大屋地爵士のJAZZYな生活

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路傍の花、樹々の鳥(116)  ~ 蔓も良し、棘もまた良し ~

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大輪の「クレマチス」は豪華である。「クレマチス」の仲間は、北半球に広く分布しているが、花が大きく、鉢植えや垣根や壁面を飾る観賞用の蔓(つる)植物として人気があり、「蔓性植物の女王」と呼ばれているという。

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こちらはお向かいの家の「モッコウバラ(木香茨、木香薔薇)」。中国原産の「バラ(薔薇)」であるが、普通の薔薇と違って棘がない。お向かいの奥さんは大変薔薇好きで、多くの種類の薔薇を丹精込めて育てている。手入れが大変と言って、棘による傷だらけの手を見せてくれた。蔓もまた良し、棘もまた良し。そろそろ伊丹の「荒牧バラ園」も見頃か ・・・。

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さて今宵の曲、「モッコウバラ」にちなんで、ズバリ、「ローズ(The Rose)」。「ジャニス・ジョプリン/Janis Joplin」の生涯をモチーフにしたといわれる、「ベット・ミドラー/Bette Midler」主演の映画。「ローズ(原題:The Rose)」(1979年11月公開)の主題歌である。「ローズ」という一人のロック歌手の破天荒な生き様を描いた作品で、なんともいえない孤独感が漂い、胸が張り裂けるようなストーリーである。

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劇中、ミドラー扮する「ローズ」が歌うテーマ曲「ローズ」は未だに数多くの歌手のカバーが絶えない名曲であるし、全身全霊をこめて歌う「男が女を愛すとき」も圧巻である。サントラCDはこの歌を聴くだけで十分価値がある。

作詞・作曲は、カリフォルニア州出身の女性ソングライター、「アマンダ・マクブルーム/Amanda McBroom」。ミドラーは、本作で、その年の「グラミー賞最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス部門」を受賞し、作者のマクブルームは、この曲で「ゴールデングローブ賞 主題歌賞を受賞した。

【 The Rose 】   by Amanda McBroom

「♪ Some say love it is a river     愛は河のようだという人がいる
   That drowns the tender reed   柔らかい葦さえも飲み込んでしまう河だと
   Some say love it is a razor     愛は鋭いカミソリの刃のようだという人がいる
   That leaves your soul to bleed   魂を傷つけ血を流す刃だと

   Some say love it is a hunger    愛は飢えのようだという人がいる
   And endless aching need      永遠に満たされることのない欲求だと
   I say love it is a flower        私は愛とは花だと思う
   And you its only seed         あなたはそのたった一つの種なのです

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   When the night has been too lonely  とてもひとりきりの夜が長いと感じたとき
   And the road has been too long     そして、行く道があまりにも長すぎると感じたとき
   And you think that love is only      そして愛は運や力を持った人だけしか
   For the lucky and the strong        訪れないと感じたとき

   Just remember in the winter        思い出して欲しい
   Far beneath the bitter snows        凍てつく冬の深い雪の下には
   Lies the seed that with the sun's love  太陽の愛を待つ種が横たわっていることを
   In the spring becomes the rose    やがて訪れる春に薔薇の花を咲かせるために ♪」


The Rose: The Original Soundtrack Recording

BETTE MIDLER / Atlantic / Wea



ローズ [DVD]

20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン



「Bette Midler - The Rose」

          
 
「愛したい、愛されたい」と剥きだしの心でぶつかっていく主人公「ローズ」の圧巻の歌唱は、「パーシー・スレッジ/Percy Sledge」のヒット曲、「男が女を愛するとき/When A Man Loves A Woman」。サントラから。

「Bette Midler - When A Man Loves A Woman from The Rose」

          




 
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by knakano0311 | 2016-05-07 11:47 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

大きな手毬も小さな手毬も

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我が家の庭に咲く「オオデマリ(大手毬)」、「コデマリ(小手毬)」。毎年ほぼ同じ時期に咲き、楽しませてくれる。そして、亡き母が趣味で作った「松本手毬」。松本の民芸を代表する「松本手毬」は、江戸中期ごろ松本藩の士族の子女を中心に身近な玩具として手作りされたのが始まりで、その後藩士の家庭に限らず、一般の家庭にも普及し、正月には母や祖母から子供・孫へと玩具として与えられてきたようである。「母の日」も近づいた今日、ちょっと偲んでみた。実家の氏神様、来年の5月5日は諏訪大社に1年遅れての御柱祭り、今年は舟形の山車を曳くお船祭りが行われる。

「ジョン・レノン/John Lennon」の曲に「マザー/Mother」という曲がある。1970年に、「ビートルズ/The Beatles」解散後、初のソロ・アルバム発表された曲。幼い頃、父は失踪、母は同棲してたためにおばさんに育てられたという体験を持つジョンの深い心の傷が、最後の「お母さん、いかないで!、お父さん、戻ってきて!」という悲痛な叫びに現れているという。

【 Mother 】

「♪ Mother, you had me               お母さん 僕はあなたのものだったけど
        but I never had you          あなたは僕のものじゃなかった
   I wanted you,                    僕はあなたを求めたけれど
        you didn't want me           あなたはぼくを求めなかった
   So I, I just got to tell you           だから、だから今こそ言うよ
   Goodbye, goodbye                お母さん さようなら

   Father, you left me               お父さん あなたは僕を捨てたけれど
         but I never left you         僕はあなたを捨てなかった
   I needed you,                   僕はあなたを必要としたけれど
         you didn't need me         あなたは僕を必要としなかった
   So I, I just got to tell you          だから、だから今こそ言うよ
   Goodbye, goodbye                お父さん さようなら

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   Mama, don't go                  お母さん、いかないで!、
   Daddy, come home               お父さん、戻ってきて!  
      繰り返し                                      ♪ 」

PLASTIC ONO BAND

JOHN LENNON / Capitol



イマジン

ジョン・レノン / EMIミュージック・ジャパン



母の日には、かなり重い曲ですが ・・・。

「John Lennon - Mother」

          
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by knakano0311 | 2016-05-06 14:24 | ふるさとは遠くにありて・・・ | Trackback | Comments(0)

筍が旬です

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バス通りを挟んだ向かいの小山は、「愛宕山(あたごやま、あたごさん)」という。地図にものっていないような小さな山であるが、山頂には、「愛宕神社」と書かれた小さなお社が祀ってある。日本全国で「愛宕」を社名につける神社は、43都道府県に約1000社あるという。地元の自治会では、8月に「愛宕山火祭り」を行っているようだが、これは京都市の愛宕山山頂に鎮座する「愛宕神社」から発祥した、火防の神に対する神道の信仰、「愛宕信仰(あたごしんこう)」が伝播したものであろう。

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あまり行ったことはないのであるが、たまには趣向を変えて、「愛宕山」まで登ろうということになった。大した山ではないので登り口から15分もあれば登れる。その登り口の脇には、竹林があり、なにやら人の声がする。どうやら、筍を掘っているようだ。よく見ると、結構地面から顔をのぞかせてる。筍といえば、今が旬。店先には、「朝採れたけのこ」が並んでいる。かって長岡天神にある京懐石の老舗、「錦水亭」で筍料理を堪能したことを思い出した。

端午の節句である。日の丸は上がっていなくても、多くの家で、「鯉のぼり」が勢いよく風になびいていた。さて、今宵は筍ご飯でも所望してみようか ・・・。

さて、今日の曲はがらっと趣向を変えてみました。「今井美樹」。彼女のアルバムに「I Love A Piano」というちょっと小粋なアルバムがある。「小曽根真」、「武部聡志」、「大野雄二」など7人の日本を代表するピアニストとの共演である。「今井美樹」の透明感のあるピュアな声が、ピアノとよくマッチして新たな彼女の魅力を引き出している。

「PRIDE with 塩谷哲」など、どれも好きであるが、その中に、「武部聡志」とコラボした「春の日 with 武部聡志」というバージョンがある。春の爽やかな風の中で聴いてみるのもいい。 

【 春の日 】    作詞:今井美樹 作曲:MAYUMI

「♪ 風に揺れている 花びらが泣いているの
   まるでハラハラと 涙こぼれてるみたい
   春風に乗って ここから離れていった
   あなた見送った 私みたいだった

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   あなたがいつでも 幸せでいるようにと
   離れてもいつも そっと祈ってるわ

   離れてもずっと 想っているわ     ♪」

I Love A Piano

今井美樹 / EMIミュージック・ジャパン



YOUTUBEにPVがアップされていたので、短いですが ・・・。

「春の日 - 今井美樹」

          

 


 


 
 
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by knakano0311 | 2016-05-05 23:48 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(2)

これからも、ゆっくりした曲がり角や、だらだら坂を通っていく

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私の住んでいる団地は、昭和40年代に大阪近郊の丘陵地に開発された典型的な大規模住宅団地。従って坂が多い。また碁盤の目のような画一的な区割りを避けるため、ところどころ道路も湾曲するカーブをもうけてある。そんなゆっくりした曲がり角やだらだら坂、階段がお気に入りのウォーキング・コースとなっている。移り住んで20数年、故郷よりも、以前住んでいた大阪市内よりも長くなり、ここが終の棲家で終われたらいいが ・・・。

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アップ・ダウンの多い坂道、階段、ゆるやかな曲がり角。まだまだこれからの長い(?)人生で、いくつも通り過ぎていかなければならない。楽しめればいいが ・・・。

さて、今宵の一曲は、「星への階(きざはし)/Stairway to the stars」。有名なスタンダードです。1935年、「ポール・ホワイトマン楽団/Paul Whiteman Orchestra」の「パーク・アベニュー・ファンタジー/Park Avenue Fantasy」が原曲らしい。このメロディの一部に「ミッチェル・パリッシュ/Mitchell Parish」が歌詞を付け、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」が歌ったところヒットしたという。じじばば、二人の歌とするにはちょっと甘すぎるか ・・・。

【 Stairway to the stars 】

「♪ Let's build a stairway to the stars     二人で星への階段を架けよう
   And climb that stairway to the stars   そして一緒に星まで登っていこう
   With love beside us                ふたりの愛とともに
   To fill the night with a song          この夜を歌で満たそう

   We'll hear the sound of violins        バイオリンが聞こえてきたら
   Out yonder where the blue begins     青空が始まるあの彼方まで    
   The moon will guide us             月の導かれるままに
   As we go drifting along              二人漂ってていこう

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                 ・・・・・・・・・・・・    ♪」

まずは、「ベルベット・ヴォイス」、「ビロードの声」の持ち主と呼ばれた、「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」。「I just dropped by to say hello (ちょっと挨拶に寄っただけさ)」という粋なタイトルのアルバムから。サックスでサポートするのは、「イリノイ・ジャケーIllinois Jacquet」。

I Just Dropped By to Say Hello (Reis) (Dig)

Johnny Hartman / Verve



「Stairway To The Stars - Johnny Hartman」

          

「ピアノならこれでしょう」とおススメは、「ビル・チャーラップ/Bill Charlap」率いる、「ニューヨーク・トリオ/New York Trio」。このトリオの歌ものの演奏は、本当に歌心に溢れている。しかし残念にもYOUTUBEにはアップされていない。

星へのきざはし

ニューヨーク・トリオ / ヴィーナスレコード



それではと、大御所の登場です。「ビル・エヴァンス/Bill Evans」。一つ目はトリオ・アルバム「ムーンビームス/Moonbeams」から。二つ目は、ジャズ・ギターの名手、私がご贔屓の「ジム・ホール/Jim Hall」とのデュエット・アルバム、「アンダーカレント/Undercurrent」から。二つを聴き比べてみるのも一興。

ムーンビームス

ビル・エヴァンス / ユニバーサル ミュージック



「Bill Evans Trio - Stairway to the Stars」

          

アンダーカレント

ビル・エヴァンス&ジム・ホール / ユニバーサル ミュージック



「BILL EVANS / JIM HALL - Stairway to the stars」

          
 


 



 
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by knakano0311 | 2016-05-05 13:52 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

ご近所の藤が ・・・

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我が家の東側に雑木林に覆われた、ちょっとした丘というか山がある。毎年桜の時期には「ヤマザクラ(山桜)」が咲き、秋には紅葉が目を楽しませてくれる山。今の時期は、「フジ(藤)」である。ちょっと奥まった方に咲いているので、我が家からは直接は見えないが、ちょっと坂を上がってマンションの駐車場まで行くと、目の前にそれは見事な「藤」が見えてくる。「九尺藤」、「千年藤」など兵庫県にも藤の名所は数多くあるが、しかし、この「藤」、我々の遊びのフィールドでは困った存在となっている。繁殖力旺盛で、「クヌギ」や「桜」に巻きついては成長を阻害するので、伐採の対象となっている。クリスマス・リースや籠を編むことにも使ってもいるが、「ヤマブドウ(山葡萄)」に比べると材料としていまいちである。「藤」、この花はもっぱら里や名所で愛でることにしている。

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さて、今宵も華麗にイタリアン・ジャズ・ピアノとまいりましょうか。「ステファノ・ボラーニ/Stefano Bollani」。もう死語になったかもしれないが、「ちょいワル」ムードいっぱいのヨーロッパ期待のイケメン・ピアニスト。1972年、ミラノ生まれというからまだ44歳。もともと歌手になることを夢見てピアノを始めたというが、プロ・デビューはなんと若干15歳。イタリア独特の雰囲気というか、隠せないラテンの気質というか、「恋唄」やバラードのプレイにはそれが随所に表れるような気がする。2002年10月に発売されるやいなや話題となったのが、日本デビュー盤「ヴォラーレ/Volare」。彼の音楽の幅の広さ。その後のクラッシックからポップ、ロック、ジャズにわたる多様なジャンルのミュージシャンとのアルバムやコンサートにおけるコラボレーションには目を見張るものがある。

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そんなモテモテのイタリア男による2003年ローマでの録音は、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」曲集、「愛の語らい/Falando de amor」。「ヴィーナス・レコード」による日本企画ものであるが、一連の彼のアルバムに見られる「ヴィーナス」お決まりの甘めの味付けか思いきや、このアルバム、軽快でノリのいいといった、いわゆるボサノヴァ・アルバムではない。ちょっとひねったアレンジの硬派のJAZZテイストに溢れている。しかし、アルバム・タイトル曲をはじめ、「君なしではいられない」、「アンジェラ」、「ルイーザ」、「ガブリエラ」、「もっと愛の歌を」といった有名ボッサではない選曲を見ると、まるで「A.C.ジョビンに捧げるイタリア式恋愛術」といったサブ・タイトルをつけてもいいと思う感じ。サポートは、「アレス・タヴォラッツイ/Ares Tavolazzi (bass)」、「ウォルター・パオリ/Walter Paoli (drums)」

愛の語らい

ステファノ・ボラーニ・トリオ / ヴィーナスレコード



まずはアルバム・タイトル曲、「愛の語らい」。

「Stefano Bollani Trio - Falando de amor」

          

「ガブリエラ」。ブラジル映画のためにジョビンが作った主題歌だそうだ。

「Stefano Bollani Trio - Tema de amor po Gabriela」

          

ご存知、「白と黒のポートレート」。

「Stefano Bollani Trio - Refraco em braco e preto」

          
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by knakano0311 | 2016-05-03 22:58 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

こちとら365連休です

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「ユズリハ(譲葉、交譲木または楪)」。「ユズリハ」の名は、春に新しい若葉が出てくると、前年の古い葉は、それに譲るように落ちて朽ちるということに由来するという。まるで世代交代の象徴のようである。なんとなく我が身になぞらえ、感慨深げに見てしまう。そんな特徴を、親が子を育てて家が代々続いていくように見立て、古くから縁起物とされ、正月の飾りや庭木に使われるようになったという。

今年は長ければ、10連休というGW、大型連休に突入して、新幹線のラッシュや高速道路の渋滞情報がニュースで流れている。もうどこへ行ってもラッシュと人ごみで、近くのショッピング・センターやモールでもそうである。こんな時期はいつも、「どうせ私たちは365連休」と嘯いて、こんな時は動かないことに決めている。私も現役時代、子供が小さい頃は、やはりこのGW、子供を連れての帰省やレジャーで大渋滞に巻き込まれ、往生したことが何回もある。そんな苦労は、いま子供世代が背負っている。それにしても、動かざること10日間かあ。ちょっと長いかな ・・・。

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ウォーキングの途中、珍しい(?)ことに、「日の丸」を掲げた家を見つけた。海外に行って気がつくとの一つが、その国の国旗の多さである。どこにいっても国旗を見かける。それが普通なのだが ・・・。我が団地で見かけることはほとんどない。そういえば、我が家にも実家から持ってきた真新しい「日の丸」があるが、掲げたことはないなあ。特に「日の丸」について特別な感慨や思い入れを持っているわけではないが、国民の祝日くらい掲げてみようか ・・・。

「ツバメ(燕)」が巣作りを始めた ・・・。

さて、「Everyday Will Be Like A Holiday(休日のような毎日)」なんてタイトルの歌があります。かって「ウィリアム・ベル/William Bell」が歌ったようです。作曲のクレジットに、「ブッカー・T・ジョーンズ/Booker T. Jones」とありますからソウル系の曲と見当がつきます。

「♪ Everyday will be like a holiday  毎日が休日のようになる
   When my baby             あの娘が帰ってきたら
   When my baby comes home   あの娘が帰ってきたら

   Now she's been gone         今は離れていても
   For such a long time          長い間離れていても
   Ever since she's been gone     離れてしまってからも
   She been on my mind         あの娘は僕の心の中にずっと

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・            ・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」  

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どの歌い手でもそうですが、アルバムというのは、歌い手の想いが凝縮された、「一篇の物語」、あるいは「一幕の劇」のようなもの。一際その印象が強いように思うのは、「ホリー・コール/Holly Cole」。

1963年、カナダ、ハリファックス生まれ。家族全員がピアノを演奏するという音楽一家だったという。16歳の時に、「バークリー音楽院」でジャズを学んでいた兄を頼ってボストンに行き、初めて生のジャズと出会う。1986年に、「デヴィッド・ピッチ/David Pitch(b)」に「アーロン・ディヴィス/Aaron Davis(p)」を加え、ドラムレスの「ホリー・コール・トリオ」を結成。しかし、1987年、トリオでの初ライヴの前日、交通事故により顎の骨を砕き、歌手としては再起不能とまで言われた。血の滲むような努力で怪我を克服し、1989年に「Christmas Blues」でデビュー。トリオでは、「Girl Talk」(1990)、「Blame It On My Youth(日本デビュー盤タイトル;Calling You)」(1992)、「Don’t Smoke In Bed」(1993)を続けてリリースし、ジャズ・シンガーとしての歩みを着実に重ねて行き、遅まきながら彼女の名が一躍多くの音楽ファンに広まった。同じカナダ出身であり、何かと比較されるのが、1964年生まれの「ダイアナ・クラール/Diana Krall」。当初一気に前を突っ走っていたダイアナであるが、ここしばらくは、足踏み状態。私の中では、その「ダイアナ・クラール」を追い抜いてしまったような気がする。

「ホリー・コール・トリオ」のアルバム、「Don’t Smoke In Bed/ベッドでタバコを吸わないで」に「Everyday Will Be Like A Holiday」は収録されている。

Don't Smoke in Bed

Holly Cole / Blue Note Records



「モントリオール・ジャズ・フェス/Montreal International Jazz Festival」でのライブから、サックス奏者の「ジョシュア・レッドマン/Joshua Redman」、そしてギター奏者の、「ジョン・ピザレリ/John Pizzarelli」とのコラボで。


「Holly Cole Trio - Everyday Will Be Like a Holiday」


          

「ホリディ」。「Holiday」。不世出の歌姫がいた。「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」。彼女の歌に、「I'm a Fool to Want You (邦題;恋は愚かと言うけれど)」という名唱がある。

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この歌は、1951年に、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」、「ジャック・ウルフ/Jack Wolf」、「ジョエル・ヘロン/Joel Herron」によって作られた曲で、多くの歌い手によってカバーされているスタンダード曲。わたしは、「チェット・ベイカー/Chet Baker」の歌唱によって聴いて以来、「特定曲衝動買い症候群」とも言うべき症状に陥り、今は症状がだいぶ改善されましたが、この歌を歌っているアルバムがあると衝動買いをしてしまうという困ったことになっています。

どうして人は恋をしてしまうのか? 初めて聴いたときは、邦題の「恋は愚かと言うけれど」というような表層的な意味でなく、もっと根源的な身震いがするほどの奥深いエモーションを感じたことを覚えています。

【 I'm Fool To Want You 】 

「♪ I'm a fool to want you         馬鹿ね こんなにもあなたが恋しいなんて
  I'm a fool to want you         こんなにも
  To want a love that can't be true   偽りでもいいからあなたと恋をしたい
   A love that's there for others too   ほかの誰かのためのものと分かっていても

   I'm a fool to hold you           こんなにもあなたを抱きしめたいなんて
   Such a fool to hold you          こんなにも
   To seek a kiss not mine alone     わたしだけのためではないキスと分かっていても
  To share a kiss the Devil has known  悪魔に魂を売ってでも、そのキスが欲しい

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

レディ・イン・サテン +4(期間生産限定盤)

ビリー・ホリデイ / SMJ



「Billie Holiday - I'm A Fool To Want You」

          


 


 
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by knakano0311 | 2016-05-03 18:10 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(115) ~ 雅びと耽美と ・・・ ~

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いつものウォーキングの道筋で見かけたのは、「アヤメ(菖蒲、文目、綾目)」によく似た花。やや幅広の葉で、花芯部に網目模様が見当たらないから、アヤメの仲間で、「イチハツ(一初)」でしょうか。乾いた土に生え、中央部のひらひらする「とさか状」の花びらは、和風で雅びを感じさせる。縦に何本もの筋(突起した脈)を持つ葉も特徴。意外や、中国原産の植物で、古く室町時代に渡来し、観賞用として栽培され、アヤメの類で一番先に咲くので、「イチハツ(一初)」の名があるという。私は、洋風の花よりも和風、そして日本に根付いている花にどうしても目がいってしまう。

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さて今宵、「雅びにして耽美のピアノ」のニューフェイスは、イタリアのジャズ・ピアニスト、「ロベルト・オルサー/Robert Olzer 」率いるトリオ。アルバムは、「THE MOON AND THE BONFIRES」(bonfire;大きな篝火、焚き火)。澤野工房からの初リリースである。「やはりサワノが ・・・」と頷くことしきり。前回輸入盤としてリリースされ、「ジャズ・ディスク大賞金賞」を受賞したという「Steppin'Out」(2013)は、残念ながらYOUTUBEでしか聴いてなかったので、今回は期待して聞いたところである。いや、ピアノの音の透明感が尋常ではない。「ファツィオリ/Fazioli Grand Piano F278」を使っていると、クレジットに記載されている。このピアノ、イタリアのピアニストたちが好んで使うようで、透明感が抜群で、その響きは美しすぎるといっていいほどである。

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「ロベルト・オルサー」。1971年、イタリアは「ドモドッソラ」生まれ。幼少の頃から、クラシックのピアノとオルガンを習い、名門「ベルディ音楽院」ではオルガンを専攻。その後、ミラノのカソリック大学では哲学を学ぶ傍ら、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」らからジャズ・ピアノを学んだという。最初のレコーディングは、セクステットで、2002~2003年に行われ、「Eveline」というタイトルでリリースされている。その後、「ユーリ・ゴロウベフ/Yuri Goloubev (doublebass)」、「マウロ・ベッジオ/Mauro Beggio (drums)」とピアノトリオを結成、2012年に、「Steppin'Out」、そして今回の「THE MOON AND THE BONFIRES」がリリースされた。

今まさに絶頂期、旬を迎えているジャズ・ピアニストといっても過言ではなさそうだ。今回、この「ロベルト・オルサー」が加わり、私のヨーロッパ・ジャズ・ピアノへのさらなる傾倒もイタリアと北欧に収斂しつつあるようだ。

THE MOON AND THE BONFIRES

ロベルト・オルサー・トリオ / 澤野工房



まだ、YOUTUBEにアップされていないが、彼のホームページでは、サンプルとして、「La luna e i falò (Roberto Olzer作曲)と、「アレハンドロ・イニャリトウ/Alejandro Iñárritu」監督の映画「バベル/Babel」(2006)で用いられた曲、「坂本龍一」作曲の「Bibo no aozora (美貌の青空)」を聴くことができる。

前作、「Steppin'Out」からいくつか ・・・。

Steppin' Out

Roberto Olzer Trio / Abeat Records



「Roberto Olzer Trio - Die Irren」

          

「Roberto Olzer trio - FF (Fast Forward)」

          
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by knakano0311 | 2016-05-02 15:15 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

明るい表通りを歩いていく彼女へ

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はや4月も終わり、そして5月ヘ。もうすっかり縁がなくなったが、新入社員の季節でもある。着慣れてるとは到底いえない真新しいリクルート・スーツに身を包み、明るい表通りの歩道を大きなストライドで、やや早足で歩く若い女性を見かけた。一見しただけで新入社員と知れる。少子高齢化が進む中、女性の活躍がますます大きく期待されている。まだまだ偏見は壁はあるが、働く女性にとっても大きなチャンスであることは間違いない。「頑張れよ!」とその後ろ姿にエールを贈る。見事な「オオデマリ(大手毬)」、「シャクナゲ(石楠花、石南花)」。彼女の未来もこうあって欲しい。

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彼女らに贈るエールの歌としては、まったく適当ではないかもしれないが、歌のタイトルのイメージはピッタリ。その歌は、「Street Walkin' Woman」。「ブルー・ノート・レコード」より1975年にリリースされ、アフロヘアのファッションが衝撃的だった「マリーナ・ショウ/Marlena Shaw」の4枚目のアルバム、「Who Is This Bitch, Anyway」の冒頭の曲である。彼女自身による作詞。「Who Is This Bitch, Anyway ?」。「Bitch」、あまり品のいい言葉ではない。「ところでこの女(あま)いったい誰なんだ」くらいの意味でしょうか。

「Street Walking' Woman」。曲がなかなか始まらない。イントロの16ビートが始まるまで、前半3分はまるまる男と女の会話。ナンパなのか痴話喧嘩なのか、やかましいバーの中での会話のため、ほとんど聞き取れないしわからない。

【 Street Walkin' Woman 】    作詞作曲:M.Shaw/L.mcGlohon

「♪ Hey street walkin' woman    ヘイ! そこ行く彼女
   Got a heart of stone        情けなんかかけずに非情になりな
   Use your money for your bus fare  金は自分のバス代にとっときなよ 
   And leave me alone       俺に構わないでくれよ
   Because I gotta go home   俺は家に帰るんだから
   I gotta go home          家に ・・・
   I gotta go home          俺は帰るんだから

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

「street walkin' woman」、この女性、怪しげな職業という解釈もある。しかし、この曲、当時多くの女性に支持されたという。まずはオリジナル、「マリーナ・ショウ」の歌唱から。

「Marlena Shaw - Street Walkin' Woman」

          

POPな面が強調されている歌唱は、1954年、スウェーデン生まれのシンガー、「メタ・ルース/Meta Roos 」の「茶盤」と呼ばれるセカンド・アルバム、「Meta Roos & Nippe Sylwens Band ('78)」(2006)に収録されている。

メタ・ルース・アンド・ニッピ・シルヴェンス・バンド(1978)

メタ・ルース・アンド・ニッピ・シルヴェンズ・バンド / Pヴァインレコード



「Meta Roos & Nippe Sylwens Band - Street Walking Woman」

          
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by knakano0311 | 2016-05-01 17:41 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)