大屋地爵士のJAZZYな生活

<   2009年 05月 ( 17 )   > この月の画像一覧

今日は「かんてんパパ」に・・・

b0102572_16494179.jpg
かって、私の故郷の信州では寒暖の差が大きい気候の特徴を生かして「寒天(かんてん)づくり」が盛んであった。子供の頃、冬の厳寒期、秋の刈り取りを終えた田んぼで寒天を干す光景が見られたものだ。寒天は、テングサ(天草)、オゴノリなどの紅藻類の粘液質を凍結・乾燥したものである。今は多分工場生産になっているのであろうが、かって一般に売られている寒天は、冬の寒冷地で自然凍結と天日乾燥を繰り返して作られていたので、寒暖の差の激しい信州は、生産に適していたのだ。

江戸時代、1685年に現在の京都府伏見において、旅館『美濃屋』の主人・美濃太郎左衛門が戸外に捨てたトコロテンが凍結し、日中は融け、日を経た乾物を発見した。これでトコロテンをつくったところ、前よりも美しく海藻臭さが無いものができた。黄檗山萬福寺を開創した隠元禅師に試食してもらったところ、精進料理の食材として活用できると奨励された。同時に名前を尋ねられたが、まだ決めていなかったためその旨伝えると、隠元は「寒天」と命名したという。その後、大阪の宮田半兵衛が製法を改良し寒天を広げる。さらに、天保年間に信州の行商人・小林粂左衛門が諏訪地方の農家の副業として寒天作りを広め、角寒天として定着したという。少し調べてみると、こんな由来がわかった。(Wikipedia参照)

ご承知のとおり、羊羹(ようかん)は、餡(あん)を寒天で固めた和菓子であり、寒天の産地、信州生まれが 、私が和菓子好きになった原因かもしれない。現在では諏訪地域が、国内唯一の角寒天生産地とされている。

b0102572_16502452.jpg
長い間そう思っていました。しかし、春も間近なある日近隣の里山、阿古谷をドライブしていると、田んぼの棚いっぱいに何か白いものが干してあるではありませんか。なんだろうと車を止めてみると、なんと「糸寒天」の天日干しだったのです。私の住んでいる所は兵庫県なんですが、「北摂」とよばれる大阪平野の北に位置し、隣町はかっては大阪で唯一根雪が残るので「大阪のチベット」と揶揄されていたところ。したがってこの地域の気候は寒暖の差が激しいので、寒天作りが行われていても不思議はなかったのです。寒天の製造法を改良した「宮田半兵衛」と何かゆかりがあると想像できますね。
そして、いつもは帰省の折に買っていた糸寒天を切らしたので、思い出して買いに行ってみました。この時期もまだ、糸寒天の天日干しを行っていましたね。子供の頃にタイムスリップしたような本当に懐かしい光景でした。かってはこの地区で何軒もが寒天作りをしていたそうですが、今は一軒だけが昔ながらの天日干しによる製造法を守り伝え、全国に高級糸寒天として出荷しているそうです。

b0102572_1724398.jpg
手作りの無骨でちょっと太目の糸寒天を求めた後は、この地区のいくつかの寺に多くの仏像を残している遊行僧(ゆぎょうそう)、木喰(もくじき)明満上人の刻んだ仏像を観て帰路に。かって江戸時代1807年に90歳という高齢でこの地を訪れ、彫った仏像14体が東光寺に残されている。そのなかで有名なのが、生木に彫った観音像、立木子安観音。その自然木は彫られた後も70年近く成長し続けたが、明治10年代に落雷で枯死した。しかし、その木に刻まれた観音像は今でも慈愛をたたえ、近隣の人々の信仰を集めている。東光寺のほかこの地の毘沙門堂、天乳寺にこのとき刻んだ木喰仏が残されている。とても90歳で彫ったとは思えないほど、ノミの痕は荒々しいが、90歳でたどり着いた境地が、その微笑を浮かべた温和なお顔に感じとることが出来る。

きょうの「かんてんパパ」のドライブのお供はオランダのピアノ・トリオ「Trio Pim Jacobs」が、1982年にリリースした大名盤「Come Fly With Me」。「飛行機ジャケにハズレなし」といわれるようになった原点のアルバム。昨今のヨーロッパピアノJAZZに共通した一種耽美的要素はまったくなく、むしろ「NewYorkトリオ」や「ジーン・ディノヴィ」などと同じアメリカンJAZZの都会的リリシズムを感じる。しかも、歌伴の名手らしく歌心溢れるメロディーラインと明るくリラックスした雰囲気に溢れ、聴くほどに元気が出るアルバムと言っていい。これほどの名手でありながら、「リタ・ライス」の歌伴として以外の消息やアルバムをあまり残すことなく、1996年62歳で他界したため、あまり知られていないが、アルバム・タイトルのごとく時空の彼方へ連れて行ってくれる心地よさ・・。
さあ、元気を出そう。

カム・フライ・ウィズ・ミー

ピム・ヤコブス・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Trio Pim Jacobs - Who Can I Turn To」

         
[PR]
by knakano0311 | 2009-05-28 09:17 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

青春のシネマ・グラフィティ(4) ~007危機一発/ダニエラ・ビアンキ~

映画に夢中になり始めた青春時代に憧れたが、今ではちょっと忘れられかけている女優、作品にフォーカスをあてた、この「青春のシネマ・グラフィティ」、やはり「007/ジェームズ・ボンド・シリーズ」をとりあげない訳にはいかないだろう。実際、ボンド・ガールの何人かは私の心をときめかしたのであるから。

b0102572_15551577.jpg
「ボンド・ガールNo.1は誰か?」という質問に対し、多くの方がシリーズ第2作「007危機一発/ロシアより愛をこめて」の「ダニエラ・ビアンキ」をあげるのではないだろうか。私もその一人である。
「ダニエラ・ビアンキ/Daniela Bianchi」。1942年イタリア生まれ。1960年、ミス・ローマに選ばれてミス・ユニバースにも出場した。どおりで美人のはず・・。1963年、『007 ロシアより愛をこめて』のボンド・ガールに抜擢され、その後15本あまりのどちらかというとマイナーな映画(007以外はまったく観ていません)に出演したが、1968年に引退した。そのご消息不明、謎の空白の17年間を経て、1985年43才の頃、イタリアの富豪の海運会社社長と結婚して現在に至っているらしい。

「ロシアより愛を込めて」では、清楚で知的な美人であるが、実はタフで、セクシーで気が強く、ボンドを誘惑するソ連の諜報員「タチアナ・ロマノワ」役を演じ、以後のボンド・ガールのイメージを作り上げた。いやあの清楚さには夢中になりましたね。また一転、首にまかれた黒いチョーカーだけの姿のセクシーなこと・・。

ところで公開された「ロシアより愛を込めて」の「ダニエラ・ビアンキ」は吹き替えだったという。というのも、彼女、当時は英語が話せず、せりふが、何をしゃべっているか分からないくらい、きついイタリア訛りのアクセントだったらしい。結局、少しイタリア訛りがあるが流暢に英語が話せる女優さんを雇って彼女の出演シーンを吹き替えたそうである。そんな裏話を知っても、やっぱり「ダニエラ・ビアンキ」がNo.1ですね。

付録) 「ロシアより愛をこめて [予告編]」 と「From Russia With Love ‐ マット・モンロー」

          

b0102572_16255619.jpg
それともう一人挙げるとすれば、シリーズ第1作「007は殺しの番号 ドクター・ノオ(1962)」の初代ボンドガール、「ウルスラ・アンドレス」でしょうか。野性的で奔放な顔立ち、白いビキニに映えるグラマラスな肢体。それまでの日本映画では絶対お眼にかかれなかったといっていい女優。画面に展開するグラマーな外人女性の水着姿。あわれ純真な高校生は、鼻血ブーとはいかないまでも、完全にノックアウトされましたね。

「ウルスラ・アンドレス/Ursula Andress」1936年生まれ、スイスのベルン出身。筋肉質な大型グラマーぶりと独特の美貌を買われ、『007 ドクター・ノオ』の初代ボンドガールのハニー・ライダー役に抜擢された。1964年度の「Most Promising Newcomer - Female Golden Globe」に選ばれ、PLAYBOY誌でヌードになるなど、セックス・シンボルの地位を確立した。最初のインパクトがきつかったためか、彼女の以後の映画も観た記憶ががないなあ。ところで、ウルスラもスイス・ドイツ訛りがめちゃくちゃきつく、ダニエラと同じように吹き替えだったという。

最近、第一作「ドクターNo」から「ピアース・ブロスナン」主演の「007 ダイ・アナザー・デイ(Die Another Day)」までのシリーズ20作を見直しました。私の感想としては、決して女性蔑視ではないのですが、ロジャー・ムーアの作品くらいまでが、荒唐無稽な大人の男の憧れるおとぎ話として楽しめたシリーズではなかったのでしょうか・・。

「ロシアより愛を込めて/From Russia With Love」の同名の主題歌は「マット・モンロー」が歌い、大ヒットし、今ではスタンダード化した感がある。収録されている青春時代よく通ったグリルのマスターのお気に入りの「ゲイリー・マクファーランド/Soft Samba」で往時をなつかしんでみようか。当時、全盛だった「ビートルズ」やPOPS、映画音楽などを取り上げ、JAZZYなボサノバにアレンジし、そのセンスの良さにびっくりした一枚でもある。

ソフト・サンバ
ゲイリー・マクファーランド ジミー・クリーヴランド セルダン・パウエル アントニオ・カルロス・ジョビン ケニー・バレル ウィリー・ボボ / ユニバーサルクラシック
ISBN : B000EMH8PE
スコア選択:
[PR]
by knakano0311 | 2009-05-26 09:31 | シネマな生活 | Trackback | Comments(0)

トロンボーンが好き、美人はもっと好き

b0102572_23464935.jpg
トロンボーンが好きである。他の金管楽器、例えば、サキソフォンやトランペットなども勿論好きであるが、トランペットの金属の光沢を思わせる鋭角的な音や太くしゃがれたサックスの官能的な音とは違い、どこかとぼけたというか、緩(ゆる)いというか、しかし聴く人を暖かくさせるような、あのトロンボーンの音が好きである。また、長い物干し竿を肩に担いで、もてあましているかのような、絵的に観てもあまり様にならない姿も好ましいと思うのである。

最近、ピアノ以外にも女性JAZZプレイヤーの台頭が著しい。キャンディ・ダルファー(sax)、矢野沙織(sax)、市原ヒカリ(Tr)、ニッキ・パロット(Bass)などである。そして男性でも最も様にならないトロンボーンJAZZの世界に、ついに女性が登場してきたのだ。しかも美人姉妹ときた。「Sliding Hammers/スライディング・ハマーズ」。あまたのJAZZアーティストを輩出しているJAZZ王国スエーデン発である。1997年にミミとカリン・ハマー姉妹が結成。 「スライディング・ハマーズ」は、かって1950年、60年代を通じて大活躍したスター・トロンボーン・デュオ、「J & K」(J.J. Johnson & Kai Winding/ジェイジェイ・ジョンソン&カイ・ウインディング)のジャズ・スピリットを継承しながらも、オリジナル楽曲にも取組み、好評をもって迎えられている。とても女性とは思えない、抜群のテクニック、軽やかでヴィヴィッドな演奏、しかもデュオ、まさに「J & K」を思わせるような演奏ぶりである。

b0102572_0162816.jpg

シング

スライディング・ハマーズ / インディペンデントレーベル



ところがである。これまで紹介されてきた3枚のアルバムの中で聴くことの出来る「ミミ・ハマー」のキュートでチャーミングなヴォーカルの人気が非常に高く、その要望に応えた全編「ミミ・ハマー」のヴォーカルをフィーチャーした4作目「シング」が昨年リリース、大好評を得たのだ。「チェット・ベイカー」を意識したアルバム・タイトルでしょうか、スタンダードを中心に美しいオリジナル曲を含めた13曲。可憐なミミのヴォーカル。いい、すごくいい。そして、素晴らしいソロを聴かせるカリン。絵になっている。私のトロンボーンへの偏見をぶち壊してくれた。女性ヴォーカルとトロンボーンの異色の組み合わせによる、美しき北欧最強のJAZZユニット「スライディング・ハマーズ」が、ここに完成した。そして、トロンボーンの音色がよく似合うのはボサノバ、6月の初来日を記念して、ベスト盤「プレイズ・ボッサ&バラード」が今月発売。久し振りにはまったJAZZユニット。

b0102572_9374843.jpg

来日記念盤 プレイズ・ボッサ&バラード

スライディング・ハマーズ / スハ゜イス・オフ゛・ライフ/アミュース゛




絵になる魅力の姉妹トロンボーンの動画はこちらから。

          


このYOU TUBEで気がついたのだが、他にも「Jubilee Stomp」など、女性JAZZトロンボーン奏者やデュオがいることにびっくり・・・。
[PR]
by knakano0311 | 2009-05-25 09:19 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

こんなふうに老いたいなぁ・・・ ~最近感動のじじばば映画~

最近感動した「じじばば」映画3作のレポートを・・・。

b0102572_9572591.jpg
最初は、『ミリオンダラー・ベイビー』以来、4年ぶりに「クリント・イーストウッド」が監督・主演を務めた人間ドラマ「グラン・トリノ」。これも面白かったが、監督のみの作品「チェンジリング」に引き続き公開された話題作。

朝鮮戦争に従軍し、過酷な経験を持つ気難しい主人公が、近所に引っ越してきたアジア系移民一家との交流を通して、自身の偏見に直面し葛藤する姿を描く。アメリカに暮らす少数民族を見つめる温かなまなざしと、いまだに気骨を失わないアメリカの男の感動物語。

妻に先立たれ、息子たちともその頑固さの故、折り合いが悪い元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、フォードの自動車工の仕事を引退して以来、単調な生活を送っていた。そんなある日、自慢の愛車「グラン・トリノ」が盗まれそうになったことをきっかけに、隣に引っ越してきたアジア系移民の、自己主張が苦手な少年タオと知り合う。やがて二人の間に芽生えた友情は、一家を襲う理不尽な暴力へと立ち向かっていく。イーストウッド演じる主人公と友情を育む少年タオにふんした「ビー・ヴァン」、彼の姉役の「アニー・ハー」などほとんど無名の役者を起用。この辺のキャスティングが実に上手いのだ。フォードの熟練工としてアメリカを支えてきた誇り、気骨、職人魂。今それらを失ってしまったアメリカの凋落、金融経済界の堕落に重なる。過去のアメリカの気骨を象徴したような、この骨太の男のラストシーンに涙を禁じえなかった。異なる価値観や文化を共有しつつも、アメリカの気骨を復活させようというイーストウッドのメッセージにも聞こえた。自らの出演作では「男の肖像」を演じつづける「クリント・イーストウッド」の圧倒的な存在感、演技、脚本、演出。どれをとっても当代随一の映画人といって差し支えない。そして、今年の「じじい」映画に流れるテーマ、「男はエレジー」をこの映画にも感じてしまった。

ラストに流れるエンディング・テーマ曲は、無類のJAZZファンで自らもピアノを弾くイーストウッドのお気に入りなんでしょう、今では希少の男性JAZZボーカル「ジェイミー・カラム/Jamie Cullum」がピアノの弾き語りで歌う「グラン・トリノ/Gran Torino」。(ここをクリックするとエンディング曲が観られるHPへジャンプ

【追記・註】音楽はベーシストの息子のカイル・イーストウッドが担当。

弱冠20歳という若さで異色な存在感を放つ、イギリス発の男性ジャズ・シンガー「ジェイミー・カラム」の2003年、デビュー作「Twenty Something」。スタンダードに加え、「ジミ・ヘンドリックス」、「ジェフ・バックリィ」などのカバーも含む全14曲をピアノの弾き語りにより、多彩な表情で聴かせてくれる。ジャケットでも分かるように、ちょっとワイルドだが童顔。しかしその歌声は独特の太いかすれた歌声で対照的。ピアノもうまく、「ダイアナ・クラール」などに対抗できる男性歌手として、これから大きな期待がもてそう。

Twenty Something

ジェイミー・カラム / ユニバーサルミュージック



b0102572_958633.jpg
2作目は見た人に勇気を与え、ほのぼのとした暖かい印象残す、「ばば」映画「マルタのやさしい刺繍」。

スイスの谷間の小さな村を舞台に、80歳のおばあちゃんたちがランジェリー・ショップを開くために奮闘する様を描いた人間ドラマ。閉鎖的な村人の冷たい視線や家族の反対を浴びながらも、マルタおばあちゃんと3人の女友だちが、老いてもなお生きがいを見つけ出していく。
夫の死により打ちひしがれたマルタ(シュテファニー・グラーザー)。そんな中、村の男声合唱団の新しい団旗を、仕立て屋だったマルタが作ることに。生地店で美しい生地を見ているうちに、お針子としての昔のプライドを取り戻し、かっての夢であったランジェリー・ショップを開くことを思いつく。
スイス気鋭の女性監督ベティナ・オベルリとスイスを代表する大御所女優たちがコラボレートし、年を重ねることや夢を追うことがそう悪いものではないということを教えてくれる。80才のおばあちゃんが「ランジェリー・ショップを開く」のが夢というストーリーがいい。 おばあちゃんたちひとりひとりの個性が丁寧に描かれていて、おとぎ話と感じさせないし、ユーモアもたっぷり、心温まる素敵な「ばば」映画である。

マルタのやさしい刺繍 [DVD]

CCRE



b0102572_958304.jpg
3作目は、感動の「じじばば」ドキュメンタリー映画「ヤング@ハート」。(なんと!ドキュメンタリー=記録映画ですよ)
アメリカの老人ホームを舞台にデイ・サービスを利用する平均年齢80歳のお年寄り達で結成されたロックンロール・コーラス隊「ヤング@ハート」の活動を追った音楽ドキュメンタリーである。年に1度のコンサートに向けて、「ジェームズ・ブラウン」や「ボブ・ディラン」、「ソニック・ユース」の曲を練習するメンバーたちの7週間の様子を、ドキュメンタリー作家として活躍するスティーヴン・ウォーカー監督が映し出す。自らの老いや病を見つめ、また仲間の死に直面しながら、日々を生きる老人達が、自分の世界を広げたいからと、歌った事のないパンクやロックに挑戦する姿には本当に感動する。
説明不要!、解説不要!!「生きることは歌うこと、歌うことは生きること」。これぞまさしく「音楽のチカラ」。

「ヤング@ハート 予告編」

          

最近待望のDVDが出ました。音楽ファンの「じじばば」は必見ですぞ!!

ヤング@ハート [DVD]

ポニーキャニオン



コンサートを目の前にしてボブを病気でなくし、ボブと二人で歌うはずだった歌を、本番のステージで、酸素吸入器を傍らに一人で静かに歌いだすフレッド。「♪ ベストを尽くしたと思ったが、上手くいかなかった時/手に入れたいと思っていたものが必要でなかった時/疲れているのに眠れないとき/そんな時は逆風の中に立つ気分 ・・・・・ /この手で君を癒してあげよう ♪」。その心に沁みてくるバラードは21世紀最大のロック・バンドといわれる「コールドプレイ/FIX YOU」。オリジナルが収録されているアルバムは「X&Y」。

X&Y

コールドプレイ / EMIミュージック・ジャパン



注)もちろん映画のオリジナル・サウンドトラックもリリースされています。

ヤング@ハート−オリジナル・サウンドトラック(ライヴCD付2枚組)

サントラ / Warner Music Japan =music=



「Fix You- Young@Heart」  ← リクエストによる埋め込み無効のためクリックして御覧ください。
[PR]
by knakano0311 | 2009-05-23 14:35 | シネマな生活 | Trackback | Comments(0)

薔薇が咲いた・・ ~オープン・ガーデンにて~

b0102572_17585979.jpg
私が住んでいる街と隣町では、梅雨を前にしたこの時期、地域の緑化NPO法人の主催で、「オープン・ガーデン」が実施されます。地域の庭自慢の皆さんが、丹精込めた自宅の庭を一般に開放するのです。6年目の今年は、55邸が参加したそうです。雨上がり、買い物がてらにそのうちの一邸を見せて頂きました。オーナーさんは我々と同世代の定年退職なさったご夫婦。決してそう広くはない庭にバラを中心に丹精込めた花が咲き乱れていました。雨水の貯蔵タンクやウッドデッキ、木の外壁など自宅を改造する凝り様で、ペンキ塗りやレンガの敷詰めなどもご夫婦でしたそうです。花いっぱいの庭を色々な方に見て頂いて、「素敵な庭ですね」と声をかけていただけると丹精を込めた甲斐があるそうです。私が訪問した時も数組の訪問者があり、このイベントも地域に定着しているようです。オープンガーデンに参加されているお宅は、住宅街にあるごく普通の住宅。そのため、オーナーさん、ご近所などへの配慮が、見せて頂く側にも必要なことはもちろんです。

庭造りや樹木や花をとおして、地域の人が触れあえ、また環境を大切にすることにつながる粋なイベント、「オープン・ガーデン」。

薔薇に関する代表曲といえば、すぐ浮かぶのは、マイク真木の「バラが咲いた」。1966年に大ヒットし日本におけるカレッジフォークの魁となった曲である。単純なメロディ、単純なコード(和音)なので、誰でもすぐギターが弾けて歌えるのでフォーク・ブームに火をつけるのには格好の曲であった。2006年歌手活動40周年を迎えたマイク眞木が「バラが咲いた」を含む薔薇にちなんだ曲ばかり11曲を、日本を代表するスティール/ギター奏者である高田漣とコラボレーションしたアルバム「ROSE」。

b0102572_1753272.jpg
マイク真木 / 高田漣  ROSE
Tuff Beats





個人的に思い出のある曲は「バラの刺青/The Rose Tatoo」と「ブルー・レディに紅いバラ/Red Roses For A Blue Lady」。
洋楽を聴き出した中学か高校の頃、最初に好きになった歌手のひとりが「ペリー・コモ」。「♪ He Wore The Rose Tatoo・・」で始まる哀愁を帯びた美しいワルツ。その題名の持つ退廃的で官能的な響きが勝手に私の想像を膨らませたものでした。「Perry Como/ペリィ・コモ」が歌う『バラの刺青』は映画の中では歌われていませんが、同名の映画(1955年)にインスパイアされた歌として大ヒットしました。

ベスト・オブ・ペリー・コモ

ペリー・コモ / BMG JAPAN



「Red Roses For A Blue Lady」。スタンダード。1948年にシド・テッパーとロイ・ブロドスキーが作った曲です。「ヴォーン・モンロー」の歌でヒットしましたが、1964年に「ベルト・ケンプフェルト楽団」の演奏でリバイバル・ヒットし、翌年「アンディ・ウィリアムス」もレコードにしました。以後、「エンゲルベルト・フンパーディング」、「ポール・アンカ」など多くの歌手がカバーしています。当時この曲を聴きながら、「想いのある女性に薔薇の花束をいつかは贈りたい」とませたことを考えていましたが、そんな機会はついぞありませんでした。が、定年を迎えた年の妻の誕生日に、照れくささを抑えて、はじめて長年のきざな思いをかなえました。     

ベスト・オブ・アンディ・ウィリアムス・スタンダード

アンディ・ウィリアムス / Sony Music Direct



「Andy Williams - Red Roses For A Blue Lady」

          
[PR]
by knakano0311 | 2009-05-22 16:40 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

おやじのモノ語り(4) ~義父のぬくもり~

b0102572_1082586.jpg
極く、普通のサラリーマンだった私。従って高価なブランドの身につけるものなどは持っていないが、一つだけそれがある。ロレックスの時計だ。「Oyster Perpetual DATEJUST」。30数年前、結婚したときに、義父が身に着けていたものを頂いたもの。従って、義父から私へと受け継がれ、40年近く時を刻んでいることになる。その間、沖縄の海に浸かったり、汗で金属バンドが腐食して破損したりしたが、そのつど、結構時間と費用がかかるメンテナンスに出して使い続けている。メンテナンスの後は、まるで新品のようにピカピカになって手元に帰ってくるのだ。このように40年近く前の製品のメンテナンスがきちっとできること、まさしく一流の老舗の持っているブランドのチカラを感ずる。

クオーツでなく機械仕掛け特有の針の動き、月変わりの時の煩わしい日付変更、ずっしりとした厚みと重さ、飽きのこないデザイン・・・。すべてが好ましく、満身創痍になりながらも、私の腕で時を刻み続けている。

ファンキーと呼ばれたJAZZの傑作「ホレス・シルヴァー/Song For My Father」。青春の思い出、そして亡き義父のぬくもりに・・

ソング・フォー・マイ・ファーザー+4

ホレス・シルヴァー / EMIミュージック・ジャパン



「Horace Silver - Song for My Father」

          
[PR]
by knakano0311 | 2009-05-21 10:35 | 爵士定規 | Trackback | Comments(0)

おやじのモノ語り(3) ~さて、何を書きますか?~

b0102572_10505957.jpg
(写真;上からSTAEDTLER社の0.3mm線引きペン、ボールペン。ソメスサドル社の革巻き多機能ペン。RHODIA収納の皮表紙のメモ帳大・小、能率手帳ウイック。)

このブログもそうですが、文章を書くのに私も最近はパソコンを使うことが多くなってきて、「筆記をする」ということがめっきりと減ってきました。したがって、多分「漢字を書く能力」が、かなり落ちてきているのではないかと危惧しています。いま話題の「漢字検定」でもうけてみますか・・・。その一方、筆記用具はノベルティなどでもらうことが多く、一体何本のボールペンやシャープペンシルが家にあるのやら・・・。「モノ」離れが出来ないこの世代、モンブラン、ペリカン、パーカー・・など舶来ブランドに憧れた経験もあり、私も何かの記念やお祝いにそんなブランド品を頂いたこともあります。が、結局、色々使った中で、使いやすく手になじんだものだけが残り、いまもって愛用しています。

シャープペン、赤・黒のボールペンが一体になったソメスサドル社の「革巻き多機能ペン」。オリジナル商品としてANA機内販売で(たしか3,000円?)購入したものである。元来、私は筆圧が強く、それまでのシャープペンでは頻繁に芯が折れてしまうので、あきらめて鉛筆を使っていました。また少し重めの太いボディで、握ったときのバランスが手にしっくりきて、書いていても疲れないような筆記具を探していたが、なかなか出会うことがなかったのです。しかしあったのです。それがこのペンでした。なめしのサドルレザー巻き、絶妙な重さとグリップ感、ペン先をチェンジする精妙なクリック感・・。ずっと使い続けていますが、使うほどに手との一体感が増すような気がします。ソメスサドル社は、北海道にある「日本唯一の馬具メーカー」で、馬具の他、鞄、バッグといった商品の製作販売を主にしていますが、残念なことに、このペンはANAのオリジナル商品だったようで、ソメスでは市販されていないようです。

西ドイツ、「STAEDTLER(ステッドラー)社」のボールペン。トリプラス・ボール(油性ボールペン)431-F型。STAEDTLER社は製図用筆記具などで知られていて、CADというコンピューター製図が主流になる前の手書きのときは、仕事でもS社の製図用品を愛用していたものです。このボールペンは、人間工学に基づいたおむすび形のユニークな三角断面形状をしていて持ちやすく、ラバータッチのボディーが手や腕の疲労を軽減するので、使いやすい。ボール径:0.7mm で、書き味がとても滑らか、本体価格250円というのもうれしい。

同じくSTAEDTLER社の極細フェルトの製図用/ライティング兼用「線引きペン」、 ピグメントライナー308/03-9。耐水性・耐光性のある水性顔料系インクは、濃くはっきりとした線が書けるので、細かい字をくっきり書きたいとき、例えば、CDのラベルやスケジュール表の書き込みなどに専らこれを愛用しています。本体価格は、280円。

手帳は先ほどのソメスサドル社が皮表紙をつくり、RHODIA(ロディア)社の方眼メモパッドが収納できる大、小タイプがお気に入り。航空会社のマイレッジ・クラブからの貰い物です。大学ノートも使っていたのですが、海外も含め出張がかなり頻繁になり、堅牢なつくりで、多目的に何でもメモできるRHODIAの方眼メモパッドが収納できる点が愛用のポイント。 
スケジュール手帳は、1週間管理ができる能率手帳ウィック1(黒)。手ごろなサイズでもう20年くらい愛用しているので、他の手帳に変える気がせずに定年後も愛用してます。そうそう、ポスト・イットも便利な必需品です。

勿論、「モノ」で仕事をするわけではないのですが、自分にあったお気に入りの文具を使うことによって、軽快に、効率的に仕事がすすむ効用は確かにあるようです。しかし、手になじむ愛用の筆記具がみつかったからといって私の乱筆が直るわけではないのは、言うまでもありませんが・・・。

「ジョン・コルトレーン」の代表的名盤と称される「My Favorite Things」。1960年にソプラノサックスでレコーディング。お気に入りだったらしく、以後、何回も演奏されたが、そのたびに過激さを増し、スタイルや原曲からのイメージを変えて演奏されている。

マイ・フェイヴァリット・シングス(+2)

ジョン・コルトレーン / Warner Music Japan =music=



「John Coltrane - My Favorite Things」

          

「ブランド小説」とも言われ、一世を風靡した小説がありましたね。高校の後輩「田中康夫」氏が一橋大学法学部4年生の時、1980年に発表した「なんとなくクリスタル」。この年の第17回文藝賞受賞作品。1981年に第84回芥川賞の候補になった。この田中のデビュー作の売り上げは100万部を超え、ベストセラーとなり、その独特の文体から、当時のいわゆる文壇関係者の間では賛否両論が渦巻いた。

東京に暮らす女子大生兼ファッションモデルの主人公・由利の生活を中心に、1980年当時の流行や風俗を独自の視点と文体で描いた小説。東京で生まれ育った比較的裕福な若者しか理解できないブランドやレストラン、音楽、学校や地名などの固有名詞がちりばめられており、それぞれに田中の視点を基にした丁寧な442個もの註・分析が記されている。右ページには小説本文が、左ページには註という構成。文庫本で言えば、全216ページであるが、その半分のページが註であり、小説の筋よりも註の多さと内容が話題になった。作品の最後には人口問題審議会の「出生力動向に関する特別委員会報告」と「昭和54年度厚生行政年次報告書(昭和55年度版厚生白書)」から抜粋の、少子高齢化を示唆するデータも記されていて、後年長野県知事、そして国政へと政治家を志した問題意識の片鱗がうかがえる。

なんとなく、クリスタル (新潮文庫)

田中 康夫 / 新潮社


昨今、ブランド品で身を固め、街を闊歩している若い女性達をみると、この小説で描かれていた当時「クリスタル族」とよばれたライフスタイルが、いまの若い女性たちの間に当たり前のように浸透したことに気付かざるを得ない。彼の炯眼に脱帽・・。
[PR]
by knakano0311 | 2009-05-20 09:28 | 爵士定規 | Trackback | Comments(0)

感染・・・・

私の住んでいる兵庫県が騒がしくなっている。例の「新型インフルエンザ」である。先週、ブログでもレポートしたように私が神戸、三宮・元町界隈をぶらぶらしていたのが14日、2日後の16日には国内初の高校生の国内感染が認定されたあと、あっという間に感染が拡大し、用意された国のマニュアルに従って矢継ぎ早に対策がすすめられ、事態の進展の速さに戸惑っているというのが実感である。あの日もメリケンパークに大勢生徒がいた修学旅行、準備がかなり整っていた、例年45万人の観光客を集める先週週末の開催予定だった「神戸まつり」、すべて中止になったようである。私達が昼食をしたホテルも相次ぐ予約キャンセルで困惑しているフロントの様子がTVに映し出されていた。この自粛ムード、かっての「昭和天皇の大喪」の時の自粛騒ぎを思い出したほどである。

私が住んでいる地域でも、
・団地内にある2つの小学校、中学校、県立高校はいずれも月曜日から休校。
・近所にあるスーパーや薬局ではマスクがすべて売り切れ。
・食品を扱う店、コンビニ、スーパーや銀行、公共交通機関では職員は全員マスクを着用。
・発熱を伴う場合やインフルエンザへの心配の相談は専用窓口への周知徹底
・地域自治会主催の春の体育祭の中止。
などが極めて短期間のうちに実施されている。

一方、近くの大型ショッピングモールへ行って見ると、「ラッキー!」とばかりに高校生が多数遊びに来ていた。子供達を家の中に閉じ込めておくのはなかなか難しいようである。売り場では店員は全員マスク着用、お客さんも印象では、ほぼ半数ぐらいの人がマスクを着用していたようである。お客さんも2割がた少ないような印象であった。シネコンで映画を観たのであるが、ここでは8割がたの観客がマスクを着用していた。企業での対応の情況はよく分からないが、途中ですれ違う宅配便の運転手などもすべてマスクを着用していたところをみると相当徹底しているように思える。

イベントなどの中止といったやや過剰とおもえる措置もみられるが、市民は感染防止のための冷静な対策を粛々と採っているという印象で、騒ぎすぎているのはいつものように、むしろマスコミと思えるのだが・・。しかし、このままマニュアルどおり、経済・商業活動や都市機能に多大な影響をもたらすいろいろな社会活動の停止や中止までに発展すると、それでなくとも地盤沈下している関西経済には大打撃となるかもしれない。幸いなことに、弱毒性であるといわれる今回の事例における対策の評価や反省が今後の対策のより改善につながって欲しいと思う。

医学サスペンスの巨匠「ロビン・クック」の傑作がある。「アウトブレイク―感染 (ハヤカワ文庫NV)」と「コンテイジョン―伝染 」(ハヤカワ文庫NV)」 。人ごみへの外出を控えて、こんな本を読むのもいいかもしれない。ただ今この時期に読むのはすこしリアルすぎるかもしれないが・・・。

ロサンゼルスのクリニックで恐るべき伝染病が発生した。頭痛、高熱、吐血、そして死に至る。疾病管理センターから派遣された新米女医マリッサの奮闘によって、伝染病はエボラ出血熱、人間にとってもっとも危険なウイルスが原因とわかったが、過去アフリカでしか流行しなかったものがなぜ突然アメリカで発生したのかは謎だった。(「BOOK」データベースより)

アウトブレイク―感染 (ハヤカワ文庫NV)

林 克己 / 早川書房


この小説は、ダスティン・ホフマン主演で映画化もされていましたね。こちらも傑作です。

アウトブレイク [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ


ニューヨークのマンハッタン総合病院で、不審な病気が流行しはじめていた。糖尿病で入院した患者が、強い伝染力をもつ原因不明の感染症により死亡してしまったのだ。ニューヨーク市の監察医ジャック・ステープルトンは、院内感染による肺ペストを疑って、調査を開始する。だが、真相解明もままならないうちに、病気は患者だけでなく病院スタッフにまで広がっていく。しかも、ジャックには恐るべき魔手が迫っていた…。(「BOOK」データベースより)

コンテイジョン―伝染 (ハヤカワ文庫NV)

ロビン クック / 早川書房


日本人作家のこの種のテーマの傑作を二作。ベッドタウンに突然伝染病が発生したらという日常の中に潜む恐怖を描いた作品、「篠田節子/夏の厄災」。撲滅されたはずの日本脳炎に似た奇病が、郊外の街を襲った。後手にまわる行政の対応に住民はパニックを起こし、魔の季節を迎える。世紀末の危機管理を問うパニック小説の傑作。

夏の災厄 (文春文庫)

篠田 節子 / 文藝春秋


そして、九州大学医学部卒の現役精神科医でもある帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)の「アフリカの蹄」。
絶滅したはずの天然痘を使って黒人社会を滅亡させようとする非人間的な白人支配層に立ち向かう若き日本人医師。証拠品の国外持ち出しは成功するか? 山本周五郎賞受賞作家が描く傑作長編冒険サスペンス。

アフリカの蹄 (講談社文庫)

帚木 蓬生 / 講談社


[PR]
by knakano0311 | 2009-05-19 10:08 | 想うことなど・・・ | Trackback | Comments(0)

今年の母の日は・・・

妻にとって今年の「母の日」はいつもとちょっと違った格別な日になったようである。私達夫婦の子供は男の子が三人。幼少の頃は別として、長じてからは「母の日」のプレゼントなど息子たちからもらったことなどなかったように私は記憶している。それが昨年末に二男が結婚してから、ちょと情況が違ってきた。二男夫婦からミニバラと紅茶のプレゼントがあったのだ。多分、お嫁さんから二男へ強力なアドバイス?があったに違いないだろうが、さぞかし嬉しかったのであろう、妻は「気を使わなくていいのに」といいながらも、素直に喜んでいた。こんなことから新しい家族が増えたことをきっと実感できたに違いないのである。

b0102572_93051.jpg
(写真;ハーバーランドから見るメリケンパーク)

「私も何かしてあげよう」と遅ればせながら希望を聞くと、「神戸をぶらぶらしたい」ということで早速神戸で街歩きを・・。港が見えるメリケンパークのホテルで昼食をしたあとは、お気に入りの街・栄町界隈から元町、三宮への街歩きコース。メリケンパークで気がついたのですが、神戸は明治29年(1896年)に外国映画が初めて日本に上陸し、洋画シアターが誕生した街。そのことを記念した、映画ファンの私としては見逃せない碑が建っていました。記念碑の裏側には、神戸出身の映画評論家、故・淀川長治さんがえらんだチャップリン、ヘップバーンなど世界の映画スター42人の名前が刻んでありましたね。ちょっと感激・・・。かって神戸はゴルフ、JAZZ、映画などが日本で一番早く上陸したエンタメ最先端の街であったのです。  

b0102572_9314041.jpgb0102572_932710.jpg
さて、「いもたこなんきん」へと話を戻すと、ぶらり歩きの最初は、ダイエット中もなんのその、乙仲通のちょっとレトロでオシャレなパティスリー モンブリュの紅茶とケーキのデザートから始まったのです。私は辛党でありながら、餡子(あんこ)の和菓子に眼がない両刀使いですが、普段は洋菓子、ケーキの類は殆ど食べないのです。しかし妻のお相伴で食したこのバナナのミルフィーユは絶品でしたね。しっかりと焼き上げたパイ生地にカスタードと季節のフルーツはバナナ。食感といい、しつこくない甘さといい、食後の爽やか感といい、和菓子派の私が、宗旨を変えたくなるほど本当においしかった。


b0102572_111027.jpgb0102572_13231889.jpg

そして、本日一番のお買い物は、乙仲通から目立たない路地をちょっと入った赤レンガ造りのビルにあったブティックH.P.FRNCE アッシュペーブチックで、彼女が一目で気に入った小物入れ。中南米あたりの雰囲気を感じさせるデザインで丁寧に編み上げてある。話を聞くと、デザイナーはパリ在住のブノア・ジャマンとイザベル・マリー・ビュエッシュの若手二人だそうで、変わった手触りの素材はドミニカ?の椰子の繊維を染色して編み上げているとのこと。妻、一番のお気に入りの持ち物になりそうな気配である。

そして、彼女が趣味としている編み物の材料やお気に入りの播磨屋のおかきなどを買い、彼女、大満足の半日であった。今回は、タウン情報誌風の「いもたこなんきん」レポートでした。さあ、いくつ「いもたこなんきん」が増えたことやら・・・。

私はといえば、ご贔屓のレコードショップディスク・デシネで、店長ご推薦のスエーデンの新人ピアノトリオのアルバム「Tingvall Trio(ティングヴァル・トリオ)/NORR」を購入、帰宅後早速聴いてみたがこれが大当たり・・。

「そのメロディは初めてなのに懐かしいデジャ・ヴュを引き起こしてくれる。大自然の鼓動に耳を澄ましているかのような錯覚にとらわれ、せつなく甘い郷愁に包まれる官能的でドリーミーなTingvall Trioワールドにワープする。」 ~ライナーより抜粋~

派手さはないものの美しいメロディがちりばめられている。しかし決して耽美に走るのではなく、聴くほどに味わい深い演奏。霧のたちこめる白夜の森のジャケットも美しく、聴いた瞬間、北欧の乾いた空気と北欧JAZZ特有の感性を感じるアルバムで、「Tingvall Trio」は、今後注目すべき新人の一人となった。

「北の大地は静けさの中/孤独の歌を奏でるのはただ海だけ/踊るのは森の樹木達だけ・・・」

NORR (輸入盤 帯・ライナー付)

TINGVALL TRIO / DISK UNION (原盤:skip records)



ドイツ語ですが「Tingvall Trio」のHPはこちら。試聴やビデオクリップが楽しめます。

「Tingvall Trio - Snarestad Folkvista」

          
[PR]
by knakano0311 | 2009-05-16 09:13 | いもたこなんきん | Trackback | Comments(0)

ロボット製作記(2) ~名前を考えなくっちゃ・・~

b0102572_16443643.jpg
製作中の二足歩行ロボットの本体はようやく完成。部品不足による中断があったが、ここまで丸四日ほど費やした。これからが大変で、パソコンを使っての細かなバランスや位置の調整、そして自在に動かすための制御ソフトウェアの勉強、プログラミングの習得などが待っているのだ。ここからはゆっくりと進めていこう。

久し振りに、ドライバーを握って、神経を集中させながら組み立て作業をしたが、しばらく忘れかけていた物を作る喜びや充実感を、少しは取り戻せたような気がする。これぞ手仕事の醍醐味!

ロボット技術は、世界に誇る日本のお家芸とも言え、大企業中小企業を問わず、日本中の生産現場で活躍している。そして工業製品の生産だけでなく、ロボット技術は農産物の出荷時の選別sys、自動販売機など多方面にも使われていて、ロボット技術失くしては日本の産業、経済活動は成り立たないといっても過言ではない。ある工場では、ロボット一台一台に愛称をつけて、仲間と同じような扱いをしている現場もあるという。そうだ! 私のロボットにも愛称をつけなくては・・・。

指先から紡ぎだされるJAZZ、しかも地味なアコースティック・ベースによる全編ソロ・アルバムという、なんともマニアックというか、ストライク・ゾーンが狭いというか、そんなアルバムがリリースされた。「ブライアン・ブロンバーグ/HANDS」。かって少しベースをかじった私なんぞは別として、バンドのリーダー・アルバムでもないベースのソロ・アルバムなど買う人がJAZZファンでもいるのかと思ったほど。
しかし、力作である。ビートルズやツェッペリン、あるいはスタンダード、ボサノバなどでなじみのある曲を、重厚で深みのある音で活き活きと聴かせる。弦が棹にあたる音、空気を震わす弦の振動、圧力が伝わってくる。これぞ、指先から弾じき出されるプロのベーシストの音。

HANDS

ブライアン・ブロンバーグ / キングレコード



b0102572_162948.jpg
ベーシストで誰が好きかって? JAZZではチャーリー・ヘイデン、ジェイ・レオンハートあたりかな、日本人ではJAZZ畑ではないけれど、勿論、ドリフターズの故「いかりや長介」さんですよ。あのキリンビールのCMでのかっこよさにすっかり痺れてしまいましたね。いかりやさんのCM映像はYOU TUBEで観ることができますよ。やはりいつ観てもかっこいい。あのCM映像の写真が彼の葬儀に遺影として飾ってありましたね。そうそう、そしてもう一人、ベースを愛してやまない人、ロン・カーターのサントリー・ウイスキー、ホワイトのCM映像もYOU TUBEで同じように・・・・。


          
[PR]
by knakano0311 | 2009-05-15 09:47 | われはロボット | Trackback | Comments(0)