大屋地爵士のJAZZYな生活

カテゴリ:地域の中で・・・( 338 )

路傍の花、樹々の鳥(182) ~ 終わりどきを迎えている炎天の花 ~

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 真夏の強い日ざしの中でも元気に咲いているのは、「マツバボタン(松葉牡丹)」、「フヨウ(芙蓉)」、「サルスベリ(百日紅)」、「ムクゲ(木槿)」などの炎天の花。長い間楽しませてくれたこれらの花たちも終わりどきを迎えている。しかし、偶然でしょうが、いずれも和風で昭和っぽいレトロなイメージの名前を持つ花たちである。

 昭和っぽい香りがするシンガーといえば、「浜田真理子」。初期のアルバム、「あなたへ」(2002)から、「Fruitless Love」「実ることのない恋」。昭和を感じさせる歌ですね、歌謡曲の世界ですね。

【 Fruitless Love 】  作詞作曲;浜田真理子

「♪ どうしてそんなに 自分を傷つけるの
   報われない愛だと
   知っているでしょう
   Oh,Woman
   You're a woman
   Woman,You're a woman

   ・・・・・・・・・・・

   また朝が来て 夜が来て
   かなしい笑顔の
   似合うひとになる    ♪」

あなたへ

浜田真理子 / インディーズ・メーカー


   

「Fruitless Love -浜田真理子」


          
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by knakano0311 | 2017-09-17 08:58 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(181) ~ よく知っているのに ・・・ ~

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 長谷の棚田の畦や小路の傍に、白い星型の花がたくさん咲いている。遠目には秋の七草、「フジバカマ(藤袴)」かと思ったが、花や葉の形が違う。なんだろうと思って調べたら、なんと「ニラ(韮、韭)」。ほぼ毎日のように食卓に出てくるのに ・・・。そんなもんかも知れない。私とて、妻が庭先で野菜を作るようになってから、その野菜の花を初めて知った次第。その野菜はよく知っているのに、花まではなかなか興味が及ばない。まだまだ ・・・。

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 こちらは知っていました。「ツリガネニンジン(釣鐘人参)」。日本の山野のあちこちで見られ、「キキョウ(桔梗)」などと共に、秋の到来を感じさせる花の1つである。

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 さて、今宵は、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」の最新作。実は、10作目の「Quiet Nights」(2009)あたりから私が期待する方向から外れてしまって、出産、カムバック後も、ずっと期待はずれが続いていたので、聴くのを躊躇していた。2年ぶりの最新作は、彼女の育ての親ともいうべき「トミー・リピューマ/Tommy LiPuma」がプロデュース、約10年ぶりにジャズ・スタンダードを取り上げた作品 ・・といわれてもなお躊躇が続いていた。しかし、最近ついに聴く機会を得たのだが、一聴、「ダイアナ・クラールが帰ってきた!!」という印象。野太いオヤジ声、独特の間、こうでなくっちゃ。何はともあれ、聴いていただくのが一番。

TURN UP THE QUIET

DIANA KRALL / VERVE



「Diana Krall - L-O-V-E」

          

「Diana Krall - Blue Skies」

          

「Diana Krall - Sway」

          
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by knakano0311 | 2017-09-12 09:39 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(180) ~ 夏の終わりの凌霄花 ~

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 長い間楽しませてくれた、路傍の炎天の花、落葉のつる性の植物、「ノウゼンカズラ(凌霄花)」。その鮮やかな紅色もすこし褪せてきたように思えるが、地面に落ちた花弁も艶やかな色を失わない。残暑は厳しいが、夏の終わりを感じさせる。

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 梅雨明け頃から咲き、長い間楽しませてくれたのは、こちらは常緑のつる性の植物、「スイカズラ(吸い葛)」。別名、「ニンドウ(忍冬)」。冬場を耐え忍んで常緑を保つことからこの名がついたという。「ヘクソカズラ(屁糞葛)」と並んで、雑草的な生命力でいたるところの木に絡みついているのを見かける。

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 さて、今宵のピアノ。イタリア・ジャズ・ピアノの至宝とまで呼ばれている、「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」。このブログでも何回も取り上げた私ご贔屓のピアニストである。
 
 今宵はその耽美的なトリオではなく、ガラティの挑戦的、実験的取り組みといっていいでしょう、ヴォーカル&管楽器入り編成で、「ケニー・ホイーラー/Kenny Wheeler」に捧げた即興の変奏曲を中心にしたアルバム、「Wheeler Variations」(2017)。
 
 編成はというと、シックステットで、「Alessandro Galati – piano, compositions, arrangements」、「シモーナ・セヴェリーニ/Simona Severini – vocals」、「スタン・スルツマン/Stan Sulzmann – tenor saxophone」、「ステファノ・カンティーニ/Stefano Cantini – soprano saxophone」、「アレス・タヴォラッジ/Ares Tavolazzi – bass」、「エンゾ・ジリーリ/Enzo Zirilli – drums」。

 また、私は聞いたことがなかった「ケニー・ホイーラー」は、カナダ、トロント生まれで、主にイギリスで活躍したジャズ・トランペット・フリューゲルホーン・コルネット奏者、作曲家で、2014年9月に84歳の生涯を閉じている。ECMレコードには、演奏参加した多数の作品があり、1976年には、「ジョン・テイラー/John Taylor(p)」、「ノーマ・ウィンストン/Norma Winstone(vo)と、ジャズグループ「アジマス/Azimuth」を結成し、重要なメンバーとして活動したという。

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 「ジョン・テイラー」に限らず、ボーカルを楽器の一つとしてみたてる傾向が、欧州のジャズピアニストに多いようです。そんなこともあって、あの「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」と何回かコラボししたことのある、ボーカルの「シモーナ・セヴェリーニ」を起用したのでなないだろうか。

 アルバム編成は、「Kenny Wheeler」の綴りを分解した16曲で、「KEN」、「NY」、「WHEEL」、「ER」の4曲がそれぞれ即興の変奏曲を従えたボーカル曲となっている。作詞、作曲、アレンジはすべてガラティによるもの。ライナーノーツでガラティは、「若干のカオスが混在する感傷的なメロディを今も求めている」というホイーラーの言葉を引用し、『「Wheeler Variations」は私の愛情を明らかに宣言するものだ。私の内なる「ケニー・ホイーラー」の世界への。』と語っている。

 全体的にはボーカル、2本のホーンも含め、美しくもあり、陰影の際立った印象となってるが、「若干のカオスが混在する感傷的なメロディの探求」という試みは成功しているように思える。ただし、ガラティ・ファンには、その分、あのガラティ節ともいえる美メロ・ピアノが少ないように感じるかも知れない。

WHEELER VARIATIONS ホイーラー・ヴァリエーション

ALESSANDRO GALATI / SOMETHIN'COOL



「KEN ー Alessandro Galati」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-08-30 10:27 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

夜の静寂の中で ~多田神社の萬燈会~

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 夕食後、ご近所にある清和源氏の祖、「源満仲」を祀っている「多田神社」の「萬燈会」に、食後のウォーキングを兼ねて出かけた。

 一般的に我が国の神社、仏閣では、祭礼の時に無数の燈火を献じ、鎮魂するという習わしがあるが、「多田神社」では、毎年、祭神「満仲公」の命日に当たる旧暦8月27日に「萬燈会」を行っている。歩くこと30分。山門から上がる。境内には参拝客はほとんどおらず、暗闇に浮かぶ無数の提灯が幻想的な雰囲気を醸し出している。盆踊りや夏まつりと違って、一切音がしない静けさ。砂利を踏む「ザクザク」という音のみが響く。家内安全、無病息災を祈願して帰る。

 今宵の曲は、「夜は千の眼を持つ/The Night Has a Thousand Eyes」1948年、「ジョン・ファロー/John Farrow」監督のサスペンス映画、「夜は千の眼を持つ」の主題歌である。実際には、映画の中では、まったく使われなかったらしいと聞く。

 有名なスタンダードだけあって、いろいろなアーティストがカバーしているが、それぞれのパフォーマンスの受ける印象が大きく違うので、どれを聴いても楽しめる曲でもある。

【 The Night Has A Thousand Eyes 夜は千の眼を持つ 】
                作詞;Buddy Bernier  作曲;Jerry Brainin

「♪ Don't whisper things to me you don't mean  心にもない言葉を囁くのはもうやめて
  For words deep down inside can be seen by the night
                    夜は心の奥深くに隠した言葉まで見抜いてしまうから
  The night has a thousand eyes    夜は千の眼を持っているから
  And it knows a truthful heart from one that lies
                    誠実な心と嘘をつく心を見分けることができるのです

  Tho' romance may have called in the past    過去にいくつも恋をしていたわ
  My love for you will be everlasting and bright  でもあなたへのわたしの愛は永遠
  As bright as the starlit skies            星空の輝きのように
  And this wond'rous night that has a thousand eyes千の眼を持つ不思議な今宵のように

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」

 まずは、女性ボーカル、ふたりの歌姫から。デンマークの歌姫、「シーネ・エイ/Sinne Eeg」とカナダの妖精、「ダイアナ・パントン/Diana Panton」。自身の名前をタイトルにしたデビュー・アルバム「Sinne Eeg」(2003)から。

Sinne Eeg

Sinne Eeg / Sinne Music



「SINNE EEG ー Night Has A Thousand Eyes/Comes Love」

          

 「ダイアナ・パントン」。アルバム、「フェリシダージ~わたしが愛したブラジル/To Brazil With Love」(2011)から。

フェリシダージ ~わたしが愛したブラジル

ダイアナ・パントン(vo) / MUZAK,INC.



「Diana Panton - The Night Has A Thousand Eyes」

          

 演奏のほうも外せませんね。没後8年、もう懐かしいと思うピアニストになってしまった、「エディ・ヒギンズ/Eddie Higgins」のアルバム、「ベッドで煙草はよくないわ /Don't Smoke In Bed」(2000)からも。ドラムレス・トリオのパーソネルは、「Eddie Higgins(p)」、「ジョン・ピザレリ/John Pizzarelli (g)」、「ジェイ・レオンハート/Jay Leonhart (b)」。

ベッドで煙草はよくないわ (初回プレス限定)

エディ・ヒギンズ・トリオ / ヴィーナス・レコード



「Eddie Higgins ー the night has a thousand eyes」

          

 ホーンを加えたピアノ・トリオでも ・・・。今は亡きフリューゲル・ホーンの名手、「アート・ファーマー/Art Farmer」をフューチャーした「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/European Jazz Trio」の演奏。アルバムは、「風のささやき/The Windmills Of Your Mind」(1997)。

風のささやき
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ・フィーチャリング・アート・ファーマー / / エム アンド アイ カンパニー
    
     
「european jazz trio - the night has a thousand eyes」

          

 最後は、いま見ても斬新的なジャケットが印象に残るアルバム、ジャズの巨人、「ジョン・コルトレーン/John Caltrane」の「コルトレーンズ・サウンド/Caltrane's Sound」(1964)から。この演奏が一番有名でしょうか。

コルトレーン・サウンド(夜は千の眼を持つ)

ワーナーミュージック・ジャパン



「John Coltrane Quartet - The Night Has A Thousand Eyes」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-08-27 10:18 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(179) ~ オルタナティヴ ~

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 「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」。 美人を形容する古き常套句。「百合」は優雅さの象徴であった。ところで写真は、台湾原産の「タカサゴユリ(高砂百合)」。グランドの脇、石垣、公園、林の中、住宅の庭、道路脇、空き地、池の端 ・・・・。この時期団地のいたるところで見かける雑草といっていい花。温暖化の影響か、今、日本のあちこちでものすごい勢いで増えているという。始末の悪いことに、実の中にあるものすごくたくさんの種が、風によってまき散らされ、あっという間に広がってしまうらしい。常套句にあるように、見かけは優雅な百合の花だけに、外来種、雑草と認識して抜く人もほとんどないので、広がりに輪をかけてるという。日本原種の百合、「テッポウユリ(鉄砲百合)」との自然雑種も多いらしく、「百合」には違いないが、実はエレガントとは程遠いしたたかでしぶとい「オルタナティヴ・リリー」といえよう。

 注)alternative(オルタナティブ);「代わりとなるもの、代替物、代替案」、「選択肢」、「もうひとつの」

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 一見する容姿、歌唱の可憐さとは違って、したたかさを感じるのが、「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」。音楽ジャンル的には、「オルタナティヴ」にカテゴライズされるという。

 1972年、ブエノスアイレス生まれ。デビュー・アルバム、ジョビンのカバー集「ベレーザ:ジョビンに捧ぐ/TRIBUTE TO ANTONIO CARLOS JOBIM」(1995年)が大ヒットしたボサノバ・ユニット、「ベレーザ/Beleza」のリード・ヴォーカルとして一世を風靡した。ユニットとはいうが、実質は一人ユニットであったことが、アルバムのクレジットからもうかがえる。

 1999年、初の本名でのソロ・アルバムが、「Wanting」をリリース。その後も、彼女の最大の魅力であるシルキー・タッチの歌声を武器にして、ジャズ、サルサ、クンビア、ボンバ、レゲエ、ジャズ、ファンク、タンゴ等々、多くのジャンルをブレンドさせて、脱ボサ・ノヴァだけではなく彼女にしかできない音楽づくりへの挑戦など、したたかな音楽活動を続けている。まさに、「オルタナティヴ・リリー」。

 「ベレーザ」時代のセカンド・アルバムで、全曲、彼女のオリジナルのアルバム、「セヴン・デイズ/Seven Days」(1996)からいくつか ・・・。 
   

セヴン・デイズ

ベレーザ / インディペンデントレーベル



「Beleza - Por Siempre (Spanish version of "Forever")」

          

「Beleza - Don't Stop Listening」

          
   

「Gabriela Anders - Feels So Good」


          
  
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by knakano0311 | 2017-08-25 10:04 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(178) ~ 屁糞葛も花盛り ~

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 この時期、いたるところで見かけるのが、この「ヘクソカズラ(屁糞葛)」。わたしの住んでいる住宅地でも、手入れができず、ほったらかしになっている実家の庭でも。蔓性多年草で、刈っても刈っても、毎年生えてくる雑草。葉や茎に悪臭があることからその名があるが、ひとつだけでもえげつないのに二つもそれが重なるとは、なんたる不幸。名付けた人は相当な恨みでもあったのか ・・・。しかし、花は意外と可愛らしい。ところが花言葉は、その臭いが人を寄せつけないことから、「人嫌い」。花言葉までもがネガティヴで、ここまで来ると、いささかかわいそうな気さえする。

    「屁糞葛も花盛り」

 その臭いからあまり好かれない「ヘクソカズラ」でも、こんな愛らしい花を咲かせる。「不器量な娘でも年頃になればそれなりに魅力がある」という意味の諺(ことわざ)であるとか。

 また、万葉集(巻十六)に、

    「かわらふじに 延ひおほとれる屎葛 絶ゆることなく宮仕えせむ」 (高宮王)

 別名、「カワラフジ(河原藤)」、「ジャケツイバラ(蛇結茨)」の木にしがみつくように、まとわりつく「クソカズラ(屎葛)」。そんな葛のように、臭いと嫌われても、いつまでもしがみついて宮仕えをしたいものだ。そんな意味か。なにか、先の国会での答弁を行う官僚たちを見ているみたいで、もう哀れというか、けったくそ悪いというか ・・・。

 「図書館戦争」や「阪急電車」でも知られている「有川浩」の恋愛小説、「植物図鑑 (幻冬舎文庫)」の第1章にこの花が出てくる。ひょんなことから、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクで、イケメンの「樹(イツキ)」と奇妙な同棲生活を始めた女の子の話。そこには、「花の姿の愛らしさは雑草の中でもかなり上位に入る」と弁護するように書かれている。

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

有川 浩 / 幻冬舎



 さて、今宵、「花はどんな花でも愛らしい」という意味を込めて、「A Flower Is A Lovesome Thing」。「A列車で行こう/Take The ”A” Train」の作者として知られ、アメリカのジャズピアノ奏者、作曲家、アレンジャーであった、「ビリー・ストレイホーン/Billy Strayhorn」の有名な曲。訳はいりませんね。(luscious;薫りがいい)

「♪ A flower is a lovesome thing
   A luscious living lovesome thing
   A daffodil, a rose, no matter where it grows
    Is such a lovely lovesome thing ・・・  ♪」

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 歌姫は「フェイ・クラーセン/Fay Claassen」。1969年生まれのオランダのジャズ・シンガー。最初はダンスとバレーを学んだが、1990年頃からアムステルダムの音楽学校でジャズ・ボーカルを学び始めた。天賦の才は隠せないらしく、在学中に2つの賞を獲得したという。やがてプロ歌手としての活動を始め、多くのジャズ・フェスなどで著名なミュージシャンたちとのコラボも重ね、もうベテランといってもいい30年近いキャリアが積み重ねられ現在に至っている。」。そのハスキーな声は、「アムステルダムのため息」などとも呼ばれているという。

Sing!

Fay Claassen / Challenge



「Fay Claassen / A Flower Is A Lovesome Thing」

          
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by knakano0311 | 2017-08-19 13:21 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(177) ~ ご近所の極楽 ~

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 ご近所の泥沼に「ハス(蓮)」の花が咲いている。この猛暑の中で、そこだけが清々しく、静謐な雰囲気が漂う。そして、お盆が近づく。

 さて今宵の曲は、「蓮の花、Lotus Blossom」。昔、学生時代、ジャズ喫茶でよくかかっていたのを思い出します。「ケニー・ドーハム/Kenny Dorham」の最もよく知られているアルバム、「クワイエット・ケニー(静かなるケニー)/Quiet Kenny」(1959)から。パーソナルは、「Kenny Dorham (trumpet)」、「トミー・フラナガン/Tommy Flanagan (piano)」、「ポール・チェンバース/Paul Chambers (bass)」、「アート・テイラー/Art Taylor (drums)」。

Quiet Kenny (Reis)

Kenny Dorham / Prestige



「Kenny Dorham Quartet - Lotus Blossom」

          

 わたしは、「ケニー・ドーハム」の方が馴染みが深いのですが、同名の有名な曲があります。「デューク・エリントン/Duke Ellington」の「Lotus Blossom」。こちらのオリジナルは、「ビリー・ストレイホーン/William Thomas "Billy" Strayhorn」ですが、「ウラジミール・シャフラノフ/Vladimir Shafranov」の演奏で。アルバムは、「East To Love」(2007)

EASY TO LOVE

ウラジミール・シャフラノフ・トリオ / 澤野工房



「Vladimir Shafranov Trio ー Lotus Blossom」

          

 1967年に白血病で他界した「ビリー・ストレイホーン」に捧げた、「デューク・エリントン」の追悼アルバムからの「Lotus Blossom」がアップされていました。アルバム、「And His Mother Called Him Bill」(1967)から。「デューク・エリントン」の片腕であったといわれる「ビリー・ストレイホーン」への切々たる想いも伝わってきます。

His Mother Called Him Bill

Duke Ellington / RCA Victor Europe



「Duke Ellington ー Lotus Blossom」   

          
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by knakano0311 | 2017-08-13 10:14 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(176) ~ つばめの記憶 ~

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 私の部屋から見える電線に、「ツバメ(燕)」がずっと留まって、羽を休めている。子供たちが巣立ち、子育てを終えた番(つがい)なのか。なにか我々夫婦にも似て、すこし感情移入。

 子供のころ、燕は、雀などと違って、稲や穀物を食べず害虫を食べてくれる益鳥であると教育され、燕をを殺したり、巣や雛に悪戯をしてはならないとしつけられてきた。そんな習慣が残っていて、いまでも近所の近くの商店街でも、アーケードなどに巣をつくる燕は大事にされてる。

 「ツバメ(燕)」古くは、「ツバクラメ」、あるいは「ツバクロ」と呼ばれたという。私の実家からは、北アルプスの標高2,763 mの山、「燕岳(つばくろだけ)」を遠望することができる。山名は、春の雪形が「ツバメ」に似ていることに由来するという。実は、中学2年、私が最初に父親と登った北アルプスの山が、その「燕岳」であった。(山の写真はNETより拝借)

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 「燕」の滑空する姿が飛行機にも似て好きであることから、今宵の曲は、オランダ出身のジャズ・ピアニスト、「ピム・ヤコブス/Pim Jacobs」。アルバムは、ピアノ・トリオの演奏で「カム・フライ・ウィズ・ミー/ Come Fly With Me」。1982年録音である。元来、車に乗ることも、飛行機に乗ることも好きで、ヨーロッパへの出張時、10数時間のフライトも、眼下を見ていれば、飽きなかった。そういえば、「飛燕」という戦闘機がありました。

 このアルバム、「ジャンボ機」がジャケットを飾り、軽快にスイングするピアノ・トリオの名盤とも呼ばれる一枚。引っ掛かったり、いやみなところが何一つなく、心地よいリズムに、安心して全身を委ねることができる。1934年生まれ、1996年に惜しくも他界したため、日本ではあまり知られることのなかったピアニストであったが、彼の奥さん、「リタ・ライス/Rita Reys」は、「アン・バートン/Ann Burton」と実力・人気を二分したオランダの歌姫であるはよく知られている。

 パーソネルは、「Pim Jacobs(Piano)」、「ルード・ヤコブス/Ruud Jacobs(Bass)」、「ピーター・イプマ/Peter Ypma(Drums)」。   

カム・フライ・ウィズ・ミー

ピム・ヤコブス・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Pim Jacobs - Come Fly With Me」

          
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by knakano0311 | 2017-07-31 17:28 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

二足も三足も早すぎる

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 道端に青々しい「イガ」を持つ「クリ(栗)」がいくつも落ちている。昨夜の雨風で落ちたものであるが、梅雨の前に花をつけたと思ったら、もう実も相当大きくなっている。この地域の名産、「能勢栗」である。ご近所には、庭に植えている家もけっこう多い。9月から10月にかけてが旬。秋の兆しと呼ぶには、まだ一足どころか、二足も三足も早すぎる。

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 こちらは妻が育てている「イチジク(無花果)」。やはり地域の特産物で、イチジク農家が市内のあちこちにあり、お盆の頃に市場に出回る。ワインやスィーツなどの加工品も名産にしようと市も力を入れている。妻は、「ジャムにする」と言っているが、さてそれほどの量が採れるのか ・・・。

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 今宵は、お久しぶり歌姫、「キアラ・シヴェロ/Chiara Civello」。ブログ友の記事に触発され、引っ張り出してきた。イタリア出身の美人シンガー・ソングライターである。「キアラ」という名前、響きがいい。イタリア語で「クリスタル」だそうだ。アコースティック・ギター、ピアノを弾きながら、アンニュイなヴォーカルを聴かせる。

 1975年、ローマ生まれ。幼少の頃、祖母からピアノを弾くように勧められる。その後、アコースティック・ギターも手にするが、いつしか歌うことに没頭するようになる。16歳で本格的に歌を始め、ローマにある音楽学校で音楽を学び、その後18歳で渡米し、ボストンの「バークリー音楽院」で奨学金を得、本格的にジャズを学んだ。

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 バークリーを卒業後は、ニューヨークへ移住。そこでラテンとブラジル音楽に没頭し、作曲、演奏活動に明け暮れていた。その頃、シヴェロのバンド仲間が、「ポール・サイモン/Paul Simon」と仕事をするようになり、そんな関係で、「エリック・クラプトン/Eric Clapton」などもプロデュースした「ラス・タイトルマン/Russ Titelman」と出逢い、2005年「ラスト・クォーター・ムーン/Last quarter moon」でアルバム・デビューにすることになる。

 「ブラジル音楽に強く魅かれる」という彼女自身のピアノの弾き語りが心地よい。ソングライターとしての才能も窺え、アルバム中10作が自作であるが、ボサノヴァ・テイストのカバー曲も散りばめた洒落たアルバム。美人で歌がうまく当時は期待したが、カテゴリーが違う感じで、以来あまり聴くことはなかったが、あらためて聴いてみると、フレンチ・ボッサやジャズ・ボッサとも違う初々しさが感じられた。

ラスト・クォーター・ムーン

キアラ・シヴェロユニバーサルクラシック



 そのアルバムから、ボッサ・テイストの歌唱をいくつか。まず、「スザンヌ・ヴェガ/Suzanne Vega」のカバーから、「キャラメル/Caramel」。

「Caramel - Chiara Civello」

          

 「オウトーノ/Outono(秋)」は、ボサノヴァ・シンガー「ホーザ・パッソス/Rosa Passos」の作品。

「Outono ー Chiara Civello」

          

 日本版、ボーナス・トラックの「Beijo Partido(こわれたキス)」は、彼女お気に入りのブラジル人ギタリスト、「トニーニョ・オルタ/Tiniho Horta」の作品だそうだ。

「Chiara Civello - Beijo Partido」

           
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by knakano0311 | 2017-07-27 15:28 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(175) ~ なんとも涼しげな ~

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 淡い青紫色の小さな花が穂状に咲いて、風に揺れている。なんともさわやかで涼しげである。「セイヨウニンジンボク(西洋人参木)」。原産地は南ヨーロッパから中央アジア。ハーブとして用いられる事が多く、「ニンジンボク」の名は、この葉が、「チョウセンニンジン(朝鮮人参)」に似ることに由来するという。

 今宵の曲、涼しげな後味の「Summer Wind」。「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」作詞、「ヘンリー・マイヤー/Henry Mayer」作曲で、1965年「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」に提供された曲。

【 Summer Wind 】

「♪ The summer wind,           夏の風よ
  Came blowin' in from across the sea  海から心地よく吹いてくる
  It lingered there to touch your hair   僕と一緒に歩いている君の髪を 
  And walk with me            ずっとなびかせてながら 
  All summer long we sang a song,    ひと夏の間ずっと一緒に歌を歌い
  Then we strolled that golden sand    金色に輝く浜辺を散歩したね
  Two sweethearts and the summer wind  僕たち恋人ふたりと、そして夏の風
  
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」

 まずは、「マデリン・ペルー/Madeleine Peyroux」。 アルバム、「Half the Perfect World」(2006)から。

Half the Perfect World

Madeleine Peyroux / Ucj



「Summer Wind ー Madeleine Peyroux」

          

 そして、好漢、「マイケル・ブーブレ/Michael Bublé」。デビュー・アルバム、「Michael Bublé」(2003)から。昨年、9枚目のスタジオ・アルバム、「Nobody But Me」をリリースしたが、その後、3歳の息子ノア君が肝臓ガンを患っていることを公表。そのため残念ながら、現在は音楽活動を中断しているという。

Michael Buble

Michael Buble / Reprise / Wea



「Michael Buble ー Summer Wind」

          
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by knakano0311 | 2017-07-24 11:44 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)