大屋地爵士のJAZZYな生活

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秋晴れの日は旨い飯と田園ドライブに限る

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秋晴れ、爽やかな風、穏やかな一日になりそうだ。こんな日はすこし昼飯を贅沢にと、ご近所の自然志向、ヘルシー志向のレストラン、丘の上の野菜料理と珈琲の店とうたっている、その名も「自然の恵み」という店を訪れた。もともと、少し高級な回転寿司の店があったところで、たしか数ヶ月前にオープンしたところ。

案内されたのは、南に面した窓側の席。明るくて、窓から日差しが一杯差し込み、外を見ると、すっかり稲が刈り取られた田んぼと共に、柿や栗が実っているのどかな田園風景が見える。ランチのメニューは、これが美味かった食前の桃酢ジュース、新鮮さいっぱいの16種の恵みのサラダ、トマトのスープ、9品の前菜、メインは茶美豚のソテーと16穀米。仕上げは、石窯焙煎焙煎のコーヒー。いや、本当にうまかった。久しぶりの御馳走。こんな日は旨い昼飯がいい ・・・ 。

そして、爽やかな風のなか、エアコンを止め、窓を開けて猪名川沿いから能勢町へとドライブ。すっかり刈取りが終わり久しぶりに土の色と刈った跡が現れた田んぼ。黄金色の稲穂がのこる田んぼ。白い蕎麦の花、鮮やかの咲き乱れるコスモス、風になびくススキ、色とりどりの草花 ・・・ 農家の傍らには、色浮き始めた柿。そしてこの地域の名産で、「銀寄せ」と呼ばれる、たわわに実った「能勢栗」。そんな秋の色の中で、一際鮮やかに目立つのが、真っ赤な「彼岸花(曼珠沙華)」。ドライブの道筋のいたるところに咲いている。
こんな日は、田園をゆっくり駆け抜けるドライブが爽快だ ・・・。

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さて、ドライブのお伴は、ちょっと懐かしくて渋めのチョイス、フリューゲル・ホルンの名手、「アート・ファーマー/Art Farmer」率いるカルテットの「To Sweden With Love/スウェーデンに愛をこめて」(1964) 。私の好きなギタリスト、「ジム・ホール/Jim Hall」をフューチャーしたアルバムでもある。

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欧州ツアーをした時に、スエーデンのストックホルムで1964年に録音されたもの。現地のトラディショナル、民謡をテーマに、北欧スウェーデンの印象を、思いのままに綴ったファーマーの詩情溢れる名盤。黒人のハード・バッパーらしからぬ、ぬくもりに満ちたフリューゲルホルンの哀愁の響きに酔いしれる。しかも、相性抜群な白人ギタリスト、「ジム・ホール」が相方。まさに、哀愁とガッツ ・・・。

スウェーデンに愛をこめて

ジ・アート・ファーマー・カルテット / ワーナーミュージック・ジャパン



こんな曲を聴きながら田園風景の中をゆったりと車を走らせる ・・・。スウェーデンのトラディショナルから、「Art Farmer Quartet in Stockholm - De Salde Sinne Hemman (They Sold Their Homestead)」。パーソネルは、「アートファーマー/Art Farmer (fluegel horn)」、「ジムホール/Jim Hall (guitar)」、「スティーブ・スワロウ/Steve Swallow (bass)」、「ピート・ラロカ/Pete LaRoca (drums)」 。

仕事で何回となく訪れたスウェーデン。車で走ったスウェーデンの田園地帯。9月は、もう晩秋冬間近かの気候。どんよりと空は曇り、セーターが必要なほど肌寒かった。

 
          
 


 
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by knakano0311 | 2013-09-29 09:41 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

1/562 ~司法の壁で済ませられるのか~

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2005年4月に乗客106人と運転士の107人が死亡し、562人が負傷したJR宝塚線(福知山線)の脱線事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴されたJR西日本の歴代社長3人(井手正敬氏、南谷昌二郎氏、垣内剛氏)への判決があり、3人とも無罪であった。

過去、神戸地検が2度にわたり、3人を不起訴としたが、2010年3月に検察審査会が、「起訴すべき」として強制起訴し、始まった裁判である。強制起訴の段階で、ある程度このことは予想されたが、またしても司法の限界、大きな壁を感じてしまう納得できない判決である。亀岡の小学生らを死傷した無免許運転事故と言い、大きな矛盾を感じる判決が続いている。

あんな大事故を起こし、106人ものなんの過失もない乗客が殺され、しかもJR西日本にその責任があることが明白であるのに、誰一人として、刑事責任を問えない。社長とは何のために存在するのか? 代表取締役とはなんなのか? 組織に対し、刑事責任を問えないならば、どんな大きな事故を組織が起こそうが、不問ということになってしまう。確か日航ジャンボ機事故も検察は起訴を見送った。これでは東京電力福島原発事故に対しても、すでに「免罪符」が与えられたも同じである。旧東電トップたち、旧原子力安全委員会トップなど、関係する組織のトップたちは、「これで強制起訴されても、罪に問われることはない」とほっと胸をなでおろしていることであろう。

2005年4月25日午前9時15分ころ ・・・。今でもあの日のことははっきり覚えている。息子が通学のため、あの電車に乗っていたのだ。(参照拙ブログ「2005年4月25日の奇跡」) 運よくその日は、最後尾の車両に乗っていたため、かすり傷程度ですんだのである。私も一時期利用していたことがあるが、私の住んでいる地域の多くの人が、あの宝塚線を通勤通学などに利用するため、私の団地にも何人か被害にあった人がいる。私があの方たちと同じ大きな悲しみを、今背負っていたとしても、少しも不思議ではないのである。

そして、事故の謝罪やケアに訪れたJR西日本の担当者は丁重な対応であった。しかし、見舞金と一件落着の示談書を持ってきたJR西日本本社の課長の傲慢さ、無礼さは、今でも目に焼き付いている。「あの人、あの組織にして、あの事故であったのだ」と今も思う。

司法の壁で済ませられるのか ・・・。そんな馬鹿な ・・・ 
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by knakano0311 | 2013-09-27 22:24 | 想うことなど・・・ | Trackback | Comments(0)

ナナカマドの実が見つからない

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「ナナカマド」の実が、そろそろ色づき始めるころだと思って、いつもの遊びの山の「ナナカマド」のところへ行く。「ナナカマド(七竈)」というちょっと変わった和名は、一説には、「とても硬く丈夫な木で大変燃えにくく、七度、竃(かまど)に入れても燃え尽きない」ということから付けられたとある。そんなことから、私がこの山で焼く黒炭とはまったく別の焼き方による白炭、「備長炭」の材料としても重宝されているのである。

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「ナナカマド」の実は、夏の終わり頃から熟しはじめ、その緑色の実は、秋の深まりとともに濃くなり、綺麗な赤色へと変わっていく。しかし、この実は真っ赤に熟しても、腐ることはないので、葉が落ちる時期になっても、雪の降る時期になっても、実はずっと枝に残って落ちることはないのである。そんなことから観賞用の庭木としても重宝されているのだ。(付けばこうなる実の写真はNETより)

しかし、遊びの山の「ナナカマド」、今年は実がついていないのである。結実しなかったのか、もう鳥にでも食べられてしまったのか、とにかく実がまったくついていない。いや、がっかりしましたね、あの赤色が楽しめないとは ・・・。誰かの歌にありましたね、「 ・・・ みのひとつだに なきぞかなしき」って ・・・。

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さて、今宵の歌姫です。私は、北欧のJAZZYな歌姫たちに目がないと同じように、ラテンや、ボッサノヴァの香りのする歌姫たちにも目がないのです。そんな一人が、「サーシャ/Sacha Boutros(サーシャ・ブトロス?)」。新人と言っていいでしょう。

推測するのに、現在30歳そこそこと思われるが、カリフォルニア、サンディエゴ出身、最初は地元で活動し、「Simply Sacha」でアルバム・デビューも果たした。そのチャーミングでスウィートな歌声が目に留まり、2008年に日本でも「サンディエゴの恋人」というタイトルでデビューを果たす。彼女の情熱的なボーカルと美貌は結構話題になったという。

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さて、その5年後の今年、セカンド・アルバムがリリース。舞台をサンディエゴから大都会ニューヨークに移し、よりジャジーに、よりセクシーになった彼女の魅力満載らしい。「ロマンティック・ジャズ・トリオ/Romantic Jazz Trio」を率いる「ジョン・ディ・マルティーノ/John Di Martino」、「ピーター・ワシントン/Peter Washington」、「ルイス・ナッシュ/Lewis Nash」はじめ、手練れのミュージシャンがサポートしている。キャッチに曰く、「摩天楼の夜空にとけ込む甘い吐息」。CDショップの試聴コーナーで聴いたら、もう、すっかり、その気にさせられてしまった。

 
華があるうえに、ヒスパニック系の憂いのある美貌、それに加え堂々とした歌いっぷりと微妙な翳りも表現できる歌の上手さ。これはもう大化けするかも知れません。

ニューヨーク・アフター・ダーク

サーシャ / MUZAK



しかし、この日本盤、ジャケがちょっとそっけないというかインパクトがない。もう少し何とかならんものでしょうか。ジャケは、輸入盤のほうに、ほんのちょっとだけ軍配をあげましょうか。

Sacha: Ny After Dark

Sacha Boutros / CD Baby



「老いの眼の楽しみ」にと、先だってジャケ買いした「ジョーン・ベンダー/Joan Bender」をあげましたが、お色気とチャーミングさ、情熱的な成熟度は比べるべくもなく、中身は全面的に「サーシャ」に軍配をあげます。

粗削りながら、妖艶で情熱的なラテン系の血を感じさせる彼女の特徴がよく出ているのは、むしろデビュー・アルバム、「Simply Sacha」。日本でのデビュータイトルは、「サンディエゴの恋人」。これも「Simply Sacha」の方が、はるかにいい。ジャズ、ボサノヴァ、ラテン、フレンチなどをちりばめた、「Jazzy,Not Jazz」路線久々の佳作アルバム。ボサノヴァ・テイストの曲が多いのも好ましい。しかし、ジャケについては、私は日本盤の方に軍配を ・・・。

Simply Sacha

Sacha Boutros / CD Baby



サンディエゴの恋人

サーシャ / ミューザック



デビュー・アルバムから、「Amor Imposible/見果てぬ恋」、「Mi Inspiracion/サンディエゴの恋人」、ボサノヴァ・テイストの2曲を ・・・。

「Sacha Boutros - Amor Imposible」
 
          

Sacha Boutros - Mi Inspiracion (Feat. Chuchito Valdes)
 
          
 
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by knakano0311 | 2013-09-25 09:33 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

彼岸に聴いた情熱のギターラ

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「お彼岸」。関西は、仏教の深い信仰心に基づく昔からの習慣が多く残る土地柄である。ここ1週間、ウォーキングの途中の家から、読経の声が聞こえてきたり、車に乗って檀家を訪れるお坊さんの姿も、この時期多く見かけた。「ハギ(萩)」の花も真っ盛り。いよいよ秋も少しづつ深まってきたらしい。

少ししんみりした曲が続いた初秋の夜更けの曲、ここらで気分一新、情熱をかきたてると言っても、そんなものはほとんど残っていません枯れた身ですが、ラテン・ギターの一枚を久しぶりに聴いてみた。

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6、7年前だったか、そのテクニック、奏法で話題になった、「ロドリーゴ&ガブリエーラ/Rodrigo y Gabriela」。メキシコ出身であるが、ひょんな事情からアイルランドに拠点を移し活動する男女のアコースティック・ギター・デュオである。

リード・ギター担当は、「ロドリーゴ・サンチェス/Rodrigo Sánchez」。リズム・ギター担当が、「ガブリエーラ・クインテーロ/Gabriela Quintero」。ダイナミックで、リズミカル、かつ速弾きを駆使したそのインストゥルメンタル・ギターは圧倒的な迫力で迫ってくる。ギター好きには興奮間違いなしのデュオである。

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彼らは、当初メキシコ・シティで活動していたが、メキシコ国内の音楽業界に限界を感じ、よそ者のミュージシャンでも、快く迎え入れてくれる場所だと聞いたアイルランドに移ることを決意したという。ダブリンに居を構え、パブや路上での演奏活動を始めた。やがて、プロデューサーに見い出され、アイルランドのロック・フェスティバルを皮切りに、イギリス、そしてヨーロッパ、世界へと羽ばたいていった。

そして、2006年には、アルバム、「Rodrigo y Gabriela」を発表、それが大ヒットし、日本では「激情ギターラ!」のタイトルで発売された。

Rodrigo Y Gabriela

Rodrigo Y Gabriela / Ato Records / Red



2008年には、初の日本公演を行い、ギター好きの間に、「ロドリーゴ&ガブリエーラ」旋風を巻き起こしたが、その時のライブが「Live in Japan 激情セッション」として、CD+DVDアルバムとしてリリースされている。

Live in Japan (W/Dvd)

Rodrigo Y Gabriela / Ato Records / Red



彼らの奏法とはいかなるものか? ライブ・アルバムからご覧いただくのは、「Tamacun(タマカン)」。
「Rodrigo y Gabriela - Tamacun」

          
 

「激情ギターラ!」のCDまるまる1枚がアップされていました。

「Rodrigo y Gabriela - Complete CD」
 
          
 


 
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by knakano0311 | 2013-09-24 10:51 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

爺さんでもアイドルが欲しい!!??

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一片の雲も見えない、抜けるような青空。台風一過からここ1週間ずっと晴天の日が続いている。スカッとした爽快感を覚える反面、見ていると吸い込まれそうな「青」で、一瞬、「ふっ」と我を失いそう ・・・。   

前回、「ジャケ買い」、「秘密の花園」入りなどという、アイドル気分いっぱいで、「ジョーン・ベンダー/Joan Bender」を紹介しつつ、「にやつきながら楽しむのが、老いたるジャズ・ファンの王道でもある」などとたいそうなことを書いてしまった。「老いたる爺さんでも、まだ心のどこかでアイドルを望んでいるのか」と、笑い飛ばしてご容赦あれ。

「日本のジャズ界にもアイドル系はいるか?」って ・・・。います。かってのアイドル・グループ、「スピード/SPEED」のメンバー、「hiro」こと「島袋寛子(しまぶくろ ひろこ)」が、ジャズプロジェクト「Coco d'Or」となったり、元「モーニング娘」の「加護亜依」が、ジャズ・コンサートを開いたり、CDをリリースしたりなど、アイドルからジャズ歌手への転向はあるが(参照拙ブログ「なんてたってアイドル!」)、肝心の歌がアイドル時代と同じで、いまいちなのである。残念ながら、これではジャズ・オジサンたちはファンになりようがないのである。今、若い人に人気のある「JUJU」、歌はそこそこ上手いと思うのだが、どうも私には、しっくりこないというか、好みではない。いや、難しいもんです。

しかし、私にも「アイドルではないが、アイドル的ジャズ・ボーカリスト」がいました。「ステイシー・ケント/Stacey Kent」、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」 ・・・ では? うん、熱烈なファンではあったが、アイドルとはちょっと違う。それは誰かと言えば、しゃべくり抜群、「歌う吉本」こと初期の「綾戸知恵」、美貌抜群、売り出し当時の「阿川泰子」、ニューヨークのジャズ・クラブまで追っかけをした(嘘ですが・・)、「アストラッド・ジルベルト/Astrud Gilberto」などがそれにちかいでしょうか。(拙ブログ「第2回 二人の「あ」」「第3回 二人目の「あ」・・・」「第4回 二人の「A」」参照)

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そして、私にも今考えると「あれがアイドルだったのかな?」という女性シンガーもいたのです。1980年ころでしょうか、入れあげたという訳ではありませんが、私にもJ-POPS系でただ一人アイドル的存在だったといえるのが、「門あさ美(かど あさみ)」。30年以上も前の話である。好きな女性シンガーはたくさんいますが、今はもうアイドル的と言える存在は ・・・。(写真はファン・サイトより無断借用)

アイドル的存在だったといっても、ほとんど彼女のことは知りませんし、TVなどで歌っている姿を見たこともありませんし、ラジオ番組を持っていたというが、ローカルだったらしく聴いたこともありません。人気の出てきた後も、ライブ活動は一度も行っていないという。数枚のCDのジャケットから窺い知るだけだった存在。今では考えられないくらいミステリアスで、ベールに包まれた、メディアへの露出度の低い歌手であった。

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「門あさ美」。1955年生まれ、愛知県名古屋市出身のシンガーソングライター。「ファッション・ミュージック」という意味不明のジャンルで、1979年、シングル「Fascinatoin」で デビュー。当時の時代背景や都会の描写の中に、危険な香りはするが、低俗に陥らない甘く切ない恋愛感を都会を織り込んだ独自の世界観の詩、良質でお洒落な極上のサウンドで一気に人気が高まった。

1983年にリリースされたベスト・アルバム「Ms.」。「時には気だるく、時には可愛くて、魅惑的な歌唱は刺激的で妖艶、永遠であり、時を越えて輝き続けている。」という惹句の通り、これ一枚のなかに、彼女の魅力が十二分に満載されている。なんと、ジャズでもなくボサノバでもなく、最初に私が買ったCDがこのCDだったように記憶している。

Ms.

門あさ美 / ユニオン



いままでジャケットの写真以外ではお目にかかったことはないが、世の中便利になったもので、YOUTUBEで見ることができるのである。今聴いてもいい。当時、言葉を失うくらい好きだった「月下美人」。

「門あさ美 - 月下美人」

          

サザンの「桑田圭祐」に捧げた曲だという「Mr.K」を ・・・。「Mr.K - 門あさ美」

 
          

そういえば、「Stop Passing Night」のように、日本語と英語の歌詞の効果的な使い方、「お好きにせめて」などちょっと意味深なタイトル、そして全曲に通ずる極めてJAZZYなメロディとそのアレンジ、・・・・。今振り返れば、「桑田圭祐」と同質な世界も感じる。

さて、「門あさ美」さん、今はどうしているんでしょうか ・・・。
 

 




 
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by knakano0311 | 2013-09-20 16:17 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

中秋の名月を観ながら「ビヨルンスタ」を聴く

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満月、中秋の名月であった。旧暦の8月15日。私は、中秋の夜はいつも満月とばかり思っていたが、誤解していたようで、どうもそうではないらしい。しかし、今日は満月。次回の中秋の日が満月となるのは、8年後、東京オリンピックの翌年だという。ちょっとした天体ショーでもあったのだ。玩具の天体望遠鏡やら、双眼鏡やらを持ち出して、くっきりと晴れた夜空に浮かぶ満月に見入った。しかし、悲しいかな、ただやみくもにシャッターを押すだけの私の撮影技術では、当然望むべくもなく、どうも月の写真がちゃんと撮れたためしがないのである。ご容赦ください。まっ、買ってきた月見団子は食べましたがね ・・・。

さて、「写真より音楽」などと、言い訳がましく言いつつ、月の撮影は早々に切り上げる。やはりこんな夜に聴くべきはピアノでしょう。お馴染みのブログで紹介され、気に入って即発注し、つい最近届いたばかりのノルウェーのピアニストである「ケティル・ビヨルンスタ/Ketil Bjørnstad」のアルバムをじっくりとかける。

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彼の奏でる世界を聴くと、音楽をカテゴライズすることの無意味さをつくづく感じる。ジャズなのか、クラシックなのか、はたまたそれらでもない何かなのか ・・・。一時代を画した「ウィンダムヒル/Windham Hill Records」レーベルの「ジョージ・ウィンストン/George Winston」(参照拙ブログ「やがては森に、千年の夢」)ら、あるいは「海辺のピアニスト」と呼ばれ、ケルト音楽に根付いた音楽世界を追及している「ディディエ・スキバン/Didier Squiban」(参照拙ブログ「海辺のピアニスト」)などを聴いたときに感じた「カテゴライズ」への戸惑いと同じである。「ジャズは人生のBGM」と言ってはばからない私が言うのもなんですが、といって、「環境音楽」、「癒しの音楽」というカテゴリーも、やや安直さや軽んじられた響きが感じられふさわしくない様にも思う。

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「ケティル・ビヨルンスタ/Ketil Bjørnstad」。1952年4月、ノルウェー・オスロの生まれのピアニストでコンポーザー、作家。元々はクラシック音楽の教養を受けていたが、のちにジャズの影響を受け「ヨーロピアン・ジャズ」を演奏するようになったという。すぐれた音質で定評のあるECMレコード所属のミュージシャンの一人であり、ベテランで人気もあり、多作で、「wikipedia」をみると、60を超える相当な数のアルバムがりりースされている。作家としても有名らしく、小説のほか詩集やエッセイなどを含め、20冊以上の本を出版している。

ECMからリリースされたCDに、「Water Stories」(1993)、「The Sea」 (1995)、「The River」(1996)など「水」に縁のタイトルを持つアルバムが多く、「水の詩人」と呼ばれてもいる。

そんな「ケティル・ビヨルンスタ」、最近届いた3作のうち、とりあえず今日は、初期のピアノ・ソロ・アルバム、「プレリュード1/Prelude Preludes Vol. 1」 (1984)、「プレリュード2/Preludes Vol. 2 」(1985) と、「ピアノロジー/Pianology」(1987) の3アルバムを2枚セットにした「Early Piano Music」(2011)を聴いた。

これらのアルバムには個々の曲のタイトルはついていない。ただ通し番号がつけられているだけである。もはやタイトルさえ意味を持たないという事か。皓々たる月の光の中で、ピアノという楽器の素晴らしさが、改めて伝わってくる。「風呂井戸」さんに感謝!

Early Piano Music

Ketil Bjornstad / Hubro



聴いてくれという言葉以外に表現する手段がないくらい美しい曲の中から2曲。「Pianology」から冒頭の曲を ・・・。

「Ketil Bjornstad - Pianology 1」

          

そして、19曲からなる「Prelude」。13番目の曲を ・・・。

「Ketil Bjornstad - Prelude 13」

          
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by knakano0311 | 2013-09-20 10:52 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

老いの眼の楽しみは ・・・

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丹波への街道筋、峠近くにあるご贔屓のカフェ。ここまで上がってくると、もうすっかり秋です。半袖ではもう少し寒いくらい。「ススキ(薄)」に似ていますが、かなり背丈が高いので、「パンパスグラス(シロガネヨシ、白銀葭)」でしょうか、風に大きくなびいています。南米大陸の草原(パンパス)に大群生していることから名付けられたという。そんなおおらかなというか、大陸的な風情がありますね。これからまたひとしきり、秋の季節の花や植物が、この老いの眼を楽しませてくれることでしょう。 

ここしばらく、熟年熟女、レトロなアーティストが続きました。久々に、この老いの眼を楽しませてくれるヴィジュアル系、それも若い、とびきりの美人シンガーを聴いてみましょうか ・・・。最近のドライブのお供になっています。これもひょんなことから、つい最近知った歌手、「ジョーン・ベンダー/Joan Bender」。「Soho Jazz」(2005)。

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Soho Jazz

Joan Bender / Original Cast Record



まずジャケット。これにやられましたね。最近では、「カレン・ソウザ/Karen Souza 」に続いてです。「きれいなお姉さん好きですか ・・・」なんてCMがありましたが、まさにそんな問いかけをされているようなジャケット。「秘密の花園」に入れてもいいくらい ・・・。ジャケットだけ見ると、「ダイアナ・パントン/Diana Panton」のボッサ・アルバムに初めて会った時の印象。もっともジャケ買いですから、もう中味なんかどうでもいいとなりがちですが、いえいえ、これがまた意外とよかったのです。このアルバムは、盛りだくさんの、ボサノバ・スタンダードラテン・POPS集、はやりの「Jazzy,Not Jazz」路線なんですが、決して歌が上手いわけではないのですが、軽やかに舌足らずで可憐に聴かせる反面、堂々としているというか、物おじしない新人らしからぬふてぶてしささえ感じてしまう。

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音程の不安定さをやや感じるが、ジャケを見直せば、それも魅力として感じてしまうから不思議。そんな歌の実力不足?を「デビッド・ヘイゼルタイン/David Hazeltine (p)」、「ポール・ギル/Paul Gill (b)」、「グラント・スチュワート/Grant Stewart (sax)」らN.Y. トップ・ミュージシャンが脇を固めるクインテットが見事にサポートしているから、それも聴きもの。

時にはセクシーで悩ましげに、またある時は可憐な表現で楽しませてくれる彼女ですが、デビュー・アルバム、「Star Eyes」(2001)には右の写真が ・・・。最初のジャケの印象とずいぶんギャップがありますね、どっちが実体なんでしょうか?無論、最初のジャケ。プロデューサーは、それをちゃんと計算して、この2枚のマーケティングしているのでしょう。当然、インパクトの強い方を最初に持ってきますね。2001年、2005年とアルバムをリリースして、その後はどうしたんでしょうね??

Star Eyes

Joan Bender / Original Cast Record



多少にやついて、ジャケットを見ながら、アルバムを楽しむ。これが、老いたジャズ・ファンの「JAZZYな生活」の王道でしょうか ・・・。「Star Eyes」から、ボッサの名曲「Little Boat (O Barquinho)」。

「Joan Bender - Little Boat (O Barquinho)」

          
 



 
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by knakano0311 | 2013-09-19 15:36 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

秋の足音が聴こえる

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「コブシ(辛夷)」の実である。台風一過の遊びの山、抜けるような青空の下、秋の気配が少しづつ濃くなってきている。「コブシ」のほかにも、「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」、「ホウノキ(朴の木)」などが実をつけ、そして、この山に自生する「栗」、「柿」なども、はやくも色づき始めている。そうそう、「チョッキリ虫」が好きなドングリ(団栗)も、その実を大きく膨らませ始めている。まだまだ暑いが、山では、もう秋の足音が大きく聞こえ始めている。

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秋の気配によく似合う、お久しぶりジャズ・ピアノは、東欧・ハンガリーのピアニスト、「サチ・ジュニア・トリオ/Szakcsi Jr Trio」。アルバムは、「プサルムス/Psalms」。「賛美歌、聖歌」という意味だそうである。この「サチ・ジュニア」というピアニスト、本名を「ベーラ・サチ・ラカトシュ・ジュニア/Bela Szakcsi Lakatos Jr.」といい、父は、ハンガリー・ジャズ・ピアノの大御所、「ベーラ・サチ・ラカトシュ/Bela Szakcsi Lakatos」、弟はいまや「澤野工房」の看板ピアニストの一人、「ロバート・ラカトシュ/Robert Lakatos」であるピアノ・ファミリーの一員である。

そんなことくらいしか、人となりがわかないのであるが、「Psalms」というこのアルバム、スタンダードとオリジナルを半々という構成で、繊細かつロマンティックで、ヨーロッパ・ジャズ・ピアノの真骨頂を聴かせてくれる。

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SZAKCSI JR TRIO / PSALMS

SZAKCSI LAKATOS BELA(p)
LAKATOS PECEK KRISZTIAN(b)
BALAZS ELEMER(ds)


この一枚しか聴いた事がないが、秋の夜長には欠かせない一枚。

「Szakcsi Jr Trio -Psalms」
 
          
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by knakano0311 | 2013-09-17 17:26 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

敬老の日の夜はレトロに ・・・

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「敬老の日」である。9月も半ば。しかし、ウォーキングの道筋には、まだ、蝉の声。そして、炎天の花、「ムクゲ(木槿)」、「サルスベリ(百日紅)」、「フヨウ(芙蓉)」などもまだまだ咲いている。しかし、道筋に咲き始めた「ハギ(萩)」や、我が家の庭の「コムラサキ(小紫)」も、日ごとにその色を濃くしつつある。9月を迎え、2学期が始まってから、近所の小学校では、はやくも運動会の練習が始まっている。秋に向けて、人も自然も着実に歩みつつあるようだ。私も気持ちも生活も「秋モード」に切り替えねば ・・・。

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午前中は子供たちと木工遊び、午後は台風による大雨。そんな「敬老の日」の夜には、レトロな熟女の歌で楽しみたい。「ドリス・ドリュー/Doris Drew」。1901年生まれの50年代に活躍した白人美人歌手、1978年他界。「敬老の日」というより、1週間後の「お彼岸の日」向きかもしれないですね。1950年代に、TVのショーで活躍し、たった1枚のジャズ・フィーリングに溢れるアルバムを残して、他界したという。彼女に関しては、そんな情報しかありません。もちろん私は、リアルタイムで聴いたことはありませんが、生前にたった1枚残された彼女名義のアルバムというのが、かのピアニストとアレンジャーで知られる、「マーティ・ペイチ/Marty Paich」の全面サポートによってできたという「デライトフル/Delightful」(1957年)。たしか復刻版のオススメ・メールか何かで紹介されたシンガーと記憶している。

ややハスキーボイスですが、暖かみが感じられる力強い声。レトロですが、やはり、50年代、60年代に共通する女性歌手のほっとさせられる特徴が感じられます。その清楚で白人らしい美貌の容姿と端正な歌声のラヴ・バラード集、「Delightful Doris Drew」は日本でも人気が高いと聞いている。そんなファンの要望に応え、未発表音源による企画アルバム「レラティーズ/Rarities」も去年発売された。

Delightful

Doris Drew / Vsop Records



「知性派シンガー」などとも呼ばれた、「ドリス・ドリュー」の初々しい歌唱、「 (Just One Way to Say) I Love You」。

「Doris Drew - Just One Way To Say I Love You」

         
 
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by knakano0311 | 2013-09-16 10:37 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

もう少しやさしい雨を ・・・

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台風18号の影響とやらで、午後からまた激しい雨。もういいでしょう、こんな激しい雨は ・・・。これ以上の被害をもたらす雨は御免蒙りたい。

鬱陶しい雨の日の対処療法の一つは、「雨の曲を聴くこと ・・・」ということで、続けてきた「雨」に係わりのある曲やアルバム、文字通り、山ほどあるといっていいでしょう。止めどもなく続きそうですので、今回でしばらく小休止にしたいと思います。「雨」ひとつとっても、あれだけの曲があるということは、「音楽はイマジネーションである」ということを如実に表しているような気がします。

さて、最近の異常気象、「どうせ降るなら、秋にふさわしいしっとりとした、やさしい雨を ・・・」とでも言いたくもなる。ボサノバの名曲、「やさしい雨」を聴きながら、「優しい雨」の雨乞いでもしましょうか。この曲、あまたのアーティストがカバーをしているが、私のお気に入りは、我がミューズの一人、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」。

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1968年、ニューヨーク生まれのグラミー賞にノミネートされたこともある女性ヴォーカリスト。大学では文学を専攻したらしいが、1991年のヨーロッパ旅行の際、ロンドンで英国のミュージシャンと交流を深め、以後ロンドンを拠点に活動中。1997年に、「クローズ・ユア・アイズ/Close Your Eyes」でデビュー、以後彼女名義では10作程のアルバムをリリースしている。2007年にブルーノートに移籍、移籍後も、「カズオ・イシグロ」を作詞に起用したり、全編フランス語のアルバムをリリースしたり、意欲的な活動を展開している。夫は彼女の音楽監督でもあるサックス奏者の「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」。

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「ステイシー・ケント」、そのボーイッシュでチャーミングな容姿を一目見て、ジャケ買い(アルバム、「In Love Again」)してから、ずっと彼女のファンであり、わがジャズミューズの一人とさえなっている。スタンダード・ソングを、あれだけ可憐に歌う歌手としては、類を見ないのではないかとすら思っている。まっ、相当入れ込んでいた時期もありましたね。

そんなことから、このブログにもかなりの頻度で登場しているのである。さて、前置きが長くなりましたが、「やさしい雨」、パートナーでもあるサックス奏者、「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」名義のアルバム、「ブラジリアン・スケッチ/Brazilian Sketches 」の中で4曲ほど歌っているうちの一つ。「黒いオルフェ」の作曲者として知られる「ルイス・ボンファ/Luiz Bonfa」の名曲ですね。

ソー・ナイス~ブラジリアン・スケッチ~

ジム・トムリンソン / キングレコード



雨乞いの歌は、「やさしい雨/The Gentle Rain」。

「Stacey Kent - Gentle Rain」
 
          
 




 
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by knakano0311 | 2013-09-15 17:20 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)