Slow Boat To China(中国行きのスロウ・ボート)」に決定。1947年に、「フランク・レッサー/Frank Loesser」が作詞・作曲し、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」や「ソニー・ロリンズ/Sonny Rollins」、「デイヴ・ブルーベック/Dave Brubeck」といった大物ジャズ・ミュージシャンがこぞって取り上げたスタンダードです。

 そして、「村上春樹」の初期の短編集に同じタイトルの著書がありました。ご存知のように、彼は洋楽やジャズの曲からインスパイアされて作品を書く事も多いようですが、かってジャズ喫茶のオーナーだったことに関係しているかもしれない。

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

村上 春樹 / 中央公論社



 そんな彼が、彼の持つ膨大なレコード・コレクションの中からピックアップしたお気に入りの曲を訳詞とエッセイで紹介した本が「村上ソングス」。「中国行きのスロウ・ボート」も紹介しています。やはり、「村上春樹」、私なんぞの訳とは大違い。

村上ソングズ (村上春樹翻訳ライブラリー)

村上 春樹 / 中央公論新社



【 On A Slow Boat To China 】 by Frank Loesser  訳詩 村上春樹

「♪ I'd like to get you        中国行きのスロウ・ボートに
  On a slow boat to China,     君を乗せられたらな。
  All to myself alone.        そして僕だけのものにできたらな。

  Get you and keep you       腕の中に君を抱いて
  In my arms evermore,      いつまでも離さない。
  Leave all your lovers       ほかの男たちなんぞ
  Weeping on the faraway shore.  岸辺で涙にくれていればいい。

  Out on the briny          僕らは海原の真ん中にいて
  With the moon big and shinny,   空には大きな月が輝き
  Melting your heart of stone.    君の固い心を溶かしてくれる。

  I'd love to get you        中国行きのスロウ・ボートに
  On a slow boat to China,     君を乗せられたらな。
  All to myself alone.         そして僕だけのものにできたらな。♪」

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 歌姫は、熟女と若手。まずは、1979年の映画「ローズ(原題;Rose)」で、「ジャニス・ジョプリン/Janis Joplin」をモデルにした主人公を演じ、エネルギッシュな歌声と共に演技力も発揮して、「ゴールデン・グローブ賞」を受賞し、「アカデミー賞」にもノミネートされた「ベット・ミドラー/Bette Midler」。同作の主題歌、「ローズ」でグラミー賞を受賞。これを含め、生涯4度のグラミー賞を受賞するという輝かしいキャリアの持ち主である。

 1945年、アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル出身の歌手、女優。私と同じ歳の大ベテラン。シリアスもコメディもこなせる女優であり、女優としても、エミー賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞(2回)を受賞している。その「ベット・ミドラー」が、「ローズマリー・クルーニー/Rosemary Clooney」の名曲の数々をが歌い上げたアルバムが、「ローズマリー・クルーニー・ソングブック/Rosemary Clooney Song Book」。なかでも、「On A Slow Boat To China」を旧友、「バリー・マニロウ/Barry Manilow」とデュエットしている。

ローズマリー・クルーニー・ソングブック

ベット・ミドラー / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル



「Bette Midler - On a Slow Boat to China」

          

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 こちらは、YOUTUBEで見つけた若手、「レネー・オルステッド/Renee Olstead」。1989年アメリカ・テキサス州ヒューストン生まれだという。大物音楽プロデューサーの「デイヴィッド・フォスター/David Foster」に見出され、ジャズ・スタンダードを歌ったCDでデビューしたのは、2004年、なんと15歳だったという。しかも、子役として幼い頃からTVドラマやコマーシャルで引っ張りだこだったというから、天は一体いくつ与えたんでしょう。その色気、歌唱力 ・・・。とても当時15歳とは思えません。

Renee Olstead

Renee Olstead / Reprise / Wea



「Renee Olstead - On A Slow Boat To China」

          

 ピアノとサックスの軽快なスウィンギーな演奏も楽しんでください。

マイ・ファニー・バレンタイン

エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトン / ヴィーナスレコード



「Eddie Higgins Quartet & Scott Hamilton - On A Slow Boat To China (2005) 」


          

  

  
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by knakano0311 | 2017-05-02 09:43 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)