大屋地爵士のJAZZYな生活

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格差社会を覚悟せよ!(2)  ~ やっぱり! ~  

今日、5月29日の朝日新聞夕刊1面。「総務省が4月の完全失業率発表、3.8%に改善。・・・・・ 非正社員は1726万人で、雇用者に占める割合は過去最高の33.7%・・・」。
つまり、3人に1人は非正社員である。「格差社会の実態がない」などという人がいるが、この数字が端的にしめしている。年収200万にも満たない非正規社員労働者が1/3ということである。
前回海外の例などを引き合いに出したが、黒人、アフリカ系あるいは中近東、東欧などからの移民、出稼ぎ労働者が低賃金で働く受け皿となっている欧米諸国。外国人労働者、移民など諸事情で、とても出来そうもない日本。ものづくりは中国へ持っていくことも出来るが、サービス産業、第3次産業などはそれも難しいとなれば、競争に勝ち残っていくためには、自国内に低賃金労働者層を必要とする発想が出てきても不思議ではない。やはり、舞浜会議が出発点だったのか?

経済のグローバル化という側面での効率化だけでなく、少子化していく労働市場、高齢化、縮小化していく消費市場、今でさえ支出に足らざる税収、膨らむ一方の福祉負担を考えるとき、本当に知恵のある日本的経営を模索しないとこの国は衰退の一途をたどるに違いない。

むかし、自分への応援歌にしていた歌。「ハウンド・ドッグ/ff(フォルテッシモ)」が収録されているアルバム。「Innocent Day」というタイトルも皮肉でいい。


THE BEST~INNOCENT DAYS~
ハウンド・ドッグ / / Sony Music Direct
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「ハウンド・ドッグ - ff(フォルテッシモ)」

          
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by knakano0311 | 2007-05-29 23:01 | 音楽的生活 | Trackback(1) | Comments(0)

梅雨の一日に   ~環境音楽としてのトロピカル・サウンド/ハワイアン~  

梅雨の日にBGMとして聴く音楽のオススメ、第二弾。「トロピカル・サウンド/ハワイアン」編です。
昔からヒーリング音楽の代表である「ハワイアン・ミュージック」。この音楽は、私にとっては、青春のほろ苦い思い出と重なる音楽でした。(「はるかなり、カウラナ・アイランダース」の章参照) 学生時代のあの頃は、夏といえば「ビア・ガーデン」。そこでは大抵「ハワイヤン」が流れていたものです。確か当時は、バッキー・白片、大橋節夫がこのジャンルの両巨頭であった。また、プレスリーの映画「ブルーハワイ」で彼が歌った「ハワイアン・ウェディング・ソング」、「好きにならずにはいられない」などに酔いしれたものです。こんなわけで、「ハワイアン・ミュージック」「トロピカル・サウンド」は、私の夏のBGMの定番の音楽になりました。あのスティール・ギターとウクレレの醸し出す独特のサウンド。ハワイへは行ったことがないのですが、あの音色を聞くたびに、抜けるような青空と透き通った海が思い浮かび、こんな季節のBGMとしてオススメです。
それにしても、ハワイアンというと、何故「髙木ブー」やら「コニシキ(小錦)」という太目のキャラがもてるんでしょうか?

まずは、コンピ・アルバムではあるが「トロピカル・サイレンス」。先回紹介した英珠も参加している柔らかな女性ボーカル、クールな南国サウンド、スティール・パンの響き。休日に仕事を忘れて身を任すBGMとして最適なカバー曲中心のアルバム。英珠のうたう「素顔のままで」のまったりさが、えもいわれない。多分ヒーリング効果抜群。

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Tropical Silence
オムニバス / / インディペンデントレーベル
ISBN : B000G7P7RI
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サザン・オールスターズのギタリスト、関口率いる「関口和之&砂山(さざんと読ませるダジャレ?)オールスターズ/World Hits!? of Southern All Stars」。サザンのヒット曲のカバー集ではあるが、オリジナルとはまったく違った曲調の 女性ボーカル「玲葉奈」による「HOTEL PACIFIC」は、せつなくて、クールで、ダンサブルな、出色の聴きもの。またウクレレ・ソロの「TSUNAMI」も叙情豊かで和みます。

World Hits!? of Southern All Stars
関口和之&砂山オールスターズ 桑田佳祐 柳満夫 青柳拓次 関口和之meets青柳拓次featuring玲葉菜 / ビクターエンタテインメント
ISBN : B00005Q7Y4
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トロピカル・フージョン「今田 勝/トロピカル・サンセッツ」。80年代のフュージョン全盛期に出した一連のヒット作のベスト盤。デヴィッド・サンボーン、マイケル・ブレッカー、渡辺香津美らを迎え、トロピカルな香り、ラテンのフレーバーいっぱいのアルバム。「アンダルシアの風」「哀愁のカーニバル」。沖縄のリゾートのプールサイドにながれていましたねえ。

トロピカル・サンセッツ
今田勝 / アブソードミュージックジャパン
ISBN : B0000ABB3Z
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次はカリブ海の夕日をイメージしてもらって、「Caribbean Jazz Project/Here and Now: Live in Concert」。ハワイアンではなく、ラテン系フュージョンである。その昔、ニューヨークの有名なJazz Club 「Blue Note」で彼らのライブを聴いたことがあったが、スティール・パン(ドラム)の響きが素晴らしく、旅と仕事の疲れが一遍で吹っ飛んだくらいピーカンなユニットであった。

Caribbean Jazz Project: Island Stories
Various Artists / Heads Up
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最後はこれぞ和製ハワイアン、大橋節夫とハニー・アイランダース。「熱風」、「キャラバン」、今聞いても軽快でスウイングする、Jazzyな曲である青春のほろ苦さも思い出しながら、ビールでも空けよう。

ハワイアン・ルネッサンス
大橋節夫 ハニーアイランダース / コロムビアミュージックエンタテインメント
ISBN : B00005EPHW
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「大橋節夫&ハニーアイランダース - 熱風」

          


ついでに、目の保養と感動をしたい方は、最近の日本映画のヒット作、映画賞を総なめにした「フラガール」もおすすめ。

フラガールスタンダード・エディション

松雪泰子 / ハピネット・ピクチャーズ


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by knakano0311 | 2007-05-28 00:10 | 音楽的生活 | Trackback(1) | Comments(0)

格差社会を覚悟せよ!!  ~ あの時から流れが変わったのか~ 

5月19日(土)朝日新聞13面経済欄にこんな特集記事が載った。バブル後、日本経済はどこで大きな転換期を迎えたかというシリーズ特集の第1回「さらば日本型経営」。

1994年2月浦安市舞浜の「ヒルトンホテル東京ベイ」で大手企業トップ14人が、バブル崩壊、冷戦終了後の、新しい日本型経営を提案するために、泊りがけで激しい議論が繰りひろげられたという。論争の中心になったのが。「雇用重視」を掲げる新日鉄社長の今井敬氏と「株主重視」への転換を唱えるオリックス社長の宮内義彦氏だった。
企業共同運命体論にたって、終身雇用制保持を主張する今井氏。同調するのは、生産現場の和や技術の伝承に重きを置く製造業経営者たち。一方、「企業は株主にどれだけ報いるかだ。雇用や国のあり方まで考える必要はない。我々は効率よく富を作ることに徹すればよい。」とグローバル・スタンダードへの経営転換を主張する宮内氏。
結局、この会議での結論は出なかったが、このときに始まった議論は、小泉内閣でひとつには規制撤廃、競争による経済の活性化、二つには、終身雇用の基幹社員と有期、低賃金の非正規社員を組み合わせる雇用の考え方により、低コスト経営のための雇用の流動化、派遣社員拡大を可能とする政策へとつながっていったという。また、ライブドアVsフジTVのときに金融業界からおこった「会社は株主のもの」コールもこのときの論議の延長と思える。

舞浜での会議から株主最重視の風潮、派遣社員など雇用形態の多様化に起因する格差社会が始まった。考えてみれば、世界の国のほとんどは格差社会があたりまえ。
米国、すさまじい格差社会。いまだに底辺の仕事は黒人を主とするカラードが担っている。一方、少数のエスタブリッシュがこの国の富を独占。エグゼクティブと一般社員の給料、ボーナスの差を見てみれば明らか。その代わり、エグゼクティブ層はめちゃくちゃ働く。こんなとこだけうまく取り込もうとして、例の残業ゼロ法案が出てきた。

こんなアメリカの格差・競争社会を描いた最近の映画がある。ひとつはウィル・スミス親子主演「幸せのちから」。ホームレスから億万長者となり、アメリカンドリームを実現させた実在の人物、クリス・ガードナーの半生を基に描いた作品。私には、父子愛の感動ドラマとしてより、すさまじい格差社会、競争社会にたいする言い訳、正当化としか感じられなかった。

幸せのちから コレクターズ・エディション

ウィル・スミス / Sony Pictures Entertainment(Japan)Inc.(SPE)(D)




もうひとつは、メリル・ストリープ主演「プラダを着た悪魔」。ファッション誌業界で成功するということはどういうことか。すべてを犠牲にしてBOSSに尽くし、認められていく主人公・・・。

プラダを着た悪魔(特別編) [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (FOXDP)




中国もこれまたすさまじい格差社会。資本主義、その裏返しであるべき民主主義が未成熟のため、そのアンフェアな格差もすさまじい。都市部、沿海部と農村との格差。人口の1割を占めるという「民工」と呼ばれるその農村からの低賃金の出稼ぎ労働者。
ヨーロッパ。もともと富を所有する旧貴族階級の独占により未だ底辺で続く階級社会。過去、アフリカ、中近東などからの移民受け入れ政策により、低賃金労働者を国内にかかえ、東西冷戦終了後は、東欧からの労働者流入により、ここも二極化構造が見て取れる。
東南アジアは言うに及ばず。こうみると、今までは格差の少なかったのは日本くらいであるが、今後日本でも、経済のグローバル化の名の下、競争の原理があらゆるところで導入されてくるため、格差社会がより具現化してくるだろう。国のあり方の戦略が見えないまま、経済効率一辺倒で、突き進んでいる様に見えるバブル後のこの国。セーフティ・ネット、モラルハザード、政治・官僚の旧機構の改革などをなおざりにしているので、結局すべては、国民にしわ寄せが来るであろう。新しい日本型経営を提起できない以上、「格差社会を覚悟せよ!!」としか言えない。

私も含め、そんな国で生き抜いていかなくてはならない人たちへの応援歌。

まず、「Sheila Walsh」の「You Raise Me Up」。そう、荒川静香がトリノオリンピックのエキシビジョンで使ったあの美しい曲です。実際に使った「Celtic Woman」の「You Raise Me Up」もいいけど、美しく、ダイナミックにドラマティックに歌い上げている点で私は、「Sheila Walsh」のバージョンのほうが好きです。歌詞は、人生の荒波や障害を乗り越えて、あなたが私を高みへと導いてくれる・・・。

You Raise Me Up
Sheila Walsh / Integrity Music
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2番目、30歳を大分過ぎてブレークした、遅咲きのシンガーソングライター「馬場俊英」。
長い間売れず下済みが長かったが、日本TVの「The・サンデー」やNHKなどで取り上げられてブレークし、大阪城野外音楽堂や大阪フェスティバルホールのコンサートを果たした。


人生という名の列車
馬場俊英 / / フォーライフミュージックエンタテインメント
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映画「リプレイスメント」や「コヨーテ・アグリー」などで、挿入歌としても使われていた、「グロリア・ゲイナー/恋のサバイバル」。誰もが、一度は耳にしたことがある曲だが、これ一発であとはパットしないが、この1曲だけが「聴きもの」。ノリが最高。

恋のサバイバル
グロリア・ゲイナー / / キングレコード
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「グロリア・ゲイナー - 恋のサヴァイヴァル/I Will Survive」

          


また、頭へ来るニュース。生保、損保の不払いに続いて、年金5000万件が個人を特定されないまま、宙に浮いているという。国民との信頼により成り立ち、国の福祉としての根幹を成すような年金政策に対して、きちっと正しい事務処理が出来ない公務員、官僚、システム、制度。グローバル化だ、自己責任だ、美しい日本だとか言う前にきちっと、まともな仕事をしてみたらどうだ!

本日の愚痴コーナーでした。
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by knakano0311 | 2007-05-27 21:05 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

梅雨の一日に  ~環境音楽としてのBOSSA NOVA ~ 

雨の一日。梅雨近し・・・・。こんな日はコーヒーを飲みながら本を読むか、たまっていた定年後の雑事・身辺整理をして過ごすのにかぎる。当然BGMが必要なわけで、梅雨の一日を快適に過ごすオススメのBGM特集。私のオススメするBGMの音楽ジャンルは四つ。
一つ目はなんといっても「BossaNova」、そして「クラシックJAZZ(古いJAZZではなく、クラシックをJAZZ演奏したもの)」。三つ目、トロピカル・サウンド或いはハワイアン。四つ目は、目の保養もかねて、「美形女性ボーカルのDVD」である。

まずは、「Bossa Nova」。1950-60年代に、ブラジルの音楽家たちがJAZZに影響を受けて、始めた音楽。ポルトガル語で「New Wave」の意味であるが、50年近くたってすっかり音楽の1ジャンルとして確立している。Jazzは苦手だが、BossaNovaならと女性ファンも多く、女性ファン向けのボサノバ・コンピレーション・アルバムがよく売れているという。

なぜ、ボサノバはBGMとして心地よいのだろうか?
理由の一つ目は、音の高低差が小さいこと。有名な「ワン・ノート・サンバ」はその名のとおり、ワン・ノート(ひとつの音)」がずっと続く曲。これが呪文やご詠歌みたいな効果を生み出すのかも知れない。二つ目の理由は、抑制された、囁くような声。女性のボーカルが多いのも特徴。三つ目は、音作りがアコースティックである。ギター、フルート、ピアノ、パーカッションなど極力電子音を入れない音作りが神経に障らない。四つ目の理由。なんといってもリズムである。計ったことはないが、早すぎず、遅すぎず、人間の心音などのバイタル・パルスとうまく同期しているように感ずる。こんなところが理由だろうか?講釈はもういいって!

最初のオススメは、女優「原田知世/Summer breeze」。ボッサ・アルバムではないのだがボサノバ調の、よく知っている曲がいくつかあり、単なる女優さんのお遊びなんぞという域は充分超えている出来ばえである。キャロル・キング「You've got a friend」、ボビー・ヘブ「Sunny」のカバー、シンプルな響きの中で、ゆったりとした安心感につつまれる、まさしく癒し系のアルバム。

Summer breeze
原田知世 Patti Austin Bobby Hebb RANDY VANWARMER Barry Robin Maurice Gibb David Gates Paul Simon Arthur / フォーライフミュージックエンタテインメント
ISBN : B00005L9K1
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以前にも紹介した、妻の「いもたこ・アルバム」、「SONIA/ウィスパーズ・ザ・ファイネスト・ソングス・オン・ボサノヴァ(ザ・ベスト・オブ・ソニア)」、「Milk Bossa」。いつ聴いても心地よいアルバムですね。

ウィスパーズ・ザ・ファイネスト・ソングス・オン・ボサノヴァ(ザ・ベスト・オブ・ソニア)
ソニア / コロムビアミュージックエンタテインメント
ISBN : B0006B9YQE
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ミルク・ボッサ
オムニバス / フレイヴァー・オブ・サウンド
ISBN : B000GLL2MI
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まあ、「BOSSAだと、かったるくて、あまくて」というくらい万人向きであるが、言い換えれば「毒気」はすっかり抜けているといってもいい。「ローリング・ストーンズ」の毒気をぬいたBOSSAアルバムも心地よい。なに、本当は「ジャケ買いだろうって?」。

Bossa n' Stones, Vol. 2
Various Artists / / Music Brokers
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次は、「秘密の花園」に入れくなるような、ロリコン・ジャケ。シンガポール出身の歌姫 Olivia Ong 、「OLIVIA」の「a girl meets BossaNova 2」。最後の松田聖子の「Sweet Memories」などは、ロリータ・ボイス(本当はウィスパリング・ヴォイスというらしい)がしびれること。ちょっと、危なくなりましたが、BGMとしてすべての要素を備えたBossaアルバム。

a girl meets BossaNova 2
OLIVIA / / インディペンデントレーベル
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最後は、新人大和撫子、「吉田慶子/コモ・ア・プランタ~ひそやかなボサノヴァ」。タイトルがいいですね。和製BOSSAのアルバムらしい。というのも5月30日発売でまだ聴いていませんが、勘で分かります。きっと思ったとおりのアルバムでしょう。私の好きな長谷川きよしの「別れのサンバ」のカバーが入っています。

コモ・ア・プランタ~ひそやかなボサノヴァ

吉田慶子 / オーマガトキ



これで梅雨の日も快適に過ごせますよ!
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by knakano0311 | 2007-05-25 18:05 | サウダージ | Trackback | Comments(0)

続々々・ジャズはおやじの音楽か?  ~三つ子のJAZZ魂~ 

JAZZが、「団塊の世代」、あるいはシニアの「なつかしの音楽化」していないだろうかという危惧を持ってから、少し考えてみたが、前回のブログに書いたように、新しい試みや、チャレンジは行われているが、若者世代をJAZZファンに引き込むところまでは行っていないようだ。「阿川泰子」や「綾戸智絵」みたいなスターやキャラが、どんどん出てくれば状況が変わるかもしれないが・・・。(過去のブログ;二人の「あ」参照) 私の場合は手遅れで、孫に期待するしかないのだが、次代の子供たちにJAZZを楽しんでもらい、やがてJAZZファンになってくれることを期待したい。
地域の活動の中で、子供たちに接する機会が多いが、小学校低学年までは、基本的には昔の我々とそう違わないような気がする。残酷なくらい正直で、感受性が強く、好き嫌いが激しく、あきっぽい。われわれも大人からそういわれて育ってきたような気がする。「習い事、語学は始める年は、早いほどいい」といわれる。このくらいの子供からJAZZを聞かせていかないと、幼児情操教育とやらで、他のジャンルのエンタメ、音楽に負けてしまう。「三つ子のJAZZ魂百までも」である。しかしどう子供たちに楽しんでもらうのか?その具体的方法が難しい。まさか酔客と煙草の煙でむせ返るようなJAZZクラブへ連れて行く訳にもいかず、コンサートも未就学児童お断りの場合も多く、またチケットも結構高い。やっぱり手っ取り早いのが、CDからということになってしまうのだが、それ向けの格好のCDを見つけた。

1枚目、ゴンザレス鈴木(ソウルボッサ・トリオ)が「大人と子供が同時に感動できる」新しいジャズのあり方を提唱して始めたイベント“Kids Meet Jazz!”と同名のアルバム。
このアルバムでは、「フライド・プライド」のShiho、国府弘子、Chaka、太田剣、原朋直、西脇辰弥といったトップ・ミュージシャンが共感、参加し、子供と共に感じ、子供と一緒に楽しみ、そして子供に伝えていくジャズで、大人も子供も明るく元気になれる作品に仕上がっている。
「ドレミの歌」、「キラキラ星変奏曲」、「ディズニー映画主題曲」など親子で楽しめる曲が収録されています。

Kids meet Jazz!

オムニバス / ジェネオン エンタテインメント



こんなJAZZの送り手、ミュージシャン側からの試みも大きく評価したい。

また、ビクター、東芝EMI、ユニバーサル・ミュージックの3社合同企画で、ジャズを子どもにも親しんでもらおうという意図で制作されたコンピレーションアルバムがでている。子供たちが、このスウィングを聴いたら、どんな反応を示すだろうか? 超有名スタンダード曲を、超有名アーティストが演奏しているアルバム。
「シング・シング・シング / ベニー・グッドマン楽団」、「ムーンライト・セレナーデ / グレン・ミラー・オーケストラ 」、「星に願いを / MALTA」、「アメリカン・パトロール / グレン・ミラー・オーケストラ 」 、「ハニーサックル・ローズ / エラ・フィッツジェラルド&ザ・カウント・ベイシー・オーケストラ」、「ムーン・リヴァー / スティーヴィー・ワンダー&テイク6」などそうそうたる顔ぶれと曲。
こうなると、大人のためのJAZZ入門編といってもいいくらいの豪華版。このような試みも含め、もっとJAZZの楽しさを子供たちに広げるための企画が、アーティスト、レコード会社、プロダクション、自治体、学校などのタイアップによって、できないものかと思う。いつかTVで観たが、マルサリスらが、「題名のない音楽会」のようなJAZZ啓蒙コンサートをやっていたのを思い出す。
    
KIDS MEET JAZZ! Sing,Sing,Sing!
オムニバス / / ビクターエンタテインメント
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このアルバムのほかに、「What A Wonderful World! 」、「Have A Dream, Be Happy」の3タイトルが、同時発売されている。
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by knakano0311 | 2007-05-20 22:41 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

我が家の歳時記・皐月編(2)  ~優雅・華麗な九尺藤~  

四月は「桜」、五月は「薔薇」と続けてきた「我が家の花・歳時記」。五月第二弾は「九尺藤」。

丹波・市島町にある古刹、白毫寺は天台宗に属するお寺です。創建は705年(慶雲二年)、丹波や播磨地方に多くのお寺を開いた法道仙人が開基とされています。本尊は天竺から伝えられた言う薬師瑠璃光如来(秘仏)。眉間の白毫から神々しく瑞光を放っていたため「白毫寺」と呼ばれるようになりました。

「五尺藤」よりさらに房の長い、「九尺藤」は現住職さんが土作りから非常に手間を掛けて育ててきたものだそうです。それを町おこしに利用しようと地元の方々と協力して現在のような見事な九尺藤に育て上げられたそうです。白毫寺の九尺藤の見頃は5月初旬~上旬頃、夜はライトアップもされていて、一層幻想的な藤の花を見ることが出来ます。

1980年(昭和55年)に桜、ツツジとともに植えられた11本の藤は見事に成長し、藤の花の房が数十cmから約1m以上も伸び、そのため「九尺藤」と呼ばれています。藤棚の総延長が120mもあり、その見ごたえは充分ありました。見ごろも少し過ぎた平日でしたので、渋滞もなし、見物客もなしでゆっくりと藤を見ることが出来ました。本当にこれはシニアの特権ですね。

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ドライブのお供は、最近贔屓(ひいき)のピアノトリオ「レイ・ケネディ・トリオ」の「モーツアルト・イン・ジャズ」。かって一時期「ジャック・ルーシェ」、「オイゲン・キケロ」、「スイングル・シンガーズ」などによって、「バロック・ジャズ」、「クラシック・ジャズ」、特に「バッハ」のJAZZ化がブームになったことがあるが、最近クラシックのJAZZ化が、また静かなブームをよんでいるらしい。
「モーツアルト」。稀代の早熟天才作曲家であるが、また稀代のメロディ・メーカーでもあった。本当にシンプルな美しい、楽しいメロディを作曲し、クラシックの作曲家の中では、ショパンなどと並んで、一番親しみのもてる音楽家であろう。
このアルバムは、「トルコ行進曲」、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など、だれでも一度は耳にした事のある、モーツアルトの名曲をJAZZにしている。とにかく楽しいし、めちゃスイングしているし、そして何よりも優雅である。レイ・ケネディは原曲の持つ、美しいメロディ・ラインを出来るだけ崩さずに、演奏しているように思える。「シンプル、遊び心、優雅」のキーワードに満ちた、今回のドライブにぴったりの一枚。

モーツァルト・イン・ジャズ
レイ・ケネディ・トリオ / / カメラータ東京
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by knakano0311 | 2007-05-18 17:39 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)

五月の「いもたこなんきん」   ~プレゼントは嬉しい!~ 

ここ何年か、記念日、たとえば「誕生日」だとか、「結婚記念日」に、なにがしかの「ちいさなプレゼント」を贈る様になった。罪滅ぼしではないのだが、現役真っ盛りの頃は、仕事にかこつけて、結婚記念日など忘れてしまうことがほとんど。ずいぶん嫌味も言われましたが。多分、我々世代の日本人男性の最も悪い癖であろう。覚える気があれば、覚えておけるはずである。セント・バレンタイン・ディが近い頃、たまたまアメリカに出張していて、スコットランド人の仕事友達から、奥さんに送る「グリーティング・カード」を買うので付き合えといわれ、ショッピング・モールに行ったことがある。そのとき彼が言ったのは、何故お前は「グリーティング・カード」を買わないのかと聴かれ、返答に窮したことがある。「私はキリスト教徒ではない」などとごまかしはしたんだが、st.バレンタイン・ディに、夫婦でお互いにG・カードを交換し合うという習慣があること、忘れずにそれを旅先でも彼が覚えたことにびっくり。女性がチョコを男性に送る習慣は業者に乗せられた日本だけかもしれませんね。とはいえ、女性は、いくつになっても贈り物をもらえるのはうれしいらしい。

さて、「母の日」に贈った2枚のCD。義理かどうか分かりませんが、しっかりと、聴いていただいているようです。

一枚目はボサノバのコンピ・アルバム「わたしとボサノバ」。ナラ・レオン、ゲッツ&A.ジルベルト、ルイス・ボンファ、AC.ジョビン、B.パウエルなどの優しい、オーガニックな17曲のボサノバが詰まっています。パッケージも少し凝っていて、ブックレットに、「おいしい水」という、彼と彼女の短編小説がついています。帯にいわく、「・・・・・10月の冷たい雨。彼が作った編集テープ。私の作ったサンドイッチ。海の家にあたる雨の音。終わらない波の音。・・・・二人だけの小さな小さな映画の話。わたしとボサノバ。」
なかなかお洒落で、CDも大切な感じで白いトレイに収納されていますよ。(写真参照)
のんびり過ごす日曜日の午後などにぴったりのアルバム。

わたしとボサノバ

オムニバス / ユニバーサルクラシック



二枚目。しなやかな声でデビュー作「Songs」、第2作「Colors」が話題となり、続く第3作は映画の名曲10曲を取り上げ、さらにJAZZよりになり、完成度も高くなっている「Cinema/シネマ」。スタイルはアン・サリー或いはnoonに近いが、瑞々しい歌唱力、透き通る声、メロディを大事しながらも新鮮さにあふれる女性ボーカルである。この3枚のCDにより、ジャズ・ポップ・ボーカリストとして幅広い層から支持されるに違いない。
アルバム3曲目、ジョン・トラボルタの出世作「サタディ・ナイト・フィーバー(’77)」の主題曲「ステイン・アライブ」はクールな新感覚で聴かせる。

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Cinema / 英珠 / / インディペンデントレーベル

 



’60~’80代の名曲POPSをJAZZYに歌うデビュー・アルバム「Songs」。CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)の「雨を見たかい」。う~~~ん、懐かしい。

Songs
英珠 / /
スコア選択:


「Eishu(英珠) -The Circle Game」


         
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by knakano0311 | 2007-05-17 22:45 | いもたこなんきん | Trackback(2) | Comments(0)

続々・ジャズはおやじの音楽か?  ~若手を育てる~ 

私が住んでいる地域のタウン誌に、こんな特集記事が載っていた。「新世代に拡がるジャズの魅力」。記事の内容は、阪神・北摂地域で、新しいJAZZの潮流を作ろうとしている人たちの取り組み。学生にJAZZの魅力を教えるプロ・ジャズ・ミュージシャンたち。昨年誕生した若い女性だけのJAZZユニット。関西でJAZZを盛り上げようと立ち上がったプロ・ミュージシャンとファンたち。記事の内容を簡単に紹介すると・・・・・、

西宮市立西宮浜中学校マリナシティ・ジュニア・ジャズ・オーケストラは部員39人のビッグバンド。1998年の開校と同時に、8人でスタートしたが、震災の後で、部の予算も少なく楽器をそろえるのには相当苦労したらしい。この中学生バンドのほか、ジャズ・イベントに参加するために、猛練習中の、大学生バンドに、プロのJAZZミュージシャンたちが、JAZZを演奏する楽しさを、伝えようと、実際に指導し、競演するという企画が進行している。関西では重鎮のJAZZボーカリストの原田紀子さんや大塚善章トリオなどで活躍しているジャズドラマーの上場正俊さんなどだ。担当の先生の話では、「プロの持つJAZZへの思いや人間性に触れて、あまり自己主張しなかった子もびっくりするくらい堂々とした演奏をするようになった。」

NPO法人関西ジャズ協会では、JAZZを演奏する楽しみや、演奏を聴く楽しみを広く知ってもらおうとスクールやイベントを地域で開いている。池田市で開いている関西ジャズ・スクールでは、第一線で活躍するプロが教えているが、ここで学ぶ生徒は、現在、プロ志願者から趣味で演奏したい人まで、20~70代の生徒100人を超えるという。練習の成果を披露するライブは年2回。

JAZZの発祥の地といわれる「神戸」をもつ関西、ノリとテンポとアドリブを大事にする、漫才や新喜劇などのお笑い好きの関西人。こんな関西で、演奏者も聴き手も育てようという関西ジャズ協会の試みと心意気を評価したい。

野球部の応援に行った吹奏楽部。腐ったお弁当のおかげで、部員たちはは体調を崩してしまう。ひとりだけお弁当を食べなかった男子・中村は、女の子を集め、即席吹奏楽部を作ろうと思いつく。吹奏楽をやるには人数が足りなかったため、ビッグバンドでジャズをやることに。でも女子たちは楽器などロクにやったことがなかった…。
『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督の作品「スウィングガールズ」。高校生が、未経験のことにチャレンジし、失敗を繰り返しながら、最後に成果をお披露目という定番のスポ根的ストーリーの映画であるが、ラスト・シーンは、とても素人の女の子が演奏しているとは思えない、素晴らしい感動のパフォーマンスだ。

そのDVD、サウンドトラックがおすすめ。

スウィングガールズ スタンダード・エディション
上野樹里 / / 東宝
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SWING GIRLS オリジナル・サウンドトラック
サントラ / / ユニバーサルJ
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次は、この作品も本当に面白かった、怪優ジャック・ブラック主演の「スクール・オブ・ロック 」のDVD&サウンドトラック。
30歳を過ぎてもバンドでの成功を夢見るロック・ギタリストのデューイは、ルームメイトのネッドに成りすまし小学校の代用教員の依頼を受け、子供たちとバンド・バトルでの優勝を画策するが…。
この映画をみて、ロックファンになった人も多いのでは・・・・。サウンドトラック盤は、レッド・ツェッペリン、クリーム、Tレックス、ラモーンズなど1960~70年代ロック黄金時代の名曲がずらりとそろっている。ジャック・ブラックが、黒板いっぱいを使って、ロックの系譜を説明するシーンがあるが、あの系譜が本当に欲しいと思った。

スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディション
ジャック・ブラック / / パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
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スクール・オブ・ロック
サントラ / / ワーナーミュージック・ジャパン
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by knakano0311 | 2007-05-16 21:45 | おやじのジャズ | Trackback(1) | Comments(0)

我が家の歳時記・皐月編  ~薔薇の名前~

昨日の荒天から一転して今日は晴天。この時期恒例となっている、近くのバラ園へ出かけてきました。このバラ園は、広さ1.7ヘクタールの南欧風のおしゃれなバラ園で、世界のバラ約250種1万本が一帯に咲き乱れます。伊丹生まれで世界的に名高い「天津乙女(あまつおとめ)」「マダム・ヴィオレ」などのバラや、欧州の姉妹都市から送られたバラのコーナーなどがあります。春の開花期は5~6月。ちょうど、今が見ごろにさしかかる8分咲きくらいで、園内はバラの甘い香りでむせ返るよう。平日にもかかわらず結構な人出で、写真をとる人、写生をする人、お弁当を広げる人など、思い思いにくつろいでいる人たちで、バラの香りと和みに満ちたバラ園でした。

「バラ」と書くより、「薔薇」と書いたほうが、お洒落で雰囲気がありますね。そんな、薔薇の品種に「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」という品種がありますが、それが大輪の花を咲かせていました。そう、あの「ダイアナ妃」に捧げられた薔薇です。「ダイアナ妃」のようにあでやかで、気品に満ちた大輪の薔薇でした。

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この連休に観た映画に「Queen/クイーン」があります。1997年8月31日に交通事故で他界したダイアナ元妃をめぐって、揺れ動く英国王室の内実を描いた衝撃のドラマ。エリザベス女王が主人公で、ダイアナ妃のパリでの事故死の報を受けますが、すでに王室を離れているダイアナ妃の死に対する王室の伝統的な対応と、それを「冷たい」と感ずる世論、マスコミの論調の間で悩むという、女王の孤独を描いた作品で、女王役は『カレンダー・ガールズ』の、名女優ヘレン・ミレン。今年のアカデミー賞主演女優賞を受賞した話題作。面白く見ごたえのあった作品だが、日本ではこんな映画は絶対作れないだろうと思う。映画で女王に助言するのは、当時就任したばかりの、若き首相トニー・ブレア。あれから10年、首相を辞任するという報道が、昨日あったも何かの因縁。

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ダイアナ妃の葬儀時(結局国葬でなく国民葬となったが)、友人エルトン・ジョンが『キャンドル・イン・ザ・ウィンド』の歌詞を書き直して『キャンドル・イン・ザ・ウィンド1997』を生演奏した。生前「人々のプリンセスでありたい」と述べていた彼女だが、その通り、国民からは現在も“イングランドのバラ”として慕われている。

Candle in the Wind
Elton John / / Umvd Import
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Goodbye England's Rose: Candle in the Wind 1997
Various Artists / / Madacy
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「Elton Jonh - Candle In The Wind (1997)」

          


「薔薇の名前」というタイトルを持つ、私が、お気に入りのミステリーがある。迷宮構造をもつ文書館を備えた、中世北イタリアの修道院で「ヨハネの黙示録」に従った連続殺人事件が発生する。バスカヴィルのウィリアム修道士が事件の陰には一冊の書物の存在があることを探り出したが…。精緻な推理小説の中に碩学エーコがしかけた知のたくらみ。 「ダ・ビンチ・コード」に先んずる、キリスト教学薀蓄(うんちく)ミステリー。

薔薇の名前〈上〉
ウンベルト エーコ / / 東京創元社
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この作品は、ショーン・コネリー主演で映画化もされている。80年代の彼の代表作といっても過言ではない名演を見せてくれる。

薔薇の名前 特別版
ショーン・コネリー / / ワーナー・ホーム・ビデオ
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注)出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(ダイアナ妃 )より

死後「イングランドのバラ」と呼ばれた彼女だが、亡くなる直前の1997年にに英国のハークネス社がバラの品種を彼女に献呈。苗木の売上を英国肺病基金に寄付することを条件に「プリンセス・オブ・ウェールズ」の品種名を下賜された。彼女は「このような素敵なバラに私の名前を付けてくださいましてありがとうございます。このバラの苗木の売上が肺病の患者とその研究に貢献できることを大変嬉しく思っています」と直筆の謝辞を贈っている。死後にはアメリカ合衆国のJ&P社で作られたバラの品種が苗木の売上の一部を、途上国に支援のための「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ記念基金」に寄付する条件で「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」と命名することが許された。
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by knakano0311 | 2007-05-11 15:45 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)

住む世界が違う  ~クロスオーバー或いはコラボレーションのススメ~ 

最近TV、新聞で報じられた、もっとも腹立たしいニュースのひとつが、保険会社の不払い問題。不払い額は、生命保険業界の2001~05年度だけに限ってだけでも、調べのついているだけで約44万件、360億円にのぼるという。調べのついていないもの、過去にさかのぼるものも加えれば、さらに規模が膨らむ見通しだという。同じように不払いが相次いで、明らかになっている損害保険業界を加えると1兆円規模になるのではという推測も出ている。これを聴くと、腹立たしさを通り越して、唖然として口がふさがらない。「事があったときに、保険金が支払われる」という、その1点を機能として商品が成り立っている保険。これが、支払われないというのでは、厳しい言い方をすれば、動かない車、映らないTVを売っている様なものではないだろうか。
昔から、「保険は究極の詐欺商品」などと揶揄されてきたが、これでは「」が取れてしまったともいえる。

もう退職したので素直にいえるのだが、過去現役時代に、いろいろの業界の方と話した折、製造業に身をおく私が、強く違和感を覚えた業界があった。「銀行、証券、生保/損保、電力、鉄道」業界などである。いわゆる、規制やお上に守られていた護送船団業界である。
何について違和感を感じたかと言えば、「客、商品、品質、コスト」の捉え方、考え方である。
お客に提供する商品・機能・品質を年々向上させ、長期間にわたりその機能を維持し、お客の得られる価値を向上させていかなければお客さんから見放されるし、他社との競争に負ける」という製造業では常識といえる意識が、長年の規制の下でやってきたため、希薄だったのではないだろうか。コンプライヤンスだとかISO××だとかの話以前の、「お客」をどう観ているかという企業のありようの根本の問題。もっとも、世界の生命保険料の1/4を日本人が支出するという、保険好きの客側にも問題はあるかもしれないが・・・。

業界横並びで、商品機能や価格が決まっていく。ATMなどのコストは業界横並びで、顧客にオンしていく、史上空前の利益を上げても、金利はゼロで顧客には還元されないなど、違和感の根拠はいくらでもあげることが出来る。メーカーの肩を持つわけではないが、新商品開発、品質改良、コストダウン、それも円ではなく銭の単位での血の出るようなコストダウンを、グローバルな競争の中で続けている日本の製造業に働いている人からみれば、「住む世界が違う」としか言いようがない。おりしも、トヨタ自動車が利益2兆円、世界一の自動車メーカーなったという、同じ製造業に身をおいていたものとしては拍手を送りたいニュースが報じられた。

どうしたら「違う世界に住む」ひとたちの価値観を共有化出来るのだろうか?
ひとつには、格差、拝金主義、モラルハザードという副作用を生むかもしれないが、徹底した規制緩和であろう。お客或いは市場によって支持もされ、淘汰もされることは最終的にはお客にとっていい事であろう。二つ目は、人材交流によって違う価値観、世界観を知ることであろう。そんな意味では、最近活発化している違う業界へトップの転職、社外重役の導入、モノとサービスのセット化された商品などは評価されるであろう。

さて、音楽の世界では、「住む世界が違うアーティスト同士が共鳴して、新しい世界を作る」などということは、当たり前で、JAZZでは、アドリブ、インプロヴィゼーションの掛け合いが、それにあたるだろうし、ジャンルの違う世界のアーティスト同士の、コラボレーション、クロスオーバーも頻繁におこなわれている。そんな「コラボレーション」、「クロスオーバー」のタイトルを持つアルバムから。

2004年5月、76歳で亡くなったエルヴィン・ジョーンズは、現在88歳の大御所ハンク・ジョーンズの実弟。本作は、最後の共演作としても知られるラスト・レコーディング『枯葉』『いつか王子様が』の未発表テイクが収められている、グレイト・ジャズ・トリオのドラマーだったエルヴィンへの哀悼盤である。

コラボレーション
ザ・グレイト・ジャズ・トリオ / / Village Music
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50歳を過ぎてまだ第一線でがんばっている、日本の誇るオヤジ・ブルース・ミュージシャン、「柳ジョージ」。彼が、過去のオリジナルをいろいろなアーティストとREMIX。

柳ジョージ CROSSOVER REMIX
オムニバス / / インディペンデントレーベル
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コラボレーション;collaboration
【名-1】協力、協調、共同制作(作品)
【名-2】敵への協力
【解説】動詞 collaborate から派生した名詞。「仕事」という意味のラテン語 labor に、「一緒に」を意味する接頭辞 co- がついてできた。大きく二つの意味があり、ひとつ目は芸術や科学、文学などの分野で使われる、「力を合わせること」「共同による成果・作品」というよい意味。もうひとつは、スパイや兵士、一般市民などが味方を裏切って「敵に協力すること」という悪い意味がある。

クロスオーバー;crossover
【名-1】クロスオーバー、横断歩道、交差、踏み切り、乗り換え、渡り線
【名-2】重なる[重複する]部分
【名-3】いろいろな世界にまたがるもの
【名-4】複数の作品世界にまたがる二次創作

アドリブ;ad lib., ad lib
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラテン語の「ad libitum」の略で、「自由に」を意味する音楽用語。即興演奏。
演劇、放送などで、出演者が台本にない台詞(せりふ)や演技を即興ではさむこと。また、その台詞など。

即興演奏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
即興演奏(そっきょうえんそう)は、楽譜などに依らず音楽を、即興で作曲または編曲しながら楽器演奏を行うこと。また、ともに歌を歌うことも含まれる。
アドリブ(ラテン語:ad lib)、インプロヴィゼーション(英語:improvisation)などとも言う。
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by knakano0311 | 2007-05-10 22:59 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)