大屋地爵士のJAZZYな生活

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ジャンゴ・ラインハルト ~非アメリカ的なるもの~ 

1枚のCDにインスパイアされることがある。それは、「コニー・エヴィンソン」のCDを買ったときから始まった。彼女のCD「ストックホルム・スイートニン」を買って、彼女の音楽の方向性の変化に驚いて、前作「ジプシー・イン・マイ・ソウル」で彼女が「ジプシー・スウィング」に傾倒していることを知り、タイトル曲「ジプシー・イン・マイ・ソウル」が、あの映画「ショコラ」の中で「ジョニー・デップ」がギターの弾き語りをしていた曲と気づいた。前出の「ローゼンバーグ・トリオ」はじめ、現在ヨーロッパでブームとなっているらしい「ジプシー・スウィング」と結びつき、あらゆるJAZZギタリストが敬愛、尊敬してやまないと言う伝説のJAZZギタリストで、ジプシー・スウィングの祖、「ジャンゴ・ラインハルト」が改めて私の中でクローズアップ。定年退職者の特権である時間の自由さを活かし、少し調べてみようと思った。

ジプシー・イン・マイ・ソウル
コニー・エヴィンソン Connie Evingson / ガッツプロダクション
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「ジャンゴ・ラインハルト」。「JAZZギター」の祖にして、「ジプシー・スウィング」の祖。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt 1910年~1953年)は、ジャズミュージシャン、ギタリスト。ベルギー・リベルシーの出身。
ジプシーの伝統音楽とスウィングジャズを融合させた「ジプシー・スウィング(マヌーシュ・スウィング)」の創始者として知られる。

「バイオグラフィ」
ジプシーとして、幼少の頃からヨーロッパ各地を漂流して過ごし、そこでギターやヴァイオリンの演奏を身につけて育った。
18歳のときにキャラバンの火事を消そうとして、左指2本の動きを失う大火傷を負ったが、そのハンディを奇跡的に乗り越え、独自の奏法を確立。後世のミュージシャンに多大な影響を与える多くの傑作を、その短い生涯(享年43歳)の中で幾つも発表した。
「代表作」
・ジャンゴロジー
・インメモリアル

この簡単な来歴をみただけでも、彼の数奇な人生と短い生涯に凝縮された音楽性が想像できる。以下の2枚を聞いてみれば、理屈も何もなしに彼の音楽性が実感できる。今であれば、レトロなヨーロッパの香りと表現できるであろうが、1930~40年当時、第2次世界大戦に重なるこの時期に、まさに非アメリカ的なるJAZZがヨーロッパに花開いたのである。古いヨーロッパ映画に観られるような第2次世界大戦前夜の「デカダン(退廃的)」の雰囲気、貴族階級の最後の時代・・・。「リリー・マレーン」、「As Time Go By(カサブランカ)」、「第3の男のテーマ」など当時の映画音楽にその影響が見える気がする。

ジャンゴロジー~スペシャル・エディション
ジャンゴ・ラインハルト / BMG JAPAN
ISBN : B00008CH8W
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ヴェリー・ベスト・オブ・ジャンゴ・ラインハルト
ジャンゴ・ラインハルト ステファン・グラッペリ ユベール・ロスタン フランス・ホット・クラブ五重奏団 / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00008PT2D
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私はたまたま、バーゲンで買った以下のCDを10枚セットにしたものを持っていたので、はじめて通しで、聴いてみた。しんどかったが、すっかり魅了されてしまった。

The Classic Early Recordings in Chronological Order
Django Reinhardt / JSP
ISBN : B00004S5WA
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「マイナー・スウィング - ジャンゴ・ラインハルト」

          


また、あの「MJQ/モダン・ジャズ・クアルテット」がヨーロッパで触発され、ジャンゴへのトリビュートとして作った「Django」という名曲。同名の超有名アルバム「Django」があるが、この曲は「Pyramid」にも収録されている。どちらかは好みの問題であるが、わたしはプレステッジ盤の「Django」より、ワーナー盤「Pyramid」の「Django」が好きである。

Django
The Modern Jazz Quartet / Prestige/OJC
ISBN : B000EMGIJ6
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Pyramid
The Modern Jazz Quartet / Warner
ISBN : B000002I4Y
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「ラインハルト」はバイオリンの「ステファン・グラッペリ」とくんで、さらに2本のリズム・ギターとバースを加え、オール弦楽器による「フランス・ホット・クラブ五重奏団 」を結成していた。
このバイオリンJAZZの祖、「ステファン・グラッペリ」。この爺さん健在で、これまたハーモニカJAZZの祖「トゥーツ・シールマンス」とくんで(多分二人の年を足したら150歳以上)、音楽活動を精力的に続け、アルバムなどをだしている。脱帽!!。ギターJAZZの祖、弦楽器によるジプシースウィングの祖、バイオリンJAZZの祖、ハモニカJAZZの祖、新しいJAZZの可能性に挑戦してくるアーティストを、輩出してくるヨーロッパの音楽土壌の深さ、豊かさにすっかり感心してしまった。「ジプシー・スウィング」。クラシック音楽の伝統によって融合された当時は革新的なJAZZといえるかもしれない。今日のヨーロッパジャズ、非アメリカ的JAZZの流れ、基礎を作ったと言っても過言ではないだろう。

ブリンギング・イット・トゥゲザー
ステファン・グラッペリ&トゥーツ・シールマンス ステファン・グラッペリ トゥーツ・シールマンス / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B00004TAGU
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「バイオリンJAZZ」といえば、日本で活躍している寺井尚子も注目すべきアーティスト。ジプシースウィングの影響がうかがえるか?と言えば、表面上は窺えない。バイオリンという楽器の特徴を上手に活かした新しいバイオリンJAZZを確立したと言えよう。彼女のアルバム、いずれも新鮮でみずみずしい感覚に満ちた、アルバムばかりであるが、官能的なバイオリンの音色を最も活かした「リベルタンゴ」が収録されている「オール・フォー・ユー」がおすすめか。「ヨーヨー・マ」の演奏を聴いたときと同じ興奮が得られたアルバム。


オール・フォー・ユー
寺井尚子 宮野弘紀 奥山勝 沖田達也 藤井摂 石崎忍 リシャール・ガリアーノ / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B00005S7D2
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最後は、唐突に寺井尚子で終わってしまったが、音楽の系譜をたどる作業も、なかなか知的興奮に満ちた楽しい時間であった。このブログのひとつの目的である音楽の個人史、それは弾き手、聴き手(自分)、双方の人の歴史でもあるわけだが、それを紐解く楽しさを実感。シニアの皆さんへの音楽の楽しみ方のひとつのヒントになりませんか?。
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by knakano0311 | 2006-10-29 18:17 | おやじのジャズ | Trackback(1) | Comments(0)

R60  マーケッターとしてのシニア考(2)

やはり、でましたよ。先日CDショップをぶらついていたら、あるCDが眼にとまりました。
ちょい不良おやじのためのCDらしい。その名も「ちょい不良(わる)JAZZ~DAY DRIVING~編」「ちょい不良(わる)JAZZ~NIGHT DREAMING~編」。多分、こんなタイトルのCDが出てくるんではないかと予想してましたが、やっぱり出たかという感じ。まったく買う気はしないのだが、イチャモンだけは一人前につけてみたくなる。
しかし、このCD、すこし考えてみると、なんか変。違和感がある。まず、タイトルのコンセプトが不明。「超不良JAZZ」とか「極悪JAZZ」なんてのはないわけで、購入ターゲットを「ちょい不良おやじ」に設定したんでしょう。しかし、よく考えてみると、ある中年おやじがいて、その人が「ちょい不良おやじ」かどうかは、誰かが決めてくれるのか、自己申告なのか?これも私にはよく分からん。つまるところ、雑誌「LEON」の読者が対象というのが正解のような気がする。では中身はどうかと言うと、これがまた困ってしまう。(しつこくてごめんなさい) 買って聴いたわけではないが、1)自称「ちょい不良おやじ」に聞かせたいアルバムなのか?、2)これから「ちょい不良おやじ」をきどりたい人のためのJAZZ入門コンピ・アルバムなのか?、3)女性と一緒、あるいは口説きの小道具に使えるアルバムなのか? う~~~ん、よく分からんCDである。



ちょい不良ジャズ~DAY DRIVING~
オムニバス クリス・コナー ベティ・ベネット レス・マッキャン&エディ・ハリス ローランド・カーク ブラザー・ジャック・マクダフ&デビッド・ニューマン チャールス・ロイド・カルテット / ユニバーサルミュージック
ISBN : B000HOJDAC
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ちょい不良ジャズ~NIGHT DREAMING~
オムニバス エラ・フィッツジェラルド クラーク・ボラン・ビッグ・バンド ルイス・ガスカ ハービー・ハンコック アレサ・フランクリン ボビー・ショート / ユニバーサルミュージック
ISBN : B000I0S892
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1)ならばアーティストと曲ともに、人生の渋みや深みを感じさせるラインアップではないし、2)ならば、ベストセラーを続けているらしい「Smooth Jazz 1、2」に比べ、アーティストなども、かなり見劣りする。
3)であれば、「チェット・ベイカー」の生き様と、晩年の凄惨な老い方と色気を失っていないあの澄んだ青い眼が、強いインパクトを与えるコンサート(DVD)の様子を、「I’m A Fool To Want You」にのせて語ればことは足りるかも知れません。

「ちょい不良おやじ」というのは、ライフスタイルであり、一種の生き様かもしれない。こんなCDのタイトルくらいで、影響を受けることないでしょう。多分このCDは、全く売れないでしょう。
私たちシニアが求めているものはそんなものではないはず。
「ちょい不良おやじ」というマーケティングはすばらしかったが、その購買層のニーズが音楽業界には、まだ分かっていないのでないかと思います。
私たちシニアの間で、大ヒットになるようなCD、スーパースターを産み出すような企画は考えられないものですかねえ。わたしはひとつだけその例を知っていますよ。
「綾小路きみまろ」ですが・・・・


The Best Smooth Jazz... Ever!
Various Artists / Virgin TV
ISBN : B0000ALWGZ
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by knakano0311 | 2006-10-27 23:40 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)

USA・JAZZY紀行 (5)  ~ ルート66 ~ 

アリゾナ州の州都フェニックスから北へ120マイルに位置したところにある、奇岩が連なることで有名な景勝地「Sedona/セドナ」を目指して車を走らせていたとき、ふと眼にした道路標識に、「この30マイル先、Flagstaff」とあるではないか。オーバーですが、電撃が走りましたね。身体中に。そう、あの「・・・・ Amarillo、Gallup、New Mexico、Flagstaff、Arizona、Don’t Forget  ・・・・」の「Flagstaff」ですよ。「Route 66」の。町は、何の変哲もない、まっ、田舎町と言えば田舎町。ルート66のお土産屋さんがあるくらい。

この「ルート66」、アメリカ人にはずいぶん思い入れが深いらしくて、もうルート66は廃止になって、高速道路に置き換わっているにもかかわらず、この道路の復活を望んだり、すっかり観光名所化しているようだ。ちなみに、参照記事を下記にあげると、

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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国道66号線の標識国道66号線(U.S. Route 66)は、1926年に創設されたアメリカ合衆国の国道であった。単にルート66(Route 66)とも呼ばれていた。全長は3,755km(2,347マイル)。イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結んでいた。同国南西部の発展を促した重要な国道であったが、1985年に州間高速道路の発達によりその役目を終え、廃線となった。その後、道路としては完全に使われなくなった部分もあった。一方で、ミズーリ州スプリングフィールド・オクラホマ州タルサ間のように、保存されている部分も数多く存在する。現在でも、ルートの80%以上は緻密な計画のもとに車でたどることができる。
1990年、アリゾナ州とミズーリ州でそれぞれルート66協会(Route 66 Association)が発足した。同年、ミズーリ州政府は州内の国道66号線を州の歴史的街道に指定すると宣言した。
他の沿道諸州も次々とルート66協会を発足させ、ミズーリ州に続いた。アリゾナ州を通る部分では、この国道は国の史跡に指定されている。ロサンゼルス都市圏のアロヨ・セコ公園道路(Arroyo Seco Parkway)とニューメキシコ州を通る部分は国指定景観街道になった。2005年には、ミズーリ州がこの国道のイリノイ州からカンザス州に至る部分を景観街道に指定した。カリフォルニア州のフットヒル大通り(前述)沿いには、国道66号線の標識が立ち並んでいる。

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ニューメキシコ州内の現在の標識。Historic(旧道)と記されている。

まさに、上記記事のとおりであり、あの何の変哲もない田舎町に、えらく感激をしたことをおぼえています。こんなことがあるから、旅は楽しい、すばらしい。

私にJAZZとしての「Route 66」の楽しさを教えてくれたアルバムがあるが、たぶん廃盤になっているんでしょう。Amazonでは見つからないので、データを書いておきます。ひょっとしたら中古CD屋にでも・・・・・。こんな名盤、女性ボーカルが世に知られずに消えていったとは、至極残念である。一足のハイヒールをあしらったモノクロの素敵なジャケットが目印。

・Vivian Lord ;ヴィヴィアン・ロード/Route 66;CBSソニーレコード 1987年リリース
・品番(CD); 32DP 688  (LP);28AP 3318
・曲名;ルート66/ラウンド・ミッドナイト/トライ・ア・リトル・テンダネス/ブルー・スカイ/Gee,Baby Aint’ I Good To You/Trav'lin Light/Black Coffee/My Foolish Heart/If You Could See Me Now/I Hear Music

都会的な洗練されたフィーリング、抜群のセンス、伸びやかな声で歌われる、JAZZ「ルート66」。ずっと「ナット・キング・コール」や「ジョージ・マハリス」でこの曲に、親しんできた私には、全く新鮮な「Route66」であった。リリースされた1987年、約20年前に彼女は50歳ぐらいと推定されているから、多分今は引退か他界?。寡聞にしてこの1枚しか私は知らないので、多分、圧倒的な存在感の、この1枚をのこしたあと引退したのかも知れない。おなじみのスタンダードが収録されているが、人生経験の豊かさを感じさせる味わい深いJAZZボーカルを聞かせてくれます。本当に1枚とは残念。(注;ライナーノートにはあと2枚のアルバム名が記されているが・・)



よきアメリカの伝統音楽を感じさせるアルバムをもう1枚。「ウィリー・ネルソン/スターダスト」。
この方も相当なお年、確か去年70歳になったはず。このアルバムでは、スタンダードを本当に渋く、年輪を重ねた人にしか歌えないような味わいのナンバーー。カントリー歌手であるので、カントリーの香り深く漂うアルバムであるが、もはやカントリーという枠では括りきれない、真のアメリカンミュージックを歌ったアルバム。

Stardust
Willie Nelson / Sony Budget
ISBN : B00002DEUF
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by knakano0311 | 2006-10-26 17:54 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

つかの間の「スティーヴ・マックィーン」

田舎に残している母親のケアーのための帰省の帰り、遠回りをして金沢に寄ろうと計画、この週末から週始めにかけ、帰省と小旅行を楽しんできました。8月は、やはり帰省の帰り道に飛騨・高山への小旅行を楽しみましたので、味をしめ、続いての「日本情緒にひたる旅」となりました。金沢はお決まりの観光コースを廻り、おいしい加賀料理を頂き、すっかり満足した気分。翌朝、能登半島まで足を伸ばすこととなり、日本海の荒波を見ながらの延々と続く(絶景!!)「能登有料道路」をひた走り、砂浜をドライブできることでよく知られている、「千里浜渚ドライブウェイ」へ。本当に波が打ち寄せる砂浜を延々、8kmほどにわたってドライブができるんです。ちょうど曇り空、低気圧。鉛色の空と打ち寄せる荒波。もう日本海のイメージぴったし。ウイーク・デイとあって、ほとんど観光客もおらず、雄大な日本海の浜辺を汐の香りを一杯にすいながら、浜辺をひた走りました。

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たまたま運良く持っていったCDが「Connie Evingson/Stockholm Sweetin’」。その中の「風のささやき」を繰り返し聴きながら、砂浜を走り回り、つかの間の「スティーヴ・マックィーン」。
そう、まえにも触れましたが、「スティーヴ・マックィーン、フェイ・ダナウェイ」主演の映画「華麗なる賭け」で、二人がサンド・バギーにのって、砂浜を駆けるシーンに流れていたのが、この「風のささやき/Windmills of Your Mind」。妻はこの映画を観てないと言うので、「フェイ・ダナウェイ抜き」の私だけの「スティーヴ・マックィーン・一人芝居」。この映画DVD化されておらず、残念ながら「わが思い出だけの華麗なる賭け」であった。

ストックホルム・スウィートニン

コニー・エヴィンソンMinnehaha Music/ガッツプロダクション



「Windmills Of Your Mind - Connie Evingson & the Hot Club of Sweden」

          

そのあと、能登金剛まで足をのばし、学生時代夢中になって読んだ、松本清張「ゼロの焦点」の舞台を訪れ、その大自然が作った「金剛」の名のとおりの、奇勝奇岩、絶壁絶景と日本海の美しさを満喫してきました。この小説は妻も読んでいてあらすじまで覚えていたので、ここは一人芝居にならず、めでたしめでたし。何度も映画化、ドラマ化されているが、全く隔絶した二つの家庭を持つ男の闇と悲劇。荒々しい能登の自然が、そんな小説の舞台にぴったりの風景と言うことが訪れてみて、よく分かった。もう一度「ゼロの焦点」を読み直してみようか。


ゼロの焦点
松本 清張 / 光文社
ISBN : 4334030017
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帰宅すると、先日、Amazonで注文していた「Connie Evingson/Gypsy In My Soul」が届いていた。期待にたがわず「ジプシースウィング」一杯の傑作と呼べそうなアルバムであった。じっくり聴くのが楽しみ。まさに「定年後のJAZZYな生活」に値する充実したこの週に乾杯。

【勝手なお知らせ】

私が時々お邪魔するJAZZクラブ「ヌーヴォー」の面々がコンサートを開くそうです。興味と時間のある方はぜひどうぞ。

「なつかしのJazz名曲コンサート  ~いつか聴いた歌~」
日時;11月3日(金・祝日)  pm2:30開場  pm3:00開演
場所;阪急宝塚線 川西能勢口駅前 アステホール(アステ川西6F) 072-755-2010
入場料;大人2,000円  高校生以下 1,000円
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by knakano0311 | 2006-10-24 21:48 | 音楽的生活 | Trackback(2) | Comments(0)

うお座の日 

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朝、出勤前に何気なくTVをみたら、「今日の運勢、うお座がラッキー、アイテムはCD」てなことを言っていた。普段は全く占いなどは気にしないが、帰りにCDショップへ寄り、運試しではないが、CDを買う気になってしまった。1枚は、最近はまっている「ケニー・バロン」の「Confirmation」。もう1枚は、ほぼ衝動買いというより、「占い」買いに近く、「Connie Evingson/Stockholm Sweetin’」。

「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」。その実力、歌唱力は、「ビートルズはお好き?」の章で絶賛したとおり。しばらく音沙汰ないなあと思っていたら、新アルバムが店頭に並んでいた。しかも、曲名リストをみると、私の持病の「特定の歌症候群/Comes Love」が入っているではないか。こうなると、「パブロフの犬」的に買わざるをえない。
「Stockholm Sweetin’」。これがよかった、大当たり。「占い」も時には当たるもんだと妙な感心。このアルバム、カテゴリー的には「ノラ・ジョーンズ」、「メデリン・ペルー」などに連なるノスタルジック・癒し系だとおもう。古いJAZZ・スタンダード、ラテン、シャンソンが、卓越した手だれのアコースティック・ギターのバックに乗って軽やかであるが、どこか懐かしい響きを醸し出しながら歌われる。ところが雰囲気は、デキシーでもないし、カントリーでもないし、ロックンロールでもないなあ、アメリカ音楽ルーツではなさそう。なんだろうか?と想いつつ、ライナー・ノーツをみると、バックバンドは「The Hot Club Of Sweden」で、ストックホルムで活躍しているジプシー・スウィングのバンドとのこと。ここで合点がいった。「The Hot Club Of Sweden」は手だれギター二人+ベースの編成。そう、あの「ジャンゴ。ラインハルト」の流れをひくという「ローゼンバーグ・トリオ(ギターの響き、心の響き 参照)」と同じ編成。まさしく「ジプシー・ギター、ローゼンバーグ・トリオ」をバックに歌っていると言う雰囲気が大正解。ジプシー・ギター特有の早弾き、哀愁を帯びた曲調にのせて歌われる。特に、持病の「Comes Love」は「ジャネット・サイデル」や「ステイシー・ケント」らのベースを基調としたものとは全く違う「アコ・ギタ」一本締め。また、「風のささやき」「あなたが知ってたなら/Si Tu Savais」「Throw It Away」、なんと「ベサメ・ムーチョ」なども、アコーディオンやSAXも加わって、まさにヨーロピアン・ノスタルジック・ワールドともいえる世界が醸し出されている。
「The Hot Club Of Sweden」。このバンドの名前も由来がある。ジプシーJAZZギターの祖、「ジャンゴ・ラインハルト」はバイオリンの「ステファン・グラッペリ」と組んで、あとリズムギター2本とベースをくわえたオール弦楽器からなる「フランス・ホットクラブ・五重奏団」を結成していたという。「われらはジャンゴ・ラインハルトを師とする組なり」という明確な主張もバンド名に感じられて好ましい。

買って正解!大ラッキー!であった魚座の日。

ストックホルム・スウィートニン
コニー・エヴィンソン / Minnehaha Music/ガッツプロダクション
ISBN : B000GL16XI
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さらに、私は、ずっと勝手に、彼女はイギリス人と思いこんでいたが、ミネソタ出身と言うことも分かった。私が聴いていた前2作のアルバム、ビートルズのカバー集「Let It Be Jazz」、JAZZ・スタンダードの「Some Cats Know」とはまったくコンセプト、方向の違う今回のアルバム。何があったんだろうと、Amazonで調べてみたら、私は知らなかったが、彼女は去年2005年に「ジプシー・イン・マイ・ソウル」というアルバムを出している。「ネイチャー・ボーイ」「Lover Come Back To Me」などスタンダード集であるが、アルバム・タイトル曲の「ジプシー・イン・マイ・ソウル」、「DJANGO'S PREMONITION (anouman) / ジャンゴの予感」なんて曲がはいっているではないか。多分これがきっかけとなって、インスパイアされて、今度は、スエーデンまで行って、ジプシー・ギター・バンドとコラボすることになっただろうことは容易に推測できる。
直ちに、Amazonにこのアルバムの発注をかけたことはいうまでもありません。配達を首を長くして待っているところです。    

ジプシー・イン・マイ・ソウル
コニー・エヴィンソン Connie Evingson / ガッツプロダクション
ISBN : B0007RC5S6
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それにしても、「ローゼンバーグ・トリオ(ギターの響き、心の響き 参照)」の章でも書いたが、ヨーロッパで、この「ジプシー・スウィング、ジプシー・JAZZ」が大人気らしい。
今、人気絶頂の海賊映画俳優「ジョニー・デップ」が出演した映画「ショコラ」をはじめとして「ギター弾きの恋」、などに、この「ジプシー・スウィング、ジプシー・JAZZ」が使われてかららしい。
そういえば、「ショコラ」に「デップ」がギターを爪弾くシーンがあったが、その曲こそが「ジプシー・イン・マイ・ソウル」であったのだ。
映画「ショコラ」。ある母娘がつくるほんの一口のチョコレートが頑迷な村の人々の心を優しくし、村そのものを変えていくというお話。この母親と「デップ」は恋に落ちるのだが・・・・。
これからの季節に、心が温かくなるオススメの映画であることも付け加えておきます。


ショコラ DTS特別版
/ 角川エンタテインメント
ISBN : B00005OO4O
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by knakano0311 | 2006-10-19 21:57 | ミューズたちの歌声 | Trackback | Comments(0)

貴女に贈るイケメン・ボーカル特集  

女性の読者から歌のうまいイイ男のボーカルはいないのか?なんて質問が多分来そうなので、先に特集でお答えしようかと思います。最近すっかり、レアものになってしまった男性JAZZボーカル。でも、いい男いますよ。

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まず、いま一番のオススメは、活きのいい旬で、チェット・ベイカー風のイケメン、「Michael Buble/マイケル・ブーブレ」。デビューアルバム「マイケル・ブーブレ」がいい。
スウィング時代の曲、(「スウェイ」;ディーンマーチンが歌ってましたね、「Come Fly with Me」、「The Way You Look Tonight」、「That's All」など)と、ロックの時代のスタンダード(「ヴァン・モリソン/Moondance」、「ビージーズ/How Can You Mend a Broken Heart」、「クイーン/Crazy Little Ting Called Love」)などのカバー集であるが、キャバレー風というか、ミュージカル風というか、少し昔のスタイルで歌っている。しかし、アルバムを聴いてもちっとも古さを感じさせません。むしろ新鮮と言うか、「ああ、これが伝統のJAZZボーカルか」という想いにとらわれます。


マイケル・ブーブレ
マイケル・ブーブレ / ワーナーミュージック・ジャパン
ISBN : B0000YGDUW
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2枚目のアルバム「It’s Time」。「フィーリング・グッド/ クアンド、クアンド、クアンド /キャント・バイ・ミー・ラヴ /ラスト・ダンスは私に /トライ・ア・リトル・テンダネス /ソング・フォー・ユー /アイヴ・ゴット・ユー・アンダー・マイ・スキン」など、 ラテン、ビートルズ、スタンダード、POPS、満載。きっと貴女もマイケルの魅力に取り憑かれますよ。

イッツ・タイム(初回限定盤)
マイケル・ブーブレ ネリー・ファータド / ワーナーミュージック・ジャパン
ISBN : B000GALBRA
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次は、少し年はくっているが、渋いいい男たち。まずは、何回もこのブログで紹介しているおなじみの、「ジョン・ピザレリ」を再掲しましょう。本当に歌もギターもうまいし、ライブでの会話も洒脱。あんなふうになれたらと思う見本みたいないい男。

ノウイング・ユー
ジョン・ピザレリ / ユニバーサルクラシック
ISBN : B0007OE2YE
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話は変わるが、海外からビジネスのお客さんが来ると、接待でカラオケにお連れすることがある。全くの私見であるが、海外のお客さんで、歌が圧倒的にうまいのは「中国人」。欧米人は全く下手と言っていい。あるスエーデン人のお客さんで、確かビートルズの「イエスタデイ」か「ミッシェル」をお歌いになったのであるが、最後までその曲とは全くわからなかったという恐ろしい歌いぶりであった。こと歌に関しては欧米人はものすごくうまいか(ほとんどお目にかかったことがないが)、すさまじく下手のどちらか。はっきりいって「音痴」。「玄人はだし」とか「素人の域を超える」という中間領域が全く存在しないように思える。みなさんはどう思いますか?
かってカナダで、かの「マイケル・ボルトン」と同姓同名のビジネスマンにあったとき、今度日本来たときにカラオケにつれて行くから、「マイケル・ボルトン」のナンバーを練習しておいてといったら、「それだけは勘弁してくれ」と言っていた。あながち謙遜ではなさそうである。

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その「マイケル・ボルトン」。JAZZ歌手というよりPOPS系であるが、ごらんのように、男の私から見ても色気のある「いい男」。最初はカバー集「Timeless: The Classics」、白人とは思えない、力強い歌唱力が魅力のカバー・アルバム。
「Reach Out (I'll Be There) 」、「Hold on, I'm Coming」、 「Knock on Wood 」がいい。「Knock on Wood 」はSMAPの木村拓哉も大好きな曲らしいですよ。

Timeless: The Classics
Michael Bolton / Columbia
ISBN : B000025T15
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「ソウル・プロヴァイダー」「男が女を愛する時」「ウイズアウト・ユー」「我が心のジョージア」等、有名な曲が目白押しのアルバム「Love Songs」。甘いマスクに甘い声、まさに貴女むけのアルバムですよ。ちょいワルおやじどもよ! 女性へのプレゼントにもってこいの素敵な1枚ですよ。

Love Songs
Michael Bolton マイケル・ボルトン / ソニーミュージックエンタテインメント
ISBN : B000065VO4
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最後は、イケメンではないし、年を食っているというより、もう他界している「ジョニー・ハートマン」。ビロードのような独特の甘い声の持ち主。数少ない癒される男性ボーカルである。映画「マディソン郡の橋」でもバックにこの人の歌が流れていましたね。最初のアルバムは、「ザ・ヴォイス・ザット・イズ」。ミュージカル「屋根の上のバイオリン引き」の中で歌われる美しい子守唄「サンライズ・サンセット」や、ビル・エヴァンスのヒット曲「ワルツ・フォー・デビー」などいつ聴いても泣けてくる。絶頂期のハートマンの傑作アルバムで、いつ聴いても飽きることがない。

ザ・ヴォイス・ザット・イズ!
ジョニー・ハートマン / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00005R0OT
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「なに、近くまで来たんでちょっと寄ってみただけさ」と、別れた女性に強がりを言ったりする男心を歌ったタイトル曲「アイ・ジャスト・ドロップト・バイ・トゥ・セイ・ハロー」、おなじみ「シャレード」など実に雰囲気があって、まさに大人の男を感じさせるバラード集。イリノイ・ジャケーのサックスにも泣けるし、前掲「ザ・ヴォイス・ザット・イズ」と並ぶハートマンのベスト・アルバム。男の「渋さ」を感じたいと思う貴女ならぴったりのアルバム。

アイ・ジャスト・ドロップト・バイ・トゥ・セイ・ハロー
イリノイ・ジャケー ハンク・ジョーンズ ミルト・ヒントン ケニー・バレル ジム・ホール エルヴィン・ジョーンズ ジョニー・ハートマン / ユニバーサルクラシック
ISBN : B000793B9G
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もう、歴史的名盤。これぞ究極のジャズバラード集。

ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン
ジョン・コルトレーン ジョニー・ハートマン マッコイ・タイナー ジミー・ギャリソン エルヴィン・ジョーンズ / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00008KKTR
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どうですか。男のJAZZボーカルも捨てたものではないでしょう。
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by knakano0311 | 2006-10-15 22:29 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

印象派絵画、印象派JAZZ ~オルセー美術館展をみて~ 

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1ヶ月ぶりの神戸。三宮の神戸市立博物館で開催中の「オルセー美術館展」を楽しんできました。先月の「プラド美術館展」もよかったけれど、やっぱり日本人かな。あの荘重かつ重厚な「光と影」の宗教画の世界より、「光と色彩と暖かさと軽み」に満ちた印象派の世界に惹かれてしまう。「エル・グレコ」、「ルーベンス」、「ベラスケス」などの絵は、重厚すぎるし、狭すぎる家に掛ける気にはちょっとならないけど、「モネ」、「マネ」、「ゴッホ」、「ドガ」、「セザンヌ」、「ゴーギャン」の小ぶりのサイズならば、かけてみようかと言う気にもなりそう。もちろん複製ですよ。日本人好みといってしまえば、それまでなんですが。去年パリへ行ったときも、オルセー美術館はお気に入りで、じっくりと見てきました。マネの「スミレの花束のベルト・モリゾ」、ゴッホの「アルルのゴッホの寝室」などは、今回神戸で再び見ることが出来ました。オルセー美術館。大時計が壁面に飾られた独特のファサードをもつ建物。1900年パリ万博のために、セーヌ川左岸に建てられた駅舎を、その後美術館に再生した建物の見事さ、最上階のテラスからみるセーヌ川、パリ市内のすばらしいという一言に尽きる眺め、もちろん展示されている美術品の数々、今でも深く心に焼き付いています。

さて、JAZZの世界で印象派絵画にあたるアーティスト、カテゴリーはなんだろうか?私はヨーロッパのピアノ・トリオ群が、それにあたるのではないかと思っています。
「ケニー・ドリュー・トリオ」、「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」、「カレル・ボエリー・トリオ」、「ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ」、「ヤン・ラングレン・トリオ」の5組です。
繊細で、華やかで、光や暖かさを感じさせ、聴いている人、誰をもを和ませてしまう。まさに印象派絵画的JAZZと言えるのではないかと思います。

アメリカ人ですが、ある時から活動の中心をヨーロッパに移している「ケニー・ドリュー・トリオ」。前にあげた「パリ北駅着、印象」もそうですが、ヨーロッパの心象風景をピアノに託して綴った一連のアルバムがオススメ。アメリカ人だからこそ、こんなアルバムが描けるのかもしれませんね。ドリューのアルバムのほとんどは、ジャケットも絵画的で素敵です。

スインギン・ラブ(グレイト・スタンダード・ソングス)
ケニー・ドリュー・トリオ / BMG JAPAN
ISBN : B00005HR5W
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旅の終りに
ケニー・ドリュー・トリオ / エムアンドアイカンパニー
ISBN : B0000A8UYA
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代表的印象派のピアノトリオ、「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」。本当にアルバムがたくさんありすぎて困ってしまうのだが、「絵画」と言うつながりと、「SANTANA」ファンである私のわがままと、ヨーロッパ音楽芸術の極致、クラシックが素材という観点でで選んだ3枚。いずれのアルバムも流麗なピアノタッチ、クラシックをベースとする表現力の豊かさ、アメリカとはちがう文化に育まれたJAZZの薫りに満ちている。

「モナリザの微笑」。ストリングス・セクションとの共演盤。EJTもそのほかのヨーロッパのアーティストもそうであるが、このアルバムを聴くたびに、こういうJAZZを産み出すヨーロッパ社会、文化はなんて豊かなんだろうと思ってしまう。たしかにイージーリスニングJAZZと言われれば、そのとおりかもしれないが、一つ一つの曲が持つ表現の豊かさ、こんな音楽をBGMとして聴ける生活の豊かさ、アメリカ文化とは全く違うJAZZのスタイルに魅かれてしまう。クラシックのロマンティシズムとJAZZのロマンティシズムが見事に融合したアルバム。

モナリザの微笑み
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / エムアンドアイカンパニー
ISBN : B000657Q1A
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ゲストにあのジャズ・ギターの貴公子、ジェシ・ヴァン・ルーラーを迎えてのアルバム。「サンタナ」の「哀愁のヨーロッパ」がやはり聴きものであるが、その他の曲もポピュラーで最高のBGMとしてふさわしい。

哀愁のヨーロッパ
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ ジェシ・ヴァン・ルーラー / エムアンドアイカンパニー
ISBN : B0000549K0
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全編クラシック曲のJAZZアレンジであるが、特に「アルビーノのアダージョ」「G線上のアリア」はもともとが美しいクラシック曲であるため、JAZZにアレンジしてもこの上なく美しい。この上なくゆったりとした暖かい気分になれますよ。晩秋の日曜の朝にゆっくりと聴いてみて下さい。


幻想のアダージョ
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ マーク・バン・ローン フランス・ホーバン ロイ・ダッカス / エムアンドアイカンパニー
ISBN : B00005FPG2
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「カレル・ボエリー・トリオ」。初代ヨーロピアン・ジャズ・トリオのピアニスト。新しい境地を開拓したというライナーノーツとみたのと、思わずのジャケ買いに走った「ブルー・プレリュード」。
CDジャーナル評にいわく、「ひとつひとつの音をていねいに重ねていくボエリーのアプローチは、ピアノ・トリオとしてのジャズを、“ムーディなBGM”または“生活を演出するための道具”と考える向きには“探し求めていたものが見つかった”という印象を受けるかもしれない。」
まさしくこのブログの目指すところではありませんか。バーグマンの「追想」のテーマ曲「アナスタシア」なども美しい。

ブルー・プレリュード
カレル・ボエリー・トリオ / エムアンドアイカンパニー
ISBN : B000BU6PYO
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「ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ」。何回聴いても本当に暖かく、ロマンティックなれるトリオ。「夫婦の絆」の章でも、奥さんとのデュオで紹介したオランダのトリオです。ヨーロッパのJAZZグループを発掘することで定評のある、浪花のJAZZレーベル「澤野工房」から、3枚リリースされています。「Swingin' Softly」、「Everything For You」、「Because Of You」。

ライナーノーツにいわく、「感傷の詩人 ヨス・ヴァン・ビースト・トリオによって醸成された極上のワインにもたとえられる、究極のロマンティシズムJAZZピアノ。甘美にして清澄、時には深遠・・・・・ため息をつかずしてこのCDを聴きとおすことが出来ますか?」
「Because Of You」に収められた「いそしぎ」「酒とバラの日々」、「Swingin' Softly」に収められた「枯葉」「黒いオルフェ」、」、「Everything For You」に収められた「イエスタディズ」「トリステ」「ミスティ」。甘美といわずして何と言おうか。
詳しくは「澤野工房」のHPでチェックをどうぞ。


「ヤン・ラングレン・トリオ」。ジャケットがデータにないのが本当に残念。まさしくヨーロッパ北欧JAZZの典型。繊細なタッチ、絵心のあるプレイと切ないメロディが心を和ませてくれる。一度聴いたらはまるかもしれませんよ。


ロンリー・ワン
ヤン・ラングレン イェスパー・ルンゴー アレックス・リール / エムアンドアイカンパニー
ISBN : B00005L86H
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シャレード
ヤン・ラングレン・トリオ / エムアンドアイカンパニー
ISBN : B000063C43
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もし、ピアノ・トリオを聴きたいが、どれから聴き始めたらいいか迷っているあなただったら、今あげた5組のトリオからはじめることをオススメします。

オルセー美術館展のあと、すっかり暖かな気分になって、三宮界隈を散策し、ドイツ菓子の名門のお店、ケーニヒス・クローネでの軽いランチとデザート、お洒落なブティックでのウインドウ・ショッピングを楽しんで帰ってきました。40年近く前、社会人になったころ、時々行っていた、「トア・ロード」にあった、夜はピアノ・バーになるお洒落な喫茶店「サント・ノーレ」はついに、見つけることが出来ませんでしたが・・・。
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by knakano0311 | 2006-10-14 07:23 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

調和の美学 ~Jazzコーラスの楽しみ(2)~ 

わが日本におけるJazzコーラスグループはいかがなもんでしょうか?
たしか昔はデューク・エイセス、スリー・グレイセスはじめいくつかのグループがあったが、最近はとんと見ませんね。でもちゃんとサバイバルしているグループもありますよ。関西の大学出身の男性5人による「タイム・ファイブ」。彼らの「ア・カペラ」も、なかなかの聴きもの。「星に願いを」 、「グレン・ミラー・メドレー」、「素顔のままで 」のア・カペラ・ハーモニーの美しさ、「ケンタッキーの我が家」の懐かしさ、「ダッキー」のコミカルさ、このグループのテクニックの確かさ、なにより音楽を楽しむという姿勢に拍手。

ア・カペラ
タイム・ファイブ TIME FIVE / コロムビアミュージックエンタテインメント
ISBN : B00005EQC9
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女性JAZZコーラスグループ? 強いてあげるなら「しゅしゅ/XUXU」か。確かに、JAZZのカテゴリーに入るだろうし、音声を楽器の一部がごとく駆使すると言う点では、JAZZコーラスに違いない。但し、今まであげたコーラスグループとは全く違った音楽へのアプローチのため、リスナーとしては好嫌両論であろう。テクニックも音楽性もあるんだが、私としては、生活のどのシーンで彼女たちの音楽を聴こうかと考えると「う~~~ん」と考え込んでしまう。作り手側の論理だけで、アルバムが作られているだなあ。素材も実力も着眼点もいいのだから、リスナーの視点で考えれば、もっともっといいものが生み出せるのにと思ってしまう。若さゆえか。プロデューサーの未熟さゆえか。
まあ、一度お聴きあれ。

しゅしゅ’s・ジャズ
XUXU / 徳間ジャパンコミュニケーションズ
ISBN : B00006RTKJ
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ねぇ、
XUXU / 徳間ジャパンコミュニケーションズ
ISBN : B000244UXW
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最後は、期待のグループ「スタ・レビ」こと、「スターダスト・レビュー/DEVOTION」。彼らはJAZZグループではなく、J-POPの範疇に属するいわば、アイドル・グループといってもいい。しかし、「うまい」。冒頭の、「ダニー・ボーイ」、「IN MY LIFE 」、「雨にぬれても 」、「マシュ・ケ・ナダ」、 「星に願いを 」・・・・と続く選曲もいいし、ハーモニーもすばらしい。ジャンル、カテゴリーをこえて、もっとJAZZの世界に遊びに来て欲しいと願う。
歌のうまさでは定評がある「ゴスペラーズ」などにもこちら側に遊びに来て欲しいと期待するのは、わたしだけではあるまい。いちど「ゴスペラーズ」のJAZZコーラス・アルバムなんて聴いてみたいでしょう。

DEVOTION
スターダスト・レビュー / アップフロントワークス(ゼティマ)
ISBN : B00005G3OM
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by knakano0311 | 2006-10-09 08:30 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

調和の美学 ~Jazzコーラスの楽しみ(1)~ 

「シェリル・ベンティーン」の章で紹介したように、彼女が「TAKE6」のメンバーらを誘って結成して作られたアルバム、「シェリル・ベンティーン&ザ・ハーモニー/ムーンライトセレナーデ」。
このアルバムにすっかりインスパイアーされてしまって、秋の夜長に最近すっかり聴くことを忘れてしまっていたJAZZコーラスが聴きたくなってしまった。

まず、JAZZコーラスの楽しみを思い出させてくれた「シェリル・ベンティーン&ザ・ハーモニー」に敬意をはらって、「TAKE6」。黒人男性6人組のゴスペルコーラスグループ。最近、ゴスペルも人気らしく、あっちこっちでゴスペルを歌うグループが誕生し、主婦やサラリーマンなんかも結構参加しているらしい。そういえば「綾戸智絵」のコンサートでも、バックに百人単位のアマチュアのゴスペルコーラスを従えて歌う。尼さんに扮した「ウーピー・ゴールドバーグ」たちがゴスペルを歌いまくる映画「天使にラブソングを」あたりからブームになったのかもしれない。
それにしても「TAKE6」、すごい。7回もグラミー賞を受賞しているから、世界最高のボーカルグループと言っても過言ではない。6人全員がソロをとれる実力、その完璧なハーモニー、技巧。
「僕らはよりJAZZっぽいスタイルでやっているし、いうならばボーカル・ビッグ・バンドかな。」(デビッド・トーマス) この言葉に、単なるゴスペル、R&Bを超えた彼らのカラー、コンセプトが集約されている。アルバムも多数あるが、彼らのエッセンス、軌跡が集約された「グレイテスト・ヒッツ」、「マーカス・ミラー」がプロデュースした、カバー集「Beautiful World」がいいかな。
まさに、「神の創り賜いし楽器」としての肉体によるア・カペラ・パフォーマンス。


The Greatest Hits
TAKE 6 / Warner/Reprise
ISBN : B00000JLMF
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Beautiful World
Take 6 / Warner Bros.
ISBN : B00006329W
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「Take 6 LIVE - Wade In The Water」

          


敬意を払う次なるグループは、「シェリル・ベンティーン」がメンバーの「マンハッタン・トランスファー」。1969年に結成された女性2人と男性2人のジャズ・フージョンのヴォーカルグループ。「お洒落で粋な」と言う言葉がぴったりのコーラスグループ。彼らのアルバムも選ぶに困るんだが、2000年録音の傑作、「スピリット・オブ・セントルイス(サッチモに捧ぐ)」がおすすめ。現代的にアレンジされたサッチモ・ナンバーが新鮮で心地よい。

スピリット・オブ・セントルイス(サッチモに捧ぐ)
マンハッタン・トランスファー / イーストウエスト・ジャパン
ISBN : B000052612
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次ぎもおすすめの1枚。オーケストラと共演してセルフカバーした、これぞJAZZコーラスの真髄といえるアルバム、「THE SYMPHONY SESSIONS」。どの曲からも「大人の感覚」が感じられる好アルバム。

THE SYMPHONY SESSIONS
マンハッタン・トランスファー / キングレコード
ISBN : B000F6YRJE
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最初にJAZZコーラスに触れたのは、これまた私のJAZZルーツ、グリル「B軒」のマスター「M」さんが良くかけていた、名盤中の名盤「フォア・フレッシュメン&ファイヴ・トロンボーン」であった。50年以上前の録音なのでレトロな味わいであるが、男声コーラスとトロンボーンのハーモニーがこれほど、美しかったのかと、びっくりするはずだ。

フォア・フレッシュメン&5ト
フォア・フレッシュメン / 東芝EMI
ISBN : B00000JZNP
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また「マントラ」とは別の味わいで、これも現代jazzコーラスの最高のグループともいえる、「シンガーズ・アンリミテッド」をはずすことは出来ない。1967年にシカゴで結成された男3人、女1人という珍しい組み合わせのグループで、次のアルバムは1987年に製作された最初のベスト版。多重録音を用いたコーラスは、アカペラでのビートルズ、バンドをバックの映画音楽、バッハの「G線上のアリア/エア」などのバロック、どれをとっても駄目と言えるものがないほど完成された作品です。

やさしく歌って~ベスト・オブ・シンガーズ・アンリミテッド
Singers Unlimited シンガーズ・アンリミテッド / ユニバーサルクラシック
ISBN : B000026WLU
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ところで、スキャット、例の「ダバダバ・・・・」いうやつ。いつごろから誰でも知っているようになったんでしょう。「ピエール・バルー/男と女」、あるいは「11pm」のテーマ。いやいや、私は「スウィグル・シンガーズ」の大ヒットからだと思っています。これ以降、「ジャック・ルーシェ」、「オイゲン・キケロ」などのバロック・ジャズの一大ブームが起こりました。
「スイングル・シンガ-ズ」の1963年のデビュー・アルバム「ジャズ・セバスチャン・バッハ」。ジャズのリズムに乗せたバッハ曲集で、当時ジャズとバッハ、バロック音楽の相性のよさ、ノリのよさに、みんな目からうろこが落ちる思いをしたはず。 


ジャズ・セバスチャン・バッハ
スウィングル・シンガーズ / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00004XQVT
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「he swingle singers - JAZZ SEBASTIEN BACH」

          
 
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by knakano0311 | 2006-10-08 09:10 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

いもたこなんきん  ~ Her Favorite Things ~  

藤山直美主演のNHK朝の連続ドラマのタイトルである。2,3、回見たが、古きよき時代の大阪人気質が描かれていて、好感が持てそうな番組である。タイトルの「いもたこなんきん」であるが、関西では、女性の好きなものの代名詞として、むかしから「いも、たこ、なんきん」と言うそうである。異論のある方も多いと思いますが・・・。まっ、一時の「巨人、大鵬、玉子焼き」とおなじような意味あいである。

さて、妻のための買った小さなミニコンポ。彼女、日がな、連日聴いているようである。どんな音楽を聴いているかをレポートしてみましょうか。個人情報保護規程に触れるかもしれませんが。まず、先にも書いた「コルティ爺さん」の「クーガ」であるが、大当たりのようである。「原田知世/Summer Breeze」もあたり。

「SONIA/ウィスパーズ・ザ・ファイネスト・ソングス・オン・ボサノヴァ(ザ・ベスト・オブ・ソニア)」、「Milk Bossa」をよく聴いてますねえ。ボサノバはやっぱり心地よいリズムだそうです。

ウィスパーズ・ザ・ファイネスト・ソングス・オン・ボサノヴァ(ザ・ベスト・オブ・ソニア)
ソニア / コロムビアミュージックエンタテインメント
ISBN : B0006B9YQE
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ミルク・ボッサ
オムニバス / フレイヴァー・オブ・サウンド
ISBN : B000GLL2MI
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「阿川泰子/ANKLET-Yasuko Agawa Sings Love Songs」。「Someone To Watch Over Me」がえらいお気に入りで、歌詞の意味も知りたがって、訳詩をしてあげました。
えらいもんで、「阿川泰子」が「ロン・カーター」とコラボしているCD「Melodies」を自分で中古CD屋で見つけてきましたよ。私は2曲目、定年おやじのテーマ曲、「What Are You Doing The Rest Of Your Life」を、訳詩をみて、しっかり味うよう聴くことを指示しておきましたが・・・。(廃盤なのかAmazonにデータがありません)

ANKLET-Yasuko Agawa Sings Love Songs
阿川泰子 / 日本クラウン
ISBN : B0006FGVW0
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「SOMEONE TO WATCH OVER ME / 阿川泰子」

          


「noon/Smilin’」。透明な、透き通ったすがすがしい声、なじみの深い、彼女がよく知っている曲がのっていることもあって、すっかり好きになったようである。「500マイル」などは一緒に口ずさんでいた。


Smilin’
ユキ・アリマサ 佐藤“ハチ”恭彦 セシル・モンロー 小島勉 原朋直 JOE 小沼ようすけ noon / ビクターエンタテインメント
ISBN : B000CIXKM0
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「Smooth Jazz Vol.2」。 4枚組のボリュームであるが、JAZZの範疇を超えるものもあり、JAZZYな楽しさ満載のお買い得アルバム。妻いわく「いろいろな音楽が聴けて楽しいとのこと」。

スムース・ジャズ(2)
オムニバス ニーナ・シモン ナット・キング・コール シャーリー・バッシー カサンドラ・ウィルソン ママ・キャス ジャッキー・デシャノン / 東芝EMI
ISBN : B000BR2Q72
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こんなアルバムを繰り返し聞いているところを見ると、すこしずつ私の後をおっかけてきてくれるのかなあ、という感じがしないでもない。
これからJAZZYな生活を楽しもうと思っているシニアの女性の方の参考になればいいが・・・。
また時々、彼女の「いもたこなんきん 続編」を報告しますよ。
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by knakano0311 | 2006-10-06 17:17 | いもたこなんきん | Trackback | Comments(3)