大屋地爵士のJAZZYな生活

カテゴリ:JAZZY紀行( 57 )

丹波路から但馬路を走る 

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 新車が納車されたのがちょうどお盆前。お盆休みの混雑を避けて、高速道路のテスト走行を今まで我慢してきた。やっと混雑も収まったようなので、待ちかねた様に緑濃い丹波から但馬地方へと車を走らせる。前の車はアウトバーンを巡航速度200km/時で走らせることを前提に設計、仕様付された車、ほとんどスポーツカーといっても差し支えないような車であった。

 しかし、今度の車は国産、しかもコンパクト・カーである。特に高速道路においては、全ての面において、前の車と同じように運転するわけにいかない。今までの運転イメージを払拭し、新しい車に慣れるため、安定性、コーナリング、加速性能などのドライバビリティを体感しようと高速道路を走ってみたというわけである。もう一つは、今度の電脳鉄馬の最大の特徴である安全サポートシステムの確認である。わざと車線をはみ出すなどして、どんな警報や表示が出るのかを確認した。こうしとけば、突然の警報に慌てたり、パニクったりすることは防げるだろうと思う。

 途中、道の駅に寄り、地元の野菜をたっぷりと仕入れる。目玉は早生の黒豆の枝豆。今宵のビールが早くも楽しみ。外気温は35℃を示している。かなり黄金色に色付きだした稲穂。秋へ移る前の最も深い緑。爽快な夏の終わりのテスト・ランであった。

 さて、夏の終わりのテストラン。ドライブのお供は、「ポール・デスモンド/Paul Desmond」。決して悪い意味ではないのだが、私にとって、究極のJAZZ的BGMというか、BGM的JAZZか、そんな存在で、ドライブ中の私を適度に活性化いてくれる。まずは、CTIシリーズのアルバム、「サマータイム/Summertime」 (1969) から。

「Samba (struttin') With Some Barbecue - Paul Desmond」

          

「Ob-La-Dì Ob-La-Da - Paul Desmond」   

          

 「なにかJAZZYでBGMにぴったりのアルバムを ・・・」と問われれば、真っ先にこのアルバムを上げるであろう、そのくらいBGMの真髄のようなアルバム、「テイク・テン/Take Ten」(1963)。タイトルから想像できるように、「テイク・ファイヴ/Take Five」の続編、兄弟曲といってもいい。きっと、これからもエバーグリーンなアルバム。

「Paul Desmond - Take Ten」

          

 フルアルバムがアップされていましたが、オリジナルは8曲の構成。リストをアップしておきます。
1. Take Ten
2. El Prince
3. Alone Together
4. Embarcadero
5. The Theme From Black Orpheus
6. Nancy
7. Samba De Orpheu
8. The One I Love Belongs To Somebody Else
(9. Out Of Nowhere))
( 10. Embarcadero (Alternate Take))
( 11. El Prince (Alternate Take))

「Paul Desmond ー Take Ten Full Album」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-08-23 09:43 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

記憶の中の月(8) ~ 満ちても欠けても ~

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『 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも 』
                          安倍仲麻呂 『古今集』

「百人一首」に選ばれた歌のいくつかの中で、この歌はよく覚えている。高校の古文の授業で学んだのが記憶に残っているのかもしれない。作者は「阿倍仲麻呂」。が、遣唐使として渡った唐から日本に帰るときに詠んだ歌だという。秀才ぶりを発揮したため、「玄宗皇帝」のお気に入りとして高位の役人になり、30年を経てようやく帰国を許されたという。

明州(現在の寧波(ニンポー)市)の港で送別の宴が催された時に詠まれたのがこの歌で、望郷の思いがつのる仲麻呂が、海を天の原と例え、上った月の情景を表現した歌。

「海原はるか遠くを眺めれば、月が昇っている。あの月は、故郷・奈良の春日にある、三笠山に昇っていたのと同じ月なのだなあ。」 (参照 Wikipedia、写真はNETより無断拝借)

古来から月は、暦でもあり、あかりでもあり、道標でもあり、故郷を偲ぶ景色でもあった。満月、半月、三日月、新月、三日月 ・・・、月の満ち欠けのサイクルを仲麻呂は何回数えたのであろうか。きっと自分の人生や異国での年月に重ね合わせたに違いない。

さて今宵の月の歌。月の満ち欠けを歌で追ってみることにしよう。まずは、満月。「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」の「Harvest Moon」。アルバムは、「Closer To You」にも収録されているが、ブルーノート・レコード移籍後2作目のアルバム、「ニュー・ムーン・ドーター/New Moon Daughter」(1996)を挙げるのが適当であろう。

Closer to You: The Pop Side

Cassandra Wilson / Blue Note Records



New Moon Daughter

Cassandra Wilson / Blue Note Records



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「ニュー・ムーン・ドーター」は、「カサンドラ・ウィルソン」が1996年に発表したスタジオ・アルバム。ウィルソンの自作曲や、「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」のカヴァー「奇妙な果実」等のジャズ・スタンダードに加えて、「U2」、「モンキーズ/The Monkees」、「ニール・ヤング/Neil Young」などのカヴァーも歌われており、このアルバム以後、カヴァーも積極的に取り入れることになったターニング・ポイント的なアルバム。彼女は本作で、「グラミー賞最優秀ジャズ・ボーカル賞」を受賞し、自身初のグラミー受賞を果たした。


「Cassandra Wilson - Harvest Moon」


          

「ビル・エヴァンス/Bill Evans」のアルバムに「At Half Moon Bay」がある。1973年にカリフォルニアの「Half Moon Bay」でライブ録音されたアルバムで、「Waltz for Debby」、「Autumn Leaves」、「What Are You Doing the Rest of Your Life?」、「Who Can I Turn To」、「Someday My Prince Will Come」などおなじみの曲で構成されている。

At Half Moon Bay

Bill Evans / Milestone



フルアルバムがアップされていました。

「Bill Evans - Half Moon Bay (1973 Full Album) 」

         

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さて、半分の次は1/4。イタリア出身の美人シンガー・ソングライター、「キアラ・シヴェロ/Chiara Civello」のデビューアルバム「ラスト・クォーター・ムーン/Last Quarter Moon」。「ブラジル音楽に強く魅かれる」という彼女自身のピアノの弾き語りが心地よく、ボサノヴァ・テイストの洒落たアルバム。

ラスト・クォーター・ムーン

キアラ・シヴェロ/ユニバーサルクラシック



「Chiara Civello - Last Quarter Moon」

         

さて、「三日月/Crescent Moon」は「寺井尚子」のアルバム、「Jealousy」に収められているが、残念ながらYOUTUBEにアップされていませんので、動画は割愛です。

ジェラシー

寺井尚子 / EMIミュージック・ジャパン



最後は新月。「No Moon At All」。古くは、「ジュリー・ロンドン/Julie London」、「ドリス・デイ/Doris Day」、最近では、「ニッキ・パロット/Nicki Parrott」も唄っているが、今宵は我がディーヴァ、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」の歌唱で。

【 No Moon At All 】 by Redd Evans(w),David Mann(m), 1949

「♪ No moon at all, what a night!  お月さんがない なんて暗い夜なの
   Even lightnin' bugs have dimmed their lights.  蛍も明かりを暗くしているみたい
   Stars have disappeared from sight  星さえも見えない
   And there's no moon at all.      月もない、真っ暗闇よ

   Don't make a sound, it's so dark.   音を立てないで この闇だから
   Even Fido is afraid to bark.     犬でさえ吠えるのを遠慮しているわ
   What a perfect chance to park!   絶好のチャンスよ 車を停めるのに
   And there's no moon at all.     そうよ月もない、真っ暗闇よ
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           ・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

アルバムは、ボサノヴァの巨匠ギタリスト/作曲家、「ロベルト・メネスカル/Roberto Menescal」との共演アルバム、「テンダリー/Tenderly」。「Embraceable You」や「Tenderly」、「In the Wee Small Hours of the Morning」、「If I Had You」などのスタンダードを心地よいジャズ・ボッサ・サウンドで聴かせる。

テンダリー

ステイシー・ケント&ロベルト・メネスカル / SMJ



「No Moon At All - Stacey Kent 」

          
  
  
まだまだご紹介したい「月の歌」はありますが、今回はこの辺で一旦クロージングに ・・・。
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by knakano0311 | 2016-10-13 16:05 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

記憶の中の月(7) ~ 美しき姫の伝説 ~

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「名月峠(めいげつとうげ)」は、大阪府豊能郡能勢町にある峠。標高約270m。我が家から車で20分ほどのところにある峠である。ここには苔むした墓があり、哀しい伝説が伝わっている。

昔、摂津国御園荘(現在の尼崎市)に住む領主「三松国春」が子を授かろうと大日如来に願をかけたところ、仲秋の名月の夜に娘が生まれたため、「名月姫」と名付けた。やがて美しく育った姫は、この地方を治める「能勢家包(のせいえかね)」に嫁いだ。能勢氏の許で幸せに暮らしていた「名月姫」だが、その美貌ぶりを聞きつけた「平清盛」が横恋慕、側室にと望んたが、姫は無理な清盛の恫喝に泣く泣く能勢を去り、清盛の待つ福原へ向かう途中、夫への操を守り、この明月峠で懐剣でのどを突き自害したという。

人々は憐れんでこの峠を「名月峠」と名付け、その墓(写真)を建て、姫の亡骸を祀り、貞節の鑑としていつまでも語り草にした。そしてこの地の花嫁行列は決して名月峠を越えないという不文律があるという。哀れな生涯を閉じた名月姫に、幸せな姿を見せたくない心配りからだそうだ。 (「大阪日日新聞なにわ人物伝」より)

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さて、今宵の月の曲は、「名月姫」にちなんで、ピアノ・トリオ、「スティーヴ・キューン・トリオ/Steve Kuhn Trio」のアルバム、「Pavane For A Dead Princess(邦題:亡き王女のためのパヴァーヌ)」(2005)から。

「スティーヴ・キューン」は、1938年、ニューヨーク出身で、今なお旺盛に活動を続ける白人ジャズ・ピアニスト、作曲家。なんとハーバード大卒業で、卒業の1959年から、一貫してプロのピアニストをつづけてきたという。

アルバムタイトル、「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、「ラヴェル/Joseph-Maurice Ravel」の曲で、それからもわかるように、美しいメロディを持つクラシック音楽の曲の中から、「スティーブ・キューン」が、エモーショナルで、ロマンティックで、そしてスウィンギーなアレンジと演奏で酔わせてくれるアルバム。パーソネルは、「Steve Kuhn (pf)」、「デイビット・フィンク/David Finck (b)」、「ビリー・ドラモンド/Billy Drummond (ds) 」。

亡き王女のためのパヴァーヌ(紙ジャケット仕様)

スティーブ・キューン・トリオ / ヴィーナス・レコード



「チャイコフスキー/P. Tchaikovsky」の交響曲第5番第2楽章から「Moon Love」と名付けられた曲。

「Moon Love- Steve Kuhn Trio 」

          
  
「ラフマニノフ/S. Rachmaninov」のピアノ・コンチェルト第2番第3楽章から「Full Moon And Empty Arms」。
 
「Steve Kuhn Trio - Full Moon And Empty Arms」

          



 
   
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by knakano0311 | 2016-10-11 10:05 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

記憶の中の月(6) ~ 昭和歌謡の月に ~

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古来から月は、暦でもあり、あかりでもあり、道標でもあり、そして故郷を偲ぶサウダージでもあった。だから、月に思いを託すため、和歌や歌謡曲の格好の題材でもあった。

若い世代には、若い世代向けの「月の歌」が有り、我々シニア世代にも、もちろん我々向けの「月の歌」がある。題名だけを思い浮かべても、古すぎるかもしれないが、「朧月夜」、「荒城の月」、「雨降りお月さん」、「月がとっても青いから」、「月の法善寺横丁」、「月影のナポリ」、「炭坑節} ・・・、これらは、すぐにメロディも歌詞もでてくるくらい染み付いている。TVのないラジオ時代に刷り込まれたのでしょう。

NETを探したらこんな写真がアップされていました。拝借です。天空の城として人気の高い「竹田城」と「月」の写真。まさに「荒城の月」を思わせ、絵に書いたようなと言おうか、いやポスター写真のようなと言おうか、あまりにもはまりすぎて、昭和の月をイメージさせるのにこれほどぴったりな写真があろうかと思うくらい。

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さて、「昭和歌謡で歌われた月」。まずは、昭和へのノスタルジーを色濃くまとっている歌手、「浜田真理子」の2曲。学生時代よりバー、クラブ、ホテルのラウンジでピアノ弾語りの仕事をし、1stアルバム「mariko」を自費でリリースしたのが、1998年(平成10年)の暮れというから、彼女は紛れもなく「平成」の歌手である。しかし彼女の紡ぎ出す世界は、間違いなく「昭和」へのノスタルジーや回帰に満ち溢れている。

「月の記憶 」(2002年)。「Mariko Live~月の記憶~ 2002.11.9 at Bunkamura Theatre COCOON」(2003年)から。

Mariko Live~月の記憶~ 2002.11.9 at Bunkamura Theatre COCOON

浜田真理子インディペンデントレーベル



「月の記憶 浜田真理子」

          

続いて「月に聞く」。「月の記憶」のスタジオ版が収録されているアルバム、「あなたへ」から。

あなたへ

浜田真理子 / インディーズ・メーカー



「月に聞く [short ver.]-浜田真理子 」

          

そして、「桑名正博/月のあかり」。2008年7月に「行列のできる法律相談所」に出演した際、1978年に発表した曲「月のあかり」が大阪人のカラオケのスタンダード・ナンバーであり、ある年齢以上の大阪の男性であれば、ほとんどの人が歌うことができると彼が語ったという。そのとおりです。私のカラオケの十八番(おはこ)でもありました。

IT'S ONLY LOVE

桑名正博 / ワーナーミュージック・ジャパン



「月のあかり - 桑名正博」

          

  


  
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by knakano0311 | 2016-10-08 09:12 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

記憶の中の月(5) ~ 月虹、一度は見てみたいと思う月と虹 ~

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こんな話を聞いた。月光によって煌く虹があるという。「月虹(げっこう)」。これもぜひ見てみたい月のひとつとなった。

「月虹」は夜間に月の光により生じる虹。月虹の見える原理は、昼間の虹と同じであるが、光が弱いために色彩が淡く、虹が七色ではなく白く見えることから、「白虹(はっこう)」とも呼ばれるという。

月虹がよく観測されるハワイ諸島のマウイ島では、これを見た者には「幸せが訪れる」とか「先祖の霊が橋を渡り祝福を与えに訪れる」と言われているという。南米の世界遺産の「イグアスの滝」や、北米の「ヨセミテ滝」でも、満月の時に見ることができると聞く。

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マウイ島、イグアスの滝、ヨセミテ滝 ・・・。そんな遠くへ旅するのにはもう気力・体力が今ひとつか。韓国ソウルの東西を流れる「漢江(ハンガン)」に架かる「盤浦大橋(パンポテギョ)」。そのほとりにある「盤浦(パンポ)漢江公園」にある世界一の大噴水では、月光虹を見ることが出来るという。ここならば、まだいけそうか。しかし人工の虹では ・・・。(参照Wikipedia、写真はNETより無断拝借)

七色の虹は「ラブユー東京」、さて七色の月は?ということで、今宵は色がついた月の歌を三色。最初は御大「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」。彼女好きだったんでしょうね、「月に願いを/I Wished On The Moon」、「月光のいたずら/What a Little Moonlight Can Do」、「月夜の小舟/A Sailboat In The Moonlight」と、 12曲中3曲の月の歌が多く収録されているアルバムは、彼女の愛称ともなった「Lady Day」(1954)。

レディ・デイ

ビリー・ホリデイ / SMJ



そして「色つきの月の歌」の極めつけは、まず「ブルー・ムーン/Blue Moon」。「ビリー・ホリデイ・シングス/Billie Holiday Sings」(1952)より。

ビリー・ホリデイ・シングス(紙ジャケット仕様)

ビリー・ホリデイ / ユニバーサル ミュージック



「Billie Holiday - Blue Moon (1952) 」

          
 



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さて、「マヤ・クリスチーナ/Maja Christina 」。あまり馴染みがないかもしれないが、スイス出身の歌手である。ともに教職であった音楽好きの両親のもとで育ち、13歳の頃にはギターを手にいれ、曲を書き、バンドを組んだり、路上演奏をしたりしたという。

彼女の2004年のデビュー・アルバムが、「ロマンス/Romance」。彼女自身がプロデュース、アレンジ、ヴォーカルをつとめたこのアルバムは、「魅せられて/Bewitched」等のスタンダード曲、カバー曲では、「スザンヌ・ヴェガ/Suzanne Vega」の代表曲、ア・カペラで大ヒットした「トムズ・ダイナー/tom's diner」や「ニール・ヤング/Neil Young」の「孤独の旅路/Heart of Gold」などのヒット曲が収録、そのアレンジが抜群で、適度なポップ感と快適なスウィングが心地良い。そこから、「イエロー・ムーン/Yellow Moon」。 
 

Romance

Maja Christina / Brambus




「Maja Goverde - Yellow Moon」


          

続く大御所は、「カーメン・マクレエ」。私はホリディを除くと、エラやサラよりも彼女の方が好きかな。そんな彼女が、「このセッションは、私の音楽生活の中で最も満足のゆくものです。」と自ら語ったライヴ・アルバム、「グレート・アメリカン・ソング・ブック/Great American Songbook」から。録音は、1971年11月、ロスのクラブ「ダンテ」でのライヴ。
 

Great American Songbook

Carmen McRae / Rhino/Wea UK



「ダイアナ・パントン/Diana Panton」のアルバム、「ムーンライト・セレナーデ~月と星のうた」の原題でもあった「If The Moon Turns Green」。

「Carmen McRae - If The Moon Turns Green」

          

今宵は台風が近づいているので、月も星も全く見えない。  



  
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by knakano0311 | 2016-10-05 17:18 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

記憶の中の月(4) ~ 一度は見たいと思った月 ~

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いちど見てみたいと思った月がある。一つはポリネシアの海を照らす月、そして南米、アルゼンチンの大草原の地平から昇る月、そして、エジプトはピラミッドの稜線に輝く月を ・・・。 (写真はNETより拝借)

そんな想像を掻き立てる月のうた。まずは、「マナクーラの月/The Moon Of Manakoora」。歌うはオーストラリア出身、「ほっこりおばさん」こと、「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」です。

「マナクーラ」とは1937年製作の「ジョン・フォード/John Ford」監督のアメリカの海洋スペクタクル映画、「ハリケーン/The Hurricane」の舞台となった南太平洋の架空の島の名前で、「マナクーラの月」は、その主題歌だという。

マナクーラの月

ジャネット・サイデル / MUZAK



「The Moon Of Manakoora - Janet Seidel」

          


  
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そして、「ツクマンの月」。なぜか高校時代からこの歌が好きで、南米大陸アルゼンチンの大草原に輝く月を思い描いていました。歌うは、アルゼンチンの吟遊詩人で、「歩く大地」と呼ばれた「アタウアルパ・ユパンキ/Atahualpa Yupanqui 」。

「ツクマン=サン・ミゲル・デ・トゥクマン/San Miguel de Tucumán」は、アルゼンチン北部の人口第6位の都市。アニメ「母をたずねて三千里」で、主人公マルコが最後に母親にめぐり合う町としても有名だという。
 
古いスペイン風の建物が立ち並ぶ街の郊外に広がる大草原。そこにかかる月。そんな風景でしょうか。

ベスト・ナウ

アクワルパ・ユパンキ / EMIミュージック・ジャパン



「Atahualpa yupanqui ― Luna tucumana」

          

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そして、最も見たかったのが、冒頭の写真のようなピラミッドにかかる月。「エジプトの月/Egyptian Moonlight」を、北欧美女シンガー図鑑でも取り上げたビジュアルでセクシーなコペンハーゲンの人魚姫、「マレン・モーテンセン/Malene Mortensen」の歌で。(参照拙ブログ 「北欧美女シンガー図鑑(その5 ) ~コペンハーゲンのグラビア風歌姫~ 」)

 

デイト・ウィズ・ア・ドリーム

マレン・モーテンセン / コロムビアミュージックエンタテインメント



「Egyptian Moonlight - Malene Mortensen」

           
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by knakano0311 | 2016-10-02 17:31 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

記憶の中の月(3) ~ 美化された異国の月 ~ 

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アラブ首長国連邦(UAE)ドバイへの出張は定年間近な2005年8月であった。ドバイはアラビア半島からペルシャ湾に角のように突き出たところに位置している砂漠と石油の国UAEの第2の中心都市。出張に行く前は近代的な開発が急ピッチで進んでいるとは聞いていたし、そこへの商談、プレゼンが出張の目的でもあったのだが、私の頭の中は、広大な砂漠、そこにかかる月、幻想的なモスク、キャラバン ・・・といった写真(すべてNETより拝借)のような異国情緒たっぷりの美化されたイメージで占められていた。

しかし、行って驚いたのは二つ。一つは、摂氏50度にもなろうかという気温。外はまるでドライヤーを四六時中当てられているような感じ。もう一つは街の景観。世界一の高層ビル(2012年当時)である「ブルジュ・ハリファ」は建設予定で、まだなかったが、道の両側には高層ビルが林立し、ペルシャ湾に面するリゾートエリアには、高級ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」や海の中のリゾート別荘地、「パーム・アイランド」や「ザ・ワールド」、「ジュメイラ・アイランズ」といった人工島群が建設されていた。街中には、東京ドームが23個入ってしまう世界最大級の広さの「ドバイモール」や人工スキー場、海水を淡水化して芝を養生している砂漠の中のゴルフ場。まるで、最新技術を駆使したアーティフィシャルな巨大都市、SF小説や映画を見ているような未来都市、という印象であった。

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日中は暑くて、ちょっとの距離でも車以外では戸外に出ることはできない。気温が30度台に下がる夜9時頃になると、やっとキャナル(運河)沿いを散策する人々がでてくる。巨大な高層ビルの間の僅かな空間に見える月。イメージしていた幻想的な月とは全く違ったが、アラブ風の衣装に包まれて周りを行き交う人々の中に身を置くと、遠い異国へきたという実感がひしと湧いたことを覚えている。

さて、ドバイに、なんと三日月の形をした「クレセント・ムーン・タワー」が建設予定という情報があります。現在どこまで建築計画が進んでいるのかはわかりませんが、もし完成すれば、まさに「砂漠の月」。(写真は完成予想図、NETより)

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ドバイ市内では「砂漠の月」は見ることができませんでしたが、帰りのフライトはドバイ発が夜の便。離陸するとすぐに窓の外には砂漠の上にかかる大きな月が ・・・。やっとイメージに近い月を見ることができたので、大満足して眠りについた。

そんな「記憶の中の月」、今宵はまず、「ムーン・アンド・サンド/Moon & Sand」。おなじみの曲ですね。「チェット・ベイカー/Chet Baker」の亡くなる直前のドキュメンタリー映画、「レッツ・ゲット・ロスト/Let's Get Lost」のオリジナル・サウンドトラック・アルバムから。

レッツ・ゲット・ロスト〜オリジナル・サウンドトラック

チェット・ベイカー / SMJ



「Chet Baker - moon & sand」

          

2曲目は、日本の歌曲をジャズアレンジした「月の砂漠/Moonlit Desert」。「ケニー・ドリュー・トリオ/Kenny Drew Trio」のアルバム、「クレオパトラの夢/Cleopatra's Dream」から ・・・。ストリングスをバックに演奏された、ズバリ、アルバム・タイトルのものもリリースされています。

クレオパトラの夢

ケニー・ドリュー・トリオ / M&I



ムーンリット・デザート(月の砂漠)(紙ジャケット仕様)

ケニー・ドリュー・トリオ / BMGインターナショナル



「Moonlit Desert - Kenny Drew Trio」

         
  


  
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by knakano0311 | 2016-09-30 13:57 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

記憶の中の月(2) ~ ジャズ聖地の月 ~

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「ニューオリンズ」を訪れたのは、2003年9月。ジャズの聖地。フランス風の建物が建並ぶ「フレンチ・クオーター」。そこが繁華街であり、そこのメイン・ストリート「バーボン・ストリート」には、何十というJAZZのライブハウスが軒を連ねる。いくつかのライブハウスをはしごしてみたが、観光客、酔客相手のハウスであり、JAZZとしてのクオリティは言わずともと知れたものであったが、割り切ってしまえば、それはそれで十分に楽しめる。もうひとつの楽しみは、料理。「オイスター」とケイジャン料理である「ガンボ/Gumbo」、「ジャンバラヤ」を食べさせる店が多くある。

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ご当地出身の「サッチモ」こと「ルイ・アームストロング/Louis Armstrong」を記念する「ルイ・アームストロング公園」やニューオリンズで苦難に満ちた生涯を終えた、アフリカ系アメリカ人たちの豪華で巨大な墓地を見ると、やはり「ここがジャズの聖地だ」という感を強くした。

ニューオリンズにまつわる月の曲といえば、やはり「バーボン・ストリートの月/Moon Over Bourbon Street」であろうか。「スティング/Sting」のヒット曲である。この歌を聴くと、南部特有のまとわりつくようなヒートウェイヴ(熱波)のなか、バーボン・ストリートのライブハウスの片隅で、JAZZと酔っ払いの喧騒に身を委ね、バーボンを飲んでいたことを思い出す。「月?」。その時出ていたかどうかはちょっと覚えていませんが ・・・。(写真はNETより拝借)

オリジナルは、「スティング」がJAZZ的アプローチを試みたアルバム「ブルー・タートルの夢」(1985)に収録されているが、2001年9月11日、NY同時多発テロの当日イタリアのトスカーナ地方の自宅でのライブの収録盤「・・・オール・ディス・タイム」にも収録されている。

ブルー・タートルの夢

スティング / ユニバーサル ミュージック



・・・オール・ディス・タイム

スティング / ユニバーサル インターナショナル



「Sting - Moon Over Bourbon Street 」

         

酒飲みと月の歌と言えば、だみ声のシンガー・ソングライター、「トム・ウェイツ/Tom Waits」の歌に、こんな歌があります。「Drunk on the moon」。2nd アルバム、「土曜日の夜/The Heart of Saturday Night 」(1974年)に収録されています。

土曜日の夜

トム・ウェイツ / ダブリューイーエー・ジャパン




「Tom Waits - Drunk on the moon」


          

  

  
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by knakano0311 | 2016-09-28 09:55 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

記憶の中の月(1) ~ モニュメント・バレーの月 ~

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子供の頃、月に情緒的な関心を抱いたことはなかった。月ロケット、月食など科学的な関心しか抱かなかったように思う。長じてから、次第に文学や旅、音楽的な嗜好と月がだんだん結びつくようになっていったと思う。深まる秋。先日の「中秋の名月」の日、そんな月と私の音楽的な嗜好とのかかわりを思い出していた。

1997年、1998年ころだったでしょうか、アメリカのある会社と業務提携の話があり、アリゾナ州の州都フェニックスを訪れたときである。たまたま休日を挟んでいたので、北へと車を走らせた。

まず、フェニックスから車で2時間ほどの場所にある、ネイティブ・アメリカンの聖地で、最近超パワースポットとして人気があるという「セドナ/Sedona」を訪れた。そして、かつて国道66号線(ルート66)が通っていて、歌の歌詞にも出てくる「フラッグスタッフ/Flagstaff」を経由し、さらにその北にある「モニュメント・バレー(Monument Valley)」をめざした。

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「モニュメント・バレー」は、ユタ州南部からアリゾナ州北部にかけて広がる地域一帯の名称であるり、「メサ」と呼ばれるテーブル形の台地や、浸食が進んだ岩山「ビュート」が点在し、あたかも記念碑(モニュメント)が並んでいるような景観を示していることからこの名がついたという。

林立する様々な奇岩。日本ではまったく目にすることができない、宇宙的といってもいいくらいの圧倒されるスケールの景観。そしてそこから昇る月。今でも忘れることができない絶景であった。(Wikipedia参照、写真はNETから拝借)

「ウィンダムヒル・レーベル」のヒット・アルバム、「ジョージ・ウィンストン/George Winston」のピアノ・ソロ・アルバム、「オータム/Autumn」から「Moon」。

Autumn

George Winston / Windham Hill Records




「George - Winston Moon」


          
 


 
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by knakano0311 | 2016-09-24 14:04 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

クリスタルの煌きに思い出すストックホルム

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陽が南へ傾き、長い影ができるようになった冬の季節。クリスタルのオブジェを窓辺に置いては、その影の色の変化を楽しんでいる。

スウェーデン。ストックホルムでノーベル賞ウィークが始まった。日本人、今年は医学・生理学賞で北里大特別栄誉教授の「大村智」さんが、物理学賞で東京大宇宙線研究所所長の「梶田隆章」教授が10日に受賞する。

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ストックホルムは仕事で何回も行った街。このブログでも何回か取り上げた。ガムラスタンに残る迷路のような中世の街並み、華麗な王宮、見事に尾を引く「ヘールポップ彗星」を肉眼で見た感動、ヴァーサ号博物館でみた海より引き上げられた巨大な17世紀のヴァイキングの船、「ヴァーサ号」(写真はNETより拝借)、寿司よりも焼酎の梅割りの方が値段が高かった日本食レストラン、地平付近を一晩中太陽が這う白夜の夜、そんな夜ジャズ・クラブで北欧ジャズに酔いしれたこと、ノーベル賞の晩餐会会場でおなじみの「ストックホルム市庁舎」からのフィヨルドの眺めなど、ノーベル賞のニュースを見ていると、ストックホルムの様々な思い出が蘇る。

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さて、ノーベル賞授賞式のホール(写真はNETより拝借)は、仕事での思い出のひとつ。現役当時、防災事業に携わっていたが、スウェーデンの防災事業の子会社の前身の会社が、我々の会社製の火災感知器をシステムに組み込んで、そのホールに納入していたこともあり、授賞式のニュースはちょっと誇らしい。

冒頭のオブジェは、スウェーデンのガラス・オブジェ、シャンパン・グラス・メーカーとして知られる「コスタ・ボダ/KOSTA BODA」社のもので、「KOSTA BODA」は、授賞式の晩餐会で使うワイングラスなどで知られている。オブジェは、ガラス細工に閉じ込められた模様が美しく、出張の際、買い求めたものである。冬は日没も早く、陽もあまりささなかった冬のスエーデンの日を思い出しながら ・・・。

今宵は、「ディア・オールド・ストックホルム/Dear Old Stockholm」で決まりでしょう。元々はスウェーデン民謡(原題;Ack Varmeland, Du Skona)だったが、1951年にテナー・サックスの「スタン・ゲッツ/Stan Getz」が取り上げて以来、ジャズ・スタンダードとして定着、数々の名演を生み出してきた。今は亡き懐かしいプレイヤーたちの演奏で ・・・。

ラウンド・アバウト・ミッドナイト

マイルス・デイヴィス / ソニー・ミュージックレコーズ



「Miles Davis - Dear Old Stockholm」

          

ご本家、「スタン・ゲッツ/Stan Getz」を聴かないわけにはいかないでしょう。アルバム「THE SOUND」(1951)。

THE SOUND

Stan Getz / Proper Box UK



「Stan Getz - Dear Old Stockholm」

          

そして、ボーカル・バージョンを探してみたがこの人しか見当たらない。スウェーデンの伝説的悲劇のディーヴァ、「モニカ・ゼタールンド/Monica Zetterlund」。母国語、スウェーデン語でスウェーデン民謡のこの曲を歌うという、これ以上は望めない究極の「ディア・オールド・ストックホルム」。

ザ・ロスト・テープ(期間生産限定盤)

モニカ・ゼタールンド / SMJ



「Monica Zetterlund - Ack Värmeland, Du Sköna」

          
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by knakano0311 | 2015-12-09 09:58 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)