大屋地爵士のJAZZYな生活

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ピエール・バルー    ~ ダルトニアンに生まれて ~ 

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(写真 朝日新聞より)

「ピエール・バルー」。私がBOSSA NOVAに魅せられたのは、クロード・ルルーシュ監督の映画「男と女」からである。劇中、ヒロイン「アヌーク・エーメ」のかっての夫で、命を落とすスタントマン役が「ピエール・バルー」であった。バルー自ら劇中で歌う、ダバダバダ・・・で始まる有名な「男と女」のテーマ曲、ボサノバとその創始者への「讃」でちりばめられた「サンバ・サラヴァ(男と女のサンバ)」。映画の素晴らしさは勿論、当時初めて聴くボサノバ、その新鮮な衝撃は今でも憶えている。それほど魅かれながらも、その後あまりバルーの歌を聴くことはなかった。

その「ピエール・バルー」の9年ぶりの新作が発売されるとの朝日新聞の記事。9年間の間にポツポツと作り溜めたものを17曲収めてあるという。録音はパリ/ヴァンデ/東京で1999年から2006年に渡って断続的に行われ、ようやく1枚の作品として完成。タイトルは「ダルトニアン」。
テーマは特にないらしいが、73歳になる老境を迎えたバルーが過去を追想する曲が目立つという。「私は散歩者。世界中を漂い、歌で物語をつむぐ」と語るバルー。

アルバムタイトルの「ダルトニアン」は色覚異常の意味。バルーも色覚異常で、「だから、肌の色で人種差別はしない」と彼は語る。実は私も「ダルトニアン」。「赤緑色弱」という色覚異常。そのことでいじめや差別を受けたことはないが、小中学校のころの身体検査で例の色覚検査表で、いつも引っ掛かっていた。他人には見えるものが私には見えず、見えないものが見えるので自分でもいつも不思議であった。私の場合、モノトーンの世界ではないので、運転免許も取れたし、日常生活にはまったく意識もしないし、不自由もなかった。ただ、大学受験のとき、色彩を扱う美術、建築系、薬などの色の見分けが必要な、化学、医学、薬学系の入学には制限があった。
新聞のバルーのコメントに強く惹かれ、アルバムを聴いてみる気になった。

ライナーノーツをみてびっくりした。かれの夫人は「あつ子さん」という日本人であり、ここ10年ほどは、パリの自宅とヴァンデの別荘と東京の自宅の3ヵ所を行き来しているという。
また娘のマイアは日本で演奏活動をしている、ミュージシャンで、素性はよく分からないが、「ちんどんプラス金魚」という変わった名前のバンドでサックスとボーカルを担当しているという。そのバンドもアルバムの録音に参加しているので、なぜ東京で録音?という疑問も氷解した。

ウクレレ7人編成のグループ「ウクレレ・クラブ・ド・パリ」との快適なスウィング・ナンバー「ア・クーダ・・・」に始まり、「冬、深夜、街」などをモティーフにした愛のバラード「夜更けに」。あつ子夫人に捧げたジョビンの名作「コルコヴァード」の仏語カヴァー、愛し合う男女でも同じ経験への記憶がまったく違うことを唄った「記憶」。彼の生き方をタイトルとして表わした「ダルトニアン」。作曲は愛娘マイアでデュエットも披露。最近では「マデリン・ペルー」によって取り上げられ大ヒットしたナンバーで、ビリー・ホリディが唄ったJAZZスタンダード「ケアレス・ラブ」に自身が仏語詩をつけ、ホリディに捧げた「ビリー」。チャップリンの「モダンタイムズからの「ティティナ」、そして自身のカバー「ラスト・チャンス・キャバレー」。前半、日本語で唄っているのは、彼の盟友で、シャンソン歌手にして作家、クラブ「青い部屋」のオーナー、「戸川昌子」。

17篇の珠玉の人生がつまった、少年のような目を持つ73歳のピエール・バルーの最新アルバム。

ダルトニアン(DVD付)

ピエール・バルー / オーマガトキ



「Billie ( Careless Love ) - Pierre Barouh」

          

1960年代ブラジルに渡り、生まれたばかりのボサノバをフランスに紹介し、「男と女」、アルバム「サラヴァ」に結実した。「映画監督になりたかった。でも小さいときは無理だったから、14歳のとき、紙とペンとギターを持って旅に出た。・・・・・」
ピエール・バルー監督が過去、現在、未来をつなぐ美しきブラジル音楽へのオマージュを、ロードムービー的に描いたドキュメンタリー。40年近い時空を超えた音楽の連鎖。



SARAVAH 「時空を越えた散歩、または出会い」 ピエール・バルーとブラジル音楽1969~2003~
/ オーマガトキ
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by knakano0311 | 2007-07-28 18:42 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

マーケッターとしてのシニア考(4)    ~前略 馬場俊英様~   

馬場 俊英 様

前略
私は現在61歳、昨年3月に37年間働いた会社で定年を迎え、現在は、年金を受給する傍ら、過去の経験を活かしながら、コンサルなどをして「半労・半遊」の生活をしています。
先日、「能勢町浄瑠璃シアター」でのコンサートを聴きました。「ザ・サンデー」、NHKなどのTV番組で馬場さんを知り、一度コンサートを聴きたいと思っていたところに、隣町の能勢町でコンサートがあったからです。あいにくの大雨の中、そんなに広くはないホールを満員にした聴衆の皆さんの年齢層は、10代から60代と広い層でしたが、20代後半、30代、40代の方が中心で、ごく普通のひと、どちらかといえば地味目のお客さんが多かったと思います。

馬場さんの声質は、クリアーなので、初めて聴く私にも、その歌詞が明瞭で、メッセージははっきり伝わってきたと思います。挫折をした人への暖かなまなざし、悩める人への励まし、迷える人の共感を感じ取れるからこそ、コンサートの後半、お客さんは総立ちになって盛り上がっていたと思います。馬場さんの歌によって癒されている、私より2,3世代あとのごく普通の人達への共感を覚えている自分を感じながら、コンサートを楽しむことができました。

「団塊の世代の我々には聴く歌がない」とよく言われます。昨年、多くの団塊世代が訪れたという、「吉田拓郎/かぐや姫」の「嬬恋コンサート」、再びのヒットを昨年末、記録した「寺尾聰/リ・クール・リフレクションズ」もおなじく青春への回帰現象。馬場さんやZARD・故坂井泉水さんがいる世代とは違って、今現在、励まされ、癒される歌がもてないことがないのがわれわれ団塊の世代であるような気がします。

そこで、お願いがあります。
かって、30、40代、高度成長の中で必死に働いて日本を支え、バブル破綻以後はリストラの波を受け、人生の中で、挫折もし、傷つきもし迷いもしたが、今は乗り越えてこの歳を迎えている我々。今後平均寿命80歳の中で、老いや孤独や病や死と直面しながらも、家族や仲間や地域とともにあと20年は生きていく我々。そんな我々団塊の世代が、自分を残された自分の未来を、再認識し、再スタートできる歌を、今40歳の馬場さんに歌って欲しいと思うのです。
癒される歌が「千の風になって」だけでは、淋しすぎます。
非常に勝手なですが、かってGS、フォークやロック、エレキ、JAZZに夢中になった音楽好きのシニアたちを代表してお願いいたします。

7/25発売のNew Single 「スタートライン 4 Songs」と、大阪フェスティバルホールでのコンサートの成功、また今後の活躍をお祈りいたします。

                                                      敬具

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

馬場俊英 (40歳);
30歳を大分過ぎてブレークした、遅咲きのシンガーソングライター。
長い間売れず下積みが長かったが、日本TVの「The・サンデー」やNHKなどで取り上げられてブレークし、大阪城野外音楽堂でのコンサートを果たし、大阪フェスティバルホールでのライブツアーが決定している。



人生という名の列車
馬場俊英 / / フォーライフミュージックエンタテインメント
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by knakano0311 | 2007-07-26 16:30 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)

我が家の歳時記・文月編    ~天神祭は鱧で一杯!~  

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いよいよ関西地方も梅雨が明けて、一斉に蝉が鳴きだした今日、浪花は「天神祭り・宵宮」の日。明日25日は御神体が、川を渡る「船渡御」と夜は、あまたの電飾船と5千発の花火のオンパレード。帰りの電車でも、宵山に出かける浴衣姿の若い娘をたくさん見かけました。まさに「ギャルにも衣装」。台風一過の7月16日は「祇園祭・宵山」で、ここから近畿地方の「祭り」が始まります。
天神祭りのあと、あちこちの花火大会や盆踊りを交えて、8月16日の「大文字・五山送り火」でクライマックスに、そして、23日の「地蔵盆」へと祭りがつづく。それが終われば、もう秋の気配がすぐそこに。

昔は、祭り好き、花火好きで家族とよく出かけたものだが、子供も大きくなり、自分も年をとるにつれて、人ごみはもうたくさんという気になってきている。この時期の関西独特の料理「鱧(はも)の梅肉あえ」を肴にビールで一杯が一番である。この鱧、関西地方独特の料理で、小骨が無数にある鱧の骨を細かく切って、食べるのに邪魔にならないようにする、いわゆる「鱧の骨切り」ができて、和食の料理人としては一人前といわれるそうだ。この時期は、料亭、割烹、小料理屋、居酒屋、関西地方なら天神祭りのこの時期に、鱧を食べなくては何事も始まらないといわれるほど酒飲みは鱧を食べる。勿論、気の利いた魚屋にも、スーパーにも骨きり済み(最近、鱧の自動骨きりマシンってのをTVで見ましたが・・)の鱧がおいてあります。

さあ鱧でビールを・・・・・・!!!!

BGMは「夏こそラテン!」。日本発のサルサで世界中にその名をとどろかした、むしろ外国のほうが知名度が高い「オルケスタ・デ・ラ・ルス」。ラテンの王様"ティト・プエンテ"が参加し、世界的名声を得た デ・ラ・ルスのファーストアルバム。最後の「私はピアノ」のサルサバージョンは切なく、悲しく、そして美しい。

サルサには国境はない
オルケスタ・デ・ラ・ルス / / BMG JAPAN
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「I am a piano - Orquesta de la Luz」

          




  
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by knakano0311 | 2007-07-24 23:43 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)

つわものどもが夢の跡  ~旧制高等学校記念館を訪れて~ 

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先日郷里で暮らしている母親のケアをするために帰省した折、郷里松本市にある、まえから訪れたいと思っていた「旧制高等学校記念館」を訪れてきました。私の卒業した高校は、当然新制高校ですが、旧制中学から新制高校になって16回目の卒業であり、その頃は旧制高校と同様な、旧制中学の校風、気風をまだ色濃く残していました。

旧制高等学校。明治時代、日本は急速に近代国家を作り上げるために、西欧文化の吸収と人材の育成が急務であり、そのための研究と教育の機関として、帝国大学が設けられた。しかし高度な教育が中心となる大学への予備過程として、中学校、後の高等学校(旧制)である高等中学が設けられたのが明治19年。いわゆる一高から八高までの「ナンバー高」に続いて、大正7年松本、新潟、山口、松山などの「地名高」が各地に増設された。

(旧制)松本高等学校は、大正8年仮校舎で開校し、11年に講堂を含め全校舎が完成し、現在「記念館」がある「あがた」の地で教育が始まった。戦後昭和25年の学制改革により廃止となり、信州大学として生まれ変わるまでの31年の間に、約5000人の卒業生を送り出している。そのなかに臼井吉見、唐木順三、辻邦生、北杜夫、熊井啓などがいる。臼井、熊井は我が高校の前身の旧制中学校の卒業生でもあるため、彼らにはずいぶんなじみ深いものを覚える。

学制改革により松本高校は信州大学に変わったが、校舎は、大正ロマンの薫りを残す、建築史上も貴重な、大正時代の代表的木造建築で信大移転後も市民や同窓会の保存運動により、修復して残され、現存し図書館、公民館として活用されている。(写真)

独自の人間形成教育、自治自律の精神を尊び、日本の教育史上大きな役割を果たした旧制高等学校の資料の散逸を防ぎ、未来への架け橋となるよう、松高ばかりでなく全国から旧制高校の資料を集め、旧制松高校舎に隣接して、「旧制高等学校記念館」が平成5年設立された。
私の年代より2世代以上上の世代が学んだ旧制高校ではあるが、弊衣破帽、質実剛健、自治自律、文化祭、ファイヤーストーム、インターハイ、コンパ、メッチェンなどのドイツ語・・・など、私の高校時代を通じての人間形成のベースとなっていた数々のものが、この記念館にはすべて詰まっていた。まさにタイムカプセル、夢の跡。館内には卒業生と思しきご夫婦もちらほら。

見学を終え、うっそうたるヒマラヤ杉に囲まれた館内の喫茶店に落ち着くと、そこには、時の流れをゆっくりと感じさせるようなオールドファッションのJAZZが流れていた。

ウォーム・アンド・ウィリング(紙ジャケット仕様)
アナ・マリア・アルバゲッティ / 東芝EMI
ISBN : B000803ESM
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高校時代、同級生などに触発されて、阿部次郎「三太郎の日記」、谷崎潤一郎「陰翳礼賛」、西田幾多郎「善の研究」、臼井吉見、唐木順三などを一通り読んだが、書名は覚えているが内容は記憶にないし、その後二度と読むことはなかったように思う。しかし、辻邦生だけは違っていた。海外や戦国時代の人物に題材をとり、その精神性を典雅、清冽な文体でつづった小説群を次々と夢中になって読んだし、社会人になってからも読み返した。ローマ帝国の皇帝の苦悩「背教者ユリアヌス」、織田信長と宣教師の物語「安土往還記」、本阿弥光悦、俵屋宗達、角倉素庵の情熱と執念をめぐる「嵯峨野名月記」、歌人西行の生き様を描いた「西行花伝」など、多分、今読み返しても心が躍るであろう。

安土往還記
辻 邦生 / / 新潮社
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高校時代の記憶に残るものは小説よりむしろ映画であった。青春時代に見た、青春傑作映画のひとつがある。われわれのバンカラを旨とする高校時代とは、まったく違う青春を描いた傑作、監督ロバート・ワイズ、音楽レナード・バーンスタイン、振り付けジェローム・ロビンズによる「ウエストサイド物語」。ニューヨークの下町、移民の街ウエストサイド。はじめてNYへいったとき、「ブロードウェイから西の区域は、夜は絶対行かないこと」と釘をさされたウエストサイドを舞台にした映画。反目する移民グループの愛と悲劇を描いた傑作。みずみずしいタッチと迫力とキレのあるダンスシーン、指を鳴らして「Boy、Boy、Crazy Boy・・・」と唄い踊るシーンのかっこよさ。
しかもジョージ・チャキリス、ナタリー・ウッドという当時無名に近い俳優を起用したが世界中で大ヒット。わたしの記憶に今でも残る名作。

ウエスト・サイド物語 コレクターズ・エディション
/ 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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ウエスト・サイド物語
サントラ / / Sony Music Direct
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「West Side Story- Cool 」

          
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by knakano0311 | 2007-07-22 16:20 | ふるさとは遠くにありて・・・ | Trackback | Comments(0)

ちょこっとドライブ、ちょこっとグルメ   ~実践的定年生活術~  

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写真「パティシエ・エス・コヤマ」HPより

定年前はあれもこれもしようと、結構大げさな事を考えていたが、実際定年を迎え新しい生活が始まってみると、日々の生活の中に、変化や、楽しみ、贅沢、趣味などを、長続きさせながら潤いある生活を定着させるには、「ちょこっと×××」というのがいいようである。たとえば趣味にしても、すでに趣味が確立している人は、もっと深くはまり込んでいくこともできるが、これから趣味を探そうとしている人には、最初から大げさに、本格的に取り組んでいくのはリスクが大きいと思う。いやになったら、合わないと思ったらすぐにやめて別の方向を探せるように構えておくほうがいいと思う。負担や重荷なるのであればやめたほうがいいし、自分に合う趣味や価値観が合う何かが見つかるまで、いくつでも転々としても一向に構わないと思う。

そんな意味で私は、思い入れの強い趣味のJAZZと映画も含め、「ちょこっと×××」を実践してます。仕事は週3日程度の「ちょこっとワーキング」、このブログも、その日の気分まかせのきままな「ちょこっとブログ」。そして行動力の源泉は「ちょこっと好奇心」。本日のブログは、「ちょこっとドライブ、ちょこっとグルメ、ちょこっとウインドウ・ショッピング」の報告。

まずは、いくつものコンテストで賞をとった、評判のおいしい「パティシエ」があると人づてに聞いていたので、そのパティシエさがしから始めました。すぐ見つかりましたが、我が家から、車で40分ほどの三田近くのニュータウンになか。「パティシエ・エス・コヤマ」。中々オシャレなお店で行ったときは、店内は若い奥さん方で一杯。パティシエとブランジェリーとカフェからなるお店で、評判のロールケーキとブルーベリー・パイを買いました。評判の「コヤマロール」、スフレのようにフワフワの生地が、口の中でしっとりととろけ、丹波名物のマロンとハーモニーが他では味わえない上品な味。店の雰囲気、店員の対応など勿論、味も含め、評判になるのも当たり前の素敵な店で、我が家のグルメ定番の店がひとつ増えました。

さあ、ランチはと!ということで、これも前から目をつけていた、ビールメーカ「キリンビール」の丘の上の工場の敷地内にあるレストラン。ビール工場見学のお客さんのためのビール試飲ならびに食事のためのレストランを一般の人にも開放している、知られざる穴場的であるが開放的で眺望のいい本格的レストラン。スープ、パン、サラダ、真鯛のポワレ、コーヒーのセットで1600円と極めてリーゾナブル。またコーヒー、スープ無しの1000円のランチも。残念なのは無類のビール好きのドライバーの私はビールが飲めないこと・・・・。

一杯のコーヒーと、一面の緑に、気分と目を休めたあとは、「ちょこっとShopping」。そのレストランのすぐ近く、つい2週間ほど前にオープンしたばかりの100店舗ほどのブランド・ショップが並ぶアウトレット。とりたてて欲しいものもなく、ウィンドウショッピングを楽しみ、隣接するモール内のスーパー・マーケットで食料品を買い込み帰宅。

こんな「ちょこっと×××」を日々繰り返しながら、充電期間の生活をしばらくは楽しもうと思っています。「ちょこっとドライブ」のお供は、久しぶりにゴージャスなJAZZボーカルで「ダイアナ・クラール/フロム・ディス・モーメント・オン」。「いまこの瞬間から・・・・」とでも訳すこの歌がぴったりな、わが定年後のJAZZYな生活。


フロム・ディス・モーメント・オン(初回限定盤)(DVD付)
ダイアナ・クラール / ユニバーサルクラシック
ISBN : B000GG4C3E
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やはり、魅力たっぷり、「わが心のミューズ」と呼ぶにふさわしい。

「Diana Krall - How Insensitive」

          

もう一曲。この哀愁、この色気 ・・・。

「Diana Krall - Boulevard of Broken Dreams」

          
 
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by knakano0311 | 2007-07-20 17:57 | 音楽的生活 | Trackback(1) | Comments(0)

欧州JAZZY紀行(番外編)  ~最強?の日本文化~ 

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パリ郊外で開かれた、欧州最大の漫画・アニメ紹介イベント「ジャパンエクスポ」、今年は5.5万平米の会場に8.3万人が訪れたそうだ。1999年に漫画好きのフランス人学生が交流イベントとしてはじめたのが発端。今年で8回目を数えるそうだ。「オタク」のイメージが強いので、このようなサブカルチャーのイベントには政府は及び腰だったのが、漫画通を自称してはばからない「麻生外相」が和製ポップカルチャーを、文化外交の新しい切り口として活かす方針を打ち出してから少し風向きが変わってきた。
海外の日本の漫画・アニメに対する関心度はかなり前から高く、海外の都市の大きな書店へ行くと必ず「MANGA」コーナーがあり、日本のアニメの訳本がたくさん積んであった。ニューヨークでも、ロンドン、エジンバラ、パリでもそうであった。またおもちゃ屋や電子ゲームを売っている店では、ドラゴンボールのキャラクター人形や、任天堂、SONY製のゲーム機向けのRPGゲームも山ほど売っていたし、日本に来られたお客さんからは、「子供のお土産に買いたいが、ポキーモーン(ポケモンのこと)はどこに売っているのか?」という質問も数多く受けた。子供向けにせよ、海外各国のTVでどれだけ日本のTVアニメを観た事か。
ヨーロッパやNYの街を歩いていると、「KATSUHIRO OOTOMO を知っているか?」と、よく尋ねられもした。あの「Akira」原作の「大友克洋」のことである。

日本語という難解な言語、神道・仏教などの非キリスト教に基づく精神風土、実体は資本主義、民主主義とは、いささかかけ離れている政治・経済風土など、よくいえば「ミステリアス」、悪く言えば「何を考えているか分からない」などと評される日本だが、技術と並んで、アニメがこれほど彼らに通ずるのは何故だろうか?これは欧米だけではなく韓国・中国などのアジア諸国へいっても同じ現象を眼にする。原因は私にはよく把握できないが、2流の政治・経済とは違い、これはもう「日本発アニメ・漫画」には、カルチャーとしてグローバルに通ずる強い「何か」を内包していると考えざるを得ない。

和製ポップカルチャーを、文化外交の新しい切り口として活かす方針を打ち出した麻生外相、近頃の政治家には珍しい、「発想、視点」の持ち主と見た。

たかがアニメ、などと決して馬鹿にできない「アニメ・JAZZ」があります。
アニメのJAZZといったら、真っ先に、この人をあげざるを得ない。「大野雄二」の「ルパン三世シリーズ」である。自身の作曲したテーマをJAZZでセルフカバーしたシリーズ。
バージョンや趣向を変えて、5,6作出ているのではなかろうかと思うのだが、私のオススメは気合の入った第一作と、気負いが取れてリラックスした2枚。

LUPIN THE THIRD“JAZZ”

大野雄二トリオ / バップ



LUPIN THE THIRD「JAZZ」the 2nd

大野雄二トリオ / バップ



「大野雄二トリオ - Theme from Lupin The Third 」  ちょっと珍しい「シンシア・デューベリー/Cynthia Dewberry」の歌うボーカル・バージョンで ・・・。

          

ルパン・ザ・サード JAZZ cool for joy
大野雄二トリオ&フレンズ / / バップ
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次は、宇宙を股にかける賞金稼ぎ「カウボーイ」たちの活躍を描いた人気アニメシリーズ、「COWBOY BEBOP」のサントラ盤CD、第1作。アニメシリーズの毎回が1本の映画を見ているようなクオリティの高さで、ファンの高い支持をえたが、それにもまして、甲殻機動隊、マクロスなどの作曲を担当した「菅野よう子」が、同じく手がけたサントラが実に見事。派手なビッグバンドのブラスセクションの響きに満ちた曲、スピーディでスリリングな曲、渋いブルースまで、第一級のJAZZ・オン・パレード。アメリカ、フランス、東京と世界各地でレコーディングされたというから、まさしくグローバルな素晴らしいミュージシャン達のプレイを堪能できる。シートベルツののっけの演奏から圧倒されます。

COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 1
シートベルツ / / ビクターエンタテインメント
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最後は「知っているか?」とよく聞かれた、自身の原作漫画を自身の監督でアニメ映画化した大友克洋の「Akira」のDVDをあげておきましょう。音楽担当は、あの「芸能山城組」。

AKIRA DTS sound edition
/ ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B00007AJUS
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by knakano0311 | 2007-07-19 16:55 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

ジャズ・オーケストラの魅力   

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ジャズ・オーケストラ、ビックバンドにとっては厳しい時代だという。確かに音楽の趣向が変わり、キャバレーのような常設で演奏できるような場所も少なくなり、フルバンドを必要するような歌手も少なくなってきている。サババルして活躍しているのは、東の「原信夫と♯アンド♭」、西の「北野タダオとアロー・ジャズ・オーケストラ」くらいか。かっては洋の東西を問わず、またJAZZだけでなくラテン、タンゴ、フレンチ・ポップスなどキラ星のごとくフルバンドがあったのだが・・・・。

あの、管楽器を中心にしたきらびやかな音、浮き立つようなリズムセクションに魅了されたものだが、ビッグバンドに不可欠な条件とはなんだろうか? ひとつには、卓越したアレンジの力。二つ目は、絶妙なアンサンブルとアドリブを形成する個々のプレイヤーの実力。

そんな条件を満足する最高のコンテンポラリーなビッグバンド、JAZZオーケストラが、「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ」、「熱帯JAZZ楽団」であろう。

「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ」。1984年「マンハッタン・ジャズ・クインテット」を結成したデヴィッド・マシューズが、そのサウンドをより華やかに、ダイナミックに表現できればという目的で「MJQ」の延長上に結成したJAZZオーケストラである。結成が1989年、「MJQ」結成の5年後、今年で結成18年を数える。「A列車で行こう」、「スイング、スイング、スイング」、「G線上のアリア」など、この18年の活動の中から選りすぐったベスト盤がリリースされた。アレンジの魅力と各ソリストの名プレイが堪能できるからたまらない。

Best of Best~Selected by 川島重行

マンハッタン・ジャズ・オーケストラ / ビデオアーツ・ミュージック



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もうひとつの条件に当てはまる、「日本が誇る」といってもよい、ラテン・ビッグバンド、「熱帯JAZZ楽団」。世界にも通用するパーカッションをリーダーのカルロス菅野ほか3人を擁し、トランペット5人、サックス4人、トロンボーン4人という超迫力編成。またドラムはソロで世界でも活躍する「神保彰」。これでラテン、JAZZをノリノリで演奏されるからたまらない。もうすでに10数枚のCDが出ているが、最新作は、その名も「Let’s Groove」。

熱帯JAZZ楽団 XI~Let’s Groove~

熱帯JAZZ楽団 / ビクターエンタテインメント



「Tropical Jazz Big Band - Let's Groove」

          

暑さを吹き飛ばすのに最高のBGMですよ!
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by knakano0311 | 2007-07-16 18:22 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

奇跡のピアニストの絵  ~フジ子・ヘミング、もうひとつの世界~  

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「フジ子・ヘミング」というピアニストがいる。

「奇跡のピアニスト」、「魂のピアニスト」と呼ばれる、あのピアニストである。その過酷で数奇な半生が、1999年NHKのドキュメンタリー番組「フジ子~あるピアニストの軌跡」で放送されるやいなや大反響を巻き起こした。同年発売された1stアルバム「奇蹟のカンパネラ」がクラシックとしては異例の大ヒット、現在もまだ売れていて100万枚を超えているという。当時、めったにクラシックのCDは買わない私も、NHK番組をみて感動し、「奇蹟のカンパネラ」は買った。その後、日本ゴールドディスク大賞を4回受賞。日本で最も有名で人気のあるクラシック・ピアニストである。その「フジ子・ヘミング」に、もうひとつの世界があった。

先日、徳持耕一郎氏の鉄筋彫刻を見に、神戸の「ギャラリー春志音(ハルシオン)」へ行ったときのこと。「イングリット フジ子 ヘミング もうひとつの世界 ~美しい旋律の新作版画展~」が併設されていた。むしろこっちが主だった。フジ子・ヘミングさんのファンの方は周知のことだったかも知れないが、彼女が絵を描くことも初めて知ったし、その絵が、また心温まる素晴らしい絵であることも初めて知った。画廊のSさんによると、彼女のエッセイや自伝などにあるように、幼少の時分から絵を描くことが好きで、折にふれて水彩や素描などを描いていたようである。その絵画の才能に着目したある団体が「フジ子・ヘミング もうひとつの世界展」という絵画展を開催した。その絵に魅了された多くのファンの要望により、一切外へは出ない彼女の絵を版画という形で、彼女の承認のもとで限定発売が実現したそうである。その版画展であった。

あらためて、彼女の自伝、エッセイを読んでみると、信仰、音楽、絵、猫、ピアノ、花・・・、彼女が大切に思っているこれらのものに対する想いがつづられており、まさしく彼女の絵はそれらがテーマであり、彼女の生き方から自然に生まれたものであるということがよく分った。神は過酷な半生を彼女に与えたが、音楽だけでなく「絵を描く」というもうひとつの素晴らしい才能も与えた。

妻も気に入った彼女の版画を一枚求め、なにか音楽に関係のある絵を飾りたかった居間に早速掛けました・・・・・。

紙のピアノの物語

著者: 松永順平 画家: フジ子・ヘミング (講談社)



絵の才能も豊かなフジ子の初めての絵本!「紙のピアノの物語」
本物のピアノが買えなくて、母の手作りの紙のピアノで練習してきた少女。
一粒の涙が奇蹟を起こした!


フジ子・ヘミング〈2〉ピアノがあって、猫がいて

ショパン



「私の演奏を聴いて癒される人がいるかぎり、私は演奏し続ける」(本文より)。数奇な運命に翻弄されながらも、決して失われることのなかったピアノに対する情熱と、すべての生き物に対する「愛」。のピアニスト、フジ子・ヘミングが、その半生を振り返りながら綴った音楽、恋、家族、そして、生きることの意味。そこかしこに彼女の素描を見ることができる文庫。

天使への扉 (知恵の森文庫)

イングリット・フジ子・ヘミング / 光文社



この本から、クラシックだけでなくJAZZ音楽に通ずる彼女の言葉。「演奏はイメージがすべて。そのときの調子やイメージでどんな風にでも弾くことができる・・・。」

彼女の絵をジャケットに使ったCDから。

フジ子・ヘミング こころの軌跡(CCCD)
フジ子・ヘミング / / ビクターエンタテインメント
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by knakano0311 | 2007-07-15 23:10 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

梅雨の一日に  ~心象音楽としてのBOSSA NOVA ~ 

南米の音楽、とりわけ「フォルクローレ」や「BOSSA NOVA」に惹かれるようになったのはいつ頃からだろうか。たぶん高校時代、インカの吟遊詩人「アタウアルパ・ユパンキ」を聴いてからだろう。日本人のラテン好き、ボサノバ好きは日本人の血に流れる共通のモンゴロイドのDNAがそうさせるかもしれない。

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「梅雨の一日に ~環境音楽としてのBOSSA NOVA(2)~」というタイトルで書き始めましたが、サブタイトルと内容を変更することになってしまいました。というのも、前回「環境音楽としてのBOSSA NOVA」で予告していた、「吉田慶子/コモ・ア・プランタ~ひそやかなボサノヴァ」を聴いてしまったからです。私の好きな長谷川きよしの「別れのサンバ」のカバーが流れてくると、バックの切れのいいギター。もしやと思って、クレジットをみると、長谷川きよしが参加しているのです。すっかりうれしくなってしまいました。それにしても、これほどの「ボサノバ唄い」、まったく知りませんでした。長谷川きよし、小野リサにつづく日本人ボサノバ唄いといっていい。
ライナーノーツによれば、吉田慶子はふとしたことからボサノバと出会い、その魅力にとりつかれ、2000年には単身ブラジルへ渡り、1stアルバム「愛しいひと bem querer」を制作したという。本アルバムに収められている主な曲は、ジョビン、モライス、カルロス・リラ、エデゥ・ロボなどボサノバ黎明期の巨匠の曲、古典的ボサノバである。ボサノバの本質とよくいわれる「サウダージ(郷愁)」。日本語でいえば、「郷愁」、「ふるさと」、「夏祭り」、「ほうずき市」などという言葉から我々の心に湧きあがってくる感情とでもいえばあたっているかもしれない「サウダージ」をこれほど心象風景として、表現できている「ボサノバ唄い」も他にいない。
帯にいわく「ささやき声で始まって、ただ終わる美しいひととき」。


コモ・ア・プランタ~ひそやかなボサノヴァ

吉田慶子 / オーマガトキ



さっそく、1stアルバム「愛しいひと bem querer」も聴いてみました。「プリミティブ」、「サウダージ」。 一つ一つの曲に彼女自身が、対訳と解説をつけていますが、それを読むだけで、彼女がどれほどボサノバに魅せられているか、愛しているかがわかります。アルバムタイトルの「bem querer」は、この上もない愛を意味するポルトガル語。まさしく彼女がボサノバに捧げた言葉か? 

愛しいひと bem querer

吉田慶子 / インポート・ミュージック・サービス



「コモ・ア・プランタ~ひそやかなボサノヴァ」から「」。最後尻切れになっているのが残念ですが ・・・。
「吉田慶子 - Nunca(決して)」

          


「プリミティブ」、「サウダージ」を代表する巨匠「ジョアン・ジルベルト」のアルバムから。「ジョアン 声とギター」。全盛期をすぎ、2000年発表の作品。まさにタイトル通り、ジョアンの声とギターのみで奏でている逸品のアルバム。サウダージとはこのこと、シンプルとはこのこと。


ジョアン 声とギター
ジョアン・ジルベルト / / ユニバーサルクラシック
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「想いあふれて - ジョアンジルベルト」

          
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by knakano0311 | 2007-07-08 00:34 | サウダージ | Trackback | Comments(0)

観るJAZZ(2)   ~我が愛しのJAZZシネマ~  

「観るJAZZ」第2弾は、JAZZ映画特集。映画音楽としてのJAZZではなく、JAZZアーティスト、プレイヤー、ショービジネスに身をおく人物が、主人公になっている私のお気に入り映画を特集してみました。すこし懐かしい時代の映画ばかりです。

まず、ハリウッドきってのJAZZフリーク、クリント・イーストウッド監督の「バード」。クリント・イーストウッドといえば、「マディソン郡の橋」で全編JAZZのラブ・バラードをBGMとして最高に効果的に使って見せた監督。この「バード」は、バードというニックネームで知られ、40年代に活躍し、麻薬が原因で死亡したジャズ界の伝説、天才アルトサックス奏者「チャーリー・パーカー」の伝記を映画化。彼の壮絶な生涯を描く。
クリント・イーストウッドが作り上げた時代のムードと雰囲気。そして、フォレスト・ウィッテカーによる力強く感情あふれる演奏。

バード [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ




あのスタンダード中のスタンダード「ラウンド・ミッドナイト」と同名の映画。ベルトラン・ダベルニエ監督、サックス・プレイヤーのデクスター・ゴードンが主演。ヨーロッパを放浪するJAZZプレイヤーとフランスの若者の心の交流を描いた作品。パリのジャズクラブ"ブルー・ノート"。そこへニューヨークからテナー・サックスの名手、デイル・ターナーがやってきた。デクスター・ゴードン演じるデイル・ターナーは、腕は一流だが酒癖の悪いジャズプレイヤーで、アメリカを後にしてヨーロッパを放浪する。大物ミュージシャンとして、ジャズ界に君臨してきたデイルも、酒とドラッグに溺れ、破滅へと向かっていた。そんな彼を支える貧しいデザイナーのフランシスと娘ベランジェ-ル。彼らは言葉を超えた、深い絆で結ばれていくのだったが…。実際のモデルは「バド・パウエル」といわれている。

監督は映画に出てくるバンドをハービー・ハンコック、フレディ・ハバード、ウェイン・ショーター、ロン・カーターなど超一流のジャズ・ミュージシャンによって構成しており、またハービー・ハンコックが音楽監督を担当、'86年度アカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞している。

ラウンド・ミッドナイト
デクスター・ゴードン / / ワーナー・ホーム・ビデオ
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スティーブ・グローブス監督、ミシェル・ファイファー, ジェフ・ブリッジズ 主演「恋のゆくえ」。
冴えないホテルばかりを渡り歩いてきたピアノデュオ「ベイカー・ボーイズ」のフランク&ジャック兄弟。長年つきあいのあったホテルからもクビにされ、これをきっかけに女性ヴォーカルを入れることになる…。女性ヴォーカル、スーザンを起用するのが転機になって大成功をおさめることになる彼ら…。
フランク&ジャック兄弟を演ずるのは、実際の兄弟俳優でもある、ボー・ブリッジス、ジェフ・ブリッジス兄弟。兄弟に波紋を投げかける、女性ヴォーカル、スーザンを演ずるのは、吹き替え無しで官能的な声を披露したミッシェル・ファイファー。音楽監督は、この映画で、アカデミー最優秀映画音楽賞を受賞した、かのデイヴ・グルーシン。彼はジェフ・ブリッジス演ずるジャックのピアノの実際の演奏を担当している。
ファイファーが歌う、想い入れたっぷりの「マイ・ファニー・バレンタイン」。魅力的なその歌声によるスタンダードナンバーの数々は、グラミー・ベストアルバム賞、映画音楽部門賞を受賞した。

オシャレで切なくて、JAZZの調べに酔える第一級の大人の恋愛映画。

恋のゆくえ ~ファビュラス・ベイカー・ボーイズ~
ミシェル・ファイファー / / ハピネット
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恋のゆくえ~ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
デイヴ・グルーシン / / ユニバーサルクラシック
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次は「ジョーズ」で有名な「ロイ・シャイダー」の才能にびっくりした、ボブ・フォッシー監督、ジェシカ・ラング共演の「オール・ザット・ジャズ」。ブロードウェイ・ミュージカルのベテラン振り付け兼演出家(ロイ・シャイダー)の生きざまを主軸に、ショービジネス界に生きる人々の姿を描いたヒューマンドラマ。ストーリーが仲々見えてこないので少し我慢を要するが、死を目前にした主人公が「BYE BYE LOVE」を熱唱するクライマックスは圧巻。

オール・ザット・ジャズ
ロイ・シャイダー / / 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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さあ、ぐっと時代をさかのぼりましょう。オットー・プレミンジャー監督、フランク・シナトラ、キム・ノヴァク主演「黄金の腕」。アメリカ社会問題でもあった麻薬の恐ろしさを映画化した話題作。レキシントンの連邦麻薬対策病院で6ヵ月もすごしてきて、シカゴに舞いもどったフランキーは、車椅子に坐ったままの美しい妻ザッシュに会う。フランキーは妻にレキシントンの病院で習ってきたドラムで生活しようと語る。ところが彼女はそれを喜ばず、トランプ賭博では「黄金の腕をもつ男」といわれているほどの名うてのくばり手の腕を使えとすすめる・・・・。この映画のテーマ曲も一世を風靡した。

黄金の腕
/ ファーストトレーディング
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どうもJAZZ映画となると、酒、麻薬、ばくちが絡むストーリーとなってしまうのが問題。次は健全な?JAZZ映画を2作。最初はアンソニー・マン監督、ジェームズ・スチュワート主演の「グレン・ミラー物語」。
代表作「真珠の首飾り」は、後に妻になる大学時代の同級生ヘレンに贈った真珠のネックレスに由来するなど数々の名曲の生まれた秘話や、独自の演奏スタイルを 貫くために、自分のオーケストラを持つという試みなどが語られるグレンミラーの実話映画。

グレンミラー物語
/ ファーストトレーディング
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上記2作は500円でDVDが買えるというから、たまらない。

スティーブ・アレン主演、バレンタイン・デイビス監督「ベニー・グッドマン物語」。
『グレン・ミラー物語』の大成功に刺激されて製作されたものだが、スウィング・ジャズの黄金時代を築いたクラリネット奏者ベニイ・グッドマンの半生を描いた音楽自伝映画。ベニーの音楽をたっぷり聴かせることに重点を置きながら作られている。。テディ・ウィルソンやライオネル・ハンプトンなど当時有名なジャズメンの共演も見所。

ベニイ・グッドマン物語 [DVD]

ジェネオン・ユニバーサル




日本映画にもJAZZをテーマとする映画はあるんですよ。
「おいらはドラマー、やくざなドラマー、おいらが怒ると・・・・」で始まるあの歌がテーマ曲の井上梅次監督、石原裕次郎主演「嵐を呼ぶ男」。
石原裕次郎を一躍国民的スターにした大ヒット作。型破りなドラマーが次第に有名になって行く様子を中心に、裕次郎が唄って暴れてぐっと泣かせる。笈田敏夫と演ずるドラム合戦は見る人を魅了する見所。ストーリーはたわいもないが、ドラム合戦など当時の日本人が、洋楽に熱狂した有様がよく描かれて懐かしい。

嵐を呼ぶ男
石原裕次郎 / / 日活
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最後は、我が愛する岡本喜八監督、古谷一行主演「ジャズ大名」。
江戸時代末期、駿河の国の小藩に3人の黒人が漂着した。地下牢に閉じ込められた3人が演奏する4ビートのジャズに、音楽好きの藩主の血が騒ぎ始め、次第に…。筒井康隆の短編が原作で、大名がジャズにはまるという、はちゃめちゃなただそれだけの話であるが、音楽とギャグを全編に織り交ぜた作品。小さなギャグを積み重ねてストーリーを展開する、低予算のいわゆる「B級作品」であるが、監督のサービス精神あふれる、かっての岡本イズムを髣髴とさせる作品。


ジャズ大名
古谷一行 / / ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B00005V2LG
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脇役としてのJAZZは映像になりやすいし、良くマッチすると思っていたが、主役としての「観るJAZZ」も結構多くの作品があるもんですね。

そうそう今田村正和、伊東美咲共演で夢を失ったサックスプレイヤーが、年下の若い女性と出会ったことで再び情熱を取り戻す姿を描いたラブストーリー「ラストラブ」が上映されていますね。ニューヨークを舞台に団塊世代のオヤジJazzマンが若い女性にもてるという話らしいですよ。もう一度楽器はじめてみようかな・・・。
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by knakano0311 | 2007-07-05 19:28 | 観るJAZZ | Trackback | Comments(0)