大屋地爵士のJAZZYな生活

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路傍の花、樹々の鳥(46 ) ~ 枯れないススキに ~

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周囲の「セイダカアワダチソウ(背高泡立草)」を見事に抑えて、風にしなやかになびく「ススキ(芒、薄)」、また「オバナ(尾花)」ともいう。かつては、「茅(かや)」と呼ばれ、いわゆる「茅葺(かやぶき)屋根」の材料に用いたり、家畜の餌として利用することが多かった。十五夜の月見には、「ハギ(萩)」とともに「ススキ」を飾るなど、古来から「秋の七草」の一つに数えられているように、日本人には馴染みの草花である。昔は、ちょっとした空き地、河原などには、どこにでも生えていた雑草的な植物であり、そのような、決して華やかとは言えない「ススキ」に、日本人は趣を見出していたである。そんな「ススキ」が外来種雑草の代表である「セイダカアワダチソウ」を抑えて、堂々と風になびく様には、植生的に溜飲が下がる。

私にとっては、「ススキ」といえば、お月見より「船頭小唄」の一節の方が頭に浮かぶ。「♪ おれは河原の枯れすすき/同じお前も枯れすすき/どうせ二人はこの世では/花の咲かない枯れすすき ・・・ ♪」(野口雨情;作詞/中山晋平;作曲)

1957年(昭和32年)、東京映画配給の映画「雨情物語」の主題歌として「森繁久彌」が歌い、人生の哀愁を歌った詩が共感を呼び、大ヒットした。我が家にあった電蓄(電気蓄音機)から、75回転のSPレコードのこの歌が流れていたことを覚えている。

齢(よわい)を重ねたからといって、「枯れる」とは限りません。私の周りにも元気老人(昨今はアクティヴ・シニアなどというらしいが)が、いっぱい。ジャズの世界にも「枯れススキ」などとは程遠い女性ピアニストがいます。「バーバラ・キャロル/Barbara Carroll」。「枯れないススキ」といっていいでしょう。

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1925年生まれというから、現在御年89歳、私の母親とさほど変わらない歳。8歳のころにクラシック・ピアノからスタートし、高校の頃にはもうジャズ・ピアニストを目指したという。20歳を過ぎたころから頭角を現し、有名なジャズ評論家の「レナード・フェザー/Leonard Feather」は、「ビ・バップを演奏した最初の女性ピアニスト」と彼女を評したそうだ。2度目の結婚後は専業主婦としての道を選択したらしく、一旦ジャズとは決別した。ところが1972年、バーバラは、カントリー系ポップスで有名なシンガー、「リタ・クーリッジ/Rita Coolidge」のバック・バンド・ピアニストとして突然カムバックする。そして1976年にはトリオで、1980年にはソロでアルバムをリリースしたが、ほとんど話題にならなかったらしい。その後、ニューヨークの老舗ホテル、「アルゴンキン/the Algonquin Hotel」のオーク・ルームや、有名なジャズクラブ、「バードランド/Birdland」で演奏していたのをヴィーナス・レコードのプロデューサーが気に入って、2006年に日本でのリリースになったそうだ。そのアルバムが2005年、80歳で録音された「センチメンタル・ムード/Sentimental Mood」。

その「アルゴンキン・ホテル」での演奏が、YOUTUBEにアップされています。

「Barbara Carroll at the Algonquin ‐ Old Friends」

          


アルバム、「センチメンタル・ムード」。切れのいいタッチや音色は老いを感じさせない。そのうえに彼女の重ねてきた年輪が醸し出す「円熟」が、ボーカルにも自然に滲み出す。絶妙のサポートは、ベース、名手「ジェイ・レンハート/JayLeonhart」、ドラムスは「ジョー・コクーゾ/Joe Coccuzzo」。

センチメンタル・ムード(紙ジャケット仕様)

バーバラ・キャロル・トリオ / ヴィーナス・レコード



ただ音楽が好き、ジャズが好き ・・・。好きな曲を弾いているだけで満足。様々な欲や自我を超越して、音楽への欲求だけがピュアに伝わってくるスタンダード曲のライブ・アルバムは、「Barbara at Birdland」(2007)。録り直しや失敗の許されないライブですよ! この時、御年82歳。その力強く、若々しい歌心には驚くほかはない。いや、勇気づけられますな。

Barbara at Birdland

Barbara Carroll / Harbinger



YOUTUBEに丸ごとアップアップされています。

「2003 - Barbara Carroll Live At Birdland」

        



 

 
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by knakano0311 | 2014-09-30 10:51 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(45 ) ~ 薫りは金木犀から ~

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ウォーキングをしていると、あの甘い特徴のある薫りがあちこちから漂ってくる。「キンモクセイ(金木犀)」である。ウォーキングの道筋には街路樹をはじめとして、庭先や生垣として、手入れの行き届いた「キンモクセイ」を植えている家が多く、この季節にはこの強い薫りのためか、ほかの花の存在感が薄れてしまっているとさえ感じる。

「キンモクセイ」。中国南部原産で、日本には江戸時代に渡来し、主に庭木として観賞用に植えられている。花冠は白ワインに漬けて、「桂花陳酒」としたり、茶に混ぜて「桂花茶」と呼ばれる花茶にするという。

その薫りがきつすぎるので、我が家では「キンモクセイ」は植えていないが、その代わり、小さな株ではあるが、「ミヤギノハギ(宮城野萩)」と「ヤマホロシ(山保呂之)」(「ツルハナナス(蔓花茄子)」ともいう)が、今が見頃である。

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さて、今宵のピアニストは、ハンガリー出身、澤野工房の看板ピアニストといってもいいでしょう、「ロバート・ラカトシュ/Robert Lakatos」。

澤野工房からいくつものアルバムがリリースされ、私はトリオでのライブを聴きに行ったこともあり、(参照拙ブログ「もしもピアノが弾けたなら(9) ~至福のハンガリアン・ナイト~」)、同郷ハンガリーの歌姫、「ニコレッタ・セーケ/Nikoletta Szoke」の歌伴でもおなじみである。

「ロバート·ラカトシュ」。1975年、ハンガリー・ブダペスト生まれ。父はハンガリーの著名なピアニスト、「ベーラ・サチ・ラカトシュ/Bela Szakcsi Lakatos」。オールラウンドなマルチ・キーボード・プレイヤーとして活躍しているという。実兄、「ベーラ・サチ・ラカトシュ・ジュニア」も、ジャズ・ピアニストとして活躍。

ブダペストの「バルトーク音楽院」でクラシック・ピアノを学び、やがてジャズへと転向した彼は、深い音楽的共感を共有できる音楽的同志とでも言うべき、「ファビアン・ギスラー/Fabian Gisler (b)」、「ドミニク・エグリ/Dominic Egli (ds)」と出会い、トリオを結成する。その後、「国際ジャズ·コンペティション」や「国際ソロ・ピアノ・コンクール」での優勝など国際的にも高い評価を得、2005年澤野工房」より、「SO IN LOVE」で日本デビューした。

そんな彼のソロ・ピアノ・アルバムが、「Marmosets」(2007年録音)。たしか、2008年、西宮の県立芸文センターで開かれた彼のコンサート会場で求めた限定版のアルバムだったと思う。冒頭の「Psalms」を除いて後の10曲はスタンダード。トリオもいいが、11曲に散りばめられたソロでの美音と詩情あふれる流麗なタッチを改めて認識したアルバムである。

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MARMOSETS
ロバート・ラカトシュ ピアノ・ソロ/澤野工房

Robert Lakatos : piano



彼のYOUTUBEもほとんどアップされていません。もちろん、ソロ・アルバム「MARMOSETS」も ・・・。お聴きになりたい方は、澤野工房のアルバム紹介ページでさわりをどうぞ。

上記アルバム収録の欧州におけるジャズの先駆者、「ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt」に捧げた、MJQの楽曲「Django」を、ラカトシュを中心にしたクインテットの演奏で ・・・。ハンガリアン・ムードとういうか、哀愁のジプシー・ムードというか、民族色あふれる演奏になっている。出典は不明。

「Django - Gábor Bolla, Robert Lakatos, Heiri Känzig, Jojo Mayer & Lajos Sarközi」

          


日本デビューアルバムから、「Palm Song」を。

 

SO IN LOVE

ロバート・ラカトシュ・トリオ / 澤野工房



「Palm Song - Robert Lakatos Trio」

          

ソロ・アルバム冒頭の「Psalms」、「詩篇」と名付けられた曲は、ラカトシュの実兄、「ベーラ・サチ・ラカトシュ・ジュニア」のオリジナルで、彼は同名のタイトルのアルバムを出している。この繊細で美しい曲の「ロバート・ラカトシュ」自身による演奏がアップされていないのは残念であるが、、「ベーラ・サチ・ラカトシュ・ジュニア」の演奏を前述の拙ブログから再録しておきましょう。「路傍の花、樹々の鳥 (27) ~庭の片隅の紅葉~」

「Szakcsi Jr Trio ‐ Psalms」

          
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by knakano0311 | 2014-09-29 17:47 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

空見上げれば ・・・

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空見上げれば、一面の「鰯(いわし)雲」、いや「鱗(うろこ)雲」かな。「いわし雲」も「うろこ雲」も同じ「巻積雲(けんせきうん)」。その違いは見た目だけだそうだ。細長い雲が集まっていて、全体的な見た目の印象が「イワシの群れ」なら「いわし雲」。丸っこい雲が集まっていて、全体的な見た目の印象が「魚のうろこ」なら「うろこ雲」だそうだ。わかったようなわからないような ・・・。まっ、早い話がそう思ったもの勝ち、見た人が感じた方の雲でいいようだ。さすれば、これは「うろこ雲」としておこうか。

この「巻積雲」、日本では、台風や移動性低気圧が多く近づくため、特に秋に多く見られ、秋の象徴的な雲だとされている。「鰯雲」なんていう秀逸な日本映画もありましたね。

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さて、今宵の「タンスの肥やし」から引っ張り出してきたのは、「パオロ・ディ・サバティーノ・トリオ/Paolo Di Sabatino Trio」。アルバムは、「ATELIER OF MELODY」(2008)。

リーダーの「パオロ·ディ·サバティーノ」は、1970年イタリアのテラモ生まれというから、ちょうど油ののりきったさかりの頃か。 彼は幼い頃から、ピアノの勉強を父親の指導の下受け、1990年、20歳で地元の音楽院を最高の成績で卒業し、ジャズ・ピアニストとしての道を歩みだした。その後数々のコラボ、世界ツアーへの参加などキャリアを重ね、いまに至っている。2008年から、「澤野工房」よりアルバムをリリースして以来、日本でも着実にファンが増えているという。。

収録曲の半分ほどがスタンダード、残りがオリジナル。どちらかというと、ラテン気質全開で、かなり饒舌に、押してくる感じの技巧派ピアニストというイメージであるが、イタリア的哀愁はちゃんと込められている。そんなところが、抒情性を重んじる澤野のコンセプトにも矛盾せず、新風も吹き込めるという計算もあったのではないでしょうか。これは、掘り出し物か ・・・。サポートは、「マルコ・シニスカルコ/Marco Siniscalco (b)」、同姓のことから、パオロとは兄弟関係ではないかと思われる、「グラウコ・ディ・サバティーノ/Glauco Di Sabatino (ds)」。

ATELIER OF MELODY

パオロ・ディ・サバティーノ・トリオ / 澤野工房



「才気煥発」とはこんな人の事を言うのでしょう。「Paolo Di Sabatino」のアレンジが冴える「イパネマの娘」。

「Paulo Di Sabatino - The Girl from Ipanema」

          

リリカルな「Song 12」は、ベースの「Marco Siniscalco」のオリジナル。

「Song 12 - Paolo Di Sabatino TRIO」
 
          
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by knakano0311 | 2014-09-27 09:50 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

ちょっとグロですが ・・・

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山で作業していると、今までは見たこともなかったような、いろいろな生き物に出会う。「カシナガ」捕獲用のシートを剥いだら出てきたのが、体長10cmは優に超えている「ナメクジ(蛞蝓)」。(注:再び見つけたので、写真を入れ替えました) こんな大きなナメクジは初めて見ました。NETで調べてみると、一番近そうなのが、右の写真で、日本最大のナメクジ、「ヤマナメクジ」というのだそうだ。日本各地の森林に生息しているそうです。また、「ナメクジ」は、陸に生息する巻貝のうち、殻が退化しているものの総称だそうだ。そんなことも初めて知りました。

こんな「ことわざ」があります。「ナメクジに塩」。不得手なものを前にして、すっかり元気をなくしてしまうという意味で使われることわざですが、その「グロさ」に、ピントを確認せずに撮ったつもりで早々にその場を離れた私のことを言っているみたいですね。

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こちらは、体長3cmほどの「ヤモリ」の可愛らしい赤ちゃん。これは全くOKです。日本全国に分布する、「ニホンヤモリ(日本守宮)」でしょうか。通常は森林には生息しないと言われるが、公園のワークショップに彷徨い出てきたもの。餌となる昆虫やクモも多いので、ここにも生息しているのでしょう。今の住宅に引っ越してきた20年ほど前は、我が家や近所の家の外壁に多く見かけたものだが、最近は餌となる虫が減ったためか、めっきり見なくなってしまった。

この山で遊ばせてもらっているが、植物といい、生物といい、この地の歴史といい、興味が尽きることはないのである。この冬の「炭焼き」の計画について初めて話し合った日 ・・・。

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さて、今宵のピアニスト、私もそうでしたが、多分殆どなじみのない名前というより、知名度は皆無だと思います。「ロベルト・プレガディオ/Roberto Pregadio」。ジャズ・ピアニストというよりも、「エンニオ・モリコーネ/Ennio Morricone」などと並んで、1960年代から活動を続けるイタリア映画音楽界ではその名を知られた巨匠だという。彼が1974年にマイナーな「ライブラリー音源」(主にプロユースの音源で、TVやラジオなどのプログラムで使用される音楽。基本的にこれらの音楽は市販されない)に秘かに残したピアノトリオ作品を、「フ゜ロタ゛クション・テ゛シネ」が苦労して何とか今回、復刻化、CD化したアルバムが、「アッレ・タスティエレ/Alle Tastiere (直訳;キーボードで)」。そんな背景もあって、そのオリジナル盤は恐ろしくレアな上、特に「ジャズ」と言う切り口では、全くのノーマークだったという。

「ロベルト・プレガディオ/Roberto Pregadio」。1928年ローマ生まれ。ナポリ音楽院でピアノを学んだ後、ミュージカル・オーケストラのピアニストを経て、60年代後半、映画音楽を作曲するようになり、徐々に認められていったという。しかし、どちらかというとマイナーな映画で、私の知っている映画はほとんどなかった。81歳、ローマで2010年に死亡した。

さて、アルバム、編成は、ロベルトを中心とするピアノ・トリオによる演奏で、ワルツやバラッド、ビートの効いたナンバーなど、「ライブラリー音源」なるがゆえに、多彩なスタイルで楽しませてくれるが、美しくも儚い旋律、そして、ややクラシカルなプレイ・スタイルながら、繊細さとエレガンスが絶妙に配合されていて、これは、ヨーロッパ・ジャズ、イタリア的なスタイルそのものといっていい。数年前、半信半疑で薦められるまま試聴して、そのクオリティは驚いた。いずれの曲も2~3分の小品ながら、 「ライブラリー音源」という言葉で想像されるようなクオリティの演奏でないことは、オープニング曲「Wild Girl」を聴けばすぐ明らかになる。美メロ、泣きメロ満載の異色のアルバム。

アッレ・タスティエレ

ロベルト・プレガディオ / フ゜ロタ゛クション・テ゛シネ



アルバムのラストを飾る「シュヴィーニャ」は、粋なブラジリアンのリズムが愛らしいボッサ・ジャズの小品。

「Roberto Pregadio - Chuvinha」

          
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by knakano0311 | 2014-09-26 13:22 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

この日一番の笑顔で

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この日一番の笑顔である。この日は私が所属するボランティア・グループが、月に一回開催している木工教室。我々の活動の主体である森の手入れにより、間伐材が大量にでる。そこで、我々だけが楽しんでいるだけではもったいないので、公園にやってくる子供たちにも楽しんでもらおうと始めたイベントで、もう2年半近く続いている。この日は、自由に動物などを作ってもらう、いつもの木工教室と「手作りピザ」というメニュー。天気がよく、飛び石連休ということもあって、多くの家族連れがやってきた。ピザの材料が予定数をオーバーし、受付をお断りせなばならなくなったくらい。そこでこの日一番の笑顔である。お母さんと娘さん二人でピザ生地を延ばしているところ。このあと、無農薬野菜などをトッピングして、手作りのピザ窯で美味しいピザが ・・・。

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そして、お父さん方は木工で実力を発揮。のこぎり、ドリル、錐などで子供さんの作品の加工を担当してもらう。この日もたくさんの作品ができました。そしてこの写真、この日一番の力作である。このイベント、楽しみにしているリピーターもだんだん増え、主催している我々爺さんたちも張り合いがでるというもの。さて、来月はどんな笑顔や力作に会えるだろうか。

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さて、再び「タンスの肥やし」となっていたジャズ・ピアニストの再発見に戻ります。今宵は、そのスイングが小気味よい「レイ・ケネディ・トリオ/Ray Kennedy Trio」。この方もあまり馴染みがないかもしれません。ギター&ボーカルの伊達男、「ジョン・ピザレリ/John Pizzarelli」のトリオでピアノを担当していたのが、「レイ・ケネディ」。ピザレリのトリオは、ギター、ベース、ピアノという、ドラムレスの変則トリオ。その中で抜群のスイング感、リズム感を出していた。その「レイ・ケネディ」が、ノーマル編成の自分のトリオでだしたアルバムが、「ソフト・ウインズ/Soft Winds」(2007)。スタンダード中心で、そのスイング感に注目したアルバムだった。

ソフト・ウインズ

レイ・ケネディ / カメラータ東京



しかしその後、なぜか立て続けにドラムやストリングスなども加え、「ジャズ・イン・クラシック」のアルバムをリリース、私には急速に輝きを失った感じを覚えた。多分レコード会社の企画に振り回されたんでしょうか。

モーツァルト・イン・ジャズ

レイ・ケネディ・トリオ / カメラータ東京



上のアルバムからのYOUTUBEへのアップがありませんでしたので、アルバム「癒しジャズ-ショパン」から。 スロー・ボッサのアレンジが心地よいことは間違いないのですが ・・・。

癒しジャズ~ショパン

トム・ケネディ(b) / カメラータ東京



「Chopin Prelude Op.28 No.4 - Ray Kennedy Trio」
 
          
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by knakano0311 | 2014-09-25 13:37 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(2)

虫、虫、虫 ・・・

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今年5月、ナラ枯れ対策として、被害木の「コナラ(小楢)」に巻いてあった粘着シート(アース製薬「カシナガホイホイ」)を、この日剥いだら、体長薬2~3mm、500匹くらいの「カシノナガキクイムシ」の幼虫が付着していた。羽化して孔から出てくる前に、シートで捕獲して、飛散を防ぎ、あらたな被害の拡散を防ごうという試みである。今回ばかりは、とても「虫めづる爺い」とはいかないが、さりとて虫の責任ではない。里山を放置林にしてきた人間の責任である。

遊びの山での検証作業開始の初日、対策を施した時期が遅かったのか 適切な方法ではなかったのかはわからないが、捕獲が確認できない被害木もあった。今回施した対策の効果がどうだったか、全体的な結果の評価は、すべての調査と検証が終わるまで何とも言えない。しばらくは、対策の検証評価の作業が続き、そして、ここ数年は虫との戦いが続くことだけは確実である。(参照拙ブログ「熱中症も怖いですが ・・・」「続・秋が少し見えた ~ カシナガの活動も始まる ~」

「ジャヒンサ(ジャシンタ)/Jacintha」、連続三日目の今宵のアルバムは、「ラッシュ・ライフ/Lush Life」。これもやはり前回同様、SACD/CDハイブリッド仕様。


Lush Life

JacinthaGroove Note



過ぎ去った夏を偲んで ・・・、「サマー・タイム」を。

「Jacintha - Summertime」
 
          

もうすぐ9月も終わり ・・・、ますます深まる秋に寄せて、「セプテンバー・ソング」。

「SEPTEMBER SONG - JACINTHA」
 
          
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by knakano0311 | 2014-09-24 14:44 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(44) ~ 秋の花が ~

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コスモス(秋桜)、彼岸花(曼珠沙華)、千日紅 ・・・。ウォーキングの道筋に咲いている花々である。あまり汗も噴き出さなくなってきて、日差しもほどよく和らぎ、歩いていても至極快適である。近くの小学校では、運動会の練習に余念がない。もうそんな季節なんだ。親父の位牌の前に、ビールと饅頭を供えた。

さて、秋の宵の定番女性ボーカルは、前回に続いて「ジャヒンサ(ジャシンタ)/Jacintha」。月並みですが、「枯葉/Autumn Leaves」はいかがでしょうか。収録されているアルバムは、「Autumn Leaves~The Songs Of Johnny Mercer」。これもやはり前回同様、「Fim [1st Impression]レーベル」であり、SACD/CDハイブリッド仕様。その録音の質の良さは、彼女の歌唱力を際立たせ、女性ボーカルファンは至福の癒しの時間を過ごせるだろう。(注;下記アルバムはレーベルが違うので、SACD/CDハイブリッド仕様かどうかわかりません。)

Autumn Leaves: The Songs of Johnny Mercer
Jacintha / Groove Note


至福の「枯葉/Autumn Leaves」を ・・・。名盤「Somethin' Else」を意識したようなアレンジも興味深い。

「Jacintha - Autumn Leaves」

          

さて、ここでちょっと薀蓄。もともと「枯葉」は、1945年に「ジョゼフ・コズマ/Joseph Kosma」が作曲し、後に「ジャック・プレヴェール/Jacques Prévert」が詞を付けたシャンソンの名曲。それをジャズのスタンダードにしたのは、かの「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」である。その辺の事情を拙ブログ、「私の秋も深まっていく」「もしもピアノが弾けたなら(18) ~パリ・もう一つのJAZZ史の街~」から、抜粋、再録をしておきましょうか。

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「枯葉」は、1946年に製作された「天井桟敷の人々」(1944)で知られる「マルセル・カルネ/Marcel Carné」監督の映画、「夜の門/Les Portes de la Nuit」で挿入歌として、「イヴ・モンタン/Yves Montandによって劇中で歌われたのが最初であったが、ヒットしなかった。しかし、これに続いて当時人気があった知性派の女性シャンソン歌手「ジュリエット・グレコ/Juliette Gréco」が歌ったことで「枯葉」は世に認知されるようになり、1940年代末から1950年代にかけ広まって、シャンソン界のスタンダード曲となったという。

「カフェ・フロール/Cafe le Flore」や「ドゥ・マゴ/Aux Deux Magots」などといった「サン・ジェルマン・デ・プレ/Saint Germain des Prés」のカフェに集まる文化人たちのアイドルだった美貌のシャンソン歌手、「ジュリエット・グレコ」と恋におちたのが、1949年、当時パリに滞在していたジャズの帝王「マイルス・デイヴィス」。

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帝王と女神の恋はたった2週間の短い間だったという。ふたりは、手を取り合って、セーヌ河畔や「サンジェル・マン・デ・プレ」を散歩し、カフェで、サルトルやボーヴォワールらとも語り合ったという。(写真は、サンジェルマン大通り(Boulevard Saint-Germain)」のカフェ、「ドゥ・マゴ」) そしてグレコの紹介で「ルイ・マル」監督に会ったマイルスは、後にあの「死刑台のエレベーター」の音楽を担当することになる。

そしてのちに、マイルスは、アルバム「Somethin' Else」で、あのジャズでもスタンダードとなる名演奏「Autumn Leaves」を吹き込む。きっとマイルスはグレコのことを脳裏に描きながら演奏したに違いない。「枯葉」をJAZZの世界で一挙に有名にし、その後のスタンダードしたアルバムが「キャノンボール・アダレイ/"Cannonball" Adderley」の「Somethin’ Else」。当時マイルスが他のレコード会社と契約中だったので「キャノンボール・アダレイ」名義でリリースしたという。(Wikipediaなどより)

パリには、アメリカとは違う「もう一つのJAZZ史」があるのだ ・・・。

Somethin' Else

Cannonball Adderley / Blue Note



その「ジュリエット・グレコ」、御年87歳。あす24日から3年ぶり22回目の日本公演に臨むという。「凄い!」の一言に尽きますね。グレコの「枯葉(原題;Les Feuilles Mortes 直訳;死んだ葉っぱ)」も聴いてみましょうか。

「Juliette Greco-Les feuilles mortes」
 
          
 

 


 
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by knakano0311 | 2014-09-23 16:55 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

子を守る母は強し   ~虫めづる爺いと婆の昆虫記~

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我が家の庭先の茂みにずっと住んでいる「バッタ(飛蝗)」がいる。最初に気がついたのは妻で、7月の下旬のころであった。そのときは、多分孵化したばかりの白い幼虫で、多分「カマドコウロギ(竈蟋蟀)」ではないかと考えていた。(参照拙ブログ「Comin' Home Baby」) なかなか可愛らしく、すっかり妻のお気に入りとなってしまったようだ。その後、しばらく見かけなかったが、その幼虫がバッタであり、大きくなって同じ茂みに居着いているのに気が着いたのは、8月の末頃であった。

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外形もだいぶバッタらしくなってきていたが、健気にも、じっと枝にしがみついていて、飛ぶ気配も、跳ねる気配もない。ほとんど一日中動かずにいるところから、飛べないバッタ、「フキバッタ(蕗飛蝗)」の一種ではないかと、推定もした。(参照拙ブログ「飛べないバッタ ~虫めづる爺いの昆虫記~」) さてそうなると、我々夫婦は気になってしょうがない。この1ヶ月ちかく、一日何回となく、このバッタくんが、ちゃんといるか、別のところへ移動してはいないかを、チェックするようになってしまった。居心地がいいのか、天敵がいないのか、ずっと同じ茂みに居てくれているのである。最初は緑に近い保護色であったが、だんだん成長してくるにつれ、体長も倍ほどになり、色や模様もバッタらしくはっきりしてきた。(写真;冒頭)よく見ると翅が長いので、これは、「フキバッタ(蕗飛蝗)」ではないようである。肢もすっかり逞しくなっている。それでも、飛ばないし跳ねもしないのである。それでは、「一体君は誰~れ?」というのが、我々夫婦の目下の懸案である。

今朝などは、「ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)」が近づいてきたり、天敵「カマキリ(螳螂、蟷螂)」がバッタくんを狙って近づいてきていた。妻は棒で必死にカマキリを撃退している。こうなってくると、もうすっかり「わが子扱い」である。子を守る母は強し、ひさしぶりの「いもたこなんきん」でした。それにしてもこのバッタくんの種類は??

追記)この記事をアップした翌日、大きくなったバッタくんは、パートナーを求めてか、我が家の茂みから巣立ったようだ。妻、ちょっとがっかり。飛んで巣立ったのか、跳ねたのか、それに種類も最後まで分からずじまい。


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さて、今宵のボーカル、以前に何回もこのブログでも取り上げている「ジャヒンサ(ジャシンタ)/Jacintha」。久々の登場である。バッタ君への妻の入れ込み様を見たからというわけではないが、曲は「ダニー・ボーイ/Danny Boy」。

「ジャシンサ」。本名「Jacintha Abisheganaden」、1957年マレーシア生まれ。ピアノを弾き語る中国人の母と、クラシック・ギタリストでスリランカ人の父を持ち、シンガポールで活躍しているJAZZボーカリスト、女優。10代の頃にピアノとボーカルを学び、シンガポール国立大学を卒業した後、芝居と音楽の世界に入ったという。彼女の初めてのジャズ・アルバムは、1998年リリースの「Here's To Ben – A Vocal Tribute To Ben Webster」であるが、その後も、「Autumn Leaves – The Songs of Johnny Mercer」(1999)、「Lush Life」(2002)、「Jacintha Is Her Name」(2003)、「Girl From Bossa Nova」(2004)、「Jacintha Goes To Hollywood」(2007)とコンスタントにアルバムを出していたが、最近はその消息を聞かないがどうしたんでしょう。

かって、このブログで、「アジアの癒し姫たち」と評したことがある「ジャシンサ」。日本ではあまり知られてはいない女性歌手であるが、私との出会いは、東京への出張の折、何気なく入ったCDショップで試聴したアルバムに聴き惚れてしまって以来である。SACD/CDハイブリッド仕様の録音の質の良さは、普通のCDデッキで聞いても特筆に値する。

Here's to Ben

Jacintha / Fim [1st Impression]



「Jacintha - Danny Boy」

          
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by knakano0311 | 2014-09-22 23:08 | いもたこなんきん | Trackback | Comments(0)

薊の花は ・・・

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遊びの山で「アザミ(薊)」が咲きだした。「山には山の愁いあり 海には海の悲しみや ・・・・」なんて、シニアには懐かしい歌もありましたね。この歌、故郷、信州の霧ヶ峰高原で作詞されたということで、そこには「あざみの歌発祥の地」として、その歌碑が建っていたように思います。

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ところで、その棘(とげ)によって宿敵イングランドから国土を守ったとされることから、「アザミ」はスコットランドでは「国花」とされ、紋章にもなっている花である。夜の闇にまぎれてスコットランドを攻撃しようと裸足で身を潜めていたイングランドの兵たちが、アザミの棘を踏み、その痛さに思わず声をあげたことによって、スコットランドの人々が敵襲を察知したという言い伝えによるらしい。(参照拙ブログ「路傍の花、樹々の鳥 (25) ~スコットランドの国花~」より一部再録)

このところ、ずっとニュースで伝えられていたように、「UK(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland = グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)」からの独立の可否をめぐって住民投票が行われ、その結果、「独立反対派」が多数を占め、UKからの離脱はしないという結果になった。

日本では、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドをひとくくりにして「イギリス」としてしまいがちだが、元来はそれぞれが別の国であり、今でも国によっては、言語、通貨、教科書などを別にしている。だから、「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」というのが、イギリスの正式な国家名である。イングランドにとっては、他3カ国の動向というのは極めてセンシティブな問題であり、ロンドン・オリンピックの開会式にもそんな連合国への気配りが見え隠れしていたことを覚えている。

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私には、20数年来の友人である「スコティッシュ=スコットランド人」がいる。「イングリッシュと呼ばないでくれ、スコティッシュか、せめてブリティッシュと ・・」と言い、スコットランドの歴史を熱く語ってくれた彼は、間違いなくそのハートは独立賛成である。しかし、長いビジネスマンのキャリアからすれば、独立した後にスコットランドが直面する安全保障・経済・政治的な難しい課題は、分かりすぎるほどわかっているはず。果たして、彼はどちらに投票したのであろうか? そしていま、この結果に満足しているのだろうか?

スコットランドは、一度訪れたことがあるが、「ロッホ/Loch(スコットランド語でLake、湖のこと)」に囲まれた地方にある彼のセカンド・ハウス、点在する名だたるスコッチの蒸留所巡り、落ち着いた古都エディンバラの街並みと城、築400年という彼が住む石造りのメゾン、キルト姿の彼を思い出しながら、ニュースを見ていた。

さて、スコットランド民謡を現代風にアレンジし、初期の頃の「ビートルズ/The Beatles」をフューチャーして、一躍有名になった歌がある。1962年にリリースされた「トニー・シェリダン/Tony Sheridan」の「マイ・ボニー/My Bonnie」である。

「THE BEATLES & TONY SHERIDAN - My Bonnie」

          
 


 
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by knakano0311 | 2014-09-20 09:40 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

北欧美女シンガー図鑑(その13) ~ その少女のような軽みは ・・・ ~

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このところずっと「タンスの肥やし?」的になっていたピアニストを引っ張り出してきては、紹介するという記事を続けてきた。ここまで続けると、さすがにわたしもちょっと目先や気分を変えたくなってきたというのが本音である。ひさびさの「北欧美女シンガー」と参りましょうか。ノルウェイを代表するというジャズ・ヴォーカリスト、「ヒルデ・ヘフテ/Hilde Hefte」。

『静かな響きのワルツとボサノヴァ、遠い記憶を呼び起こすやさしい歌声。ノルウェイから届けられた淡い短編小説のような音楽』というキャッチに惹かれて ・・・。

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1956年生まれというから、もう相当なベテラン。 学生時代には、ピアノ、そしてギター、アルト・サックス、クラリネットをマスター、さらに作詞・作曲・編曲までもこなすという才女、「ヒルデ・ヘフテ」。その活動範囲は、演奏家、音楽家としてだけでなく、女優、音楽教師などにも及ぶという。80年代半ばから舞台や映画の作曲家、シンガー、俳優として数多いキャリアを積み、1991年には、初ソロ・アルバムで「チェット・ベイカー/Chet Baker」をオマージュした「'Round Chet's Midnight』を発表、評価を得たという。

その後、2001年には「ビル・エヴァンス/Bill Evans」のナンバーで自己の世界観を作り上げたと今なお評価の高い「Playsong – The music of Bill Evans」を発表。その後もノルウェー語でボサノヴァ取り組んだ「Hildes bossaHefte」を2003年にリリースし、北欧ジャズ・シーンを代表する存在として現在に至っている。

アルバムは、「Memory Suite」。外からは分からなかったが、過去5作の中から選曲したコンピ・アルバムである。全17曲のうち、「Waltz For Debby」を含むエヴァンスの曲が5曲、「ホベルト・メネスカル/Roberto Menescal」の「Telephone Song」などのボッサが4曲が中心を占め、そのほかスタンダードや「ポール・サイモン/Paul Simon 」などのPOPSカバーなどが収録されている。

いや、結構なお年なのに、その声はまるで少女のよう。澄みきった透明感と気品とその上品な軽みには癒されてしまう。

Memory Suite 【Loppi・HMV限定盤】

Hilde Hefte /



オリジナルのエヴァンスへのオマージュ・アルバム、「Playsong - the music of Bill Evans」から、「My Bells」。

Playsong-the Music of Bill Evans

Hilde Hefte / CD Baby




「My Bells - Hilde Hefte」

 
          

全編ノルウェイ語でのオリジナルのボッサ・アルバム「Hildes Bossahefte」から2曲。

Hildes Bossahefte

Hilde Hefte / CD Baby



「Gutten og Ballen- Hilde Hefte」

          
 
「Gostoso - Hilde Hefte」

          
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by knakano0311 | 2014-09-19 10:03 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)