大屋地爵士のJAZZYな生活

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今年最高のジジババ映画  ~「世界最速のインディアン」~

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「我がシネマな一年 ~今年私が観てよかったと思う映画~」を書いた後で、今年公開された映画で見損なっていた映画をDVDを借りていくつか観ました。そんな中で、この正月にでもぜひ観て欲しいシニアにおすすめの、ジジババ映画の傑作がありました。ニュージーランド映画(多分初めて観ますが)で、ロジャー・ドナルドソン監督作品、あの「羊たちの沈黙」で有名なアンソニー・ホプキンス主演、「世界最速のインディアン」です。多分、わたしの中では、「生きる」、「黄昏」、「ドライヴィング・ミス・デイジー」、「八月の鯨」などと並ぶジジババ映画の傑作といっていいだろうと思う。

60歳を超えても、バイク・ライダーとしての夢を追い続けた、ニュージーランドに実在した人物、バート・マンローの実話に基づくドラマで、アンソニー・ホプキンスが、風変わりだが愛すべき老人を演じ、実にいい味を出した演技をしている。ストーリーは単純で、ニュージーランドの片田舎で、63歳になるバートが、40年ほど前に買ったポンコツのバイク「インディアン」を生活を切り詰めながら、また年金も節約しながら、チューンアップ改造を続けていたが、一念発起してアメリカ、ユタ州のボンヌヴィルの塩平原で行われるスピード・トライアル・レースに出場して、スピード世界記録の達成を目指すというお話。

愛すべき隣人やバイク仲間たちの友情に支えられ、またアメリカにわたってから起こる、いろいろなトラブルも、彼と出会って、彼の飄々としたキャラに魅せられた、多くの善意の人々の協力で克服し、やっとレース出場がかなう。

「世界最高速を出したい」という、ただそれだけの夢のために人生のすべてを費やすが、けっして悲壮、卑屈にはならずに、人生をエンジョイし、周りの人との付き合いの素晴らしさも満喫して、夢を追い続けていくマンロー。「こんな人生を送ることが出来ればいいなあ」と思わずにはいられない彼の人生を楽しむ姿勢、生き方に、私は感動。

やっとボンヌヴィルにたどり着き、やがて世界最高速をたたき出すことになる、広大な塩平原、ソルトフラッツに立つ彼。観ていて、思わず「頑張れ!」と感情移入している自分に気がついた。シニアが主人公の素敵なファンタジーとして、「今年私が観てよかったと思う映画」に追加する最高のジジババ映画である。

世界最速のインディアン スタンダード・エディション

ハピネット・ピクチャーズ




【追記】
また、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた「菊地凛子」の迫真の演技で話題となった「バベル」も、、「今年私が観てよかったと思う映画」に加えたい。アメリカ・メキシコ国境、モロッコ、東京で別々に繰りひろげられる3家族のドラマ。その家族を結ぶものは?・・・・・・。深い孤独と絶望を胸の奥に秘めた聾唖者の女子高校生を演ずる菊地凛子の体当たりの演技。ドラマの結末で浮かんでくるかすかな希望の光。アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウ監督のドキュメンタリー・タッチの作品「バベル」。

バベル スタンダードエディション

ギャガ・コミュニケーションズ


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by knakano0311 | 2007-12-26 19:33 | シネマな生活 | Trackback(1) | Comments(0)

O.ピーターソンの訃報をきいて

b0102572_23281682.jpg写真;05年7月、スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルで演奏するオスカー・ピーターソン氏=ロイター

12/25朝日新聞夕刊から
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ジャズピアノ界の巨匠、オスカー・ピーターソンさんが23日、腎不全のため、カナダ・トロント郊外の自宅で死去した。82歳だった。AP通信が伝えた。

グラミー賞の7回受賞を始め、数々の音楽賞を総なめにし、20世紀最高のジャズミュージシャンの一人とされる。卓越した技巧と華麗さ、力強さを兼ね備えた演奏スタイルで、モダンジャズの歴史に名を刻んだ。日本にも数多くのファンを持ち、53年に来日した際、穐吉敏子(あきよし・としこ)の演奏に注目、米国デビューのきっかけになった。99年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した。

 カナダ・モントリオール生まれ。父は鉄道のポーターで、幼い頃からピアノを習い、地元で演奏活動を始めた。49年、20代でニューヨークのカーネギーホールでデビューを果たし、全米の注目を浴びた。スタンダード曲などを集めた「プリーズ・リクエスト」などを発表。全盛期にエラ・フィッツジェラルド、レイ・ブラウンらジャズ界の巨人と共演。93年に脳卒中を患ったが、リハビリをしてその後も活動を続け、半世紀以上にわたって頂点に立ち続けた。

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7回もグラミー賞を取った彼の代表アルバムは数多くあるが、なんていっても記事にも載っていた「プリーズ・リクエスト」でしょう。1964年ヴァーヴよりリリースされたアルバムである。丁度、私が大学浪人していた年である。高校時代にJAZZに少し目覚めていた私は、一浪後大学に入ってから、JAZZ喫茶でこのアルバムを聴いて、さらにJAZZ世界に足を踏み入れることになったのである。
親しみやすい演奏、耳なじみの曲、コンパクトな演奏時間、そして何よりもハッピーな雰囲気。どれもJAZZ初心者にとってはとっつきやすいアルバムであった。本盤はタイトルが示すように、ファンのリクエストから曲を選んでいるが、現在では押しも押されぬスタンダードの「酒とバラの日々」、「イパネマの娘」、「コルコヴァード」も当時は、流行バリバリのボサノバやヒット曲であった。

プリーズ・リクエスト
オスカー・ピーターソン・トリオ / / ユニバーサル ミュージック クラシック
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「The Oscar Peterson Trio - The Girl From Ipanema」

          



合掌 ・・・・・・・・・
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by knakano0311 | 2007-12-25 23:17 | 訃報を聞いて | Trackback | Comments(0)

我が家の歳時記  ~冬の滝 ~

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空は冬の快晴。日課のウォーキングを、いつものコースでなくちょっと変えてみようということで、近くの滝までハイキング。車で10分ほどの、源氏所縁の古刹「満願寺」(写真上)に詣で、そこから山の中を、冬の日差しを浴び、木々の落ち葉を踏みしめること40分ほどハイキングして、「最明寺滝」に着きました。小さな名も知られていない滝ですが、祀ってある不動明王に一年の感謝と来年の祈念をして帰ってきました。

CDは、今日はクリスマスイブ、和魂洋才・神仏混交・支離滅裂ということで、昨日に続いて「スラヴァ/アベ・マリア」を!



ave maria
スラヴァ / / ビクターエンタテインメント
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「アヴェ・マリア(カッチーニ) - スラヴァ」

          
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by knakano0311 | 2007-12-24 14:21 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)

聖夜の贈り物、Ave Maria

数十年来の友がCDを贈ってくれました。そのアルバムは、「スラヴァ/アベ・マリア」。

このCDは、欧州で記録的なヒットとなった「9つのアヴェ・マリア」を、更にパワー・アップした日本デビュー盤(1995年11月)で、25万枚を超えるセールスを記録した代表作となった。16世紀のカッチーニから20世紀のストラヴィンスキーまで11人の作曲家による12曲の『アヴェ・マリア』を、「スラヴァ」がヴォーカルとシンセサイザーによって聴かせてくれるアルバムである。

1990年代から日本でもカウンター・テノール(男声アルト)の声が、非常に好まれるようになったらしいが、バブル崩壊以後の暗く落ち込んで、癒しを求めていた日本の社会の雰囲気に、スラヴァの声は見事にマッチし、大ヒットを記録した。そして、このCDは、その後「サラ・ブライトマン」などの「クラシック」という枠を超えた、「クロスオーヴァー」という新ジャンルを生み出す礎となったという。

「スラヴァ/Slava / Слава(本名;ヴィヤチェスラフ・カガン・パレイ)」は1964年旧ソ連ベラルーシのゴメル生まれ。3オクターブを超えるという男性としては、驚異的な音域を持つその裏声によって、男性(或いは女性すらも)を感じさせない、一種中性的で神がかりな声を持つスラヴァ。その声をエコーを聞かせた多重録音により、なお一層、暗く、妖しく、神秘的な雰囲気を漂わせる。従って、普通は女性歌手がうたう「アベ・マリア」ですが、まったく違和感なく、むしろ超次元的な感覚で聞き惚れてしまいます。

明日の聖夜に聴くCDとして、最高におすすめの1枚。


ave maria
スラヴァ / / ビクターエンタテインメント
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「アヴェ・マリア(シューベルト) - スラヴァ」

          
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by knakano0311 | 2007-12-23 18:00 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

おいおい、何してくれるんや!  ~ 今週の芸能ニュースから ~

b0102572_11264971.jpg写真;5月撮影(2007年 ロイター/Yves Herman)


今週フランスより飛び込んできた衝撃のニュース。
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フランスのサルコジ大統領(52)との交際が報じられたイタリア出身の歌手カーラ・ブルーニ(38)が、大統領からプロポーズを受け、来年1月初旬にも返事をすると報じた。18日付のイタリア紙スタンパがブルーニの母親や友人らの話として伝えている。トップモデルから歌手に転身という華麗なキャリアを誇るブルーニは、過去に複数の超セレブと噂(うわさ)になったことも。大統領と歌姫の“ビッグカップル”は、果たしてこのままゴール出来るのか。・・・・・・・・・・・・
 ブルーニはイタリアのトリノで、音楽家の両親のもとに生まれた。フランス移住後、19歳でモデルデビューし、瞬く間に頂点に上り詰めた。父親の死をきっかけに歌手活動を開始。日本でライブを行ったこともある。・・・・・・・そんな華々しい経歴の一方で、奔放な男性関係も有名だ。これまでローリング・ストーンズのミック・ジャガーやギタリストのエリック・クラプトンらとの交際が報じられてきた。・・・・・・・・・
 一方のサルコジ氏は1996年に前妻セシリアさんと再婚。だが2005年にセシリアさんが広告イベント会社の男性と「駆け落ち」事件を起こすと徐々に冷え切った関係に。今年10月に正式に離婚した。サルコジ氏自身も、派手な女性関係で有名だ。
(スポーツ報知 12/20)
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このブログでも2回ほどとりあげた「カーラ・ブルーニ/Carla Bruni」。(「異世界から舞い降りたミューズ(2) 天のあたえた二物」、「我が家の歳時記・桜月編~日本の桜・パリの桜~」参照 )
イタリア生まれ、フランスでスーパー・モデルとして活躍していたが、突然歌手に変身。自作のギター弾き語りの歌を溜めて、デモテープをつくり、自ら音楽プロデューサーに売り込んで、CD化したと言うから、「美貌と知性、音楽的才能」だけでなく相当なガッツの持ち主のようだ。「すべてを神様から与えられた類まれなる逸材、カーラ・ブルーニ。詩も巧みで素晴らしく、ヨーロッパのおとなの女を感じさせる。」と私がべたほめしたアーティストである。嗚呼、それなのに・・・・。

「おいおい、何してくれるんや! われぇぇー!!」と、少し品のわるい関西弁でおもわずすごんでみたくなるような、ちょっとショックなニュースではあった。
まっ、ジュテームの国の男とアモーレの国の女。かってミッテラン大統領に隠し子がいたことが明らかになっても、さほど騒動にならなかった国。仕方がありませんな。しかし、それにしてもやはりフランス男、サルコジ大統領は、さすがに手が早い。同じようなことが、日本で起こったらどんな騒ぎになるのだろうか?

ガッツの成果のデビューアルバムは「ケルカン・マ・ディ ~ 風のうわさ/Quelqu'un m'a dit」。歌だけでなく、ジャケットはPLAYBOY日本版2007.3月号の女性ボーカル特集で、「美(エロ?)ジャケ」に選ばれていますね。

ケルカン・マ・ディ ~ 風のうわさ
カーラ・ブルーニ / V2レコーズジャパン/コロムビアミュージックエンタテインメント
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今年の4月、パリで買い求めたCD、「カーラ・ブルーニ」の第2作「No Promises」。歌詞はアイルランドの劇作家ウィリアム・バトラー・イェイツ、アメリカ文学史の偉人E.ディキンソンら詩人達の引用句で全編英語で綴られている。 ジャケットの写真の楚々とした美形は、デビュー作共々、私の「秘密の花園」入りとなっている。

ノー・プロミセズ

カーラ・ブルーニ / ポニーキャニオン



大統領夫人になるカーラの歌う 「Carla Bruni - Quelqu'un m'a dit」

          
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by knakano0311 | 2007-12-21 18:06 | ミューズたちの歌声 | Trackback | Comments(0)

師走に見つけたBeauty On Bass  ~ Nicki Parrott ~

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『ブロンドの長い髪をなびかせながら、ウッド・ベースを弾き、マイク・スタンドでジャズを歌う美女-それが、ニッキ・パロット。』

こんな、帯のコピーが目につき、思わず衝動買い。わたしもかって学生バンドでベースを弾いていたので、すぐに反応してしまったのかもしれない。ジャケットは、確かにブロンドの美女が横抱きにベースを抱えているが、「マイク・スタンドでJAZZを歌う」というのがなかなかイメージできない。早速、「Nicki Parrott」とうちこんで、検索したらいくつかのサイトが出てきました。納得。中には、You Tube や My Space で演奏シーンの動画を見ることが出来るサイトもありました。

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こんな感じですね。いや~、実にいい感じですね。
女性ジャズ・ベーシストの存在は、結構珍しいが、それでもさほど珍しくはなくなった。女性だけのピアノトリオ「The Three Angels」のベースやDVDで見かけた「クリス・ボッティ」のバックのベーシストなどが思い浮かべられる。しかし、ウッド・ベースを弾きながら、マイク・スタンドでジャズを歌う女性アーティストの存在はこれまで記憶がない。彼女はオーストラリア出身でニューヨーク在住らしいが、CDを聴いてみて、すっかり気に入ってしまった。セクシーで、甘く切ないシルキー・ボイス。ベースの腕前も決して侮れない。名手ルーファス・リードから学んだというバリバリの正統派。収録曲も、「ムーン・リバー」「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」「クライ・ミー・ア・リバー」「ベサメ・ムーチョ」などから、ベース・ソロも聴ける「緑は異なもの」、「捧げるは愛のみ」などツボを心得たスタンダードの選曲ですね。

ほんとにヴィーナス・レコードさんは、マーケティングがうまい。感心しますね。
スムース・ジャズに流れるわけでなく、といってギンギンのリアル・ジャズを押し付けるわけでなく、「ベースを弾いてスタンダードを歌うブロンド美女」という新しい「JAZZ アイドル?」を誕生させ、甘く切ない団塊オヤジの「JAZZ心」をギリギリのところで、ビジュアルにもくすぐるという術をよく心得ていると思う。

その「Venus Records」にすっかり乗せられて衝動買いをしてしまったCDは、「Nicki Parrott/Moon River」。ベースと美女が絡むジャケットは久々の「秘密の花園」入りで~す。

多分発売直前に日本版タイトルが変わったのであろう、HMV、Amazonもアルバム・タイトルのデータは、「クライ・ミー・ア・リバー」になっている。

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クライ・ミー・ア・リバー
ニッキ・パロット / / ヴィーナス・レコード
ISBN : B000WOYLJ0
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「Moon River - Nicki Parrott」

          

やはりライブ映像が見たいですねえ。では、「BESAME MUCHO - NICKI PARROTT」。素人が撮ったのでしょうか、アングルがめちゃくちゃ。

          
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by knakano0311 | 2007-12-20 17:21 | 秘密の花園 | Trackback | Comments(0)

街を楽しむ(3)  ~ 光の島 OSAKA光のルネサンス~

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写真は上からワールド・リンキング・ツリー、中之島イルミネーション・ストリート(公式HPより)、ウォール・タペストリー(朝日新聞より)




神戸ルミナリエがおわると、今度は「OSAKA光のルネサンス2007」の始まり。中ノ島一帯が光のイベントに包まれます。もともとは6年前に、ノルウェー・フロン市から『愛と平和と友好のシンボル』として、大阪市贈られたツリーが始まりらしい。ロンドン・トラファルガー広場をはじめベルリン、ワシントンDC...と、世界の3都市に、第二次世界大戦後から現在まで60年以上もの長い間に贈られてきたツリーが、6年前から大阪市役所の前も飾るようになった。高さ、約13mの『ワールドリンキング・ツリー』と名づけられたこのツリーは、周囲のミニツリーとイルミネーションで結ばれている。そして2003年からは、いろいろな光のイベントをくわえて、「光のルネサンス」として定着している。会社帰りに淀屋橋で途中下車し、見てきました。
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市庁舎横の『みおつくしプロムナード』には、今年も光のルネサンスを象徴する光のアーケード「中之島イルミネーション・ストリート」が登場します。音楽に合わせて約20万球のイルミネーションが、点滅する様はきれいの一言。
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そして、メインイベントは、「ウォール・タペストリー」。中之島図書館の、そのバロック様式の建物のファサード、正面の壁面(約20メートル四方)をスクリーンに見立て、コンピュータ制御された数台のプロジェクターとムーヴィング・スポットライトにより、色鮮やかな映像が、音楽とともに映し出された。
今年は、「夢への旅立ち」がテーマ。雪の結晶やシャボン玉の模様が、音楽に合わせて壁面に浮かんでは消え、一帯は幻想的な雰囲気に包まれ、建物の華麗な列柱や窓、壁面の彫刻などを活かしてデザインされた映像と音楽が、実に見事にコラボレーションして、感動を生み出していた。そして、約10分の公演が終わると、約1千人の観客から大きな拍手が起きた。

今年は「偽」という漢字一文字に代表されるように、日本が、日本人が壊れていっているという実感を強く持った年であったが、「来年こそいい年に!」とこの光に願いを込めざるを得ない。


「光」になぞらえた曲は、「ドアーズ」のヒット作、「Light My Fire/ハートに火をつけて」のカバーで、64年に衝撃的なデビューをした盲目の天才ギタリスト&シンガー、「ホセ・フェリシアーノ/Jose Feliciano」のアルバムから同名の曲。


Light My Fire
José Feliciano / / Town Sound
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「Light My Fire / Jose Feliciano」

          
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by knakano0311 | 2007-12-18 11:37 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

60歳過ぎたら聴きたい歌(12)  ~ Fragile  フラジャイル ~

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「2002年9月13日。私は「グラウンド・ゼロ/Ground ZERO(爆心地)」の現場に立っていた。あの「9.11」からちょうど1年目、前々日に行われた1周年のセレモニーによる厳戒態勢の余波の残るニューヨーク、マンハッタン、ワールド・トレード・センターの跡地。TVなどではわからないが、周辺の道路は、記念品、お土産を売る露店で一杯であったが、グランド・ゼロの現場だけは静謐な祈りの空間に包まれていた。・・・・・・・」

「USA・JAZZY紀行 (1) ~グラウンド・ゼロ から~」は、こんな書き出しで始めた。そして、そのグラウンド・ゼロに立ちすくんでいた私の耳には、「スティング/Sting」の「フラジャイル/Fragile」が聴こえていた。「Fragile;こわれやすい、脆(もろ)い、儚(はかな)い」。よく、輸送品の段ボール箱の表面に「取り扱い注意」の英語表示として、印刷されている言葉である。そういう意味と、そのメロディの美しさから、漠然とこの歌は「恋の儚さ」を歌った歌であると、ずっと思っていた。ところが、9.11直後に発売されたアルバム「・・・オール・ディス・タイム」で、「フラジャイル/Fragile」が反戦・反暴力の歌と初めて知った。

9.11の当日、スティングは、イタリアのトスカーナにある自宅の中庭でライブ・コンサートをして、それをレコーディングすると同時に全世界へそのライブ映像を配信するという計画を立てていた。その日、ライブ直前の同時多発テロだった。スティングは、いつもはアンコールで歌う、「フラジャイル」を一番最初に演奏し、その1曲のみを犠牲者への哀悼としてWEB配信をし、その後、その夜のライブは、「哀悼ライブ」としての意味でのみ続けられたそうだ。その日のコンサートのライブ・アルバムとしてリリースされたのが、「・・・オール・ディス・タイム」である。

・・・オール・ディス・タイム
スティング / ユニバーサルインターナショナル
ISBN : B000AA7BES
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ジャケットの見開きに彼自身の哀悼の言葉が刻まれ、スティング作詞作曲の「フラジャイル/Fragile」1曲だけの歌詞が犠牲者に捧げるために掲載されている。

「This album was recorded on September 11,2001 and is respectfully dedicated to all those who lost their lives on that day.」

「♪  もし鋼の刃が体に刺さり、血が流れたとしても 
      その血は夕陽の真っ赤な色に染まって乾いてしまうか
         明日の雨が血の染みを洗い流してしまうだろう
             でも我々の心に残った何かはいつまでも消えずに残るだろう
      
    多分その最終的行為は、
      暴力からは何も生まれないという長い間の論争に決着をつけ
        怒れる星の下に生まれた人間たちに対しては、
             なす術がないということになるかも知れない
               我々がいかに脆くて儚い存在であるかを忘れさせないために

    いつまでも雨は降り続くだろう
     星が涙を流しているように  星が涙を流しているように 
       いつまでも雨は降り続くだろう
        我々はどれほど脆い存在なんだろうか 我々はどれほど脆い存在なんだろうか♪」              

9.11以後、よくなるどころか、テロも戦争も殺人や暴力事件も益々拡大している世界にあって、歌や音楽がそれを阻止できるとは決して思わないが、「Imagine」と同様、この歌に希望や祈りを託したくなる。

TVでは、佐世保で猟銃によって、また命が奪われたと報じている・・・・。


「Sting - FRAGILE」(Live in Italy on September 11, 2001 )

           
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by knakano0311 | 2007-12-16 16:14 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback(1) | Comments(0)

我がシネマな一年  ~ 今年私が観てよかったと思う映画 ~

今年もあとわずか。「今年私が観てよかったと思う映画」と題して、締めくくりたいと思います。
定年になって劇的に映画を観る(=映画館へ行く)回数が増えました。その理由はいくつかありますが、

1)ゆとりの時間が増えて、平日にゆっくりと、いけるようになったこと
2)あちこちのショッピング・センター内にシネマ・コンプレックスが出来、近場でかつ買い物がてらに映画館にいけるようになったこと
3)「夫婦50割引き」を使えば、どこの映画館でも二人2000円で観られること
4)大手配給によるハリウッド大作だけでなく、欧州、中国などのいろいろな良質の映画が公開され、選択肢が増えたこと
こんなところが主な理由であろうか。

今年もあと半月残しているし、年末には「お正月」映画が揃って封切られるが、それは来年分にということで、「今年私が観てよかったと思う映画」のランキングです。
選んだ基準は、「1000円の支出に見合う、面白さ、感動、スリル、涙、笑いなどがあったか?」。基準は、ただそれだけです。勿論、時間とお金の関係で、とても封切られた映画全部は観てません。むしろ観られなかった映画のほうが圧倒的に多いのです。それをカバーするために、一部の映画は、DVD、飛行機の映画サービスでの鑑賞も含んでいることを予めお断りしておきます。

【私が今年観てよかったと思う映画 外国映画編ベスト10+5】

① エディット・ピアフ 愛の讃歌;伝説の歌姫の激動の生涯はまさに感動。
② クイーン;ダイアナ妃の訃報も泣かなかったエリザベス女王は何に涙したのか。
③ 善き人のためのソナタ;ベルリンの壁崩壊前の東独における自由への希求と弾圧。
④ 4分間のピアニスト;殺人を犯した女性囚人に天性の才能を見た老ピアノ教師は・・。
⑤ 帰郷(ボルベール);死んだと聴かされたいた母が生きていた・・。何故?
⑥ ラスト・キング・オブ・スコットランド;医学生と独裁者アミンとの奇妙な関係の果てに・・
⑦ ブラック・ブック;裏切り者は誰だ?ナチスとレジスタンスの女スパイの波乱万丈の大活劇。
⑧ ザ・シューター 極大射程;ベストセラーの映画化。スカットすることこの上なし。
⑨ あなたにしか言えない秘密のこと;戦争がもたらした悲劇と癒しと愛。
⑩ ブラッド・ダイヤモンド;希少価値のダイヤモンドをめぐるシンジケートとの血みどろの戦い。
次点 ドリーム・ガール、ナイロビの蜂、呉清源-極みの棋譜、サン・ジャックへの道、ラブソングができるまで

【番外(ドキュメンタリー)】
 ・This Is Bossa Nova;ボサノバ誕生物語。ファン必見。
 ・不都合な真実;環境問題とは? 温暖化問題とは?

これを観ると、私の「趣向」というか「偏見」が見て取れますね。コンピュータ・グラフィックス偏重のハリウッド大作映画に食傷してきて、ヨーロッパ映画に傾倒した一年でした。   
それと、音楽がストーリーに絡んだ映画と、家族の絆がテーマの映画、女性が主人公の映画が多かった一年でもありました。それから、中国映画も多く観るようになりましたが、名作の評価が高い「長江哀歌」などは見逃していますね。

日本映画は、観た本数はかなり少ないので、かろうじてベスト4のみです。邦画も見られなかったいい映画が、残念ながら沢山あるようです。カンヌ映画祭でグランプリを獲得した河瀬監督「もがりの森」、司法制度の問題提起をした周防監督「それでもボクはやっていない」などである。

【私が今年観てよかったと思う映画 日本映画編】

① 魂萌え;定年直後に急死した夫に愛人が・・・。 桐野夏生の小説の映画化
② ALWAYS 続・三丁目の夕日;やっぱり予定調和の涙が・・ 安心して泣けますよ。
③ 憑き神;3人の災いの神様に取り憑かれて奮闘するしがない下級武士。笑って泣ける。
④ バブルへGO! タイムマシンはドラム式;荒唐無稽であるがなぜかあの時代が懐かしい。
次点;武士の一分

また来年も新しい才能や感動にめぐり合えることに期待!!

そして、映画と音楽は切っても切れない関係である。そんな映画音楽の巨匠の中で多分誰でも知っている二人は「エンニオ・モリコーネ」、「ヘンリー・マンシーニ」であろう。
マカロニ・ウエスタン「夕陽のガンマン」、「荒野の用心棒」のテーマ曲でおなじみの「エンニオ・モリコーネ」。確か最初にモリコーネの名を聞いたのは、「カトリーヌ・スパーク」主演「太陽の下の18才」の主題歌、「ジャンニ・モランディ」の歌う「サンライズ・ツイスト」であったと思う。最近では「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマなどその存在感は、いささかも衰えていない。  
その稀代の作曲家の作品を演奏するために多彩なミュージシャンが集まったアルバムがある。ヨーヨー・マ、アンドレア・ボチェッリ、ルネ・フレミング、葉加瀬太郎、クィンシー・ジョーンズ+ハービー・ハンコック、クリス・ポッティ、ブルース・スプリングスティーン、エドワード・ヴァン・ヘイレン、セリーヌ・ディオン、などもう大変なビッグネームである。

ウィ・オール・ラヴ・エンニオ・モリコーネ

ドゥルス・ポンテス / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル




わがミューズ「ジャネット・サイデル」の最新アルバム「シャレード スウィート・マンシーニ」。
人気ピアニスト、「ジョー・チンダモ」を迎え、巨匠「ヘンリー・マンシーニ」へ捧げられたゴージャスなアルバム。ジャネットの心温まる歌声とチンダモのエレガントなピアノによるサウンド。
「ひまわり」は、映画「魂萌え」の主人公が映写技師となって、新しい人生を歩みだすラストシーンに流れていた、ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ主演の「ひまわり」の美しいテーマ曲に歌詞をつけたもの。

シャレード ‾スウィート・マンシーニ

ジャネット・サイデル&ジョー・チンダモ / ミューザック


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by knakano0311 | 2007-12-14 22:56 | シネマな生活 | Trackback | Comments(0)

12月のいもたこなんきん  ~ 地域のボランティア活動 ~

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妻が活動している地域のボランティア活動「ぴいぷる」の今年最後の活動がありました。前にも紹介しましたが、「ぴいぷる」の活動というのは、学校では教えない遊びや工作を子供たちに教え、3世代交流の場作りを目指している地域のボランティア活動で、月に2回のペースで実施しています。今回は、「クリスマス・リースづくり」で70人を超える子供たちが集まってくれました。

材料となる蔦(つた)や蔓(かずら)は、数日前に大量に、山で採ってくる訳ですが、これが一番大変な仕事で、私の出番はこんなときで、いやおう無しに狩り出されます。
また、最近の子供たちは、なかなか自分たちで工作をしないので、リースを上手に巻く事が出来ない、また、自分でリース作りをしたことがなので、これまたうまく巻けない母親たち。そのリース作りの手伝いも私たちの仕事。しかし、リースへの飾りつけはみんな素晴らしいできばえで、大満足して家に持ってかえりました。今頃は玄関かリビングを飾っていることでしょう。

先日の世界の学力レベルの発表があり、日本の学力低下、勉強への意欲低下が憂慮されると指摘されていましたが、こんな遊びの中から物を作る喜びや自然とのつきあいかたを学んでいくことが、回り道かもしれないが、モチベーションや興味の向上につながっていくと思います。
また、来年も妻にせかされて、ボランティアの手伝いをすることになりそうです。


何人もの歌手が、クリスマス・アルバムを出しているが、1枚だけ持っているクリスマス・ソングCDは、我がミューズの「ジャネット・サイデル/janet seidel」。あの暖かい声のクリスマス・ソングによってぜひとも暖まってください。

ジャネットとクリスマス
ジャネット・サイデル / インディペンデントレーベル
ISBN : B0006JK30M
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by knakano0311 | 2007-12-08 13:14 | いもたこなんきん | Trackback | Comments(0)