大屋地爵士のJAZZYな生活

カテゴリ:炭焼き小屋から( 378 )

朽ちてゆく木 芽生えてくる木

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 台風通過後の山仕事は、森、観察路の被害のチェック、強風による折損木の片付けから始まる。一通りチェックをしながら、山頂まで登り、短時間ではあるが間伐を行う。最近の伐採ですっかり明るくなった地面には、これは「ソヨゴ(冬青)」でしょうか、いろいろな幼木が芽生え出している。朽ちてゆく木、芽生える木。目立たないが、山の木々の世代交代も着実に進んでいる。我々の活動が、そんな手助けに多少でもなれば ・・・。

 今宵は、わがJAZZミューズだった?、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」。曲は、「ビリー・ジョエル/Billy Joel」の大ヒット曲、「素顔のままで/Just The Way You Are」。

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 1964年、カナダ生まれの女性ジャズ・ピアニスト、歌手。1990年代以降に最も成功したジャズ歌手の一人と言われている。15歳の時、レストランでピアノ演奏を始め、17歳になってからは奨学金を得て、ボストンにあるバークリー音楽大学に入学、卒業した。 バークリー音楽学院では、同級生に「小曽根真」がいたという。

 デビュー・アルバムは、「ステッピング・アウト/Stepping Out」。サード・アルバム、「オール・フォー・ユー~ナット・キング・コール・トリオに捧ぐ/All for You: A Dedication to the Nat King Cole Trio」(1996年)は、グラミー賞にノミネートされ、また70週間もの間、ビルボード誌のジャズ・チャートに上がっていたという。「ホエン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ/When I Look In Your Eyes」(1999年)では「ジョニー・マンデル/Johnny Mandel」によるオーケストラ・アレンジのバックもあり、再度グラミー賞にノミネートされ、クラールはその年の最優秀ジャズミュージシャンとして表彰された。2001年9月にクラールはワールドツアーを開始し、フランス・パリのパリ・オリンピア劇場でのライブは彼女の初めてのライブ・アルバムとしてリリースされた。これにより彼女は二つ目のグラミー賞(最優秀ジャズボーカル)を受賞したのだ。

 2003年12月にイギリス生まれのロック・ミュージシャン、「エルヴィス・コステロ/Elvis Costello」と結婚し、ファンを落胆させた。2006年12月には双子の男の子を出産し、一時音楽活動を休止したが復活した。しかし、その頃から、私は、なにか彼女が方向を見失っているようで、リリースされたアルバムに物足りなさを感じて遠ざかっていた。若手への世代交代か、と思っていたが、しかし、今年に入っての、アルバム「Turn Up the Quiet」のリリース。「やっとダイアナが帰ってきた」と安堵の胸をなでおろしたものである。

 ダイアナが最も輝いていた時代のアルバム、「ライヴ・イン・パリ/Live In Paris」(2002)から。

ライヴ・イン・パリ

ダイアナ・クラール / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Diana Krall - Just the way you are」

          
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by knakano0311 | 2017-09-25 13:07 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

山からの見晴らしと森の明るさを取り戻す

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 ここ2ヶ月ほど続けていた山頂付近の間伐。すっかり明るくなって、見通しが利くようになった。地面に陽が届くようになったため、幼木も芽生え出すでしょう。2枚目の写真のように、森の明暗がはっきりし、伐採の効果は一目瞭然。視線のその先に見えるようになったのは、一生懸命に間伐作業をしている写真の仲間が住んでいる団地。自分の住んでいるところが山頂から見渡せるようにしたい。そんな彼の単純な思いが、山からの見晴らしと森の明るさを取り戻す。

 秋、青空、吹き上がってくる風の爽やかさ、作業後のコーヒーの旨さ。そんなことに喜びを感じるための山作業といってもいいかもしれない。さすれば、この山とボランティアは、天然の癒しのカフェなのかも知れない。

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 さて、今宵は「バリー・マニロウ/Barry Manilow」のJazzyなアルバム、「2:00 A.M. Paradise Cafe」(1984)からの一曲。「パラダイス・カフェ/Paradise Cafe」。

 「バリー・マニロウ」。1943年生まれ。私たちと同世代で、「コパカバーナ/Copacabana」という大ヒット曲をもつアメリカのポピュラー音楽の歌手、ピアニスト・作曲家・アレンジャー・プロデューサー。この歌は、1984年ポピュラー畑の彼にしてはJAZZ・ブルース色の濃厚な、全曲オリジナルで構成されたアルバム、「2:00 AM Paradise Cafe」に収録されている。これからの秋の夜長、グラスを傾けながらゆったり聴くにはぴったりの一枚であろう。まるでNYあたりの小さなJAZZクラブの片隅に居るような気分に浸れる極上のジャズ・バラード・アルバム。

【 Paradise Cafe 】  
           music: Barry Manilow; Lyrics: Bruce Sussman and Jack Feldman

「♪ The night is new     日が変わっても
  The faces are friendly   おなじみの顔のフレンドリーな仲間たち
  So have a few       もうちょっと飲んだら
  And let me play       演奏を始めようか
  Some new songs, some blue songs あたらしい歌を覚えたんだ ちょっとブルーな歌をね
  The mood is always right  いつもいいムードだね この店は
  Every night at the Paradise Cafe 毎晩 パラダイス・カフェで

  The world outside       店の外では
  May make its own madness  馬鹿をさらけ出しても
  But here we hide        ここに隠れてしまえば
  The world away         そんな世界とは無縁さ
  No headlines, no deadlines   大事件や締め切りに右往左往することもなく
  We'll make them disappear   そんなものは何処かへやってしまおう
  While you're here at the Paradise Cafe 君がこのパラダイス・カフェにいる間はね 

  ・・・・・・・・・・・・・・・・

  Just me and you around the piano    君と僕、ピアノのそばでふたりっきり
  Not much to do but dream away     夢だけを見ながら過ごす
  So stay on I'll play on          そのままでいて、僕が演奏する間は
  I'm all yours for a song         演奏する歌はすべて君に捧げるから
  All night long at the Paradise Cafe    一晩中ずっとこのパラダイス・カフェで
  All night long at the Paradise Cafe    一晩中ずっとこのパラダイス・カフェで ♪」


2:00 Am Paradise Cafe

Barry Manilow / Sbme Special Mkts.



「Paradise Cafe」と「Where Have You Gone」の2曲を続けて。

「Barry Manilow - Paradise Cafe and Where Have You Gone?」

          
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by knakano0311 | 2017-09-19 09:11 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

ヤマボウシの実を口に含んでみる

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 間伐を行うため、山頂へと登っていく途中、この公園に多く植えられている「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」の実が熟れだしているのに気が付く。

 オレンジ色の実は、ツンと上を向いて、つぶつぶのあるちょっとユーモラスな形。その実を摘んで口に含んでみる。果肉は黄色で、クリーミィな食感。マンゴーに似た味がする。ジャムや果実酒にする人も多いと聞く。山作業の前の元気づけになる甘い秋の味覚。定年後の森林ボランティア生活の中で覚えた味。ちょっと得をしたような気分で作業へと向かう。

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 今宵の曲は、「酔いどれ詩人」という異名で知られ、独特のしゃがれ声、ジャズ的なピアノ演奏で、社会の底辺に生きる人々の心情を温かい独特な視線で見つめるシンガー・ソングライター、「トム・ウェイツ/Tom Waits」のデビュー・アルバム、「クロージング・タイム/Closing Time」(1973)から、「Grapefruit Moon」。

 1949年、カリフォルニア生まれ。幼い頃に両親の離婚を経験した「トム・ウェイツ」は、母親と共に、サンディエゴで暮していた。15歳になった頃から、ピザハウスで深夜、皿洗いやフロアの掃除という雑役をし、そこで様々な人々の生き方を学んだという。そして、20歳の頃は、ナイトクラブのドアマンをし、閉店後の誰もいなくなった店内で、ピアノやギターを弾き、詩を綴り、曲を書くようになったという。そして、24歳の時に発表した1stアルバムが、「Closing Time」であった。

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 ジャケットのかすかに見える時計の針は、午前3時22分。くたびれたシンガーがひとり、バーの古びたピアノの前に座っている。ウイスキーのグラス、吸殻でいっぱいの灰皿。ウェイツそのものなんだろう。   
  
 「Closing Time」。「人生の終い時」、そんな意味なんだろうか。ワルツ、ララバイ、ブルース、ジャズ、カントリー ・・・。当時まだ24歳だというのに、こんなに人生の酸いも甘いも悟ってしまってどうするんだろう。「あのメロディを聴くたびに、心の中で何かが砕け散るのさ」とつぶやくようにウェイツが歌う「Grapefruit Moon」。
    
【 Grapefruit Moon 】  by Tom Waits

「♪ Grapefruit moon, one star shining  グレープフルーツのような月と星が一つ光っている
  Shining down on me         俺を照らしてくれている
  Heard that tune, and now I’m pining あの歌を聴いちまったから、まだここにいる
  Honey, can’t you see?          ハニー、わかってくれるかな
  ‘Cause every time I hear that melody   あのメロディを聴くたびに
  Well, something breaks inside       心の中で何かが砕け散るのさ
  And the grapefruit moon, one star shining グレープフルーツのような月と星が一つ
  Can’t turn back the tide           もう潮の流れは引き戻せない

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  Now I’m smoking cigarettes      今、煙草をふかしながら
  And I strive for purity         清らかに生きようと懸命に努力している
  And I slip just like the stars      でもあの星のように滑り落ちてしまうんだ
  Into obscurity              曖昧な闇の中へ
  ‘Cause every time I hear that melody  あのメロディを聴くたびに
  Puts me up a tree            樹の上へと押上げてもらえるんだ
  And the grapefruit moon, one star shining グレープフルーツのような月と星が一つ
  Is all that I can see             それが俺が見えるすべてさ   ♪」
   

Closing Time

Tom Waits / Elektra / Wea



「Tom Waits ー Grapefruit Moon」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-09-16 09:59 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

不思議な文様、山のアート?

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 実に不思議な文様である。自然観察路のウッド・デッキの表面につけられていた文様。なんだろう? 答えは「イノシシ(猪)」がつけたのである。鼻面を擦りつけることによってできた文様。猪は雑食性。朽ちた切り株や倒木などを崩し、その中にいる虫の幼虫などを食べる。ウッド・デッキも何かいるかと思って嗅ぎまわったのでしょう。それにしてもこの猪、マメに嗅ぎまわったものである。

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 さて、今宵のお久しぶり歌姫は、「ローリー・ホィーラー/Laurie Wheeler」。「ダウンビート」誌の読者人気投票、世界の女性ジャズ・ボーカル部門で、2年連続トップ10入りをし、もう20年以上もテネシー州、ナッシュビルを拠点に活動している大ベテランだという。その割には、知名度もほとんどなく、リリースされたCDも4枚ほどといたって寡作である。

 かって、ジャケ買いしたアルバムが、あの「ラリー・カールトン/Larry Carlton」が全面参加、プロデュースしたアルバム「トワイライト/Twilight」だった。大人の雰囲気。そして、声をまるで楽器のようにコントロールしている。高速スキャットになると、それがさらに際立ってくる。しかし機械的でなく、伸びやかで暖かい声なのだ。

 「Killer! This girl sings jazz. (いやあ参ったね!彼女まさにジャズっているね)」とは、彼女を評した「ラリー・カールトン」の言葉。変な言い方だが、まさに、「アメリカン・ジャズ・ボーカル」。

Twilight

Laurie Wheeler / 335 Records



 音質のいい動画が、YOUTUBEにほとんどアップされていないが、数少ない動画が、アルバムにも収録されている「Easy To Be Happy」。何回か行ったなつかしのニューヨーク「Blue Note」での「ラリー・カールトン」とのコラボ・ライブ。


「Laurie Wheeler & Larry Carlton - Easy to Be Happy(at NYC Blue Note)」


          

 参考までに、彼女のHPはコチラ。そして、「Twilight」のさわりが聞けるのはコチラ。
  


  
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by knakano0311 | 2017-09-13 09:47 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

秋のサインが ・・・

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 秋のサインの「ドングリ(団栗)」。可愛らしい「コナラ(小楢)」の「ドングリ」(写真)は、この春に受粉したもの。そして、2年かかって大きな「ドングリ」に成長するのは、「クヌギ(櫟、椚)」の「ドングリ」。何年か前に、子供たちの工作に必要な「ドングリ」が採れなくて、困ったことがあったが、今年は豊作のようだ。

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 自生している「シバグリ(柴栗)」も大きくなってきた。鹿や猪たちが器用にイガを剥いて食べる。

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 ウォーキングの途中で見かけた「プルーン」でしょうか。雨の少ないふるさとの信州では、時折栽培しているのを見かけたが、この地域で見かけるのは珍しい。その瑞々しい「プルーン」は今が旬。

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 さて、今宵のアルバム、「ポール・デスモンド/Paul Desmond」の「ボッサ・アンティグア/Bossa Antigua」(1964)。

 1曲目のタイトル曲、「Bossa Antigua」が始まった瞬間に、「あっ、デスモンド」とわかる瑞々しい彼のアルトが、聴き手を心地よいボッサに包んでくれる。そして、これまた私ご贔屓の「ジム・ホール/Jim Hall」のギターが優しく絡む。癒しのJAZZ、これぞBGMのJAZZアルバムとして、50年間私が愛聴しているアルバムのひとつ。 「Bossa Nova」が「the new thing」という意味なのに対し、「old thing」を意味する「Bossa Antigua」というアルバム・タイトルも洒落ている。

 パーソネルは、「Paul Desmond(as)」、「Jim Hall(g)」、「ユージン・ライト/Eugene Wright(b)」、「コニー・ケイ/Connie Kay(ds)」ら。

Bossa Antigua

Paul Desmond / RCA Victor Europe



 タイトル曲、「Bossa Antigua」を。

「Paul Desmond - Bossa Antigua」

          

 フルアルバムでも ・・・。

「Paul Desmond ー Bossa Antigua Jazz Album」

          
  


   
  
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by knakano0311 | 2017-09-02 09:03 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

How High Is The Sky

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 9月です。空も雲も高いのが実感できます。風が爽やかです。汗ばむのが心地よい。山仕事にはいい季節になってきた。

 さて、今宵の曲は、多くのアーティストがカバーしているスタンダード、「How Deep Is The Ocean (How High Is The Sky)」。

 この曲は、1932年に「アーヴィング・バーリン/Irving Berlin」の作詞、作曲したもので、発表当時はヒットしなかったが、1946年に、映画「Blue Skies」で、「ビング・クロスビー/Bing Crosby」が歌い、その後、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」も映画の中で歌い、有名な曲となった。

 今宵の歌姫は、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」。私にとって、彼女が最も輝いていた頃の4作目のアルバム、「ラヴ・シーン/Love Scenes」(1997)から。

【 How Deep Is The Ocean (How High Is The Sky)  】
                            by Irving Berlin

「♪ How much do I love you?  私がどれくらい愛しているかわかる?
  I'll tell you no lie       嘘なんか言わない
  How deep is the ocean?    海がどれくらい深いかわかる?
  How high is the sky?     そして空がどれくらい高いか?
  How many times in a day   1日に何回、
  Do I think of you?       あなたのことを想っているかわかる?
  How many roses are      どれだけの薔薇が
  Sprinkled with dew?      露に濡れているかわかる?

  How far would I travel     あなたに逢うために
  Just to be where you are?   どんなに遠い旅をしてきたかわかる?
  How far is the journey     ここから星まで行くのに
  From here to a star?      どれくらい旅すればいいかわかる?
  And if I ever lost you      もしあなたを失ってしまったら
  How much would I cry?     どれだけ私が泣きくれるかわかる?
  How deep is the ocean?     海がどれくらい深いか
  How high is the sky?      そして、空がどれくらい高いかわかる? ♪」


Love Scenes

Diana Krall / Grp Records



 ニューポート・ジャズ・フェスティバルのライブ・バージョンで。

「Diana Krall - How Deep is the Ocean - 8/15/1998 - Newport Jazz Festival (Official) 」

          

Together: The Complete Studio Recordings

Chet Baker / EPIC


  
「HOW DEEP IS THE OCEAN-Chet Baker & Paul Desmond」

          

  
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by knakano0311 | 2017-09-01 09:40 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

始まった秋の訪れ

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 山の公園の水場で遊ぶ子供たちの数もだいぶ減ってきた。夏休みもあとわずか、宿題でそれどころではないかも知れない。前夜は豪雨。「テングダケ(天狗茸)」が顔を出す。灰褐色の傘には、白色のイボがある。針葉樹林の「アカマツ(赤松)」林、広葉樹林の「コナラ(小楢)」林、「クヌギ(椚、櫟)」林などで、夏から秋にふつうに見られるキノコ。しかし、有毒である。山ではもう秋が始まったようだ。

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 今宵の曲は、「Early Autumn」。婦唱夫随?の「マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ/Marielle Koeman & Jos Van Beest Trio」の演奏で、アルバム、「From The Heart」から。

 オリジナルは1948年、「ラルフ・バーンズ/Ralph Burns」が「ウディー・ハーマン楽団/Woody Herman」に書き下ろした曲で、歌詞は1952年に、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」が後付けで書いたもので、「次の秋は君と迎えることはないだろう」というせつない歌。


【 Early Autumn 】 
           作曲:Ralph Burns, Woody Herman 作詩;Johnny Mercer

「♪ When an early autumn walks the land  早い秋の訪れが大地を覆い、
    and chills the breeze              風を冷たくし、 
   And touches with her hand the summer trees,  夏の木々にタッチする頃
   Perhaps you'll understand        君はたぶんわかってくれるだろう
     what memories I own.     ぼくが抱いていた思い出がなんだったかを   

   There's a dance pavilion in the rain   雨の中、公園のダンス場は
         all shuttered down,        すべて閉鎖され
   A winding country lane all russet brown,  曲がりくねった田舎道は茶色になる
   A frosty window pane shows me      霜の降りた窓ガラスを見ていると、
         a town grown lonely.    街には人気がなくなっていることに気がつく

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   Darling if you care, please, let me know,  恋人よ、まだ僕が気になるなら教えて
   I'll meet you anywhere, I miss you so.  君に会いにどこへでも行くよ、寂しいから 
   Let's never have to share          でもわかっているんだ
           another early autumn.  次の秋は君と迎えることはないだろう  ♪」

FROM THE HEART

マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ / 澤野工房



「Jos van Beest Trio featuring Marielle Koeman ー Early Autumn」

          

  

  
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by knakano0311 | 2017-08-28 11:32 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

手当たり次第に切り落とすのは ・・・

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 「コナラ(小楢)」や「クヌギ(櫟、椚)」などの小枝が散乱している。「チョッキリ虫」、正しくは「ハイイロチョッキリ(灰色短截虫)」が手当たり次第に切り落とした枝である。まだまだ細い枝だし、ドングリも小さいのであるが、ドングリには、はっきりと卵を産み付けた孔が見える。この卵が来年孵化し、また幼虫に ・・・。虫の世界では、もう秋が始まっている。

 山頂付近で、伐採作業。蝶の世界は恋の季節。なかなか静止せず、カメラで撮ることはできなかったが、何組かの「オオムラサキ(大紫)」、「カラスアゲハ(烏揚羽)」が群れ飛んでいる。秋になれば、この公園でも、南下する途中で飛来する「アサギマダラ(浅葱斑)」を見かけることができる。

 今宵は、ちょっとまだ気が早いかもしれないが、「ティズ・オータム/’Tis Autumn」。1941年に「ヘンリー・ニモ/Henry Nemo」が作詞・作曲した美しい歌。“'Tis” は、古語あるいは詩的な表現で、“It is” の略。

【 'Tis Autumn 】        作詞・作曲:Henry Nemo

「♪ Old Father Time checked,    時の爺さんは、
     so there'd be no doubt,  もう疑いを挟む余地がないほど確かめてから
   Called on the north wind to come on out, 北風さんに、来てくれるよう呼ぶんだよ
   Then cupped his hands,     両手でメガホンを作り、
     so proudly to shout,     誇らしげに叫ぶんだとさ
   "La-de-da, de-da-de-da,     「ラ・ディ・ダ、ディ・ダ・ディ・ダ、
       'tis Autumn!".        もう秋になったよぉ!」とね

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

 歌うのは我がミューズ、「ステイシー・ケント/Stacey Kent 」。寓話的なこの歌を、子供に語り聞かすような優しく愛らしい歌唱。サックスは、彼女のパートナーの「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」。アルバム、「The Boy Next door」から。

The Boy Next Door

Stacey Kent / Candid



「Stacey Kent - 'Tis Autumn」

          

 そして、「チェット・ベイカー/Chet Baker」のトランペット。アルバムは、「Chet」から。雰囲気ががらりと変わり、都会的な気だるさが伝わってくる。

チェット+1

チェット・ベイカー / ユニバーサル ミュージック



「Chet Baker - 'Tis Autumn」

          
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by knakano0311 | 2017-08-26 11:05 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

お盆にヒサカキを伐る

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 お盆の山作業。みんな高齢者、熱中症を警戒しながら、あまり無理をせずに、山頂までのぼり、軽い伐採作業で終える。いつもは植生の多様性を妨げているため、伐採の対象となっている、常緑広葉樹の「ヒサカキ(非榊、柃、姫榊)」を伐る。仲間の何人かは、持って帰り、墓や仏壇に備えるそうだ。「サカキ(榊)」が手に入らない場合、「ヒサカキ」を代わりとして、墓・仏壇へ「仏さん柴」として供え、また玉串として利用することが多いと聞く。我々も新年、炭窯の「窯開き」の時に玉串として奉じている。間伐の対象木であるが、お盆のこの期間は役に立っているようだ。

 英語で、「alternative(オルタナティブ)」というと、「代わりとなるもの、代替物、代替案」、「選択肢」などの意味で使われるが、最近では、トランプ政権が、黒を白と強弁する手段として、「オルタナティブ・ファクト/alternative fact(もうひとつの事実)」と言葉を使ったことでも話題となった。

 音楽のジャンルを表す言葉としても、「alternative」、「alternative music」が使われることがある。「従来の音楽の型やジャンルにはまらない」、あるいは「既存のポップ・ミュージックの概念を打ち壊す」という意味で「alternative」が使われているようだ。そんな、「alternative music」としてカテゴライズされている二人が今宵の歌姫。

 なにが従来の型にはまらないかって? 講釈無用。聴いていてだければ、直ぐにわかります。最初に聴いたときは、結構、衝撃的でした。「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」のアルバム、「Wanting」(1999)と「スザンヌ・ヴェガ/Suzanne Vega」のアルバム、「Solitude Standing(孤独 ひとり)」(1987)から。

Wanting

Gabriela AndersWarner Bros.



 ボッサ・ユニット、「ベレーザ/Beleza」のリード・ボーカルだったアルゼンチン出身の歌姫の歌う「イパネマの娘」。

「Gabriela Anders - The Girl From Ipanema」

          

 ア・カペラが衝撃的だった、「トムズ・ダイナー/Tom's Diner」。NYの雨の朝。カフェで一人朝食をとる女性の目に映った情景を通じて、大都会に生きる人々の孤独を歌い上げている。
  
【 Tom's Diner 】   by Suzanne Vega

「♪ I am sitting  In the morning  At the diner  On the corner
   I am waiting  At the counter  For the man To pour the coffee
   And he fills it  Only halfway  And before   I even argue

   He is looking  Out the window  At somebody  Coming in

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

Solitude Standing

Suzanne Vega / A&M



「Suzanne Vega - Tom's Diner (original version) 」

          
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by knakano0311 | 2017-08-18 10:02 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

生存競争の夏

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 いつもは吹き上がってくる麓のダム湖からの心地よい風が全くない。直射日光がない分まだましであるが、それでもジメジメと蒸し暑いことこの上もない。山頂まで上がり、各自1、2本伐ってから、3日前の台風による影響がないか、自然観察路の安全点検に向かう。

 セミがいつもと鳴き方とは違う。断末魔のように聞こえる。よく見ると、なんと蜂に攻撃されている。ハチの種類まではわかりませんが、黒いハチが自分より何倍も大きなセミを地面に押さえつけている。森の中で繰り広げられている厳しい生存競争、弱肉強食の世界。そして、1m20cmほどの蛇の抜け殻を見つける。「人間もこうだったら ・・・」と考えると、こちらはなんとなくユーモラス。たしか「手塚治虫」の漫画にあったような? ・・・。

 今宵の曲は、「モア/More」。原爆実験で方向感覚を失って海に戻れなくなった海亀のシーンが印象的だった、映画「世界残酷物語(原題:Mondo Cane, 米題:A Dog's World)」(1962)のテーマ音楽。高校生の時に観たと思いますが、イタリアの映画監督、「グァルティエロ・ヤコペッティ/Gualtiero Jacopetti」による、世界の野蛮で残酷な奇習・風俗を描いたドキュメンタリー映画でしたね。ただし「ドキュメンタリー」と銘打ってはいるものの、実際には演出ややらせも含めた、捏造された題材が多数仕込まれているという。

ヤコペッティの世界残酷物語<ノーカット完全版> [DVD]

ジェネオン エンタテインメント



 しかし、このテーマ曲の「More」、美しい曲です。英語の詩をつけた物も含めて、大ヒットし、その後、「アンディ・ウィリアムズ/Andy Williams」や「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」といった超人気歌手もレパートリーに入れたことで、さらに楽曲の知名度は高まり、今や超スタンダードといっていい曲ですね。

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 今宵は、私の定番アルバムから、「ゲイリー・マクファーランド/Gary Mcfarland」です。1933年、ロス・アンジェルス生まれの作曲家、編曲家、ヴィブラフォン奏者でヴォーカリスト。1960年代に活躍したが、1971年、若くして亡くなってしまった。定番アルバムは、「ソフト・サンバ/Soft Samba」(1964)。学生時代によく通ったグリルのマスターから教えてもらって以来、このアルバムは、50年来の愛聴盤となっている。この軽やかさがいいですね。まさに人生のBGM。このアルバムには、「She loves you」、「And I Love Her」、「A Hard Days Night」、「抱きしめたい」と「ビートルズ/The Beatles」のカバーが4曲入っている。1964年といえば、ビートルズ絶頂期時代。その時代に、「こんなしゃれたアレンジのカバーとは!」と驚いたものである。クロスオーバー、フュージョン、フェイク・ボッサの先駆者的アルバム。

ソフト・サンバ

ゲイリー・マクファーランド / ユニバーサル ミュージック



フル・アルバムがアップされていました。トラックリストと演奏開始の時間を上げておきます。「モア/More」は6番目。
Tracklist
A1 00:00 Ringo, Won't You Marry Me
A2 01:45 From Russia With Love
A3 04:23 She Loves You
A4 06:40 A Hard Day's Night
A5 09:44 The Good Life
A6 11:52 More (Theme From The Film "Mondo Cane")
B1 14:10 And I Love Her
B2 18:07 The Love Goddess
B3 20:06 I Want To Hold Your Hand
B4 23:20 Emily
B5 25:12 California, Here I Come
B6 27:06 La Vie En Rose

「Gary McFarland ‎– Soft Samba (Full Album)」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-08-11 09:23 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)