大屋地爵士のJAZZYな生活

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観るJAZZ(1)  ~徳持耕一郎氏のアートにふれて~

日経新聞、6月14日44面文化面に次のような記事を見つけた。「躍動のジャズ鉄筋彫刻に」。
造形作家、徳持耕一郎氏が寄せた一文である。彼は14年前からJAZZアーティストをモチーフにした「鉄筋彫刻」を制作している。もともとは銅版画家であるが、ニューヨークで個展を開いたときNYのJAZZクラブに訪れたことがきっかけとなり、JAZZのイラストなど描き始め、自分の絵を何とか立体化したら面白いのではと発想し、スケッチをもとに試行錯誤しながら、鉄筋を曲げ、溶接し作品を創り上げていくという。立体的に見えるための技、JAZZの持つ躍動感の表現に相当苦労されたようだ。最近は見た人から「書のようですね」とよくいわれるらしい。日経誌面には、鳥取砂丘に立てて撮影された、日野皓正をモデルにした「夕陽のトランペッター」なる作品が、掲載されている。(下記の写真 ザウルスHPより)

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この記事をみて、鉄筋彫刻とは何だ?書のような彫刻とはなんだ?どのような実体をしているのだ? 写真ではよく分からないので実物の作品を見てみたいと強く思った。さっそく、Yahoo!で検索してみると、徳持氏が主宰するワークショップ「ザウルス」のHPがみつかり、いくつかの作品が観ることができた。 
  http://www.hal.ne.jp/saurs/





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さらにHPを観ていくと、京都、大徳寺・総見院の松本英彦氏の墓所に献じられた彫刻の写真を見るに及んで、「鉄筋彫刻」なるもののおおまかなイメージがやっと分かった。徳持氏には怒られるかもしれないが、大きな針金細工である。それ自身も作品であるが、これをいろいろな場所におくことにより、背景はまさに借景となり、環境・自然が一体になった作品ができるのだと気がついた。

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こうなるともういけません、どうしても作品を見たくなり、さらにNETで探すと、ギャラリーがあるではありませんか。しかも神戸に。神戸北野異人館通の「ギャラリー春志音(ハルシオン)」。

日経の記事をみて、すぐ電話をしたら「常設館ではないのでその日はオープンしてない」とのこと。今日(6/30)思い出して、再度電話をしてみたら、ラッキーにも今日のみオープンしているとのこと。早速車を飛ばして神戸へ。やっと「鉄筋彫刻によるJAZZアート」を見ることができました。展示されていたのは、少し小ぶりの作品10点ほど。寺井尚子と思しきJAZZバイオリニストやジェレミー・スタイグなどをモデルにした作品。びっくりしたのは、とても鉄筋を溶接して作ったとは思えない流れるような滑らかな線と躍動感。エディ・ゴメスをして、「君の線はスイングしている」と言わしめたのもうなずける。「書のような彫刻」というのも納得。

ギャラリーのSさんの話によると、徳持氏は生まれ故郷の鳥取の地、鳥取砂丘にこよなく愛着を持っておられ、ずっと鳥取で創作活動をしておられるとのこと。A4の紙に書かれたスケッチを拡大し、それを地面において、その拡大されたスケッチにあわせて鉄筋を曲げ、溶接をして造形を仕上げていくなど創作の過程も聞くことができました。

自然の中に作品を置くことにより、自然と一体になった更なる作品ができることには気づいていたが、実際にギャラリーで作品をみて、もうひとつのことに気がついた。実体の彫刻とその影の織りなすハーモニーである。様々な角度から照明を当てることによって、彫刻本体とその影は、融合して、違った表情をみせるのである。私はすっかりこの鉄筋彫刻によるJAZZアートに魅せられてしまった。まさに私にとって「観るJAZZ」の発見。

(注;もしギャラリーへ行かれる方がありましたら、電話でオープンを確認してから行って下さい。)


さあ、鉄筋彫刻「夕陽のトランペッター」日野皓正が魔都・上海で録音した「ドラゴン ~龍~」。
レギュラーメンバーに、韓国No1のサックス奏者「イ・ジョンシク」を加えた三管によるセクステットが上海で吼えまくる。ダイナミックで、躍動、スリルに満ちた、最近ではこのブログで紹介するのは久しぶりの歯ごたえのある硬派、正統派JAZZの一枚。間違いなく日野の屈指の一枚となるであろう。

ドラゴン ~龍~
日野皓正 / / ソニーミュージックエンタテインメント
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by knakano0311 | 2007-06-30 23:10 | 観るJAZZ | Trackback | Comments(2)

梅雨の一日に   ~環境音楽としてのクラシックJAZZ~  

うっとうしい梅雨の一日。スカッと爽やかになりたいのであれば、「バロックJAZZ」、「クラシックJAZZ」を聴くのもオススメ。また、「クラシックがいい。JAZZなんて、分からん」なんて方にも、JAZZ世界への入り口として、一度聴いてみてはいかがでしょうか。

「バロック・JAZZ」。聞いた当時は不思議な言葉であった。1960年代に、スキャットでバッハを演奏したアカペラ・コーラス・グループ「スイングル・シンガーズ」の「Jazz Sebastian Bach 」。かたや、「Play Bach」のタイトルで、バッハの名曲をピアノ・トリオ・ジャズで演奏、バロックの旋律をモチーフにして、鮮烈なモダン・ジャズを創り上げ、世界的なセンセーションを起こした先駆的ピアニスト、「ジャック・ルーシェ」。この2組のアーティストを聴いたときの鮮烈な印象は今でも忘れない。バロック音楽とJAZZの相性のよさ、ヨーロッパのJAZZを初めて知った。今から言えば、「クロスオーバー」か。以後、彼らの後に続いて、クラシックを取り上げるJAZZアーティストは今でも多い。また、ルーシェらもバッハにとどまらず、いろいろなクラシックの作曲家に取り組んでいる。今回は、ほんの「さわり」であるが、わたしのオススメのクラシックJAZZ・ミニ・リストを作ってみた。

まず、「ジャック・ルーシェ」。この人を取り上げないわけにはいかない。1934年生まれ。パリ国立音楽院をトップの成績で卒業後、50年代の終わりに「Play Bach Trio」を結成したが、その後、この「Play Bach」シリーズで15年間で600万枚を超えるレコードを売り上げるほどの大成功を収めた。70年代の終わりに、一度演奏活動から引退し、プロヴァンスに引きこもり、作曲活動やレコーディング活動をしていたが、1985年のバッハ生誕300年を期に、再び脚光を浴び、音楽活動を再開することとなった。以後バッハだけでなく、「ヘンデル」、「モーツアルト」、「ラベル」、「サティ」、「ショパン」、「ベートーベン」、「ドビッシー」、「ビバルディ」など精力的にアルバムを送り出している。
何を差し置いても、「Play Bach」であるが、当時、たしか第1集から6集まで出されたが、初期作品よりオススメはデジタル録音版の「デジタル・プレイ・バッハ」。’84年12月に録音したこの作品で、見事にジャズのバッハ弾きのトップ・アーティストとしてカムバックした。初期の「Play Bach」に比べ、より端麗で、JAZZYに洗練されたアルバムになっている。50歳を迎えてリリースしたこのアルバム、まさに「バッハ弾き」の真骨頂が味わえる。

「ドビッシー/月の光」、ソロでショパンのノクターン全曲21番に挑戦した「インプレッションズ・オン・ショパンズ・ノクターンズ 」。甘く華麗だがJAZZYの基本を損ねることはないこれらのアルバムもオススメしたい。

デジタル・プレイ・バッハ
ジャック・ルーシェ / / キングレコード
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月の光
ジャック・ルーシェ / / ユニバーサルクラシック
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インプレッションズ・オン・ショパンズ・ノクターンズ
ジャック・ルーシェ / / ユニバーサルクラシック
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もう一方のバロックJAZZ創始者、「スイングル・シンガ-ズ」の1963年のデビュー・アルバム「ジャズ・セバスチャン・バッハ」。粋なアルバム・タイトル、ジャズのリズムに乗せたスキャットで、ジャズとバッハ、バロック音楽の相性のよさ、ノリのよさに、みんな目からうろこが落ちる思いをしたはず。結成は、今をさかのぼること45年前の1962年。パリで「ダブル・シックス・オブ・パリス/Les Double Six」というジャズコーラスのメンバーだったアメリカ生まれのミュージシャン、ウォード・スウィングルという人が、ジャズのスキャットを用いてバッハの曲を演奏するというアイディアを実現するために結成した8人編成のヴォーカル・グループ。このデビュー・アルバム「Jazz Sebastien Bach」は、バッハのフランス語表記である「Jean Sébastien Bach」をもじったものであることは有名ですね。 バッハ以外にも「モーツアルト」、「ビバルディ」、「パッヘルベル」、「テレマン」などにも取り組んでいるが、なんといってもデビューアルバムのこれがイチオシ。

ジャズ・セバスチャン・バッハ
スウィングル・シンガーズ / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00004XQVT
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「禁じられた遊び」、「アランフェス協奏曲」、「アルベニスのタンゴ」などスペインものに出色の出来ばえの「恋するガリア」もおすすめ。

恋するガリア~スキャット・オン・スウィングル・シンガーズ
スウィングル・シンガーズ / / ユニバーサルインターナショナル
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ジャック・ルーシェが「端麗」ならば、辛口、いや「華麗」の代表は「オイゲン・キケロ」。ルーマニア出身のピアニスト。バッハやスカルラッティなどをジャズ化した華麗な作品集「ロココ・ジャズ」。その速弾き、指捌きの華麗さ、優雅に即、魅入られてしまった。
そのほかでは、メンデルスゾーン、パガニーニ、スメタナ、ショパンなどを取り上げた「春の歌」がいい。宮廷のラウンジでBGMを聴きながら過ごす気分。ジャケットはマリー・ローランサンの絵。

ロココ・ジャズ
オイゲン・キケロ ピーター・ウィッテ チャーリー・アントリーニ / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00008KKUT
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春の歌 (紙ジャケット仕様)
オイゲン・キケロ / / BMG JAPAN
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この辺が、バロックJAZZとして一世を風靡したアーティストたちであるが、その後もMJQの「ジョン・ルイス」による平均率クラヴィーア曲集「プレリュードとフーガNo1~4」、「ロンカーター/プレイズ・バッハ」などJAZZ界のビッグネームが取り上げた名盤も多い。

この流れは、フュージョンにも押し寄せた。ブラジルの恐るべき鬼才「デオダート」が20代でリリースした映画「2001年宇宙の旅」で有名になった曲「ツァラトゥストラはかく語りき」、タイトル曲と「なき王女のためのパヴァーヌ 」が収録されている「ラプソディー・イン・ブルー」。縦横無尽に駆け巡るベースとパーカッション。強烈なブラジリアンビートにあのおなじみの旋律が、エレキサウンドでソウルフルにかぶる。バロックJAZZとはまったく違うが、これぞクラシック+JAZZ+ロックのクロスオーバーの名盤。

ツァラトゥストラはかく語りき
デオダート レイ・バレット ロン・カーター スタンリー・クラーク ジョン・トロペイ ジェイ・バーリナー マービン・スタン ヒューバート・ロウズ ビリー・コブハム アイアート・モレイラ / キングレコード
ISBN : B00005F7D6
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ラプソディー・イン・ブルー
デオダート / / キングレコード
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フルーティスト、「ヒューバート・ロウズ/春の祭典」。クラシックの名曲をベースに、縦横無尽、奔放に繰り広げられる即興演奏。疾走する「豹」をジャケットにした、CTIのフージョンの名盤のひとつ。フォーレの「パヴァーヌ」、ストラビンスキーの「春の祭典」など。

春の祭典
ヒューバート・ロウズ / / キングレコード
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「ウインダム・ヒル」という一時期、彗星のようにきらめいた「ジョージ・ウィンストン」率いるJAZZ?レーベルがある。JAZZというジャンルで括ってしまうにはいささか抵抗もあるが、音楽界に衝撃的なインパクトを与えた。TSUTAYAなどではヒーリングのコーナーにおいてあるが、これもやや違和感がある。そのレーベルがリリースしたクラシックでもJAZZでもクラシックJAZZでもないクラシック・アルバム。ウィンダム・ヒル・アーティストたちによるJ.S.バッハ作品集。原曲の美しい風合いを損なうことない斬新な編曲が、300年以上も前の作品にまったく新しい息吹をもたらしている。たとえば、リュート組曲ホ短調ブーレはアイリッシュ音楽に編曲されているし、
「アヴェ・マリア」のハーモニカ&ハープによる演奏、「主よ、人の望みの喜びよ」はスティール・ドラム、「ガボット」はマンドリンとストリング・クヮルテットによるなど、クラシックの作法にとらわれず、自由に、しかし崩しすぎない演奏の数々は、まさしくこれも「クロスオーバー」のアルバムと呼ぶにふさわしい。
そのほか、ウィンダムからは、「エリック・サティ・ピアノ作品集(ビル・クィスト)」 、「印象派の世界とウィンダム・ヒル(ウィンダム・ヒル・アーティスト)」がリリースされている。

ウィンダム・ヒル:バッハ作品集
オムニバス / / BMG JAPAN
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ウィンダム・ヒル:モーツァルト作品集
オムニバス / / BMG JAPAN
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現代の、コンテンポラリーなアーティストたちのアルバム。まずは、よくこのブログで紹介する「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」。いろいろなアルバムに残したクラシックの曲を自身が選曲・監修した総集編「ベスト・オブ・クラシックス」。生誕250年を迎えたモーツァルトの曲を含むクラシック20数曲がCD2枚に収録。

ベスト・オブ・クラシックス
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / / エムアンドアイカンパニー
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「レイ・ケネディ・トリオ」の「モーツアルト・イン・ジャズ」。このアルバムは、「トルコ行進曲」、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など、だれでも一度は耳にした事のある、モーツアルトの名曲をJAZZにしている。とにかく楽しいし、めちゃスイングしているし、そして何よりも優雅である。レイ・ケネディは原曲の持つ、美しいメロディ・ラインを出来るだけ崩さずに、演奏しているように思える。「シンプル、遊び心、優雅」のキーワードに満ちた一枚。

モーツァルト・イン・ジャズ
レイ・ケネディ・トリオ / / カメラータ東京
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「スティーブ・キューン/亡き王女のためのパバーヌ」、「ロマンティック・ジャズ・トリオ/ジャズ・モーツアルト」まだまだオススメのクラシックJAZZはありますが、少々疲れました。

最後は特定の作曲家の特定の曲。スペインの盲目の作曲家ロドリーゴの傑作「アランフェス協奏曲」。この曲はJAZZの世界でも、POPSの世界でも何回となく取り上げられている。JAZZで有名になったのはなんといっても、「マイルス・デイビス/スケッチオブスペイン」。
ギル・エバンスとのコラボにより、正面からスペイン音楽に取りくんだアルバム。16分余りにわたって演奏される「アランフェス協奏曲」は、あまりにも有名。

Sketches of Spain
Miles Davis Gil Evans / Columbia/Legacy
ISBN : B000002AH7
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かってデイブ・ブルーベック・カルテットのメンバーで当代随一のギタリスト、ジム・ホール。
これも、四つに「アランフェス」に取り組んだ名盤。哀愁に満ちたギターの音色がなんともいえない共感をよぶ。

アランフェス協奏曲

ジム・ホール ローランド・ハナ ロン・カーター スティーブ・ガッド チェット・ベイカー ポール・デスモンドキングレコード



「ミシェル・カミロ&トマティート/スペイン」。
ドミニカ共和国出身のジャズ・ピアニスト、ミシェル・カミロとフラメンコ・ギタリスト、トマティートのデュオ・アルバム。タイトル曲はチック・コリアが「アランフェス協奏曲」によってインスパイアされて作曲したというJAZZアーティストが好んで取り上げる人気曲。イントロ部分ににアランフェスが使われるのでも有名。
「響きわたる」という表現がぴったしのトマティーノのギターが凄い。

スペイン
ミシェル・カミロ&トマティート ミシェル・カミロ トマティート / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00005FK6Z
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多少は参考になりましたか?
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by knakano0311 | 2007-06-29 17:11 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

きのう・・・・・  

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きのう・・・・・・・。
若くして逝ったZARDの坂井泉水さんのファンのための偲ぶ会。
4万人を超えるファンが、青山葬儀場に。
朝日新聞のアンケートによれば、最も好きな曲は?との問に、ファンの65.3%の人が、「負けないで」と答えた。細川政権誕生の1993年のミリオン・ヒット。甲子園の入場行進曲にも選ばれた曲。まだ音楽の「チカラ」を信じられる。


夜、11時からのNHK-TV、「SONGS」。アーティストは、30年以上にわたって、ロックのカリスマを張る「矢沢永吉」。57歳にして、この「欲」、この「色」。
初めて聴いた、彼が歌うJAZZのスタンダード「星に願いを」。
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by knakano0311 | 2007-06-28 13:06 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

雨の日に聴く「オーガニック・ヴォイス」  

シンプルな演奏、たとえばピアノの弾き語りでありながら、言い換えれば、シンプルであるが故に心に、じわっと沁みこんでくる歌手、アルバムがある。ほとんど、TVやメディアに出でてこないので、多数の音楽ファンには知られていない歌手たち。時々、思い出したように聴くが、聴くたびにそのピュアではあるが、自在に変化する声に魅了されてします。そんな、オーガニックな魅力にあふれるアーティストとアルバムを紹介しましょう。

「沢知恵」。CDでしか聴いたことがありませんが、ぜひコンサートで聴いてみたいと思う歌手の一人。
「沢知恵/いいうたいろいろ5 英語の歌」。すべて彼女のピアノの弾き語りで綴る、洋楽のカバーアルバムであるが、特に、ラストの「ウィル・ユー・スティル・ラヴ・ミー・トゥモーロウ」は 感動的。POPS、洋楽を愛する人たちすべてに、ぜひきいてほしいと思う一枚。


いいうたいろいろ5 英語のいいうた
沢知恵 / / コスモスレコーズ
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「わたしが一番きれいだったとき」。日本の歌のカバーを中心にしたアルバム。茨木のり子の詩に彼女が曲をつけたタイトル曲「わたしが一番きれいだったとき」とカバー曲「さとうきび畑」、「人生の贈り物」(さだまさし訳詩、作曲)は、我々世代の女性の皆さんにぜひ聞いて欲しい、本物のシンガーのみがうたうことのできる感動の曲。


わたしが一番きれいだったとき
沢知恵 / / コスモスレコーズ
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「村上ゆき/夢で逢いましょう」。本来はJAZZシンガーである彼女が、自身のピアノとアコースティックなバックを交えて唄う「 懐かしき昭和の世界」。

タイトル曲「夢で逢いましょう」は、「今晩は、中島弘子です」で始まる、当時とってもオシャレだったNHKの生番組「夢で会いましょう」のテーマ曲。永六輔、渥美清、黒柳徹子、中村八大、坂本九・・・。我々世代にとっては、今でも懐かしく、忘れられない番組です。村上ゆきの良く伸びるピュアな声、それにマッチしたバックのアコーデオン、ギターのアコースティックでノスタルジックな音作り。「テネシーワルツ」、「上を向いて歩こう」、「悲しくてやりきれない」など、懐かしい昭和の日本語の歌で心を癒してくれるアルバム。

夢で逢いましょう
村上ゆき / / ポリスター
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「村上ゆき - 夢で逢いましょう」

          


つい最近発売されたアルバム、「マルガリータ・ベンクトソン/アイム・オールド・ファッションド(私は古風なの)」。彼女の透き通ったその声にもすっかり参ってしまった。スエーデンの人気アカペラ・コーラス・グループ 「The Real」のボーカルである彼女のソロ・デビュー・アルバム。
自然を大切にし、ロハス、オーガニックなライフスタイルを大事にするスエーデンから育ったオーガニック・ヴォイスを持つシンガーの誕生。

宣伝文句にいわく。
たおやかで心に響く、美しいソプラノ・ヴォイスを持つ歌姫のデビュー作。地元スエーデンの8人のジャズ・ミュージシャンと22名のフル・オーケストラによるゴージャスなサウンドをバックに、JAZZ&Bossa Novaのスタンダード10曲を「新しいクラシック」として甦らせた・・・・・。

彼女が大切にしてきた音楽が、何の飾りも技巧もなしに、だが輝く小さな宝石のようにちりばめられている。大人の女性だから歌えるであろう聴く人の心を暖かく解きほぐしてくれる名盤。

アイム・オールド・ファッションド

マルガリータ・ベンクトソン / スパイス・オブ・ライフ



雨の日曜日。こんなCDを聴きながら過ごす静かな一日。なにか大きな得をしたような、そんなささやかな満足感で一日が終われそうです。


【オーガニック/organic】 1.有機の、有機体の、
                  2.農薬を使わないで育てた、無添加の
                  3.生来の、生まれながらの
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by knakano0311 | 2007-06-24 15:53 | ミューズたちの歌声 | Trackback | Comments(0)

梅雨のいもたこなんきん  ~ 和の世界/Another World ~ 

いよいよ梅雨に入りました。このまま雨が降らなければどうなるやらと思っていましたが・・・。
やっぱり、雨の季節も、雨の日も必要です。こんな日は、一日ゆったりと家事をし、まったりと音楽を聴くのに明け暮れるのもいいようです。ということで、ひさびさの「いもたこなんきん」。

BossaNova、スムース系JAZZボーカルは相変わらず聴いていますが、「和もの」にもはまっているようです。きっかけは、徳永英明。「ボーカリスト1,2」は相変わらず、「いもたこなんきん」の定番化していますが、最近は、素敵に年を重ねた、ほぼ同世代の「和」女性シンガーもお気に入り。

「ちあきなおみ/アナザーワールド」。私にとっても、JAZZを歌わせてみたい歌手の一人。本当にうまい。郷鍈治氏と結婚後、引退?をし、彼が亡くなってからも、復帰を望むたくさんの声がありながら、亡き夫との約束を守って頑として復帰しない彼女。レコード会社は過去の数ある彼女の音源から再編集しアルバムを発売するが、これが結構な売れ行きという。そんな曲のひとつに数年前、CMがきっかけでヒットした「黄昏のビギン」があった。

「アナザーワールド」。このアルバムは、タイトルが示すとおり、従来の歌謡曲・演歌以外のジャンル、ポルトガルのファド、フランスのシャンソン、ジャズなどの外国曲をカヴァーした貴重なアルバムを完全復刻したもの。カバーといっても、全編日本語の歌詞、それも訳詩ではなく、その原曲からイメージされる世界を、吉岡治、来生えつこ、荒木とよひさなど手だれの歌謡曲の作詞家たちが、ちあきなおみの魅力を100%引き出すためにタイトルも含め、新たに作詞したもの。たとえば、ファドの「暗いはしけ」は「始発…まで」、シャンソンの、「悲しきマリー」は、「雨に寄りそって」、JAZZの「ゴールデン・イヤリング」は、「愛の形見」というように・・・・・。これが成功し、本当に「ちあきなおみワールド」を醸し出しています。彼女の歌のうまさは勿論、彼女の世界観、こころがつたわって来ますね。

アナザー・ワールド

ちあきなおみ / オーマガトキ



「ちあきなおみ - 始発・・・まで(暗いはしけ)」

          


二人目は、これまたJAZZを歌わせてみたいと思うシンガー、「高橋真梨子」。最新作「BalladsⅡ」。バラードを歌わせたらこの人も本当にうまい。前作「Ballads」もそうであったが、過去のバラード総集編的アルバムであるが、こうやって再編し、独立したアルバムとして聴くと、彼女こそ、男と女の出会い、恋、別離、未練・・・など、「うつろう恋心、揺れる恋心」を唄い、聴く人の心に深くしみ込ませる、真の「恋唄唄い(バラード・シンガー)」であることがよく分かる。

高橋真梨子はあまりマスコミへの登場がないにもかかわらず、コンサート・チケットは常に発売と同時にソールドアウト、そしてCDもじわじわと売れ続け、結局ロングセラーとして大きなセールスを記録する。「僕達が今の時代にちゃんと聴かれる音楽を作って行かなければいけない。でも、それは十代に媚びる事ではないんですよ。時代に流されず、時が経つほどに深みを増すような作り方をしているんです。」ヘンリー広瀬氏はこう語る。

今、数少ない「本当の大人の為の音楽」として、幅広い人々に聴いてもらいたいアーティストだ。

b0102572_1834972.jpgBalladsII
高橋真梨子 / / ビクターエンタテインメント
ISBN : B000P0I9KI
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さて、三人目の「いもたこ」は、「竹内まりや/Denim」。青春を抱き続ける大人たちへのポップスを歌える唯一の女性シンガーといっても過言ではない。松たか子に提供した「みんなひとり」
を含むセルフカバーのほか、TVのブロード・キャスターのテーマソングで、スタンダードJAZZの名曲「君住む街角」もカバー。プロデュースは夫君「山下達郎」。
「(50歳を超え、)この年齢になったからこそ書ける歌がある。デニムというキーワードも、年を重ねるって悪くないなという自然な気持ちから思いついた。褪せていくことの素晴らしさだったり、デニムのように老若男女に愛される音楽でありたい。」と語る彼女。
年を重ねることを、デニムに喩えた、ラストのバラード「人生の扉」。

Denim (通常盤)

竹内まりや / ワーナーミュージック・ジャパン



そうそう、最近はずいぶん折り紙に凝っています。四角い紙1枚からいろいろな造形ができる魅力でしょうか。コミュニティ活動で地域の子供たちに教えています。


【高橋真梨子】
福岡市出身。ジャズプレイヤーだった父親の影響で14歳からジャズの勉強を始める。16歳で上京し、ジャズピアニストの柴田泰氏に師事。ベドロ&カプリシャスの2代目ボーカリストとしてデビュー。

やはり、JAZZのベースがあったんだ!!
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by knakano0311 | 2007-06-22 18:36 | いもたこなんきん | Trackback | Comments(0)

「責任者でてこい!」  ~ああ、いっぺん言うてみたかった~   

ここ連日腹の立つことばかりが報じられている。生保/損保の保険金未払い、宙に浮いた年金問題、そして、介護を食い物にしたと思われても仕方がないコムソン、国からの補助金と生徒を食い者にしたNOVA。とどまるところを知らない官民モラルハザードの様相。年金問題について言えば、歴代厚相やら組合のことが云々されているが、そんなことは枝葉のこと。要は社保庁に実務遂行能力がなかったこと。年金基礎番号への統一のとき、普通の企業であれば多分こんな風に進めるであろう。
1)トラブルは必ず起こるので、事前にできうる限りのトラブル予測をし、対応策をたてる。2)関係者全員に方針、マニュアルなどを繰り返し徹底。3)小規模なトライアルをやってみて、事前に予想したこと、立てた対策が有効かどうか、マニュアルの徹底度などを確認する。4)本番開始して、必ず出てくる想定外のトラブルに対する対策の立て方、組織を決めておく。5)そして1番大事なことは、何が起こっても必ず原点に戻れるように、旧システム下でのデータを残しておくこと。 こんなところか、多分こんなことは、システム切り替え時の、極々初歩的、一般的な常識で、まさか社保庁がやっていなかったとは思えないのだが・・・。

また、対策についても極めてお粗末。安倍首相が「1年以内に5000万件、1件たりとも残さずに処理する」といっているが、一部の部分については片がつくものの、やってみなくてはわからないというのが本音。首相としては、ああいわざるを得ないだろうが、実務の計画が一向に、出てこないのが気になる。システムの開発などより、突合せをするデーターの信頼性が一番気になるわけだが、ここが不明なので、やっぱりやってみなくてはわからない。政府、社保庁としては、突合せ処理方針、進捗状況、新たに発生するトラブルと対策、費用などをオープンにし、国民の理解と協力を求めていく以外に道はあるまい。

コムソン、NOVAについては、モラルハザード、副作用の対策無しに、規制緩和を急いだ結果である。基本的に規制緩和、民営化は賛成であるが、消費者、利用者、市場が、悪質業者やルール違反業者に、市場から撤退を迫れるような、情報開示、システムが必要である。
そんな意味では、今回の監督官庁である厚労省、経産省のとった、厳しい措置には大賛成である。

いやな話ばかりが続いているが、今はなき、大阪夫婦漫才の名コンビ「人生幸朗・生恵幸子」のいっぺん言ってみたかった「きめ科白(セリフ)」で締めてみるか。「責任者、出て来~~~~い!!!!」


さて、次の曲が収められているアルバム、あなたはどんなアーティストを想像しますか?
「明日なき世界」、「風に吹かれて」 、「ラヴ・ミー・テンダー」 、「黒くぬれ!」 「サン・トワ・マ・ミー」 、「イマジン」・・・。

正解は「忌野清志郎」率いるロックバンド「RCサクセッション/カバーズ」というアルバム。
往年の名曲に、忌野が全編あらたな日本語の意訳詩をつけ、反戦・反核のメッセージ・ソングとしたカバーアルバム。当時「RCサクセッション」が所属していた「東芝EMIレコード」は、原子力発電システムを事業にしている親会社に気兼ねをして、このアルバムを発売停止にしたため、別のレーベルから発売になったという当時話題になったアルバム。オリジナルの発売は1988年8月15日、約20年を経て、デジタル・リマスターとして再発売された。「黒くぬれ!」、「マネー」など、今聴いても強い、まったく色褪せないメッセージ力を持つ意訳詩。最後の「イマジン」は、この歌の本質をついた忌野の訳詩で最高の盛り上がりをみせる。
ちわきまゆみや三浦友和、坂本冬美などがバックコーラスとして参加しているのも見逃せない。

最近、こんな強烈なスパイスと体臭をもつアルバムがなくなったなあ。もっと世に出てきてもいいと思うが・・。これぞロックの本質。北朝鮮の核開発の行方が不透明、イラク戦争の出口さえ見えないのに、パレスチナがまたおかしくなってきている今。日本でも閉塞感とイライラが増幅しつつある今。こんなときにこそ聴いてみたくなる1枚。


カバーズ
RCサクセション / / ユニバーサルJ
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さて、団塊の世代の諸君!昔取った杵柄の抵抗精神、批判精神を取り戻してみますか?
政治家の皆さん!。団塊の世代は700万人ともいわれるが、これが無党派層などといわれる軟弱な若い世代と違って、「一家言」と「嘘を見抜く目」と「一票」を持つ「へそまがり世代」ですぞ。
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by knakano0311 | 2007-06-20 13:30 | 音楽的生活 | Trackback(1) | Comments(0)

幾度目かの「音楽のチカラ」  ~ たかが音楽、されど音楽 ~   

2,3ヶ月前のことであったか、86歳になる田舎の母親から、「CDを買って欲しい」と頼まれました。音楽好きの母親で、よくラジカセでCDを聞いたり、カラオケの練習をしていましたが、聴くのはほとんど演歌、歌謡曲で、NHK-TVの歌番組を楽しみにしています。一度、息子(私のこと)とカラオケで、「銀座の恋の物語」をデュエットしたいといわれ、のけぞったことがありますが・・・・・。

早速、Amazonで注文し、配送しましたが、買って欲しいと頼まれたCDは「秋川雅史/千の風になって」。今までのジャンルと違ったので、訳を聴いてみると、ひとつは昨年末のNHK紅白歌合戦で聴いたのが契機になったこと。二つ目は2年半ほど前に親父が他界し、その後の心境にこの歌の歌詞がよくマッチしていたことを挙げていました。

本日の朝日新聞の朝刊によると、テノール歌手秋川雅史のうたう、この「千の風になって」、中高年の間でヒット曲になっているそうだ。オリコンの集計では、90万枚を突破。いまも、週1万枚のペースで売れ続けているため、100万枚を突破するのも時間の問題だそうだ。ファンの中心は40-60代。「世代を超えて歌えるヒット曲がない」と言われて、久しいが彼らにとって「肉親の死」という身近なテーマが歌われている。聴くこと、歌うことで癒され合唱サークルなどを通じてどんどんファンが拡がっていっていると発売元は分析している。

「千の風になって」はもともと作者不詳の英語詩を、作家の新井満氏が翻訳して曲をつけ、自ら歌ったことから始まる。「私のお墓の前で泣かないでください・・・・」という死者が生者を思いやるという発想に驚かされたと新井満氏は語る。

死者を祀るお墓、仏壇という日本人古来の仏教を中心とする死生観から、「死者は風になったり、光になったり、鳥なったりしてあなたのそばにいる・・・」という、もっと古い、万物に生が宿るというアニミズムに、この世代は心を揺り動かされているのだろうか?

千の風になって
秋川雅史 / / テイチクエンタテインメント
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6月18日(月)のNHK「クローズアップ現代」。「坂井泉水・時代を励ました歌」。

ZARDのボーカル、坂井泉水(いずみ)が若くして逝った。90年代1680万枚もCDが売れた。メディアへの露出も極端に少なかった。番組では、何人もの人が、彼女の歌に勇気付けられ、生きる意欲をもらったと証言。若者にとって、神でもなく、ヒーローでもなく、スターでもなく、「等身大の同時代の伴走者」。

いままで一度も聴いたことはないが、かれらの証言を聞いて、アルバムを聴いてみようと思った。

BEST The Single Collection~軌跡~

ZARD / ビーグラムレコーズ


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by knakano0311 | 2007-06-20 10:52 | 音楽のチカラ | Trackback | Comments(0)

我が家の歳時記   ~梅雨の花菖蒲ドライブ~  

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6月の「花」歳時記第2弾は、三田(さんだ)、永澤寺(ようたくじ)の「花菖蒲」。永澤寺は1370年頃、後円融天皇の勅命により、建立された古刹。建立の600余年前から、この山里周辺には「ノハナショウブ」が自生していたと伝えられている。当時、永澤寺に参詣する人々は、花の咲く日を待ち望みながら、はるばるこの寺を訪れ、その清楚な花姿を愛でたしょう。こうした人々の昔日の夢に思いを馳せながら、昭和50年に永澤寺に隣接して、「永沢寺花しょうぶ園」は開園した。33,000平方メートルの敷地に全国各地から選んだ優良種を育成し、現在は650種300万本に及ぶ花しょうぶが、6月上旬から7月上旬にかけて一斉に花開き、訪れた人々の目を魅了している。今日は休みとあってやや人も多かったが、庭内は広いため、まったく気になりませんでした。菖蒲の紫、白、ピンクなどの色鮮やかさ、すくっと立っている風情、華麗を競うような一面の群生。見事の一語に尽きる花しょうぶ。

また、この季節では見られないが、牡丹園、水芭蕉園、芝桜の花のじゅうたん、寒椿などもあり、四季折々の花を愛でることができる花の寺。

さあ、お供は、さわやか・オーガニック・美人・ジャズボーカル「サラ・ガザレグ」の第2弾「Return To You」。最新作は、オリジナル曲5曲のほか、ビリー・ジョエル、ジョニ・ミッチェル、レナード・コーエン、ポール・マッカトニーらのポピュラー系の曲のカバーが収録されている。前作「ユアーズ」はスタンダード系だったのに比べ、選曲にポピュラー色が強くなっているが、決してJAZZでなくなったわけではない。ジャズの色合い、フィーリングを強く残しながら、新しい彼女の音楽の世界へ脱皮したという印象。

リターン・トゥ・ユー

サラ・ガザレク / オーマガトキ



「Sara Gazarek - Makes Me Feel This Way」

         


帯にいわく、「若葉の薫りただよう、さわやかなティー・タイム・ミュージック」。
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by knakano0311 | 2007-06-17 16:07 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)

続々々々・ジャズはおやじの音楽か?  ~和・JAZZの復刻~  

「和・JAZZ」が復刻しているという。CDショップを覗いてみたが、確かに「和JAZZ」の復刻コーナーが設けられている。白木秀雄、松本英彦、宮澤昭・・・・。レコード各社が、1950-70年代の日本人JAZZプレイヤーの作品を復刻、再発売しだしている。確かに我々がJAZZに魅せられた時代は、米国のJAZZ一辺倒で、一部日本のプレイヤーの人気はあったが、彼らも演奏するのは米国のスタンダードJAZZであったし、私自身も当時は、やはり米国産JAZZに傾倒していた。
しかし、このブログでも何回も述べているように、JAZZがワールド・ミュージック化するにつれ、どこの国の人間であるとか、米国製スタンダードナンバーであるとかは意味がなくなってきたのではないかと思われる。ヨーロッパへ行けば、本場米国を凌ぐほどJAZZは盛んであるし、日本でも町おこしのイベントとして日本中、随所で「JAZZフェスティバル」が行われている。
この復刻ブームは、「我々団塊の世代の、回帰現象、懐古趣味の影響もあるかもしれないが・・・・・」と思いきや、「ベテランファンが懐かしさで買うより、クラブ通いの若者たちがカリスマDJの勧めに飛びついて買っている。(杉田宏樹氏)という。それはそれでうれしいこと

朝日新聞によると、きっかけは、欧州の人気DJたちが、音源として日本の古いJAZZを取り入れ、やがて日本のDJたちも注目しだしたという。
人気クラブDJでもあり、JAZZプロデューサーでもある須永辰緒氏は「和か洋か、というのは意識してない。ネタとして踊れるかどうかだけ。ただし日本にも世界に誇れる最高にヒップな音楽がたくさんあった。」

経過の分析はどうでも、日本人のJAZZの魁、先達たちの足跡が評価され、見直されることはいいことに違いない。こんなことが、JAZZが若者に浸透していくきっかけとなれば・・・。

その須永氏選曲のアルバム。かって30年前ぐらいか、若者からおじさんをJAZZファンに引きずり込んだ、今で言えば、スタイリッシュ・女性ボーカル「阿川泰子」の編集盤。

TATSUO SUNAGA DIGS BEST OF YASUKO AGAWA

阿川泰子 / ビクターエンタテインメント



「ムッシュウ・かまやつ」こと、「かまやつ・ひろし」のお父さん、私にとってもおやじくらいの年齢か?ティーブ釜萢(かまやつ)が、唯一残したといわれるスタンダード・ボーカル・アルバム。
「It’s A Sin To Tell A Lie」など、日本にJAZZが入ってきたころの古きスタンダードの名曲が聴ける幻といわれたアルバム。

Sing a Simple Melody

ティーブ釜萢 / キングレコード



多分JAZZ歌手を志したが、その美貌、声の質から、ムード歌謡の女王的存在となってしまった松尾和子のJAZZ・ボーカル復刻盤。和モノ・マニア垂涎の超レア・アルバムだった。
「いそしぎのテーマ」、 「思い出のサンフランシスコ 」 、「いとしのヴァレンタイン 」、 「 あなたと夜と音楽と」など真剣に、ワンフレーズ、ワンフレーズ丁寧に歌われるスタンダードがいい。
但し、下のジャケットはミスで別物なので、正しく悩ましいジャケを添付。これが間違っていては何のためのジャケ買いかと思われる。

夜のためいき

松尾和子/ディウレコード



一方でこんな記事も眼にとまった。
小学校のブラスバンドでアルトサックスを吹いていた少女。6年生でチャリー・パーカーを聞いてJAZZに目覚め、中学3年、14歳で「ビリー・ホリデイ」の伝記を読み、同じ年齢でビリーが生活のため、ライブハウスに出演していたことを知って、都内のライブハウスに片っ端から出演したいと電話をかけた交渉した少女。16歳でデビュー、すでにアルバム5枚を発表している若手サックス奏者「矢野沙織」の記事。デビュー5年にして、早くも初のベスト盤が発売されるという。

矢野沙織 BEST~ジャズ回帰~(DVD付)

矢野沙織 / Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M)



彼女は、20歳にして正しいビバッブの継承者に思える。

「砂とスカート - 矢野沙織」

          
 
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by knakano0311 | 2007-06-16 13:05 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

我が家の歳時記   ~梅雨の紫陽花ドライブ~ 

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本格的な梅雨が始まる前にと、我が家の「花」歳時記、今月は「紫陽花(あじさい)」。どこにでもあるおなじみの花で、日本各地にもあじさい名所は、たくさんあるでしょう。本日訪れたあじさい名所は、「関西花の寺200選」にも選ばれたという、福知山の「丹波あじさい寺・観音寺」。高野山真言宗のこの寺は、その名の通り、福知山市観音寺の山すそにあります。この時期、深い青色のあじさいが満開で、山すそ斜面に拡がる伽藍、境内の庭園、木々の緑によく映え、それは美しいあじさい寺でした。これから7月までが見ごろとのこと。住職はかなりの趣味人らしく、「相田みつお」ばりの、詩画が達者らしく、境内のいたるところに張ってあり、小さな展示館まであります。なかなかのもので、お経などよりも仏教伝道の効果はあるのではないかと思います。

そのなかから1句。

           「楽に生きる」

   無理をせず
      素直に
        自然に生きていたい
             その折々に
                  色を染めて咲く
                      あじさいの花のように    丹波あじさい寺  實英

凛とした境内の静けさと色鮮やかな紫陽花。散策後、茶室でお抹茶と、あじさい饅頭をいただき、しばしの休息後帰宅しました。

例によって、今日のドライブのお供は、「Stockholm Jazz Set/Jazz Lovers」。
ストックホルム在住のJazzミュージシャンで結成されたセクステット(6人編成)。このアルバムは、ジャンルを超えた名曲の数々に新しい息吹を吹き込もうと企画されたアルバム。このグループ、北欧のJAZZ界でかなり話題になっているという。曲は、バカラックの「アーサーのテーマ(ニューヨーク・シティ・セレナーデ)」にはじまり、オーリアンズ「Dance With Me」、ニルソン「Without You」、シャリーン「愛はかげろうのように」、ボブ・スキャッグ「We’re All Alone」、U2「With Or Without You」などの「奇跡の名曲」と呼ばれる、「愛のバラード」が次々とつづく。ボーカルは「ジョセフィーヌ・ニグレン」、ファルセットがかすれる特長のあるハスキー・ボイスが、たまらなく心地よい。

インディ系のせいか、Amazon にはデータがないので、HMVにあったデータ、ジャケットを転載しておきます。
レーベル;Rambling Records  発売日;2007年5月10日 カタログNo;RBCP2336

【曲目】
1 Arthur's Theme   2 Dance With Me   3 I Believe   4 Without You  
5 I've Never Been To Me  6 I Need You  7 If We Hold On Together  
8 Runaway   9 We're All Alone  10 You Gotta Be  11 You're The Inspiration  12 With or without you

Jazz Lovers

stockholm jazz set / Rambling RECORDS



2枚目は「noon」の最新アルバム「WALK WITH THEE IN NEW ORLEANS」。どの曲も皆、noon スタイルで的をはずさないできばえですが、おなじみのラスト3曲、「A Song For You」、「君の瞳に恋をして」、「恋しくて」は出色のアレンジとできばえ。あのBEGINの「恋しくて」のカバーは、アコースティック・ギターとトランペットのみのシンプルでゆったりした伴奏で、心に沁みるバラードの逸品に仕上がってます。

WALK WITH THEE IN NEW ORLEANS

noon / ビクターエンタテインメント



「a song for you - Noon」

          
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by knakano0311 | 2007-06-13 23:40 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)