大屋地爵士のJAZZYな生活

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情熱のピアニズム ~ミシェル・ペトルチアーニ奇跡の生涯~

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聴覚異常を装い、経歴を偽り、ゴースト・ライターを使い、異能の天才を演出し、世間を欺き、作曲家としての名声を一瞬掴んだかのように見えた「大馬鹿野郎」がいた。

凄まじい障害を抱えながらも、自信家で、ビッグマウス、好奇心の塊。きまぐれで楽天的。孤独を嫌い、女から裏切り者と呼ばれながらも、音楽と女たちから愛された天才ジャズ・ピアニストがいた。                                                                                                     
  

「ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani」。彼の短くも劇的な生涯を描いたドキュメンタリー映画(DVD)を見た。「映画「情熱のピアニズム」(原題:Michel Petrucciani Body&Soul) オフィシャル・サイト」

「ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani」(1962年12月28日 - 1999年1月6日)は、フランス出身のジャズ・ピアニスト。遺伝的原因から、生まれつき背負っていた「骨形成不全症」という障害を克服し、フランス最高のジャズ・ピアニストと評価されるほどの成功を収めた。その奇跡の生涯を、何回かこのブログでも取り上げたことがある。(参照拙ブログ「安曇野遠望 ・・・」「マン・マシン・インターフェース(MMI)」「ミシェル・ペトルチアーニの奇跡」

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「ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani」(1962年12月28日 - 1999年1月6日)。彼の人生は全身の骨が折れた状態で生まれた時から始まった。生まれつき「骨形成不全症」というガラスのような骨を持つ病気のため、幼少時は歩くことも出来ず、身長は成人後も1mしかなかった。また、しばしば肺疾患に苦しめられた。しかし、桁外れの音楽的才能と、カリスマ的人格を神から授かっていたのである。彼の関心はもっぱら音楽に向けられるようになったが、特に「デューク・エリントン/ "Duke" Ellington」の音楽を好み、ピアニストになりたいと願うようになった。そこでクラシック・ピアノを習い始め、何年も練習を続けたが、その一方でジャズから心が離れることはなかった。

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ペトルチアーニは、13歳で最初のコンサートを迎え、18歳の時に初めてトリオを組んだという。しかし、彼の骨は非常にもろかったので、演奏席までは他人に運んでもらわねばならなかった。またペダルに足が届かないため、ペダル踏み機を使わねばならなかったが、腕は標準的なサイズであったので、鍵盤を弾くことができたのである。やがて彼の天才的な演奏は広く注目を集めた。そして名門ブルーノートとヨーロッパ出身のアーティストとして初めて契約を交わし、彼の才能は世界中に知れ渡ることとなる。1982年、ペトルチアーニはアメリカへ渡り、1980年代~1990年代を代表するジャズ・ピアニストの一人となるのであった。

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世界的名声を得た天才の素顔は、豪快で自信に溢れ、享楽的でユーモアを解する愛すべき人物だったが、常に女性問題を抱えていて、女たちが周囲からいなくなることはなかったという。「寿命は20歳程度まで」と宣告されていた身だったが、36歳の誕生日を迎えた直後、1999年肺炎で急逝した。(Wikipedia、DVD紹介などから)

2011年制作のこのドキュメンタリー映画を手掛けたのは、「マイケル・ラドフォード/Michael Radford」監督。幼少時から死の直前までの演奏風景や日常を撮り溜めた貴重な映像を中心に、短い生涯を駆け抜けた天才ピアニストに迫っている。

情熱のピアニズム 【DVD】(通常版)

キングレコード



「ミシェル・ペトルチアーニ - 「情熱のピアニズム」 予告編」
 
          

そして、1時間37分ほどの映画全編がYOUTUBEにアップされています。日本語の字幕ではありませんが、言葉がわからなくても、十分ストーリーが理解でき、大きな感動が味わえると思います。埋込みができませんので、ご覧になりたい方は、下記をクリックしてください。

「Michel petrucciani - body and soul (情熱のピアニズム)」

そして、数多くのアルバムの中から、わたしの好みのアルバムを挙げるとすれば、「エスターテ/Estate」、「ピアニズム/Pianism」あたりでしょうか。

エスターテ

ミシェル・ペトルチアーニ / SOUND HILLS



「Estate - Michel Petrucciani」
 
          

Pianism

Michel Petrucciani / EMI Import



そして、「ライヴ・アット・ブルーノート東京」も ・・・。

ライヴ・アット・ブルーノート東京

ミシェル・ペトルチアーニ / ビデオアーツ・ミュージック



ライブ・アルバムにも収められている「カンタービレ」。YOUTUBEにアップされているのは、1998年、シュツッツガルトでのライブ演奏。パーソネルは、来日メンバーと同じ、「Michel Petrucciani(p)」、「Anthony Jackson(b)」、「Steve Gadd(ds)」。
  

 
「Michel Petrucciani - Cantabile」 
 
          
 

『人間であるために、身長が180cmある必要はないことを、人々は理解しない。
    大切なのは、頭と体の中にあるもの、特に、精神の中にあるものなんだ。』 
                                    ・・・・ ミシェル・ペトルチアーニ
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by knakano0311 | 2014-03-31 17:47 | 観るJAZZ | Trackback | Comments(0)

やはり桜だ!

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『ウォーキング・コースにもなっている我が家近くの石段の脇にある「ソメイヨシノ(染井吉野)」と思しき桜 ・・・・ それが、今日(24日)見ると咲き始めていた。』と書いたのが24日。わずか4日ほど前のことである。(参照拙ブログ「路傍の花、樹々の鳥(36 ) ~ 梅から桜へ ~」) 雨と山遊びのため、2日ほど見なかったが、今日(28日)見ると、写真のように見事に八分咲き程に咲いていた。すぐ脇にもある付近の桜は、膨らんでは来たが、まだ蕾である。やっぱり、春は桜が咲いてこそ!

そして、あまりの暖かさに、阪神高速の湾岸線を走って、海を見に ・・・。春霞み、黄砂霞み?、PM2.5霞み?  しかし、きらきらと輝く穏やかな海もまた春を感じる海であった。

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さて、「セレッソ・ローサ/Cherry Pink & Apple Blossom White」の第3弾。私の洋楽の原点の一つでもある「ベンチャーズ/The Ventures」が演奏している珍しい演奏をYOUTUBEで見つけました。

「THE VENTURES-Cherry Pink & Apple Blossom White」

          
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by knakano0311 | 2014-03-29 17:05 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

続・遊びの山にも春が溢れ出す ・・・

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だいぶ膨らんできた「クロモジ(黒文字)」の蕾 ・・・。顔を近づけると「クロモジ」独特の爽やかな薫りが感じられる。2週間連続して雨だったため、山の手入れができず、少し欲求不満気味。やっと晴れたので、待ちかねたように集まってきた仲間たちと山頂まで登る。

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山に入るとすぐに漂ってくるのが、「ヒサカキ(非榊)」の花の独特の匂い。私はそうは感じないが、「駐車場に匂うラーメンのような匂い」の正体として、かって「探偵ナイトスクープ」で取り上げられたこともある。満開とまではいかないが、もうびっしりとちいさな花をつけ、匂いを撒き散らしてている。繁殖力が強い、常緑広葉樹 で、我々が伐採する対象のメインの木である。(写真はNETより拝借)

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そして、前回気がかりだったのが、芽吹く前に黄色い小さな花を無数に付ける「ダンコウバイ(檀香梅)」と淡いピンク色で、小さなラッパ型の花をつける「ウグイスカグラ(鶯神楽)」。これらも、いつもの年の通り咲き始めた。

「ヒサカキ」と「クロモジ」の匂いを嗅ぎ、「ダンコウバイ」の可憐な黄色と「ウグイスカグラ」の淡いピンクを見ると、「ああ、今年もおなじように春は巡ってきた」と実感し、ほっと安心するのである。
  
そして、空に高く枝を張る「シデコブシ(幣辛夷、四手拳)」。「モクレン(木蓮)」と同じ「マグノリア」であるが、本州中部に限られた範囲に分布する日本の固有種。白い綺麗な花が咲くが、大きく蕾を膨らましてはいるが、 もう一息である。
  

 
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さて、花にホッとした私が今宵聴くのは、可憐な印象が強い「ストックホルムの妖精」とか「魅惑のシルキー・ボイス」とよばれているスエーデンの歌姫、「リサ・エクダール/Lisa Ekdahl」。しばしば、このブログでも取り上げています。(参照拙ブログ「スエーデン美女シンガー図鑑(その5) ~リサ・エクダール~」「第7回 秘密の花園」などなど)

  
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「リサ・エクダール」。レコード会社の資料によれば、1971年、スウェーデン、ヘゲシュテン生まれ。音楽学校卒業後、ストックホルムでバック・コーラスの仕事を始め、それがEMIスウェーデンに認められ、1992年、21歳でデビューしたという。1994年には、23歳で初のリーダー・アルバムで自作曲集のデビュー作、「リサ・エクダール/Vem Vet」を発表、すぐに一躍スターとなる。1995年には、ジャズ・スタンダード集「ストックホルムの妖精/When Did You Leave Heaven」を発表、さらに1996年に、「大地に抱かれて/MEd Kroppen MKot Jorden」、'97年には、「緑の妖精/Bortom Det Bla」を立て続けに発表。1999年には、2作目続いて、ピアノの「ピータ・ノーダル・トリオ/Peter Nordahl Trio」と組んで、再びスタンダード集「もしあなただったら/Back To Earth」を発表した。

  
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そして1999年、彼女はインドへ向かう飛行機の中でアメリカの作曲家でギタリストの「サルヴァトーレ・ポー/Salvadore Poe」と知り合い、翌2000年に2度目の結婚をする。ポーが彼女のために書き下ろした曲で構成されたアルバム、「デイ・ブレイク/Sings Salvadore Poe」を発表しているが、今はもう離婚して、現在は自分が生まれたストックホルムに戻ってきているという。

私がはまった最初のアルバムは、もう、10年くらい前であろうか、たしか「Amazon」からのオススメでジャケ買いしたアルバム、「もしあなただったら/Back to Earth」であったように記憶している。「Jazzy Not Jazz」系北欧歌手の「はしり」のような印象を持っている。

Back to Earth
Lisa Ekdahl Peter Nordahl Trio / RCA


  
  
最新アルバムは、「Give Me That Slow Knowing Smile」。全曲リサのオリジナル曲で、デビュー当時のオーガニックな姿勢というか、自然体に会回帰したような感じである。40歳を超えて、なお相変わらずのロリータボイスは健在といったところか ・・・。

Give Me That Slow Knowing Smile

Lisa Ekdahl / RCA Victor Europe



その中から、「One Life」を ・・・。

「♪ You say we have nothing in common   あなたは二人はどこも似たところがないと言う
   I wouldn't say that if I were you      私があなただったらそんなこと言わない
   All of us came in through the same door 誰も皆おなじドアから入ってきた
   that much if nothing else I know is true  でも、誰も皆直ぐに去っていく
   All of us will very soon be leaving       それが真実
   we were brought here, soon we will depart だから私たちもここに来て直ぐに去っていく
   Now I don't care if someone says I'm foolish 私が愚かだと言われても、もう気にしない
   cause while I'm here I'm singing from my heart ここにいる間は心を込めて歌うから
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                 ・・・・・・・・・・・・・     ♪」

「Lisa Ekdahl - One Life」
 
          

タイトル曲「Give me that slow knowing smile」。「遅くてもいいから、全てわかったよという笑顔を頂戴」、そんな意味でしょうか ・・・。 

「Give me that slow knowing smile」
 
          



 
 
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by knakano0311 | 2014-03-28 17:36 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(2)

遊びの山にも春が溢れ出す ・・・

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遊びの山にも春が来た。木々の花が一気に咲きだしたのだ。「梅」、「ミツマタ(三叉)」、「サンシュユ(山茱萸)」、「トサミズキ(土佐水木)」 ・・・。森からは鶯の初鳴きも聞こえてくる。さて、活動日はここ何週間か雨続きで中止。山頂付近の「ダンコウバイ(檀香梅)」、「ウグイスカグラ(鶯神楽)」の様子はどうなっているでしょうか? 今週お天気だったら、上がってみましょう。 

  
あとは この山では一番最初に咲く桜、「エドヒガンザクラ(江戸彼岸桜)」の開花を待つばかり ・・・。

良く晴れた暖かい一日。訪れた多くの子供達と、今年初めて、ペットボトル・ロケットを飛ばした。


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さて、今宵春宵一刻のボーカルは、「ニッキ・パロット/Nicki Parrott」。ブロンドの長い髪をなびかせ、弾きながら歌う、ベースもボーカルももいいけど、その最大の魅力は、なんといっても愛くるしい笑顔でしょうか。 

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「ニッキ・パロット」。「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」とおなじオーストラリア出身。ウッド・ベースを弾きながら歌う彼女のスタイルは、デビュー当時極めて新鮮で、ジャズだけに限らず、多くの音楽ファンの関心を引き、2007年のデビュー作、「ムーン・リバー/Moon River」は大ヒットした。「ヴィーナス・レコード」のマーケティングが見事にあたったというほかはない。
 
幼少より音楽に親しんだニッキは、15歳の時にはもうベースを手にし、やがてシドニーの音楽院でジャズを学んだ後CDデビュー。1994年に渡米し、N.Y.の有名なジャズ・クラブ、「イリディウム/the Iridium Jazz Club」で、「レス・ポール・トリオ/Les Paul Trio」のベーシストを務めるなど、ウッド・ベースを弾きながら艶やかにシルキー・ヴォイスで歌うスタイルで、注目されたという。デビュー後、日本でもジャケ買いしたくなるほどのそのキュートな愛らしさが人気を集め、多くのファンを獲得している。

ムーン・リバー(紙ジャケット仕様)

ニッキ・パロット / ヴィーナス・レコード




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そんな彼女が2012年にリリースした春夏秋冬の四季シリーズの第1弾は、「春」であった。まあ、よくもこれだけ春の歌を集めたものです。ブログ・ジョッキー?と自称している当方としては、「困ったときの何とか ・・・」で、引用する季節の歌に困ったときは、頼りになるシリーズでもある。サポートは、「ジョン・ディ・マルティーノ/John Di Martino (p)」が率いるピアノトリオの他、実の姉、「リーサ・パロット/Lisa Parrott (ss,bs)」を含む、おなじみの面々。あくまでも明るく、軽やかに ・・・。浮き立つような春の宵に聴くにはふさわしく、四季シリーズの中では一番好きなアルバム。

さくらさくら

ニッキ・パロット / ヴィーナスレコード



先日は「ペレス・プラード/Pérez Prado」でお聴きいただいた「セレッソ・ローサ/Cerezo Rosa/Cherry Pink and Apple Blossom White」を、愛らしく軽やかなニッキの歌で ・・・。

「Nicki Parrott - Cherry Pink And Apple Blossam White」
 
          

 
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by knakano0311 | 2014-03-26 09:59 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(2)

路傍の花、樹々の鳥(36 ) ~ 梅から桜へ ~

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「毎日のウォーキングが俄然楽しくなった来た。道筋に春の花が咲き始めたからである。」と書き始めたのは、3月6日の記事であった。(参照拙ブログ「路傍の花、樹々の鳥(35 ) ~梅一輪から満開へ~」) それからほぼ20日経った。咲きましたね、桜 ・・・。ウォーキング・コースにもなっている我が家近くの石段の脇にある「ソメイヨシノ(染井吉野)」と思しき桜、それが私が、個人的に「標本木」としている桜である。この近辺では、いつも他の桜より1週間近く早く咲く桜である。それが、今日(24日)見ると咲き始めていた。いつも「うん! 咲いたか」という感慨を覚える。やっぱり私も日本人、「春が来た」と感じるのは桜であるし、「咲いて嬉しくなる」のもやはり桜である。

この冬の豪雪で、「春が遠のいているのでは」と感じている皆さん、間違いなく春はもうすぐですよ!!

1944年のアメリカ犯罪映画(American film noir)、「ロバート・シオドマク/Robert Siodmak」監督の「クリスマスの休暇/Christmas Holiday」の挿入歌から、同名の歌を ・・・。 「フランク・ラーサー/Frank Loesser」の手になる曲。「カーリー・サイモン/Carly Simon」が、アルバム・タイトル、「フィルム・ノワール/Film Noir(犯罪映画)」で、「ジミー・ウェブ/Jimmy Webb」とデュエットしていますね。

Film Noir

Carly Simon / Arista


  


「♪  Spring will be a little late this year    今年の春の訪れはちょっとだけ遅いかも
   A little late arriving, in my lonely world over here  孤独な私の所へはちょっと足踏み
   For you have left me               あなたが私から去ってしまったから
        and where is our April love old    あの恋した4月もどこかへ行ってしまった
   Yes you have left me and winter continues cold  だからまだ寒い冬が続いているの
       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

「Spring Will Be a Little Late This Year - Carly Simon & Jimmy Webb」
 
          

同じ曲をピアノトリオでいかがでしょうか。今は亡きオランダのピアノ・トリオ、「ピム・ヤコブス/Pim Jacobs」のトリオの大名盤、「カム・フライ・ウィズ・ミー/Come Fly With Me」から。叙情豊かで流れるようなピアノが美しい。

カム・フライ・ウィズ・ミー

ピム・ヤコブス・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Spring Will Be a Little Late This Year - Trio Pim Jacobs」

          
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by knakano0311 | 2014-03-25 00:15 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

うどん屋の二階で「浜田真理子」を聴く

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今日は私の住んでいる川西市にあるうどん屋、「絹延橋うどん研究所」の2階での「浜田真理子」のコンサート。題して「初めての真理子さん ~浜田真理子入門~」。この少し変わった屋号を持つうどん屋さんを知ったのは3年ほど前であった。(参照拙ブログ「こだわる理由」) そして、このコンサートに出かけたのは、そこの所長(店主)、永尾さんからブログに、「浜田真理子さんのコンサートを開きますがいかがですか」というコメントを頂いたからである。人の縁というのは不思議なもので、私は彼女がブレイクするきっかけとなったTBSのドキュメンタリー、「情熱大陸」(2004年)を見て以来のファンであったのだ。(参照拙ブログ「松江・宍道湖のほとりから~浜田真理子の世界」「化学反応」、「ひそやかに唄う ・・・ ~浜田真理子~」 など)

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このうどん屋の二階が、その名もズバリ、カフェ・ライブハウス「うどん屋の2階」となっていて、店主のオヤジの好みというか、マイナーかもしれないが、みんなにぜひ聞いて欲しいアーティストを迎えて、コンサートを開いているという。今回の「浜田真理子」さんが24回目のライブ。50人も入れば、もう一杯になるスペース。店主の奥さんが30年ほど前に買ってもらったという小ぶりのアップライト・ピアノが置いてある。このピアノ、当時のピアノ・ブームのなかで、「ヤマハ」を退職したピアノ職人さんたちが興したブランド、「天竜楽器・エテルナ」製らしく、結構いい音がする。

さて、5時半開演、夕暮れも始まるという頃、人一人やっと通ることができる椅子の間を抜けて「浜田真理子」さん登場。そうとう前であるが、前回の大阪でのステージの時は背中の中くらいまである長い髪であった。またそれが彼女が醸し出す空間や、決してそれほど明るくはない歌の内容と不思議なほど調和していた。しかし、ショートカットである。随分と明るく若々しい印象を感じる。そして、ステージ。お客さんとの距離は1mもないかもしれないような濃密な空間の中で始まった。

暮れなずむ五月山、高速道路のヘッドライト、もう1週間もすれば満開の桜並木の猪名川、ジョギングや散歩を楽しむ人たちが行き交う堤防 ・・・。そんな光景を窓越しに見ながら、「浜田真理子」の歌を聴く。こんな空間を物語の借景としながら、彼女の世界が拡がっていく ・・・。

【演目】 (初めて聴いた曲もあるため間違っているかもしれません)
1. この恋をすてたら  2. 港が見える丘 3. 教訓Ⅰ 4.スプーン  5. LOVE YOU LONG  
6. 君に捧げるラブソング 7. はためいて  (休憩)
8. 春の嵐の夜(?) 9. ミシン 10. あの娘がくれたブルース~星の流れに 11. さつきの憂鬱(?) 12. あなたなしで(?) 13. Tresure 14. ケサラ
【アンコール】
1. 水の都に雨が降る  2. 胸の小箱

最後に次は「入門編」でなく、「初級編」を ・・・。そんな彼女の言葉に期待とコンサートの余韻を抱いて、久しぶりに電車に乗った。

最新アルバムは、「But Beautiful」。4年振りとなる5枚目のオリジナル・アルバムである。ライブでの定番曲をピアノ弾き語りでまとめるという今までのアルバムの作り方を変えて、今回は、書き下ろし曲を中心に、「大友良英」らのサポートを受けながら、共につくりあげたという新しい「浜田真理子の世界」。
  

 

But Beautiful

浜田真理子 / 美音堂



そのアルバムから、この日も歌われた「ミシン」。ピアノの弾き語りもそれはそれで味わい深い歌唱であった。

「ミシン-浜田真理子」

          

また、資生堂のCM曲として注目された、「Love You Long」。
  

 
「Love You Long-浜田真理子」
 
          
 
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by knakano0311 | 2014-03-24 10:30 | ミューズたちの歌声 | Trackback | Comments(1)

積み重ねる ・・・

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遊びの山、炭焼き窯の前にクヌギの薪が積み上がった。来年の炭焼きに備えて十分に乾燥した薪を準備するためである。薪による火力が充分得られないと、炭の出来が悪くなるのである。伐採したが、太すぎて炭材としては適さない直径30cm以上もあるような太いクヌギの玉木を、斧やマサカリ(鉞)、クサビ(楔)を使って、八つに割るのである。これも太すぎて、手持ちの電動薪割り機では割れないので、人力に頼らざるを得ないのである。こうして大変な作業を経て、得られた薪がやっと積み上がったのである。この美しく積み上がった薪を眺めていると、木の存在感を強く感じる。

そして、全て形が違う一つ一つの薪を、崩れないようにしっかりと、よく乾くように風とおしよく、そして美しく積み上げるのには、そこそこのコツもまた必要なのである。なにか人生を積み重ねることと共通点を感じると言ったら、センチメンタルに過ぎようか ・・・。

さて、永年キャリアと人生を積み重ねてきたご長寿ピアニストたち。しかし、「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」、「デイヴ・ブルーベック/Dave Brubeck」、「ハンク・ジョーンズ/Hank Jones」、「エディ・ヒギンズ/Eddie Higgins」らは、いずれも次々と鬼籍に入ってしまった。ビ・バップの頃を知っている生き字引的ピアニストで、いまだご存命、現役で活躍している「ご長寿ピアニスト」といえば、もう、1925年生まれ、御年88歳の「バーバラ・キャロル/Barbara Carroll」、1928年生まれ、85歳の「ジュニア・マンス/Junior Mance」、同じく1928年生まれの「ジーン・ディノヴィ/Gene Dinovi」、さらに1929年生まれの「バリー・ハリス/Barry Harris」などであろうか ・・・。

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「バリー・ハリス/Barry Doyle Harris」は、1929年、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト生まれ、「ビ・バップの伝道師」と呼ばれたモダンジャズのピアノ奏者。1929年生まれといえば、たしか「ビル・エヴァンス/Bill Evans」と同じ年である。

教会のピアニストであった母親から、4歳の時よりレッスンを受ける。「マイルス・デイビス/Miles Davis」、「リー・コニッツ/Lee Konitz」らと共演し、後にニューヨークへ進出し「キャノンボール・アダレイ/"Cannonball" Adderley」、「コールマン・ホーキンス/Coleman Hawkins」、「デクスター・ゴードン/Dexter Gordon」らと活動を共にしたという。「ブルーノート・レーベル」では、「リー・モーガン/Lee Morgan」の歴史的名盤といわれる「サイドワインダー/The Sidewinder」にも参加した。こう聞くとまさに、モダンジャズの生き証人的存在であることが理解できる。
 
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そして、1980年、「JAZZ CULTURE CENTER」を自ら創設し、いまなお、「チャ-リ-・パ-カ-/」、「デイジ-・ガレスピ-/」、「バド・パウエル/」、「セロニアス・モンク/」などに代表される「ブラック・アメリカンの芸術(モダン・ジャズ)」を、あらゆる人々に熱心に教え、指導を続けているという。「ビ・バップの伝道師」と呼ばれている所以でもある。

この長いジャズ・キャリアの中、数え切れない程のアルバムがあるが、「アット・ザ・ジャズ・ワークショップ/AT THE JAZZ WORKSHOP」あたりを最高傑作として上げる人が多いようです。

At the Jazz Workshop

Barry Harris / Ojc



そして、最新作は2010年リリースのライブ・アルバム、「LIVE IN RENNES / ライヴ・イン・レンヌ」。当時81歳。しかもトリオに加え、ソロ演奏もあるというから、恐れ入る。
 

Live in Rennes

Barry Harris / Plus Loin Music



私は、1996年67歳の時にレコーディングしたアルバム、「Barry Harris Trio / First Time Ever」が好きである。  

ファースト・タイム・エバー

バリー・ハリス・トリオ / M&I



上のアルバムから2曲。肩の力が抜け、リラックスした、まさに年輪を重ねた渋い演奏 ・・・。

「Barry Harris Trio - Smoke Gets in Your Eyes」

          

「Barry Harris Trio - K.G.」
 
          
 


 


 


 
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by knakano0311 | 2014-03-22 14:19 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(2)

サクラサク ・・・

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2、3日前のポカポカ陽気。いつものウォーキング・コースにある小学校では卒業式。晴れやかな顔の卒業生。しっかりと成長した我が子を満足げに見、カメラに収める親子。いつもながら、微笑ましい風景。少子化が進んだとは言え、4月からはまた新しいランドセルを背負ったピカピカの1年生が集団で、元気な声とともに可愛らしい姿で家の前を通っていくであろう。桜が咲く日まであとわずか ・・・。

60年以上前の私の小学校の卒業式のことなど全くと言っていいほど覚えていない。入学式には、確か前日に雪が降ったと、かすかに記憶している程度である。はっきりと記憶にあるのは、もう50年も前のことになるが、「サクラサク」という大学の合格を知らせる電報を受け取った時。1年の浪人生活を経た後だったので、これは嬉しかった。  

さて、歳をとっても勉強とばかり、地域の電鉄会社が2ケ月に1回ほどのペースで主催する「悠遊セミナー」に参加。今回のタイトルは、「摂津名所図会に見るいにしえの能勢」。講師は関西大学教授「長谷洋一」氏。

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この「摂津名所図会」は江戸時代の旅行案内書、観光ガイドブックみたいなもので、寛政8年(1796)、寛政10年(1798)に全9巻、12冊で刊行された。その9巻が「有馬郡・能勢郡」篇で、今私が住んでいるすぐ隣の町、豊能町・能勢町で、今も名所になっている所を取り上げたものである。

そこには、高野山に代わる寺として、960年頃、清和源氏の祖、「源満仲」が開山したといわれる、「高代寺」、里山ツアーの記事でも紹介した妙見山山頂にあり、広く信仰をあつめた、「無漏山眞如寺境外仏堂能勢妙見山」、いわゆる「妙見さん」、そして平家物語にも登場するという「三草山」、哀しい美姫の物語が伝わる「名月峠」など、いまでも日頃よく知っている近くの名所・旧跡が登場する。そしてもうしばらくすれば、妙見山全山をはじめ、この地域一体が桜に包まれる日がくる。

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さて、この地方、あと1週間ほどで咲く桜。桜といえば、Jリーグのチーム名にも使われている「セレッソ」は、スペイン語で、「桜」という意味だそうだ。なるほど、「ペレス・プラード/Pérez Prado」の演奏で有名な曲、「セレッソ・ローサ/Cerezo Rosa」の意味は、「桜のピンク色、cherry Pink」となる。英語タイトルは、「Cherry Pink and Apple Blossom White」で、もう一方の「林檎の花」は、私の実家のある信州松本では、桜の散ったあと、5月上旬ころに、写真のような白い可憐な花をつける。(参照拙ブログ「林檎の花」) 実家の周辺には果樹園が多く、梅、桜、桃、林檎の順に咲く果樹の花の全てを見ることができるのである。

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「マンボ王(マンボ・キング)」とも呼ばれた「ペレス・プラード/Pérez Prado」は、1916年キューバ生まれのバンドリーダー、指揮者、ピアニスト。幼少時からクラシック・ピアノを学び、後にポピュラーに転向して地元のクラブ等でピアノやオルガンを演奏していたという。1940年代キューバの首都ハバナで働いていた頃、当時流行していた「ルンバ」にジャズの要素を取り入れた新しいリズム、「マンボ」を積極的に演奏し始める。しかし、この新しいリズムはキューバ国内では受け入れられず、1948年にメキシコ・シティへ移住。そこで「ペレス・プラード楽団」を結成、一躍人気アーティストとなった。その後、代表曲となる「マンボNo.5」や、「マンボNo.8」を発表すると、「マンボ」は世界的なムーブメントとなった。指揮をしながらステージ上で所狭しと踊り、飛び跳ね、激しく動き回りながら、独特の掛け声で楽団を煽るという彼のスタイルは、マンボの強烈なリズムと共に、当時の若者を熱狂させた。当時の人気バンド、「スマイリー小原とスカイライナーズ」の「スマイリー小原」もその影響を受けたのではないだろうか。(Wikipedia参照)

トランペットの腕の見せ所で、アマチュア・ビッグバンドの定番曲ともなっている、「セレッソ・ローサ」を軽快に演奏する「ペレス・プラード楽団」。

「Perez Prado - Cerezo Rosa」
 
          
 



 
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by knakano0311 | 2014-03-21 10:08 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

早春の里山ツアー(2) ~ブナの原生林で~

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さて、能勢電ケーブルの黒川駅から、この日、今シーズンの営業を開始したケーブルカーで妙見山へと上がる。「能勢の妙見さん」といえば、大阪、北摂に住んでいる少し古い人なら 誰でも知っている山である。大阪、兵庫の県境にあり、標高660m、遠足、ハイキング、元旦参り、花見、BBQなどこの地域の人にはなじみの山である。(参照拙ブログ「Climb halfway to the stars ~ケーブルカーに乗って~」) もう1ヶ月も経てば、全山が桜に包まれ、この地域の桜の名所としても有名なところである。

この日の目当ては、桜ではなく山頂付近に残る「ブナの原生林」の観察である。私も以前から見たいと思っていたが、登っては見たがどこにあるのかわからず、いままで見る機会を得なかった。ケーブルカーからさらにリフトを乗り継いで、山頂まで登る。この日のケーブルカーの開通を待ちかねたのか、寒さも緩んで絶好のハイキング日和となったのか、多くのハイカー達で賑わっている。山頂付近の北西向き斜面、ちょっとわかりにくいが、散策路を外れて、森に入っていくと、そこにはハイカーも滅多にこないという「ブナの原生林」が広がっていた。この時期、もちろん葉は全部落ちてはいたが、それでも息を呑む光景である。

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「イヌシデ(犬四手)」などと一緒に、幹周り2m以上はあろうかと思われる巨木が数十本立ち並んでいるその景色はまさに圧巻。聞くところによると、海抜約600m以上がブナの分布域になるため、北摂地方ではここだけに成立しているようで、大阪・神戸周辺でも、葛城山や六甲山ぐらいでしか見ることができないという。
  
この標高だと、まだまだ寒い日が続いているのであろう。幹の高いところにある空洞(うろ)から漏れ出た水が大きな氷柱(つらら)を作っていた。太古の森の姿を彷彿とさせるような光景である。そして、ここも野鳥の楽園。「ヒレンジャク(緋連雀)」などが群れをなして飛び回っている。そんな渡り鳥が運んできた「ヤドリギ(寄生木)」が、すっかり葉が落ちている枝の先端に緑色の塊を形作っているのがよく分かる。この日の里山ツアー、この「ブナの原生林」を見ることができただけでも大きな収穫であった。

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さて、今宵のボーカル。現代の巫女、或いはシャーマン、さらに私がなぞらえるのは、「千手観音」。そんな巫女的ボーカリストで、屈指のジャズ・ボーカリストといえば、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」であろうか。(参照拙ブログ「Black Beauties  ~孤高の歌姫たち~」など) そんな彼女のゆったりとシャーマン的に歌う歌が聴きたくなった。

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「カサンドラ・ウィルソン」。1955年、アメリカ南部のミシシッピ州ジャクソン生まれの女性ジャズ歌手・シンガーソングライター。1996年度・2008年度のグラミー賞最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞の受賞者でもある。レパートリーは広く、ジャズとブルースのスタンダード・ナンバーから、ポップ、ロックまで歌う。自作曲も多い。ブルージーな声質で、女性としては非常に低い声域を持つ。(参照wikipedia)

1996年にグラミー賞を受賞した彼女の代表作でもあるアルバムが、「ニュー・ムーン・ドーター/New Moon Daughter」。セミヌードを披露したジャケットも話題になったが、構成は、オリジナルが5曲で、ほかに「U2」、「ハンク・ウィリアムス/Hank Williams」、「ニール・ヤング/Neil Young」、さらには、「モンキーズ/The Monkees」のヒット曲まで取り上げるという驚きの選曲でも話題になった。

New Moon Daughter

Cassandra Wilson / Blue Note Records



彼女の歌唱には、かって、ジャズにアフリカ音楽などの要素を取り入れて発展させようとした音楽家集団、「M-Base Collective」に所属していた影響か、アフリカ音楽の雰囲気が随所に立ち上ってくる。そんな曲の一つが、「ニール・ヤング」の「ハーベスト・ムーン/Harvest Moon」。太古の森を照らす月。そんな月の光に照らされて歌う、シャーマン、カサンドラ。そんなイメージが湧いてきます。

「Cassandra Wilson - Harvest Moon」
 
          
 


 
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by knakano0311 | 2014-03-19 10:27 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(2)

早春の里山ツアー(1) ~クヌギ林からツブラジイの森へ~

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本日の里山講座は、里山林の観察ツアー。いつもの遊びの山にほど近い、兵庫県川西市の黒川・妙見山周辺のツアーである。能勢電ケーブルの黒川駅に集合。この地域の里山は、現在も主に炭材を採る活きた里山として使われていて、上の写真のように樹齢の異なるクヌギ林がパッチワーク状に分布している。この里山風景は、朝日新聞社、(財)森林文化協会主催の「にほんの里100選」にも選定されているので、このアングルから撮った写真も含めて、ご存知の方も多いのではないでしょうか。まずは日本一の里山とも言われている、この景観を楽しんでツアーがスタート。この辺も鹿の食害が多いらしく、放置林を見ると、鹿の背丈以下の高さの枝葉がほとんど食べられ、林の奥まで見通すことができる、いわゆる「ディア・ライン」がはっきりわかる。

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国道477号線を越え、妙見口駅方向へ向かう。この地域の風習なのか、畦のいたるところに置かれた「田んぼの土雛」の向こうに見えてきたのは、吉川八幡神社の社域に残る「コジイ/小椎(ツブラジイ/円椎)」の鎮守の森。ブロッコリー状のこんもりとした形から遠くからでもそれとわかる。地区の鎮守として親しまれているこの「八幡さま」は、社伝によれば、平安時代の冶歴年間(1065 ~1069)、今から約950年ほど前に、清和源氏の祖、「源満仲」からみて3代目の「源頼国」の七男「頼仲」が、吉川在住の折に創建されたものと伝えられている。

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社寺林はかっては信仰の対象とされため、比較的自然に近い状態で森が残されてきた。樹齢約400年と推定され、「八幡さま」の境内に生い茂る「ツブラジイ」の林は、豊能町保護樹林第一号に指定された。下から見上げると、巨木の青々とした枝葉が空一面を覆っている。かって大昔、この地方には、このようなシイ林が一面に広がっていたのであろう。そして、この林は、「キツツキ(啄木鳥)」、「コゲラ(小啄木鳥)」などの野鳥の楽園となっているようで、幹の周りにつついたあとの孔がある木も見かけた。北摂地方には、少なくなったとは言え、まだこんな自然に近い多くの森が残されている。大切に残すべき自然であろう。

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さて、「八幡さま」の鎮守の森から、珍しい田んぼの際に残る台場クヌギを見ながら、出発点のケーブル黒川駅へと戻る。途中、田んぼの畦には、「フキノトウ(蕗の薹)」が顔を出し、春の気配を濃厚に感じさせる。

この日、今シーズンの営業を始めたばかりのケーブルに乗って、妙見山へと上がる。早春の山歩きを楽しむ結構な数のお客さん。さてこのあとは、妙見山山頂近くの「ブナ(橅、椈、桕)」の原生林へと向かう。この続きは次回ということで ・・・・。

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今宵は、新譜が待ち遠しいイタリア人ピアニスト、「アレッサンドロ ガラティ/Alessandro Galati」のトリオ。 まもなく春の到来とともに新譜が出るという便りが、先日飛び込んできたばかり。アルバム・タイトルは「Seals」だという。過去のアルバムを4作ほど聴いてきたが、その透明感溢れるタッチと音色は、ミラバッシとはまた違うが、まさしくヨーロッパ・ジャズ。すぐに虜になってしまった。(参照拙ブログ「大掃除」「秋モード、雨モード」「炭焼きの準備を始める」など) 新譜には、スタンダードの「Cherokee」、「Softly As In A Morning Sunrise」、「So In Love」なども収録されているという。さっそく予約をしたが、ひょっとしてYOUTUBEにアップされていないかと、探してみると、なんとこれがありましたね。そして、期待通りのガラティ・サウンド。こいつは春から、なんとやら ・・・・。

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Alessandro Galati Trio / Seals
Alessandro Galati (p)
Gabriele Evangelista (b)
Stefano Tamborrino (ds)


  
  
「SEALS - Alessandro Galati Trio」
 
          
 



 
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by knakano0311 | 2014-03-18 10:01 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(2)