大屋地爵士のJAZZYな生活

カテゴリ:おやじの遠足・街歩き( 127 )

風の歌が聴こえる  ~風のミュージアム再訪~

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久しぶりに訪れた兵庫県三田市にある「有馬富士公園」。我が家から来る前45分程度のところにある。今日訪れたのは、178.2ha (全体計画面積416.3ha)もある広大な公園の北のエリア、休養ゾーンにある「風のミュージアム」。ここは、同市在住の彫刻家の「新宮 晋(すすむ)」氏によって寄贈された、風で動く彫刻たちが置かれた彫刻公園である。何回か来たことはあるが、前回、公園に来た時は、この公園で開催されたシンポジウムの時。見たいと思ったが、ほとんど時間もなく、また12月ということもあって、立ち寄ることができなかった。(参照拙ブログ「風に舞う彫刻たち」

天気も上々、快適な日差し。風もそよ風。休日なのに、メインのエリアからは相当離れた所にあるためか、ほとんど人がいない。ちょっと坂を登って、開けた芝生の広場に出ると、「風のロンド」(下の写真)、「風の結晶」などと名付けられた、風や水の自然エネルギーで動く作品12点が動いている。風に踊っている。静かな自然の中で、音も出さずに、舞っているちょっと不思議な空間。ゆっくりと散策し、彫刻を見ながら時を過ごす。次回はこの地域のシンボルでもある「有馬富士」に登ってみよう思う。

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そういえば、「村上春樹」のデビュー作は、「風の歌を聴け」だったなあ ・・・。そんなことを思い出しながら帰路に着く。

はやり、この曲でしょうか。日本では「風のささやき/The Windmills Of Your Mind」というタイトルで知られる映画、「華麗なる賭け/The Thomas Crown Affair」(1968 )の主題歌。監督「ノーマン・ジュイソン/Norman Jewison」、主演「スティーブ・マックイーン/Steve McQueen」、「フェイ・ダナウェイ/Faye Dunaway」。犯罪映画ですが、映画館で見たその当時、フレッシュでオシャレな映像に痺れたものです。日本での公開は1968年。主題曲、「風のささやき」は、その年、アカデミー主題歌賞を受賞した。

作曲は、「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」、英語詩の作詞は、「アラン・&マリリン・バーグマン/Alan Bergman and Marilyn Bergman」夫妻。歌い手は、イギリス出身の名優、「レックス・ハリソン/Rex Harrison」の息子の「ノエル・ハリソン/Noel Harrison」。 1999年には、「ピアース・ブロスナン/Pierce Brosnan」主演でリメイクされているが、その時の歌い手は、「スティング/Sting」だった。

【 The Windmills Of Your Mind 】

「♪ Round, like a circle in a spiral    回る、まるで渦巻きの渦のように
   Like a wheel within a wheel     まるで車輪の輪のように 
   Never ending or beginning       始まりも終わりもなく
   On an ever spinning wheel       回り続ける糸車のように
   Like a snowball down a mountain  山を転がって下る雪玉のように
   Or a carnival balloon            あるいはカーニバルの風船のように
   Like a carousel that's turning     くるくる回る回転木馬のように
   Running rings around the moon    月の周りにあらわれる暈(かさ)のように
   Like a clock whose hands are sweeping  針がくるくる回る時計のように
   Past the minutes on its face        時は文字盤の上で進み
   And the world is like an apple       世界は宇宙の中で静かに回っている
   Whirling silently in space           一個のリンゴのようなもの
   Like the circles that you find         君が心に描いている
   In the windmills of your mind         風車の輪のように

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   Like a circle in a spiral          まるで渦巻きの渦のように
   Like a wheel within a wheel      まるで車輪の輪のように 
   Never ending or beginning       始まりも終わりもなく
   On an ever spinning wheel       回り続ける糸車のように
   As the images unwind          まるでイメージが解きほぐされるように
   Like the circle that you find      君が心に描いている
   In the windmills of your mind     風車の輪のように      ♪」

多くの歌手がカバーしているし、それぞれ微妙に歌詞が異なるらしいが、今宵はふたりのディーヴァの歌唱を ・・・。
まずは、生まれ故郷、ミネソタ州ミネアポリスを本拠とし、世界中で活躍を続ける女性ヴォーカルで、どんな曲でも自分の世界に作りかえてしまう、「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」。ここではこの歌を、ジプシー・スウィングの世界に染め上げている。一緒にスウィングするのは、「ホット・クラブ・オブ・スウェーデン/The Hot Club of Sweden」。
 

Stockholm Sweetnin'

Connie Evingson / CD Baby



「Connie Evingson & The Hot Club of Sweden - Windmills Of Your Mind」

          

そしてオランダは、アムステルダム出身の大姉御、「ローラ・フィジィ/Laura Fygi」。旧知の仲の「ミシェル・ルグラン」とのコラボアルバム、「Watch What Happens - When Laula Fygi Meets Michel Legrand」(1997)から。「Et Si Demain」ではふたりのデュエットを披露している。

Watch What Happens

Laura Fygi / Verve Forecast



「Laura Fygi - The Windmills Of Your Mind」

          

 



 
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by knakano0311 | 2016-04-29 09:37 | おやじの遠足・街歩き | Trackback(1) | Comments(0)

そのいぶし銀のような演技を思い出しながら ~ 志村喬記念館を訪ねて ~

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天空の城、「竹田城」を後に「生野銀山」へと向かう。その鉱山の町、朝来市(あさご)生野町の街中に「志村喬記念館」はある。

「志村 喬(しむら たかし)」。1905年(明治38年)、朝来市(あさご)生野町生まれ。本名は「島崎 捷爾(しまざき しょうじ)」。父は三菱生野鉱業所の冶金技師であり、幼少期を生野鉱山の社宅(甲社宅)で過ごした。その鉱山幹部社員の社宅が、現在「朝来市旧生野鉱山職員宿舎」として保存されており、その一棟が記念館となっている。

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舞台俳優を経て映画俳優となり、昭和9年に銀幕デビュー。戦前は脇役として時代劇などで活躍。戦後も東宝を中心に数多くの作品に出演。生涯で出演した映画の本数は443本に上るという。黒澤明監督との出会いは、昭和18年。のちに黒澤作品には欠かせない俳優となり、「生きる」、「七人の侍」を始め、彼の監督作の殆どに出演している。最後の黒澤映画は、「影武者」である。そのいぶし銀と称された演技は、海外でも高い評価を受け、1961年(昭和36年)には黒澤の代理として「ベルリン映画祭」に出席、多くの欧米の映画人から祝辞を述べられたという。昭和57年(1982年)、永眠。享年76歳。

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「志村喬×黒澤明」。その作品のほとんどを私は観ている。癌にかかっていると悟り、余命いくばくもない官吏「渡辺勘治」を演じた「生きる」。ラスト近く自ら完成させた雪の公園でブランコに乗り、「ゴンドラの唄」を歌うシーン。野党に立ち向かう侍のリーダー、「島田勘兵衞」を演じた「七人の侍」の迫力あるアクションシーン。いずれもがはっきり脳裏に刻み込まれている。館内に陳列されているポスター、台本、遺品などで彼のシーンを思い出しながら、「生野銀山」へと車を向けた。

さて、今宵、名優「志村 喬」を偲んで、「七人の侍」」(1954)のテーマ」としましょうか。作曲は、「早坂文雄」。

「七人の侍のテーマ」

          


 


 

 
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by knakano0311 | 2016-04-25 13:09 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

天空の城へ

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今日の「おやじの遠足」は、天空の城、兵庫県朝来市にある「竹田城」。最近人気の城跡である。前々から同じ兵庫県にもあり、かねてから行きたいとは思っていた城跡。しかし、現役時代はなかなか機会を得ず、また定年後も、雲海に浮かぶ城跡を見ようと思っていたので、そのためには夜中車を走らさねばならず、二の足を踏んでいた。今回雲海はないが、いい機会でもあり、山の遊び仲間と共に訪れてみた。

思い立った理由のひとつは、足腰がまだ達者なうちに行っておこうと思ったこと。もう一つは、「降旗康男」監督、最後の主演作品となった「高倉健」の映画、「あなたへ」(2012)で、竹田城跡のシーンが強く印象に残っていたためである。「田中裕子」演ずる英二の妻洋子が、かって童謡歌手のころ、この城跡で、「宮沢賢治」の「星めぐりの歌」を歌うシーンがあった。妻亡きあと、「高倉健」演ずる英二が城跡を訪れて、亡き妻を偲ぶシーンも。「星めぐりの歌」、こんな歌でした。

「♪ あかいめだまの さそり
   ひろげた鷲の  つばさ
   あをいめだまの 小いぬ、
   ひかりのへびの とぐろ。
    ・・・・・・・・・・・・・・・     ♪」  (宮沢賢治)

「星めぐりの歌 映画「あなたへ」より」

          

わが家から地道と高速を走ること2時間ほどで、麓のバスターミナルのある「山城の郷」へ着く。そこからシャトルバスで城跡登り口まで行き、あとは徒歩で登っていく。最後の石段だけはすこしきつかったが、あとは比較的平坦な道。山桜やアオダモ、ガマズミなどの花を見ながら登っていく。やがて、石垣が稜線のように見えてくる。頂上は天守台があった本丸、二の丸、三の丸など400m×100mほどの狭い「縄張り」。雲海ではないけど、天守台跡から見るその眺望は絶景そのものである。吹き上げてくる爽快な風といい、名残の山桜が残る里の見晴らしといい、山頂に連なる石垣といい、その360度広がるパノラマは素晴らしい。

晩秋の雲海に浮かび上がる標高353.7mの古城山(虎臥山)の山頂に築かれた、累々たる石垣群の威容を誇る日本屈指の山城。嘉吉三年(1443年)、戦国守護大名、「山名宗全」によって基礎が築かれ、太田垣氏がその後7代に渡って城主となったが、「織田信長」の命による「羽柴秀吉」の但馬攻めで天正八年(1580年)落城したという。この辺の事情は、NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」に描かれていた。

最後の城主「赤松広秀」が豪壮な石積みの城郭を整備したと言われるが、この石垣は 安土城、大阪城、名古屋城、熊本城、姫路城など名だたる名城の基礎を築いた「穴太衆(あのうしゅう)」が積み上げた「野面積み」、別名「穴太積み」。400年経た今に残る石垣。重機などのない時代に、こんな高い急な斜面によく積んだものだと、当時の技術の高さに感心する。長年の念願がかなった「おやじの遠足」であった。家に帰って感想を話したところ、「私を連れてって」というリクエスト。さてさて ・・・。

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「城」がテーマの今宵のピアノは、まずは「スウェーデンの城/Chateau En Suede」。「ケニー・ドリュー/Kenny Drew」を選んでみました。メロディを重視したその端正なピアノと聴きやすさで日本でも人気のあったピアニスト。アメリカ人でありながら、人種差別問題に嫌気が差し、パリ、デンマークのコペンハーゲンに活動の拠点を移し、以来デンマーク人のベーシスト、「ニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセン/Niels-Henning Ørsted Pedersen」を生涯の演奏のパートナーとした。アメリカン・ジャズを全くと言っていいほど感じさせないそのタッチとリリシズムは私をヨーロッパ・ジャズ、とりわけピアノへと誘った一人でもある。

Recollections

Kenny -Trio- Drew / Timeless Holland



「Kenny Drew trio - Chateau en Suede」

          

もうひとり、欧州ジャズピアノの巨匠からアップしておきましょうか。「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」。「Castle Of Solitude (孤独の城)」。アルバムは、「Dream Dance」。他のパーソネルは、鉄壁のレギュラー・トリオを組む「マーク・ジョンソン/Marc Johnson (b)」、「ジョーイ・バロン/Joey Baron (ds)」。

Dream Dance

Enrico Pieranunzi / Camjazz




「Enrico Pieranunzi - Castle of solitude」


          
 



 
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by knakano0311 | 2016-04-24 17:36 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

春色の山里を歩く(2)

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私が住んでいる地域のごく近所の山あいにある小さな山里のウォーキング。その続き。花木を育てることを生業にしているだけあって、この時期、実に多くの花を見ることができる。まず、この近辺の山一面を飾る「ニオイコブシ(匂辛夷)」とも呼ばれている「タムシバ(田虫葉、噛柴)」。咲き始めたその白い花弁が実に清楚で綺麗である。後、数日もすれば山全体が、まるで水玉模様で覆われたようになる。

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山里を彩るそのほかの花は、芽吹く前に黄色い小さな花を枝に無数に付ける「ダンコウバイ(壇香梅)」。夜叉に見立てた黒い球果、枝から垂れ下がる尾状花序の雄花と穂状花序の雌花とが枝に同居している「ヤシャブシ(夜叉五倍子)」。最近は花粉症の原因として伐採の対象にもなっているという。

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そしてもう「コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)」が ・・・。この里で行う仏事に用いるため植栽されているのであろう「シキミ(樒、櫁、梻)」の花の淡黄色も清楚で可憐。しかし、花や葉、実、さらに根から茎にいたるまでの全てが毒成分を含むため要注意の木である。

こんなふうに谷間の小さな里をゆっくりと散策。気分も天気も上々。実に気持ちがいい。

こんな曲がありました。「ウォーム・ヴァレー/Warm Valley」。こんな里の情景を表しているのでしょう。「デューク・エリントン/Duke Ellington」のアルト・サックスをフューチャーした曲で、彼はオレゴンの美しい山並みを想い出して作ったという。アルト・サックスの「ポール・デスモンド/Paul Desmond」のアルバム、「Pure Desmond」から。その他のパーソネルは、「エド・ビッカート/Ed Bickert - Guitar」、「ロン・カーター/Ron Carter - Bass」、「コニー・ケイ/Connie Kay - Drums」。

Pure Desmond

Paul Desmond / Sony Jazz



「Paul Desmond with Ed Bickert - Warm Valley」

          

          

 
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by knakano0311 | 2016-03-28 09:34 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

春色の山里を歩く(1)

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私が住んでいる川西市と宝塚市の境、ごく近所の山あいに、造林や花木を育てることを生業としている小さな山里がある。少し寒いが天気は上々。今日のウォーキングは、その里を散策してみようと思い立った。たぶんもういろいろな花木が花を咲かせ、目を楽しませてくれるだろうと思ったからである。

そしてもうひとつの目的は、「コブシ(辛夷)」の仲間で、この付近の全山を覆うように咲く、「ニオイコブシ(匂辛夷)」とも呼ばれている「タムシバ(田虫葉、噛柴)」が、そろそろ見頃ではないだろうかと思ったからである。

近くの団地に車を置いて、30分ほど歩くとその里へと到着する。山裾や農家の庭先にはもう春の色がいっぱい。「コブシ(辛夷)」、「サンシュユ(山茱萸)」、「桜」などが百花繚乱状態、目にも鮮やかである。いつも山一面にまるでまだら模様となって咲く「タムシバ」は、まだポツリポツリ。見頃となるには、まだ数日ほどかかりそうだ。そのころもう一度来てみよう。

ここの山は、現在も日常の生活や仕事に利用されてる。まさに「活きている里山」そのものの風景である。

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それでは、今宵は尋常ならざる「目ヂカラ」を持つ大姉御、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」。曲はカントリーですが、見事にカサンドラ風にアレンジして歌い上げた、「レッド・リバー・バレー/Red River Valley(赤い川の谷間)」。アルバムは、「Thunderbird」から。

「カサンドラ・ウィルソン」は、偉大なヴォーカリストであることは言うまでもないが、ジャズから、ブルースやポップスにまで、そのジャンルを広げ、現在のクロス・オーバーのスター達の先駆けとなったことも忘れてはならない。そんな彼女の一面がよく出ているのが、このアルバム、「Thunderbird」である。

「Red River Valley」は、フォークソングでアメリカ西部開拓時代の甘く切ないラブソング。歌詞の中では、西部開拓時代の白人とインディアンの女性の恋が描かれる。カリフォルニアのゴールドラッシュで、一攫千金を夢見て未開の地を旅する白人の一行が、赤い河の谷間に近いインディアンの村に立ち寄った。そしてある白人男性はネイティブ・アメリカンの女性が恋に落ちる。やがてやってきた旅立ちの日、ネイティブ・アメリカンの女性は、去っていく白人男性を想い、切ない恋心を歌いあげる。そんな内容です。

「♪ From this valley they say you are going,  谷間を去っていくあなた
   We will miss your bright eyes and sweet smile, 輝く瞳と笑顔が恋しい
   For they say you are taking the sunshine, あなたは私たちの道を一時照らす
   Which has brightened our pathways a while.  太陽を運んできた  

   Come and sit by my side if you love me;  愛しているなら私のそばにいて
   Do not hasten to bid me adieu,    まだお別れなんか言いたくないわ
   But remember the Red River Valley,  忘れないで、この赤い河の谷間にいた
   And the girl that has loved you so true.   あなたを愛していた女の子がいたことを

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

Thunderbird

Cassandra Wilson / Blue Note Records


 

「Red River Valley - Cassandra Wilson」


          




  
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by knakano0311 | 2016-03-27 17:43 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(2)

江戸から平成までを感じる街歩き  ~ 浅草界隈にて ~

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今回の「おやじの遠足・街歩き」は、お江戸・浅草界隈。というのも長男の結婚式が「浅草神社」であったので、その前日、江戸情緒の残る浅草界隈と噂の「東京スカイツリー」近辺の街歩きのレポートです。

私にとって、「浅草」は実に55年ぶり。中学校3年生の修学旅行以来である。「東京タワー」、「浅草寺」、「松竹歌劇団(SKD)」のレビューを観た事など、今でも微かに記憶に残っている。ホテルにチェックインし、長男の新居を確認したあと、大した距離でもなかろうと、「スカイツリー」を目指して、「言問通り」を歩き始める。「浅草寺」の北側をかすめ、歓楽街ではない戦前の下町情緒を味わいながら、隅田川に架かる「言問橋」に差し掛かると、目の前に巨大な「東京スカイツリー」が ・・・。

多分長い待ち時間だろうと登ることは全く期待はしていなかったのだが、なんと30分の待ち時間で上まで登ることが出来るという。定年まで勤めた会社が建築に関係していたこともあり、せっかく来たのだからと、地上350m、展望デッキまで上がってみた。さすがに高い。曇のため富士山までは見通すことができなかったが、十分な眺望を楽しむことができた。

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「東京ソラマチ」をブラブラしたあと、しばしの休憩をとり、「浅草神社」を確かめるため、「浅草寺」へと向かう。もうすっかり夕暮れ。スカイツリーのライトアップが美しい。「雷門」でバスを降り、大方は閉店してたので、観光客もまばらな「仲見世」を通り抜け、美しくライトアップされた金堂、五重塔に江戸情緒を感じ、「ロック座」、大衆演劇「木馬館」など、かって隆盛を誇った昭和の歓楽街の雰囲気も味わいながら、ホテルへと帰る。

今宵の曲。選ぶとすれば、「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」と、「ケニー・バロン/Kenny Barron」のデュオのライブ・アルバムにして名盤の、「Night & The City」(1996)でしょうか。録音は1996年9月20〜22日、場所は、私も1回だけ行ったことがある、ニューヨークのジャズクラブ「イリジウム/Iridium Jazz Club」。「・・・・ 静かな緊張感、それにときおり高揚感を漂わせる音楽が生まれている。ここにあるのは、街中であれどこであれ夜ふけに耳を傾けるには最高の音楽だ。」という評。

Night & The City

Charlie Haden / Polygram Records



その中から、今回の街歩きにふさわしい「トワイライト・ソング/Twilight Song」。そして春ですね、「Spring is here」を ・・・。

「Charlie Haden and Kenny Barron - Twilight Song」

          


「Charlie haden & Kenny Barron - Spring is here (Night & The City live) 」


          



 
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by knakano0311 | 2016-03-21 15:00 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(6)

古稀を祝ってパスタを喰う

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「梅」、「サンシュユ(山茱萸)」など、についで咲きだしたのは、「ミモザ」。私には、区別がよく付きませんが、別名「房(ふさ)アカシア」、「銀葉アカシア」とも呼ばれている。家の白壁に黄色が映えて鮮やか。次に咲くのはは、「ジンチョウゲ(沈丁花)」か、「コブシ(辛夷)」あたりでしょうか ・・・。

ショッピング・モールのカード切り替えが必要とやらで、昼食でもと久しぶりに西宮の大型ショッピング・モールまで出かける。あの日、3月11日が誕生日。定年10周年、古稀の祝いも兼ねて、パスタを喰う。軽やかで、華やかで明るく、春のムードいっぱいである。久しぶりの街歩き。

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さて今宵は、ジャズとポップスの垣根をこえて活躍する、いわゆる「Jazzy,Not Jazz」の次世代を担う才能の一人と評されているという、オーストラリアの女性ヴォーカリスト&コンポーザー、「ブリアーナ・カウリショウ/Briana Cowlishaw」。初めて耳にする名前だが、「グレッチェン・パーラト/Gretchen Parlato」や「サラ・ガザレク/Sara Gazarek」などと比較される存在だという評判に惹かれて聴いてみた。アルバムは、「フィヨルド/Fjord」。

オーストラリア出身の女性ジャズ歌手といえば、結構多くて、「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」、「ニッキ・パロット/Nicki Parrott」、「ペネロープ・サイ/Penelope Sai」、「サラ・マッケンジー/Sarah Mckenzie」などが頭に浮かぶ。

キャリアはよくわからないが、ニューヨークのプレイヤー達と制作したデビュー・アルバム、「ウェン・フィクション・カムズ・トゥ・ライフ/When Fiction Comes to Life」(2011)は、翌年にはオーストラリア国内賞で、「ベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバム」に選ばれたという。

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「フィヨルド/Fjord」は、3作目にして、同じくオーストラリアで活躍するピアニスト、「ギャヴィン・エイハーン/Gavin Ahearn」とのデュオ名義での発表。彼とはバンドとは別に、「The Wires Project 2013」というユニットを組んで活動していて、どうもその集大成のアルバムといった感じ。というのも、全10曲のうち、ブリアーナのペンによるオリジナル曲が3曲、ギャヴィンが1曲を提供、そして8曲がデュオ演奏だからである。

ブラジリアン、ジャズ・スタンダード、そしてビートルズのカバーを混じえ、端正なピアノ演奏だけをバックに可憐なブリアーナのヴォーカルが美しく響く静謐でリリカルな作品で、ノルウェイでの録音というから、なんとなく北欧の空気も感じさせる。しかしながら、「グレッチェン・パーラト」や「サラ・ガザレク」とのポジショニングという点では、いまいちピンと来なかった。むしろ、「ギャヴィン・エイハーン」のピアノに強く印象づけられた一枚。

FJORD

BRIANA COWLISHAW & GAVIN AHEARN / RIP CURL RECORDINGS / インパートメント



本アルバムからYOUTUBEのアップはなかったので、ボーナスCDとしてつけられていた「ギャヴィン・エイハーン」とのユニット、「The Wires Project 2013」の「The Wires」をアップしておきます。

「The Wires - The Wires Project 2013」

          

同じく「ギャヴィン・エイハーン」とのデュオから、「Apart Score」。ちょっとほのぼのとする短編アニメ。


「Apart Score by Briana Cowlishaw and Gavin Ahearn」


          
 


 
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by knakano0311 | 2016-03-10 13:22 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(2)

丹波竜の発掘現場を訪ね、太古に思いを馳せる

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ポカポカ陽気。本格的な春の陽気に誘われて、「丹波竜」の発掘現場とその化石工房、「ちーたんの館」を訪れてきた。兵庫県丹波市山南町の篠山川川代渓谷の河川敷で愛好家によって恐竜の肋骨化石が発見されたのは2006年(平成18年)8月のこと。その後第6次まで、毎年のように発掘調査が行われ、植物食恐竜、ティタノサウルス形類の親属新種と判明し、「タンバティタニス・アミキティアエ」と名付けられた。現在も発掘調査が続いている現場と、レプリカではあるが、その骨格標本が展示されている「丹波竜化石工房」などを訪れた。

恐竜が生きていた頃の日本列島の様子、多くのボランティアによって支えられている発掘調査などを興味深く知ることができ、暖かで穏やかな春の日差しを浴び、のどかな田園風景の中、ひさびさの春の遠足を楽しむ。

さて、続いて今宵も春の曲を ・・・。「Spring Will Be a Little Late This Year」。この歌も、「恋が終わり、私のところへは春はすぐには訪れない」といった、ちょっと切ない歌。「Spring Is Here」といい、ストレートに春の喜びを歌った歌は少ないように思います。

1944年のアメリカ映画、「ロバート・シオドマク/Robert Siodmak」監督の「クリスマスの休暇/Christmas Holiday」の挿入歌。 「フランク・ラーサー/Frank Loesser」の作詞・作曲になる曲。

【 Spring Will Be a Little Late This Year 】  作詞・作曲 Frank Loesser

「♪  Spring will be a little late this year    今年の春の訪れはちょっとだけ遅いかも
   A little late arriving,                孤独な私の所へは
   in my lonely world over here         ちょっと足踏み
   For you have left me               あなたが私から去ってしまったから
        and where is our April love old   あの恋した4月もどこかへ行ってしまった
   Yes you have left me                そしてあなたも去り
         and winter continues cold      そうよ、だからまだ寒い冬が続いているの
       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

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この歌も、クラシック・スタンダードと呼んでもいいようで、「サラ・ボーンSarah Vaughan」、「ヘレン・メリル/Helen Merrill」、「アニタ・オディ/Anita O'Day」、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」など、ビッグネームのカバーが数多くありますが、今宵は、まず「カーリー・サイモン/Carly Simon」が、「ジミー・ウェブ/Jimmy Webb」とデュエットしているアルバム、「フィルム・ノワール/Film Noir(犯罪映画)」からピック・アップしてみました。ふたりのハーモニーは見事というしかありません。

Film Noir

Carly Simon / Arista


  
「Spring Will Be a Little Late This Year - Carly Simon & Jimmy Webb」
 
          

同じ曲をピアノ・トリオで聴いてみましょうか。今は亡きオランダのピアノ・トリオ、「ピム・ヤコブス/Pim Jacobs」のトリオの大名盤、「カム・フライ・ウィズ・ミー/Come Fly With Me」から。叙情豊かで流れるようなピアノが美しい。

カム・フライ・ウィズ・ミー

ピム・ヤコブス・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Spring Will Be a Little Late This Year - Trio Pim Jacobs」

          

 


 
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by knakano0311 | 2016-03-05 10:50 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

風に舞う彫刻たち

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先日、「ナツツバキ(夏椿)」群落の天然記念物申請に関してシンポジウムが開催された、兵庫県三田市にある「有馬富士公園」。ここには、同市在住の彫刻家の「新宮 晋(すすむ)」氏によって寄贈された、風で動く彫刻たちが置かれた彫刻公園、「風のミュージアム」がある。(写真は有馬富士公園HPより拝借 「風のロンド」、「風の結晶」 「 新宮晋 風のミュージアム ホームページ 」参照

これは、風や水の自然エネルギーで動く作品ばかり作り続けて来た「新宮晋」氏が、最新作を含む12点の代表作を寄贈し、2014年6月に彫刻公園としてオープンしたものである。場所は、有馬富士の麓、千丈寺湖畔の緑に囲まれた自然いっぱいの約9000平方メートルのスペース。同じ公園内ではあるが、シンポジウムが開催された建物とは相当離れているので、この日は時間がなく、残念なことに立ち寄ることができなかった。また近いうちに来てみようと、以前一度見て強い印象を受けた彫刻たちの風に舞う情景を思い浮かべ、帰路に着いた。




さて、そんなことで今宵は「風のささやき/The Windmills of Your Mind」。「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」作曲、「アラン・バーグマン/Alan Bergman」、「マリリン・バーグマン/Marilyn Bergman」夫妻の作詞の有名な曲。「ノーマン・ジュイソン/Norman Jewison」監督、「スティーブ・マックイーン/Steve McQueen」、「フェイ・ダナウェイ/Faye Dunaway」主演の映画、「華麗なる賭け/The Thomas Crown Affair」(1968)の主題歌で、その年のアカデミー主題歌賞を受賞した。

今宵は、「スティング/Sting」の歌唱を聴いてみましょうか。この映画、1999年には、「ピアース・ブロスナン/Pierce Brosnan」主演で同名のリメイク版が制作されているが、「スティング」の歌唱は、その主題歌として使われている。

ブラン・ニュー・デイ

スティング / ユニバーサル インターナショナル



【 The Windmills Of Your Mind 】

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  Like a circle in a spiral       まるで螺旋の輪のように      
  Like a wheel within a wheel   まるで車輪の描く輪のように 
  Never ending or beginning,    始まりも、そして終わりもなく
  On an ever spinning wheel    果てしなく回り続ける糸車
  As the images unwind        心のイメージが解き放たれた時
  Like the circles that you find   きみの心に浮かぶ風車の
  In the windmills of your mind   描く輪のように         ♪」


「Sting ‎– The Windmills Of Your Mind」

          
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by knakano0311 | 2015-12-16 09:56 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

昭和の匂いがする路地に迷い込む

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先日のこと。「エドヒガン」桜のシンポジウムの後、駅への道を歩いていたら、駅前の再開発からすっぽりと取り残されしまったのでしょう、まるで昭和にタイムスリップしたような路地を見つけた。何軒かの飲み屋、居酒屋が集まっている狭い路地。傾いたネオン、自転車、うろつく犬、立て付けの悪そうなドア、安い新建材の外装 ・・・・。学生時代や新入社員の時はいつもこんな感じの居酒屋で飲んでいたなあ。きっと夜になったたら、すべてが覆い隠され、きらびやかなパラダイスに変わるのだろう ・・・。

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「こんな路地に小さな JAZZ BAR があったらな」とも思う。そんなところで聴いてみたいJAZZボーカルは、「カラブリア・フォーティー/Calabria Foti」。寡聞にして、彼女のアルバムは一枚しか知らないのだが、なんとなくレトロな歌声に加え、その育ちの良さ、品のいい色気を感じさせる容姿は、かっての「ジュリー・ロンドン/Julie London」を思わせる。そんなアルバムは、「恋に過ごせし宵/A Lovely Way To Spend An Evening」。

「カラブリア・フォーティー」。ニューヨーク生まれ。音楽一家に育ち、幼い頃から回りには音楽があふれていたという。「家族でクラシックのコンサートやジャズクラブにもしょっちゅう行っていたし、初めて習った楽器はジャズギターとベースだった」と彼女は語る。12歳になる頃には、もう両親たちとホテルやナイトクラブのステージにたっていたともいう。「エラ・フィッツ・ジェラルド/Ella Fitzgerald」、「ペギー・リー/Peggy Lee」、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」、「サミー・デイビス・ジュニア/Sammy Davis Jr.」 ・・・などの大物シンガーの歌をよく歌っていたというが、すでにどうすれば彼らと同じように観客の心を掴めるのかということを意識して歌っていたというから、末恐ろしい12歳であったようだ。やがて認められ、2005年、「When A Woman Loves A Man」でデビュー、それに続くセカンド・アルバムになったのが、「A Lovely Way To Spend An Evening(恋に過ごせし宵)」。

恋に過ごせし宵

カラブリア・フォーティー / キングレコード



情感豊かに優雅に歌うアルバム・タイトル曲、「A Lovely Way To Spend An Evening」。いまどき珍しいヴァースからの歌唱。

「Calabria Foti - A Lovely Way To Spend An Evening」

          

「エドヒガン・シンポジウム」の記事で取り上げた「チェット・ベイカー/Chet Baker」の「The Touch Of Your Lips」を彼女で ・・・。

「Calabria Foti - The Touch Of Your Lips」

          



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こんな路地の小さな居酒屋、けっしてカラオケなどがない居酒屋。そこで流れていたらいいなと思うのが、昭和、レトロ、歌謡、恋歌 ・・・、そんなキーワードを強く感じるのがこの人、「浜田真理子」。島根県松江、宍道湖のほとりで音楽活動をもう30年近く続けている。(参照拙ブログ「松江・宍道湖のほとりから~浜田真理子の世界」) 2ヶ月ほど前の朝日新聞朝刊、「鷲田清一」氏の「折々のことば」にこんな彼女の歌が載っていた。

「♪ 出会ったのは なにかの ご縁ですね でもお別れも またご縁なのです ・・・・・・ さようなこと ならば さようならの ことば ♪」 (浜田真理子 胸の小箱)

この歌の収録アルバムは、今ではもう死語になっているかもしれない「道ならぬ恋」をテーマにした「夜も昼も」(2006年)。

夜も昼も

浜田真理子インディペンデントレーベル



「胸の小箱 [short ver.]-浜田真理子」

          

「恋ごころ-浜田真理子」

          

そして、アルバム「But Beautiful」(2013)もまた、昭和へのノスタルジーに溢れている。

But Beautiful

浜田真理子 / 美音堂







 
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by knakano0311 | 2015-10-19 01:10 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)