大屋地爵士のJAZZYな生活

カテゴリ:おやじの遠足・街歩き( 117 )

神戸元町ミュージックウィーク点景

阪神淡路大震災の2年後から始まり、今年で第11回を数える「神戸元町ミュージック・ウィーク」。神戸元町界隈の街角7箇所で、クラシック、民謡からJAZZ、POPSまで、2週にわたって繰りひろげられた「神戸元町ミュージックウィーク・ストリート・コンサート」の点景。殆どがアマチュアで仕事などをやりくりして練習しているらしいが、いずれのバンドもアマチュアをはるかに超える力量。素人写真で見難い点、熱い雰囲気が伝わってこない点はごかんべんを・・・・。

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メンバーの大半が女性のビッグバンド、「SAKURA WIND ORCHESTRA」。写真では分かりにくいが、娘さんを抱っこしてのサキソホン・ママの演奏がほほえましい。


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去年も聴いたピアニカによる女性デュオ、「Selfish」。きっと誰でも一度は手を触れた事のある身近な楽器、ピアニカによるJAZZ演奏はめずらしいが、きわめて親しみやすい。


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爺さんビッグバンド「あさかぜジャズバンド」。どうですか、メンバーのこの活き活きとした顔。(この写真では分からんか・・・) 「チュニジアの夜」でソロを取ったトランペッターの爺さんはなんと75歳だそうです。なんという素敵な生き方。枯れるどころか、熱い迫力満点の演奏を展開。


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都会の一角に吹き抜けたブラジルの風。ボサノバ・バンド「Klee Blatt」。


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なんと女性ばかり6人のサックス陣をズラリと前に並べ、ラテン・フレーバー一杯の演奏が楽しい、「@tempo」。








久し振りに「昔とったなんとやら・・」がうずきました。
また来年も、会えることを楽しみにしています。
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by knakano0311 | 2008-10-12 22:16 | おやじの遠足・街歩き | Trackback(1) | Comments(0)

酒蔵通りで見つけたスエーデン  ~西宮・今津港界隈を楽しむ~

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妻の誕生日。ということで、現役時代は、仕事の忙しさにかまけて、ほったらかしにしていた過去の罪滅ぼしも兼ねての「お出かけ」。街歩きと美味しいものを食べ、美しいものを観たいという欲張りな彼女の要望に応えることになりました。まず最初の二つ。かってヨットの練習に明け暮れていた西宮・ヨットハーバー近く。そんななつかしいこの近辺には、案外知られざるいろいろな史跡が残っていて街歩きにも適しています。まず、「西宮砲台」。時はNHK大河ドラマ「篤姫」の時代。国防不安を感じた江戸幕府は、勝海舟の提言をいれて大阪湾沿岸4カ所に砲台を築いた。和田岬、湊川、今津…そしてここ、西宮。実用に向かなかったらしいが、当時の面影をよくとどめているという。詳細はリンクのサイトでクリックしてご覧を。

そして、西宮は、阪神間では「灘」と並んで多くの酒造会社が立ち並んでいる酒どころ。白鹿、松竹梅、白鷹、日本盛、大関、多聞、白雪、金鹿、扇正宗・・・・・・など大手酒造メーカーが目白押し。六甲山系からの伏流水で日本名水100選にも選ばれ、海に近く塩分も適度に含まれていることが酒造りには欠かせない酵母の発酵を促進させるということから、酒造りがこの地で盛んとなったそうだ。その由縁となる「宮水発祥の地」や明治時代の小学校の校舎である「今津六角堂」などを廻って「今津灯台」へ。
今津は江戸時代に酒造りと酒の積出しで栄えた港町。当時、江戸への「下り酒」を運ぶ樽廻船を迎えたこの港の灯台は、江戸後期の文化7年(1810)今津の大関酒造、五代目当主長兵衛によって創設され、昭和59年には創建当時そのままの姿に復元されました。高さ6m余、木造の灯篭型の灯台で、今津港のシンボルとして親しまれ、海図にも記載され、今でも現役でその役目を立派に果たしています。

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そしてお酒ではなく、お目当てのランチは、最近多くの酒蔵や酒造メーカーが経営しているアンテナ・レストラン。そのうちの一つ「日本盛」がオーナーで「無農薬栽培野菜」にこだわったレストラン「over garden/ウーバレ・ゴーデン」。スエーデン語で「庭をこえたところに」という意味らしいが、「シンプル」、「モダン」、「ナチュラル」という店のコンセプトを突き詰めていくと、「スエーデンの暮らし方」が最も似ているということでこの名前になったそうです。前庭を抜けていくアプローチ、心地よいインテリア、明るくて店一杯に溢れる日差し、作り手の顔や作業がみえるオープン・キッチン・・・。そしてパスタ・ランチの美味しかったこと。街角で見つけたスエーデン。妻、大満足の街歩きと食事でした。また一つ「いもたこなんきん」が増えたかな・・・・。

そして、残った最後のお望みは、「美しいものを観たい」という要望。さればと、友人やブログ読者の薦めもあって会期の終了も間近になっていた「佐伯祐三展」。西宮から一気に車を飛ばして大阪・天王寺公園、大阪市立美術館へと。

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佐伯祐三;カフェ・タバ 1927年 個人蔵  特別展HPより

「佐伯祐三(1898-1928)」。大阪出身で、30歳の若さでパリで夭折した天才洋画家の没後80年を記念した展覧会。北野中学校を卒業し、東京美術学校へ入学、1924年にパリに渡り、自作をフォーヴィズムの巨匠「ヴラマンク」から「アカデミック!!」と一喝された佐伯は、そこから自己を確立する芸術の模索の旅が始まる。この展覧会はその旅と鋭い造形感覚と荒々しいまでの個性溢れる画風でいまだに人気の佐伯祐三の世界を、代表作約110点で余すとこなく展望してみせる。

私が心魅かれたのは、再度渡欧した第2次パリ時代の佐伯祐三の描くパリの街並み。その街角に描かれた人物の点景。小粋なファッションをまとい、颯爽と軽やかにすそを翻して歩くパリジェンヌ。簡単な一筆の小さな描写の人物達が、そんなイメージを与えられ、活き活きと鮮やかに動き出し、眼前を横切っていく。

何回か訪れたパリ、その「街歩き」の思い出にぴったりなアルバムは、伝説のアコーディオン奏者、72歳(2001年リリース時点で)のデビュー・アルバム、「ジャン・コルティ/Jean Corti - クーカkouca」。このアルバムは、パリの大衆音楽「ミュゼット」という音楽。哀愁があって、小粋で、レトロで、艶があって、洒脱。まさしくパリジェンヌがコーヒーを楽しむ、パリの街角のカフェが眼に浮かぶよう。収録7曲目は宮崎駿監督「紅の豚」の挿入歌、加藤登紀子の歌った「さくらんぼの実る頃」。

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クーカ

ジャン・コルティインディペンデントレーベル



「さくらんぼの実る頃」はアップされていませんでしたので、「Jean Corti - Amazone」を ・・・。

          
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by knakano0311 | 2008-10-10 16:47 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(3)

トア・ロード界隈を楽しむ ・・・

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「街歩き」にいい季節になってきました。

最近ウォーキングやウィンドウ・ショッピングを兼ねて神戸の街を散策するのが多くなっています。というのも神戸という街のサイズとランド・スケープが、とっても散策に適しているのと、開放的な雰囲気や生活を楽しくさせる地元に根付いたいろいろなお店が程よく集まっている街だからです。

先日も散策がてら、夕食のビールの「あて(関西弁でつまみのこと)」を仕入れにトア・ロードへ。お目当ての「トア・ロード・デリカッセン」は2階にあるサンドイッチ・ルームで、まずは腹ごしらえ。出来たての材料そのものの味を楽しむためのシンプルなミックス・サンドウィッチをあじわう。ヨーロッパで味わったあのサンドウィッチに近い味わいがかっての旅の思い出を誘う。階下でハム、ソーセージ、ベーコン、スモーク・サーモンなどの食材を仕入れる。昭和24年、戦後間もない時期の創業のこの店はいつもビールの「あて」として最高の材料を提供してくれる。

今回は、行かなかったが、トア・ロードを北へ上り、中山手通り、毎週金曜日の夕方、ローカル・ニュースの時間に、JAZZの生演奏を放映しているNHK神戸の斜め向かいに、イタリアン・レストラン「ピノッキオ」がある。ピザ一枚一枚に創業以来の焼き上がり通し番号を記したカードを添えてくれるこの店は、1962年の創業であるが、私が新入社員の1970年ころ、神戸へ遊びに来るたびに訪れた店である。当時の面影をがまだそのまま残っていて、懐かしい気持ちにさせてくれる。
そういえば、若い男性ふたり、一人は白人だった記憶があるが、ギター・デュオがビートルズ・ナンバーをライブでよく歌っていたっけ。

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そして散策へ。トア・ロードと鯉川筋の間の地域は、震災の後すっかり変わってしまいました。若者向けのファッション、インテリア、カフェ・ダイニングなどのオシャレな店が集中し、若者たちで大変賑わっています。震災を克服し見事に復興再生したのではないだろうか。古き良き神戸と共にありながら、新しい雰囲気、表情を持つ街として、これから長い時間をかけて育っていって欲しいもの。そんな街かどのお店の一つで、アイビーを植えるために、数字が印刷されただけのシンプルなデザインの小さな琺瑯びきのマグカップを求め、ドイツの木工細工のおもちゃの店では、ドイツの旅を思い出し、モビールを買い求めました。
そんな3時間ほどの街歩きですが、ゆっくりとぶらぶらとそぞろ歩く時間も楽しいと思える様な年齢になったなあと実感しています。  

そして、10月上旬には、またことしも「神戸元町ミュージックウィーク」、「神戸JAZZ2008」が神戸で開催され、さらに、これまた我が家の恒例になっている絶品「黒豆の枝豆」を求める「丹波篠山味まつり」が開催される。そして地域の文化祭も・・・。

これからの季節、街を楽しむための種は尽きないので、忙しくなりそうです・・・・。


なつかしい青春のメロディとともに、一瞬で40年前のトア・ロードへタイムスリップさせてくれるのは、「ウェス・モンゴメリー/ロード・ソング」。クリード・テイラーがプロデュースし、ドン・セベスキーの編曲で大ヒットのCTIシリーズ第3作目でオーケストラと共演したアルバム。「ロード・ソング」は、1968年、私が大学の4年のときにリリースされた。ビートルズの「イエスタデイ」とか、「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」、ブラザーズ・フォーの「花はどこへ行った」、サイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア」などが収録されており、リアル・JAZZファンからはイージー・リスニング的すぎると当時顰蹙(ひんしゅく)を買ったらしいが、私にとっては、JAZZ喫茶なるガチガチなところから抜け出し、JAZZというものを生活の中で、楽しめる音楽として捉えられるようになった、そのきっかけとなったアルバムの一つである。彼はこのアルバムの録音をした後、一ヵ月後の1968年6月15日に亡くなってしまった。


ロード・ソング
ウェス・モンゴメリー / / ユニバーサル ミュージック クラシック
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ダイナミック・デュオ

ジミー・スミス&ウェス・モンゴメリー / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Jimmy Smith & Wes Montgomery - Road Song」

         
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by knakano0311 | 2008-09-24 20:50 | おやじの遠足・街歩き | Trackback(1) | Comments(0)

街を楽しむ(3)  ~ 光の島 OSAKA光のルネサンス~

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写真は上からワールド・リンキング・ツリー、中之島イルミネーション・ストリート(公式HPより)、ウォール・タペストリー(朝日新聞より)




神戸ルミナリエがおわると、今度は「OSAKA光のルネサンス2007」の始まり。中ノ島一帯が光のイベントに包まれます。もともとは6年前に、ノルウェー・フロン市から『愛と平和と友好のシンボル』として、大阪市贈られたツリーが始まりらしい。ロンドン・トラファルガー広場をはじめベルリン、ワシントンDC...と、世界の3都市に、第二次世界大戦後から現在まで60年以上もの長い間に贈られてきたツリーが、6年前から大阪市役所の前も飾るようになった。高さ、約13mの『ワールドリンキング・ツリー』と名づけられたこのツリーは、周囲のミニツリーとイルミネーションで結ばれている。そして2003年からは、いろいろな光のイベントをくわえて、「光のルネサンス」として定着している。会社帰りに淀屋橋で途中下車し、見てきました。
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市庁舎横の『みおつくしプロムナード』には、今年も光のルネサンスを象徴する光のアーケード「中之島イルミネーション・ストリート」が登場します。音楽に合わせて約20万球のイルミネーションが、点滅する様はきれいの一言。
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そして、メインイベントは、「ウォール・タペストリー」。中之島図書館の、そのバロック様式の建物のファサード、正面の壁面(約20メートル四方)をスクリーンに見立て、コンピュータ制御された数台のプロジェクターとムーヴィング・スポットライトにより、色鮮やかな映像が、音楽とともに映し出された。
今年は、「夢への旅立ち」がテーマ。雪の結晶やシャボン玉の模様が、音楽に合わせて壁面に浮かんでは消え、一帯は幻想的な雰囲気に包まれ、建物の華麗な列柱や窓、壁面の彫刻などを活かしてデザインされた映像と音楽が、実に見事にコラボレーションして、感動を生み出していた。そして、約10分の公演が終わると、約1千人の観客から大きな拍手が起きた。

今年は「偽」という漢字一文字に代表されるように、日本が、日本人が壊れていっているという実感を強く持った年であったが、「来年こそいい年に!」とこの光に願いを込めざるを得ない。


「光」になぞらえた曲は、「ドアーズ」のヒット作、「Light My Fire/ハートに火をつけて」のカバーで、64年に衝撃的なデビューをした盲目の天才ギタリスト&シンガー、「ホセ・フェリシアーノ/Jose Feliciano」のアルバムから同名の曲。


Light My Fire
José Feliciano / / Town Sound
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「Light My Fire / Jose Feliciano」

          
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by knakano0311 | 2007-12-18 11:37 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

街を楽しむ(2)  ~ 光と影 ~

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定年になってから、夜のネオン街に繰り出すことは、めったになくなったが、この季節になると街のあちこちでイルミネーションが出現し、心を和ませてくれる。とくに最近になってLEDの技術と商品が進化したため、作品と呼んでもいいだろう、そのイルミネーションの美しさや表現力が格段に進歩したようだ。

つい先日も、会社の帰り道、梅田・茶屋町に寄ったら、「1000000人のキャンドル・ナイト OSAKA」と称して、デザイナーやアート系学生たちによる「ひかりのイベント」を街の歩道やビルのスペースを使ってやっていた。企業などに協力してもらって、その周辺の街の明かりをおとし、歩道に並べた様々なキャンドルや行灯によって街を彩るイベントである。普段の街の照明が消え、その一角だけがほのかな温かみのある「灯り」で満たされていた。最近のLEDによる電飾も見事であるが、このようなキャンドル、「灯し火」によるほの暗い照明もいいものだ。


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そして、帰宅して日課のウォーキングをすると、わが団地にも沢山存在する「クリスマス・イルミネータ」たちが、この時期から一斉にその電飾を競いだすのに出くわす。省エネなどの声はあるが、灯りは人の心を和ませるもの、昨今の世相にあって、そのくらいは許容する心のゆとりも持ちたいもの。


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左;光の回廊「ガレリア」  右;光の壁掛け「スパッリエーラ」と光のドーム「カッサ・アルモニカ」

そして12月6日~17日はいよいよ「神戸ルミナリエ」。早速点灯開始時間に間に合うように大変な人ごみを覚悟して、行ってきました。2007年のテーマは「光の紀元」である。「神戸ルミナリエ」はイタリアのアートディレクター、ヴァレリオ・フェスティ氏と神戸市在住の作品プロデューサー、今岡寛和氏による「光の彫刻作品」である。
そもそも、「神戸ルミナリエ」は、クリスマスのためのイベントではない。阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の意を込めると共に、都市の復興・再生への夢と希望を託して、大震災の起こった1995年12月に初めて開催され、震災で打ちひしがれた神戸の街と市民に大きな感動と勇気、希望を与えたイベントである。最初の「ルミナリエ」の閉幕直後から、市民や各界から継続開催を求める強い声が寄せられ、都市と市民の希望を象徴する神戸の「冬の風物詩」として定着し、今年で13回目を数えることとなった。
いつもながら、そのまばゆいばかりの美しさは感動もの。点灯の瞬間に沸きあがる歓声。光がこれほど人を感動させるということをみると、まさに「光の彫刻」、「芸術作品」である。


ヨーロッパを旅して感心することのひとつに、「街のライトアップ」がある。どんな小さな町を訪れても、その町を代表する建物である、教会、城、橋、塔、歴史的建造物などが必ずライトアップされている。また、教会や宮殿内部のステンドグラス、鏡、シャンデリア、金銀細工の装飾をみると、「光と闇=善と悪」というキリスト教のテーゼをどうしても感じてしまう。
各地のライトアップや、クリスマスや新年のデコレーションも冬の旅行の見もののひとつ。シャンゼリゼ、ピカデリー・サーカス、五番街のクリスマス・デコレーション、ラジオシティのクリスマス・ツリー、スエーデンの町中の窓におかれたろうそく形ランプのあかり、大連は星広場の春節(旧正月)の光のオブジェ、ハルピンはロシア教会、ロシア風建築の連なるロシア街のライトアップ、国の威信の象徴であるかのような北京・天安門・長安街のライトアップ、中国の過去と今の繁栄を映し出す外灘沿いの旧租界と河向うの浦東の超高層ビル群との対比、スイスアルプスの氷の宮殿の深い青など「光」の持っている魔力といってもいい、不思議な演出力にすっかり魅せられてしまう。

日本の場合は「光」でなく「灯り」であろう。谷崎潤一郎「陰翳礼讃」をひも解くまでもなく、古来から日本人が持つ自然への感謝、宗教・死生観が、灯りひとつにも色濃く反映していると思う。「陰、影、翳」をも、明かりの一部としてしまうその美意識。
化野・念仏寺の千塔供養、精霊流し、ねぶた祭り、竿灯祭り、鞍馬の火祭り、奈良・東大寺のお水取り、五山の送り火、花火大会 ・・・・。権威や権力の演出のためでなく生活の一部に灯りが密着している。

「60歳過ぎて・・・・」ではないが、「光」によせて、聴きたい歌は、「アタウアルパ・ユパンキ/私は光になりたい」。1992年5月に惜しくも亡くなった「アタウアルパ・ユパンキ」は、アルゼンチンのフォルクローレの第1人者。スペインに侵略され、殺され、スペインの文化、音楽に同化していったインディオの自然、生活、人生によせる想いを込めた歌の数々が、哀愁のギターの調べに乗せて語られる。

アタウアルパ・ユパンキ
アタワルパ・ユパンキ / 東芝EMI
ISBN : B000064TVX
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「 ♪ 午後の半ばを過ぎると   私には死がやってくる
      私は影になりたくない   私は光になりたい
        そして、そのままとどまりたい  ・・・・・・・・ ♪」

           (ダニエル・レゲーラ作詞作曲 訳者不詳)
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by knakano0311 | 2007-12-06 23:06 | おやじの遠足・街歩き | Trackback(1) | Comments(0)

街を楽しむ

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上)キーボードとフルートのデュオ、Jam M+
下)ピアニカのJAZZデュオ、Selfish


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街規模でのJAZZフェスティバルとしては、仙台JAZZフェスティバル、神戸JAZZストリート、御堂筋JAZZフェスティバルなどがつとに有名であるが、この時期気候がよくなると日本のあちこちの町でJAZZフェスが開かれるようである。神戸もここ2週間にわたって「神戸元町ミュージック・ウイーク」が開かれているので、ふらっと出かけてみました。元町界隈に点在する10箇所のホールではクラシックを中心に、また9箇所の街角では、JAZZ、POPS、BOSSA NOVAなどを中心にストリート・コンサートが開かれていました。JAZビッグバンドからデュオまで、のべ100近くのバンドが街角コンサートに参加しています。神戸を含めて、何故こんなに日本のあちこちの街角でJAZZフェスが行われるのか不思議である。アメリカを含めても、世界中見渡してもこんなにJAZZフェスが開催される国は日本以外ではないのではと思う。また、特に意図して巡ったわけではないが、若い女性のJAZZアーティストが、非常に多いことに気がついた。何故だろう? JAZZはオヤジの音楽というのが定説なのに・・・・。


何箇所かの街角コンサートを巡って、ウインドウ・ショッピングと買い物も楽しみ、最後はオープン・カフェで「お茶」をして、すべて徒歩で3時間あまりという街の楽しみ方。ちょうどいい楽しみ方のサイズである。これには「神戸」という街のもつロケーション、風土、そして何より「街のサイズ」が大きく関係している。ヨーロッパの街もほぼ同じような時間と感覚で楽しめるのだが、その意味で、神戸はヨーロッパの街と通ずる「テイスト」を感じる。

いつも寄る中古のレコード店で買い求めたCDは「ラリー・カールトン/サファイヤ・ブルー」。
歌心あふれるブルースが基調のアルバム。ナチュラルで、のびのびしたギター・プレイ。本当に楽しんでプレイしているラリーが眼に浮かぶ。

サファイア・ブルー
/ ビクターエンタテインメント
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by knakano0311 | 2007-10-14 17:50 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

そして神戸   ~久しぶりにトアロード界隈へ~

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風も心地よく、久しぶりにいい天気。ふらっと神戸を散策に出かけました。
神戸は、海と山とが接し、人も多くなく、ゆったりとしたヨーロッパ・テイストの街。今でも暮らしてみたいと思う街です。旧居留区に多くある、オシャレなブティックのウィンドショッピングと、アジアン・テイストなカフェ&ダイニング「Villabli Garden」でのランチから始めました。


今年は神戸開港140年。旧居留地、かっての外国人居留地が建設されたのは、神戸港が開港した1868(明治元) 年のこと。貿易を行うために外国人が住むことを許された外国人居留地は、明治政府から与えられた区域の田畑や砂地を埋め立てて造られました。基本設計を担当したのはイ ギリス人土木技師J・Wハートで当時としては珍しく、歩道と道路を分け、下水道も整備されてした。居留地内は126区画に区割りされ、木造レンガ造り2階建てコロニアル(植民地)スタイル、石作りの洋館スタイルのレストラン、ホテル、テーラー、ビルなどが建設されたそうです。 

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そして、元町から、かって入社した頃、休日によく訪れたトア・ロード界隈へ。あの大震災のあとすっかり町並みも変わってしまったらしく、当時よくコーヒーを飲んだ「サント・ノーレ」はいまはもうなく、ギターライブを聴きながら、ピザをほうばった「ピノキオ」は嬉しいことに、未だ健在であった。かってこの通りにあった「トーア・ホテル(東亜ホテルか?)」に、その名を由来する「トアロード」、ハイカラ、オシャレ、エキゾティックの代名詞であった「トアロード」界隈も今はすっかり若者の町となった感じで、中国風の建物のほか、アジアン風、米国西海岸風もありのごった煮ではあるが、一種カラっとした明るい新しい街の雰囲気を抵抗感もなく楽しめました。この界隈に限ってのことだが、表面に出てこない問題はいろいろあるかもしれないが、震災からの復興は順調にすすんでいるように思えた。とくに若い人たちにより賑わいと活気を取り戻しているのが本当にうれしい。トア・ロードから北野町へと続く坂道を散策、帰りの途中、元町の中古レコード店でで見つけたCDを買い、すっかりリフレッシュした気分で帰宅。

日本ではあまり知られていませんが、美人で歌唱力がある私の好きなシンガーの「スー・レイニー/Sue Raney/雨の日のジャズ」を見つけました。雨の音の効果音により始まり、そして終わる粋でハートウオームなアルバム。

雨の日のジャズ
スー・レイニー ビリー・メイ楽団 / 東芝EMI
ISBN : B000HOJBCW
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「SEPTEMBER IN THE RAIN - SUE RANEY」

          


9月2日は、「マウント六甲ジャズ・フェスティバル」。プロ・ミュージシャンのほかに、あの映画「スウイング・ガールズ」のモデル校となった「高砂高校ビッグ・フレンドリー・ジャズ・オーケストラ」や、神戸ジャズ・ストリートなど多くのコンサートに出演をしている芦屋の甲南高校・中学校の音楽クラブ「甲南ブラスアンサンブル」が出演するという。JAZZ発祥の神戸ならではのこと。ここにも若い人たちによるうれしいJAZZへの取り組み。

あらためて思うのだが、これほど全国各地で多くのJAZZフェスティバルが催される国も、世界を見ても本当に珍しいと思う。
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by knakano0311 | 2007-09-01 17:39 | おやじの遠足・街歩き | Trackback(2) | Comments(0)