大屋地爵士のJAZZYな生活

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若葉の眩しさに

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見渡す限り続く、一面の明るい緑が目に眩しい。しかし優しい。。若葉が一斉に芽吹きだしたからだ。特に昨日の雨でいっそうその緑が際立っている。この地へ移ってくる前は、大阪市内のマンション住まいだった。通勤や生活には、至極便利なところではあったが、このように自然によって季節の移ろいを感じるようなことはなかった。何しろ花や木の名前など、ろくに知らなかったのだから ・・・ 。季節の変化が肌で実感できるこの山が、定年後の遊び場として今は大変気に入っているのである。

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この山では少し珍しい「カマツカ(鎌柄)」の花が満開なのを教えてもらった。材が堅くて粘り強いことから、「鎌の柄」などによく用いられたので、この名がついたという。この名前の他、「ウシコロシ」という和名がある。これは、牛の鼻ぐり(鼻環)に使うことから付いた名前であり、これも材が粘り強いことから付いたものである。

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この里山のもっとも多い木、クヌギ、アベマキ、コナラも多くの房状の花を付け出した。去年はどんぐりが不作で大変困ったが、今年はきっとたくさん採れることであろう。

ダム湖から花を散らしながら上がってくる上昇気流が、このうえなく心地よい。上品で優雅な花を風に揺らしている遅咲きの「ヤマザクラ」を眺めていると、山作業の疲れなども吹っ飛んでしまう。定年後の生活も捨てたものではないのだ。帰りに摘んできたクロモジの若葉で茶を点てたら、独特のいい香りが家中に拡がった。

ノルウェーの小さな町「アーレンダール」出身で、2004年のJAZZシーンに彗星のごとく登場した女性JAZZボーカル、「インガー・マリエ/Inger Marie」。彼女の歌うすこしほっとして暖かくなる歌、「I Will」なんぞお茶の時間にどうでしょうか。言わずと知れた「ビートルズ/The Beatles」、「ジョン・レノン&ポール・マッカートニー/John Lennon & Paul McCartney」の作詞・作曲のラブ・ソングである。

「♪ Love you when we're apart ・・・・ Ah, you know I will,I will /離れていても 君を愛している ・・・・ 約束するよ きっとだ、きっとだよ ♪」

英語の歌詞はこちら。

ちょっとアンニュイで、ダークっぽく、決して明るく健康的とはいいがたい声であるが、かえってそれが北欧の乾いた空気と、さらっとしたぬくもりを感じさせる。そんな彼女のスタイルが人気の秘密かもしれない。成熟した女性、「インガー・マリエ」のセカンド・アルバム「By Myself」から。

By Myself

インガー・マリエ / コロムビアミュージックエンタテインメント



I Will - Inger Marie 」。

          
 
 
 
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by knakano0311 | 2011-04-29 09:30 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥 (15) ~ハナミズキ通り~

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日課のウォーキングの道筋には、いまは八重桜とその桜吹雪が美しい。そして街路樹の並木通りとなっている「ハナミズキ」も一斉に咲き出した。ツバメも帰ってきた。遅ればせながら、鶯もその鳴き声を本格的に競い合っている。「ヤマブキ」、「ツツジ」、「アセビ」、「チンチョウゲ」 ・・・・、我が家の「ヤブツバキ」も。今年の春はなんとなくスカッとしない春ではあるが、そんなことにはお構いなく季節は進んでいく。

4月25日。あのJR福知山線脱線事故から6年たった。さいわいにも最後尾の車両に乗っていたために、奇跡的にかすり傷で済み、大学卒業後は首都圏へと巣立っていった三男から元気な声で、「GWには帰る」と連絡があった。

新しい生活が多く始まった4月もあとわずか。本当に月日は瞬く間に過ぎてゆく。期待に満ちた生活も、大変な生活も含め、新生活をスタートさせた皆さんに、応援歌になるかならないかわからないが、「One Day I'll Fly Away」を ・・・ 。「One Day」ではなく「Now」、「Tommrow」になることを願って。

この歌は、「When The World Turns Blue」と同じように、「ジョー・サンプル/Joe Sample」が作曲、「ウィル・ジェニングス/Will Jennings」が歌詞を付けた曲である。「♪ One day I'll fly away Leave your love to yesterday ・・・・ /いつか 私は飛び立つわ あなたとの愛は 昨日に置き去りにして ・・・・ ♪」と前へ前へと進んでいく女性の心境を歌った美しいバラード。

ナイトクラブの歌姫と貧しい作家の悲恋をつづったミュージカル映画「ムーラン・ルージュ/Moulin Rouge」の中で、主演の「ニコール・キッドマン/Nicole Kidman」が歌っていたのが印象深い。

英語の歌詞はこちら

ムーラン・ルージュ [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン



「ジョー・サンプル」自身のアルバムでは、「レイラ・ハザウェイ/Lalah Hathaway」とのコラボによる名盤「The Song Lives On」にも収録されている。

ソング・リヴズ・オン

ジョー・サンプル feat.レイラ・ハザウェイ / ビデオアーツ・ミュージック



Joe Sample & Lalah Hathaway - One Day I'll Fly Away」。

          

そしてもう一人、ソウル系の女性シンガー「ランディ・クロフォード/Randy Crawford」との名コラボもよく知られているが、そのランディは好んでこの「One Day I'll Fly Away」をアルバムに収録したり、ライブで歌っているようである。サンプルとのライブがあるので、ライラとの聴き比べをしてみるのも一興。

Joe Sample Trio and Randy Crawford - One Day I'll Fly Away 」。 Randy Crawford (vocals); Joe Sample (piano); Nikolas Sample (acoustic bass); John Mclean (drums).

          
 
 
 
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by knakano0311 | 2011-04-27 10:13 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

冬の名残りが震えた

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もうすぐ5月だというのに、昨日は一日雨模様。今日もまだ肌寒い底冷えのする一日。関西地方は、大震災直後の物資不足パニックも落ち着いて、すっかり日常を取り戻したように見える。「旅をしよう」、「酒を飲もう」、「食事をしよう」、「買い物をしよう」、「遊びに出かけよう」 ・・・ 。そんな呼びかけに答えて、私も極力震災前の日常生活に戻している。しかし、桜を見ても心の底からはこの春を楽しめていない感じがつきまとっているのは否めない。心の深いところに、まだどこか冬が残っているのだろう。震災のため延期していたが、義母の百寿の祝いのため、飛行機の予約をした。ちょっとびっくりした。伊丹-羽田線だというのに、まだGWにも空席が結構目立つし、連休後にいたってはガラガラである。みんな旅行、出張、遊びを手控えているのがはっきり見て取れる。でも、我々が継続的に貢献できることといえば、あえて「日常どおり暮らす」ことである。そしてできる範囲でちょっぴり贅沢をすることである。 

まだ私の心の奥底に残っている「冬の名残り」が、あるアルバムに反応して震えた。「大石学」のピアノ・ソロ・アルバム、「WATER MIRROR」である。日本人アーティストのリリースは珍しい澤野工房からの3月の新譜。「大石学」といえば、私の持っているいくつかのCDの中でも、「レディ・キム/Lady Kim」、「伊藤君子」、「チャリート/Charito」、「石野見幸」らの歌伴を務め、その実力は十分評価していたピアニストである。

彼自身の言葉によると、「WATER MIRROR=明鏡止水」だという。「ただただ、美しい音を出そう」という一念で奏でたその美しい響きが、鏡のように磨き上げられたような水面を波紋のように拡がっていく。そんな美しいピアノの波紋に心が震えた一枚。
 
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WATER MIRROR/マナブ・オオイシ ピアノ・ソロ
 


 
 
 
 
 
 
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by knakano0311 | 2011-04-24 22:20 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

櫻から躑躅(つつじ)へ

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帰省やらなんだかんだで休んでいたが、2週間ぶりの山遊びの復活。山の櫻は散り、その間に、主役が変わって、鮮やかな淡紫色一色に山を染める「コバノミツバツツジ(小葉三葉躑躅)」が真っ盛り。暖かい陽気に誘われて、この里山公園にもいろいろな人が遊びに来るようになった。毎朝この公園の散歩を日課にしている老夫婦。山のベンチに腰を掛け、躑躅(ツツジ)や黒文字(クロモジ)に囲まれながら一人読書をしている女性。犬の散歩をする若夫婦。介護者と一緒に自然を楽しんでいる身体障害者やお年寄りたち。そんな来園者たちを見ていると、我々の山の手入れも人の心の癒しに多少は役立っているようだと感じる。

「コバノミツバツツジ」は鮮やかな淡紫色。そして「色」がタイトルにつくスタンダードや名曲は数え切れないほどあるが、「blue」をタイトルに持つ歌が多い印象がある。そんな中で今、すっと思いつく好きな曲のひとつは、「ジョー・サンプル&ランディ・クロフォード/Joe Sample & Randy Crawford」の「リオ・デ・ジャネイロ・ブルー/Rio de Janiero Blue」。

少し前に紹介したが、「ジョー・サンプル」には、「ダニー・ハザウェイ/Donny Hathaway」の娘「レイラ・ハザウェイ/Lalah Hathaway」とのコラボによる極上のJAZZアルバム「ソング・リブズ・オン/Song Lives On」(1999年)がある。そして、その7年後の2006年、同じようにソウル系の女性シンガー「ランディ・クロフォード」とのコラボ・アルバム「フィーリング・グッド/Feeling Good」をリリースし、それがヒットした。前作に勝るとも劣らない名盤であるように思える。アルバム・タイトル曲「Feeling Good」はじめ、「End Of The Line」、「When I Need You」など、いずれの曲も素晴らしいが、中でも私はラテン風の哀愁を秘めた「Rio de Janiero Blue」がとりわけ好きである。たしか「ナット・キング・コール/Nat King Cole」の実弟、「フレディ・コール/Freddy Cole」がうたってヒットした曲でもある。

フィーリング・グッド

ジョー・サンプル&ランディ・クロフォード / ビデオアーツ・ミュージック



Randy Crawford & Joe Sample ; Rio de Janiero Blue

          
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by knakano0311 | 2011-04-22 09:15 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(2)

花見の締めは ・・・

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多分、これが今年最期の花見であろう。去年の秋、見事な紅葉の時期に行った京都府・美山町の「かやぶきの里」の櫻が満開だと聞いて、ふたたび車を走らせた。わが家のあたりは、太陽が顔をだす春の陽気であったが、ここ美山町はほとんど北陸の気候。気温が低く、日が差したかと思えば、ときおり小雨が時雨れる不安定な天気。しかし満開の桜の中に相変わらず「日本の原風景」は佇んでいた。

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スケッチ・ブックに向かう人、カメラを構える人、シニアの観光客もちらほら。ときおり強くなる時雨を避けるため、かやぶき屋根の軒先を借りて雨宿りすると、雨音は屋根にすっかり吸収されて聴こえず、無音の世界が広がる。唐突ではあるが、古い昔小雨の中、ドイツの古い村を訪れたときと同じような感覚にとらわれた。後ろの山の斜面には、ヤマザクラがまるでパッチワークのような模様を作っている。40軒ほどの「かやぶき古民家」が密集する美山町北山地区、心休まる日本の原風景が広がる心地よさ。

「かやぶきの里」をあとにして、京北「常照皇寺(じょうしょうこうじ)」へとむかう。普通コースをたどれば多分車で20分ほどで着く距離であるが、あえて遠回りであるが山越えのドライブを選択。標高720mの佐々里峠をこえ、花背(はなせ)へと抜ける。もちろん初めて通る道である。びっくりしたのは、狭い渓谷沿いの道の両側にはなんとまだ20cmほどの雪が残っていた。外気温は6℃ほど。林の中にはコブシの花が満開。里は桜満開、山には残雪とコブシ。二つの季節を駆け抜ける1時間ほどのドライブ。

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さて、「常照皇寺」。京北の桜の名所の一つで、「白州正子」の名エッセイ「かくれ里」の中の一節「櫻の寺」に登場する寺である。南北朝時代の貞治1年(1362)に、北朝初代天皇、光厳(こうごん)法皇が開いた寺である。天皇在位はわずか3年、南北朝の戦乱、建武の中興、権力争いの中に人生をもてあそばれ、都を追放され、庵を開いた後も、わずか2年で崩御された悲劇の天皇である。

小振りであるが、素晴らしい古刹である。緩やかな坂の途中の総門、苔むす木立を抜け、庫裏をくぐると茅葺屋根の方丈と開山堂、その前のこじんまりとした櫻の庭園が広がる。この寺の名物櫻は、「左近の櫻」、「御車返しの櫻」、「九重の櫻」といずれも樹齢300年を超える櫻が三つあるが、中でも有名なのが、国の天然記念物に指定されている「九重の櫻」である。一つの枝に八重と一重の桜が混じって咲くことで知られている。2年前に訪れたときは、前夜の雨で「九重の櫻」は全て散ってしまい、悔しい思いをしたが、今回はやっと見ることができた。そのあでやかさ、上品さに目を奪われる。今年の締めにふさわしい見事な櫻であった。  

ある読者の方から、「櫻に似合う」という感想をいただいたイタリアのJAZZピアニスト「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」。凛として、華麗であるが、ちょっぴりさびしい ・・・・ 。

キュービック

アレッサンドロ・ガラティ・トリオ / BLUE GLEAM



「Alessandro Galati Trio - cubicq」

          
  
 
 
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by knakano0311 | 2011-04-20 16:16 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

櫻ハイウェイを故郷へと向かう

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満開の櫻ハイウェイを走って帰省をした。いつものように中国道・豊中インターから高速に乗る。中国道では豪華絢爛に咲き誇る万博公園、名神に入ってからは、点在するヤマザクラが美しいパッチワーク模様を描く京都東山あたり、古戦場の関が原IC付近の風に舞う桜吹雪、小牧ジャンクションから中央道に入るとすぐにハイウェイの両側に見事な櫻並木が続く。運転する目も休まる櫻ハイウェイであるが、恵那山トンネルを越えるとまだ気温が低いためか、うってかわって、まだ蕾が多く開花はちらほらである。やがて松本の実家へ着くとTVのニュースでは、松本城ちかくのソメイヨシノの開花宣言が報じられていた。

翌朝のウォーキングの途中、聖徳太子創建と伝えられるご近所の古刹、兎川寺の枝垂れ櫻はもう満開、見事な花ぶり、枝ぶりであった。そして、遠くに望むまだ雪の残る北アルプスの山稜は、相変わらず清冽な表情で私を迎えてくれた。しかし、満開の桜の華やかさとは裏腹に厳しい決断をせまられたすこしつらい帰省でもあった。

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そんな、帰省途中の車中で何回となく聴いたノルウェイの女性ボーカル、「インガー・マリエ・グンデルセン/Inger Marie Gundersen」の「Song For You Far Away」が心に残った。「インガー・マリエ(・グンデルセン)」。2004年ノルウェイのインディー・レーベルからデビューしたが、「ソーニャ・キッチェル/Sonya Kitchell」、「サラ・ガザレク/Sara Gazarek」、「エミリー・クレア・バーロウ/Emilie-claire Barlow」、「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」、「キアラ・シェヴァロ/Chiara Civello」、「マデリン・ペルー/Madeleine Peyroux」、「マレン・モーテンセン/Malene Mortensen」、「シモーネ/Simone」など、このころの音楽シーンに綺羅星のごとく登場したオーガニック系の美形女性シンガーが多い中で、アンニュイでダーク、彼女達とは一線を画して、一際光っていた。そんな「インガー・マリエ」のデビュー・アルバム「Make This Moment」に収録されている「Song For You Far Away」。

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Make This Moment

Inger Marie Gundersen / Stunt




英語の歌詞はこちら

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・
  this is a song for you far away so far away 
  this is a song for you far away from me
   ・・・・・・・・・・・・・    ♪」 

リフレインが、やさしく切なく胸に響く、この歌のオリジナルはご存知、「ジェームズ・テイラー/James Taylor」である。「周囲がどんなに変わろうと、変わらないぼくはここにいる」と歌いかけ、彼が自分の存在理由、歌う意思を強くこめた1985年制作のアルバム「That's Why I'm Here」に収録されている。最近盟友「キャロル・キング/Carole King」と復活ツアーを組んだが、私にとっては、わが「永遠のシンガー・ソングライター」である。

That's Why I'm Here

James Taylor / Sbme Special Mkts.



James Taylor - Song For You Far Away

          
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by knakano0311 | 2011-04-18 09:08 | ふるさとは遠くにありて・・・ | Trackback | Comments(0)

60歳過ぎたら聴きたい歌(70) ~ Everything Must Change ~

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あれからあっという間に一ヶ月経ってしまった。大地震、大津波、原発事故の三重苦。一部に復旧、復興の兆しは見えてきたものの、被害規模の全容すらいまだつかめていないというのが実態であろう。「3.11」。忘れられない日となった65歳の誕生日。

「9.11」。1年後の2002年9月13日。「グラウンド・ゼロ/Ground ZERO(爆心地)」に立っていた私の耳に聞こえていたのは、「スティング/Sting」の「フラジャイル/Fragile」であった。「9.11」の当日、「スティング」は、イタリアのトスカーナにある自宅の中庭でライブ・コンサートをして、それをレコーディングすると同時に全世界へそのライブ映像を配信するという計画を立てていた。その日、ライブ直前に起こったのが同時多発テロだった。スティングは、いつもはアンコールで歌う、「フラジャイル」を一番最初に演奏し、その1曲のみを犠牲者への哀悼曲とした。( 参照;拙ブログ「60歳過ぎたら聴きたい歌(12)~ Fragile フラジャイル~」 )

「3.11」から一ヶ月たった私の耳に今聴こえている歌は、「Everything Must Change」。「レディ・キム/Lady Kim」のセカンド・アルバム、「Everything Must Change/エヴリシング・マスト・チェンジ」を、ここしばらく繰り返して聴いている。

「Lady Kim/レディ・キム」。メイン州生まれ、マサチューセッツ州ボストン育ち。幼少の頃から、「バーブラ・ストライザンド/Barbra Streisand」に憧れ、歌うことに興味をもち、17歳の時に見た「ダイアナ・ロス/Diana Ross」主演の映画「ビリー・ホリデイ物語 奇妙な果実」で「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」を知り、一気に魅了されたという。その後、「ビリー・ホリデイ」を主人公とするミュージカルの主役に抜擢され、「ビリーが蘇った」と称賛される。そして、2004年7月に「レフト・アローン/Left Alone」でデビューを飾った新人女性ヴォーカリストである。ややスモーキーながら、ビロードの様にやわらかくしなやかな歌声、私もこのデビューアルバムから魅了されてしまった一人である。

エヴリシング・マスト・チェンジ(紙ジャケット仕様)

レディ・キム 大石学 坂井紅介 トミー・キャンベル 土岐英史 井上信平Village Records



この「Everything Must Change」という歌を初めて聴いたのは、いつだったかどこだったかも覚えていないが、「ニーナ・シモン/Nina Simone」である。その後、JAZZ、ブルース、ゴスペル、ソウル ・・・、カテゴリー分けなど意味がないほどの魂のこもった彼女の歌に魅了されていった時期があった。

Baltimore

Nina Simone / Sbme Special Mkts.



「Everything Must Change」の英語歌詞はこちら。

「♪ 全てのものは移ろう 何一つとして同じところにとどまることはない
   人は誰もが変わる 誰一人として同じところにとどまることはない 
    ・・・・・・・・・・・・・・・・
   冬が春に変わるように 傷ついた心も必ず癒される 
   ゆっくりと時間をかけて 全てのものは変わっていく
    ・・・・・・・・・・・・・・・・
   変わらぬことは、雲から雨が落ちてくること 
   空には太陽が輝くこと 
   そして音楽が そして音楽が 私を泣かすこと  ♪」  

日本人の死生観も自然観も、生活の仕方も豊かさの尺度も、政治や経済、インフラやあらゆる仕組みや価値観が、これから大きく変わっていきそうな予感がする。

Everything Must Change by Nina Simone

          

 
 
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by knakano0311 | 2011-04-15 18:15 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)

春に持病発症

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春になりました。妻は今年も花粉症で「ひぃひぃ」いっていますが、私もここ3年ほどしばらくなかった持病が発症しました。その持病とは「特定曲衝動買い症候群」とでもいいましょうか、あるいくつかの特定の曲、しかも、女性ボーカルを見聞きするとたまらず衝動買いをしてしまうという厄介な病気。

「Close Your Eyes」、「I'll Wait For You」、「I'm A Fool To Want You」、「Windmills Of Your Mind」、「Estate」・・・などが、私がその症候群を引き起こす代表的なウィルス曲ですが、その中に「Comes Love」」という強い感染力を持った曲があります。「♪ 恋に落ちたら、もうなす術がない ♪」という歌詞をもつ古いスタンダードですが、この曲が収録されていれば、歌手が誰であろうとお構いなしに、すかさずそのCDを買ってしまうという症状が現れます。

「ステイシー・ケント/Stacey Kent」のアルバムのこの曲で発症して以来、「ティアニー・サットン/Tierney Sutton」、「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」、「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」、「アリス・リシャルディ/Alice Ricciardi」と「発症」を繰り返してきましたが、ここしばらくは落ち着いていたと思っていました。しかし。先日CDショップで目に留まった「親父ごのみ」のなんとなく雰囲気のあるジャケット。手にとってみると「Comes Love」が入っている。おまけになんと「Close Your Eyes」、「Estate」まではいっているではありませんか。即、発症 ・・・。

とろけるような美人、ハスキーあるいはスモーキー・ボイス、そしてややけだるいが抜群の歌唱力、この三つがいい女性JAZZボーカルの三条件。このアルバムを発売したレコード会社は、よく「女性ボーカル好き親父」の好みを知っていると思われる。見事にこの三条件を満たし、私が発症したのは、「サスキア・ブルーイン/Saskia Bruin」。日本デビューアルバムは、「Step Inside Love」。

オランダ出身で、1987年からはイギリスで活動、ボーカルのほかサックス、ピアノもこなすという。最初聞いた印象は「ダイアナ・クラール/Diana Krall」の「親父声をもっとマイルドにした感じ」とでもいったたらいいだろうか。「バカラック」、「マリーナ・ショー」のヒット曲など、オーガニックで温もりを感じさせる、少し低めのスモーキーな声がボッサ・テイストの曲によく似合う。そして、タイトル曲は「ビートルズ」の「Step Inside Love」。こんな曲を取り上げてくれているのがうれしい、久しぶりの期待の新人。

Step Inside Love

Saskia Bruin / Rip Curl Recordings



「Saskia Bruin - Step Inside Love」

          
 
 
 
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by knakano0311 | 2011-04-11 00:02 | ミューズたちの歌声 | Trackback | Comments(0)

「忌野清志郎」は歌った ・・・

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忌野清志郎(いまわの・きよしろう)氏が逝ってからほぼ2年経った。私は、その生き様には共感していたが、彼の音楽にあまり惹かれることはなかった。しかし、たった1枚だけ彼が率いた「RCサクセション」の復刻CDを持っている。「明日なき世界」、「風に吹かれて」 、「ラヴ・ミー・テンダー」 、「黒くぬれ!」 「サン・トワ・マ・ミー」 、「イマジン」・・・など、往年の名曲に、忌野が全編あらたな日本語の意訳詩をつけ、反戦・反核・反原発一色のメッセージ・ソングとしたカバーアルバム「COVERS」である。当時「RCサクセッション」が所属していた「東芝EMIレコード」は、原子力発電システムを事業にしている親会社に気兼ねをして、このアルバムを発売停止にしたため、別のレーベルから発売になったという当時話題になったアルバムでもある。オリジナルの発売は1988年8月15日、23年も前のことである。

今回の原発事故のあと聴いてみたが、今も、いや今だからこそ、強い、まったく色褪せないメッセージ力を持つアルバムである。圧倒的な説得力を持って迫ってくる。彼がもし生きていたら、この有様を見てなんというのであろうか。

カバーズ

RCサクセション / ユニバーサルJ



「Love me tender - RCサクセション」 アルバム「カバーズ」より。

「♪ ・・・・・ 放射能はいらねえ 牛乳を飲みてえ 何 やってんだー 税金(かね)かえせ 目を覚ましな ・・・・・ ♪」

          
 
 
 
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by knakano0311 | 2011-04-09 00:12 | 想うことなど・・・ | Trackback | Comments(0)

ご近所の櫻(5)  ~高原寺の枝垂れ櫻~

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なんといい天気なんだろう。日課のウォーキング、今日は川向こうの隣団地「清和台」は、岩根山の中腹にある「高原寺」のエドヒガン枝垂れ櫻を見に行くことにした。「高原寺」。「浄土真宗、本願寺派」。寺の案内によると、今から535年前、第8代宗主蓮如上人を迎え、室町時代文明年間に創建されたという。

団地の中心部のショッピングセンターに車を置き、暖かい日差しの中をゆっくりと「高原寺」を目指す。10分も歩くと宅地開発も途切れ、のどかな山すその風景が広がる。もうしばらくなだらかな坂を上がっていくと、もうすぐ枝垂れ櫻が目に入ってくる。「まだすこし早いかな」と思って来たが、ほぼ満開の美しさ、素晴らしさ。この枝垂れ櫻はエドヒガン種で推定樹齢300年とされている。サクラの語源は「稲霊(いなだま)」の意味の「サ」と「神の坐(くら)」の意味の「クラ」が組み合わさったものという説がある。山の中腹の小さな古刹に一本だけ凛として媚びるところがなく、上品に咲くエドヒガンに古代人の祈りともいえる「サ・クラ」を感じる。

こんな心浮き立つ日に聴く曲は、フェイク・ボッサのユニット「ベレーザ/Beleza」の「ファンタジア/Fantasia」などどうでしょうか。メイン・ボーカルの「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」の声にすっかり魅了される。しかも大変な美人。その美しさはまさに「エドヒガン的」といっていい。このユニット、実はガブリエラのひとりボーカルであったらしいが、ガブリエラはその後、本名でソロ・シンガーとしてデビューした。そのデビュー・アルバム「Waiting」は私の「秘密の花園」入りをしている。
 

ファンタジア

ベレーザ / アルファレコード



「BELEZA - Fantasia」 この映像では、彼女の美しさを見ることができないのが残念。

          
 
 
 
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by knakano0311 | 2011-04-07 16:02 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)