大屋地爵士のJAZZYな生活

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ストーブを囲んで ・・・

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薪ストーブにやっと火が入りました。といっても我が家ではなく、私が山遊びのフィールドとしている里山公園の管理センターのストーブにです。この薪ストーブ、今年の春に設置したものの、今まで出番がなくやっと活躍の時期が来たという感じです。これから来年の春までの冬の季節、来園者の多い日曜日、祝日に、公園遊びのあと、体を暖めてもらおうと、始まった公園側の企画。それに、この里山公園でいつも遊ばせてもらっているお返しにと、我々ボランティアたちが協力しようと始めたものである。我々の仕事は、ストーブの火の番と、この公園で採った野草茶のサービス。夏の間に伐採した木を割って用意した大量の薪は、よく乾いているので、よく燃える。燃える勢いが強く、すぐに新たな薪を入れないといけないほどである。

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「火」があると不思議なもので、すぐ人が集まってくる。子供連れ、孫連れ、カップル ・・・、みんな「あったかい、あったかい」と集まってきて、じっと燃える炎を見つめている。「薪は何の木?」、「どこから採ってくるの?」とかセンターに展示してある鳥の巣や動物の骨、里山などについて聞かれることもある。ちょっとした「炉辺談話」の雰囲気と語り部の気分。

この山で採取した、枇杷(びわ)の大きな葉を乾燥させた「枇杷茶」、ハーブ系の独特の香りがする「ラベンダー茶」、朝摘みの葉をポットに浸しただけの、私の好物でもある「黒もじ茶」、熟れたガマズミの赤い実をジャムにし、お湯に溶いて飲む「ガマズミ・ホット・ジュース」を大人たちも子どもたちも「美味しい」といって飲む。

こんなに喜んでもらえるなら、センター内にしつらえてある囲炉裏(いろり)でも、私たちが焼いた菊炭を熾し、抹茶でも楽しんでもらおうかという予定も立てているのである。熾(おき)を掻き出し、火の始末とストーブの掃除を終え、山を下る頃には、美しい夕焼けが空を染めていた。

来園者が少なかったら、炉辺で「i-Pod」を聴き、ミステリーでも読もうと準備万端していったが、なんのなんの忙しくてそれどころではなかった。きっと、冬の寒い夜、こんなストーブの脇で本を読んだり、子ども達に民話や童話を語ったりする生活にあこがれる人もいるでしょう。そんな方にこんな本はどうでしょうか。

「ドイツ炉辺ばなし集―カレンダーゲシヒテン」。 「カレンダーゲシヒテン」とは、19世紀はじめ、ドイツの一般農民にとっての情報源であった「暦本」に記載されていた「暦話」と呼ばれる短い教訓的なお話集。

ドイツ炉辺ばなし集―カレンダーゲシヒテン (ワイド版岩波文庫)

ヘーベル / 岩波書店



「柳田國男/遠野物語」。雪女、座敷童子(わらし)…。民間伝承の宝庫として有名な岩手県遠野地方に古くから伝わる伝説や昔話などを収集。わたしたちの忘れかけた怪異な世界の物語を、簡潔な美しい文章でつづった名著。

遠野物語 (集英社文庫)

柳田 国男 / 集英社



「炉辺」と聴いて、さっと頭に浮かぶ曲は、「♪ You'd be so nice to come home to/You'd be so nice by the fire/While the breeze on high sang a lullaby ・・・ ♪」。そうあの有名なスタンダード、「コール・ポーター/Cole Porter」作詞・作曲の「You'd Be So Nice To Come Home To」です。JAZZミュージシャンなら誰でもきっと一度は手がけたのでしょう、それこそ山ほどのカバーがあるが、やっぱり「ヘレン・メリル/Helen Merrill」を聴かないことには収まらないでしょう。

去年80歳の高齢をおして「日本さよならラスト公演」を行った「ヘレン・メリル」。ステージはすこし痛々しかったが、囲むファンたちに投げキッスをして去っていった姿が目に焼きついている。(参照「最後のため息 ~ヘレン・メリル ラスト・コンサート~」) 名盤「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」。

ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン

ヘレン・メリル / ユニバーサル ミュージック クラシック



きっとなつかしいと思われる方が多いでしょう、「Helen Merrill with Clifford Brown / You'd Be So Nice To Come Home To 」 をどうぞ。

          
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by knakano0311 | 2010-11-30 10:09 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

60歳過ぎたら聴きたい歌(65) ~ When October Goes ~

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人には、昔一度聴いて、そのときは印象には残ったが、やがて題名も歌っている歌手も忘れてしまい、ある時ふと再び聴いて、不意に懐かしさや共感がこみ上げて来て、忘れられない歌になってしまったという歌が一つや二つはあるかも知れない。私にとってそんな歌のひとつは、「バリー・マニロウ/Barry Manilow」の歌う「When October Goes」である。何かで初めて聴いたそのときは、単に「美しい曲だな」と思っていた程度で、その後聴く機会もないまま、曲の名前も、歌っている歌手もすっかり忘れていた。最近、ローカルのNHK神戸がニュースの時間に放映しているJAZZライブの番組で歌っているのを聴き、この歌を思い出すとともに、深い共感が湧き上がってきた。

冬へ向かう季節の状況を淡々と歌っているのであるが、挫折があっても輝いていた若さの夏、人生の機微や悲哀、そして充実を経験した成熟の秋、定年を迎え、老いが始まり、これからもますます老いて、冬の時代が深まってゆくが、しかしまだ輝いていたいと思っている私の想いと二重写しになったのであろう。

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この歌の歌詞は、「ミスター・アメリカ」と呼ばれ、「Moon River」、「The Days Of Wine And Roses」などでオスカーをとった有名な作詞家、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」(1909年11月18日-1976年6月25日)の作詞である。彼の妻が彼の死後、遺品を整理していた時に偶然見つけたそうである。彼女は、そのとき直ちに「マニロウに曲をつけて歌ってもらおう」というインスピレーションが閃いたそうで、また詩を渡されたマニロウも、この詩の奥に流れている「スピリチュアルなもの」に動かされ、曲が完成するのに15分もかからなかったそうである。そんな二人の直感、閃き、想いがこの美しい曲、「When October Goes」を産んだのである。そしてその「スピリチュアルなもの」は、いまの私にも届いたのだ。

「バリー・マニロウ」(1943年6月17日 - )。私たちと同世代で、「コパカバーナ/Copacabana」という大ヒット曲をもつアメリカのポピュラー音楽の歌手、ピアニスト・作曲家・アレンジャー・プロデューサー。

英語歌詞はこちらをクリック。多分、訳詩は不要ですね。


この歌は、1984年ポピュラー畑の彼にしてはJAZZ・ブルース色の濃厚な、全曲オリジナルで構成されたアルバム、「2:00 AM Paradise Cafe」に収録されている。これからの冬の夜長、グラスを傾けながらゆったり聴くにはぴったりの一枚であろう。まるでNYあたりの小さなJAZZクラブの片隅に居るような気分に浸れる極上のジャズ・バラード・アルバム。

2:00 Am Paradise Cafe

Barry Manilow / Sbme Special Mkts.



なんという美しい歌なのであろうか。少し老いたけど、公演、プロデュース、アルバム発売と、いまなお輝いている「Barry Manilow」が歌う「When October Goes」。

          
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by knakano0311 | 2010-11-28 00:16 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(2)

勝尾寺の紅葉に酔う

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この紅葉の色をなんと表現したらよいのであろうか。つたない私の写真ではとても表現し切れていない。

紅葉の見ごろもそろそろ終わりに近づき、今日は大阪の紅葉の名所のひとつ、「勝尾寺(かつおうじ)」へとやってきました。大阪・箕面山中にある「勝ち運祈願の寺」として、関西ではよく知られたお寺。創建は奈良時代。平安時代、第6代座主の行巡上人が清和天皇の病の平癒をこの寺で祈ったところ、新たかな効験があったため、「王に勝った寺」という意味の「勝王寺(かつおうじ)」という寺号を天皇から贈られたが、寺は「王」の文字をはばかって、読みは同じで「勝尾寺」としたという。以来、源頼朝による伽藍再建や豊臣秀頼の山門再建など多くの幕府の将軍や戦国武将たちの「勝ち運信仰」を集めてきたという。その「勝尾寺」の紅葉が最高の見ごろを迎え、全山が燃え立っていると聞いてやってきたのである。

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箕面の大滝あたりも有名な紅葉の名所であるが、何回か訪れているので寄らずに、赤や黄色の落葉が乱舞するその脇のワインディング道路をあがってゆく。やはりこの寺は名所とあって、結構な観光客。秀頼の再建した山門をくぐると、8万坪の境内は、一体何本のモミジがあるのであろうか、イチョウ、カエデ、ドウダンツツジなどと競って、まるで評判どおり燃えるように色づいている。多分今年の紅葉の見納めにふさわしい見事さであった。

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「必勝祈願の寺」の名が示すように、全山のいたるところに、この寺の名物「勝ちダルマ」が置かれている。大阪市内からも近いため、いろいろな勝負事、スポーツ試合、あるいは受験などで「勝ち」を祈る人たちが気軽に訪れ、祈願をしていくようである。


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しかし、その昔は、人里はなれ自然の中に頼朝再建の薬師堂や秀頼再建の本堂、法然上人が4年間修行したといわれる二階堂などの伽藍が配置され、山を道場とし、宗派を超え、多くの僧が訪れた修行の寺であったようだ。

全山を彩る紅葉の競演にふさわしいアルバムをと探してみました。最近リリースされたアルバムで、私の好きなベテラン・ベーシストの「チャーリー・ヘイデン/CHARLIE HADEN」が率いる「Quartet West」と女性ボーカル、ストリングスとの共演アルバム「ソフィスケイテッド・レディズ/Sophisticated Ladies」なんぞどうでしょうか。共演するのは、今を代表する洗練された旬の女性シンガーたち、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」、「メロディ・ガルドー/Melody Gardot」、「ノラ・ジョーンズ/Norah Jones」、「レニー・フレミング/Renee Fleming」、そしてチャーリーの伴侶でもある「ルース・キャメロン/Ruth Cameron」。しっとりとした女性ボーカル、この上質なJAZZは、あんなにも美しい紅葉を見た夜にふさわしい ・・・ 。

ソフィスティケイテッド・レディース

チャーリー・ヘイデン・クァルテット・ウェスト / ユニバーサル ミュージック クラシック



上のアルバムから、ヘイデンがこのブログでも取り上げたことがある若手女性ボーカル「メロディ・ガルドー」との共演で、「If I'm Lucky」を。  Charlie Haden(double-b)、Ernie Watts(ts)、Alan Broadbent(p,cond)、Rodney Green(ds)、Melody Gardot(vo)

          
 
 
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by knakano0311 | 2010-11-27 09:58 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

映画「ふたたび Swing Me Again」を観て

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「ふたたび Swing Me Again」という神戸が舞台の映画を観ました。久しぶりに映画館で涙してしまった。ハンセン病という重いテーマを扱った映画ですが、「塩屋俊」監督は日本のJAZZ発祥の地で、あの震災を乗り越えた神戸の町と主人公の健三郎や家族、仲間たちの再生を同調させた物語にしたいという思いが強くあったようで、その思いは十分に描かれていたと思う。

50年ぶりに仲間と再会するための旅に出た元ジャズ・トランぺッターと孫との姿を、往年のジャズナンバーと共に描くロードムービー。主人公を、俳優でコメディアンでもあるベテランの「財津一郎」が演じ、「犬塚弘」や「藤村俊二」、「佐川満男」など音楽と関係の深いキャリアのある俳優たちが主人公のジャズ仲間を演じるほか、ミュージシャンの渡辺貞夫も友情出演。ハンセン病の療養所を50年ぶりに退院した健三郎(財津一郎)を迎えた貴島家。大学生でJAZZ研の大翔(ヒロト)(鈴木亮平)には、祖父が生きていたことは初耳だった。しかも、その健三郎が幻のジャズバンド「COOL JAZZ QUINTETTE」のトランぺッターだったことを知る。ある日、「バンド仲間探しの旅に出る」と言い出した健三郎に、大翔は付いていくことになった。友情や家族とのきずな、愛など、人生で大事なものに今一度向き合う主人公の姿が胸に迫る。

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神戸の地を舞台にしたこの映画には、私の知っているいくつかの場所がロケ地として登場したため、私にとっても格別な思いの映画になった。先日、紅葉を見に行ったばかりの京都府南丹市美山町のかやぶきの里、昔子ども達と夏に遊んだ和歌山県・白浜町の海岸、西宮市大手前大学キャンパス、日ごろ街ブラで親しんでいる神戸ハーバーランドやメリケン波止場、それに元町や三宮界隈 など ・・・。そして、昔一度だけ行ったことのある三宮・北野坂に実在する老舗のJAZZクラブ「ソネ(SONE)」。このクラブはストーリーに重要なウェイトを占めているが、映画にもチラッと出ていた名物オーナーの曽根桂子さんはこの映画の公開を待たずに8月に亡くなってしまった。

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それにしても、主人公・健三郎を演じた「財津一郎」の渾身の演技、光っていました。遺作のつもりで取り組んだそうである。彼はトランペットは吹けないのですが、健三郎の心の闇や慟哭を、そこに居るだけで表現できる存在感を持ち、しかもJAZZのスイング感を体現できる役者は彼しか居ないと監督は決めていたそうだ。バンドのメンバーの顔ぶれも演技もすごい。ベースは最近、「植木等」に続いて「谷啓」を亡くしたばかりの「犬塚弘」、トロンボーンは確かJAZZレストランのオーナーだったと思うが、「おひょい」こと「藤村俊二」、ドラムはかって歌手であった「佐川満男」。いずれも、老いの悲しみや存在感、それに何にもましてJAZZを体現できるキャスティングであったと思う。そして、渡辺貞夫も友情出演。

多分今年、私のイチオシの映画で、最高の「じじ映画」となる深い感動を呼び起こした映画であった。それでは、YOUTUBEにアップされていた「ふたたび」の予告編
をちょっとだけ観てみましょうか。

          


予告編の冒頭で、そして映画の重要場面に流れる、伝説のJAZZバンド「クール・ジャズ・クインテット」の哀愁あふれる軽快なテーマ曲に惹かれ、思わずオリジナル・サウンド・トラックのCDをシネマのショップで買ってしまったその曲は、「Alive Again」という曲でした。

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映画 ふたたび オリジナルサウンドトラック

サントラ / Dreamusic




そして、私は読んでいませんが、この映画には原作本があります。映画では健三郎の家族やJAZZ仲間の復活・再生にテーマをおいて描かれているが、原作本では、かって健三郎の恋人であったが、彼の子供を生んだ後、非業の死を遂げた百合子の終焉の地や墓探しの旅という、ひょっとしたらJAZZとは関係ないかもしれないストーリーになっているようである。「矢城潤一」著、日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞受賞作品、しかしこちらも別の感動を得られそうである。

ふたたび swing me again (宝島社文庫)

矢城 潤一 / 宝島社



映画で健三郎が入所していたのは、香川県高松市に実在する国立療養所大島青松園である。この療養所で、2001年より毎年無料コンサートを開いている歌手がいる。このブログでも何回も取り上げている、私のご贔屓の歌手の一人、「沢知恵(さわ ともえ)」である。沢は東京・下北沢「ラカーニャ」にて行っているライブを4枚のシリーズ・アルバム「ライブ・アット・ラカーニャ春・夏・秋・冬」として今年発表したが、ぜひ一度ライブを聴いて見たいと思っている歌手の一人。おすすめのアルバムは、シンガーとしての彼女の魅力を満載したベスト・アルバム「シンガー」。ここに収録されている「さだ まさし」のカバー「風に立つライオン」、沖縄出身の男性三人組のロックバンド「MONGOL800」のカバー「小さな恋のうた」はいつ聴いても、私に感動を呼び起こすのだ。

シンガー

沢知恵 / コスモスレコーズ




 
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by knakano0311 | 2010-11-26 09:52 | 観るJAZZ | Trackback | Comments(0)

夢はかなうのか ・・・ ~両腕のないピアニスト~

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もうすでに知っている人もいるでしょうが、TV番組でから得た「音楽のチカラ」の情報。

中国発のYOUTUBEで、今、全世界で話題になっている音楽映像がある。「リュー・ウェイ(劉偉)」、23歳の青年が、なんと両腕を失ったピアニストがピアノを弾く映像である。両腕のない彼は足の指でピアノを弾くのである。尖閣諸島問題で中止になった「SMAP」の上海公演の穴埋めとして上海体育場で開催された中国の人気オーディション番組「チャイナズ・ゴット・タレント/China's Got Talent」という公開オーディション番組で、彼が優勝したときの映像。この番組は「スーザン・ボイル」を生んだイギリスの「Britain's Got Talent」の制作会社が中国で同じようにに企画した番組である。

北京に生まれた彼は、10歳のとき、かくれんぼで遊んでいて、配電室に紛れ込み、高圧線に触れて感電し、生死の境をさまよい、気がついたときには両腕が切断されていたという。「自立して生きていくのよ」という母の言葉に励まされ、食事、文字を書くことなど一通りのことは、健常者と同じようにできるようになったという。しかし、向上心の強い彼は水泳を始め、障害者の水泳大会で何回も優勝するほど上達し、夢であった北京パラリンピックの出場を目指したが、感電のときの後遺症でドクターストップがかかる。4年前、19歳のときであった。しかし、ここで彼はくじけなかった。もうひとつの夢、「ミュージシャン」になることを目指し、ピアノを学ぼうと決心した。しかし、彼のような両腕のない障害者を受け入れてくれる音楽学校などどこにもなく、やむをえなく独学でマスターしたという。そして、今、オーディション番組で優勝し、音楽家への道が開け、世界ツアーも企画されているという。すごいのは両腕がない彼がピアノを弾くということことではなく、そのことがなくとも彼のピアノは人を感動させる「チカラ」を十分に持っているということである。

「僕はほかの人を抱きしめる幸福感を味わうことはできないけれど、ピアノの音色でも­っと幸せな気持ちになることはできる」とは彼の言葉。ファイナルでの曲は「ジェームズ・ブラント/James Blunt」のヒット曲、「You Are Beautiful」。 「リュウ・ウェイ」の演奏と歌で ・・・ 。

             
 
さて、話は日本へ。私もTVのニュース特集を見るまで知らなかったのであるが、「ヘレン・ケラー記念音楽コンクール」というコンクールがあるのをご存知でしょうか。昭和24年(1949年)に「全国で唯一の音楽でプロの道を目指す盲学生の音楽コンクール」として始まったコンクールで、当初は盲学校音楽教育の実態を知ってもらい、音楽家を志す盲学生の登竜門にするのが目的だったようだ。TVのニュース特集では、「大阪視覚支援学校」から、プロの声楽家を目指す高校生、大学生の二人の生徒に密着取材していたが、その二人の努力は「リュウ・ウェイ」さんのそれに劣らない真摯なものであった。このコンクールからは、小学4年生時にデビューしたバイオリニストの「和波孝禧」さん、同じ小学4年生時に絶賛を受けたチェンバロなど鍵盤楽器奏者の武久源造さんら、国際的に活躍する演奏家を輩出しているという。特に2009年に「バン・クライバーン国際ピアノコンクール」で優勝した「辻井伸行」さんも、このコンクールの優勝者であったためか、今年はコンクールへの参加者が急増したという。辻井氏が視覚障害者に与えた勇気と希望は計り知れないものがあったのだ。

かって日本にも、「Britain's Got Talent」ようなオーディション番組がいくつかあったのだが、最近は目にする機会はまったくない。NHKの「のど自慢」もあるが、プロへの道を開くものではない。産業界や経済界は従業員を「派遣社員」にシフトしつづけ、今年の大学4年の就職内定率は過去最悪だという。政界は苦労知らずの二世議員で占められ、新人議員が多数を占める民主党はその幼稚さを露呈している。まともに人材発掘を怠ってきた結果、若者に夢や希望、チャンスすらも与えることができなくなった日本の現状とこのオーディション番組がなくなってしまったTV界とが二重写しに見えるのは考えすぎだろうか。そして、この日本にまだ若者達の夢をかなえることができる「チカラ」はまだ残されているのだろうか ・・・・ 。

 

  
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by knakano0311 | 2010-11-24 11:08 | 音楽のチカラ | Trackback(1) | Comments(0)

60歳過ぎたら聴きたい歌(64) ~ 冬が来るまえに ~

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(松本市公式観光情報ポータルサイトより)  

一転して、雨、寒さ、そして木枯らし。冬の到来も間近のようである。ネットでのぞいてみたら、故郷北アルプスはもうすっかり雪化粧をしている。私は、信州という、真冬には零下10度を超えるという寒い地方で育ったためか、関西へ来ても、あまり冬の寒さは苦にならなかった。もともと電気毛布やらアンカが嫌いで、寝るときも、自分の体温でゆっくりと布団が温まっていくことに無上の快感を感じていた口である。寮から出て一人暮らしを始めたのが2月。電器屋さんへ電気コタツを買いに行ったが、時季遅れとやらでもう売っていなかったため、結局その冬の残りの日は、暖房なしで過ごしたのである。真冬のストックホルム、シカゴ、ミネアポリスなどの出張も一向に苦にならなかった。下着もいまだに、一年中ランニングとトランクスで過ごしているので、妻からすれば、洗濯物が少ないので、多分喜んでいるものの、「本当に寒くないの?」と奇異な目は隠せない。

しかし近年、年をとるに従って 足にだいぶ寒さを感じるようになった。そこで最近流行の「ヒートテック」などというハイテク素材でできた靴下を買ってきた。これが暖かいのだ、今年の冬は放せそうにもない。来年は「下着」、電気毛布などとエスカレートしていくのだろうか ・・・ 。あまり格好をつけず、抵抗もせずに「年だから」と自然に任せるほかはあるまい。


冬が近づいてくると、特別な思い出があるわけではないのに、なぜか思い出す歌がある。「オフコース」の「冬が来るまえに」である。この曲は1976(昭和51)年11月に発売された「オフコース」のアルバム「Song Is Love」に収録された歌で、作詞、作曲は「小田和正」である。「小田和正」氏とは、多少因縁がある。彼は同じ大学の1年後輩で建築を専攻して、混声合唱団で活動していたため、直接の接点はなかった。しかし、キャンパスかダンパーあたりで出会っていた可能性はかなり高いのである。そして、妻の兄とは中学校、高校と同級生だった。妻の実家の横浜・金沢文庫駅前、すずらん通り商店街には、まだ小田の実家の薬局が残っているのではないだろうか。1976年といえば、結婚した翌年である。多分、こんな因縁が、この美しいバラードに私の関心を惹きつけ、今も冬が近づいてくると思い出すのであろう。このタイトルと同名異曲である「紙ふうせん」のヒット曲「冬が来るに」がありますが、こちらも名曲でしょう。

SONG IS LOVE(紙ジャケット仕様)

オフコース / EMIミュージック・ジャパン




「オフコース/冬が来るまえに」。

          

歌詞はこちら。  
  
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by knakano0311 | 2010-11-23 09:44 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)

People Next Door

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(掃除を終えて、すっかりきれいになった公園)

私の住んでいる町では、年に春、秋の2回、市民総出で「クリーンアップ作戦」というのをやっている。早い話が、「ごみ掃除」である。今年は春が5月30日(ゴミゼロ=530という駄洒落らしい)、秋が今日、11月21日であった。団地内にいくつもある公園と生活道路の掃除が対象である。もちろん強制でもないし、都合のつく方だけに自治会から出席をお願いしているが、公園を担当している私の周辺地区は、結構出席率がいいのである。普段そんなに親密な付き合いをしているわけではないご近所の人たちが、「やあやあ」といいながら、世間話やお互いの近況について話しながら、小一時間ほどかけて公園の掃除をする。子どもや赤ちゃん連れの人もいる。子どもや孫が世話になった、あるいはこれから世話になるみんなの公園なのだ。いろいろ理屈もあるだろうが、地域の住民達で公園を掃除をする、私はいいことだと思う。  

高齢化率35%を超えた我が団地。同じ団地の中でも、自治会にも入らない、近所付き合いをまったくしない、まして自治会の当番や回覧板すらもごめんだという人も結構いるそうである。お一人さま、お二人さま老人世帯が間違いなく増加しているのである。私ももちろんその一人であるが、そんな高齢化社会では、隣人、近所同士が助け合い、支えあっていくしかないと思うのだが ・・・。地震や台風などの災害時に支援を必要とする高齢者、障害者への支援制度もこの地区で始まった。まさかのとき、頼りになるのは、「People Next Door」かも知れませんね。

今日も小春日和のいい天気。ちょっと「長谷(ながたに)の棚田」まで足を伸ばしてみた。逆光の中に止まる時間。立ち上る煙に感じる里人の息づかい。

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さて、今日の曲はこれもよく知られた曲で、「The Boy Next Door」。この歌も多くのミュージシャンが演奏しているが、我がJAZZミューズ、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」のアルバムが好きである。彼女のアルバムのジャケットの中で好きな一枚でもある。

The Boy Next Door

Stacey Kent / Candid Records



「♪ How can I ignore the boy next door
   I love him more than I can say
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   I just adore him
   So I can't ignore him
   The boy next door                ♪」

訳は不要でしょう、「ステイシー・ケント」がスローなワルツにのせて甘く歌う、「The boy next door」

          
 
 
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by knakano0311 | 2010-11-22 09:16 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

紅葉をCafeで ・・・

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雲ひとつない秋晴れの今日。先日お嫁さんともども退院した孫の顔を見てから、紅葉を見ながらのCafeとしゃれ込む。

よく行く峠のログハウスのカフェ「氣遊」とは、今日はちょっと気分を変えて、すぐ近くのカフェ・ダイニングSoto diningへと、ちょっと車を走らせる。「Soto」とはスペイン語で「雑木林」という意味だそうだ。夏であれば、この周りの雑木林のテラスでのお茶もきっと楽しいだろうが、結構冷え込んでいるので室内で。我が家の近辺とは、気温が相当違うのだろう、この辺も見事な紅葉が盛りである。

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このカフェ・ダイニングも、天然の時の形状を想像させる太い見事な丸太を、柱や梁に使った一見、ログハウス風であるが、そんな無骨でカントリーな雰囲気は感じさせないエレガントな空間。高い天井、ふんだんに木を使った広い室内、四季の花が咲く庭や遠くの森、山を見渡せる大きな窓、暖かそうな薪ストーブ、アンティークな家具や足踏みミシンの脚台を利用したテーブルなどのインテリアが落ち着きを感じさせるのであろう。若い女性やおばさんに人気があるのも無理からぬところ。平日ではあったが、この空間を楽しむお客さんで席も適度に埋まっていたことからも窺える。

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店の名のとおり雑木林に囲まれたこのカフェ・ダイニング、円形に張り出した窓からの眺めがすばらしい。午後3時を回ったこの時間、だいぶ陽も西に傾きかけ、午後と夕暮れの境目の和らいだ日差し。その光を浴びた山の紅葉に目を和ませる。

例によって、私はたっぷりのコーヒー、妻はダージリンと抹茶のシフォン・ケーキをいただいて、しばしの憩いの時を過ごす。こんな時間がいつまで持てるのだろうか。初孫が産まれて、やっと一安心、ほっとした爺さん・婆さんの午後のひとときである ・・・ 。

さて、音楽のお供は、哀愁の「ジプシー・スウィング」、先日のコンサートは「ローゼンバーグ・トリオ/The Rosenberg Trio」のアルバム「Suenos Gitanos」。スペインのフラメンコに強い刺激を受けたというアルバムで、意味は調べていないが、スペイン語のタイトルがつけられている。ジャズ・ハーモニカの達人「トゥース・シールマンス/Toots Thielemans」をゲストに迎え、ピアノやパーカッションを加え、いつもの「ジプシー・スウィング」色をかなり抑え、ラテンJAZZの雰囲気を色濃く出したアルバムで、スタンダード、ボッサ、ラテンなどを聴かせる。「ローゼンバーグ・トリオ」の新しい一面が結実したアルバム。

Suenos Gitanos

Rosenberg Trio / Verve



上のアルバムから、「トゥース・シールマンス」のハーモニカをフューチャーしたおなじみのスタンダード、「ムーンライト・セレナーデ」を。

          
 
 
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by knakano0311 | 2010-11-20 09:41 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

ジプシー・スウィングの夜

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  (写真右;ジャンゴ・ラインハルト)

久しぶりのJAZZコンサートは、ジャンゴの再来とまで言われた「ストーケロ・ローゼンバーグ/Stochelo Rosenberg」の「ジプシー・スウィング・ナイト」。「ジプシー・スウィング/gypsy swing」とは、「マヌーシュ・スウィング/manouche swing」とも呼ばれ、1930年代のフランスで、ジプシーの伝統音楽と、フランス領であったアメリカ・ニューオリンズから1910年代末頃にやってきた、スウィング・ジャズとがミックスして産まれた新しい音楽。そして、それを生み出したのが、天才ギタリスト「ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt」なのである。アップテンポのリズム、哀愁と情熱のメロディ、パリで花開いたこの音楽は、「ジプシー・スウィング」というJAZZの一ジャンルともなり、アメリカンJAZZとは別に、現在も根強い人気を保っていて、特に最近は女性にもかなり人気だそうです。MJQがラインハルトに捧げた曲に「ジャンゴ/Django」という有名な曲があり、「ジプシー・スウィング」を映画音楽として取り入れた映画には、「ショコラ」、「ギター弾きの恋」、「僕のスウイング」などがあります。こんなところにも人気の一因がありそうです。今年は「ジャンゴ・ラインハルト」生誕100周年。彼については以前このブログにも書きましたね。「ジャンゴ・ラインハルト~非アメリカ的なるもの~」参照) ヨーロッパには、アメリカとは違うもうひとつのJAZZ史があるのです。

その「ジャンゴ・ラインハルト」の演奏をちょっとだけ聴いてみましょうか。曲は映画「ショコラ」で「ジョニー・デップ」が弾いていたジャンゴの代表曲「マイナー・スウィング/Minor Swing」。

          

独自の歴史をたどって誕生し、独自の歴史・美学・手法によって進化し、今隆盛を極めているヨーロッパ・ジャズ。アメリカではハード・バップ全盛期、まだ日本では誰もが注目しなかった1960年代のヨーロッパ・ジャズの黄金時代に目をむけ、評価・評論をした先達がいる。「星野秋男」氏、まず先達の炯眼に敬意を表したい。紹介されているのは、私は殆ど知らないミュージシャンばかりであるが、1950~60年代に花開いたヨーロッパJAZZを俯瞰する上での好著といえる。私のヨーロッパ・ジャズ歴など1990年代の「Europian Jazz Trio(EJT)」に始まるのだから、たかが知れているのだ。
   

ヨーロッパ・ジャズ黄金時代

星野秋男 / 青土社



さて、今回のコンサート、「ストーケロ・ローゼンバーグ」が通常率いるのは、「ザ・ローゼンバーグ・トリオ/The Rosenberg Trio」。今回率いてきたのは別プロジェクトの「ストーケロ・ローゼンバーグ・トリオ」。リズム・ギターが一番下の弟の「モゼス・ローゼンバーグ/Mozes Rosenberg」、ベースが従兄弟の「サニ・ヴァン・ミュラン/Sani Van Mullem」というファミリー・メンバーで、2台のギターとベースという「ジプシー・スウィング」ではもっともシンプルなバンド構成は同じである。

いや、すごいステージでした。すさまじい速弾きが繰り出す白熱のスウィングと迫力。「マカフェリ・ギター」の美妙な音色が奏でる哀愁。ラインハルトやパーカーの曲など休憩なしのノンストップの2時間、18曲(含むアンコール)であった。観客はいつものJAZZコンサートと違って、若い人や女性が目立ったが、観客沸騰の2時間であった。

【演奏曲目】
1.マイナー・ブルース 2.サニー 3.ウェブスター 4.ヌアージュ 5.レディ・ン・エイブル 6.ダブル・ジュー 7.身も心も 8.ブルー・ボッサ 9.リラクシン・アット・カマリロ 10.メロディ・オ・クレプスキュール 11.アイ・ウィッシュ 12.ストレンジ・アイズ 13.ヘヴィ・アーティラリー 14.イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミー 15.フラミンゴ 16.スペイン [アンコール] 17.黒い瞳 18.マイナー・スウィング

手元に何枚かあるCDから2枚ほどおすすめするとともに、演奏のYOUTUBEも紹介しておきましょう。最初の「ジミー・スミス/Jimmy Smith」の曲をタイトルにしたアルバム「レディ・ン・エイブル/Ready'n Able」は今回のメンバーによる演奏。2枚目は「ルイス・ヴァン・ダイク」と「ザ・ローゼンベルグ・トリオ」の共演ライブ。

レディ・ン・エイブル

ストーシェロ・ローゼンバーグ / プランクトン



ライヴ

ルイス・ヴァン・ダイク・アンド・ザ・ローゼンベルグ・トリオガッツプロダクション



「ベンチャーズ」も影響を受けたといわれる「ジプシー・スウィング」スタイルの「キャラバン/Caravan」。ホットな速弾きと弾けるリズム、まさに「ジプシー・スウィング」の魅力。2008年2月、ベオグラードの「Guitar Art Festival」でのライブ。「Rosenberg Trio - Caravan (D. Elington)」
 
          

あの「サンタナ/SANTANA」の哀愁の名曲「Moonflower」を、「アン・バートン/Ann Burton」の歌伴でも知られている同じオランダ出身のジャズ・ピアニスト「ルイス・ヴァン・ダイク/Louis Van Dijk」との共演ライブのCDから。「Moonflower-Louis Van Dijk&The Rosenberg Trio」

          
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by knakano0311 | 2010-11-19 09:14 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

フリマ、ヤフオクの経済学

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先日、近くのショッピング・センターを訪れたら、フリー・マーケット、通称「フリマ」が開催されていた。出店していたのは、殆どが子どものいる家族もしくは若い女性。どうも、若い主婦や女性に人気があるみたいですね。
子ども達が大きな声で生き生きとして、自分の出品したおもちゃの説明や値段交渉をしていたのが微笑ましい。子どもにとっては、ピクニック感覚や遊び感覚かもしれないが、「フリマ」を通じて経済感覚が、知らず知らずの間に養われるのかもしれない。そして大人にとっては、趣味の作品が売れたという満足感や、エコやリサイクルの実践という達成感や癒し感が、結構あるみたいです。

この「フリー・マーケット」という言葉の意味は、「蚤(のみ)の市」。「フリー」とは英語で「free」ではなく、「flea/ノミ」の意味だそうです。知りませんでしたね。ちょっと調べてみたら、この「フリマ」は、1973年のオイルショク以降、「資源は有限」との認識から、生活防衛、節約運動として誕生したらしく、現在はすっかり市民権を得て、「中古流通マーケットの新しい形」として定着しているようです。そして、そのマーケットの推定規模は、「リサイクル運動市民の会」によると、年間200億円ほど(日経新聞による)で、日本経済にとって無視できない存在になりつつあるようです。

そして、もうひとつの「中古流通マーケットの新しい形」は、「ヤフオク」に代表される、「ネット・オークション」でしょう。私は参加したことはありませんが、宅配でよく物が届いていたところを見ると、息子達は結構利用していたのでしょう。「B to C 」、「C to C」、「E-Commerce」なんて言葉がもてはやされてから久しくなりますが、この「ネット・オークション」もすっかり定着したようです。もっとも私は、Amazonのネット・ショッピング程度が関の山ですが ・・・ 。「ネット・オークション」の市場規模は、本格的にスタートした1999年以降、年々拡大を続けていますが、日本に初めてネット・オークションを導入した「ヤフー/Yahoo」が、今も圧倒的に市場を占有しているようですが ・・・。「NIKKEI.NET」の記事に、「国内最大手ヤフー・オークションの2009年の落札総額は前年比4.4%減の7003億円と初めて前年を下回った」とあったので、市場規模は、年間7000億円超の規模に達していると思われます。ヤフー・オークションでは、落札額の5%が手数料としてヤフー・ジャパンに納入される仕組みで、他にもひと月1500万点とも言われる出品の手数料、660万人といわれるYahoo!プレミアム会員の月額利用料などを計算すると、年間600億円程度が、「ヤフー・ジャパン」の収入になる勘定のようです。ネット上に場を提供するだけのこのビジネス。改めて認識してみると、いや、すごいですね!!

先日も比較的JAZZのCDの品揃えの多かったご近所のHMVが閉店しました。こうなると、JAZZのCDを求めようと思うと、電車賃をかけて、梅田か神戸まで出かけなくてはならない。その結果、ますます私はAmazonに頼らざるを得ないこととなる。さらにCDショップはますます衰退をしていくという悪循環へと落ち込んでいく。ネットの与えたビジネスへの影響を身近に感じているのです。


JAZZ、フュージョン界に一大旋風を巻き起こしたバンド、「ウェザー・リポート/Weather Report」に「ブラック・マーケット/Black Market」というアルバムがあります。1976年発表の6作目で、「ジャコ・パストリアス/Jaco Pastorius」が初参加して、世界最強のグループとなった「ウェザー・リポート」が残した傑作アルバム。

ブラック・マーケット

ウェザー・リポート / ソニーレコード



スイスはレマン湖のほとり、モントルーで行われる「世界3大JAZZフェスティバル」のひとつ、「モントルー・ジャズ・フェスティバル/the Montreux Jazz Festival」における演奏。「Black Market - Weather Report - Live in Montreux」 Wayne Shorter - Saxophones、Joe Zawinul - Keyboards、Jaco Pastorius - Bass、Alex Acuna - Drums、Manolo Badrena - Percussion

          
 
 
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by knakano0311 | 2010-11-18 00:12 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)