大屋地爵士のJAZZYな生活

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失敗の本質は ・・・

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 2012年に新たに森林ボランティアのグループを立ち上げ、炭焼きを引き継いでから、5年目の炭焼きを終えた。それ以前の炭焼きはといえば、ノウハウを知っている長老格の采配に従って、作業をするだけで、炭焼きの奥深いところや、詳細なノウハウなどはほとんど教えてもらえなかった。

 新しいクラブを立ち上げてからは、「炭焼き技術の伝承」という目標を掲げるなら、そんなやり方を改めようと、「より美しい菊炭をめざす」、「科学的なアプローチで」、「全員参加でノウハウ共有」を方針としてやってきた結果、昨年は、今までの私の炭焼体験では最高レベルとも言える菊炭が焼けた。しかし、「今年も!」と意気込んで焼いた炭は、失敗とまでは言えないが、昨年の品質に比べたら大幅に品質ダウンを認めざるを得ない結果であった。

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 しかし、今回のこの結果の反省から得られるものも、相当大きかったと実は思っている。そのひとつは、かって先達に教えてもらった常識、定説を疑ってみたことである。ただひたすら薪を焚くだけと、いままであまり目を向けて来なかった「窯焚き」の有り様が、結果として炭の出来栄えに大きく影響するということがわかったこと。焼き急ぎをしないよう、むしろ温度上昇を抑え、時間をかけてじっくりと焼くことなど、目からウロコが落ちたように、新たな知見も得られた。来年に向けての新たな目標や確かめたい課題が設定でき、もう来年の炭焼きが待ち遠しくてならないのだ。

 素人がプロの炭焼き師に少しでも近づくためには、データを収集し、それを分析・活用することが、よりよき菊炭づくりにつながると思ってやってきたが、その方向は間違っていなかったと思う。そして、失敗は、成功するためへの必然であり、いつまで続けられるかわからないが、失敗は私の炭焼きへの挑戦や、森林ボランティアへ駆り立てる原動力となっている。とはいえ、年に2回しかできない炭焼き。できるだけ失敗はしたくないのが本音ではあるが ・・・。

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 今宵の春の歌。「There'll Be Another Spring」。「待っていればもう一度春がやってくる」という傷心を自ら慰める女心を歌った古いスタンダード。歌姫は、「ダイアン・リーヴス/Dianne Reeves」。ちょっと地味な歌手ですが、アルバムで4度のグラミー賞を獲得、ベスト・ジャズボーカル賞も受賞、卓越した歌唱力に恵まれたシンガーで、私のご贔屓のひとり。

 この歌は、近年、「ダイアン・リーヴス」が、音楽を担当し、自らもクラブ歌手役として登場した、「ジョージ・クルーニー/George Clooney」監督・主演の映画、「グッドナイト&グッドラック/原題:Good Night, And Good Luck」(2005)の挿入歌としても使われた歌。作詞・作曲は、あの「ペギー・リー/Peggy Lee」と、「ヒュービー・ホィーラー/Hubie Wheeler」で、1959年の作品。たしか「ダイアナクラール/Diana Krall」も、アルバム、「Love Scenes」の中で歌っていました。

 映画の舞台は、1950年代アメリカ。「ジョセフ・マッカーシー/Joseph Raymond "Joe" McCarthy」上院議員による「赤狩り」が、数千人に及ぶ国民から職を奪い、恐怖がアメリカ全土を覆っていた。報復を恐れるマスコミが批判を控える中、議員の真の姿を報じ、アメリカに自由を取り戻したのは、一人のニュース・キャスターで、「テレビ・ジャーナリズムの父」と今も讃えられている、「エド・マロー/Edward R. Murrow」。彼と共に闘った記者たちの実話基づく物語である。タイトルの「Good Night, And Good Luck」は、番組を締めくくるのにマローが毎回使っていた言葉だという。

 この映画が製作されたのは、9.11テロ後の2005年、アメリカがテロによって右傾化してゆくブッシュ政権時代。そしてまさかのトランプ政権誕生後、人種差別的傾向や、言論封鎖、政権とマスコミとの敵対が強まっているアメリカの今、この国に再び「エド・マロー」は現れるのであろうか。そして、このような映画をつくる映画人も ・・・。そして、我が国はとも ・・・。もう一度、この映画を観てみたいと率直に思う。

グッドナイト&グッドラック 通常版 [DVD]

東北新社



【映画「グッドナイト&グッドラック」(05 米/06 日本公開) 予告編】

           

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 さて、話を元に戻して、「ダイアン・リーヴス」。 1956年ミシガン州デトロイト生まれのジャズ歌手。ダイアンの家族は音楽一家で、父親は歌手、母親は、トランペット奏者だったという。子供時代、ダイアンはピアノのレッスンを受け、あらゆる機会に歌を歌った。11歳のとき、音楽が生徒を最善の道へ導くと教えている教師によってインスパイアされ、彼女の音楽への関心はより高まったという。

 やがて歌手を志した彼女に、叔父は、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」から「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」まで、ジャズ・シンガーを彼女に教えた。ダイアンは、特に「サラ・ヴォーン/Sarah Vaughan」に感銘を受け、デンバー大学で音楽を学び始めた。その後、歌手としての道を歩み始め、現在に至っている。

【 There'll Be Another Spring 】 by Peggy Lee /Hubie Wheeler

「♪ Don't cry, there'll be another spring  泣かないわ、きっとまた春は来るから
   I know our hearts will dance again  わかっているの、二人の心はもう一度弾み、歌う
   And sing again, so wait for me till then だからその日まで待ちましょう

   Be glad the bird is on the wing    喜びましょう、鳥が羽ばたき
   Another time to love         いつか再び愛しあい、共に笑える日が来ることを
   And laugh with me, just wait and see  その日がくるまで見守って待ちましょう

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 映画のサントラ盤から、「There'll Be Another Spring」。

Good Night, and Good Luck.

Concord Records



「Dianne Reeves - There'll Be Another Spring」

            


  
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by knakano0311 | 2017-02-27 09:55 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(1)

気分はもう「サクラサク」

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 春一番、春二番 ・・・が吹き荒れた。今日の山遊びは、ナラ枯れや松枯れにより枯死した「コナラ(小楢)」や松が、散策路に倒れたり、枝折れしていないかをチェックする。やはり結構な強風だったため、一抱えもあるナラ枯れした「コナラ」の大木の周辺には、折れた大きな枝が散策路に散乱している。枝に引っかかって宙ぶらりんの危険な状態のものもある。とりあえず、片付けたが、気候がよくなる前に、早く伐採せねばならないが、。

 そして、3月の山遊びは、川西市より市の天然記念物に指定されている「エドヒガン(江戸彼岸)」桜の群生地の周辺整備をする予定。桜情報によれば大阪の「ソメイヨシノ(染井吉野)」の開花は3月29日頃だという。「エドヒガン」は「ソメイヨシノ」より1週間ほど早く咲くため、そろそろ準備をしておかなければならない。どこをどう伐採すれば、「エドヒガン」群が美しく見えるのか想像しながら、伐採計画を立てる。気分はもう「サクラサク」。

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 さて、「オイゲン・キケロ/Eugen Cicero」というルーマニア出身のJAZZピアニストがいます。おしいことに1997年57歳の若さで亡くなってしまいましたが ・・・。この人のデビュー・アルバム、「ロココ・ジャズ/Rokoko Jazz」(1965)を聴いたときは衝撃的でした。それまでは、バロック・ジャズといえば、「プレイ・バッハ」に代表される「ジャック・ルーシェ/Jacques Loussier」とばかり思っていたから。「ジャック・ルーシェ」が「プレイ・バッハ#1/Play Bach No.1」で鮮烈なデビューをしたのが、1959年。それから遅れること6年、これまた鮮烈なデビューであった。

 ルーマニアのクラウゼンブルク出身。幼い頃よりクラシックのピアニストであった母親からピアノを習い、10歳の時にはリサイタルを開いたというからかなりの天才ぶり。しかし、兄の影響でジャズに興味を持ち始めるようになり、ルーマニアからオーストリアに移って活躍を続けているうちに見いだされ、デビュ―したのが、クラシックの曲をジャズ化した「ロココ・ジャズ」であった。

 今宵のアルバムは、「春の歌/Spring Song」。 日本盤のジャケットは「マリー・ローランサン/Marie Laurencin」の絵。

春の歌 (紙ジャケット仕様)

オイゲン・キケロ / BMG JAPAN



タイトル曲、「メンデルスゾーン/Felix Mendelssohn」の「春の歌」。

「Eugen Cicero Trio - Cicero's Spring Song In A, Op. 62, No. 6」

          
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by knakano0311 | 2017-02-25 09:41 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

寒壱百日の大荒行

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 地域の鉄道会社、能勢電鉄が行っている「のせでん悠遊セミナー」、今回は、『「寒壱百日の大荒行」~北極星に抱かれて ~』と題し、関西身延真如寺 能勢妙見山 住職 「植田観樹」師のお話。

 能勢妙見山は日蓮宗の霊場ですが、日蓮宗では、千葉県市川市にある大本山の「正中山法華経寺」で、毎年11月1日から翌年2月10日までの寒壱百日(かんいっひゃくにち)の間、大荒行(だいあらぎょう)が行われるという。志をもった荒行僧が、早朝2時に起床し、3時から夜11時まで、睡眠時間わずか3時間足らずの日課で、一日7回の水行と読経に明け暮れるという過酷な修行の日々を送る。食事は朝夕2回、梅干1個を添えた白粥と味噌汁だけという。

 講師は、この大荒行を5回も経験した「植田観樹」師。このような厳しい修行が「いつ始まったのか」、「そして何のために修行するのか」、荒行は結界の中での秘儀なので詳細は語ることができないらしいが、自身の修行体験を踏まえて、現代における修行の意義を改めて考え、先人の智慧とその継承・実践ということについて話を聞く。

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 修行に入ってから30日くらい経つと、幻覚、幻聴が現れ、精神的な辛さがつのり、やがて初めに抱いていた「修行に挑戦」という気負いは消え、「修行させていただいている」という想いを抱くようになったという。やがて、師の守護神である北極星、妙見さまに抱かれ、生かされているという感謝と悦びを感じるようになり、満願の100日明けには、終わったというより、ここから真の修行が始まるという心境であったと語る。

 最後に紹介してくれたのは、荒行堂の左右に掛かった楠木に書かれた二句。「寒水白粥凡骨将死 ~かんすいびゃくじゅくぼんこつまさにかれなんとす~」。「理懺事悔聖胎自生 〜りざんじげしょうたいおのずからしょうず〜 」。前句の意味は、「寒中冷水を浴び、僅かに命を繋ぐに過ぎない白粥をすすり、死ぬほど厳しい修行をする」。後句は、「厳しい懺悔の修行を一心にすることにより、遂に生まれ変わったように御仏とちがわない尊い身と成る」という意味だという。(日蓮宗HP参照、写真も)

 世の大半の人はそうではないかと思うのだが、日頃、安逸な生活に流され、葬式、法事くらいしか宗教的行事、まして過酷な修行などを体験したことのない私にとって、なかなか興味深い新鮮な講話であった。

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 さて、「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」待望の新アルバムは、ソロ・ピアノ・アルバム、「Live In Germany」。

 「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」、「メルセデス・ソーサ/Mercedes Sosa」、「エディット・ピアフ/Édith Piaf」の3人の偉大なるシンガーに捧げたトリビュート・アルバム。彼女たちにゆかりの曲を中心に選曲、それに3人のアーティストそれぞれに捧げたミラバッシのオリジナル曲、「06.Mercedes」、「09.Ella」、「12.Edith」を加えた13曲で構成。演奏は、2014年9月16日、ドイツ南西の都市、ルートヴィヒスブルグにあるバウアー・スタジオのコンサートホール。使用ピアノは、1923年製の「Steimway Grand Concert」ピアノ。

 「パリの空の下」をオープニングに、フランス・シャンソン、アルゼンチン・フォルクローレ、アメリカ・ジャズと3つの異なる大陸の音楽を甘美と憂愁に満ちたミラバッシの独特の響きで描き上げている。

Live In Germany

Giovanni Mirabassi / Cam



 最近の彼のアルバムにはちょっと首をかしげていたが、この新アルバムでは「ミラバッシ節」は健在であった。しかしながら、最初に聴いたソロ・アルバム、「AVANTI!」の衝撃、感動には残念ながら及ばなかった。

AVANTI!

ジョバンニ・ミラバッシ / 澤野工房



 まだ、YOUTUBEにアップされていないので、さわりが聴けるサイト、「Giovanni Mirabassi Live In Germany」
を紹介しておきます。

 そして、初めて聴いて衝撃を受けたアルバム、革命歌、反戦歌ばかりで構成されたアルバム、「AVANTI!」から、「El Pueblo Unido Jamas Sera Vencido(団結した人民は決して敗れない)」を。

「Giovanni Mirabassi - El Pueblo Unido Jamas Sera Vencido」

          

  


  
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by knakano0311 | 2017-02-24 09:53 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

スマートメーターへ

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 一週間ほど前、電力量計がいわゆる「スマートメーター」に取り替った。2016年4月からの小売電力の全面自由化になってからほぼ一年。我が家も「新電力」に契約を切り替えたからである。申し込んでから、一週間ほどでの切替工事。それもあっという間の工事であった。

 きっかけは、大阪ガスの電力供給事業に対抗し、関西電力がガス供給事業をはじめ、それに対抗して、大阪ガスが割安になる新たなガス料金契約メニューを打ち出し、同時に、併せればさらに割安となる電力需給契約を奨めに来たからである。年金生活者。毎日の生活のランニング・コストが安くなるのは大歓迎である。それが一番の理由であった。

 もうひとつの理由は、もちろん、自己満足に過ぎないということもよくわかっているが、ささやかながら、原発に対する私の位置を明らかにするという意味合いもあった。とにもかくにも、我が家の電力メーターは、デジタルで通信機能をもつ、「スマートメーター」に変わったのである。

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 さて春の歌。あまり知られていないスタンダードに、「♪ 今年は春の訪れがすこし遅くなるかも知れない。孤独なわたしの住むこの地にはちょっと遅れるかもしれない。 ・・・ ♪」 こんな歌いだしで始まる切なく美しいメロディを持つ歌がある。「Spring Will Be a Little Late This Year(今年の春の訪れはちょっとだけ遅いかも)」。

 「サラ・ヴォーン/Sarah Vaughan」、「リタ・ライス/Rita Reys」なども歌っているが、「カーリー・サイモン/Carly Simon」の優雅で美しいデュエットもいい。アルバムは、「フィルム・ノワール/Film Noir」。1997年リリースのアルバムで、タイトル通り'40~'50年代の古き良き時代の銀幕を彩った犯罪映画の映画音楽をカヴァーしたもの。「Spring Will Be A Little Late This Year」も、「サマーセット・モーム/Somerset Maugham」原作の映画「Chritmas Holiday」(1944年)のために書かれた曲らしい。「カーリー」は、この歌を「ジミー・ウェブ/Jimmy Webb」のピアノ伴奏による美しいデュエットで聴かせる。

【 Spring Will Be a Little Late This Year 】 
                   Words and Music by: Frank Loesser

「♪  Spring will be a little late this year    今年の春の訪れはちょっとだけ遅いかも
   A little late arriving, in my lonely world over here  孤独な私の所へはちょっと足踏み
   For you have left me               あなたが私から去ってしまったから
        and where is our April love old   あの恋した4月もどこかへ行ってしまった
   Yes you have left me and winter continues cold  だからまだ寒い冬が続いているの

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

Film Noir

Carly Simon / Arista



「Carly Simon & Jimmy Webb ー Spring Will Be A Little Late This Year」

          

 同じ曲をピアノトリオで。今は亡きオランダのピアノ・トリオ、「ピム・ヤコブス/Pim Jacobs」のトリオの大名盤、「カム・フライ・ウィズ・ミー/Come Fly With Me」(1982)から。叙情豊かで流れるようなピアノが美しい。「ピム・ヤコブス」は、「リタ・ライス」のパートナーでしたね。

カム・フライ・ウィズ・ミー(紙)

ピム・ヤコブス・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Trio Pim Jacobs - Spring will a little late this year」

          
  

  
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by knakano0311 | 2017-02-22 17:54 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(145) ~ 梅、水仙、春一番、そして花粉症 ~

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 春一番。しかし、春が来たと感じさせるのは、やはり梅、そして水仙である。しかし、妻などは、「また花粉症の春が来る」とため息混じり。関西ではもうすぐ「春告魚」である、「いかなご漁」も解禁される。

 そんな花粉症のあなたへの春の歌。「Spring Can Really Hang You Up The Most」。「Hang ~ up」というのは、「いやな気持ちにさせる」とか、「気を滅入らせる」という意味なので、直訳すれば、「春は私を最も憂鬱にさせる」。スタンダードには、「Spring Is Here(春が来たと云うけれど)」、それにちょっと切ない「Spring Will Be a Little Late This Year(今年の春の訪れはちょっとだけ遅いかも)」、春の訪れに浮かれたような落ち着かない乙女心を歌った、「It might as well be Spring(春の如く)」などストレートに春の喜びを歌った歌は少ないかもしれない。まっ、それにしても、長いタイトルの歌ですね。

【 Spring Can Really Hang You Up The Most 】
                     Lyric:Fran Landesman  Music:Tommy Wolf

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   Spring this year has got me feeling     今年の春は私をまるでレースに出られない
   like a horse that never left the post.     競走馬みたいな気分にさせる
   I lie in my room staring up at the ceiling.  部屋に寝転がって天井を見上げるばかり
   Spring can really hang you up the most.   本当に憂鬱な春

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   Spring is here, there’s no mistaking.      間違うことなく今年も春が来た
   Robins building nests from coast to coast.  こまどり達はあちこちで巣を作る
   My heart tries to sing so             私も心の傷を悟られまいと
           they won't hear it breaking.     歌を歌ってみようと努力してみる
   Spring can really hang you up the most.    なんて最悪で憂鬱な春

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

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 さて歌姫。北欧、デンマーク出身の若手イチオシのシンガー「シーネ・エイ/Sinne Eeg」。1977年デンマーク生まれ。1997年20歳の時に、国立音楽アカデミーで音楽を学ぶ。2003年に自身の名を冠したアルバムでデビュー。以後、2007年にリリースした、全曲オリジナル楽曲に挑戦したセカンド・アルバム「Waiting for dawn」、2010年の「Don’t Be So Blue」が、その年の「デンマーク音楽賞/最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」を獲得したという。日本のジャズ界に大きな反響を巻き起こしたのは、第4作、「ブルーな予感」であった。バラードに彼女の力はいかんなく発揮されるが、バラード良し、軽快なスイングも良し、オリジナル良し。ときに哀愁が漂うクール・ビューティ。(参照拙ブログ「北欧美女シンガー図鑑(その6) ~神戸で見つけた美しきバラード唄い~」) 

 アコーディオン奏者、「マルク・ベルソウミュー/Marc Berthoumieux」をフーチャーした、「Spring Can Really Hang You Up The Most」は、 アルバム、「Remembering You」(2011)から。

Remembering You

Sinne Eeg / Red Dot Music



「Sinne Eeg - Spring Can Really Hang You Up The Most (Featuring Marc Berthoumieux)」

          

 続く歌姫。かって’80年代ロリータ・ヴォイスで人気を博したPOPS系の「リッキー・リー・ジョーンズ/Rickie Lee Jones」。アルバム、「Pop Pop」(1991)から。「花粉症の春の歌」ですから、こんな歌い方もアリと思います。

Pop Pop

Rickie Lee Jones / Geffen Records



「Rickie Lee Jones - Spring can really hang you up the most」

          

 インスツルメンツからも一曲。大御所サックス・プレイヤー、「ヒューストン・パーソン/Houston Person」と、やはりベースの大御所、「ロン・カーター/Ron Carter」とのデュオで。アルバムは、コンピですが「Jazz for a Rainy Afternoon」から。

Jazz for a Rainy Afternoon

Various Artists / 32. Jazz Records



「Spring Can Really Hang You Up The Most - Houston Person」

          
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by knakano0311 | 2017-02-20 15:04 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

春の兆し、里は梅、山は馬酔木から

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 ポカポカ陽気の中での山作業は久しぶりである。炭焼きも終わり、炭材の「クヌギ(椚、椚)」を伐ったあとの林床整備を行う前に、山頂まで登る。春の訪れを告げるのは、里は梅、山は馬酔木。先週は雪で隠れていた馬酔木がいたるところで花を咲かせている。上を見上げると、すっかり葉が落ちた枝先に「スズメバチ(雀蜂)」。いまは、放棄されてはいるが、あの下で伐採をしていたかと思うと、ちょっと怖い。

 再生林の斜面を深々と覆っていたクヌギの枝や葉を取り除く。こうすることによって、台場クヌギの周りを取り巻く動植物の多様性が保たれる。作業を始めようとすると、はやくも敵情偵察なのか、3頭の親子連れの鹿がクヌギ林の斜面を、怖がる様子もなく、ゆっくりと横切っていった。

 ところで、今年の「ソメイヨシノ(染井吉野)」の開花予想、大阪は平年並みの3月29日だという。とすれば、この山の「エドヒガン(江戸彼岸)」もその頃か。周辺整備の予定を立てねば ・・・。

 今宵も春の歌。「Spring Is Here/邦題;春が来たと云うけれど」。1938年、「リチャード・ロジャース/Richard Rodgers」、「ローレンツ・ハート/Lorenz Hart」のゴールデン・コンビの手になる、古い時代のミュージカルの曲であるが、「春が来た。でも楽しくない、憂鬱なだけ」という、ちょっとグルーミーなムードの漂うクラシック・スタンダード。

【 Spring is here 】
            by Richard Rodgers, Lorenz Hart

「♪ Sprinh is here             春が来たって
   Why doesn't my heart go dancing   でも、私の心が浮き浮きしないのはなぜ
   Spring is here             春が来たって
   Why isn't the waltz entrancing     でも、ワルツを聴いても心が弾まないのはなぜ
   No desire no ambition leads me    欲しいものもやりたいことも何もない
   Maybe it's becaus nobody needs me  多分誰も私のことを必要としていないから

   Spring is here             春が来たって
   Why doesn't the breeze delight me  でも、そよ風に私の心が浮き立たないのはなぜ
   Stars appear              美しい星たちも
   Why doesn't the night invite me    でも、夜が私を誘わないのはなぜ
   But maybe it's because nobody loves me 多分誰も私のことを愛していないから

   Spring is here               春が来たって
   Spring is here               春が来たって
   Spring is here I hear           春が来たっていうけど ♪」

 「Spring Is Here」。「ミリー・ヴァーノン/Milli Vernon」です。 アルバム、「Introducing Milli Vernon」から。ミュージカル・ナンバーなのでヴァースから始まりますが ・・・。

イントロデューシング

ミリー・ヴァーノン / ミューザック



「Spring Is Here ー Milli Vernon」

          

 そして、この曲をリリカルに奏でるのは、ご存知「ビル・エヴァンス・トリオ/Bill Evans trio」。名盤「ポートレイト・イン・ジャズ/Portrait in Jazz」。1959年にリリースされた「ビル・エヴァンス(p)」、「スコット・ラファロ/Scott LaFaro(b)」、「ポール・モチアン/Paul Motian(ds)」からなるトリオのスタジオ・アルバム。

ポートレイト・イン・ジャズ+1

ビル・エヴァンス / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Bill Evans trio-Spring is here」

        
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by knakano0311 | 2017-02-17 15:07 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

よくぞ育ってくれたと

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 孫娘が通っている保育園での「生活発表会」。この一年間で、集団行動、コミュニケーションなどの能力、リズム感や表現力などが、どれだけ身に付いたかを保護者にみてもらう発表会のようである。くわえて、孫娘は3月で卒園、4月からは小学校、3年間の成長ぶりの発表会でもあった。贔屓目もあるが、「よくできました」の「はなまる」印をあげていいくらい大変上手にでき、成長ぶりに保育園にも感謝。

 振り返ってみれば、0歳児の時に母親が手術を受け、長期入院。息子は「イクメン」、お嫁さんの実家も、我々も「イクじじ」、「イクばば」と大変な時期もあったのだが、ここまで無事で素直にすくすくと育ってくれたもんだと、自分の子供とはまた違った感慨。産まれたばかりのことを思い出して、ちょっとウルウル ・・・。

 さて、今宵は子守歌を選んでみました。「ハッシャバイ・マウンテン/Hushabye Mountain(お山の子守歌)」。「hushabye」という英語は、日本語で言えば、「ねんねんころりよ、ねんねしな」という意味らしいが、この「Hushabye Mountain(お山の子守歌)」の美しくやさしいメロディーは、ミュージカル映画「チキ・チキ・バンバン/Chitty Chitty Bang Bang」(1968年公開)の挿入歌として有名な子守歌である。今宵の「Hushabye Mountain」は、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」のアルバム「Dreamsville」からの歌唱である。

【 Hushabye Mountain (お山の子守歌) 】 
               作詞・作曲: R.B.Sherman/R.M.Sherman

「♪ A gentle breeze from Hushabye Mountain ねんねん山から柔らかな風が
   Softly blows o'er lullaby bay       ララバイ湾をこえて優しく吹いてくるよ
   It fills the sails of boats that are waiting その風はね、帆を一杯に膨らますの
   Waiting to sail your worries away     嫌なことを吹き飛ばす航海へ旅立つ船のね
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   So close your eyes on Hushabye Mountain  さあ目を閉じておやすみ
   Wave good-bye to cares of the day      今日一日にさよならをして
   And watch your boat from Hushabye Mountain  夢の中で船をごらんよ
   Sail far away from lullaby bay      ララバイ湾から遠くへ旅立って行くんだよ ♪」


Dreamsville

Stacey Kent / Candid Records



「Stacey Kent - Hushabye Mountain」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-02-15 10:26 | 想うことなど・・・ | Trackback | Comments(2)

ショコラの贈り物

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 バレンタイン・ディ。現役時代、義理チョコはたくさんもらったが、今は孫から。商業主義に乗せられていることは十分自覚しながらも、孫からもらうとなると、また格別。ということで、次男家族がチョコレートを持ってやってきた。孫からは鳥取の老舗の和菓子屋さんの、鳥取名物の「ふろしきまんじゅう」をチョコで包んだ「ふろしきチョコちゃん」。そして、お嫁さんからは定番、有名ブランドのチョコ。三男は、濃厚な神戸スウィーツのプリン。妻からは?って、さて今も昔も記憶にございませんが ・・・。 

 「マイ・ファニー・ヴァレンタイン/My Funny Valentine」が定番ですが、「贈り物」というタイトルを持つ曲がある。「リカ-ド・ボサノバ/Recado Bossa Nova」という名前でも知られる「イーディ・ゴーメ/Eydie Gormé」のヒット曲、「ギフト/The Gift」。もともとブラジル人の手になる曲らしいが、英語の詞がつけられ、「イーディー・ゴーメ」の歌や、「ハンク・モブレイ/Hank Mobley」の演奏で有名になった曲である。アルバムは、「恋はボサノバ/Blame It On The Bossa Nova」(1963年)。

【 The Gift 】

「♪ No strings have pearls          ベルベットの手袋に
           in a velvet glove         真珠の首飾りなんていらないわ
   The thing I long for is the gift of love  私が欲しいのは愛の贈り物
   No ring of gold              金の指輪なんていらないわ
           but a dream to unfold    私が欲しいのはいつか実現する夢 
   When all the stars have flown      すべての星々が流れ去り、    
          and we're alone         私たちが二人きりになっても叶う夢が

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ♪」 

Blame It on the Bossa Nova

Eydie Gorme / GL Music



「Eydie Gorme - The Gift (Recado Bossa Nova) 」

          

 そして、チョコレートといえば思い出す映画が、「ジョニー・デップ/Johnny Depp」の「ショコラ/Chocolate」(2000)。「チャーリーとチョコレート工場/Charlie and the Chocolate Factory」(2005)となんて映画も思い出します。ある母娘がつくるほんの一口のチョコレートが頑迷な村の人々の心を優しくし、村そのものを変えていくというお話。

 この映画の中で、「ジョニー・デップ」は「ジプシー・スウィング」のギターを弾くのであるが、調べてみたら、彼は俳優だけでなくギタリストとしての一面を持っていて、自分の率いるプロ・バンドのリード・ギタリストを務めているという。「ローリング・ストーンズ/The Rolling Stones」の「キース・リチャーズ/Keith Richards」は、「ジョニーは、自分で思ってるよりギターが上手くて、俺はたぶんジョニーが思ってるよりギターが下手だと思う」と語っているという。「へぇ~~~~」。

ショコラ [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ



「Johnny Depp - Minor Swing [Chocolat soundtrack ] 」
 
          
  


  
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by knakano0311 | 2017-02-14 13:25 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

窯のぬくもりが伝わってくる

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 温かい。まだ窯のぬくもりがかすかに触れる手に伝わってくる。窯出しホヤホヤの炭である。早速、断面を確かめるために切ってみる。美しい漆黒の菊の花の文様が浮かび上がる。今年の炭焼きは、来年への課題を残して、これで終わり。また来年、より美しい菊炭をめざすチャレンジが始まる。

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 ぬくもりの感触。今宵の曲は、そんな「タッチ/touch」をテーマに。まずは、スタンダードから、「The Touch of Your Lips」。「チェット・ベイカー/Chet Baker」の歌唱が有名ですが、今宵は麗しの美女、「カラブリア・フォーティ/Calabria Foti」。

 ニューヨーク生まれ。音楽一家に育ち、幼い頃から回りには音楽があふれていたという。12歳になる頃には、もう両親たちとホテルやナイトクラブのステージにたっていたともいう。「エラ・フィッツ・ジェラルド/Ella Fitzgerald」、「ペギー・リー/Peggy Lee」、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」・・・などの大物シンガーの歌をよく歌っていたというが、すでにどうすれば彼らと同じように観客の心を掴めるのかということを意識して歌っていたというから、末恐ろしい12歳であったようだ。

 寡聞にして、彼女のアルバムは一枚しか知らないのだが、その育ちの良さ、品のいい色気を感じさせる容姿は、かっての「ジュリー・ロンドン/Julie London」を思わせる。アルバムは、「A Lovely Way To Spend An Evening(恋に過ごせし宵)」から。

【 The Touch of Your Lips 】  作詞・作曲:Noble Ray

「♪ The touch of your lips upon my brow  僕の額に触れている君の唇
   Your lips that are cool and sweet    それは冷たくて、そして甘い
   Such tenderness lies in their soft caress やさしくて柔らかなその感触に
   My heart forgets to beat         僕の心臓は止まってしまいそう
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・        ・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

恋に過ごせし宵

カラブリア・フォーティー / キングレコード



「Calabria Foti - The Touch Of Your Lips」

          

 ピアノ・トリオも一曲取り上げましょうか。ノルウェイ出身の「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」。曲は、「Graceful Touch」。アルバムは、ECM、2003年リリースの「Changing Places」。この演奏もほっとするぬくもりを感じさせてくれる。

Changing Places

Tord Gustavsen / Ecm Records



「Graceful Touch -- Tord Gustavsen trio」
 
          

  


  
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by knakano0311 | 2017-02-13 10:09 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(2)

路傍の花、樹々の鳥(144) ~ 春の兆しは梅の花 ~

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 この冬最強寒波の襲来という。まだ太陽が顔をのぞかせているうちにと、日課のウォーキングを始める。日当たりの良いご近所の家の庭には、梅の花がだいぶ咲き出した。山では、「アセビ(馬酔木)の花」、 里では「梅の花」が春の兆しである。さて明日は二回目の窯出し(炭出し)。なんとか雪が降らずにもってくれればいいが ・・・。

 さて、春を感じさせる歌、月並みですが、「It might as well be Spring(春の如く)」。1945年、映画「State Fair」のために、「オスカー・ハマースタイン2世/Oscar HammersteinⅡ」が作詞、「リチャード・ロジャース/Richard Rodgers」が作曲した有名なスタンダード・ナンバー。歌詞を見ると、「春の歌」というよりは、不定愁訴というか、春の訪れに浮かれたような落ち着かない乙女心を歌った、「春のような季節の歌」とでもいった方がいいかもしれません。歌詞だけ見ると、ひょっとしたら、「花粉症の歌」か ・・・。

【 It might as well be Spring 】

「♪ I'm as restless as a willow in a windstorm   強風に揺れる柳のように落ち着かないし
   I'm as jumpy as a puppet on a string     操り人形のように飛び跳ねたりして
   I'd say that I had spring fever         春風邪にでも罹ってしまったのかしら
   But I know it isn't spring        今は春ではないってことは分かっているけれど

   I am starry eyed and vaguely discontented, 物思いに耽ったりしてイマイチの気分
   Like a nightingale without a song to sing   まるで歌を忘れたナイチンゲールのよう
   Oh why should I have spring fever  どうして春風邪なんかに罹ってしまったのかしら
   When it isn't even spring...             まだ、春ではないっていうのに

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」

 数あるカバーの中で、今日の私のチョイスは、パートナーとのおしどりコンビで名高い二つのカップル。まず「マリエル・コーマン/Marielle Koeman 」。トリオでサポートするのは、パートナーのピアニスト、「ヨス・ヴァン・ビースト/Jos Van Beest」。アルバム、「Between You And Me」(2004)から。

BETWEEN YOU & ME

マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ / 澤野工房



「Marielle Koeman & Jos van Beest trio - It Might As Well Be Spring」

          

 続いては、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」。アルバム、「In love again」(2002)に収録されています。ボーイッシュでコケティッシュなステイシーに惹かれ、ジャケ買いした彼女の最初のアルバムだったでしょうか。ボッサ・テイストで、春の日差しのように優しく 、ゆったりと ・・・・。もちろん、パートナーの「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」のサックスも優しくサポート。

In Love Again

Stacey KentCandid



「Stacey Kent - It Might As Well Be Spring」

          

  

  
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by knakano0311 | 2017-02-12 11:03 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)