大屋地爵士のJAZZYな生活

カテゴリ:地域の中で・・・( 328 )

路傍の花、樹々の鳥(174) ~ 浜辺の思い出か? ~

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 「ハマボウ(浜朴あるいは黄槿)」が咲いている。いつも、7月に咲き出し、9月近くまで楽しませてくれる花である。ご近所ではこの他に見かけない花で、名前が分からず、たしか読者の方に名前を教えていただいた花である。

 アオイ科の落葉低木。西日本から韓国済州島、奄美大島まで分布し、内湾海岸に自生する「塩生植物」である。花の形は同属の「ハイビスカス」、「ムクゲ(木槿)」、「フヨウ(芙蓉)」等に似る。花は1日でしぼむが、毎日次々と黄色の花が開花する。種子は海水に浸っても死なずに浮遊し、海を通して分布を広げることができるという。(Wikipediaより)

 家主の方が、ふるさとの浜辺の思い出にでもと植えたのでしょうか。「塩生植物」というが、海から離れたこんな内陸でも育つんですね。

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 さて梅雨も明けたという今宵、夏の定番曲の「クリス・レア/Chris Rea」は「オン・ザ・ビーチ/On The Beach」(1986)でしょうか。

 「クリス・レア」は、1951年生まれのイギリス出身のハスキー・ボイスというか、あの哀愁のダミ声とスライド・ギターで知られるシンガー・ソングライター。イギリスで長く活動し、アメリカ、日本などではほとんど知られていなかったが、日本では、車のCM曲として使用された、この「オン・ザ・ビーチ」で一躍人気に火が付いたという。私にとって、「オン・ザ・ビーチ」は、ずっと昔から、もっぱら夏の御用達曲 ・・・。

【 On The Beach 】

「♪  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  Underneath that moon lit sky         あの月明かりの空の下
   Takes me back to the place          もう一度、ぼくのよく知っている 
   That I know.                     あの場所へ連れて行ってくれよ
   Down on the beach.                あのビーチへ ・・・

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

オン・ザ・ビーチ

クリス・レア / ワーナーミュージック・ジャパン



「ON THE BEACH - Chris Rea」

          


  

  
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by knakano0311 | 2017-07-20 13:12 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(173) ~ 街路樹の根元にも炎天の花 ~

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 週1回、ボランティアとして参加しているのが団地の自治会の環境保護活動。といっても、だいそれたことではなく、幹線道路の歩道に植えられている街路樹の付近の雑草抜き。そんな狭い土地でも、花を植える人もいて、「マツバギク(松葉菊)」、「アガパンサス(紫君子蘭)」、「ルドベキア」などが、今を盛りに咲いている。ちゃんと雑草を抜いて世話をしている人もいるが、多くはほったらかしになっている。雑草を抜いてやることで、美しさも際立つようになる。自然が「この地方の梅雨はもう明けた」と教えてくれるうるさいくらいの蝉時雨。熱中症に気をつけながら炎天下で今日も雑草を抜く。

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 熱いノリの効いたフュージョン、ラテンを続けましたが、すこしこの辺でクールダウン。クールでちょっぴりダーク、ひんやりとした陰翳を感じるボーカルが聴きたくなる。「インガー・マリエ(・グンナシェン)/Inger Marie Gundersen」がぴったりでしょう。アンニュイで少しダーク。大人のムードを湛え、いぶし銀のように鈍い光を放つ。一度聴いたら、その声が深く心に刻まれる、そんなシンガー。そんな彼女が好きで、このブログでも、何回か取り上げてきた。(参照拙ブログ「北欧美女シンガー図鑑(その3) ~ノルウェイ、癒しの熟女は ・・・~」など)

 1959年生まれ、ノルウェイ出身。2004年、JAZZシーンに彗星のごとくデビューしたが、この時45歳というから相当な遅咲きで、苦労人でもある。寡作で、私が知る限り、たった4作しかアルバムはリリースされていないが、遅咲きの苦労人という彼女のキャリアが、どのアルバムにも何とも言えない色艶とクールやダークに感じられるその奥に、温もりを垣間見ることができる。

 デビュー・アルバムで私の愛聴盤、「メイク・ジス・モーメント/Make This Moment 」(2004)から、お気に入りの3曲、「Fool on the hill/Nature boy」、「Will You Still Love Me Tomorrow」、「Always On My Mind」。

Make This Moment

Inger Marie Gundersen / Stunt



「Fool On The Hill/Nature Boy - Inger Marie Gundersen」

          

「Inger Marie Gunderson - Will You Still Love Me Tomorrow」

          

 「Always on My Mind」。「いつも心の中に」と訳しましょうか。カントリー・ミュージックの定番のような曲で、「ウェイン・カーソン/Wayne Carson」の原曲に、「ジョニー・クリストファー/Johnny Christopher」と「マーク・ジェイムズ/Mark James」が手を加えて完成させ、1972年、「ブレンダ・リー/Brenda Lee」らによって最初に録音されたという。その後、「エルビス・プレスリー/Elvis Presley」、「ウィリー・ネルソン/Willie Nelson」ら多くのシンガーによってカバーされている。カントリーとはまた違った渋め目の味わい。

【 Always On My Mind 】   by Johnny Christopher,Mark James,Wayne Carson

「♪ Maybe I didn't love you    君をちゃんと愛してなかったかも知れない
  Quite as often as I could have  そんなチャンスは何度となくあったのに
  And maybe I didn't treat you  君を大事にしてなかったかも知れない
  Quite as good as I should have  大事にすることはできたのに
  If I made you feel second best  もし君が君より好きな人がいるかもと感じたとすれば
  Girl I'm sorry I was blind     ごめんよ 気がつかなかったんだ自分の心に

  You were always on my mind   君はいつだって僕の心の中に
  You were always on my mind   君はいつだって僕の心の中に

  And maybe I didn't hold you   君をしっかり抱きしめてあげられなかったかも知れない
  All those lonely, lonely times   寂しくてたまらなかった時でも
  And I guess I never told you    君に言ったことがなかったね
  I'm so happy that you're mine   君が僕のものでいてくれてこんなに幸せなんて
  Little things I should have said and done 君に言ったりすべきだったほんの小さなこと
  I just never took the time      それすらもしなかったね

  But you were always on my mind  でも、君はいつだって僕の心の中に
  You were always on my mind    君はいつだって僕の心の中にいたんだ

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

「Inger Marie Gundersen - Always On My Mind」

          
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by knakano0311 | 2017-07-17 11:44 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(172) ~ 覇王樹の花 ~

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 「サボテン(シャボテン、仙人掌、覇王樹)」の花の色が鮮やか。いつも思うのだが、「サボテン」って、名前からして、ちょっとこの世のものとは思えない不思議な植物。一般的な植物とは全く進化の系統が違うのではないかとすら思っている。針なのか刺なのか、葉なのか、枝なのか、幹なのか ・・・。「サボテン」の原産地は、南北のアメリカ大陸。その種類は、世界中に約5,000種以上も存在し、乾燥した気候に適応する独特の進化を遂げたとも言われ、その起源は、3,000万年前に遡るという。存在感がないようであるような、確かに不思議な植物。「♪ ほんの小さな出来事に愛は傷ついて ・・・♪」(作詞・作曲 財津和夫、唄 チューリップ 「サボテンの花」)。そんな歌があったことを思い出した。

 今宵は、そんな不思議な植物、「サボテン」のイメージ・ソング?、「Day Dream(白日夢)」。1941年にアメリカのジャズ・ピアニスト、「ビリー・ストレイホーン/Billy Strayhorn」と「デューク・エリントン/Duke Ellington」による作曲、「ジョン・ラ・タッチ/John La Touche」作詞の古い良き時代のスタンダード。内容は恋にうなされる女(男)の歌。

【 Day Dream 】
 
「♪ Day Dream        デイ・ドリーム(白昼夢)
  Why do you haunt me so?  なぜ私にとり憑くの
  Deep in a rosy glow      バラ色の輝きのその奥深く
  The face of my love you show  愛しい貴方の顔が浮かんでくるの

  Day Dream          デイ・ドリーム(白昼夢)
  I walk along on air       空中を浮遊していると
  Building a castle there      そこには大きなお城が現れる
  For me and my love to share   私と貴方が暮らすためのお城が

  Don't know the time       時間の感覚もわかなくなって
  Lordy, I'm in a daze       主よ、もうもうろうとしてしまって
  Sun in the sky            空には太陽があるのに
  While I moon around, feeling hazy  うろつく間中、私は夕暮れのようにうすぼんやりと

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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 まず、歌姫。「ジョー・スタッフォード/Jo Stafford」。1920年生まれ。2008年7月、L.A.の自宅にて死去。90歳。ポピュラー音楽出身の彼女の名を一躍不動のものにした最高傑作が「ジョー・プラス・ジャズ/Jo + Jazz」(1960)。幻の名盤といわれていたが、1986年に復刻された。気品と透明感のある声で、白人女性ジャズシンガーの描く一つの世界である。スイングジャーナル選定のゴールド・ディスクにも選ばれている一枚。

JO+JAZZ

ジョー・スタッフォード / SMJ



「Jo Stafford - Day Dream」

          

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 もう死語になってしまったが、「ちょいワル」ムードいっぱいのイタリア男の描く恋の世界を。ヨーロッパ期待のイケメン・ピアニスト。「ステファノ・ボラーニ/Stefano Bollani」。1972年、ミラノ生まれというからまだ45歳。脂の乗り切った頃か。もともと歌手になることを夢見てピアノを始めたというが、プロ・デビューはなんと若干15歳。イタリア独特の雰囲気というか、隠せないラテンの気質というか、「恋唄」やバラードのプレイにはそれが随所に表れるような気がする。トリオ・アルバム、「黒と褐色の幻想/Black And Tan Fantasy」から。

黒と褐色の幻想

ステファノ・ボラーニ・トリオ / ヴィーナスレコード



「Stefano Bollani - Day Dream」

          

  
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by knakano0311 | 2017-07-05 09:58 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(171) ~ 夢見る花 ~

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 ウォーキング道筋の公園に多く見られる「ネムノキ(合歓木)」。別名、「ネム、ネブ」。和名の「ネム、ネブ」は、夜になると左右の小葉がぴたりと合わさって垂れ下がり(就眠運動)、その様子があたかも木が眠っているように見えることから、「眠りの木」、それが変化して「ねむの木」と呼ばれるようになったという。

 「加賀千代女」や「松尾芭蕉」、「与謝蕪村」といった有名な俳人が俳句の題材にしている。

   そのすがた人にうつすやねぶの花  加賀千代女

   象潟や雨に西施(せいし)がねぶの花  松尾芭蕉

   雨の日やまだきにくれてねむの花  与謝蕪村


 ということで、今宵の歌のお題は、「Dream」。「わたしを夢見て/Dream A Little Dream Of Me(仏:Les Yeux Ouverts)」を三人の歌姫でお楽しみいただきましょうか。この歌は、1931年という古い昔に、作曲「フェビアン・アンドレ/Fabian Andre」、「ウィルバー・シュバント/Wilbur Schwandt」、作詞「ガス・カーン/Gus Kahn」で作られた歌。多くの歌手にうたわれるスタンダードになっています。なぜかフランス語で歌われることも ・・・。

【 Dream A Little Dream Of Me 】

「♪ Stars shining bright above you       星はあなたのうえで輝き
   Night breezes seem to whisper I love you  夜の風は「愛してる」と囁くように歌う
  Birds singing in the sycamore tree      鳥たちはプラタナスの木の上で歌ってる
  Dream a little dream of me         夢を見てね、少しは私の夢を
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 「エミリー・クレア・バーロウ/Emilie-Claire Barlow」の「The Very Thought Of You」(2007)から。

Very Thought of You

Emilie-Claire Barlow / Empress Music



「Les yeux ouverts- Emile-Claire Barlow」

          

 「ヘイリー・ロレン/Halie Loren」の「Simply love」(2013)から。

Simply Love

Halie Loren / Justin Time Records



「Halie Loren - Dream a little dream of me (Les yeux ouverts) 」

          

 「ローラ・フィジー/Laura Fygi」の「Bewitched」(1993)から。

Bewitched

Laura Fygi / Polygram Records



「Dream A Little Dream - Laura Fygi」

          

  
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by knakano0311 | 2017-07-04 09:26 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(170) ~ 和の風情を楽しむ ~

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 ウォーキングの道筋にある小川の斜面に「アサガオ(朝顔)」が一面に咲いている。子供の頃よく見た懐かしい光景になにかホッとする。小学生の頃、夏休みの宿題で朝顔を育て、花の色を観察して、「メンデルの遺伝の法則」を学んだことを思い出す。

 さて、今宵は、古き和ジャズ風の雰囲気を ・・・。「星影の小径」。歌うは、私がJAZZを歌わせてみたいと思う歌手の一人、「ちあきなおみ」とシャンソン歌手「秋元順子」。

【 星影の小径 】  作詞/矢野 亮 作曲/利根一郎

「♪ 静かに 静かに 手をとり 手をとり
   あなたの 囁きは アカシヤの香りよ
   アイラブユー アイラブユー いつまでも いつまでも
   夢うつつ さまよいましょう 星影の小径よ

   静かに 静かに じっとして じっとして
   私は散ってゆく アカシヤの花なの
   アイラブユー アイラブユー いつまでも いつまでも
   いだかれて たたずみましょう 星影の小径よ    ♪」


「ちあきなおみ/星影の小径 秋元順子/星影の小径」

          
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by knakano0311 | 2017-06-29 14:59 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(169) ~ 半夏生を見て今年も明石の蛸を食べねばと思う ~

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 ウォーキングの道筋に、「ハンゲショウ(半夏生、半化粧)」が一面に咲いている。名前の由来は、旧暦の「二十四節気」の他に設けられた特別な暦日である「雑節」の「半夏生」の頃に花を咲かせることに由来する説と、葉の一部を残して、片面(表面)だけが白く変化する様子から、「半化粧」とする説がある。後者の意味で、「カタシログサ(片白草)」とも呼ばれているという。

 「半夏生」。「七十二候」の1つである「半夏生ず」(はんげしょうず)から作られた暦日で、かつて旧暦では夏至から数えて11日目としていたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日で、毎年7月2日頃にあたる。「半夏生ず(はんげしょうず)」とは、「半夏(からすびしゃく)」が生え始めるころという意味で、農家にとっては、この日までに田植えなどの農作業を終わらせる大事な節目の日とされている。この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)といい、大雨になることが多いという。(Wikipediaより参照)

 そして、関西地方では、理由はよくわからないが、「半夏生」の日に、「蛸」を食うという習慣があるようで、その日が近づくと、スーパーの魚売り場は、蛸が山と積まれている。今年もその日が近づいてきた。「蛸」といえば、それはもう「明石の蛸」でしょう。明石海峡の激しい潮流にもまれて身が締まっているということ。そして、明石海峡は稚ガニの宝庫。ごちそうのカニやエビを毎日食べていれば、そりゃ~美味いはず。

 ということで、今宵は、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」のアルバム、「潮流/Tide」(1970)から、タイトル曲を。「デオダート/Eumir Deodato」のアレンジによって生まれ変わったジョビンの名曲が満載。

潮流+4

アントニオ・カルロス・ジョビン / ユニバーサル ミュージック



「Antonio Carlos Jobim - Tide」

          

 フル・アルバムもアップされていました。

「Tom Jobim - Tide - 1970 - Full Album」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-06-28 09:59 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(168) ~ 炎天の花も咲く ~

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 炎天の花も咲きだした。「ナツツバキ(夏椿、沙羅)」である。仏教の聖樹である「娑羅樹(さらのき)」に擬せられ、この名がついたといわれる。ご近所の、兵庫県三田市にある「有馬富士公園」には、「ナツツバキ」の群落が自生している。花びらは5枚で白く、雄しべの花糸が黄色い。朝に開花し、夕方には落花する一日花であるという。母の詠みし歌 ・・・。

      見上ぐれば夏椿咲き夕映えの果の雲のゆる流るる

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 「ムクゲ(木槿)」。炎天を代表する花。茶道における夏の茶花としても欠かせない花だと聞く。そういえば、たしか、映画「利休にたずねよ」の一シーンにも「ムクゲ」が飾られていた。

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 今宵も、「アナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」の新譜「Minione」から。ラテンの哀愁、ヨーロッパの陰影の融合。

Minione

Anna Maria Jopek / Gonzalo Rubalcaba / Universal



 「あなたを信じられない」。
「Nie Wierzę Ci - Anna Maria Jopek, Gonzalo Rubalcaba」

          

 「最後の日曜日」。
「To Ostatnia Niedziela - Anna Maria Jopek, Gonzalo Rubalcaba」

          
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by knakano0311 | 2017-06-27 09:31 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(167) ~ 異国に咲く ~

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 結構馴染みがあるのに名前がわからない。調べてみたら、原産地は外国だったという花も多い。そんな花の一つが、「ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)」。「マツヨイグサ(待宵草)」の仲間で多年草。いかにも和風の名前。しかし、北米原産の帰化植物であり、ミズーリー州、テキサス州、それにメキシコが原産だという。名称の由来は、宵に咲く「ツキミソウ(月見草)」と違って、昼間にも開花していることによるという。

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 「サボテン(仙人掌、覇王樹)」。これはどう見てもアチラ産。「サボテン」は、サボテン科に属する植物の総称である。観賞用に多く育てられているので、名前も多そうである。夜咲いて朝しぼむ、一夜限りの「ゲッカビジン(月下美人)」という種類があるというが、この花は、昼間に咲いているので、違うようだ。それにしても「月下美人」、風情のある和名が付けられたもんだ。

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 そして、「コノテガシワ(側柏)」。葉が、冬は赤銅色に染まり、春になると、写真のような黄金色となるところから、結構生垣にしている家も多い。針葉樹だから、ヨーロッパ産と思ったら、韓国、中華人民共和国北部に分布する常緑針葉高木。雌雄異花で、雌花は淡紫緑色、雄花は黄褐色である。枝が直立する様子が、子供が手を上げる様子に似ていることから、「子の手柏」の名があるという。和名のつけ方が楽しい。

 かって日本にやってきては根付き、今は我々の目を楽しませてくれる異国の花。

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 ホーム・ソング・シリーズ、最後は「キャロル・キング/Carole King」でしめくくりましょうか。「 Home Again」。

 「キャロル・キング」。1942年生まれ。まさに我々と同世代の女性シンガーソングライター・作曲家。大学生時代に、「ポール・サイモン/Paul Simon」からデモ・テープの作り方を教わった彼女は、自分で作ったデモ・テープをレコード会社に売り込んだというが、何れも失敗に終わったという。

 1960年代には、当時の夫、「ジェリー・ゴフィン/Gerry Goffin」とのソングライター・コンビで、「Will You Love Me Tomorrow」など、後々まで歌い継がれている数々の作品を生み出した。
1970年代に入ってからは、シンガー・ソングライターとしての活動に本腰を入れ、1970年にアルバム「ライター/Writer」で再びソロ・デビュー。翌、1971年のソロ・アルバム「つづれおり(原題;Tapestry)」が大ヒット、グラミー賞でも4部門制覇し、現在まで約2200万枚を売り上げているという。2013年2月、長年の音楽界の功績によりグラミー賞の功労賞を受けた。

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 さすがに最近は、彼女のアルバムを聴くことはほとんどないが、たまに思い出して聴く程度。最近?の写真を見ると、いい歳のとり方をしているなと感じるし、「ロッド・スチュアート/Rod Stewart」、「ビー・ジーズ/Bee Gees」、「セリーヌ・ディオン/Celine Dion」らによるカバー・アルバム、「Carole King Tribute Tapestry Revisited」(1995)などを聴くと、多くのミュージシャンからリスペクトされていることがよくわかる。

 懐かしの名盤、「つづれおり(タペストリー)/Tapestry」。このアルバムに収められた数々の名曲は、すっかり日本にも馴染みの曲となり、POPSのエバー・グリーン、スタンダードとして根付いている。「Tapestry」から、「Home Again」。

【 Home Again 】  by Carole King

「♪ Sometimes I wonder            時々考えてしまう
    if I'm ever gonna make it home again  いつかあの家に帰る日が来るかどうか
  It's so far and out of sight       それは遥か遠く、ぼんやりしているように思える
  I really need someone to talk to,     話し相手が欲しい
    and nobody else           そして
  Knows how to comfort me tonight    今夜私を癒してくれる人は誰もいない

  Snow is cold, rain is wet         冷たい雪 濡らす雨
  Chills my soul right to the marrow    その冷たさは私の魂を芯まで凍らす
  I won't be happy till I see you alone again もう一度あなたに会うまでは幸せになれない
  Till I'm home again and feeling right    家に帰って、安らぎを感じるまでは

  Snow is cold, rain is wet          冷たい雪 濡らす雨
  Chills my soul right to the marrow     その冷たさは私の魂を芯まで凍らす
  I won't be happy till I see you alone again もう一度あなたに会うまでは幸せになれない
  Till I'm home again and feeling right    家に帰って、安らぎを感じるまでは
  Till I'm home again and feeling right    そこが自分の居場所だと感じるまでは

  I wanna be home again and feeling right  家に帰りたい ほっとしたい  ♪」


 

TAPESTRY

CAROLE KING / EPIC



「Carole King - Home Again」

          
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by knakano0311 | 2017-06-18 17:34 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

朱鷺草に会いにいく

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 話にも聞いていたし、写真も見ていた。しかし、タイミングが合わず、実物にはお目にかかれなかった「トキソウ(朱鷺草、鴇草)」にやっと会えた。場所は、隣町、宝塚市の「丸山湿原」。先週咲いたという情報。妻がショッピング・センターで買い物をしている合間に車を走らせる。20株ほどまとまって咲いていました。「ラン科トキソウ属」の多年草で、花期は5-7月、茎頂に紅紫色の花を1個つける。和名は花の色が「トキ(朱鷺、鴇)」の翼の色である朱鷺色に似ていることに由来する。

 「トキソウ」は、かっては日本中の湿原や湖沼に見られた湿地性の野生ランでしたが、開発と乱獲によりほとんど姿を消してしまったという。ここ兵庫県でも絶滅危惧種Cランクに指定されているが、ボランティアの皆さんの努力により、「丸山湿原」では、間近で観察することができる。

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 林には、日本固有種の「コアジサイ(小紫陽花)」、別名、「シバアジサイ(柴紫陽花)」もあちらこちらで、小振りで可憐な花を咲かせている。そして、これも珍しい、日本特産で日本を代表する「ユリ(百合)」である、「ササユリ(笹百合)」も ・・・。

 梅雨が明ければ、この湿原では、希少種で日本で最も小さな「トンボ(蜻蛉)」といわれる、「ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)」、そして、八月お盆の頃には、これまた希少種の、「サギソウ(鷺草)」が見られる。

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 さて、癒しのホーム・シリーズ。今宵は、いまや希少種となった男性ジャズボーカルの雄、「マイケル・ブーブレ/Michael Bublé」の「ホーム/Home」。「いろんな場所へ行き、いろんな人と会ったが、やっぱりきみのもとへ帰りたい」。そんな歌。アルバムは、「It's Time」。

 1975年生まれ、カナダ出身。幼少の頃からスタンダード曲を聴いて育つ。父の仕事を手伝いながらカナダで芸能活動を展開。 10年以上の下積みの末、当時のカナダ首相の令嬢の結婚式で歌う機会を得る。その歌唱を式に出席していたあの超有名プロデューサー、「デイヴィット・フォスター/David Foster」が見て、「唯一無二の声!」と絶賛。この運命的な出会いがきっかけになり、2003年に自身の名を冠したアルバム、「Michael Bublé」でデビュー。このアルバムは全世界で400万枚を売り上げ、12ヶ国でプラチナ・ディスク、3ヶ国でゴールド・ディスクを獲得することとなったという。男性歌手不作の中にあって、最も活きのいい男性歌手といえる、「マイケル・ブーブレ」。若い時のシナトラを彷彿とさせるものがある。

【 HOME 】  Written by Amy Foster- Gillies, Michael Buble, Alan Chang

「♪ Another summer day  あの日とは別の夏の日が
  Is come and gone away  やってきては去っていった
  In Paris and Rome     パリやローマで
  But I want to go home   でも家に帰りたい
  Mmmmmmmm       

  Maybe surrounded by   100万人の人に
  A million people I     取り囲まれたとしても
  Still feel all alone      きっと孤独だと感じてしまうだろう
  I just want to go home   ただ家に帰りたいんだ
  Oh I miss you, you know  君が恋しい

  ・・・・・・・・・・・・・・

  Let me go home   家に帰らせて欲しい
  I've had my run   もう十分に走ってきた
  Baby, I'm done    もう十分やってきた
  I gotta go home    家に帰りたいんだ
  Let me go home    家に帰らせてくれ
  It will all right      今晩家に帰れたら
  I'll be home tonight   それは最高さ  
  I'm coming back home  これから家に帰るよ  ♪」


It's Time

Michael Buble / Reprise / Wea



「Michael Bublé - Home」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-06-14 00:30 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(2)

路傍の花、樹々の鳥(166)  ~ 万葉のそよぎ ~

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 風にそよぐのは、「チガヤ(千茅、茅萱、血茅)」である。イネ科チガヤ属の植物で、この時期、日当たりのよい公園、幹線道路の中央分離帯、河原、空き地などいたるところで群生しているのが見られる。白い毛が密生した花を、「茅花(つばな)」と呼び、甘味があり食べられるという。

「浅茅原 つばらつばらに 物思へば 故りにし郷し 思ほゆるかも」 (万葉集 大伴旅人)

「印南野の 浅茅押しなべ さ寝る夜の け長くしあれば 家し偲はゆ」(万葉集 山部赤人)

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 万葉集にも詠まれている古来から親しまれた植物で、我が活動フィールドの近くの黒川地区では、旧暦の端午の節句につくる「粽(ちまき)」をくるむのに、「ナラガシワ(楢柏)」、「イ(藺)またはイグサ(藺草)」とこの「チガヤ」を使っている。これは全国的にかなり珍しく、公園の他の活動グループでは、「食育」のテーマとして、この伝統の粽作りを毎年行っている。(参照拙ブログ「伝統の粽(ちまき)を作る」など) そして、この地域でも、6月30日と12月31日に、健康を願って神社で行われる「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」。

 「日本書紀」には「天鈿女命(アメノウズメ)」が「茅」を巻いた矛を持って舞ったと記されていることからも、我が国でも神代より「チガヤ」が聖なる草として、特別視されていた。従って、その霊力により、保存食である「粽」を巻いたり、「茅の輪くぐり」の神事につながったという。

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 とまあ、参加した万葉講座「万葉の植物 植生と猪名について」(講師;服部保先生)の受け売りであるが、わが国最古の歌集「万葉集」は、4516首からなり、そのうちのほぼ1/3に植物が詠まれ、その種類は約160種とされている。万葉集を紐解くと、詠まれている植物から、その植物の群落が形づくる当時の景観や、万葉人がその景観や植物をどう認識していたか、すなわち自然感がわかるという。はっきりとは分かっていないが、現在と同じような夏緑樹林(落葉樹)の里山林が形成されたのは弥生時代だと推定されている。従って、最古の文献ともいえる「万葉集」を読むと、万葉人も我々と同じ景観を見ていたことが分かるという。どこにでも生えているほぼ雑草といってもいい「チガヤ」。視点を変えると、万葉人の見た景色とつながってくる。

 それにしても、先日、鉢に「ヌバタマ(射干玉、夜干玉)」を播いたが、ちゃんと「ヒオウギ(檜扇)」になって花咲いて欲しい。いや、面白い講座であった。(「ヒオウギ」の写真はNETより拝借)

さて、今宵のピアノ。ふるさとシリーズは、「ジョー・サンプル/Joe Sample」の「A Long Way From Home」。この演奏は、「レイラ・ハサウェイ/Lalah Hathaway」とのコラボ・アルバム、「The Song Lives On」のラスト・トラックに収められているが、ボーカルはなく、サンプルの演奏のみであるが、涙を誘わんばかりの郷愁を思い起こす素晴らしい演奏である。
 

Song Lives on

Joe Sample / Pra Records



「Lalah Hathaway & Joe Sample - A Long Way From Home」

          

  

  
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by knakano0311 | 2017-06-12 11:38 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)