大屋地爵士のJAZZYな生活

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60歳過ぎたら聴きたい歌(50) ~星に願いを~

今年お騒がせの漢字検定協会が選んだ今年の漢字一字は「新」であった。私が選んだ漢字は「願(ねがい)」である。国民が願いや祈りを込めて選択した政権交代であったのだから、来年こそ、まっとうな政治、まっとうな国に向かって歩みだして欲しいと願うばかり・・・。

ことし最後の「・・・聴きたい歌」は、「When You Wish Upon a Star/星に願いを」である。超・有名曲であるので、皆さんよくご存知でしょう。1940年のディズニー映画「ピノキオ」の主題歌として、「クリフ・エドワーズ」が歌い、その年のアカデミー賞の歌曲賞を獲得した曲。この「ピノキオ」をはじめとして、「バンビ」、「白雪姫」、「ダンボ」、「ファンタジア」、「眠りの森の美女」など、たくさんのディズニー映画を小学校の体育館での映画鑑賞会でみて、そのストーリー、音楽、絵の素晴らしさ、美しさに心を奪われたことを思い出します。私の映画の原点かも知れません。月並みですが、来年こそ、いい年になりますように ・・・。


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【 星に願いを 】

「 ♪ 星に願いを懸けるとき
    願う人がだれであろうと違いはないのです
    心のそこから願うなら
    きっとだれでも願いは叶うでしょう

    心のそこから夢みているのなら
    かなわない願いなんてないのです
    夢追い人のように
    星に願いを懸けるなら

    優しい運命の女神は
    愛する人々に
    秘めたる憧れが現実になることを
    かなえてくれるでしょう

    運命は思いがけなくやって来ます
    星に願いを懸けるなら
    きっと夢はかなうでしょう    ♪ 」



“アラ還”ロッカー「矢沢永吉」が武道館ライブのラストで歌う「星に願いを」。

          

超・有名スタンダード曲のため、演奏しているミュージシャンは数知れず。そんな中から、まずは「ビル・エバンス」の名盤「Interplay」から。ピアノ・トリオにギターの「ジム・ホール」、トランペットの「フレディ・ハバード」を加えた名演中の名演。

Interplay

Bill Evans / Riverside/OJC



ちょっと変わったところで、アメリカのPOPSスター「リンダ・ロンシュタット/Linda Ronstadt」がシナトラのバックで有名な「ネルソン・リドル/Nelson Riddle」楽団のサポートでJAZZのスタンダードに挑戦したアルバム「For Sentimental Reasons」から。可憐であるが朗々たる詠唱が素晴らしいアルバム。

For Sentimental Reasons

Linda Ronstadt / WEA



JAZZ一筋の、日本ではもう希少ともいえる男性JAZZコーラス・グループ「タイム・ファイヴ/Time Five」のスタンダードからPOSまで、JAZZコーラスの魅力たっぷりのアルバム、「ア・カペラ」から。タイトルのとおり無伴奏で、人間の声の持つ魅力とJAZZコーラスの楽しさを再認識するアルバム。

ア・カペラ
タイム・ファイブ TIME FIVE / コロムビアミュージックエンタテインメント
ISBN : B00005EQC9
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それでは皆様良いお年をお迎えください。
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by knakano0311 | 2009-12-29 10:40 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)

我が青春のシネマ・グラフィティ(13) ~ 梶芽衣子/修羅雪姫 ~

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いままでの長い間に、かなりの人数の女優や俳優、著名人を見かけたり、遭遇したことがある。いずれも、京都などの観光地、酒場、JAZZクラブ、すし屋、駅、空港のラウンジ、機内などで見かけた程度のことであるが・・。
そんななかで私に強いインパクトを与えた女優さんがいる。冬の故郷・信州からの帰りの中央線、雪が激しく舞う中を走る特急「しなの号」名古屋行きの車中。指定席が満席で取れず、デッキに立っていた私の前に、その人はたった一人で現れた。途中の木曽福島駅からすうっと乗ってきたのだ。やはり彼女も指定席がとれなかったようで、私のすぐ近くに名古屋まで立っていた。それが「梶芽衣子」であった。黒のつば広の帽子、黒のロングコート、黒づくめといったいでたち。ひっそりと目立たないようにたっていたが、サングラスをしていなかったのと、それまで感じたことのない、その際立ったオーラで、すぐに「梶芽衣子」と分かった。これが女優の放つ「オーラ」なのかと強いインパクトを受けたのだ。他の乗客はまったく気がついていないようであった。話を交わしたわけでもなく、ただそのオーラに触れただけであるが、すっかり魅せられてしまった。

梶 芽衣子(かじ めいこ、1947年3月24日 - )、女優、歌手。「野良猫ロック」シリーズや「女囚さそり」シリーズ、「修羅雪姫(しゅらゆきひめ)」シリーズが、彼女の人気を決定づけた代表作となった。これらのシリーズの役柄から、「怨恨を持った復讐者」というイメージとして定着し、クールな美貌と感情表現の凄まじい演技力が魅力となった。また、映画監督・俳優の「クエンティン・タランティーノ」は梶の熱狂的ファンであることを公言して憚らず、梶が主演した映画「修羅雪姫」の影響を大きく受けたという。そして、2003年に彼が監督した「キル・ビル Vol.1」の中で、彼女の歌う主題歌「修羅の花」、「怨み節」を用いるなど、この作品へのオマージュを捧げている。
私がスクリーンでなく、実物を見てからファンとなった女優は、この人だけである。そして、観た映画は、再上映であったが、ただ一作、小池一夫原作、上村一夫作画による劇画を映画化した「修羅雪姫」だけであるが、その一作だけで私には十分満足であったのだ。

「修羅雪姫(しゅらゆきひめ)」は、明治時代の日本を舞台にした時代劇。獄中で生まれた主人公雪は、この世に恨みを残し死んでいった母親の復讐の人生を歩み始める ・・・。藤田敏八監督による1973年公開の作品。当時人気のあった、「藤純子」、「江波杏子」らの女任侠シリーズとは違う異色の時代劇であった。最近は、逆に「キル・ビル」のヒットの影響により、DVD化されたり、主題化がCD化された。

修羅雪姫 [DVD]

東宝



修羅の花/怨み節

梶芽衣子 / テイチク



「怨み節 ・・・ 梶 芽衣子」

         
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by knakano0311 | 2009-12-26 10:39 | シネマな生活 | Trackback | Comments(0)

今年のクリスマスは ・・・

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12月になると、スエーデンのクリスマスの光景を思い出す。この時期には写真のような山型のデコレーション・ライトが街中のオフィス、アパート、商店などすべての建物の窓辺に置かれるのだ。街中の窓という窓が、この山型ライトの明かりで、ほのかに雪の中に浮かび上がる光景は、幻想的でロマンティックで、街中がなんとも暖かな雰囲気に包まれるのだ。いまだに忘れられない光景である。

さて、我が家では、子供がみんな家を出て行ったので、今年は夫婦2人だけのクリスマス。ツリーこそ飾らないが、奥さんがお手製のリースやら買ってきたオーナメントなどで飾りたてる。そんななかでの思い出の品は、ハイデルベルグで買い求めた天使のオルゴールとスエーデンの友人からお土産にもらった、KOSTA BODAのキャンドル立て、それらがテーブルを飾るのです。クリスチャンではありませんが、何かにかこつけて、生活にちょっとした演出をつけて楽しんだらいいと思う。さあ、今日はずわいがにの鍋でワインでもあけましょうか ・・・。 「Merry Christmas !」。

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そんなスエーデンを思い出す冬の夜は、部屋を暖かくして、「世界一美しい」といわれる声の持ち主、スエーデンの女性JAZZボーカル「マルガリータ・ベンクトソン」を聴こう。やっとリリースされた彼女の第2作は「Where The Midnight Sun Never Sets」。スエーデンの有名コーラス・グループ「The Real Groupe」のソプラノ担当から独立してデビューした彼女。スエーデンのことであるアルバムタイトルが示すように、母国のJAZZにこだわる彼女の姿勢が、このアルバムにはよく出ている。子供の声を見事に使い分ける「ダット・デア」、トランペットだけを相手にしたデュオで歌い上げる「マイ・ファニー。バレンタイン」、彼女のオリジナル・バラード「マイ・ヒドン・ワールド」、そして最後はスエーデン民謡から「インガ・リケドマー」。デビュー作「I'm Old Fashoned」もそうだったが、期待を裏切らない美しい歌声とスエーデンの透明で乾いた空気のように、アメリカとは違った感覚のJAZZヴォーカルが展開される。

ホエア・ザ・ミッドナイト・サン・ネヴァー・セッツ

マルガリータ・ベンクトソン / Spice of Life



ライブから、「Corcovado」。

          
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by knakano0311 | 2009-12-24 10:00 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)

読むジャズ(10) ~ナイチンゲールは歌う~

  (前回からのつづき)

もう一人は「浅暮三文(あさぐれ みつふみ)」、日本推理作家協会賞受賞の新感覚ミステリー「石の中の蜘蛛」。1959年生まれ。「五感」をテーマにしたミステリーを次々と発表しているが、本作は「聴覚」がテーマ。
ギターの修理を職業にする立花は、突然の事故により、音への感覚が鋭敏化し、「そこに残された音」が聴こえるようになる。彼は音を頼りにある女の消息を追い始めるのだが・・・。ストーリーには、楽器の構造、コード(和音)やコード進行に関する専門的記述も多く、作者も楽器をかなり演奏するのではないかと想像させる。

石の中の蜘蛛 (集英社文庫)

浅暮 三文 / 集英社



ミステリーの重要な手がかりとなる「そこに残された音」、その音楽がJAZZバイオリンの巨匠「ステファン・グラッペリ」のアルバム、「魅惑のリズム」に収録されているスタンダードの名曲「バークリー・スクエアのナイチンゲール/A Nightingale Sang In Berkeley Square」であった。浅暮は、グラッペリのバイオリンを評して、「弾いているのではなく、歌っている」と書いている。 
グラッペリの1956年にパリで録音されたこのアルバムは、ピアノ・トリオをバックに、小粋で時に大胆にスウィングする演奏が魅力。エスプリの効いた古き良きパリの香りが漂う名演奏で、「バークレー・スクエアのナイチンゲール」を、彼のバイオリンが、たしかに郷愁を誘うメロディを囁くように甘美に歌う。

魅惑のリズム

ステファン・グラッペリ / ユニバーサル ミュージック クラシック



「ナイチンゲール/Nightingale」は、サヨナキドリ(小夜啼鳥)、 西洋のウグイスとも言われるほど鳴き声の美しい鳥。そのため、恋の詩歌に多く登場する。ただ、その姿はあまり目撃されることはなく、美しい歌声だけが夜に鳴り響くという。そして、なぜか「墓場鳥」というあまりぞっとしない別名もある。そして「バークレー・スクエア」は、ロンドンにある有名な広場であるが、すぐ近くには、イギリスで一番呪われた幽霊屋敷といわれてる有名な50番地がある。著者・浅暮がこの曲を選んだのは、そんなゴシックな背景があったからかもしれない。

「私達が出会ったあの夜は、マジックな雰囲気が漂っていた 天使達はリッツで食事をし、ナイチンゲールはバークレー広場で歌っていた ・・・」と歌いだされる美しい曲「バークレー・スクエアのナイチンゲール」は、「エリック・マシュウィッツ/Eric Maschwitz」作詞、「マニング・シャーウィン/Manning Sherwin」作曲である。ボーカルで聴きたい方には、「アニタ・オディ」の歌唱が有名であるが、ここでは、わがナイチンゲールの一人、「鈴木重子/Close Your Eyes」をあげておきましょう。ジャズ、POPSの名曲を、ピアノ、ギター、ベースのドラムレスのトリオをバックに歌う。選曲の良さにくわえ、バックのしっとりとした渋めの演奏のなかで、鈴木の癒しの歌声が流れる。 

クローズ・ユア・アイズ

鈴木重子 / BMG JAPAN



with you

鈴木重子&木住野佳子 / SMJ



「鈴木重子&木住野佳子 - バークレー・スクエアのナイチンゲール」

         
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by knakano0311 | 2009-12-23 09:34 | 読むJAZZ | Trackback | Comments(0)

読むジャズ(9) ~ダブル・ミーニング~

買ったきりそのままに本棚に放ってあった本の何冊かを読み出した。その中にJAZZのスタンダード曲がキーワードになっている小説があった。「伊坂幸太郎/ラッシュライフ」、「浅暮三文(あさぐれ みつふみ)/石の中の蜘蛛」である。購入時には、特にJAZZを意識して買ったわけではないので、まったくの偶然で、そうだったということだ。本への論評は差し控えるが、いずれも人気作家の野心作、私としては大変面白かった。

「伊坂幸太郎」。「ラッシュライフ(2009年公開)」もそうであるが、「アヒルと鴨のコインロッカー(2007年)」、「 死神の精度(2008年)」、「フィッシュストーリー(2009年)」、「重力ピエロ(2009年」など映画化された作品も多く、いま最も人気のある若手作家の一人といっていいだろう。1971年(昭和46年)生まれ、宮城県仙台市在住。評論家に注目され始めた2002年の「ラッシュライフ」は、5つの別々に見える話が最後にリンクしていく群像劇と呼ばれる手法を使った作品である。

「金で買えないものはない」と豪語する画商、泥棒を生業とする男、父に自殺され神に憧れる青年。不倫相手との再婚を企む女性カウンセラー、職を失い家族に見捨てられた男。並走する5人の5つの物語と交錯する人生。その果てに待つ意外な結末。「ラッシュライフ」とあるが、副題は「A Life」となっていて、物語を構成する5人それぞれの人生を、ラッシュという同じカタカナで意味が違う言葉で想像できるように仕掛けがなされている。「lash、lush、rash、rush」。そう冒頭の見開きに載せてあるエッシャーの騙し絵のように・・。

ラッシュライフ (新潮文庫)

伊坂 幸太郎 / 新潮社


冒頭、金さえあれば何でもかなうと信じている画商が連れの女に問いかける言葉が、「ラッシュライフを知っているか? ・・・・  曲だよ。そういうな名の曲だ。ジャズは聴かないのか。 ・・・ コルトレーンの名演だ。Lush Life。豊潤な人生。いいじゃないか。 ・・・・」
このほか、「キース・ジャレット」などに関するくだりもあり、作者がJAZZに関心が強いことを窺わせる。

画商が言う「ジョン・コルトレーン」の名演「Lush Life/豊潤なる人生」はこのアルバム。

ラッシュ・ライフ

ジョン・コルトレーン / ユニバーサル ミュージック クラシック



「John Coltrane - Lush Life」

         

「LUSH LIFE」の「lush」には画商が思い込んでいる「豊富な、豊潤な、華麗な」などという意味のほかに、「酒、のんだくれ、やけくそ」などという意味がある。「LUSH LIFE」の歌詞は、「私は、どこかの小さな場末の酒場で、飲んだくれの人生を送りたい 同じようにつらい寂しい人生を送っている飲んだくれどもと一緒に そこで酔いつぶれて朽ち果てるまで ・・・ 」。歌詞のように、この歌は「豊潤な人生」といった歌であるわけがない。著者・伊坂はそのダブル・ミーニングをちゃんと分かったうえで、画商に言わせているのである。「飲んだくれの人生」、「酒びたりの人生」、「やけくその人生」というタイトルが正しいのである。ここにもまた伊坂は「ダブル・ミーニング」の仕掛けを施していたのである。

「LUSH LIFE」は、「Take The "A" Train (A列車で行こう)」の作詞、作曲でしられている「ビリー・ストレイホーン/Billy Strayhorn(1915-1967)」の1949年の作詞、作曲によるものである。鉄鋼の都市ピッツバーグの貧困街に育った「ビリー・ストレイホーン」は、黒人への差別、大恐慌時代の貧困という現実に向き合いながら、音楽家への道をあゆみ、ついにはデューク・エリントン楽団に加わることとなる。しかしこの歌は、彼のその後の人生を暗示するような歌でもあった。彼は酒びたりの生活を送り、51歳の若さで食道がんで死を迎えることになる。まさに「LUSH LIFE(飲んだくれの人生)」であった。

「Lush Life/飲んだくれの人生」をボーカルで味わい方へのお薦めは、私がもっとも好きな男性JAZZボーカル「ジョニー・ハートマン」がコルトレーンとくんだ名盤バラード・アルバム「ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン」である。(参照男唄に男が惚れて(3)~ジョニー・ハートマン ビロードの声に包まれて~

ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン

ジョン・コルトレーン ジョニー・ハートマン マッコイ・タイナー ジミー・ギャリソン エルヴィン・ジョーンズユニバーサルクラシック



「Lush Life - Hartman & Coltrane」

          

そして、アジアの癒し姫「ジャシンサ/Jacintha」もまたおすすめ。(参照「アジアの癒し姫たち」

Lush Life

Jacintha / JVC




  (次回 「浅暮三文」へつづく)
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by knakano0311 | 2009-12-22 15:30 | 読むJAZZ | Trackback | Comments(0)

もしもピアノが弾けたなら(22) ~ 一里塚から再び・・・ ~

「・・・ そして、たどり着いた一里塚・マイルストーンは、ジョバンニ・ミラバッシであった。・・・」と書いていったんシリーズを休んだのは1年ほど前のことであった。(参照もしもピアノが弾けたなら(19) ~たどり着いた一里塚から ~) 前よりはゆっくりとした足どりではあるが、再び歩き出してみたいと思う。

どういうわけか、今年、「澤野工房」から「ビデオアーツ・ミュージック」にレコード会社を変えて「ジョバンニ・ミラバッシ」がリリースしたアルバムに「新世紀~Out of tracks~」がある。澤野のような小さくても、良質のJAZZを提供するレコード会社から変ったことで、クオリティが下がらなければいいが・・・。その中の2曲目の「ピエラヌンツィ」という曲は、ヨーロッパJAZZピアノの偉大な先駆者でエバンス派の筆頭にも挙げられる「エンリコ・ピエラヌンツィ」に捧げられた曲である。レーベルを変えての再出発に際し、最も強い影響を受けた「エンリコ・ピエラヌンツィ」への想いからオマージュとしてアルバムに入れたのであろう。やはりヨーロッパにおけるエバンス派の大先達は「エンリコ・ピエラヌンツィ」のようである。

新世紀~Out of tracks~

ジョバンニ・ミラバッシ・トリオ / VIDEOARTS MUSIC( C)(M)



さて、私にとって、ピアノトリオの今年一番の収穫は「トルド・グスタフセン・トリオ/Tord Gustavsen Trio」であった。ノルウェーの若手ピアノ・トリオ。ちょうど一年ほど前、たまたま寄ったCDショップで手に取ったアルバムが「ビーイング・ゼア」であった。そのはかないくらいのロマンティシズムにすっかり圧倒されてしまったのだ。(参照 「もしもピアノが弾けたなら(15)~ヨーロッパ・ジャズ・ピアノ・トリオ番外編(1)~」 )

そこから遡って聴き出したのだが、デビュー作「チェンジング・プレイセズ」は、ECMの過去10年間の新人作品のなかで最大のヒットを記録したという。そのデビュー作を聴いて、完全にはまってしまったのだ。全編オリジナル。なにゆえこれほどまでに美しいのか。儚いのか。それにしても「トルド・グスタフソン」の音の美への耽溺ぶりは尋常ではない。それくらい凄い。だからといって決して華美、華麗な演奏ではなく、むしろ音使いはシンプルで少な目といってもいい。だからこそ曲の持つ間、静けさが一層際立つ。「もののあわれ」というよな「無常の美」に通ずるのかもしれない。夜の闇の中で静かに散りゆく櫻のイメージが頭に浮かんだ。JAZZ、クラシックを問わず、ピアノ好きは聴くべき、おすすめの一枚。

チェンジング・プレイセズ

トルド・グスタフセン・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック



セカンド・アルバム、「ザ・グラウンド」。このアルバムも全曲トルドのオリジナル。デビュー作同様、最少の音だけでメロディ・ラインをきらりと浮かび上がらせる、まるで純度の高い結晶のようなトルドのピアノである。

ザ・グラウンド

トルド・グスタフセン・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック



初めて、私がトルドに魅せられてしまった3作目のアルバム、「ビーイング・ゼア」。冒頭の「At Home」に惹きこまれてしまったのだ。3作目にしても、その音楽のクオリティは少しも変わらない。むしろもっと余分なものがそぎ落とされて純化していっているような気がする。

ビーイング・ゼア

トルド・グスタフセン・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック




ヨーロッパのJAZZピアニストたちに受け継がれ、進化し続けている「エバンスの魂」・・・。

「At Home - Tord Gustavsen Trio」

          
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by knakano0311 | 2009-12-21 09:48 | もしもピアノが弾けたなら | Trackback | Comments(0)

我がシネマな一年/2009  ~今年私がよかったと思う映画~

今年もあとわずか。今年もまた、映画とDVDをたくさん見ました。新作旧作あわせてですが、180本ほどでしょうか。さあ、例年の「今年私が観てよかったと思う映画」。年末年始の「お正月」映画は来年分にということで、いつものように選んだ基準は、泣けたか、笑えたか、ハラハラ・ドキドキしたか、怖かったか、感動したか、1000円の支出に見合う価値があったか? 基準は、ただそれだけです。時間とお金の関係で、封切られた映画全部は観てません。むしろ観られなかった映画のほうが圧倒的に多いのもいつものとおりです。それをカバーするために、一部の映画は、DVDでの鑑賞も含んでいることを予めお断りしておきます。

今年の映画、特に洋画は私の好みに合ったものが多く、粒ぞろいで、とてもベスト10では収まりきりませんでした。総じてのテーマのキーワードは、「異文化=違う価値観との遭遇」、「男のエレジー」、「元気印(肉食系)ババ讃歌」といったところでしょうか。

【私が今年観てよかったと思う映画 外国映画編ベスト15】

グラントリノ;引っ越してきたアジア系隣人との交流のなかで取り戻す男の誇りと勇気。
扉をたたく人;孤独で頑固な一人暮らしの老教授の心の扉をたたいた人は?
マンマ・ミーア;元気印ばあさん3人組の歌って踊っての大活躍に元気をもらった映画。
愛を読む人;大戦後のドイツ。愛した年上の女性はなぜ忽然と姿を消したのか?
ホルテンさんのはじめての冒険;謹厳実直のホルテンさんが、なんと定年最後の日に遅刻。
花の生涯~梅蘭芳~;京劇にその生涯をかけた男の数奇な運命。
路上のソリスト;心を病んだ天才チェリストとジャーナリストとの葛藤と交流。
シリアの花嫁;イスラエルに住むシリア人女性が国境を越えて母国へお嫁に。しかし・・。
マルタのやさしい刺繍;夫を亡くした婆さんがランジェリーの店を開店。仰天した村人達は。
消されたヘッドライン;権力者のスキャンダルを追う新聞記者のゆくてには。
ザ・フォール 落下の王国;とにかく目くるめくその映像美には圧倒される。
スラムドッグ$ミリオネア;スラム育ちの青年が経験のみを武器に挑むクイズ番組。
ラースとその彼女;人形を彼女だと紹介するラースに困惑する家族や村人は次第に・・。
チョコレート・ファイター;スタント、CG、ワイヤなしの痛快本物アクション。最高のB級映画。
カールじいさんの空飛ぶ家3D;亡き妻の冒険の夢をかなえようと旅立つカール爺さん。


次点;オリンダのリストランテ、リリイはちみつ色の秘密、ラスト・ブラッド、私の中のあなた、エレジー、スタートレック、ベンジャミン・バトン 数奇な人生、マンデラの名もなき看守、フロスト×ニクソン

総じて日本映画は小粒であり、今年もまた、原作小説、コミックへの人気だのみの作品が多かったように思う。日本映画人の奮起を期待したいところ。

【私が今年観てよかったと思う映画 日本映画編ベスト10】

劔岳 点の記;明治時代、山岳測量に携わる人達の情熱と尊厳を実写のみで描いた感動作。
;曹洞宗の開祖・道元禅師の苦難の道と感動の生涯。
火天の城;織田信長から短期間で、破天荒な規模の安土城築城を命ぜられた男。
愛のむきだし;オーム真理教に題材をとった物語、その勢いとノリで突っ走る4時間のドラマ。
ホノカア・ボーイ;ハワイでゆったりと生きている日系の老人達と青年。
少年メリケンサック;かっての人気パンク・ロックバンドの再結成は果たして・・・。
誰も守ってくれない;心に傷を抱えた刑事と殺人犯の妹となった少女。衝撃の問題作。
ラストゲーム 最後の早慶戦;太平洋戦争下で行われた“早慶戦”にまつわる実話。
朝日山動物園;ペンギンが空をとぶ。話題の動物園の再建ストーリー。
ぐるりのこと;決して別れない夫婦の10年のラブストーリー。今年観た昨年No2の傑作。

次点;沈まぬ太陽、ゼロの焦点、重力ピエロ

【ドキュメンタリー】

ヤング@ハート;平均80歳のロックコーラスGの活動を追う。歌うことは生きること。
シャイン・ア・ライト;60歳を迎えてもパワフルなR.StonesNY公演をスコセッシ監督が撮った。
ザ・ムーン;アポロ11号月着陸から20年、やらせ説を真っ向から否定する美しい月面の映像。


来年もまた素晴らしい映画にドキドキできますように・・・。

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by knakano0311 | 2009-12-19 00:20 | シネマな生活 | Trackback | Comments(0)

アメリカでもおこった奇蹟 ~続・夢はいつかかなう~

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一昨年は「ポール・ポッツ」さん、今年は48歳のおばさん「スーザン・ボイル」さんと、イギリスで人気の素人勝ち抜き歌番組、「Britain's Got Talent」が生み出した2人の奇蹟のサクセス・ストーリーが大変話題になった。(参照 47歳の歌姫  ~夢はいつかかなう~) 日本でも2人のCDが発売されたり、ポッツさんの来日コンサートは満員の盛況だったという。その番組の本家、「America's Got Talent」でも、奇蹟のシンデレラ・ボーイが生まれていたというNEWSを観た。

その青年は、「ニール・E・ボイド/Neal E. Boyd」。1975年ミズーリ州の片田舎に、黒人男性と白人女性との間に生まれた。その後、父親の失踪、大変な人種差別、貧困の中で育った。100kgをはるかに超える巨漢。そんな見てくれもあって、きついいじめも経験したが、中学校のときに歌の才能に目覚め、コンテストなどにも優勝し、プロ歌手への道も志した。しかし貧困のため、保険のセールスマンとして生活することを優先して、歌をあきらめたという。そんな彼が、最後の母親への親孝行をしようと出場したコンテストが、「America's Got Talent」であった。順調に勝ち抜いていったが、観客席には歌う姿を見てもらいたいと、彼が願った母親の姿はなかった。NYまでの旅費の工面ができなかったのである。それを知った、彼の故郷の住民達が旅費をカンパし、優勝のかかったステージに母親を送ったのだ。そして彼は、見事、母の目の前、2008年シーズン3で優勝したのだった。異人種間の子供として生まれ、シングル・マザーの母の手ひとつで育てられたニールは、さまざまな人生の逆風を乗り超え、新人オペラ歌手として奇蹟のデビューをつかんだ。

「ニール・E・ボイド」。噂の新人オペラ歌手、記念すべき話題のデビュー・アルバムが日本でも発売されている。まだまだ終わらない「音楽のチカラ」・・・。

マイ・アメリカン・ドリーム

ニール・E・ボイド / ユニバーサルクラシック



優勝ステージと彼自身が語る「My American Dream」のYOUTUBE映像はこちら。

Neal E. Boyd がうたう「だれも寝てはならぬ」のYOUTUBEはこちら。

          







 
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by knakano0311 | 2009-12-16 09:50 | 音楽のチカラ | Trackback | Comments(0)

おやじのハコものがたり(9) ~おおやしろ(大社)讃歌~

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奈良県桜井市の纏向(まきむく)遺跡から中心線が東西の同一線上に並んだ建物跡が発掘され、邪馬台国は卑弥呼の館ではないかと考古学ファン、古代史ファンの興味をかきたてている。この纏向遺跡は奈良盆地の東側、石上(いそのかみ)神宮、大神(おおみわ)神社をむすぶ「山辺の道」沿いにある箸墓古墳近くにあり、かねてから邪馬台国近畿説の有力候補とされてきた所である。新聞記事のCGを観ると、中心線が一致し、整然と配置されている建物群は、間違いなく権力の行使か、祭祀のための場所であるように思われる。


私は高校時代は考古学クラブに所属し、春休みには市教育委員会の発掘調査に参加していたこともあり、人一倍、考古学や古代史には関心があった。そんな私は当然のように「邪馬台国」に魅かれて行ったが、「魏志倭人伝には邪馬国という表記はない、すべて邪馬壱(壹)国である」という、わが母校で教鞭をとったこともある「古田武彦」氏の著書に触れてからは、九州説、九州王朝説を支持している。この邪馬台国論争、未だに論争の決着がつかないところが「ロマンの花」か・・・。

「邪馬台国」はなかった―解読された倭人伝の謎 (1971年)

古田 武彦 / 朝日新聞社


失なわれた九州王朝 (角川文庫 白 252-2)

古田 武彦 / 角川書店



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もうひとつの古代のハコもの、建築物で、私が強く興味を持っているのは「出雲大社」である。出雲大社本殿は、伊勢神宮の「神明造り」とともに、わが国で最古の神社建築様式とされる「大社造り」と呼ばれる形を伝え、歴史的建造物として国宝に指定されている。この出雲大社、現在も社殿の高さは24mと神社として群を抜く大きさであるが、社伝によれば、平安時代には16丈(48m)もの高さがあったと伝えられ、さらに上古には倍の32丈(約96m)もあったという。48mといえば15階建てのビルに匹敵する高さである。

平安京 大極殿    東大寺 大仏殿         出雲大社
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これはにわかには信じがたいかも知れないが、平安時代の書物『口遊(くちずさみ)』の中に、全国の大きな建物の順として「雲太、和二、京三」と記されているという。これは「出雲太郎、大和二郎、京都三郎」のことで、それぞれ1番出雲大社本殿、2番東大寺大仏殿、3番京都大極殿を指している。すなわち出雲大社は、日本で1番の建物と記されているのである。当時、東大寺大仏殿は棟高15丈だったので、この記述が正しければ、出雲大社が16丈の高さであってもおかしくはないということになる。そして近年、驚くべき発見があったのです。平成12年(2000年)4月、境内から古代末頃の巨大な柱が発見された。3本を束ねて1本とした巨大な柱の根本部分が見つかったのだ。1本の木の直径が約1.3mで、3本をたばね1本とした直径は約3mである。

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古代出雲大社本殿の巨大さを伝える資料に、出雲国造千家家に伝えられてきた建築平面図とも言うべき『金輪御造営差図(かなわのごぞうえいさしず)』がある。その図面によれば、柱の太さが1丈(3m)あり、しかも9本の柱はそれぞれ、3本の木を鉄の輪で1つに束ねってあって、まさに異様とも言える巨大さだった。それに加えて、社殿前面に描かれた引橋の長さが1町(約109m)と記されているのだ。100mもの長さの階段が必要な建物など、現実には到底存在しないとされ、どちらかといえば、この資料の信憑性が疑われてきた。
しかし、前述の発見は、まさに『金輪御造営差図』の通り。高さ48mと伝えられる建築のありさまが、具体的な証拠資料として出現したのだ。実際に高さ16丈(48m)の本殿があった可能性がきわめて高くなったといえるのだ。

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出雲大社復元図 (原図 張仁誠氏 復元 大林組)

そこで、建設という視点から、果敢なアプローチが試みられた。工学博士・福山敏男氏と大手ゼネコン・大林組のプロジェクトチームによる古代出雲大社のCGによる復元だ。その結果、壮大な柱の列を見せて16丈のCG古代出雲大社が姿を現したのです。少なくとも技術的には、16丈(48m)の高さが可能なことが、これで実証された。まさに「大社(おおやしろ)」なのだ。私は、この復元CGをかって大林組の技報で知ってから、たちどころに魅せられてしまったのだ。しかし、技術があったとはいえこの時代にこれだけの建築物を完成させるのには相当な苦労があったのだろう。権力だけでなく、祈りのような情熱が古代の民達を駆り立てていたに違いないのだ。
(引用記事; 「出雲大社高層神殿の謎」 、 「出雲大社」より)

このCGをみると、もうゾクゾク、ワクワクしてきますね。奈良・平城宮跡や東大寺などを観れば分かるとおり、大陸から大伽藍や大塔を建築する技術は伝わって来たが、巨木を使った日本独自の巨大建築が、古代の日本には存在していたのです。なんと痛快なことか・・。なんとかこの「おおやしろ(大社)」を現実の建物として復元して欲しいものです。この独自の巨大建築技術が、なぜ現在まで伝承せずに失われてしまったのか、その新たな謎解きにもまた心がときめくのです。 

最近観た映画「火天の城」は、信長の命を受け、空前絶後、5層6階の天主を持つといわれた巨城・安土城の築城に挑む熱田の宮大工・岡部又右衛門を描いた物語。多くの困難を乗りこえながら、仲間や家族に支えられ巨大建築の完成を目指すが・・。

火天の城 [DVD]

TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2010/02/21発売予定



古代建築物に関わるJAZZアルバムをあげるとすれば、MJQの代表的名盤2枚、「ピラミッド/Pyramid」とナポレオンがエジプトから戦勝記念に持ち帰ってきたオベリスクがあるコンコルド広場をタイトルにした「コンコルド/Concorde」でしょうか。最近JAZZ演奏で聴くことがめっきり減ってしまったヴィブラフォーン。今聴くと、「ミルト・ジャクソン」のヴァイヴが新鮮で官能的ですらある。

Pyramid

The Modern Jazz QuartetWarner



Concorde

The Modern Jazz QuartetPrestige/OJC



「Modern Jazz Quartet - Pyramid」

          
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by knakano0311 | 2009-12-16 00:09 | おやじのハコものがたり | Trackback | Comments(0)

おしどりな話

前回は「犬も喰わない話」のデータを紹介しましたが、今回は逆の「おしどりな話」のデータです。朝日新聞社のシニア向けクラブ「アスパラ・クラブ」のアンケート調査による次のような結果が載っていました。

Q1;どのくらいの頻度でパートナーと二人だけの外出をしていますか?(50代以上)
 ⇒ ほぼ毎日;5.6% 週に1~3回程度;33.4% 月に2~3回程度;27.3% 
    月に1回程度;10.8% 数ヶ月に1回程度;10.8% 年に1回程度;2.6% 
    最近2人だけの外出はしていない;9.2%  (有効回答1,377人)

Q2;どんな場所で、どのように時間を過ごしていますか?(複数回答、50代以上)
 ⇒ 近くのスーパーなどで買い物;727人 芝居、映画、コンサートなど;380人 
    レストラン、喫茶店、居酒屋など;341人 泊りがけの国内旅行;285人 
    家の近所の散歩;282人 日帰りの旅行;256人 ドライブ;234人 
    デパートなどでショッピング;206人 その他;123人 海外旅行;108人 
    テニス、ゴルフ、水泳、ジョギングなどのスポーツ;79人 (有効回答1,252人) 

さて、皆さんはどうでしょうか?アンケートと似たり寄ったりですかね。私の場合は、Q1については、退職前/週1回⇒退職後/毎日、Q2については、退職後の今はすべての項目について当てはまります。仲がいい? いやあ、なんのなんの。他の選択肢がないからです・・・。二人でなにかを一緒にすることで、長い間一緒に暮していながら、退職前は見えなかった色々なものや違った一面も、見えたきたようにも思います。

さあ、我が憧れの「婦唱夫弾JAZZ」。オランダのボーカリスト、「イルセ・ヒュイツインガー/インティメイト・ジャズ・セッションズ Vol.1」です。デュオ・パートナーとしては、これ以上息の合うアーティストがいるとは考えられない夫、「エリック・ヴァン・デル・リュイート」のピアノとのスタンダード・デュオ・アルバムである。「LOVE」という言葉がはいるタイトルが6曲も含む、計23曲のボリューム。聴いていると、アフターアワーズ、寒い冬の夜、まるで小さなJAZZクラブのステージの間近でゆったりとJAZZに身を委ねているような感覚。勿論夫婦2人で・・・。

インティメイト・ジャズ・セッション vol.1
イルセ・ヒュイツィンガー / ガッツプロダクション
ISBN : B000GEIMSC
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「Ilse Huizinga - On The Streets where you Live」

          
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by knakano0311 | 2009-12-14 10:10 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback(1) | Comments(0)