大屋地爵士のJAZZYな生活

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60歳過ぎたら聴きたい歌(18)  ~ Sunrise、Sunset ~

「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」の歌う「サンライズ、サンセット/Sunrise Sunset」を初めて聴いたのは、学生時代よく通っていたB軒であった。それまで聴いていた、ポピュラー色の強い、N.K.コール、A.ウイリアムス、シナトラ、P.コモたちとは一味違って、初めて聴く本格的男性JAZZボーカルであった。「ビロードの歌声」と称される「ジョニー・ハートマン」の声にも、とりわけ、この「サンライズ・サンセット」の歌には魅了された。

初めて聴いてからから40余年、幾多の「Sunrise、Sunset」を見てきた。アイガー北壁とユング・フラウ・ヨッホの雪の頂を黄金色に染めて沈むアルプスの夕陽。朝4時、窓から差し込む朝日に、よろい戸の機能を初めて知ったハンブルグの朝。砂漠と超高層ビル群という、対照的でシュールなくみ合わせの風景の先に拡がるペルシャ湾へ沈んでゆくドバイの巨大な夕陽。朝、大西洋から昇り、メキシコ湾にゆっくりと沈んでゆく、フロリダはキーウエストの壮大かつ強烈な太陽と海のパノラマ。そして、北緯60度スエーデン、ウメアで見た、いつが日の出なのか日の入りなのか判然としないまま、針葉樹林の地平線近くを漂う白夜の太陽。荒涼たる荒野の地平線の彼方に沈む、旧満州は瀋陽の夕陽。どれも、その土地に住む人々の営みや、きっと大きな影響を与えたであろう人生を感じさせるような素晴らしい「Sunrise、Sunset」であった。

そして、この歌は、日本でも森繁久彌や西田敏行の舞台で知られるブロードウェイの大ヒット・ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」の中で、最も有名な美しい歌である。
収録されているアルバムは、「ザ・ヴォイス・ザット・イズ」。ビル・エヴァンスのヒット曲「ワルツ・フォー・デビー」などとともに収録されている絶頂期のハートマンの傑作アルバムで、いつ聴いても飽きることがない。そのアルバムの最後の曲で、ギターとマリンバの伴奏とともに感情を抑えながら歌われ、ゆっくりと感動的な余韻を残して終わる。
「ジョニー・ハートマン」。無類のJAZZ好きで知られる「クリント・イーストウッド」が後年「マディソン郡の橋」の重要なシーンで彼の歌う歌をいくつか使ったのも記憶に新しいところだ。


ザ・ヴォイス・ザット・イズ!
ジョニー・ハートマン / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00005R0OT
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またこのミュージカルは、『夜の大捜査線』などの名匠ノーマン・ジュイスン監督によって映画化もされている。
ウクライナ地方の、とうもろこしと麦畑に囲まれた小さな村アナテフカ。そこでは厳しい現実と伝統の中で必死に生きる人々が暮らしていた。ユダヤ人デヴィエも、そんな村人の一人。彼は政情不安な世の中で、5人の娘達の幸せを願い、彼女達の恋愛に悩み、結婚を祝い、そしてユダヤ人追放という過酷な時代を生きていく。民族色豊かな哀感溢れるストーリーで音楽的にも秀作である。長女が嫁ぐ日にみんなで歌う歌が、この『サンライズ・サンセット』。いつも屋根の上から守護神のように家族たちを見つめ続ける「屋根の上のヴァイオリン弾き」。その想いを奏でるバイオリンの独奏は名手アイザック・スターンによる演奏。

屋根の上のバイオリン弾き
トポル / / 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
ISBN : B0006TPF00
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「Sunrise ,Sunset  Fiddler on the Roof(屋根の上のバイオリン弾き)より」
                 作詞 Jerry Bock  作曲 Sheldon Harnick

「♪ この女の子は、昔私がよく抱っこしたあの女の子なの?
    この男の子は、昔私がよく遊んであげたぼうやなの?
     どんな風に大きくなってきたかなんて思い出せないわ
      二人ともすっかり美しい娘と立派な青年に成長した今
        幼かった過去の日々などなかったように思えるわ

    日が昇り、そして日が沈み
      日が昇り、そして日が沈み
        一粒の種のひまわりが一夜にして花に成長し
           日々は繰り返し そして過ぎていく
              幸せと涙をはこんで      ・・・・・・・・     ♪」


子供らが成長して巣立っていく。いま我が家はそんな時期を迎えており、この歌の持つ深みや哀歓が一層心に沁み入ってくる・・・・・・・。
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by knakano0311 | 2008-06-29 12:21 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(2)

男唄に男が惚れて(1)  ~チェット・ベイカー 無頼派への憧れ~

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たまに聴かれることがあります、「爵士さん、男性ボーカルは聴かないんですか?」と。そんなことはありません。過去このブログでも、女性JAZZファンのために、イケメン男性ボーカルや「ちょいワルおやじ的」ボーカルを特集したことがあります。(「Jazzyな「ちょいワルおやじ」、「貴女に贈るイケメン・ボーカル特集」) しかし、「我が心のミューズ」と同等の「入れ込み男性ボーカル」なるとハードルが少し高くなってしまいます。女性ボーカルの場合は、対象となるアーティスト数は極めて多く、さらに、ルックス、容姿、美脚、声質、歌唱法、スイング感・・・・・などなど多方面からのアプローチ、評価が可能、それに加え、元来の惚れっぽい性格からして、フォーカスしていくことが出来るのですが、男性ボーカルの場合はアーティストの数が少ないこと、人生の到達点としての高み或いは男として、かくありたいと思う生き様など、アーティストに対する高い要求が、もちろん私の勝手ですが、ハードルとして設定されてしまうため、どうしても少なくなってしまうようです。

そんななかでも「男心に男が惚れた男唄の唄い手」が何人かいます。なぜかJAZZアーティストが少なく、非JAZZ、非アメリカのアーティストや鬼籍に入ったアーティストが多いという、このブログには、ややそぐわない結果になっています。

若い頃、男なら誰でも一度は憧れた「ちょいワル」あるいは「退廃、無頼」の世界。そんな伝説的な無頼派のJAZZプレイヤーの代表が、「泣かせのトランペッターにして、恋唄唄いのチェット・ベイカー/Chet Baker」。当時全盛だった黒人プレーヤー中心の「ビ・バップ」に対抗して、人気のあった白人中心のいわゆる「ウエスト・コースト派」の代表プレイヤーが彼。ジェームス・ディーン似のイケメンで、甘くハスキーな高音でささやくように歌うその魅力、魔力にとりつかれた女性も数知れずという。男性の私でさえも取り付かれてしまったのだ。生涯ドラッグのスキャンダルから抜け出すことは出来なかったが、DVDで晩年のころのコンサートをみると、薬物のためか、皺だらけでものすごく老けた顔とは対照的に、純粋さと危うさを秘めたブルーの眼がものすごく印象的。1988年5月、滞在中のアムステルダムのホテルの窓からなぞの転落死をとげ、彼は59歳で逝ってしまった。

私たちオジサン世代にとっては、ちょいワルぶってJAZZを聞きかじりだした青春時代には、彼のような「ジャズ・マン」が一種憧れだったことは間違いない。私がはまった曲は、傑作と思う2アルバム「Chet Baker Sings」の「I Fall in Love Too Easily 」と、「ラヴ・ソング」の「I'm A Fool To Want You」。 今でも「I'm A Fool To Want You」を 聴くたびに、その切なさに心が打ち震えることがある。没後20年経ったいまでもこの男は、何故こうも私の心をかき乱すのであろうか。まだ異端の音楽であった頃のJAZZが持つある種の毒気が、いまだに効いているのだろうか?

Chet Baker Sings
Chet Baker / Pacific Jazz
ISBN : B000005GW2
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ラヴ・ソング
チェット・ベイカー ハロルド・ダンコ ジョン・バー ベン・ライリー / BMG JAPAN
ISBN : B000FWGTVM
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1987年6月14日、昭和女子大学人見記念講堂でのライヴ録音。これが唯一の日本でのライブ盤といわれ、翌年、文字通り伝説の人となってしまった彼の晩年を代表する名盤。枯淡の味わいの中にもギラッと光る妖しさと危うさが垣間見られる圧倒的なプレイ。

Chet Baker in Tokyo
Chet Baker / / Evidence
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「Chet Baker -Almost Blue (live in Tokyo June 14,1987.)」

          

没後20年、「PLAYBOY 日本版」8月号のJAZZ特集に、辺見庸氏のチェット・ベイカー論が掲載されていた。
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by knakano0311 | 2008-06-27 21:29 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

60歳過ぎたら聴きたい歌(17)  ~ The Dock Of The Bay ~

いやな恐ろしい事件が続いている。世界第2位の経済大国といわれるこの国で、どうしてこんなに若者や年寄りに希望が持てず、閉塞感や絶望感だけが、つのっていくのか? バブル後、経済自立国家を再建できず、実際はUSAスタンダードであるにもかかわらず、グローバルスタンダード化というアメリカの掛け声に、無批判に呼応してアメリカ化をすすめ、食料を始めとして戦略的自立の道を捨て、結局、オイル、食料、エネルギーなどで国の根幹の部分で投機的資本主義の脅威に今さらされようとしている。
中国、東南アジアの労働コストへの対抗や、景気の動向によって、レイオフ・雇用調整が簡単に出来るアメリカをうらやみ、規制緩和した派遣労働制度。瞬く間に非正規雇用が若者の常態となり、年収200万以下の労働者が1/3を超え、その結果、所得税収減、消費・購買力の低下、益々の少子化、高齢化、行政サービス低下という悪循環へと進んでいる現実。金だけを基準にした「勝ち組、負け組」という、こんな醜悪な日本語があったのかとも思える言葉で、あたかもすべてを自己責任の結果のように、2極2分化を推進してはばからない一部の経営者達。そしてこんな国づくりを許してしまった我々団塊の世代。「やがては廻る因果の何とやら・・」で、やがて不景気から、回復不可能な構造的経済小国へつきすすんでいくという恐ろしい予感。

と、まあ、久し振りに愚痴ってみましたが、そんな今の閉塞日本であえぐ若者を象徴するかのような暗い孤独感に満ちた歌がある。その歌は「(Sittin' On The Dock Of The Bay」。

この歌が流行ったのは、1968年、大学4年生の年であった。モータウン・サウンズとよばれるデトロイトから拡がったソウルミュージックがJAZZ以外の黒人音楽として市民権を獲得した時期でもあった。(このへんのいきさつは映画「Dream Girls」によく描かれている。) 歌ったのは、ジョージア州出身で、激情を込めた独特の歌唱法で、ソウル音楽に多大な影響を及ぼした歌手、「オーティス・レディング/Otis Redding」。
1967年12月10日、オーティス、スタッフらの乗った自家用飛行機が墜落し、帰らぬ人となった。享年26歳。そして、彼の死の3日前に録音された『ドック・オブ・ザ・ベイ』は、ビルボード誌で、1968年3月16日に週間ランキング第1位を獲得し、オーティスにとって唯一のビルボード誌週間ランキング第1位の曲となった。

おりしも、米国はベトナム戦争真っ最中。1967年には最大で50万人を超えるアメリカ兵がベトナムに投入されたが、アメリカ軍にとって戦況の好転は全く見られなかった。その上にアメリカ政府は、莫大な戦費調達と戦場における士気の低下、国内外の組織的・非組織的な反戦運動と、テレビや新聞、雑誌などの各種メディアによる反戦的な報道に苦しむことになった時期。1967年4月にはニューヨークで大規模な反戦デモ行進があり、10月21日に首都ワシントンで最大規模の反戦大会が催された。さらに翌年1968年1月にはテト攻勢によって反戦運動は大きく盛り上がった。若者達が徴兵され、ベトナム戦地に送られ次々と命を失っていた時代であった。その後、アメリカの若者を既存体制・文化から反発させる風潮が次々に作られた。ベトナム反戦運動はこれら若者の心を捉え、ヒッピーやフラワー・チルドレンなどと共にブームとして一層盛り上っていくこととなる。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』参照)
そんなアメリカの社会状況を背景に、この歌はヒットした。

ヒットした当時は、私は、哀愁を帯びたスローなテンポの曲にそれまでのR&Bとは違和感を感じながらも、特に歌の意味も考えないまま流して聴いていたと思う。最近、妻が毎日のように聴いている「いもたこなんきんアルバム」、「小野リサ/Soul & Bossa」の中に入っていたので、あらためて歌詞を読んでみた。そこには、サンフランシスコ湾の明るい日差しと対照的に、そこにたたずむ若者の心の闇を歌う世界が拡がっていた。


妻はもちろん「いもたこアルバム」、「小野リサ/Soul&Bossa」がお気に入り。

Soul&Bossa

小野リサ / avex io(ADI)(M)



私はオリジナルのオーティス・レディングのアルバム、「リスペクト ~ヴェリー・ベスト・オブ・オーティス・レディング」。1967年不慮の飛行機事故で他界するまで、実質6年の間に後世まで「King Of Soul」として数多くの名唱を残した、ソウル/R&B界のKING、「オーティス・レディング」が残した数々の名唱から選りすぐったベスト・アルバム。

リスペクト ~ヴェリー・ベスト・オブ・オーティス・レディング
オーティス・レディング / / イーストウエスト・ジャパン
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「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」  Steve Cropper作詞 Otis Redding作曲

「♪ 朝日を浴びながら埠頭に座っている
    このまま日暮れまでずっと座っているだろう
     船が港に入り、そして出て行く
      それを繰り返し眺めながら
        埠頭に座ってあてもなくときを過ごす
   
    故郷のジョージアを後にして、サンフランシスコを目指した
     だけど生きがいや進みたい道なんか見つからなかった
      入り江の埠頭に座って潮の満ち引きを眺めてすごし
       埠頭に座ってあてもなく時を過ごす

    何も変わらないし、すべては同じまま
     人がくれたいろいろなアドバイスなんて、私にはきっとできっこない
      だから私は何も変わらないままだろう

    埠頭に座ってゆっくりと休息をとって
     この孤独が私から去ってくれるように願っているだけ
      二千マイルもの流浪の果てのこの地を我が家にしたかった
    
    入り江の埠頭に座って潮の満ち引きを眺めてすごし
      埠頭に座ってあてもなく時を過ごす                  ♪」

   
年を重ねた今だからこそ、深く心に響く歌がある・・・・。

「Otis Redding - Sitting on the dock of the bay」

          
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by knakano0311 | 2008-06-26 17:02 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)

Songs Of Our Time  ~特集:60歳過ぎたら聴きたい歌たち~

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最近熟年歌手による、例えば森山良子、加藤登紀子、徳永英明など、フォーク、GS、J-POPS、ポスト歌謡曲の時代のヒット曲のカバー・アルバムのリリースが盛んであり、それは熟年歌手の人生や年輪というフィルターを通して、ヒット曲をスタンダード曲へと濾過する作業かもしれない・・・・。そんなことを少し前に書いたが、洋楽でもそんな動きが出てきた。「シェリル・ベンティーン/Songs Of Our Time」。

私が「準・我が心のミューズ」にリストアップしている「シェリル・ベンティーン/Cheryl Bentyne」。(「Jazzyな「艶女~アデージョ」 その2」参照) かのJAZZコーラス・グループ、マンハッタン・トランスファーのメンバーでありながら、ソロ活動にも挑戦し、見事なできばえのジャズ・ボーカル・アルバムを8枚ほどすでにリリースしている。そして新作は、「Songs Of Our Time」。カーペンターズ、ノラ・ジョーンズ、ジョニ・ミッチェル、バート・バカラック、キャロル・キングなどのなつかしのヒット・ポップスばかり12曲を集めてリリースした。
ただ網羅しただけのヒット曲集ではない。とはいえ、ジャズ歌手だからといって妙にひねくったアレンジをするわけではなく、実に素直に、活き活きと歌っているし心地よいJAZZアルバムになっている。1曲目のレオン・ラッセルの曲で、カーペンターズによってヒットした、「マスカレード」から曳き込まれてしまい、「ドント・ノウ・ホワイ」、「青春の光と影」などと続き、なんと最後は、あのサザンの「いとしのエリー」でおわる一気呵成に聴いたノンストップ・アルバム。
これらの歌と同時代を生きてきた私たちの新しき時代のスタンダード!

そして私はといえば、このブログで連載している「60歳過ぎたら聴きたい歌」シリーズが「Songs Of My Time」。

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ソングズ・オブ・アワ・タイム
シェリル・ベンティーン / / キングレコード
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別のアルバムからですが、これも「Songs Of Our Time」と言っていい歌。「やさしく歌って」。

「Cheryl Bentyne - Killing Me Softly with His Song」

          
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by knakano0311 | 2008-06-25 22:26 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback(1) | Comments(2)

JAZZ的トリビア(4) ~再・JAZZと美脚との素敵な関係~

前回の「JAZZと美脚との素敵な関係」が好評らしい?ので、性懲りもなく美脚薀蓄・足ジャケ第2弾をお届けします。

我が心のミューズの中にも「美脚」の持ち主がいます。天が二物を与えた「ダイアナ・クラール」。彼女のミューズぶりについては「わがこころのミューズたち (3) ダイアナ・クラール 」などを参照してください。エルヴィス・コステロと結婚して、出産のために活動を中止していましたが、無事双子を出産し、音楽活動に復帰するようですが、あの美脚が決して損なわれていないことを願うばかりです・・・。

まず、世界中で300万枚という大ヒットをしてスターダムへの道を駆け上っていったCD、「ザ・ルック・オブ・ラヴ」。最初の出会いは、このCDであったが、ジャケットのルックスと違って、以外と、低くて、野太い、ハスキーな声でビックリしたことを覚えている。ゴージャスなオーケストレーションをバックに、タイトル曲のほか、「ス・ワンダフル」、「ラヴ・レター」、「アイ・リメンバー・ユー」、「クライ・ミー・ア・リヴァー」、「ベサメ・ムーチョ 」など、お馴染みのラブ・ソング、スタンダードを魅力的に歌う。おなじ場所での別アングルの写真と思われるが、日本盤、輸入盤どちらが好みかはお任せします。


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ザ・ルック・オブ・ラヴ
Diana Krall / Universal Music =music=
ISBN : B00005MMIV
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Look of Love
Diana Krall / / Umvd Import
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「ザ・ルック・オブ・ラヴ」では、いずれも美脚をさりげなく手を添えて覆っているので少し欲求不満? 次は彼女の美脚やルックスも売り物にしたいと思ったであろう、プロデューサーの力が勝っていた?初期のアルバムなので違いますよ。
発売前から話題を呼び、発売後多くのJAZZファンから支持を得た一枚、「オール・フォー・ユー~ナット・キング・コール・トリオに捧ぐ」。ピアノを弾きながらのヴォーカルで、ナット・キング・コールへのトリビュート・アルバム。トロンボーンを加えているが、ナットと同じドラムレス・ピアノ・トリオによる弾き語りの決定版ともいえるアルバム。JAZZアルバムとしても足ジャケとしてもこの一枚が、私は一番好きですね。小首をかしげながら射るようなまなざしも、「美脚やルックスだけではないわよ」という、彼女の内なるメッセージが表われているかのよう・・・。

オール・フォー・ユー~ナット・キング・コール・トリオに捧ぐ
ダイアナ・クラール / / MCAビクター
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そしておまけの一枚は、「クリスマス・ソングス」

クリスマス・ソングス
ダイアナ・クラール・フィーチャリング・ザ・クレイトン/ハミルトン・ジャズ・オーケストラ / / ユニバーサル ミュージック クラシック
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このブログでも何回かとりあげた、あちらの世界から時々こちらへ訪れてくれる、恋多き女「カーリー・サイモン」。(「異世界から舞い降りたミューズ (3) The Girl Next Door」、「昔はみんな「ラジオ少年」だった! 」参照)

彼女も50歳後半になり、年輪を重ね、おだやかな母親への変身を感じさせる、童謡、子守唄などを主体とした新作アルバム、「Into White」を近年リリースしたが、過激で、恋多き女時代には結構いけてる過激ジャケ・アルバムを出している。その中から何枚かを・・・・。

なんといっても、まずはこれ。Playboy誌の女性ボーカル特集のエロジャケに選定されていたほどの傑作ジャケ。結婚、出産をへて、もともとセクシーな彼女が、肉感的な色香を全開したジャケット。こうなるともう中身などはどうでもよく、速攻「ジャケ買い」の一枚か。

Playing Possum
Carly Simon / / Elektra
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生足にストッキング(パンストなどという無粋なものではありませんぞ!)を履こうとしている姿に、ドキッとするが、これも速攻の足ジャケ。

Boys in the Trees
Carly Simon / / Elektra
ISBN : B000002GW9
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最後は、爽やかお色気足ジャケで締めましょうか。かっては、「4フレッシュメン/フォー・フレッシュメン&ファイヴ・トロンボーンズ 」、「カーティス・フラー/ブルースエット」などの名盤があるが、どちらかといえば、JAZZでは地味な存在に甘んじているトロンボーンをあえて主役にし、しかも4本のトロンボーンをフィーチャーすることによって、ソロとアンサンブルに厚みと変化を持たせた「スーパー・トロンボーン・シリーズ」。
このシリーズが結構楽しい。中身的には、GYMでのトレーニングのお供になっている、第3作「テイクファイブ」がファンキームード一杯でお気に入りであるが、ジャケ的にはこの一枚か。

テイク・ジ・エー・トレイン~A列車で行こう
スーパー・トロンボーン / / インディーズ・メーカー
ISBN : B000V2RXQ6
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再度お断りしておきますが、私は「足フェチ」ではありませんから・・・・・。
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by knakano0311 | 2008-06-21 01:17 | JAZZ的トリビア | Trackback(2) | Comments(0)

広目天のまなざし  ~ 国宝 法隆寺金堂展 ~

b0102572_17203274.jpg(写真は法隆寺/広目天、国立博物館HPより)


国宝法隆寺金堂展が、奈良国立博物館でいよいよ始まりました。現存する世界最古の木造建築として知られている法隆寺金堂(こんどう)は、世界遺産にも登録され、その堂内に安置された諸尊像は、飛鳥時代を代表する遺産であり、日本の仏教文化の精華ともいうべき宝物です。

金堂の須弥壇(しゅみだん)が修理にあわせ、金堂内の諸尊像を広く一般に公開されることになった。なかでも須弥壇四隅に安置されて本尊守護の役割をになう木造四天王立像(国宝)が、四体そろって寺外で公開されるのは初めてのことです。また1949年の火災で金堂壁画が焼損したが、一部残った飛天図と、1960年代、安田靫彦、前田青邨、橋本明治、吉岡堅二、平山郁夫ら日本画の巨匠たちによって再現模写された壁画十二面が展示されている。

館内を観ながら、若い頃、「法隆寺は聖徳太子鎮魂の寺だ」という梅原猛氏の「隠された十字架-法隆寺論-」や、邪馬台国論から始まり、「倭国と日本国は別であり、「日出ずる国の天子より日没する国の・・・」という国書は聖徳太子にあらず」と九州王朝説を説く古田武彦氏に夢中になった日々が、ふと思い浮かんだりもした。

釈迦三尊像、百済観音像、玉虫厨子などは観たことがあったが、四天王像は初めてである。『日本書紀』にも記載のある作者、山口大口費(やまぐちのおおぐちのあたい)らによって造られたクスノキ材を用いた彫刻で、古代東アジア美術の様々な要素が凝縮した見事な彫像です。
意外と小振りで、イメージとしてはこれまた国宝でよく知られている東大寺戒壇堂の四天王の持つ荒々しさとはまったく違った印象で、中国風の顔立ちや朝鮮風の衣装に「凛とした静謐さ」を感じました。特に広目天やや愁いを帯びたような表情は中でも印象的でした。

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(写真は東大寺戒壇院の国宝広目天像)

仏教を護る護法神が、いわゆる天部で、中でも四天王は須弥山 (しゅみせん) の中腹に住して、頂上にある帝釈天 (たいしゃくてん) の喜見城を守る天部の四人の天王、すなわち仏国土の四方を守護する鎮護国家の武将たちで、東方を護るのが持国天、南方が増長天、西方は広目天、北方は多聞天 (毘沙門天)とされている。四天王はすべて甲冑で身を固め、岩の上に立つか、もしくは邪鬼を踏んで立ち、それぞれに剣や鉾、槍などの武器を持っている。ところが、西方守護の広目天だけは、武器は持たず、右手に筆、左手に巻物 (巻子) を持っている。智恵や技術が国を守るという現代にも活きる教えか・・・。

国立博物館を後にしてから、やはり東大寺・戒壇院戒壇堂の国宝四天王立像を観たくなり、そちらまで足を延ばすことに・・・。青々とした若草山を背景に、聳え立つ大仏殿の甍、広々とした境内、古い土塀の続く路地と馬酔木の香り・・・・。いつ来ても、伸びやかな気分にこの奈良はさせてくれる。

戒壇院の四天王立像。こちらは塑像。訪れる観光客もいなかった薄暗い堂内で、遙かなる未来の彼方を凝視するかのように、広目天は目を細め、厳しく眉を寄せて、静かに佇んでいた。



そして帰り道は、「ジョアン・ジルベルト/Amoroso(イマージュの部屋)」の上質で哀愁の漂う歌声のボサノバと、妻が立ち寄った喫茶店で、嬉々として求めた万華鏡(カレイド・スコープ)の、華麗で爽やかな鏡の創るイマージュが、蒸し暑い梅雨の気候を吹き飛ばしてくれた。

AMOROSO (イマージュの部屋)
ジョアン・ジルベルト / / ダブリューイーエー・ジャパン
ISBN : B0000563YQ
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「ジョアン・ジルベルト - エスターテ(夏のうた)」 AMOROSO (イマージュの部屋)より 

          
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by knakano0311 | 2008-06-18 17:49 | 我が家の歳時記 | Trackback(2) | Comments(0)

我がミューズたちの新作

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私にはJAZZボーカルで5人のミューズがいることは度々このブログでも書いた。「ジャネット・サイデル、カサンドラ・ウィルソン、ステイシー・ケント、ダイアナ・クラール」。そしてあと一人は日本人枠であるが、仮ミューズとして「伊藤君子」が入っている。その中の「ジャネット・サイデル」、「カサンドラ・ウイルソン」が相次いでアルバムをリリースした。

「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」。彼女が過去にリリースしたアルバムの中に、彼女が敬愛する3人の女性歌手へのトリビュート盤がある。「ペギー・リー」、「ドリス・ディ」、「ブロッサム・ディアリー」へのそれぞれのトリビュート盤である。そのうち「ペギー・リー」と「ドリス・ディ」は廃盤になっていたが、「ペギー・リー」へのトリビュート盤は中古CDで見つけ(「我が心のミューズたち(1)  ジャネット・サイデル」参照) 残るは「ドリス・デイ」だけとなっていたが、やっと復刻盤が出た。

アメリカが生んだ国民的スター、「ドリス・デイ」のレパートリーをジャネットがカヴァーした好アルバムが、リニューアル・デザインで復刻! 24トラック全30曲収録。ドリスの温もり。そしてジャネットの安らぎ。

こんな帯がついていましたが、「Somebody Loves Me」から始まって、「Sentimental Journey」、「二人でお茶を」、「ケ・セラ・セラ」など、我々より少し上の世代に人は、ラジオから流れてくるドリスの歌声にまさに「豊かな国アメリカ」を感じて、かじりついたであろう30曲がぎっしり詰まっている。
かっては、ナット・キング・コール・トリオ、最近ではジョン・ピザレリ・トリオと同じ編成、ジャネットのピアノ、デヴィッド・サイデルのベース、チャック・モーガンのギターという、ドラムレスの変則ピアノ・トリオである。この編成が、アコースティックで、レトロな感じを出し、聴く人に安らぎを与えるジャネットのボーカルを更に際立たせている。

「ドリス・ディ」は今年、2008年のグラミー賞で「Lifetime Achievement賞」を受賞した。このことは引退してから40年経ってもドリスは、アメリカの国民的歌手としての人気が健在であることを示している。日本で言えば、美空ひばりのような存在であろうか。ドリスはJAZZ歌手ではない。ポピュラーソング・シンガーであるが、JAZZ歌手以上に気持ちよくスイングする。そんなドリスへの憧れと尊敬と親しみをこめてつくられたアルバムが、「Doris & Me」。聴くほどに心が和み、ジャネットの本領発揮のさすがの一枚。

ドリス&ミー ~センチメンタル・ジャーニー
ジャネット・サイデル / / ミューザック
ISBN : B00175HCS0
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「Janet Seidel - Sentimental Journey」

          


かって、私は「千手観音」に喩えた「カサンドラ・ウイルソン/Cassandra Wilson」の新作「Loverly」。(「Black Beauties  ~孤高の歌姫たち~」参照) カサンドラは常にひとつ所にとどまらず、アルバムをリリースするたびに、新しい試みを試している。前作『Tunnderbird』以来の、2年ぶりのアルバム。そして彼女自身にとって、ブルーノート・レコードより初となるフル・スタンダード・アルバム。ということでかなりの期待と注目を持って聴いてみたが、残念ながら期待を裏切るものであった。アルバムに統一感、明快なコンセプトがないのである。1曲目「Lover Come Back Me」。スイング感溢れる冒頭の曲、「きたきた・・・」と思ったのもつかの間2曲目はムーディな甘い「黒いオルフェ・カーニバルの朝」。カサンドラってこんなんだっけ。10曲目「Dust My Room」。ブルージーな感覚溢れる佳唱。ベースとのデュオでうたう「The Very Thought Of You」。一つ一つの個別の歌はすごくいいのである。しかしアルバムを通して聴くと、「各論OK、総論NG」という違和感を覚えるのを禁じえなかった。千手観音全身を見たいのではないのだ。一本一本の手(アルバム)にフォーカスし、メッセージをこめることによって、聴き手の脳裏に千手観音全体が浮かび上がるということを期待しているのだ。ベスト版みたいなものはまったく期待していないのだ。ブルーノートからの期待の初リリースなれど、新しきプロデューサーはここを間違えているようだ。

Loverly

Cassandra Wilson / Blue Note



「Cassandra Wilson - Dust my broom」

          
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by knakano0311 | 2008-06-15 18:27 | ミューズたちの歌声 | Trackback | Comments(0)

JAZZ的トリビア(3)   ~続き・JAZZと美脚との素敵な関係~

かってのLPレコード時代には、大きなジャケットで楽しめた「足ジャケ」特集の続きを・・・。

デヴィッド・マシューズ率いる「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ」からスイング・ジャズ時代のレトロな薫りのする一枚。クラシックな車を背景に踊るカップル。ヨーロッパあたりの街角か?長く切れ込んだスリット、ふくらはぎの筋肉のふくらみ。控えめながら秀逸の足ジャケ。

イン・ザ・ムード~プレイズ・グレン・ミラー~
マンハッタン・ジャズ・オーケストラ / / インディーズ・メーカー
ISBN : B000VOSUFW
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MJOの最新作「スペイン」も足ジャケではあるが、クオリティが低く、伝わってくるものが何もないので足ジャケとしてはNG。しかし、音楽的な内容はビッグバンドによるアランフェス協奏曲始め、スペインにちなんだ名曲ぞろい。相変わらずマシューズのアレンジの腕が冴える。

スペイン
マンハッタン・ジャズ・オーケストラ / / インディーズ・メーカー
ISBN : B0015DMO82
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当代きっての男組トランペッター「ライアン・カイザー Ryan Kisor」。いまもっとも旬で、切れ味抜群のJazzトランペッターである。音の強さ、ドライブ感、スピード感、メリハリ、テクニック どれをとっても現在、右に出るものはいないではないかと思わせる。彼のリリースするアルバムはこのところずっと足ジャケが続いている。何かに目覚めたかもしれないそんなアルバムから2枚がおすすめ。
「ソング・フォー・マイ・ファーザー」「ワーク・ソング」などファンキーなナンバーに加え、ドラムとのデュオで有名になった「ドナ・リー」、甘美な演奏も出来ることにビックリした、「黒と白の肖像」というタイトルのほうが有名なACジョビンの「Zingaro」を収録する「ドナ・リー」と現代に生きるビ・バップ・サウンドをぎっしりと詰めた「コンセプション~クール・アンド・ホット~」。特に「ドナ・リー」は健康美溢れるな美脚、「クール・アンド・ホット」は成熟したお色気美脚と対照的。

ドナ・リー
ライアン・カイザー サム・ヤヘル ピーター・バーンスタイン グレッグ・ハッチンソン / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B00018H0WM
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コンセプション~クール・アンド・ホット~
ライアン・カイザー / / 3d system(DDD)(M)
ISBN : B0013PVGQS
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そしてトランペットの後はSAX。「グラント・スチュワート/シャドウ・オブ・ユア・スマイル」。おなじみのスタンダード曲がゆったりと聴けます。だんだん妖しいジャケットになってきましたが・・・。

シャドウ・オブ・ユア・スマイル
グラント・スチュワート / / インディーズ・メーカー
ISBN : B000V2RVLS
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60年代に活躍したピアニスト「Pat Moran」の「ジス・イズ・パット・モラン」と女性ボーカル「ベヴァリー・ケリー」をフューチャーした「ベヴァリー・ケリー シングス」を1枚の収めて復刻した「Complete Trio Sessions」。ピアノの鍵盤上に無造作に投げ出された赤いハイヒールの足が印象的なジャケットですが、2007年復刻ということで、美人の誉れ高かったケリーもいないので、「ジス・イズ・・・」の方のジャケを復刻したと思われます。「べヴァリー・ケニー Beverly Kenney」。レコード数枚を残して、寝たばこが原因のホテル火災で焼死したと伝えられる金髪、白人、美人の幻の女性歌手で今でも日本で人気が絶えない。(「夭折のミューズたち ~盂蘭盆に偲ぶ~」参照) 彼女の足でないのが残念といえば残念。

Complete Trio Sessions

Pat Moran / Fresh Sounds



少しストーリー性を感じさせる足ジャケもあります。その代表的なのが、ビッグ・ジャズバンドを率いる「Marty Paich」の「Modern Touch」。これまた59年に録音された「The Broadway Bit」と「I Get A Boot Out Of You」のカップリング復刻盤。メンバーがすごい。コンテ・カンドリ(トランペット)、ビル・パーキンス(テナー・サックス)、アート・ペッパー(アルト・サックス)、スコット・ラファロ(ベース)ラス・フリーマン(ピアノ)などの面々。
ステージの幕間だろうか二人の踊リ子が楽屋でくつろでいる。なんとなく二人の人生模様を想起させるような写真のジャケットも素晴らしい。なんと、奥に見える踊り子は「ダウンビート」誌を読んでいる。

ブロードウェイ・ビット

マーティ・ペイチ / ワーナーミュージック・ジャパン



「ダニーロ・レア」のリーダー・アルバムで、「カタリ・カタリ」、 「サンタ・ルチア」 、「帰れソレントへ」などのナポリ民謡やイタリアの美しいラブ・ソングを集めたアルバム「Romantica」。セレブと思われる令嬢がメイドに靴を履かせているというなにやら意味深なジャケ。令嬢もさることながらメイドの膝頭にも・・・・・。ここにも退廃的な薫りが立ち上ってくる「ヴィーナス・レコード」お得意のジャケット・デザイン。

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ロマンティカ
ダニーロ・レア・トリオ / / ヴィーナス・レコード
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そして最後は、最初と同じようにアーティスト本人の美脚で締めましょう。我が「秘密の花園」から「Gabriela Anders 」の「Wanting」。ミニスカートのスレンダーな女の子がすこしうつむき加減で歩いている姿を望遠で撮ったと思われる写真。「楚々とした・・・」と言う表現がぴったり。なにかのストーリーを感じさせ、映画の1シーンを思わせるようなジャケット。(「第7回 秘密の花園」参照) 

Wanting
Gabriela Anders / Warner Bros.
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最後に念のためにお断りしておきますが、私は決して「足フェチ」ではありませんから・・・・・。
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by knakano0311 | 2008-06-11 21:18 | JAZZ的トリビア | Trackback(1) | Comments(0)

JAZZ的トリビア(2)   ~ JAZZと美脚との素敵な関係 ~

あちらの世界からこちらの世界へ遊びに来てくれたミューズ、「今井美樹」の新作アルバム「I Love A Piano」のジャケットには、多分今井美樹本人のものであろうと思われる素敵な美脚がデザインされている。これは、自分が美脚であることを彼女は十分自覚していますね、それほどの美脚ですね。このジャケットをみていたら、どこかで見たようなジャケットだなと思った。調べてみると、JAZZピアノのコンピレーションアルバム「PIANO JAZZ CLUB」のジャケットとそっくり。多分、プロデューサーに「PIANO JAZZ CLUB」のイメージがあったんでしょうが、勝つ自信があって敢えてチャレンジしたんでしょう。どちらも素敵なジャケットに仕上がっていますが、美脚度では今井美樹に軍配が挙がりますね。

I Love A Piano

今井美樹 / EMIミュージック・ジャパン



PIANO JAZZ CLUB
オムニバス / / エム アンド アイ カンパニー
ISBN : B000BKJE56
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そんなことがきっかけとなって、「JAZZと美脚との素敵な関係」、正しくは「JAZZ・アルバム・ジャケットと美脚との素敵な関係」というべきかもしれませんが、少し調べてみました。

まっさきに思い出すのは、なんといっても「ソニー・クラーク/クール・ストラッティン」のあまりにも有名なジャケット。「ストラッティン」とは「肩で風を切って歩く、気取って通りを歩く」という意味。スリット入りのタイト・スカートを履いたキャリア・ウーマンらしき女性が、さっそうとマンハッタンを闊歩しているジャケットのカッコ良さに魅かれて、思わずレコードを買った人も多かったはず。リリースされたのは、1958年というから、ウーマン・リブ(Women's Liberation)最盛期の10年ほど前ではあるが、そんな時代の雰囲気をも感じさせる傑作ジャケットである。

演奏もこれまたカッコいい。ソニー・クラークのピアノに、ジャッキー・マクリーンのアルト・サックス、アート・ファーマーのトランペットとメンバーも豪華。アメリカのジャズ雑誌「ダウンビート」での、初出時の評価は三つ星だったらしいが、日本では、「クレオパトラの夢」と並んで、人気投票で必ずトップ5に入るほどの人気作。数枚の名盤を残し32歳で薬死(62年)したクラークの、これぞハード・バップ、これぞファンキー・ジャズの名盤。

クール・ストラッティン
ソニー・クラーク / / EMIミュージック・ジャパン
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そして、その名盤にも別テイクの演奏と写真があった。それを組み合わせた「ザ・コンプリート・クール・ストラッティン・セッション」。美脚の躍動感について言えば、前作に軍配を私は挙げる。

ザ・コンプリート・クール・ストラッティン・セッション
ソニー・クラーク / / EMIミュージック・ジャパン
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「テイク・ファイヴ」の大御所「デイブ・ブルーベック」の「エニシング・ゴーズ」。「夜も昼も」「ラヴ・フォー・セール」など、コール・ポーターの超有名スタンダード集。「飛行機と足のジャケットに駄盤なし」というジャズの通説があるらしいが、それに違わずのアルバム。それにしてもこの足は美しい・・・。

エニシング・ゴーズ
デイブ・ブルーベック / / ソニーレコード
ISBN : B00000K277
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(以下 次号につづく)
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by knakano0311 | 2008-06-10 23:35 | JAZZ的トリビア | Trackback(1) | Comments(0)

60歳過ぎたら聴きたい歌(16)  ~ You Raise Me Up ~

定年直前の一時期、大きく変わるであろう定年後の生活への漠然とした不安や、心配を落ち着けるために、その時期によく聴いていた曲があります。

それは、「Sheila Walsh」の「You Raise Me Up」でした。丁度その頃、トリノの冬季オリンピックが開催された時期で、そう、金メダリスト、荒川静香がフィギャー・スケートのエキシビジョンで使ったあの美しい曲です。毎日の出勤の電車の中で、モチベーションを高めるために聴いていました。荒川静香さんが実際に使ったのは「Celtic Woman」のバージョンでしたが、美しく、ダイナミックに、ドラマティックに歌い上げていて、、「又、がんばろう」って気になり、励まされた点で私は、「Sheila Walsh」のバージョンのほうが好きです。

この曲は、最近では、TVドラマ「白虎隊」のテーマ、パナソニックのデジタルTV「Viera」のCM、YAMAHAのCMなどに使われていますので、耳にされたことがおありでしょう。

このCDアルバムの副題に、「Songs of worship and faith(賛美と信仰の歌)」とあるように、少し宗教色の濃いタイトルや内容の歌がテーマのアルバムである事を考えると、この「YOU」というのは「神」もしくは「Jesus」のことでしょう。


You Raise Me Up
Sheila Walsh / Integrity Music

ケルティック・ウーマン

ケルティック・ウーマン東芝EMI



 【You Raise Me Up 】 B.Graham 作詞 Rolf.Lowland作曲

♪  私が打ちひがれたり、私の魂が萎えているとき
      トラブルにあったり、心が苦しんでいるとき
        そんなときは、あなたが来て、そばに座ってくれるまで
          ここでじっとして、静かに待っているわ

    あなたはきっと、私が山の上に登れるように力づけてくれるわ
      あなたはきっと、私が嵐の海を渡っていけるよう力づけてくれるわ
        あなたの肩で支えてもらえば、わたしはきっと強くなれるわ
          あなたは私が出来ると思っている以上の力を、きっと与えてくれるわ ♪


「Sheila Walsh - You Raise Me Up」

          
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by knakano0311 | 2008-06-07 17:40 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)