大屋地爵士のJAZZYな生活

カテゴリ:地域の中で・・・( 350 )

路傍の花、樹々の鳥(188) ~ 眼福はご近所の紅葉で ~

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 我が団地にある公園。真っ盛りの紅葉に親子連れが見入っていた。「眼福」という言葉があるが、まさにそれ。ご近所の紅葉に大満足。

 いまさらの定番ですが、今宵はやはり「枯葉/Autumn Leaves」。聴かないことにはすまないようです。「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」、「ジャシンサ(ジャシンタ)/Jacintha」、ふたりの対照的な歌唱で ・・・。

 1996年に残念にも悪性黒色腫(皮膚癌の一種)でわずか33歳で亡くなったアメリカの歌手、「エヴァ・キャシディ」。その歌唱は、いまでもわたしを揺らす。ワシントンDCにある老舗ジャズ・ディナー&ナイト・クラブ「Blues Alley」でのライブ・アルバム、「Live at Blues Alley」、最後の絶唱をすべて収録した追悼盤、「Nightbird」から。

Live at Blues Alley

Eva CassidyEva Music



Nightbird

Eva Cassidy / Imports



「Eva Cassidy - Autumn Leaves」

          

 アジアの癒し姫と名付けたのは、「ジャシンサ」。やはり情感あふれる哀切の歌唱。SACD/CDハイブリッド仕様の高音質で、彼女の歌唱が吐息が感じられるほどの臨場感で迫ってくる。

Autumn Leaves

Jacintha / Fim [1st Impression]



「Jacintha - Autumn Leaves」

          

   


   
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by knakano0311 | 2017-11-20 13:48 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

わが街を代表する木、台場クヌギの大貫禄

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 街の中心部の再開発がすすみ、そこに大きな公園がオープンした。オープンを記念する祭りが開かれているということで出かけてみた。

 かって炭焼きが盛んだった黒川地区の「台場クヌギ」が、街を代表する木として、もうひとつの街を代表する木、「エドヒガン(江戸彼岸)」桜と並んで移植されていた。樹齢数十年、いや百年近くはあろうかという台場クヌギの老木。10年くらいのサイクルの輪伐を繰り返し、すっかり根元(台場)の部分が太くなり、貫禄と風格を感じさせる。それでもなお、若木を萌芽させ、育てていく生命力の強さ、懐の深さに感心する。こんな木を見て子供たちが何かを感じてくれれば ・・・。

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 さて、今宵は「ステイシー・ケント/Stacey Kent」の新アルバム、「アイ・ノウ・アイ・ドリーム/I Know I Dream」から。2015年発表の「テンダリー/Tenderly」以来2年ぶりの新作となるが、彼女の長年の夢だったというオーケストラとの共演を実現。美しいストリングス・サウンドをバックに、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」の「ダブル・レインボウ/Double Rainbow」や「フォトグラフ/Photograph」、「セルジュ・ゲンスブール/Serge Gainsbourg」の「失われた恋/Les Amours Perdues」、「ニノ・フェレール/Nino Ferrari」の「マデュレイラ通り/La Rua Madureira」といった曲を、相変わらずのキュートな歌声で聴かせている。

 しかしなんて言っても、特筆すべきは、今年のノーベル文学賞受賞作家、「カズオ・イシグロ」氏が再び、詩を提供していることであろう。いずれも彼女のパートナーであるサックス奏者、「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」が作曲しているが、ブルーノートへの移籍後第一弾、「市街電車で朝食を/Breakfast On The Morning Train」(2007)では、表題曲と「アイス・ホテル/The Ice Hotel」、「I Wish I Could Go Travelling Again」、「So Romantic」の4曲を。「The Ice Hotel」は2008年に「インターナショナル・ソングライティング・コンペティション」のジャズ部門で最優秀楽曲賞を受賞している。

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 そして、「ドリーマー・イン・コンサート~ライヴ・イン・パリ/Dreamer In Concert」(2011)では、さらに、「Postcard Lovers」を、「チェンジング・ライツ/The Changing Lights」(2013)では、タイトル曲のほか、「The Summer We Crossed Europe In The Rain」、「Waiter,Oh Waiter」と3曲が提供されている。そして新作「I Know I Dream」では、日本の新幹線にインスパイアされたという「バレット・トレイン(新幹線)/Bullet Train」が提供され、「The Changing Lights」がオーケストラ・バ-ジョンで収録されている。彼らはもう10年ちかくのコラボである。

 「カズオ・イシグロ」氏のノーベル文学賞受賞に際して、「ステイシー・ケント」は次のようにコメントを寄せている。

 『 今日はきっと皆さんもこの素晴らしいニュースを耳にしたことでしょう。カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞しました! とても胸躍る話です!!! とても興奮して、文章になりません。私はイシグロの大ファンでしたが、彼が私とジムのファンということで、BBCラジオ4で「無人島に持って行きたい作品」として、私たちの曲をかけてくれたことを知ったのは、ずっと後のことです。そのようにして私たちは出会い、友人になり、そこからトムリンソン/イシグロのソングライティング関係のすべてが始まりました。読んでくださって、そしてこのハッピーな、ハッピーなニュースを共有してくださってありがとうございます!!! (BARKS記事より拝借)』

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アイ・ノウ・アイ・ドリーム/ I Know I Dream
ステイシー・ケント/Stacey Kent
SMJ




 まだ、アルバムがYOUTUBEにアップされていないので、前作でも紹介された「The Changing Lights」をライブ・バージョンで聴いてみましょうか。

【 The Changing Lights 】  by Kazuo Ishiguro/Jim Tomlinson

「♪ Were we leaving Rio         もうリオを離れて
  Or were we in New York?        ニューヨークについたのね
  I remember bossa nova on the breeze  そよ風に乗って聴こえるボサノバが恋しい

  We were in the back seat        広くはないタクシーの
  Of a cab we couldn't afford        バックシートに二人で座り
  You were holding my old rucksack     あなたは膝の上に私の古いリュックを
             on your knees     抱えていた

  You leaned towards your window     あなたは車の窓にもたれかかり
  To see the traffic up ahead         前方の車の流れを見ていた
  "These commuters here," you said   「この通勤する人たちは、まるで
  "Could be the walking dead."   ウォーキング・デッド(歩く死者)のようだ」と言った

  And we vowed to guard our dreams   そして私たちは夢を守りぬくことを誓いあった
  From all the storms that lay ahead    どんな嵐が行く手に横たわろうとも
  From the winds of fear and         恐れや年月、妥協といった     
       age and compromise             逆風が吹こうとも
  And we laughed about the hopelessness  そして多くの人々を取り巻く
  Of so many peoples lives          この希望が見えないこの状況を笑い飛ばした
  As we slowly moved towards        ゆっくりと前に進んでいけば
  The changing lights.            きっと光は変わると

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

「Stacey Kent – The Changing Lights」

          
  
 アルバムからその他の曲も ・・・。

「Stacey Kent - Double Rainbow」

          

「Stacey Kent - To Say Goodbye (Official Music Video) 」
 
          
  


  
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by knakano0311 | 2017-11-16 18:03 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(187) ~ 実家の庭を思い出しながら哀愁のモルナを聴く ~

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 ウォーキングの道筋に咲くのは「ツワブキ(石蕗、艶蕗)」。つやのある大きな葉を持っており、毎年秋から冬に、菊に似た黄色い花をまとめて咲かせる。そのため「石蕗の花(つわのはな)」は、日本では初冬の季語となっているという。母が好きで、実家の庭にも咲いていた花。

 さて、今宵は哀愁のラテン。「セザリア・エヴォラ/Cesária Évora」。大西洋の中央、北アフリカの西沖合いに位置する「カーボ・ベルデ共和国/Republic of Cabo Verde」出身で、同国を代表する音楽ジャンルである「モルナ/Morna」の女性歌手。

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 この「モルナ」、哀愁を帯び、ゆったりとしたメロディーが特徴の音楽で、悲しみやあこがれ、郷愁などをテーマにした歌が歌われることが多いという。15世紀から1975年までポルトガル領であったことから、ポルトガルのファドに極めて近いトラディショナルなフォーク・ソング、いわば日本の歌謡曲にあたる音楽のようだ。その「モルナ」にアフリカン・ブルースを融合させ、独特の哀愁感、寂寥感漂うバラードに仕立てたのが、「セザリア・エヴォラ」である。

 「セザリア・エヴォラ」。1941年、生まれ。もともとは国内の盛り場で歌を歌って糊口を凌ぐ生活を送っていたが、40代半ばの1988年、パリに渡り、47歳という年齢で制作したメジャー・デビューアルバム、「裸足の歌姫/La Diva aux pied nus」で一躍世界の注目を集めた遅咲きのディーヴァである。1992年にフランスでリリースしたCDの中に収められた曲、「ソダージ/Sodade」が大ヒットし、その後世界各地で活躍するようになったという。1995年、「Cesaria」がグラミー賞ベスト・ワールド・ミュージック・アルバムにノミネートされ、2004年には「Voz d’Amore」で、グラミー賞ベスト・コンテンポラリー・ワールド・ミュージック・アルバムを受賞している。2011年12月17日、70歳で生涯を終えたが、「マドンナ/Madonna」を始めとして、多くの若い世代のミュージシャンに影響を与えたという。「モルナ」という音楽は、人生の苦痛を音楽で表現したブルースのようなもの」と彼女は語っている。(Wikipediaなど参照)

The Essential Cesaria Evora

Cesaria Evora / Masterworks



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Best of CD, Import
セザリア・エヴォラ
RCA Victor Europe




 世界的にブレイクするきっかけとなった、「ソダージ/Sodade」などを ・・・。

「Cesaria Evora - Sodade」

          

「Cesaria Evora - Ingrata」

          

「Besame Mucho ー Cesaria Evora」

          
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by knakano0311 | 2017-11-07 10:07 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

シニアたちの文化祭

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 この連休は、我が団地の「グリーン・フェスタ」。文化祭である。我が団地、昭和40年代に開発された5000戸を超える大規模団地であるが、昨今、高齢化率が35%を超え、40%になるのも時間の問題である。しかし、シニア層の趣味の活動が、大変盛んである。絵画、写真、手芸、書道、能面彫り、絵手紙、盆栽、園芸、フラダンス、フラメンコ、詩吟、コーラス、ギター&マンドリン、日舞、古代史研究、ウォーキング、太極拳、将棋、囲碁、麻雀、カラオケ ・・・・、数十はあるだろうか、とても数えられないくらい。よくもこんなに趣味のサークルがあるもんだと感心する。したがって文化祭、展示の部も、発表の部も場所割りや時間調整が大変だと聞く。出展する方も、見る方もシニアばかりであるが、この2日間は多くのシニアたちでたいへん盛り上がる。そしてこの、「グリーン・フェスタ」が終わると「立冬」、急速に冬に近づていく。印象に残ったのは、園芸部門に出展されていた「ダイモンジソウ(大文字草)」の鮮やかな色。

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 今宵の曲は、「オータム・ノクターン/Autumn Nocturne」。スウィング時代にヒットした失恋を歌ったこのスタンダードも。作詞は、「キム・ギャノン/Gannon」、作曲は「ジョゼフ・マイロー/Josef Myrow」。

 そして、歌姫は、いまや現役最年長の女性ジャズ歌手の一人に数えられる「キャロル・スローン/Carol Sloane」。,1937年生まれというから、御年80歳。ロードアイランド州の出身で、14歳のときにプロとして芸能活動に入ったという。1970年代にしばらく活動が低迷したが、1980年代に活動を再開させ、円熟したジャズ・シンガーに成長した。最近は、主に日本で演奏活動を行い安定したファン層を獲得し、さらに米国北東部やニューヨークでも活動を続けているという。

【 Autumn Nocturne 】

「 ♪ When autumn sings her lullaby   秋が子守歌を歌い
    And green leaves turn to gold   緑の葉が黄金色に変わるとき
    Then I remember last September  去年の九月を思い出す
    You and I said goodbye       互いに別れたあの九月を
    Whispering that we would be returning また九月が来たら
    When autumn comes again       逢おうと囁いたあの九月を

    Now autumn roams the hills once more いま、秋がまた山々にやってきたのに
    But you forgot your vow    君はあの約束を忘れてしまったの
    Now here am I with, alone with only memories  僕は今ここにたったひとりぼっち
    Only lonely memories, autumn memories of you  あの秋の思い出を抱いて

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・               ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

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The songs Carmen sang
キャロル・スローン/ Carol Sloane
Concord Records




「Carol Sloane ー Autumn Nocturne」

          

 この美しいバラード、演奏で聴くのも味があります。多くのアーティストの演奏が知られていますが、今宵は、泣かせのテナー、「スコット・ハミルトン/Scott Hamilton」の演奏で ・・・。アルバムは、「ノクターン・アンド・セレナーデ/Nocturnes And Serenades」。パーソネルは、「Scott Hamilton - tenor saxophone」、「ジョン・ピース/John Pearce - piano」、「デイヴ・グリーン/Dave Green - bass」、「スティーヴ・ブラウン/Steve Brown - drums」。

Nocturnes & Serenades

Scott Hamilton / Concord Records



「Autumn Nocturne - Scott Hamilton」

          

   
    
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by knakano0311 | 2017-11-06 13:31 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

二胡の音色に当時を思い出す

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 今日は近くの小学校で芸術鑑賞会。地域のみなさんも気軽にどうぞというので出かけてみた。「チャイナ・クラシック/China Classic」ということで、「中国民族芸術団」の二胡、中国琵琶による音楽演奏と、「中国大黄河雑技団」によるアクロバット・パフォーマンス。二胡、中国琵琶は、かって中国へ出張したときには、音楽演奏付きのレストランなどで随分聞いたし、「女子十二楽坊」のコンサートにも行ったことあるので、私にとっても結構馴染みの音楽。また雑技団は、本場上海の常設劇場で見た「上海雑技団」の演技の素晴らしさは、いまでも脳裏に残っている。

 雑技団の演技はイマイチであったが、二胡、中国琵琶の演奏は素晴らしく、聴きながら知らず知らずのうちに現役当時よく出張していた中国を思い出していた。

 中国といえば、ジャズ・スタンダードでよく知られているのが、「中国行きのスロー・ボート/Slow Boat To China」。ほかにも「ナラ・レオン/Nara Leao」、「MAYA」などが歌ったラテン・ナンバー、「Laranja da China(中国のオレンジ)」が記憶に残っている。さて今宵の曲は、「ジプシー・スウィング/gypsy swing(マヌーシュ・ジャズ/Manouche jazzとも)」のスタンダードといってもいいでしょう、「チャイナ・ボーイ/China Boy」。

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 「China Boy」は、1922年という古い古い時代に「フィル・バウテッジュ/Phil Boutelje」と「ディック・ウィンフリー/Dick Winfree」によって作られた曲。その後、「ルイ・アームストロング/Louis Armstrong」、「シドニー・べチェット/Sidney Bechet」、「ベニー・グッドマン/Benny Goodman」、「チャーリー・パーカー/Charlie Parker」、「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」、「ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt」など数多のミュージシャンによって演奏され、スタンダードになったという。

 「ストーケロ・ローゼンバーグ/Stochelo Rosenberg」率いる当代きってのジプシー・スウィング・グループ、「ローゼンバーグ・トリオ/The Rosenberg Trio」が、「アン・バートン/Ann Burton」の歌伴でよく知られているピアニスト、「ルイス・ヴァン・ダイク/Luis Van Dijk」を迎えてのライブ・アルバムから。軽やかなギターのスウィングと哀愁が心地よい。ギター、ピアノ両方の鮮やかな速弾きの妙が堪能できる。

ライヴ

ルイス・ヴァン・ダイク・アンド・ザ・ローゼンベルグ・トリオ ガッツプロダクション



 残念ながら、YOUTUBEへのアップが見当たらないので、トリオでの演奏を ・・・。

「The Rosenberg Trio ー China Boy」

          

 ジプシー・スウィングの創始者、「ジャンゴ・ラインハルト」の演奏も聴いてみましょうか。

「China Boy - Django Reinhardt」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-11-01 09:28 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(2)

路傍の花、樹々の鳥(186) ~ トランペット協奏曲のように ~

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 これは見事なトランペット。協奏曲のように咲き誇っている。園芸名で、「エンジェルストランペット」、あるいは「エンジェルトランペット」。和名は、「キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)」といい、ちょっと微妙な名前。ナス科の属のひとつというから、ちょっとびっくりする。原産地はアメリカの熱帯地方だが、暑さが苦手で高地にしか生息していないという。

 むかし、私が洋楽に夢中になりだした頃、「ニニ・ロッソ/Nini Rosso」というトランペッターが一世を風靡したが、今宵は、スムース・ジャズ系、若手「イケメン・トランペッター」の肩のこらない演奏で。

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 名前からすると、イタリア系でしょう、まずは「ドミニク・ファリナッチ/Dominick」。1983年、オハイオ州生まれの今年まだ弱冠34歳であるが、アメリカ人ジャズ・トランペッター、作曲家、そしてビッグバンド・リーダー。10歳でトランペットを始めたという。1999年、地元で行なわれたクリニックで、かの「ウィントン・マルサリス/Wynton Marsalis」の目にとまり、翌年には、ウィントン率いる「リンカーン・センター・ジャズ・オーケストラ」との共演が実現した。

 2003年、なんと19歳で初リーダー作「マンハッタン・ドリームズ」で幸運なデビュー。ストレート・アヘッドなプレイを得意とするが、バラードでもうまさを発揮するという申し分のないスタイルで人気を集めた。マルサリスの薫陶を受けたジャズ界の若きエリート、「ドミニク・ファリナッチ」の3作目は、同じくスウィング・ジャーナル誌のゴールド・ディスクを獲得した、「ベサメ・ムーチョ」(2004)。ストレート・アヘッドなドライブ感と、ラテン系の甘い緊張感と同時に楽しめる佳作。

ベサメ・ムーチョ

ドミニク・ファリナッチ / ポニーキャニオン



 タイトル曲、「ベサメ・ムーチョ」と「アストル・ピアソラ/Astor Piazzolla」のオリジナルで、多くの分野のミュージシャンにカバーされている「リベルタンゴ/Libertango」を。

「Dominick Farinacci Quartet - Besame Mucho」

          

Libertango ー Dominick Farinacci

          

 もうひとりのイケメン・スムース・ジャズ・トランペッターは、「クリス・ボッティ/Chris Botti」。端正なマスクで人気があり、スムース・ジャズの代表のように言われているし、また実際そうには違いないが、そのと官能的な音色には惹かれるものがある。

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 「クリス・ボッティ」は、1962年、アメリカオレゴン州ポートランド生まれ。若手とばかり思っていましたが、55歳、円熟の歳ですね。幼少の頃より、クラシック・ピアノの講師であった母親の影響で、ピアノを弾き、10歳でトランペットを始めたという。「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」に影響され、トランペッターとしての道を進む決意をし、高校時代よりプロとして活動するようになる。大学に卒業後は、ニューヨークに拠点を置き、ポップス/ロック系からジャズに至るまで多くのミュージシャンと共演している。

 2004年発表の「ホェン・アイ・フォール・イン・ラヴ/When I Fall In Love」では、「スティング/Sting」と「ポーラ・コール/Paula Cole」をゲストに、2005年発表の「トゥ・ラヴ・アゲイン/To Love Again」では、「スティング」をはじめ、「ジル・スコット/Jill Scott」、「グラディス・ナイト/Gladys Knight」、「マイケル・ブーブレ/Michael Bublé」等多くのゲストを迎えている。

To Love Again

Chris Botti / Sony



「Chris Botti To Love Again ( Full Album ) 」

          

 「When I Fall In Love」(2004)から表題曲を。

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When I Fall in Love Import
クリス・ボッティ
Sony  

 
「When I Fall In Love- Chris Botti」

          
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by knakano0311 | 2017-10-11 11:37 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(185) ~ なぜ塀際で ~

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 黄色い花。そして見事な「ヘチマ(糸瓜、天糸瓜)」が垂れ下がっている。塀だけでなく、庭の方にまで、たくさんの「ヘチマ」を育てているようだ。最近はあまり見かけないが、昔は果肉を乾燥させ、そのスポンジ状になった繊維を使って、「たわし(束子)」として使ってきた「ヘチマ」。そして実家では、母親がやはり塀際で「ヘチマ」を育てていて、実を採っては、それを化粧水に作ってくれる店に持って行っていた。あとは、「緑のカーテン」、それくらいしか、利用法が思い浮かばないのだが、こんなに大量の「ヘチマ」を育ててどうするのだろう。もっとも、最近では料理して、食する人も多いというが、それにしてもこの大量の「ヘチマ」 ・・・。何故?

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 「ブドウ(葡萄)」。生っている場所といい、状態といい、とても食するためとは思えない。その実も鮮やかとは言い難く、とても観賞用とは思えない。何故?

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 「ピラカンサス」。和名は、「タチバナモドキ(橘擬)」、または 「トキワサンザシ(常盤山樝子)」。こちらの意図はきわめて明確。そのたわわに実る赤い実が鮮やか。

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 さて、今宵のピアノ。USBへの取り込みの手を止め、聴きだしたのは、イタリア人ピアニスト、「フランチェスコ・マッチアンティ/Francesco Maccianti」。1956年イタリア生まれということくらいしか、バイオグラフィもキャリアもわかっていません。持っていたことも忘れていた2004年録音盤は、「Crystals」。このピアニストの持つリリシズムは、同じヨーロッパでも北欧のそれとは違い、ウェットでぬくもりがあって、すこし官能的な感じがする。やはりイタリアの生み出す風土のためか。

パーソネルは、「Francesco Maccianti(p)」、「エシット・エシット/Essiet Essiet(b)」、「ジョー・チェンバース/Joe Chambers(ds)」。

Crystals

Francesco Maccianti / Imports



「Francesco Maccianti - Distant Call」

          

 こちらはYOUTUBEからのアップ。

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Passo A Due
Maccianti Francesco
Almar Records



「Francesco Maccianti - Passo a due 」

          
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by knakano0311 | 2017-10-07 12:32 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

「猫派」の気分に

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 数ヶ月前からである。商店街のペット・ホテルというかペット・デイサービスというか、そんなお店の窓側の日当たりのいいところで、ケージの中に吊るされたハンモックに、猫が気持ちよさそうに寝ている。いつも同じ猫。ねむり猫。起きているところはほとんど見たことがないから、よっぽど寝心地がいいのであろう。その可愛い顔に癒されるので、ウォーキングの帰りはいつもこの寝顔を見るのも日課になってきた。

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 三男は猫の毛アレルギー、私は戌年ということもあって、我が家はどちらかというと「犬派」が大勢。妻は寅年ということで かろうじて、「猫派」の気分も少しあるようだ。この地に移ってきたときに、「柴犬」を飼い始めたが、6年ほど前に17歳の長寿を全うした。その後、愛犬の死後はペットは飼っていない。しかし毎日のようにこの猫を見ていると、「猫派」の気分も目覚めてくるから不思議なもの。まっ、しかし、三つ巴のサバイバル、介護競争になるのもかなわないので、毎日眺めるだけにとどめておこう。

 今宵は、ジャズ・オルガン奏者。「ジミー・スミス/Jimmy Smith」の「ザ・キャット/The Cat」。「ルネ・クレマン/René Clément」監督の映画、「危険がいっぱい/Les Félins (1964)」という当時人気絶頂の「アラン・ドロン/Alain Delon」、「ジェーン・フォンダ/Jane Fonda」主演のフランス映画の主題曲である。、「TVスパイ大作戦(ミッション・インポッシブル)」「燃えよドラゴン」のテーマでおなじみの「ラロ・シフリン/Lalo Schifrin」のアレンジによるゴージャスなオーケストラをバックに、ジミーのオルガンが冴え渡る曲。

The Cat
Jimmy Smith / Verve
ISBN : B0000069NA


「Jimmy Smith ー The Cat (1964) 」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-10-02 09:49 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(184) ~ やっぱり赤の方が・・ ~

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 あまり見たことがなかったが、白い「ヒガンバナ(彼岸花)」が道筋に咲いている。「白花ヒガンバナ(アルビフロラ)」というらしい。「彼岸花」はといえば、「赤」。私もそう思っていた。しかし、日本に自生している「彼岸花」類では、一般的な赤の「マンジュシャゲ(曼珠沙華)」のほか、白、そして黄色の「 ショウキラン(鍾馗蘭)」、橙色の「キツネノカミソリ(狐の剃刀」などがあるという。思い返してみえば、子供の頃実家の近くで「彼岸花」を見た記憶がない。認識するようになったのは、この時期近辺の田んぼの畦ならどこにでも咲いている、今の住まいに移ってきてからのように思う。「白」はなんとなく違和感があり、「やはり赤でしょう」といいたくなる。「♪ 赤い花なら曼珠沙華 ・・・」(長崎物語/作詞:梅木三郎、作曲:佐々木俊一)と歌にも歌われているでしょ。

 さて、今宵は「赤でしょう」ということで、まず、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」の「赤いブラウス/The Red Blouse」から。アルバムはイージー・リスニングとして売れに売れたCTIシリーズ、「Wave」(1967)から。

WAVE

ANTONIO CARLOS JOBIM / A&M




「Antonio Carlos Jobim - The Red Blouse」


          

 「Sound of Red」。ブルージーで、味わい深い大人の女性ジャズ・ボーカル、「ルネ・マリー/René Marie」の同名の最新のアルバム(2016)から。収録曲11曲の作曲、アレンジの全てが彼女のオリジナルである。ブルージーで落ち着いた味わい深い歌唱の中にも、熱いソウルが激っている。このアルバムは、グラミー賞のベスト・ジャズ・ボーカル・アルバムにノミネートされた。

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 フランス風の名前であるが、1955年、ヴァージニア州生まれのアメリカ人シンガー。貧しい家庭に育ち、正規の音楽教育を受けることができない代わりに、ラジオやレコードでブルース、フォーク、グルーグラス、クラシックなどあらゆる音楽を聴いて育ったという。10代の頃は地域のR&Bバンドのボーカルを務め、結婚後二人の子供を育てながら、銀行で働いていたが、41歳の時、長男に背中を押され、再び歌うことを始めたという。最初は、ホテルのバーで1週間に一晩だけチップを稼ぐところからスタートしたが、数ヶ月で充分稼げるまでの歌手に成長したという。最初は協力的だった彼女の夫も、歌手を辞めろと言い出し、家庭内暴力沙汰にまでエスカレートしたため、家を飛び出しプロ歌手の道を選択、あの有名なワシントンDCのジャズクラブ、「ブルース・アレイ/Blues Alley」のステージに立ったのが、1999年、44歳の時であった。この年、最初のアルバム、「ルネッサンス/Renaissance」をリリース、その後、11アルバムをリリースして、現在に至っている。
    
 遅咲きのシンガーでもあり、苦労人でもある。そんなキャリアが味わい深さににじみでているようなアルバムが、「Sound of Red」。

Sound of Red

Rene Marie / Motema Music



「René Marie - Sound of Red (Official Video) 」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-10-01 15:08 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

思いがけなく栗拾い

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 里山の麓の道路を車で走る。道路に大きな栗の実がたくさん落ちている。テニス・ボールほどもある「能勢栗」。道の傍らの栗の木から落ちたもので、拾う人もいないようだ。しからばと拾い集めたら、1kgほど採れた。思いもかけない栗拾い。渋皮煮と栗ご飯にすると妻は言う。

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 あたりを見渡せば、黄金色の稲穂、白い蕎麦の花、赤く熟れだした柿の実。里の秋、収穫の秋、味覚の秋 ・・・。

 今宵は、「長谷川きよし」。彼の歌には、「うつろな秋に」、「光る河」、「沈む里」、「透明なひとときを」など秋を感じさせる曲が多い。40年以上も昔でしょうか、彼のレコードも随分と聴き、彼のように弾き語りが出来るようになりたいと練習もしたものですが ・・・。

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ゴールデン☆ベスト
長谷川きよし
テイチクエンタテインメント




「長谷川きよし ー 秋だから」


          

「長谷川きよし ー 透明なひとときを」

          

  


  
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by knakano0311 | 2017-09-30 09:32 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(2)