大屋地爵士のJAZZYな生活

2017年 09月 16日 ( 1 )

ヤマボウシの実を口に含んでみる

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 間伐を行うため、山頂へと登っていく途中、この公園に多く植えられている「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」の実が熟れだしているのに気が付く。

 オレンジ色の実は、ツンと上を向いて、つぶつぶのあるちょっとユーモラスな形。その実を摘んで口に含んでみる。果肉は黄色で、クリーミィな食感。マンゴーに似た味がする。ジャムや果実酒にする人も多いと聞く。山作業の前の元気づけになる甘い秋の味覚。定年後の森林ボランティア生活の中で覚えた味。ちょっと得をしたような気分で作業へと向かう。

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 今宵の曲は、「酔いどれ詩人」という異名で知られ、独特のしゃがれ声、ジャズ的なピアノ演奏で、社会の底辺に生きる人々の心情を温かい独特な視線で見つめるシンガー・ソングライター、「トム・ウェイツ/Tom Waits」のデビュー・アルバム、「クロージング・タイム/Closing Time」(1973)から、「Grapefruit Moon」。

 1949年、カリフォルニア生まれ。幼い頃に両親の離婚を経験した「トム・ウェイツ」は、母親と共に、サンディエゴで暮していた。15歳になった頃から、ピザハウスで深夜、皿洗いやフロアの掃除という雑役をし、そこで様々な人々の生き方を学んだという。そして、20歳の頃は、ナイトクラブのドアマンをし、閉店後の誰もいなくなった店内で、ピアノやギターを弾き、詩を綴り、曲を書くようになったという。そして、24歳の時に発表した1stアルバムが、「Closing Time」であった。

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 ジャケットのかすかに見える時計の針は、午前3時22分。くたびれたシンガーがひとり、バーの古びたピアノの前に座っている。ウイスキーのグラス、吸殻でいっぱいの灰皿。ウェイツそのものなんだろう。   
  
 「Closing Time」。「人生の終い時」、そんな意味なんだろうか。ワルツ、ララバイ、ブルース、ジャズ、カントリー ・・・。当時まだ24歳だというのに、こんなに人生の酸いも甘いも悟ってしまってどうするんだろう。「あのメロディを聴くたびに、心の中で何かが砕け散るのさ」とつぶやくようにウェイツが歌う「Grapefruit Moon」。
    
【 Grapefruit Moon 】  by Tom Waits

「♪ Grapefruit moon, one star shining  グレープフルーツのような月と星が一つ光っている
  Shining down on me         俺を照らしてくれている
  Heard that tune, and now I’m pining あの歌を聴いちまったから、まだここにいる
  Honey, can’t you see?          ハニー、わかってくれるかな
  ‘Cause every time I hear that melody   あのメロディを聴くたびに
  Well, something breaks inside       心の中で何かが砕け散るのさ
  And the grapefruit moon, one star shining グレープフルーツのような月と星が一つ
  Can’t turn back the tide           もう潮の流れは引き戻せない

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  Now I’m smoking cigarettes      今、煙草をふかしながら
  And I strive for purity         清らかに生きようと懸命に努力している
  And I slip just like the stars      でもあの星のように滑り落ちてしまうんだ
  Into obscurity              曖昧な闇の中へ
  ‘Cause every time I hear that melody  あのメロディを聴くたびに
  Puts me up a tree            樹の上へと押上げてもらえるんだ
  And the grapefruit moon, one star shining グレープフルーツのような月と星が一つ
  Is all that I can see             それが俺が見えるすべてさ   ♪」
   

Closing Time

Tom Waits / Elektra / Wea



「Tom Waits ー Grapefruit Moon」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-09-16 09:59 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)