大屋地爵士のJAZZYな生活

カテゴリ:おやじの遠足・街歩き( 127 )

「山、笑う」 ご近所の紅葉狩りへ

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 紅葉が見頃。知られざる紅葉の名所、森林ボランティアの活動フィールドの一庫(ひとくら)公園から、麓のダム湖に注ぐ、一庫大路次川(ひとくらおおろじがわ)の渓谷沿いを歩いてみた。鮮やかな紅葉が目を奪う。まさに、「山、笑う」。有名な紅葉名所に行かなくても十分である。豊かな自然に恵まれたこの地に住んでいることを素直に喜ぶ。

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 ジャズとポップスの垣根をこえて活躍する、いわゆる「Jazzy,Not Jazz」の次世代を担う才能の一人と評されている、オーストラリアの女性ヴォーカリスト&コンポーザー、「ブリアーナ・カウリショウ/Briana Cowlishaw」の歌に、「The Mountains Changing Face」と言う歌がある。まさにこんな情景を表すタイトルである。

 あまり馴染みがない歌手だが、「グレッチェン・パーラト/Gretchen Parlato」や「サラ・ガザレク/Sara Gazarek」などと比較される存在だという。アルバムは、「フィヨルド/Fjord」に収録。

 キャリアはよくわからないが、ニューヨークのプレイヤー達と制作したデビュー・アルバム、「When Fiction Comes to Life」(2011)は、オーストラリア国内賞で、「ベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバム」に選ばれたという。「フィヨルド/Fjord」は、3作目にして、同じくオーストラリアで活躍するピアニスト、「ギャヴィン・エイハーン/Gavin Ahearn」とのデュオ名義での発表。彼とは「The Wires Project 2013」というユニットを組んで活動しているようで、どうもその集大成のアルバムのようだ。全10曲のうち、ブリアーナによるオリジナル曲が3曲、ギャヴィンが1曲を提供、そして8曲がデュオ演奏。

 ブラジリアン、ジャズ・スタンダード、そしてビートルズのカバーを混じえ、端正なピアノ演奏だけをバックに可憐なブリアーナのヴォーカルが美しく響く静謐でリリカルな作品で、ノルウェイでの録音だという。そんな北欧の空気も感じさせる「ギャヴィン・エイハーン」のピアノに強く印象づけられた一枚。

FJORD

BRIANA COWLISHAW & GAVIN AHEARN / RIP CURL RECORDINGS / インパートメント



 本アルバムからYOUTUBEのアップはなかったが、ボーナスCDとしてつけられていた「ギャヴィン・エイハーン」とのユニット、「The Wires Project 2013」の「The Wires」をアップしておきます。

「The Wires - The Wires Project 2013」

          


 
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by knakano0311 | 2017-11-13 13:45 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

開通前の新名神高速道路を歩く

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 我が団地の北を走ることになっているが、橋脚脱落などの事故で開通が1年ほど遅れている新名神高速道路で、「開通前の新名神高速道路を歩こう」というイベントに参加した。川西インターから六石山トンネルを抜けたとこまでの往復5kmの距離。我が家から川西インターまでは歩いて約1時間ほど。従って約2時間半ほどの結構なウォーキングとなった。

 あいにく途中から小雨が降ってきたが、驚く程の人が参加している。中には車椅子の人も。まだまだ完成までには時間がかかりそうだが、普段は歩くことのない高速道路、トンネル、いろいろな道路工事用の特殊車両などを見ることができた。この辺は鹿や猪などの野生動物が多く住んでいる地域。一般道を走っていて、鹿の飛び出しにびっくりしたことも何回かある。高いフェンスが張り巡らされ、そんな対策もされているようだ。いまある名神高速や中国道の慢性的な渋滞。少しは解消できるのかな。

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 さて、高速道に因んで、今宵の歌は、「Do You Know The Way To San Jose(サン・ホセへの道)」。歌姫は、オランダの歌姫「トレインチャ/Traincha(本名;Trijntje Oosterhuis)」。

 1973年生まれの44歳。脂の乗り切ったベテランといっていいでしょう。教会音楽作詞家の父親と、ヴァイオリニストの母親に持つ音楽一家に育ち、10歳の頃から音楽を始めたという。ジャズ・サックス奏者の「キャンディ・ダルファー/Candy Dulfer」のバンドのボーカルも務めたが、やがて、ポップ・グループ、「トータル・タッチ/Total Touch」を結成、1996年にデビュー、ミリオン・セールスも記録し、着実にキャリアを重ね、4年間程活動したという。しかし彼女は、そのキャリアをあっさりと捨て、元来興味を持っていたソウル、ジャズの世界に進んでいった。

 ソロになってからは、数々のジャズやポップスのスターと共演を果たし、オランダでは大きな評価と人気を獲得した。その彼女の日本デビュー盤となったのが、大御所、「バートバカラック/Burt Bacharach」のソング・ブック、「The Look of Love ~Burt Bacharach Songbook」(2007)である。オーケストラをバックに時代を超えて輝き続けるバカラックの名曲の素晴らしい歌唱。

The Look of Love..

Trijintje Oosterhuis / Blue Note



「Trijntje Oosterhuis ー Do You Know The Way To San Jose」

          

 そして、「Walk on By」。

「Walk on By - Trijntje Oosterhuis(Traincha)」

          

 「平賀マリカ/Marica Hiraga」の歌唱も聴いてみましょうか。「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet(MJQ)」とのコラボ。バカラック・ソングブック、「Close To Bacharach」から。

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Close to Bacharach Special Edition
平賀マリカ
SPACE SHOWER MUSIC




「DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE ー Marica Hiraga with Manhattan Jazz Quintet」

          
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by knakano0311 | 2017-10-19 14:17 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

いつものように秋の味を仕入れに

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 いつものように秋の味を仕入れに丹波篠山へと車を走らす。USBにいれた曲が軽快に流れる。肌寒いのも当たり前、気温は20℃を下回り、暖房が入った。

 仕入れのお目当ては、丹波栗、黒枝豆、丹波黒、柿、自然薯 鯖寿司 ・・・。丹波松茸は高いので遠慮せざるを得ない。黒枝豆や黒豆は、いつもの老舗、「小田垣商店」で発送をお願いし、内使いの分も買い求める。レトロな雰囲気の市街で他の食材を仕入れる。

 京都も有名だが、丹波名物の一つに、「鯖寿司」がある。海から遠い丹波篠山の町では、日本海側の福井県若狭地方で水揚げされた真鯖に一塩をしてから、荷車で山を越えて運ばれていた。この運ばれて来た道を鯖街道といい、その街道筋にあたっていたという。昔から篠山では、稲の収穫を終えた後の秋祭りにはなくてはならないのが、「鯖寿司」。祭りには、「鯖寿司」がたくさん作られ、お土産にと配られたという。脂がのった上質な鯖の身がたっぷり、丹波米の米もたっぷりで。大阪の「ばってら」とはまた違う味わいに魅了される。

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 さて、今日のピアノは、海の記憶。「北欧の貴公子」と呼ばれるスウェーデンのジャズ・ピアニスト、「ヤン・ラングレン/Jan Lundgren」作曲の「The Seagull(かもめ)」。アルバムは、「Mare Nostrum」(2007)。イタリア、サルデーニャ島出身のトランペッター、「パオロ・フレス/Paolo Fresu」、フランス、カンヌ生まれのアコーディオン奏者、「リシャール・ガリアーノ/Richard Galliano」とコラボしたアルバム。直訳すれば、「我らが海」であるが、ヨーロッパ人にすれば、欧州文化を育んだ「地中海」のことである。前のふたりは地中海沿岸の出身、「ヤン・ラングレン」もスウェーデン南部、クリシャンスタード出身ということであるから、バルト海沿岸であり、3人に共通するのはやはり「海」である。異なる出身、文化を背景とした彼ら欧米人のバックにある「地中海」。光、翳、喜び、哀愁、憂い ・・・、そんな欧州ジャズに共通するコンセプトを感じるアルバム。

MARE NOSTRUM

FRESU/GALLIANO/LUNDGREN / ACT



「Paolo Fresu, Richard Galliano, Jan Lundgren - The Seagull」

          

 「ヤン・ラングレン」、自らのピアノ・ソロでもアップされていました。

「Jan Lundgren - The Seagull」

          
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by knakano0311 | 2017-10-15 14:44 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

「三白三黒」  ~ 北摂能勢、秋の味覚 ~

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 能勢町、長谷の棚田。その農家の周辺に、能勢名物、「三白三黒」のひとつ「能勢栗」がたわわに実っている。野球のボールぐらいはあろうか。大粒で味の良いことで名高い「銀寄(ぎんよせ)」であろう。能勢町は、古くから「三白三黒」という特産物で名高い。「三白」というのは、米・寒天・高野豆腐。「三黒」というのは栗・炭・黒牛。その「三黒」の一つで、飛ぶように売れることから「銀(お金)を寄せる」とその名がついた「銀寄栗」は能勢の原産種。旬の季節には、道の駅周辺は、栗を求める人々の車で渋滞ができるほど。

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 帰りは道の駅で、「銀寄栗」は、売り切れたみたいだったので、代わりに「三黒」ではないが、早生の黒枝豆を求めた。

 さて、今宵の曲は、「三白三黒」に因んで、「白と黒のポートレイト」。「ジンガロ/Zingaro」、「Retrato Em Branco E Preto」、「Photograph in Black and White」のタイトルでよく知られているボサノバの名曲。「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antônio Carlos Jobim」が1965年に「ジンガロ/Zingaro」というタイトルで作曲したが、その後1968年に「シコ・ブアルキ/Chico Buarque」が歌詞を付け、「Retrato Em Branco E Preto(白と黒のポートレート)」に変更されたという。

「♪ ・・・・ 思い出すのは いつも 同じシーン 古いアルバムの中の 写真のように ・・・・ ♪」。「別れた恋人との想い出がなかなか忘れられない」という歌詞が泣かせる。

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 「シコ・ブアルキ/Chico Buarque」。1944年、リオ・デ・ジャネイロ生まれのブラジルの詩人、歌手、音楽家、作曲家、劇作家、小説家。シコは恵まれた特権階級の家庭で育った。彼の父親は有名な歴史家、社会学者で、彼の叔父も著名な辞書編集者であるという。1964年に音楽家、そして作曲家としてデビューし、音楽祭やテレビのバラエティー番組に出演。デビュー・アルバムは、サウダーヂを根底とするサンバ・アルバムであった。その後、シコは多くのブラジル音楽家と同じよう、反政府的な活動によって1968年に逮捕され、1969年にイタリアに亡命する。その後1970年にブラジルに戻り、独裁政権へのプロテスト・ソングを制作しはじめる。その後、著作、演劇、映像の分野でも活躍、多くの作品を残し現在に至っている。(参照Wikipedia)

Chico Buarque

Chico Buarque / Universal Portugal



 さりげない中に哀愁と渋さを感じる、オリジナルの「シコ・ブアルキ」の歌唱から。「白と黒のポートレート」。

「Retrato em Branco e Preto ー Chico Buarque」

          

 そして、いろいろなバージョンを残しているが、「チェット・ベイカー/Chet Baker」。その波乱万丈の人生を描いた、「ブルース・ウェーバー/Bruce Weber」監督のドキュメンタリー映画「レッツ・ゲット・ロスト/Let's Get Lost」(1988)のサウンド・トラックから。

レッツ・ゲット・ロスト〜オリジナル・サウンドトラック

チェット・ベイカー / SMJ



「zingaro - Chet Baker」

          

 流麗なピアノは、「エディ・ヒギンズ/Eddie Higgins」の同名のアルバム、「Portrait in Black and White」(1996)から。
  

Portrait in Black & White

Eddie Higgins / Sunny Side



「Eddie Higgins Trio - Retrato Em Branco E Preto (Portrait in Black and White)」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-09-15 09:23 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

秋の棚田を楽しむ

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 「日本棚田百選」のひとつにも選ばれている能勢町・長谷(ながたに)の棚田まで足を伸ばす。もう下の田んぼでは、稲刈りを終えたところもあったが、上の田んぼはこれからである。黄金色の田んぼ、稲穂の匂い ・・・。一年を通じ、それぞれの季節に良さがあるが、この秋の景色が、本当に気持ちよく、懐かしいと感じる風景。

 こんな日本の原風景のバックに流れていても違和感を感じない北欧のピアノ・トリオがある。「Natsukashii(懐かしい)」(2011)、「Guzuguzu(グズグズ)」(2017)と日本語の心情をアルバム・タイトルとした「ヘルゲ・リエン・トリオ/Helge Lien Trio」。

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 ノルウェーを代表するピアニスト。1975年、ノルウェー生まれの42歳。最初に音楽的影響を受けたのが、「ピンク・フロイド/Pink Floyd」だという。16歳でクラシックを志したが、「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」を聴いて、JAZZの世界に。最初、ピアノ+チューバ+サックスという変則トリオを立ち上げるも、それと時期を同じくして、標準的編成のピアノ・トリオ、「ヘルゲ・リエン・トリオ」も立ち上げたという。

 そんなことからすると、異分野の楽器とコラボすることに積極的だったのでしょう、ポーランド出身の若手ヴァイオリニスト、「アダム・バウディフ/Adam Bałdych」とコラボしたのが、「Bridges」(2015)に続く「Brothers」。更に今作では曲により、ノルウェー出身のサックス奏者、「トーレ・ブルンボルグ/Tore Brunborg」も加わっている。

 ピアノとヴァイオリンの相性もよく、「ヘルゲ・リエン」の持ち味の牧歌的なメロディと違和感なく調和し、美しいハーモニーを奏でている。

Brothers

Adam Baldych & Helge Lien Trio / Imports



「Adam Baldych & Helge Lien Trio ー Love」

          

 「レナード・コーエン/Leonard Cohen」のよく知られた曲、「ハレルヤ」。

「Adam Baldych with Helge Lien Trio & Tore Brunborg - Hallelujah」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-09-11 13:25 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

鷺草が大乱舞 ~ 丸山湿原にて ~

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 8月の始めに「丸山湿原」で、「サギソウ(鷺草)」、別名「サギラン(鷺蘭)」が咲き始めたと聞いて早速見に行ったことは、記事に書いた。(参照拙ブログ「夢でもあなたを想う花」) そのときは、一部の湿原に30株ほどであったが、最盛期の今、訪れてみると、3湿原に数百株の数で咲いている。花そのものが3cmほどの小さな花なので、湿原一面にというわけには行かないが、それでも大乱舞である。ボランティアの皆さんによって木道が設えてあるので、間近まで寄って観察できる。

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 そして、幸運にも日本一小さなトンボとして知られる「ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)」も。体長2cmほどのトンボで、世界的にも最小の部類に属するという。兵庫県では、環境省の準絶滅危惧相当するCランク に指定されている。

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 林道の脇に咲いているのは、秋の山地に咲く野菊の1種で、「シラヤマギク(白山菊)」。普段あまり見ることのできない虫や花が見られる貴重な湿原である。

 今宵のピアノ・トリオは、「アレッサンドロ・ガラティ・トリオ/Alessandro Galati Trio」。 「How Imsensitive」の英語名で知られている「Insensatez」を。アルバムは、「On A Sunny Day」(2015)から。パーソネルは、「Alessandro Galati - piano」、「ガブリエル・エヴァンゲリスタ/Gabriele Evangelista - bass」、「ステファーノ・タンボリーノ/Stefano Tamborrino - drums」。

On A Sunny Day

Alessan Galati Trio / Vi Ve



「Insensatez ー Alessandro Galati Trio」

          
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by knakano0311 | 2017-08-29 09:19 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

まだまだ未熟者です

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 ボランティアの活動日ではないのだが、新車のドライブを兼ねて、一庫公園まで車を走らす。急な坂道を1500回転ぐらいで、いとも簡単に登ってゆく。やはりディーゼル・エンジンのトルクの大きさが故か。いつもは山作業、めったにないことだが、今日は自然観察路をゆっくりと散策する。

 「チョッキリムシ」が活動を開始したようだ。まだ小枝であるが、小さな「ドングリ(団栗)」のついた「クヌギ(椚、櫟)」の枝が落ちている。「チョッキリムシ」が伐ったのである。かなり細い枝で、切れ味もイマイチ。そして「ドングリ」にはまだ孔を開けていないところを見ると、成虫になったばかりの練習、試し切りといったところか。まだまだ未熟者。そのうち、秋の訪れとともに、あの鋭い切れ味と穿孔の冴えを見せてくれるだろう。(参照拙ブログ「剣豪 チョッキリ虫」「技の冴え ~続・剣豪チョッキリ虫~」「剣豪チョッキリ虫の試し斬り」 など)

 里も山も空は秋の気配が濃くなって ・・・。
 
 深い青。秋の空を感じさせる曲がいいですね。今宵の曲は、まず、ボッサの名曲、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」の「Look To The Sky」。アルバムは、1967年に録音の「Wave(波)」から。「クリード・テイラー/Creed Taylor」がプロデュースしたCTI/A&Mシリーズの作品で、1頭のキリンがサバンナを駆けてゆくというジャケが詩的で印象的。「クラウス・オガーマン/Claus Ogerman」編曲指揮のストリングス入りオーケストラとの共演によるイージーリスニング調の心地良いインストゥルメンタル。

WAVE

ANTONIO CARLOS JOBIM / A&M




「Antonio Carlos Jobim - Look to the Sky」


          

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 2曲目は、「ブルー・イン・グリーン/Blue in Green」。ジャズにおける「モード(旋法)奏法」がこれで完成したといわれる、「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」の1959年のアルバム、「カインド・オブ・ブルー/Kind of Blue」に収録されている。それを、個性派の代表的歌姫、私は、現代の巫女、あるいは千手観音と思っている「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」で聴いてみます。アルバムは、マイルスへのトリビュート・アルバム、「Traveling Miles」(1997年、1998年録音)から。ちなみにこの曲の作曲は、マイルスか「ビル・エヴァンス/Bill Evans」か、あるいは共作かという議論があったが、「ビル・エヴァンス」だったと認められているという。歌詞は、「カサンドラ・ウィルソン」自身による。そういえば、「ティアニー・サットン/Tierney Sutton」もアルバム、「Blue In Green」(2011)で、マイルス自身による歌詞でうたっている。ゲスト・プレイヤーの「デイヴ・ホランド/Dave Holland(b) 」と「パット・メセニー/Pat Metheny(g) 」のイントロも素晴らしい。(参照拙ブログ「最後の桜と見頃の躑躅を楽しむ」

【 Sky And Sea (Blue In Green) 】
         Music by: Miles Davis/Bill Evans  Lyrics by: Cassandra Wilson

「♪ Tossed between the sky and sea     空と海の狭間に投げ出されてしまったから
  We'll sail until we find the harbor lights   私たちは港の灯をめざして航海する
  Our life is but a dream of blue in green  私たちの命は緑の中の青のように儚い
  Although it seems the end draws nearer  たとえ終わりが近づいていようとも
  With each passing day           情熱の日々が続く限り
  We'll always sail this way         私たちはずっと航海を続ける
  Until we find our home           安住の地を見つけるまで

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

トラヴェリング・マイルス+1

カサンドラ・ウィルソン / ユニバーサル ミュージック


  

「Cassandra Wilson - Sky and Sea (Blue in Green) 」


          
  


  
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by knakano0311 | 2017-08-15 13:20 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

32Fから見る梅田の変わりように驚く

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 「母の日」が近づいてきたためか、三男が送ってきたギフト券は「阪急32番街 空ダイニング」での食事券。早速行って地上32階からの眺めと食事を満喫。現役の時は通勤に梅田を通っていましたが、退職してから約10年、年に1、2回でしょうか、滅多に梅田まで出かけることはなくなりました。32Fから見てみて、あらためてここ数年の間の梅田、特に北梅田の変わりようには、驚くばかり。

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 高層ビルの夜景のイラストをあしらった秀逸なジャケットがある。その一枚が、「ジェリー・マリガン/Gerry Mulligan」の「ナイト・ライツ/Night Lights」(1963)。多分、ニューヨークの夜景だと思いますが、私もかって対岸のブルックリンからイーストリバーをはさんで見るマンハッタンの夜景に息を飲んだことがあります。

 「ジェリー・マリガン」は、ジャズ界では、どちらかというと脇役的で、数少ないバリトン・サックス奏者でありながら、ピアニストしても知られている。1963年に、「アート・ファーマー/Art Farmer」、「ボブ・ブルックマイヤー/Bob Brookmeyer」、「ジム・ホール/Jim Hall」らをメンバーに招き、本作を発表。タイトル曲ではピアノを弾いているが、全編を通じ、繊細でメロディが美しく、ウェストコースト派らしいサウンドが展開される。

Night Lights

Gerry Mulligan / Verve



「Night Lights - Gerry Mulligan」

          

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 もう一枚は、わたしが最高のベーシストと思っている「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」とピアニスト、「ケニー・バロン/Kenny Barron」とのデュオ・アルバム、名盤の「ナイト・アンド・シティ/Night And The City」 (1996)から2曲、「Twilight Song」と「Waltz For Ruth」。「Ruth」は、多分ヘイデンの妻、「ルース・キャメロン/Ruth Cameron」のことでしょう。録音は1996年9月20〜22日、場所は、私も1回だけ行ったことがある、ニューヨークのジャズクラブ、「イリジウム/Iridium Jazz Club」。

 「・・・・ 静かな緊張感、それにときおり高揚感を漂わせる音楽が生まれている。ここにあるのは、街中であれどこであれ夜ふけに耳を傾けるには最高の音楽だ。」という評のとおり。

Night & The City

Charlie Haden / Polygram Records



「Charlie Haden and Kenny Barron - Twilight Song」

          

「Waltz For Ruth - Charlie Haden & Kenny Barron」

          

  


  
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by knakano0311 | 2017-05-13 09:35 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

映画もコーヒーもジャズも、はじめは港からやってきた

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 抜けるような青空。ポートタワーのてっぺんに鯉のぼりが翻っている。黄金週間。前日、長男夫婦が帰って来たので、久しぶりに、家族全員が集合し、焼肉大パーティ。翌日は神戸を観光したいというので、長男夫婦を神戸、北野の異人館界隈まで送り届け、我々夫婦は久しぶりにメリケン波止場界隈を歩く。

 神戸は、1868年から今年開港150年を迎え、メリケン波止場もリニューアルされた。「コーヒーも映画もはじめは港からやってきた」。 そんなキャッチフレーズのロゴがあちこちで目に付く。コーヒー、映画だけではない。ジャズ、サッカー、ゴルフ、ケーキ、洋服店、マラソン、オリーブ園、水族館なども神戸に初めて上陸したという。(神戸市HP「神戸開港150年記念事業オフィシャルサイト」参照)

 海、すぐ近くには六甲山系。開放感が尋常ではなく、海からのそよ風も本当に心地よい。阪神淡路大震災の時は、神戸港も相当な被害にあったのだが、すっかり復興して、観光客だけでなく、普段着の市民の憩いの場となっている。ひとしきり散策したあと、この港から広まったというコーヒーを飲みに、「スタバ」へと向かう。

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 さて、メリケン波止場からレトロなビルが立ち並ぶ旧居留地から元町方向へと向かう。途中の小さな公園で見かけた鮮やかな色の花。「ノウゼンカズラ科 イペ」と記されていた。中南米原産の落葉高木。花色は、赤、紫、白、黄、桃などがあるそうで、黄色の花はブラジルの国花とされているという。神戸港は、「ブラジル移民発祥の地」でもあり、それを記念して植えられたようだ。

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 「ランボルギーニ」でしょうか、旧居留地地区の高級ブティックが集まる通りに止まっていた高級スポーツカー。こんな車もすっかり溶け込んでしまう街でもある。目指すは、旧居留地・大丸の近くに有る、エスニック・レストラン、「ビラブリ ガーデン/Villabri Garden」。ここの、海鮮焼きそばが大の好物で、神戸に来ると大抵はここに寄ってランチを摂る。そして、妻は栄町、おかき処、「播磨屋本店」で定番の「播磨焼き」を、私は、かっての海運業者のレトロなビルに、若者向けのブティックやスウィーツの店が軒を連ねる、乙仲通りの雑貨店でダグボートを買う。

 ということで、今宵の曲は、「On A Slow Boat To China(中国行きのスロウ・ボート)」に決定。1947年に、「フランク・レッサー/Frank Loesser」が作詞・作曲し、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」や「ソニー・ロリンズ/Sonny Rollins」、「デイヴ・ブルーベック/Dave Brubeck」といった大物ジャズ・ミュージシャンがこぞって取り上げたスタンダードです。

 そして、「村上春樹」の初期の短編集に同じタイトルの著書がありました。ご存知のように、彼は洋楽やジャズの曲からインスパイアされて作品を書く事も多いようですが、かってジャズ喫茶のオーナーだったことに関係しているかもしれない。

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

村上 春樹 / 中央公論社



 そんな彼が、彼の持つ膨大なレコード・コレクションの中からピックアップしたお気に入りの曲を訳詞とエッセイで紹介した本が「村上ソングス」。「中国行きのスロウ・ボート」も紹介しています。やはり、「村上春樹」、私なんぞの訳とは大違い。

村上ソングズ (村上春樹翻訳ライブラリー)

村上 春樹 / 中央公論新社



【 On A Slow Boat To China 】 by Frank Loesser  訳詩 村上春樹

「♪ I'd like to get you        中国行きのスロウ・ボートに
  On a slow boat to China,     君を乗せられたらな。
  All to myself alone.        そして僕だけのものにできたらな。

  Get you and keep you       腕の中に君を抱いて
  In my arms evermore,      いつまでも離さない。
  Leave all your lovers       ほかの男たちなんぞ
  Weeping on the faraway shore.  岸辺で涙にくれていればいい。

  Out on the briny          僕らは海原の真ん中にいて
  With the moon big and shinny,   空には大きな月が輝き
  Melting your heart of stone.    君の固い心を溶かしてくれる。

  I'd love to get you        中国行きのスロウ・ボートに
  On a slow boat to China,     君を乗せられたらな。
  All to myself alone.         そして僕だけのものにできたらな。♪」

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 歌姫は、熟女と若手。まずは、1979年の映画「ローズ(原題;Rose)」で、「ジャニス・ジョプリン/Janis Joplin」をモデルにした主人公を演じ、エネルギッシュな歌声と共に演技力も発揮して、「ゴールデン・グローブ賞」を受賞し、「アカデミー賞」にもノミネートされた「ベット・ミドラー/Bette Midler」。同作の主題歌、「ローズ」でグラミー賞を受賞。これを含め、生涯4度のグラミー賞を受賞するという輝かしいキャリアの持ち主である。

 1945年、アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル出身の歌手、女優。私と同じ歳の大ベテラン。シリアスもコメディもこなせる女優であり、女優としても、エミー賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞(2回)を受賞している。その「ベット・ミドラー」が、「ローズマリー・クルーニー/Rosemary Clooney」の名曲の数々をが歌い上げたアルバムが、「ローズマリー・クルーニー・ソングブック/Rosemary Clooney Song Book」。なかでも、「On A Slow Boat To China」を旧友、「バリー・マニロウ/Barry Manilow」とデュエットしている。

ローズマリー・クルーニー・ソングブック

ベット・ミドラー / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル



「Bette Midler - On a Slow Boat to China」

          

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 こちらは、YOUTUBEで見つけた若手、「レネー・オルステッド/Renee Olstead」。1989年アメリカ・テキサス州ヒューストン生まれだという。大物音楽プロデューサーの「デイヴィッド・フォスター/David Foster」に見出され、ジャズ・スタンダードを歌ったCDでデビューしたのは、2004年、なんと15歳だったという。しかも、子役として幼い頃からTVドラマやコマーシャルで引っ張りだこだったというから、天は一体いくつ与えたんでしょう。その色気、歌唱力 ・・・。とても当時15歳とは思えません。

Renee Olstead

Renee Olstead / Reprise / Wea



「Renee Olstead - On A Slow Boat To China」

          

 ピアノとサックスの軽快なスウィンギーな演奏も楽しんでください。

マイ・ファニー・バレンタイン

エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトン / ヴィーナスレコード



「Eddie Higgins Quartet & Scott Hamilton - On A Slow Boat To China (2005) 」


          

  

  
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by knakano0311 | 2017-05-02 09:43 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

新緑の里山を歩く

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 先日、市の北部、かっては菊炭の生産が盛んだった、黒川の里で人と待ち合わせ。約束の時間まですこし間があったので、ぶらっと付近の里山を歩いてみた。ブラ爵士 ・・・。桜がほぼ終わって、新緑がまぶしい季節。5月の半ば頃まで、山は明るい緑に包まれる。田んぼの耕しも終わり、棚田には、水を引く用意がすっかり出来ていた。道端には、日本一の里山と称される所以ともなっている台場クヌギ。そんな変わらぬ毎年の里の営みを、相当な樹齢と思われる台場クヌギは見守ってきた。

 道の傍らにある墓。「鶴澤喜太郎墓」と読める。かってこの地区は浄瑠璃が盛んに行われていたことから、浄瑠璃関連の碑が3体あり、これはその内の一つとか。となりも大阪府能勢町では、いまも人形浄瑠璃が行われているが、そんな浄瑠璃、義太夫の三味線のお師匠さんの墓だという。台石には13人の門弟の名前が刻まれている。

 椎茸のほだ木。畦から摘んで帰った「ツクシ(土筆/つくし)」は、おひたしにして食べる。春の味。

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 「わが町を語ろう」。今宵は、そんな歌をと思ったが、アップされていないので、代わりにそのタイトルのアルバムから2曲ほど。歌姫は、「シェリル・ベンティーン/Cheryl Bentyne」。アルバムは、「Talk Of The Town」(2003)。

 1954年、米国ワシントン州生まれというから、とうに還暦を過ぎている。人気ボーカル・カルテット「マンハッタン・トランスファー/The Manhattan Transfer」のソプラノである。音楽一家に育ち、高校の時からクラブで歌い始めたという。高校卒業後は、しばらくスウィング・ジャズのバンドに入り、主に西海岸で活動していたが、1979年にオーディションを受け、「マンハッタン・トランスファーに加入、現在のメンバーとなった。1992年には初のソロ・アルバム、「サムシング・クール/Something Cool」を発表して以来、コンスタントにソロ・アルバムを発表、もはや円熟の域に達したといっていい。繊細で透明感溢れる歌声、華やかさ。アメリカの女性JAZZボーカリストとして欠かせない存在になってきている。

Talk of the Town

Cheryl Bentyne / Telarc



 そんなアルバムの中から、他愛もない女性たちのおしゃべりを歌った「ガール・トーク/Girl Talk」、春の里山にはつきもの、この日も見かけた「Little Butterfly」を。

「Girl Talk - Cheryl Bentyne」

          


「Little Butterfly - Cheryl Bentyne」


          
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by knakano0311 | 2017-04-26 09:27 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)