大屋地爵士のJAZZYな生活

カテゴリ:音楽的生活( 455 )

夏の雲、秋の雲

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 入道雲、積乱雲と巻積雲、うろこ雲が同居する空。空の高いところでは、秋の風が吹いている。もう八月も半ば ・・・。

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 今宵は、最近も取り上げた歌姫、「キアラ・シヴェロ/Chiara Civello」。デビュー当時、かなり期待した新人だったが、ちょっとカテゴリーが違うような気がして、その後はご無沙汰していた歌姫。しかし最近ブログ友から紹介された最新作を聴いてみて、また関心が首をもたげた。

 1975年、ローマ生まれ。16歳で本格的に歌を学びはじめる。94~98年はアメリカの「バークリー音楽大学」に在学し、当時、「トニー・ベネット/Tony Bennett」の孫娘と学生寮の部屋をシェアしていたことがきっかけで、トニーのアルバムでデュエットする機会を得る。バークリーを卒業後は、NYに移り住み、自身の地中海的ルーツに目覚めて、ラテン/ブラジル音楽に没頭し、作曲や演奏活動に明け暮れる。2005年、「ラス・タイトルマン/Russ Titelman」と出逢い、「ラスト・クォーター・ムーン/Last quarter moon」でアルバム・デビューにすることになる。

 今作も、ラテンやボッサテイストに溢れたイタリア的情熱と愛が感じられる内容のアルバム。目を引いたのは、懐かしい「ミーナ/Mina」の歌う「太陽はひとりぼっち/Eclisse twist」や、「ダリダ/Dalida」と「アラン・ドロン/Alain Delon」のデュエットで大ヒットした「Paroles. paroles. paroles/邦題:甘い囁き」。こんな選曲になにか懐かしさを感じるアルバムであった。

Eclipse

Chiara Civello / Imports



 その中から哀愁のラテンと地中海を感じさせる明るいPOPSを。

「Chiara Civello - Come Vanno Le Cose」

          

「Chiara Civello - Cuore in tasca」

          

 映画「太陽はひとりぼっち/イタリア語: L'eclisse/英語: The Eclipse;日蝕)」(1962)は、
「ミケランジェロ・アントニオーニ/Michelangelo Antonioni」監督の「愛の不毛3部作」の一つで、「アラン・ドロン/Alain Delon」、「モニカ・ヴィッティ/Monica Vitti」主演の映画。高校の名画鑑賞会で観たと思うが、高校生にはまだ早かったんでしょう、正直言ってなんのことやらさっぱりわからなかったという映画のように記憶している。しかし、ツイストのリズムに乗った「ミーナ/Mina」が歌うこの歌は、今でも私に鮮烈な印象を残している。

 「キアラ・シヴェロ」の「Eclisse Twist」もアップされているのですが(クリックしてみてください)、ライブで音質が最悪なので、ここはオリジナル、「ミーナ」の歌唱をアップしてみます。

「L'eclisse twist - Mina」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-08-12 09:12 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

台風のとばっちりで 

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 「アシナガバチ(脚長蜂)」の巣が、近づく台風の風で飛ばされ、舗道に落ちている。「どうしたんだ」とうろたえた数匹の蜂が巣の周りを右往左往している。それほど大きくないところからすると、「コアシナガバチ(小脚長蜂)」でしょうか。蜂にすれば、台風のとばっちりで大迷惑。ちょっとグロテスクであるが、山国にとっては、蜂の子貴重なタンパク源であり、郷土料理ともなっている。子供の頃、近所の野山で、よく蜂の巣を獲っては、蜂の子をおやつがわりに食べたものである。毒性は、比べれば弱いとは言え、「アシナガバチ」はれっきとした「スズメバチ」科。「触らぬ神になんとやら ・・・」である。
 
 さて、台風一過の今日は、爽やかな和製ボッサ・デュオの演奏を。1960年代から70年代、アメリカに続いて日本でもボッサブーム。「和製ボッサ」といわれる曲が多く作られました。日本で作られた最初の本格的ボサノバといわれる曲は、「白い波」だといわれています。「ヒデとロザンナ」の「出門英」が作詞し、ロザンナと組む前に、「藤ユキ」とのデュオ、「ユキとヒデ」として歌っていた。あの「渡辺貞夫」が作曲した曲である。

「♪ 波 白い波  海の風に
    白くかがやき、太陽に歌うよ
     パパ パパパパヤパ
       夢にみたメロディー 二人に歌うよ
         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 オリジナルの45回転EPレコードを聴き、「平凡パンチ」付録の楽譜で弾き語りの練習をしたこともありました。当時の日本人ミュージシャンのボッサへの想いがぎっしりと詰まった和製ボッサのコンピ・アルバムの珍盤?いや名盤、「東京ボサノヴァ・ラウンジ」には、「トワ・エ・モア」のカバーが収録されていますが、オリジナルの「ユキとヒデ」で。

東京ボサノヴァ・ラウンジ

オムニバス / テイチク



「ユキとヒデ - 白い波(White wave) 」

          

 次のボッサ・デュオは、「ケルカン/Quelqu'un」。それぞれに実績のある活動をしていたボーカルの「木村恵子」、ギターの「窪田晴男」が結成したボッサ・ユニット。このユニットも1990年代の初めにたった3枚のアルバムを残したまま、いつの間にか姿を消してしまったようだ。フェイク・ボッサ・ユニットの日本の先駆けといってもいいくらいのボッサ・テイスト。どうしてもっとメジャーなユニットにならなかったのか不思議である。フランス語はまったく分からないが、「Quelqu'un」とは、「誰か」、「someone」というような意味のようである。粋なユニット名をつけたもんだ ・・・。

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毎日が恋愛映画

ケルカン / 日本コロムビア



 アルバム、「毎日が恋愛映画」から、「ケルカン」の歌うせつないボッサは、映画音楽「ひまわり」。

「Quelqu'un ー Sunflower」

          



  
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by knakano0311 | 2017-08-10 13:04 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

華麗なる迷い蝶

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 台風による荒天を避けてか「キアゲハ(黄揚羽)」が玄関から迷い込んできた。もう1日以上我が家内にとどまっている。体力が弱ってきたのか動こうとしない。「これ以上は・・」とそっと木に止まらせ、雨のかからない場所へ出してやった。「アゲハチョウ(揚羽蝶、鳳蝶)」と「キアゲハ」はよく似ているが、翅の付け根の模様を見て判別できる。綺麗な縞模様になっているものが、「アゲハチョウ」で、はっきりしない方が「キアゲハ」である。また幼虫は一目瞭然、黒い帯にオレンジ色の斑点があるのが特徴。この幼虫、今年は見かけなかったが、庭で見かけ、「サナギ(蛹)」から「蝶」へと変身したこともある。我が家には、いろんな鳥や虫が迷い込んでくるが、それだけ自然が近くにあるということか。(参照拙ブログ「お客さんはカラフルでした」

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 さて今宵、「サラ・マッケンジー/Sarah Mckenzie」。1987年、オーストラリア、パース生まれ。最近は、パリに活動拠点を移しているが、元々メルボルンを拠点に活躍するピアノ弾き語りの若手女性歌手である。25歳のデビュー作、「Don’t Tempt Me」(2010)、そして第2作、「Close Your Eyes」(2012)は、アメリカのグラミー賞と同じほどの影響力を持つといわれるオーストラリアのARIAミュージック・アウォーズを受賞したという。弾力的でよく弾む声、やや高めの声ながら、明るくクリアーで冷たさを感じさせない。スキャットやハミングなどのワザも中々で、飽きさせない。

 最新作は、サラが現在住んでいるパリをテーマにしたオリジナル曲を、アルバム・タイトルとした「Paris In The Rain」(2017)。アレンジも自身ですべてを手掛けた本作は、オーストラリアからアメリカ、そしてヨーロッパまでの彼女の旅を詰め込んだアルバムだという。イタリアへの旅は、「When in Rome」、ポルトガルへの旅は、ジョビンの「Triste」、ロンドンは「Tea for Two」で表現されている。

Paris in the Rain

Sarah Mckenzie / Imports



「Sarah McKenzie - Paris In The Rain」

          

「Sarah Mckenzie - When In Rome」

          

「Sarah Mckenzie - Little Girl Blue」

          
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by knakano0311 | 2017-08-08 08:52 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

やっぱり、夏はひまわりが似合う

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 暑さで少し萎れているが、「ヒマワリ(向日葵)」が群生している。夏の季語でもあり、やはりこの花を見ないと、夏の実感がわかない。「ヒマワリ」は、キク科の一年草。「日回り」と表記されることもあり、また、「ニチリンソウ(日輪草)」、「ヒグルマ(日車)」、「ヒグルマソウ(日車草)」、「ヒマワリソウ(日回り草)」、「ヒュウガアオイ(向日葵)」、「サンフラワー(英:Sunflower)」、「ソレイユ(仏:Soleil)」とも呼ばれるという。(Wikipeiaより)

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 今宵の曲は、「ひまわり」をテーマに2曲。まずは、当時の観客の感涙を誘った、「ヴィットリオ・デ・シーカ/Vittorio De Sica」監督、「マルチェロ・マストロヤンニ/Marcello Mastroianni」と「ソフィア・ローレン/Sophia Loren」が主演した、1970年公開のイタリア・フランス・ソ連の合作映画、「ひまわり(原題: I Girasoli )」のテーマ曲から。いや泣きましたね、この映画。音楽は、「ヘンリー・マンシーニ/Henry Mancini」。

 演奏は「坂田 明」。1945年、広島県呉市出身のジャズサックス奏者、タレント、俳優。ミジンコ研究家としても知られている。前衛的な激しいサックス演奏で知られているが、そんなことはミジンも感じさせない切々たる哀愁のアルト。

ひまわり

坂田明 / インディペンデントレーベル




「坂田明 - ひまわり」


          

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 そして、「サンライズ、サンセット/Sunrise,Sunset」。この歌は、日本でも「森繁久彌」や「西田敏行」の舞台で知られるブロードウェイの大ヒット・ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」の中で使われた、最も有名な美しい歌である。もちろん映画化もされています。

 歌い手は、「ビロードの歌声」と称される「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」。初めて聴いたのは、学生時代よく通っていた仙台のB軒であった。とりわけ、この「サンライズ・サンセット」の歌には魅了された。収録されているアルバムは、「ザ・ヴォイス・ザット・イズ」。絶頂期のハートマンの傑作アルバムで、いつ聴いても飽きることがない。そのアルバムの最後の曲で、ギターとマリンバの伴奏とともに感情を抑えながら歌われ、ゆっくりと感動的な余韻を残して終わる。

【 Sunrise ,Sunset 】 「Fiddler On The Roof(屋根の上のバイオリン弾き)」より
                 作詞 Jerry Bock 作曲 Sheldon Harnick

「♪ Is this the little girl I carried?  この女の子は、昔私がよく抱っこしたあの子なの?
  Is this the little boy at play?   この坊やは、昔私がよく遊んであげたあの子なの?
  I don't remember growing older,  すっかり大きくなって思い出せないわ
  When did they?           いつこんなに立派になったの

  When did she get to be a beauty?  こんなに美しい娘になった今
  When did he grow to be so tall?    こんなにたくましい青年になった今    
  Wasn't it yesterday when they were small? 幼かった日々があったなんて思えないわ

  Sunrise sunset, sunrise, sunset,  日が昇り、日が沈み、また日が昇り、日が沈み
  Swiftly flow the days,        一日が足早に流れていく
  Seedlings turn overnight to sunflowers, ひまわりの種が一夜にして成長し
  Blossoming even as they gaze...     花を咲かすのを見守ってきた

  Sunrise sunset, sunrise, sunset!   日が昇り、日が沈み、また日が昇り、日が沈み
  Swiftly fly the years,         一年があっという間にたってしまう
  One season following another,    季節が前の季節を追いかける
  Laden with happiness and tears...   幸せと涙をはこびながら   ♪」

Voice That Is

Johnny Hartman / Grp Records



「Johnny Hartman ー Sunrise, Sunset」

          
 


 
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by knakano0311 | 2017-08-07 09:26 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

夢でもあなたを想う花

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 来週にも車が納入されるので、今の車に乗るのもあとわずか。新しい車はディーゼル車。ガソリンもできるだけ使い切ってしまわねばと、「そろそろ見頃では、台風の前に」と思って隣町、宝塚市の天然記念物にも指定されている「丸山湿原」まで車を走らせる。お目当ては「サギソウ(鷺草)」。別名が「サギラン」。ラン科の湿地性の多年草で、環境省により、レッドリストの準絶滅危惧(NT)の指定を受けている。

 車を走らすこと40分。私以外に全くほかの車はない駐車場に車を止めて林道を歩くこと20分。お目当ての「丸山湿原」に到着。5つほどの湿原があるが目指すのは一番奥の第4湿原。ボランティアの皆さんが設えてくれた木道のその先に、30株ほどの「サギソウ」が咲いている。純白の白鷺の乱舞を思わせるところから、その名がつけられたという。私以外には誰もいない貸切状態の湿原で眼前に繰り広げられる乱舞。しばし見とれていた。

 「鷺草」。小雨が似合いそうな気がする。そして、「鷺草」の花言葉は、「夢でもあなたを想う」だとか。はるか遠い昔にそんな想いもあったような ・・・。

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 今宵の女性シンガーはちょっと異色。「ノーマ・ウィンストン/Norma Winstone」。1941年、ロンドン生まれのヴォーカリスト、ジャズ・シンガーであり、詩人でもある「ノーマ・ウィンストン/Norma Winstone」。40年を超えるキャリアを持ち、その独自の実験的な声の使い方、「wordless improvisations(言葉なき歌によるインプロヴィゼーション)」と呼ばれる「声」自体を活かす唱法がよく知られ、ジャズ・ファンからも多くの支持を得ているという。「ピアノの詩人」とも呼ばれ、「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」ともデュオ・アルバムのある、イギリス人のピアニスト、故「ジョン・テイラー/John Taylor」の元妻でもある。

 いくつか代表作があるのだが、5アルバムのエッセンスを詰め込んだのが、アルバム、「ロンドン・イン・ザ・レイン/London in The Rain」。この歌唱を、なんと表現したらいいのだろうか。ECM的ボーカルとでも、或いは管楽器のようなボーカルとでも ・・・。アルバムのクレジットの多くには、「VOCAL」ではなく、「VOICE」と書かれている。

ロンドン・イン・ザ・レイン

ノーマ・ウィンストン / コアポート



 オリジナル・アルバム、「Manhattan in the Rain」からの2曲を手始めに ・・・。

Manhattan in the Rain

Norma Winstone / Enodoc




「Norma Winstone ー The Heather on the Hill」


          


「Manhattan in the rain ー Norma Winstone」

 
          

Fred Hersch / Norma Winstone: Songs & Lullabies

Fred Hersch / Sunny Side



「A Wish ー Norma Winstone」

          

Like Song Like Weather

Norma Winstone / Enodoc



「everybody 's song but not my own ー Norma Winstone with John Taylor」

          
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by knakano0311 | 2017-08-05 08:56 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

夢が膨らむように、風船葛も膨らむ

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 「フウセンカズラ(風船葛)」が風船を膨らませている。緑がかった白色の小さな花が、その後、紙風船のような形をした袋状の果実になる様が、ユーモラスで可愛らしく、毎年実を採取しては、6月に種を蒔いている。

 「ホオズキ(鬼灯、酸漿)」のように空洞になった果実からは、種が3つとれるが、これがまたユーモラスな形をしており、球形で大粒、なめらかな黒で、「鉄腕アトム」の顔を思わすような白いハート形の部分がある。美しいだけでなく、ユーモアが楽しめる花も珍しい。夢が膨らむように「フウセンカズラ」も膨らむ。

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 本日のピアノ・トリオは、「エルマー・ブラス・トリオ/Elmar Brass Trio」。今年の「hyogo クリスマス・ジャズ・フェスティバル2017 アトリエ澤野スペシャル」への出演が決まったというので、引っ張り出してきた。澤野からは何枚かのアルバムをリリースしているのだが、デビュー作、「Night Dreamer」は大いに関心を持ったものの、その後はなぜか聴いていない。

 「エルマー・ブラス/Elmar Braß」。ドイツの男性ピアニスト。1979年生まれの若さ。ナイジェリアで育ったが、帰国後11歳の時よりピアノのレッスンを始め、その後音楽学校で、ジャズ&クラシック・ピアノを学び、「モントルー・ジャズ・フェスティバルにも参加したという。ほとん馴染みがないが、いままでに4枚ほどアルバムをリリースしていて、澤野工房が注目し、2010年に期待して日本で売り出した。

 「Night Dreamer」。リラックスした雰囲気と小粋にスウィングするピアノですが、やはり、クラシックにベースを置く、欧州らしい気品、雰囲気が顔を出す。
   

NIGHT DREAMER

エルマー・ブラス・トリオ / 澤野工房



 YOUTUBEにはほとんどアップされていないので、アップされている中からセレクト。収録アルバムは不明です。

「Elmar Braß - Mr. Kirkland」

          

「Elmar Braß - Carter」

          

  


  
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by knakano0311 | 2017-08-03 13:19 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

炎天に咲く大輪の花

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 8月1日は、義母の命日。今年は6回忌になるのかな。明治45年(1912)生まれ、満百歳で大往生した。昼食を近くのファミレスで妻と天そばを食し、少し早いが盆の供養とする。地味で物静かな人であったが、最後の明治女らしく、芯はしっかりし、一本、筋が通っていた。途中で見かけた「フヨウ(芙蓉)」の花。

 それにしても、ファミレスでのお客さんの8~9割がシニアの女性たち。男どもは何をしているんでしょうね?

 今宵のアルバムは、ブログ友から教えてもらった新作アルバム。スウェーデンを代表する才人ベーシスト、「ラース・ダニエルソン/Lars Danielsson」の、「リベレット Ⅲ/Liberetto Ⅲ」。

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 「ラーシュ・ダニエルソン」率いるグループ、「リベレット/Liberetto」によるACT第3弾である。新たなピアニスト、「グレゴリー・プリヴァ/Gregory Privat」が加入し、さらに、ノルウェイのトランペッター、「アルヴェ・ヘンリクセン/Arve Henriksen」、アコースティック・ギターの「ドミニク・ミラー/Dominic Miller」、中央アジアなどで多用される撥弦楽器で、「リュート」の原形といわれる「ウード(oud)」の弾き手「ハッサン・アリワート?/Hussam Aliwat」らがゲスト参加した注目作。

 一番の話題は、ピアノが、このブログでも取り上げたことがある、アルメニアの鬼才、「ティグラン・ハマシアン/Tigran Hamasyan」から「グレゴリー・プリヴァ/Gregory Privat」に代わったことでしょう。プリヴァはカリブ海に浮かぶマルティニーク島の生まれ。そのバック・グランドが、一挙にアルバムに、ラテンのグルーヴ感とテイストをあたえたように思う。

 アルバム中、全12曲全てが、「ラーシュ・ダニエルソン」のオリジナルであるが、12編はそれぞれに違った世界観やテイストを持っている。ウードをフィーチャーし、トルコの夏の情景を描いた曲、ジブリと呼ばれるサハラ砂漠に吹く砂嵐、情熱がほとばしるようなスペイン、哀愁をかきたてるボッサ、 ・・・・。そんなボーダーレスで多様な世界観が詰め込まれた見事な一枚である。

 ゲストを除くパーソネルは、「Lars Danielsson(b, cello)」、「Gregory Privat(p)」、「John Parricelli(g)」、「Magnus Ostrom(ds, perc)」。

LIBERETTO III

V/A / ACT



 まっ、とりあえず4曲聴いてください。
「Lars Danielsson - Taksim By Night Feat Hussam Aliwat」

          

「Lars Danielsson - Orationi」

          

「Lars Danielsson - Sonata In Spain」

          

「Lars Danielsson - Berchidda」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-08-02 09:19 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

蝉時雨

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 私の住んでる地域で、最初に鳴き出すのは、「ニイニイゼミ」であるが、続いて鳴き出すのが 「アブラゼミ(油蟬、鳴蜩)」。もう、それはうるさいくらいである。「蝉時雨」とはよく言ったものである。

 暑さが続く。すこしクールでダークなアンニュイな気分に浸りたくて、「インガー・マリエ(・グンナシェン)/Inger Marie Gundersen」を聴く。「ロッド・スチュアート/Rod Stewart」の「アトランティング・クロッシング/Atlantic Crossing」(1975)で取り上げられ有名になった、「クレイジー・ホース/Crazy Horse」の「I Don't Want To Talk About It」、「ジェームズ・テイラー/James Taylor」の「Don't Let Be Me Lonely」、「U2」の「One」などのカバー曲が中心のアルバム、「By Myself」(2007)。

By Myself

Inger Marie Gundersen / Stunt



 「ニール・ヤング/Neil Young」のバック・バンドだった「クレイジー・ホース」のリーダー、「ダニー・ホイッテン/Danny Whitten」のバラード、「I Dont Want To Talk About It」を。「もう話したくない」とでも訳しましょうか。

【  I Dont Want To Talk About It 】   by Danny Whitten

「♪ I can tell by your eyes             君の目を見ればわかるよ
     that you've prob'bly been cryin' forever, ずっと泣いていたんだね
  and the stars in the sky             空の星なんて
     don't mean nothin' to you, they're a mirror. なんの意味もないただの鏡さ
  I don't wanna talk about it,           もう話したくないんだ
     how you broke my heart.         どれだけ君を傷つけたなんて
  but if I stay here just a little bit longer,   でも、もうちょっとだけここに居ていいなら
  If I stay here, won't you listen to my heart,  君は僕の心の声を聴いて欲しい
      whoa, my heart?            僕の本当の心の声を
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

「I don't want to talk about it - Inger Marie」

          
 
 こちらは、彼女のオリジナル、「Sad song」。

【 Sad song 】

「♪ You are a sad song to me   あなたは私にとって
   filled with tender words    やさしい言葉が散りばめられた哀しみの歌
   and played in minor key.   マイナーコードで奏でられる歌
   You are a soft lullaby.    あなたはやさしい子守唄
   Soothe me down at night.   私をほっとさせてくれる子守唄
   A nightingale reply.      ナイチンゲールが繰り返し歌ってくれるように    
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

「Sad song - Inger marie gundersen」

          

 「ビートルズ/The Beatles」の美しいバラード、「I will」。

【 I will 】

「♪ Who knows how long I loved you どんなに長く君を愛していたか
  You know I love you still  そうだよ、今だって愛してるんだ
  Will I wait a lonely lifetime?  まだ君を待つ寂しい時が続くのかな
  If you want me to, I will   君がそう願うならば、いつまでだって待っているよ
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

「Inger Marie -I will」

          

 フル・アルバムがアップされていました。お中元です。

「Inger Marie Gundersen ー By Myself」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-07-26 16:52 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

風に揺れる

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 我が家の鉢の「ネジバナ(捩花)」が遅れて咲き出した。かっては、もっと多く咲いていたと思うが、手入れが悪いためか、日当たりが悪いためか、やっと一本だけが桃色の花を咲かせた。 

 小さな花を多数細長い花茎に密着させるようにつけるが、その花が花茎の周りに螺旋状に並んで咲く「ねじれた花序」が和名の由来である。「ネジレバナ」、「ネジリバナ」、「ねじり草(そう)」とも呼ばれる事もあるという。右巻きと左巻きの両方があり、右巻きと左巻きの比率は大体1対1であるという。

 私のボランティア活動のフィールドの草地にも多く咲いているが、風になびいて揺れるさまは見ていて清々しく愛らしい。

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 ということで、今宵の歌姫は、「カーラ・ブレヒト/Carla Helmbrecht」で、「ノーマン・ジュイソン/Norman Jewison」監督、「スティーブ・マックイーン/Steve McQueen」、「フェイ・ダナウェイ/Faye Dunaway」主演の映画、「華麗なる賭け/原題:The Thomas Crown Affair」(日本公開1968年)の主題歌、「風のささやき/Windmills Of Your Mind」。「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」作曲、「アラン・バーグマン&マリリン・バーグマン/Alan Bergman & Marilyn Bergman」夫妻の作詞。

 「ノエル・ハリソン/Noel Harrison」が歌ったこの主題歌は、その年、アカデミー主題歌賞を受賞した。なお、1999年の「ピアース・ブロスナン/Pierce Brosnan」主演のリメイク版では、「スティング/Sting」がこの曲を歌っていました。

【 The Windmills Of Your Mind 】

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  Like a circle in a spiral       まるで螺旋の輪のように      
  Like a wheel within a wheel   まるで車輪の描く輪のように 
  Never ending or beginning,    始まりも、そして終わりもなく
  On an ever spinning wheel    果てしなく回り続ける糸車
  As the images unwind        心のイメージが解き放たれた時
  Like the circles that you find   きみの心に浮かぶ風車の
  In the windmills of your mind   描く輪のように         ♪」


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私は、この曲が大好きであるが、とりわけ、「カーラ・ブレヒト」のカバーが一番好きな歌唱である。アルバム、「Be Cool, Be Kind」(2001)から。

Be Cool Be Kind

Carla HelmbrechtHeart Music



「Windmills Of Your Mind ー Carla Helmbrecht」

          

 また、「ネジバナ」は別名が「モジズリ(綟摺)」と呼ばれ、 織物の一種、「忍捩摺(しのぶもじずり)」に由来しているという。

  みちのくの しのぶもじずり 誰ゆえに 乱れそめにし 我ならなくに  (百人一首)

 こんな歌に触発されて思い出したのが、「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」監督の映画、「マディソン郡の橋/The Bridges Of Madison」。 忍ぶ恋 大人の別れ ・・・、そんな切ない映画でしたね。イーストウッド監督は、古いスタンダード曲をいくつも場面に合わせて効果的に使っていたのですが、その中から、「ダイナ・ワシントン/Dinah Washington」の歌う「Soft Winds」。

【 Soft Winds 】
        作詞:Roy Alfred/ Fred Royal 作曲:Fletcher Henderson

「♪ Soft winds whisper     やわらかい風が囁やいている
  Sweet words to my love    甘い言葉で私の恋人に
  Soft winds, tell him      やわらかい風よ 彼にこう伝えて
  The dreams I'm dreaming of  わたしはまだずっと夢を見ているって 

  He's gone too long        彼が去ってから長い時が経った
  I'm on the blue sea        私はブルー(憂鬱)の海の真只中     
  Find him, soft winds        やわらかい風よ 彼を見つけて
  And bring him back home to me  そして彼を私の元に連れ帰って

  Blow, blow soft winds       もっと強く吹いて やわらかい風よ
  I'm on the blue sea        私はブルー(憂鬱)の海の真只中 
  Tell him, soft winds        やわらかい風よ 彼に伝えて
  I'm sad and lonely         わたしはみじめでさびしいって

  Since he left me          彼が去ってから
  My heart is empty         私の心は空っぽのまま
  Blow, blow, soft winds       もっと強く吹いて やわらかい風よ
  And bring him back home to me  そして彼を私の元に連れ帰って
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

マディソン郡の橋 特別版 [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ



マディソン郡の橋

オリジナル・サウンドトラック / ワーナーミュージック・ジャパン



「Dinah Washington ー Soft Winds」

          
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by knakano0311 | 2017-07-23 08:44 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

今から思いやられるこの夏の暑さ

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 今日も猛暑日になるという予報。連日である。私の住んでいるのは、大阪平野の北、北摂地方、山沿いなので、南の大阪湾からやってきた熱い空気が、次々と入道雲をつくる。今日から小学校が夏休みに入ったので、お隣では、ビニールの大きなプールを出して、子供たちが水遊びに興じている。梅雨が明けたと思ったら、この暑さ。今年の夏が思いやられる。

 さて、今宵は男も惚れるビロードの声の持ち主「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」。熱い眼差しを熱風に例えた「スロー・ホット・ウィンド/A Slow Hot Wind」。初めて知ったのは、学生時代のよく行ったグリルのマスターのおすすめのアルバム「Voice That Is!」(1964)から。作詞は、「ノーマン・ギンベル/Norman Gimbel」、作曲は、「ヘンリー・マンシーニ/Henry Mancini」。
  
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 「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」。1923年7月生まれ、1983年9月没、享年60歳。「ビロードのような声」と評される独特の甘い声の持ち主。プロ・デビューは、1947年。しかし、この声でありながら、「F.シナトラ/Frank Sinatra」や「P.コモ/Perry Como」、「A.ウイリアムス/Andy Williams」、「B.クロスビー/Bing Crosby」、「N.キング・コール/Nat King Cole」などのように世界的に有名になることは決してなかった。JAZZ本で彼をとりあげてすらいない場合もあるくらいである。ジャズ・ファンで知られている映画監督、「クリント・イーストウッド/Clinton Eastwood 」は、映画「マディソン郡の橋」のバックで、この人の歌をいくつか流していましたね。その理由を聞かれて、彼は「ハートマンを選んだのは、彼がメイン・ストリームに受け入れられたことはなかったが、とても優れた歌手だったからだ」と答えたという。私が癒される数少ない男性ボーカルである。

【 A Slow Hot Wind 】

「♪ Her gaze           僕を見つめる
   Swept over me now  彼女の眼差しは
   a slow hot wind     まるでゆっくりと吹いてくる熱風のよう

   Some days          きっといつの日か
   It's too warm to fight  我慢できなくなるほど熱い
   A slow hot wind      まるでゆっくりと吹いてくる熱風のよう

   There in the shade        日陰で
   Like a cool drink waiting   冷たい飲み物を待っているように
   She sat with slow fire in her eyes  彼女は燃えるような目で
   Just waiting                   ただ座って待っているだけ

   Some days          きっといつの日か
   It's too warm to fight  我慢できなくなるほど熱い
   A slow hot wind      まるでゆっくりと吹いてくる熱風のよう ♪」

ザ・ヴォイス・ザット・イズ

ジョニー・ハートマン / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Johnny Hartman ー A Slow Hot Wind」

          

 そして、もうひとりは歌姫。「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」。ボッサ・アルバムで、「ノーマン・ギンベル/Norman Gimbel」が英訳したボッサ、サンバのオンパレード・アルバム、「Sweet Happy Life」(2012)から。

Sweet Happy Life

Connie Evingson / CD Baby




「Slow Hot Wind - Connie Evingson」


          
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by knakano0311 | 2017-07-22 09:30 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)