大屋地爵士のJAZZYな生活

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路傍の花、樹々の鳥 (5) ~シーボルトのあじさい咲く~

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去年の今頃、六甲山森林植物園で求めた「幻のあじさい」、「シーボルトのあじさい」と呼ばれていた「シチダンカ(七段花)」が可憐な花を咲かせ出した。

「シチダンカ」は、兵庫県の六甲山系に自生する「ヤマアジサイ」の一種で、江戸時代末期に長崎にやってきたオランダ人「シーボルト」が発見し、その著書「日本植物誌(フローラ・ヤポニカ)」で紹介して、その名が知られるようになったが、実物や標本を見たという日本人が現われず、長らく「幻のアジサイ」と呼ばれていた。昭和34年(1959)に神戸市立六甲山小学校の職員が、六甲ケーブルの沿線で偶然、発見し採取し大変話題になったという。シーボルトの発見以来、実に130年あまり「幻の花」であったというあじさいである。

ちゃんと育つかどうか心配していたが、どうやら根付いたようだ。ちょっと嬉しい。こんなささやかな出来事が我が家の喜び ・・・ 。

去年、2009年は1609年に徳川幕府がオランダに対して御朱印状を発行し、オランダとの貿易が開始されてから400年目であった。そのオランダはJAZZ大国で、北海に面する「デン・ハーグ」という町で毎年7月に開かれる「North Sea Jazz Festival」(http://www.northseajazz.com/)は、世界最大級のジャズ・フェスティバル。3日間で内外からなんと1,200名のアーティストが出演し、観客動員数7万人を誇るというからすごい。そんな訳でオランダ出身のJAZZミュージシャンは結構多いのだ。古くは「リタ・ライス」、「アン・バートン」、そして人気の高い「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」、さらに「ローラ・フィジー」、「ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ」、「キャンディ・ダルファー(as)」、「ルイス・ヴァン・ダイク(p)」、「ジェシ・ヴァン・ルーラー(g)」 ・・・ などなど。今日はとても可憐とは言いがたいが、「ローラ・フィジー」をおすすめしておきましょう。

「ローラ・フィジー/Laura Fygi」、1955年8月27日アムステルダム生まれ。セクシーなイメージを売り物にしたグループで7年間活動を続けた後、91年、ソロJAZZ歌手としてデビュー(『瞳のささやき』)。以後、コンスタントにアルバムを発表しているが、セクシーなイメージが災いしてか、日本での人気はイマイチのようである。私は好きですがねえ ・・・。少し、かすれたハスキーボイスが魅力的で、これからJAZZを聞きたい方に、何かおすすめの女性JAZZボーカルをと尋ねられたときにあげるアーティストの一人です。10枚ほどのアルバムがリリースされているが、次から次へと、「ミッシェル・ルグラン」の曲をローラが歌う「Watch What Happens」と、ロンドンの有名なJAZZクラブ「ロニー・スコッツ」でのライブ盤をあげておきましょう。

Watch What Happens

Laura Fygi / Verve Forecast



Laura Fygi at Ronnie Scott's

Laura Fygi / Verve



聴いてみます? 「Ronnie Scott's」での「シェルブールの雨傘/I'll Wait For You」。
 


 
 
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by knakano0311 | 2010-05-30 09:24 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

愛しのロック小僧たちへ ~僕らのWonderful Days~

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すっかり感心したり、懐かしかったり、思い入れもしながら観た最近の音楽映画(DVD)3作。これらに共通するのは、音楽に対する熱い想いと、その想いは人と人を強く結びつけるということ。かって「ロック小僧」であった団塊おやじたちに捧げる映画。

最初はアメリカ映画から「キャデラック・レコード/Cadillac Records」(2009年公開)。米国南部の黒人音楽に過ぎなかったブルースから、やがてロックン・ロールが生まれいく、40年代以降の実話に基づくアメリカ音楽史を、21世紀最高の歌姫といわれる「 ビヨンセ/Beyonce」が主演、製作総指揮をした映画。監督は「ダーネル・マーティン」。

物語は、1947年シカゴのサウスサイドの薄暗いバーから始まる。バーのオーナーで若くて野心的なポーランド系移民「レナード・チェス」は、物静かな天才ギタリストの「マディ・ウォーターズ」と、衝動的で派手なハーモニカ奏者「リトル・ウォルター」の二人のブルース・コンボを雇う。彼らのサウンドに魅了されると同時に、急速に発展したレコード・ビジネスのブームに乗ろうとしたチェスは「チェス・レコード」を設立し、彼らのレコードは、徐々にR&Bのチャートをのぼり、ラジオ音楽番組の常連となっていく。人種偏見のないチェスは彼らを家族同様に扱い、ヒットの褒美としてキャデラックを買い与えた。これがタイトルの由来ともなっている。やがてチェス・レコードはジャズやブルースのシカゴの名門レーベルとして有名になっていく。「チャック・ベリー」の独特の新しいブルースの演奏スタイルが初めて「ロックン・ロール」と呼ばれたのであった。「ローリング・ストーンズ」がそのバンド名を尊敬する「マディ・ウォーターズ」の曲からとったと会いに来たり、「ビーチ・ボーイズ」のヒット曲「サーフィンUSA」が実は曲が「チャック・ベリー」の曲からの盗作であったり、よく知られたエピソードも登場する。ホールで黒人と白人を隔てていた垣根を初めてロックン・ロールで取り払った「チャック・ベリー」や、初のR&B女性アーティストの「エタ・ジェイムズ」らがアメリカ音楽のメインストリームに躍り出たのは、1955年のことだった。そして、「エルヴィス・プレスリー」の登場。ロックン・ロールは人種を超えて若者の共通の音楽となったのである。

この映画に出てくる若者達は、レーベルの創始者「レナード・チェス」、「マディ・ウォーターズ」、「リトル・ウォルター」、「ハウリン・ウルフ」、「チャック・ベリー」、そして「ビヨンセ」演じる「エタ・ジェームス」、いずれも「ロックの殿堂」入りを果たしているビッグネームたちである。そしていつの時代も壁を突き破り、新しい価値を創造していくのはこのような若者達なんだとつくづく思ったりもした。

それにしても、映画「Dream Girls」でも感じたが、「ビヨンセ」の歌唱力は凄い。映画のなかで、あのオバマ大統領の就任式の夜のダンスパーティでも歌った「エタ・ジェームス/Etta James」のカバー「At Last」をスクリーンでも熱唱する。この映画「キャデラック・レコード」は、ロックンロール、ブルース、R&Bファンは必見ですぞ。

キャデラック・レコード コレクターズ・エディション [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント



観てみますか? ビヨンセが「At Last」を歌うシーンを。  
 

 

 
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二作目はイギリス映画「パイレーツ・ロック/The Boat That Rocked」(2009年公開)。「リチャード・カーティス」監督が、60年代に実在した海賊ラジオ局を描いた音楽映画。1966年のイギリスを舞台に、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局と、ロックを規制しようとする政府の攻防を描いた、当時実際にあったイギリスの状況と、枕の下のラジオでロックを聴いていたという監督の幼少の頃の思い出からインスパイアされた痛快エンターテイメント。

ローリング・ストーンズ、ビートルズ、キンクス、フー…ブリティッシュ・ロックが絶頂期だった頃、イギリスでは民放ラジオ局が認可されていなかった。しかし、皆が聞きたいのは、ポピュラー音楽。だけど英国政府は「ロック=諸悪の根源」とし、ポピュラー音楽の放送を1日45分以下と規制していたため、国営BBCラジオが流すのは、クラシックやジャズばかり。そんな中、北海に飛び出し、イギリスの法律が適応されなくなる距離まで沖合に出て、停泊した船の上から24時間ロックを放送する海賊ラジオ局が現れた。「スイッチを入れたら 君はもうひとりじゃない!」と ・・・・。

舞台はそんな海賊ラジオ局の船の上。高校を退学になった18歳の若者カールが、更生を望む母親の差し金でこの船に送り込まれる。ところが、そこは型破りな8人のDJたちと乗組員たちが大好きなレコードに囲まれ、自由を謳歌する楽園だった。

いやあ、イギリスでそんな時代があったとはついぞ知りませんでしたね。DJたちの熱い思いと、ロックを愛するリスナーたちのロックで繋がった強い絆は、やがてイギリス中を巻き込み、後半一気に盛り上がって感動のラストシーンを迎える。「ザ・ローリング・ストーンズ」、「ザ・キンクス」、「ジミ・ヘンドリクス」、「ダスティ・スプリングフィールド」、「プロコルハルム」、「ディオンヌ・ワーウィック」など、劇中に流れる1960年代ロック、POPSの名曲の数々。少しマニアックな映画ですが、ロックに思い入れのない人にも楽しめる、海賊DJたちの熱い物語。


パイレーツ・ロック [DVD]

ジェネオン・ユニバーサル




三作目は日本映画から、星田良子監督の「僕らのワンダフルデイズ」(2009年公開)。かってのエレキ少年や、今輝いているおやじバンド必見の笑って泣けるエンタテインメント。音楽アドバイザーとして「奥田民生」が全面協力。

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末期ガンで余命半年と知ってしまった53歳の平凡なサラリーマン藤岡徹(竹中直人)。落ち込む日々の中、バンド活動に夢中だった高校時代を思い出した彼は、自分が家族に残せるものは「音」だと気付き、おやじバンド・コンテスト出場を目指し、高校時代のバンド「シーラカンズ」の再結成する。と、ここまでは「余命〇〇日」映画によくある予定調和のストーリー展開。だが ・・・・。

家庭と仕事、それぞれに事情を抱えた50代のおやじたちが、時にぶつかり合いながらも、熱い心を取り戻していく。「竹中直人」の演技が際立って光っているが、バンドのメンバーを「宅麻伸」、「斉藤暁」、「稲垣潤一」、「段田安則」というジャンルを超えた個性派俳優陣が演じている。仕事や家庭の間でもがき、奮闘している「おやじ」たちへの応援歌。私も学生バンド時代の昔を思い出しながら、「うんうん」とうなずきながら見ていた。

僕らのワンダフルデイズ 通常版 [DVD]

キングレコード


 
聴いて見ますか?主題歌「僕らの旅」。 サウンドトラックと映画やメイキングの一シーン。
 

 

そうそう、「竹中直人」は口笛の名手でもあって、サザンのベーシストにしてウクレレの名手「関口和之」とコラボでこんなアルバムを出していますね。遊び心たっぷりで、心温まるJAZZ、POPSのスタンダード集。

口笛とウクレレ

関口和之 featuring 竹中直人 / ビクターエンタテインメント



 
 
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by knakano0311 | 2010-05-28 00:20 | シネマな生活 | Trackback | Comments(0)

スイングがなけりゃ意味がない ・・・

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戦後の日本のジャズ文化をけん引し、63年の歴史がある月刊音楽誌「スイングジャーナル」が6月19日発売の7月号をもって休刊することになった。「休刊」というが、実際は復刊のめどが立たない休刊、廃刊に近い休刊であろう。広告収入の減少が主な原因だという。同誌は、終戦2年目の1947年6月(昭和22年)に創刊、多くのジャズファンに愛されてきた。同社によると、70~80年代には約30万部を発行していたが、最近は部数が低迷。CDの売り上げが激減した影響で、レコード会社からの広告も減っていたという。

高校生の頃にJAZZに目覚め、大学生のあたりはJAZZ喫茶によく通っていた。B軒のマスターとの出会いもJAZZが縁であった。(参照「我が青春のジャズ・グラフィティ(5)~大人の眼差し~」ほか) JAZZというものがよく分からないまま、JAZZに魅せられていった貧乏学生にとって、立ち読みする「スイングジャーナル」は、教科書であり、羅針盤であり、情報源であり、ファッションですらあった。ごく稀に買ったりもしたが、アーティストのグラビア写真を切り取っては、下宿の壁に貼ったりもした。やがて、自分の好きなアーティストやスタイルがはっきりしてくるに従って、SJ誌から遠ざかる様になっていった。また、雑誌の持つ業(ごう)といってしまえばそれまでであるが、かなり目立ってきたスポンサー偏重の記事やゴールドディスク選定にも首をかしげることも近年は多くなっていったようだ。そんなこともあって、ここ10数年は読んだこともない始末。もちろん購読もしていない者の勝手な言であると承知しているが、休刊するとのニュースは、あまりにも急で衝撃を受けた。そこまでJAZZ離れが起こっていたのだろうか。リアル・ジャズ・ファンではなかったが、いつも私の生活の傍らにBGMとしてのJAZZがあったし、今もある。元編集長だった「岩浪洋三」氏の言葉を噛みしめてみたい。

『「スイングジャーナル」は常にジャズ界の中心的な存在であった。なくなると、その重要性に気づくはずだ。一日も早く復刊してもらいたいというのは、ジャズ関係者の素直な気持ちであろう。そのためには、なにが必要かをみんなで考える時期にきているように思う。』(岩浪洋三)

「スイングジャーナル」、「ガロ」、「話の特集」、「ヒッチコック・マガジン」、「ハヤカワ・ミステリー・マガジン」、「ハヤカワ・SF・マガジン」、「舵(かじ)」、「野生時代」 ・・・ 。いずれも私の青春の傍らにあり、色々なことを学ばせてもらった雑誌である。活字メディアと自分との距離が最も近かった時代。大事に思ってきたものが、ひとつ、またひとつ消えていく ・・・ 。せめて感謝を込めて、最後の発刊になるかもしれない「スイングジャーナル7月号」を、わが青春の記念碑として買おうと思う。

「ドウワ・ドウワ・ドウワ ・・・ 」というスキャットでよく知られている「スイングしなけりゃ意味がない/It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)」はJAZZを象徴するようなエリントンの名曲。作詞は「アーヴィング・ミルズ」であるが、理屈でなく体で感じる音楽であるJAZZの本質をよく表しているフレーズ。

A列車で行こう

デューク・エリントン / BMGインターナショナル



そして「意味がなければスイングはない」は、かってJAZZ喫茶のおやじであった「村上春樹」初の音楽エッセイ集。「シューベルト」のピアノ・ソナタからジャズの巨星「スタン・ゲッツ」の“闇の二年間”、「ブルース・スプリングスティーン」、JPOPの「スガシカオ」まで、すべての音楽シーンから選りすぐった十一人の名曲を語りつくす。

意味がなければスイングはない (文春文庫)

村上 春樹 / 文藝春秋


 
 
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by knakano0311 | 2010-05-26 09:20 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

懐かしの田毎の月 ~長谷の棚田を歩く~

私の故郷信州は松本と長野を結ぶJR篠ノ井線に「冠着(かむりき)」、「姥捨(おばすて)」という変わった名前の駅がある(現、千曲市)。かって蒸気機関車の時代はスイッチ・バックを設けて越えたほどの急勾配。その付近に、姥捨て伝説のモデルとなった姨捨山(現、冠着山)の斜面には、「田毎(たごと)の月」と呼ばれ、江戸時代からたくさんの俳句に詠まれている「棚田」があることで有名です。

      『おもかげや 姨(姥)ひとりなく 月の友』   松尾芭蕉 

多分この棚田、水田で稲作が行われる東アジアの山間の地域に独特のものではないだろうか。台湾でも見た様な気がする。そんな棚田が今私が住んでいる北摂地方にもあります。黒川の里山と並んで「日本の里山100選」、「日本の棚田百選」にも選ばれた「長谷(ながたに)の棚田」です。今日のウォーキングはこの長谷地区を歩こうと思い、週末に出かけてきました。三草山の麓に茅葺き屋根が点在し、のどかな美しい里山の斜面に、水を張り、ほぼ田植えが終わった棚田が一望できる。田毎に水を引いていく「ガマ」と呼ばれる古来からの先人の智恵である灌漑用の石組みもしっかりと残っている。ゆったりした気分で畦に腰掛け、おにぎりを食べながら、聴こえるのは蛙の鳴き声、鳥の囀り、風の音のみ。そしてきっと夜になれば、田毎の月と「ヒメボタル」が楽しめるのでしょう。秋、黄金色の稲穂の季節にもういちど来よう ・・・ 。

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感傷でなく本当に美しいと思う。なにかDNAに訴えてくるような懐かしさ。だからこそ「原風景」といえるのかも知れない。残念なことに一部に休耕田が目立つところもある。貸し農園になっているところや、雑草生い茂るままに放置されているところもある。違和感がある。やはり、水田の状態で維持されてこそ美しい。減反という勝手な農業政策が日本の原風景を壊しているのである。

棚田の里を一回りウォーキングした後は、どういうわけか能勢の里山風景を気にいったフランス人がオーナーシェフとなって始めたカフェ・レストラン「delcook」で里山風景を眺めながらのお茶の一時を過ごす。フランス人のDNAもこの風景に共感するのかなあ ・・・ 。

秋の黄金色の景色を楽しみにして、スティングの名曲「フィールズ・オブ・ゴールド/Fields of Gold」を「エヴァ・キャシディ」のカバーで。

Live at Blues Alley

Eva CassidyEva Music



聴いてみますか? 繊細な情感を込めて歌うエヴァの「Fields of Gold」を。 


 
 
 
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by knakano0311 | 2010-05-24 09:46 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

笑えない話  ~ 映画・人生に乾杯! ~

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じじばば映画の佳作をDVDで観た。年金にはもう頼れなくなった老夫婦が、幸せをつかみ取るために強盗をかさね、その逃避行を描いたハンガリー映画である。ハンガリーで熱い支持を集めたというコミカルでハート・ウォーミングなストーリーの快作。邦題はややベタ過ぎる感があるが、「ガーボル・ロホニ」監督の「人生に乾杯!/Konyec」(2009年日本公開)。

かって運命的な出会いを経て結婚し、今や81歳となった腰痛持ちの夫エミル(エミル・ケレシュ)と、インシュリンが欠かせない70歳の妻ヘディ(テリ・フェルディ)の老夫婦。恋していた頃のことなどはもうすっかり忘れた二人は、年金だけでは暮らしていけず、借金取りに追われる毎日。出会いのきっかけだった思い出のダイヤのイヤリングも借金のカタに取られてしまう始末。高齢者に冷たい世の中に怒りを覚えたエミルは、イヤリングを奪い返すために持病の腰痛を押し、かって共産党幹部の運転手をしていたときの愛車で、ずっと手入れをしていた馬力だけは負けない愛車「チャイカ」を20年ぶりに飛ばし、手に愛銃「トカレフ」を握って、紳士的強盗を重ねていく。一度は警察に協力したヘディだが、奮闘する夫の姿にかつての愛しい気持ちを思い出し、手を取り合って逃げる決心をする。二人の逃避行は、やがて民衆をも巻き込んで、思いもかけない展開に ・・・ 。「ただ息子の墓詣でと海が見たかった」と言い残して警官隊の包囲網に突っ込んでいくラスト・シーン。だが ・・・ 。

じじばば版「俺たちに明日はない」、「テルマ&ルイーズ」のような作品であるが、ソ連共産主義崩壊後のハンガリーの現状に疑問を投げかけるとともに、現在の東欧諸国の実態の一端が垣間見える。この映画はハンガリーだけでなく、旧共産圏東欧諸国で多くの支持や共感を得たという。解決すべき社会問題を浮き彫りにしながら、心温まるストーリーを展開するこの佳作は、現代の日本に通じるテーマ。心温まる一方で、とても笑い話ではすまされない話でもある。日本でも近い将来こんな老夫婦が出てこないとは言えないのだ。

人生に乾杯! [DVD]

東宝



ハンガリー出身のJAZZピアニストといえば「ロバート・ラカトシュ」。澤野工房の最近の収穫であり、いまやレーベルを代表するピアニストとなった。相撲取りのような体格でありながら、そのシャイな人柄と繊細な指先から紡ぎだされる調べは、美メロでありながら、一本しっかりした筋が通っている。「So In Love」、「Allemande」、「Zingaro」など美メロ満載のアルバム。

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So In Love /Robert Lakatos  澤野工房
 
 
  
 
 



 
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by knakano0311 | 2010-05-23 09:40 | シネマな生活 | Trackback | Comments(0)

模索する歌姫たち

音楽CDの売り上げが音楽配信などの影響で落ち込んでいるというのはよく聞く話である。その中でもJAZZの分野はどうであろうか?カテゴリー毎のデータを知らないので断言できないが、相当厳しいのではないだろうか。その証拠に広告収入が激減してJAZZ専門誌の老舗「スイングジャーナル」が休刊するという。コアなJAZZファンというのは、シニア、団塊世代を中心にした高年齢者であると思われ、結局のところ、これらの固定客層を各レコード会社が奪い合っているのではないだろうか。次第に年金生活に入った彼ら、私を含め、CDを自由に買えるほどの余裕もなく、もちろん外国に比べ、べらぼうにといっていいほど高いフィーをとるJAZZクラブやコンサートなどについても同様である。かくして日本におけるJAZZ文化、JAZZ産業は残念ながら、さらに衰退の一途を辿っていくに違いないのである。その点で、JAZZが比較的充実しているご近所のTSUTAYAは本当にありがたい。

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久し振りに買ったJAZZミューズの新作2アルバムがある。一人目は、「ニッキ・パロット/Nicki Parrott 」。オーストラリア出身で、ブロンドの長い髪をなびかせ、ウッド・ベースを弾きながら歌う彼女のスタイルは、ジャズだけに限らず、多くの音楽ファンの関心を引き、大ヒットのデビューを飾った。もちろん彼女の実力も認めるが、この成功は「ヴィーナス・レコード」のマーケティングの成功のようにも思える。ベースをつま弾きながらテンダーなヴォーカルを聴かせる「ニッキ・パロット」の新作、第三弾は、「ブラック・コーヒー」。「ジュリー・ロンドン」や「ペギー・リー」へのオマージュである。ピアノ・トリオを核として、相変わらずセクシーな歌唱で魅了してくれるが、今回は今までにもまして彼女のベースワークがたっぷり聞ける。サポートは、「ジョン・ディ・マルティーノ」が率いるピアノトリオ他、実の姉を含むおなじみの面々。

JAZZ界低迷の中で、模索しているのは、アーティスト側からすれば、自分自身の個性を表現する新しいスタイル、レコード会社からすれば、JAZZファンにアピールする新しいスターの発掘であろうが、「ニッキ・パロット」の成功により、その方向性の一端が見えてきたのではないか。アーティストは聴いてくれるファンがいればそれでいい訳で、一番模索しているのはもちろん、レコード会社であるのだが ・・・。それにしても、この1500円という低価格はありがたい。今は世の中総じてデフレの時代、それからすれば遅きに失した感もあるが、この価格は我々にとっては大歓迎。

ブラック・コーヒー

ニッキ・パロット / ヴィーナスレコード



聴いてみますか? 「ニッキ・パロット」の歌う「You'd Be So Nice To Come Home To」を。 いやあ、ベースが様になっていますね。魅せるベース、男ではこうはなりませんね。



 

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二人目のミューズ「ステイシー・ケント/Stacey Kent」の2年半ぶりの新作は、「パリの詩/Raconte-Moi... (Tell Me)」。前回のブルーノートへの移籍第一弾は、日系人の作家「カズオ・イシグロ」の詩を全面的に採用したオリジナル曲集「市街電車で朝食を/Breakfast On The Morning Tram」であった。(参照「読むJAZZ(7)~音楽と夕暮れをめぐる五つの物語~」) このアルバムは、彼女の新しい世界が開け、フランス文化省からの勲章、グラミー・ノミネートなど商業的にも大成功であった。今回はステイシー初の全曲フランス語アルバムである。フランスで何度もコンサートを行ってきた「ステイシー・ケント」。これまでも「セルジュ・ゲーンズブール」や、「シャルル・トレネ」、「アンリ・サルヴァドール」など、フランス語の曲をアルバムに収録していますが、今回は、ジョビンやスタンダードにフランス語詞をつけたナンバーに加え、若手ライター達がステイシーのために書き下ろした新作を加えた全12曲で構成。とびっきりオシャレで耳心地よさ抜群のフレンチ・ヴォーカル・アルバムに仕上がっている。今回のこの新しい模索もきっと成功するだろうが、彼女にとってアルバム作りは、ゴールの見えてこない、永遠に続く終わりなき模索かもしれない。

Raconte Moi

Stacey Kent / EMI France




聴いてみますか? 我がJAZZミューズの一人、 「ステイシー・ケント」が歌う「Close Your Eyes」を。 この曲を聴くといつも私はメロメロになってしまうのです・・・ 。


 
 
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by knakano0311 | 2010-05-21 08:52 | ミューズたちの歌声 | Trackback | Comments(0)

レジェンド・オブ・ジャズ、「ハンク・ジョーンズ」逝く

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【ニューヨーク共同】米紙NYタイムズ(電子版)によると、1930年代から活躍を続けた伝説的なジャズピアニスト、ハンク・ジョーンズ氏が16日、ニューヨークのホスピスで死去した。91歳。死因は明らかにされていない。ミシシッピ州出身。音楽一家に生まれ、10代からピアノを演奏、40~50年には人気ピアニストとしてエラ・フィッツジェラルド、チャーリー・パーカーらと共演した。
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ご長寿ピアニストの真っ先にとりあげたピアニストである。(参照もしもピアノが弾けたなら(2)~ご長寿ピアニスト(1)~
1918年7月ミシシッピ州の生まれで、40年代から「エラ・フィッツジェラルド」や「チャーリー・パーカー」、「マイルス・デイビス」らと共演したジャズの歴史の生き証人みたいなミュージシャンである。「ミスター・スタンダード」呼ばれ親しまれた。91歳になる今年の2月にも東京、下関、新潟で演奏ツアーを行ったというから驚きであるが、それが最後のライブになってしまった。「やるもんだ」という、あのCMのせりふをそっくり彼に献じたい。

「ハンク・ジョーンズ/Hank Jones」には忘れられない想い出がある。初めてニューヨークを訪れたとき、今はもうないJAZZクラブ「Fat Tuesday」で観た彼の演奏と、客席にいたJAZZを志す学生に、「ステージへあがっておいで。さあ、一緒にやろう。」と声をかけ、セッションを始めたエピソードが思い出される。(参照「ハンク・ジョーンズの思い出~初めてのニューヨーク~」 )


「ハンク・ジョーンズ」のアルバムから何を献じようか?まずは約30年ぶりとなるソロ・アルバム「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」。90歳になってもこの色気、歌心はどうだ!

マイ・ファニー・ヴァレンタイン (紙ジャケット仕様)

ハンク・ジョーンズ / ヴィレッジ・レコード



そして真髄ピアノ・トリオ「ザ・グレート・ジャズ・トリオ/The Great Jazz Trio」。まさに「レジェンド・オブ・ジャズ」、まさに「ミスター・スタンダード」。

ザ・レジェンド・オブ・ジャズ

ザ・グレイト・ジャズ・トリオ / ヴィレッジ・レコード



「ケイコ・リー」、「安則真実」、「ガンバリーニ」、「ティファニー」など孫のような新人女性シンガーとの共演が多いのも、その暖かい気さくな人柄のゆえんであろう。それまで私はあまり評価していなかった「ケイコ・リー」の評価を一変させたアルバムは「ライヴ・アット・ベイシー~ウィズ・ハンク・ジョーンズ~」。若手女性シンガーからその良さを引き出すサムシングを持った人であったようだ。

ライヴ・アット・ベイシー~ウィズ・ハンク・ジョーンズ~

ケイコ・リー ハンク・ジョーンズ ソニーミュージックエンタテインメント




実弟であるが、いずれも長兄より早く他界してしまった、ドラムの「エルヴィン・ジョーンズ」、トランペットの「サド・ジョーンズ」。そして今ハンクも・・・。

さようなら、「ミスター・スタンダード」。
合掌 ・・・・・ 。


「My One And ONly Love.......」


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by knakano0311 | 2010-05-19 09:26 | 訃報を聞いて | Trackback | Comments(0)

クリンソウを訪ねて ・・・

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丹波篠山の北、多紀連山の一つ、御嶽(793m)の山中に群生、自生する「クリンソウ」を見に行ってきた。車をふもとの駐車場に置き、急坂をあえぎあえぎ登ること30分、さらに尾根伝いに40分ほど歩くと、沢がつくる湿地帯に「クリンソウ」は群生していた。しんどい思いも吹っ飛ぶほど、それは見事で美しい光景であった。

「クリンソウ」、サクラソウ科、学名「Primula Japonica」。日本固有種とされ、冷涼な湿地に自生するが、自生種のみで園芸種がなく、全国的に絶滅が危惧され、日本列島の分布の西南限である兵庫県でも絶滅危惧種Aランクにリストアップされている。5月初旬から6月初旬にかけ、下段より順次上へ可憐な花をつけ、一本の花軸に数段輪生して花をつける様子が仏塔の先端にある「九輪」に似ていることから「九輪草」と名づけられたという。

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山中でこの「クリンソウ」の大規模な自生地が見つかったのは2007年のこと。地元のハイカーが偶然に見つけ、その見事さに唖然としたという。沢がつくる谷あいの約4000㎡の湿地帯に推定約20万株自生する日本でも有数の規模。公表するかどうか相当に迷ったらしいが、できるだけ大勢の人に見てもらいたいと、ボランティア・グループ「多紀連山のクリンソウを守る会」を立ち上げ、周辺を整備し、去年より公開に踏み切ったという。有難いことに、ここにも自然を守るボランティアがいるのである。その美しさとボランティアの感謝しつつ群落を後にした。
 
「スカボロ・フェアへ行くのかい?  パセリ、セイジ、ローズマリー、タイム ・・・・」とハーブ草の名を呪文のように織り込んである歌を歌ったのは、「サイモン&ガーファンクル」。大ヒット曲「スカボロー・フェア(Scarborough Fair)」は、英国・ヨークシャー地方につたわる、その起源を中世末期まで遡ることができる伝統的バラードであるという。そのころ、ヨークシャー州の北海沿岸の行楽地「スカボロー」は英国中の商人の重要な交易市だった。そこには道化師や手品師が集い、8月15日には45日間という長期間の巨大な市が始まる。これがタイトルになっている「Scarborough Fair (スカボローの市)」である。市の期間中は、英国中はもちろん大陸からさえも多くの人々がスカボローへ商売をしに集まったといわれる。
 
聴いてみますか? 「サイモン&ガーファンクル」の「スカボロ・フェア」。


 
 
 
 
 
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by knakano0311 | 2010-05-18 09:47 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

祈りのかたち ~ 路傍の神「道祖神」 ~

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私の故郷である信州・松本や安曇野の野辺にはたくさんの道祖神(どうそじん)があることで知られている。写真のものを始め、実家の近辺にも、5、6体の道祖神があり、ウォーキングの際の楽しみともなっている。松本市には、旧農村部に約370体、安曇野市には、約400体の石像道祖神があり、日本でも有数の道祖神地域であるそうだ。

しからば、道祖神とは何であろうか? 「路傍の神」である。集落の境や村の中心、村内と村外の境界や道の辻、三叉路などに置かれているが、その起源はよく分かっていないようである。集落と神域(常世や黄泉の国)を分かち、過って迷い込まない、禍を招き入れないための結界という説もあり、主に石碑や石像の形態で祀られる。男女が遠慮がちに寄り添って立つもの、何気なく手を握るもの、堂々と腕を組むもの、ぐっと抱きしめるものなど、その姿態はさまざまであるが、実家近辺で見かけるものは、大抵、男女一対が手をつないだり、並んだりしている。 村人たちが五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄を祈願するもっとも身近な神として、具体的な男女像を祀ったものという素朴な解釈でいいのではないかと思う ・・・ 。

「安曇野(あづみの)」という言葉を聴くと、私なんぞは独特の「郷愁」というか、空気、匂い、風や空の色などまで含んだ故郷への想いを感じてしまう。それは故郷を離れた者の身勝手な想いといわれればその通りであるが・・・。

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安曇野は、長野県中部にある松本盆地のうち、梓川・犀川の西岸(押野崎以南)から高瀬川流域の最南部にかけて広がる扇状地全体を総括している。語源は古代にこの地に移住してきた海人族「安曇」氏に由来する。安曇氏はもともと北九州の志賀島周辺を本拠地としていたが全国に散らばっていった。穂高神社は信濃の安曇郡に定住した安曇氏が祖神を祀った古社であり、志賀島から全国に散った後の一族の本拠地はここだとされる。「安曇野」が指し示す範囲としては、明確に画定された線引きは無いが、概ね安曇野市、池田町、松川村の3市町の他、さらに松本市梓川地区(旧・梓川村)、大町市の南部(常盤・社地区)まで含まれることもある。古くは安曇平(あづみだいら)と呼ばれていたが、臼井吉見の小説「安曇野」によって有名になり、この名称が定着した。(Wikipedia参照)

母校の大先輩でもある「臼井吉見」氏の小説「安曇野」は、激動の明治から昭和を描く本格的大河小説である。オリジナル全五巻を実家に持っているが、この大長編、読み通すだけの覚悟と気力、体力が未だ湧いてこないのだ ・・・ 。

主人公は実業家の「相馬愛蔵・相馬良(黒光)」夫妻、彫刻家の「荻原碌山」、教育者の「井口喜源治」、社会主義者の「木下尚江」、そして終盤で登場する作者本人の母校の先輩、計6人。木下と良を除く4人の故郷である安曇野と相馬夫妻が東京本郷で起業した「新宿・中村屋」の物語に、作者の戦中戦後の回顧録を併せて、広く明治から昭和中期にかけての日本を描いている。

安曇野 全5巻セット限定復刊

臼井 吉見 / 筑摩書房



新宿・中村屋は、昭和2年喫茶部を開設するにあたり、インド独立の志士、ラス・ビハリ・ボースから教わった純インド式カリーを日本で始めて発売したという。独立運動のため英国政府に追われたボースは、大正4年日本に亡命、頭山満、犬養毅らが抗議や救いの手を差し伸べた。とりわけ中村屋創業者「相馬愛蔵・相馬良(黒光)」夫妻は中村屋の店でボースを匿い、やがてボースは相馬夫妻の長女・俊子と恋におち、結婚し、日本に帰化する ・・・・。それはまた別、もう一つの大河物語である。

自宅近くの中村屋のレストランで「純インド式カリー」を食したが、「恋と革命の味」のほか、ほのかに「安曇野」の味もしたような気がした。


キュートで、コケティッシュな白人美人ヴォーカリスト「スー・レイニー/Sue Raney」による「My Prayer」(私の祈り)。「ザ・プラターズ」で大ヒットした曲をしっとりとした情感で歌う。抜群の雰囲気でジャズ・ヴォーカル史に残る傑作は、雨をテーマにした詩情溢れる名盤「雨の日のジャズ/Songs For A Raney Day」。「Rainy」と「Raney」とをかけ、雷鳴で始まり雷鳴で終わるこのアルバム、1959年録音ながら古臭さはまったくなく良き時代のJAZZの香り溢れる名盤。

雨の日のジャズ

スー・レイニー / EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)



聴いてみますか? 「スー・レイニー」の「September In The Rain」。




ご存知、人気ピアノ・トリオ「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/Europian Jazz Trio」がおなじみのクラシックの名曲をJAZZ演奏したアルバム「天空のソナタ」から「乙女の祈り/The Maiden's Prayer」。

天空のソナタ

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / エム アンド アイ カンパニー

 
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by knakano0311 | 2010-05-16 17:35 | ふるさとは遠くにありて・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥 (4) ~愛鳥週間~

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5月10日から16日までの1週間は「愛鳥週間」、すなわち「バード・ウィーク」である。日本には500~600種類の野鳥の種類がすんでいるといわれ、私の所属しているクラブが活動の拠点にしているフィールドでも、50~60種類の野鳥が観察できるそうである。この時期、クラブや活動のフィールドでは、「バード・コール(写真参照)」づくり、「バード・ウォッチング」などと、色々な野鳥に関するイベントが行われる。今日は「バード・ヒアリング」。木々の葉が生い茂りはじめるこの時期は、野鳥の姿は見つけることが難しい。「声はすれども姿は見えず」というやつ。鳥のさえずりから、鳥の名前を覚えようというイベントに参加。1時間ほど公園内を廻る間に10種類ほどの野鳥のさえずりを聞き分けることができました。そんななかで、これからの時期、公園内でよく見かけ、聴くことの出来る代表的な「夏鳥」を2種類覚えることができました。「キビタキ」、「センダイムシクイ」。「キビタキ」は、ヒグラシに似たような声に似ず、その愛らしいきれいな姿で知られ、「センダイムシクイ」は、その「聞きなし(さえずりを人の言葉に例えること)」が「焼酎一杯、ぐ~いぐ~い」であることで知られている。

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(写真は「オンライン野鳥図鑑」より)
 
 




         キビタキ                 センダイムシクイ
 
そしてインターネットは便利なもので、これら野鳥の姿、習性などを調べようと思えば、次のサイト「オンラインや野鳥図鑑」 や「野鳥の窓」が簡単に利用できる。そして野鳥の鳴き声、さえずりは「野鳥の鳴き声」 などで確認できるからうれしい。「焼酎一杯、ぐ~いぐ~い」と聴こえますかな。また「YOUTUBE」にもたくさんの野鳥の動画、さえずりがアップされています。

見てみますかYOUTUBE。 「キビタキ」。 「センダイムシクイ」。


鳥にちなんだJAZZのアルバムはいくつもあるが、聴きたいアルバムは前回に続いて、夭折の女性シンガー「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy 」のアルバムで「Songbird」。本アルバムは、ホームタウンのワシントンDC以外では無名に近かった「エヴァ・キャシディ」がリリースした3枚のアルバムから選りすぐられたベスト盤。その忘れがたき美しいボーカル、その魂の歌声は、1996年に皮膚癌で亡くなるまでの33年の短い生涯の間、人の心に響きつづけた。

Songbird

Eva Cassidy / Blix Street



聴いてみますか、魂の歌声、 「エヴァ・キャシディ」の「Songbird」を。  


 
 
 
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by knakano0311 | 2010-05-16 17:09 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)