大屋地爵士のJAZZYな生活

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路傍の花、樹々の鳥(180) ~ 夏の終わりの凌霄花 ~

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 長い間楽しませてくれた、路傍の炎天の花、落葉のつる性の植物、「ノウゼンカズラ(凌霄花)」。その鮮やかな紅色もすこし褪せてきたように思えるが、地面に落ちた花弁も艶やかな色を失わない。残暑は厳しいが、夏の終わりを感じさせる。

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 梅雨明け頃から咲き、長い間楽しませてくれたのは、こちらは常緑のつる性の植物、「スイカズラ(吸い葛)」。別名、「ニンドウ(忍冬)」。冬場を耐え忍んで常緑を保つことからこの名がついたという。「ヘクソカズラ(屁糞葛)」と並んで、雑草的な生命力でいたるところの木に絡みついているのを見かける。

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 さて、今宵のピアノ。イタリア・ジャズ・ピアノの至宝とまで呼ばれている、「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」。このブログでも何回も取り上げた私ご贔屓のピアニストである。
 
 今宵はその耽美的なトリオではなく、ガラティの挑戦的、実験的取り組みといっていいでしょう、ヴォーカル&管楽器入り編成で、「ケニー・ホイーラー/Kenny Wheeler」に捧げた即興の変奏曲を中心にしたアルバム、「Wheeler Variations」(2017)。
 
 編成はというと、シックステットで、「Alessandro Galati – piano, compositions, arrangements」、「シモーナ・セヴェリーニ/Simona Severini – vocals」、「スタン・スルツマン/Stan Sulzmann – tenor saxophone」、「ステファノ・カンティーニ/Stefano Cantini – soprano saxophone」、「アレス・タヴォラッジ/Ares Tavolazzi – bass」、「エンゾ・ジリーリ/Enzo Zirilli – drums」。

 また、私は聞いたことがなかった「ケニー・ホイーラー」は、カナダ、トロント生まれで、主にイギリスで活躍したジャズ・トランペット・フリューゲルホーン・コルネット奏者、作曲家で、2014年9月に84歳の生涯を閉じている。ECMレコードには、演奏参加した多数の作品があり、1976年には、「ジョン・テイラー/John Taylor(p)」、「ノーマ・ウィンストン/Norma Winstone(vo)と、ジャズグループ「アジマス/Azimuth」を結成し、重要なメンバーとして活動したという。

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 「ジョン・テイラー」に限らず、ボーカルを楽器の一つとしてみたてる傾向が、欧州のジャズピアニストに多いようです。そんなこともあって、あの「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」と何回かコラボししたことのある、ボーカルの「シモーナ・セヴェリーニ」を起用したのでなないだろうか。

 アルバム編成は、「Kenny Wheeler」の綴りを分解した16曲で、「KEN」、「NY」、「WHEEL」、「ER」の4曲がそれぞれ即興の変奏曲を従えたボーカル曲となっている。作詞、作曲、アレンジはすべてガラティによるもの。ライナーノーツでガラティは、「若干のカオスが混在する感傷的なメロディを今も求めている」というホイーラーの言葉を引用し、『「Wheeler Variations」は私の愛情を明らかに宣言するものだ。私の内なる「ケニー・ホイーラー」の世界への。』と語っている。

 全体的にはボーカル、2本のホーンも含め、美しくもあり、陰影の際立った印象となってるが、「若干のカオスが混在する感傷的なメロディの探求」という試みは成功しているように思える。ただし、ガラティ・ファンには、その分、あのガラティ節ともいえる美メロ・ピアノが少ないように感じるかも知れない。

WHEELER VARIATIONS ホイーラー・ヴァリエーション

ALESSANDRO GALATI / SOMETHIN'COOL



「KEN ー Alessandro Galati」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-08-30 10:27 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

鷺草が大乱舞 ~ 丸山湿原にて ~

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 8月の始めに「丸山湿原」で、「サギソウ(鷺草)」、別名「サギラン(鷺蘭)」が咲き始めたと聞いて早速見に行ったことは、記事に書いた。(参照拙ブログ「夢でもあなたを想う花」) そのときは、一部の湿原に30株ほどであったが、最盛期の今、訪れてみると、3湿原に数百株の数で咲いている。花そのものが3cmほどの小さな花なので、湿原一面にというわけには行かないが、それでも大乱舞である。ボランティアの皆さんによって木道が設えてあるので、間近まで寄って観察できる。

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 そして、幸運にも日本一小さなトンボとして知られる「ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)」も。体長2cmほどのトンボで、世界的にも最小の部類に属するという。兵庫県では、環境省の準絶滅危惧相当するCランク に指定されている。

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 林道の脇に咲いているのは、秋の山地に咲く野菊の1種で、「シラヤマギク(白山菊)」。普段あまり見ることのできない虫や花が見られる貴重な湿原である。

 今宵のピアノ・トリオは、「アレッサンドロ・ガラティ・トリオ/Alessandro Galati Trio」。 「How Imsensitive」の英語名で知られている「Insensatez」を。アルバムは、「On A Sunny Day」(2015)から。パーソネルは、「Alessandro Galati - piano」、「ガブリエル・エヴァンゲリスタ/Gabriele Evangelista - bass」、「ステファーノ・タンボリーノ/Stefano Tamborrino - drums」。

On A Sunny Day

Alessan Galati Trio / Vi Ve



「Insensatez ー Alessandro Galati Trio」

          
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by knakano0311 | 2017-08-29 09:19 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

始まった秋の訪れ

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 山の公園の水場で遊ぶ子供たちの数もだいぶ減ってきた。夏休みもあとわずか、宿題でそれどころではないかも知れない。前夜は豪雨。「テングダケ(天狗茸)」が顔を出す。灰褐色の傘には、白色のイボがある。針葉樹林の「アカマツ(赤松)」林、広葉樹林の「コナラ(小楢)」林、「クヌギ(椚、櫟)」林などで、夏から秋にふつうに見られるキノコ。しかし、有毒である。山ではもう秋が始まったようだ。

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 今宵の曲は、「Early Autumn」。婦唱夫随?の「マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ/Marielle Koeman & Jos Van Beest Trio」の演奏で、アルバム、「From The Heart」から。

 オリジナルは1948年、「ラルフ・バーンズ/Ralph Burns」が「ウディー・ハーマン楽団/Woody Herman」に書き下ろした曲で、歌詞は1952年に、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」が後付けで書いたもので、「次の秋は君と迎えることはないだろう」というせつない歌。


【 Early Autumn 】 
           作曲:Ralph Burns, Woody Herman 作詩;Johnny Mercer

「♪ When an early autumn walks the land  早い秋の訪れが大地を覆い、
    and chills the breeze              風を冷たくし、 
   And touches with her hand the summer trees,  夏の木々にタッチする頃
   Perhaps you'll understand        君はたぶんわかってくれるだろう
     what memories I own.     ぼくが抱いていた思い出がなんだったかを   

   There's a dance pavilion in the rain   雨の中、公園のダンス場は
         all shuttered down,        すべて閉鎖され
   A winding country lane all russet brown,  曲がりくねった田舎道は茶色になる
   A frosty window pane shows me      霜の降りた窓ガラスを見ていると、
         a town grown lonely.    街には人気がなくなっていることに気がつく

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   Darling if you care, please, let me know,  恋人よ、まだ僕が気になるなら教えて
   I'll meet you anywhere, I miss you so.  君に会いにどこへでも行くよ、寂しいから 
   Let's never have to share          でもわかっているんだ
           another early autumn.  次の秋は君と迎えることはないだろう  ♪」

FROM THE HEART

マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ / 澤野工房



「Jos van Beest Trio featuring Marielle Koeman ー Early Autumn」

          

  

  
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by knakano0311 | 2017-08-28 11:32 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

夜の静寂の中で ~多田神社の萬燈会~

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 夕食後、ご近所にある清和源氏の祖、「源満仲」を祀っている「多田神社」の「萬燈会」に、食後のウォーキングを兼ねて出かけた。

 一般的に我が国の神社、仏閣では、祭礼の時に無数の燈火を献じ、鎮魂するという習わしがあるが、「多田神社」では、毎年、祭神「満仲公」の命日に当たる旧暦8月27日に「萬燈会」を行っている。歩くこと30分。山門から上がる。境内には参拝客はほとんどおらず、暗闇に浮かぶ無数の提灯が幻想的な雰囲気を醸し出している。盆踊りや夏まつりと違って、一切音がしない静けさ。砂利を踏む「ザクザク」という音のみが響く。家内安全、無病息災を祈願して帰る。

 今宵の曲は、「夜は千の眼を持つ/The Night Has a Thousand Eyes」1948年、「ジョン・ファロー/John Farrow」監督のサスペンス映画、「夜は千の眼を持つ」の主題歌である。実際には、映画の中では、まったく使われなかったらしいと聞く。

 有名なスタンダードだけあって、いろいろなアーティストがカバーしているが、それぞれのパフォーマンスの受ける印象が大きく違うので、どれを聴いても楽しめる曲でもある。

【 The Night Has A Thousand Eyes 夜は千の眼を持つ 】
                作詞;Buddy Bernier  作曲;Jerry Brainin

「♪ Don't whisper things to me you don't mean  心にもない言葉を囁くのはもうやめて
  For words deep down inside can be seen by the night
                    夜は心の奥深くに隠した言葉まで見抜いてしまうから
  The night has a thousand eyes    夜は千の眼を持っているから
  And it knows a truthful heart from one that lies
                    誠実な心と嘘をつく心を見分けることができるのです

  Tho' romance may have called in the past    過去にいくつも恋をしていたわ
  My love for you will be everlasting and bright  でもあなたへのわたしの愛は永遠
  As bright as the starlit skies            星空の輝きのように
  And this wond'rous night that has a thousand eyes千の眼を持つ不思議な今宵のように

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」

 まずは、女性ボーカル、ふたりの歌姫から。デンマークの歌姫、「シーネ・エイ/Sinne Eeg」とカナダの妖精、「ダイアナ・パントン/Diana Panton」。自身の名前をタイトルにしたデビュー・アルバム「Sinne Eeg」(2003)から。

Sinne Eeg

Sinne Eeg / Sinne Music



「SINNE EEG ー Night Has A Thousand Eyes/Comes Love」

          

 「ダイアナ・パントン」。アルバム、「フェリシダージ~わたしが愛したブラジル/To Brazil With Love」(2011)から。

フェリシダージ ~わたしが愛したブラジル

ダイアナ・パントン(vo) / MUZAK,INC.



「Diana Panton - The Night Has A Thousand Eyes」

          

 演奏のほうも外せませんね。没後8年、もう懐かしいと思うピアニストになってしまった、「エディ・ヒギンズ/Eddie Higgins」のアルバム、「ベッドで煙草はよくないわ /Don't Smoke In Bed」(2000)からも。ドラムレス・トリオのパーソネルは、「Eddie Higgins(p)」、「ジョン・ピザレリ/John Pizzarelli (g)」、「ジェイ・レオンハート/Jay Leonhart (b)」。

ベッドで煙草はよくないわ (初回プレス限定)

エディ・ヒギンズ・トリオ / ヴィーナス・レコード



「Eddie Higgins ー the night has a thousand eyes」

          

 ホーンを加えたピアノ・トリオでも ・・・。今は亡きフリューゲル・ホーンの名手、「アート・ファーマー/Art Farmer」をフューチャーした「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/European Jazz Trio」の演奏。アルバムは、「風のささやき/The Windmills Of Your Mind」(1997)。

風のささやき
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ・フィーチャリング・アート・ファーマー / / エム アンド アイ カンパニー
    
     
「european jazz trio - the night has a thousand eyes」

          

 最後は、いま見ても斬新的なジャケットが印象に残るアルバム、ジャズの巨人、「ジョン・コルトレーン/John Caltrane」の「コルトレーンズ・サウンド/Caltrane's Sound」(1964)から。この演奏が一番有名でしょうか。

コルトレーン・サウンド(夜は千の眼を持つ)

ワーナーミュージック・ジャパン



「John Coltrane Quartet - The Night Has A Thousand Eyes」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-08-27 10:18 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

手当たり次第に切り落とすのは ・・・

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 「コナラ(小楢)」や「クヌギ(櫟、椚)」などの小枝が散乱している。「チョッキリ虫」、正しくは「ハイイロチョッキリ(灰色短截虫)」が手当たり次第に切り落とした枝である。まだまだ細い枝だし、ドングリも小さいのであるが、ドングリには、はっきりと卵を産み付けた孔が見える。この卵が来年孵化し、また幼虫に ・・・。虫の世界では、もう秋が始まっている。

 山頂付近で、伐採作業。蝶の世界は恋の季節。なかなか静止せず、カメラで撮ることはできなかったが、何組かの「オオムラサキ(大紫)」、「カラスアゲハ(烏揚羽)」が群れ飛んでいる。秋になれば、この公園でも、南下する途中で飛来する「アサギマダラ(浅葱斑)」を見かけることができる。

 今宵は、ちょっとまだ気が早いかもしれないが、「ティズ・オータム/’Tis Autumn」。1941年に「ヘンリー・ニモ/Henry Nemo」が作詞・作曲した美しい歌。“'Tis” は、古語あるいは詩的な表現で、“It is” の略。

【 'Tis Autumn 】        作詞・作曲:Henry Nemo

「♪ Old Father Time checked,    時の爺さんは、
     so there'd be no doubt,  もう疑いを挟む余地がないほど確かめてから
   Called on the north wind to come on out, 北風さんに、来てくれるよう呼ぶんだよ
   Then cupped his hands,     両手でメガホンを作り、
     so proudly to shout,     誇らしげに叫ぶんだとさ
   "La-de-da, de-da-de-da,     「ラ・ディ・ダ、ディ・ダ・ディ・ダ、
       'tis Autumn!".        もう秋になったよぉ!」とね

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

 歌うのは我がミューズ、「ステイシー・ケント/Stacey Kent 」。寓話的なこの歌を、子供に語り聞かすような優しく愛らしい歌唱。サックスは、彼女のパートナーの「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」。アルバム、「The Boy Next door」から。

The Boy Next Door

Stacey Kent / Candid



「Stacey Kent - 'Tis Autumn」

          

 そして、「チェット・ベイカー/Chet Baker」のトランペット。アルバムは、「Chet」から。雰囲気ががらりと変わり、都会的な気だるさが伝わってくる。

チェット+1

チェット・ベイカー / ユニバーサル ミュージック



「Chet Baker - 'Tis Autumn」

          
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by knakano0311 | 2017-08-26 11:05 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(179) ~ オルタナティヴ ~

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 「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」。 美人を形容する古き常套句。「百合」は優雅さの象徴であった。ところで写真は、台湾原産の「タカサゴユリ(高砂百合)」。グランドの脇、石垣、公園、林の中、住宅の庭、道路脇、空き地、池の端 ・・・・。この時期団地のいたるところで見かける雑草といっていい花。温暖化の影響か、今、日本のあちこちでものすごい勢いで増えているという。始末の悪いことに、実の中にあるものすごくたくさんの種が、風によってまき散らされ、あっという間に広がってしまうらしい。常套句にあるように、見かけは優雅な百合の花だけに、外来種、雑草と認識して抜く人もほとんどないので、広がりに輪をかけてるという。日本原種の百合、「テッポウユリ(鉄砲百合)」との自然雑種も多いらしく、「百合」には違いないが、実はエレガントとは程遠いしたたかでしぶとい「オルタナティヴ・リリー」といえよう。

 注)alternative(オルタナティブ);「代わりとなるもの、代替物、代替案」、「選択肢」、「もうひとつの」

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 一見する容姿、歌唱の可憐さとは違って、したたかさを感じるのが、「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」。音楽ジャンル的には、「オルタナティヴ」にカテゴライズされるという。

 1972年、ブエノスアイレス生まれ。デビュー・アルバム、ジョビンのカバー集「ベレーザ:ジョビンに捧ぐ/TRIBUTE TO ANTONIO CARLOS JOBIM」(1995年)が大ヒットしたボサノバ・ユニット、「ベレーザ/Beleza」のリード・ヴォーカルとして一世を風靡した。ユニットとはいうが、実質は一人ユニットであったことが、アルバムのクレジットからもうかがえる。

 1999年、初の本名でのソロ・アルバムが、「Wanting」をリリース。その後も、彼女の最大の魅力であるシルキー・タッチの歌声を武器にして、ジャズ、サルサ、クンビア、ボンバ、レゲエ、ジャズ、ファンク、タンゴ等々、多くのジャンルをブレンドさせて、脱ボサ・ノヴァだけではなく彼女にしかできない音楽づくりへの挑戦など、したたかな音楽活動を続けている。まさに、「オルタナティヴ・リリー」。

 「ベレーザ」時代のセカンド・アルバムで、全曲、彼女のオリジナルのアルバム、「セヴン・デイズ/Seven Days」(1996)からいくつか ・・・。 
   

セヴン・デイズ

ベレーザ / インディペンデントレーベル



「Beleza - Por Siempre (Spanish version of "Forever")」

          

「Beleza - Don't Stop Listening」

          
   

「Gabriela Anders - Feels So Good」


          
  
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by knakano0311 | 2017-08-25 10:04 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

丹波路から但馬路を走る 

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 新車が納車されたのがちょうどお盆前。お盆休みの混雑を避けて、高速道路のテスト走行を今まで我慢してきた。やっと混雑も収まったようなので、待ちかねた様に緑濃い丹波から但馬地方へと車を走らせる。前の車はアウトバーンを巡航速度200km/時で走らせることを前提に設計、仕様付された車、ほとんどスポーツカーといっても差し支えないような車であった。

 しかし、今度の車は国産、しかもコンパクト・カーである。特に高速道路においては、全ての面において、前の車と同じように運転するわけにいかない。今までの運転イメージを払拭し、新しい車に慣れるため、安定性、コーナリング、加速性能などのドライバビリティを体感しようと高速道路を走ってみたというわけである。もう一つは、今度の電脳鉄馬の最大の特徴である安全サポートシステムの確認である。わざと車線をはみ出すなどして、どんな警報や表示が出るのかを確認した。こうしとけば、突然の警報に慌てたり、パニクったりすることは防げるだろうと思う。

 途中、道の駅に寄り、地元の野菜をたっぷりと仕入れる。目玉は早生の黒豆の枝豆。今宵のビールが早くも楽しみ。外気温は35℃を示している。かなり黄金色に色付きだした稲穂。秋へ移る前の最も深い緑。爽快な夏の終わりのテスト・ランであった。

 さて、夏の終わりのテストラン。ドライブのお供は、「ポール・デスモンド/Paul Desmond」。決して悪い意味ではないのだが、私にとって、究極のJAZZ的BGMというか、BGM的JAZZか、そんな存在で、ドライブ中の私を適度に活性化いてくれる。まずは、CTIシリーズのアルバム、「サマータイム/Summertime」 (1969) から。

「Samba (struttin') With Some Barbecue - Paul Desmond」

          

「Ob-La-Dì Ob-La-Da - Paul Desmond」   

          

 「なにかJAZZYでBGMにぴったりのアルバムを ・・・」と問われれば、真っ先にこのアルバムを上げるであろう、そのくらいBGMの真髄のようなアルバム、「テイク・テン/Take Ten」(1963)。タイトルから想像できるように、「テイク・ファイヴ/Take Five」の続編、兄弟曲といってもいい。きっと、これからもエバーグリーンなアルバム。

「Paul Desmond - Take Ten」

          

 フルアルバムがアップされていましたが、オリジナルは8曲の構成。リストをアップしておきます。
1. Take Ten
2. El Prince
3. Alone Together
4. Embarcadero
5. The Theme From Black Orpheus
6. Nancy
7. Samba De Orpheu
8. The One I Love Belongs To Somebody Else
(9. Out Of Nowhere))
( 10. Embarcadero (Alternate Take))
( 11. El Prince (Alternate Take))

「Paul Desmond ー Take Ten Full Album」

          
  


  
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by knakano0311 | 2017-08-23 09:43 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

60年代へのリスペクト満載のパンドラの箱 ~ 「ビビビ・ビ・バップ」を読む ~

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 「僕の葬式でピアノを弾いて頂きたいんです」 フリージャズ・ピアニスト兼音響設計士の「フォギー」こと、「木藤桐」は、巨大ロボット企業で、世界的ロボット研究者、年齢130歳の「山荻貴矢」社長から奇妙な依頼を受ける。それがすべての始まりだった。

 そして、墓参者が「アバター(分身)」をつかって墓参できる、VR(ヴァーチャル・リアリティ)による架空の墓の音響空間演出を依頼される。そのVR墓空間というのが、なぜか上高地大正池、自分が青春をおくった強烈な思い入れがある、1960年代の新宿東口界隈、新宿末広亭、ジャズクラブ「ピットイン」などであり、その電脳空間に、「大山康晴」十五世名人、「古今亭志ん生」、「立川談志」、「マイルス・ディヴィス/Miles Davis」、「エリック・ドルフィー/Eric Dolphy」、60年代のジャズの巨人たちによるオールスターズなどのアンドロイドたちが登場し、高座やセッションなどを繰り広げる。

 「奥泉光」著、「ビビビ・ビ・バップ」(講談社)を読んだ。人工知能が人類を支配する日がくるか、迫り来る電脳ウィルス大感染を前に人類を救うのは誰か。人工知能社会をさもありなんと思えるほど、ヴィジュアルに描き、時空を超えて軽やかに奏でられる約650ページの大長編エンタテインメント近未来小説。

 「ビ・バップ」と聞いて懐かしい気分になる人。あるいは「半村良」、「植草甚一」、「伊達邦彦」、「横尾忠則」、「寺山修司」、「伊丹十三」、「浅川マキ」、「野坂昭如」、「タモリ」、「唐十郎」 ・・・などと聞いて、ニンマリとする人には、近未来小説なるがゆえに、ディジタル革命前夜の1960年代へのリスペクトやノスタルジーがいっぱい詰まっているこの本が、「パンドラの箱」になること請け合いです。自身もJAZZバンドでフルートを演奏するという奥泉氏、未来の人工知能社会では、もう死語となり、ナツメロとなってしまっているジャズやライブ音楽が、先の著書、「鳥類学者のファンタジア」以上にヴィヴィッドに描かれている。結構大変であるが、最後まで読み終えた人にのみ得られるであろう読後感が、ある種の達成感とともに爽やか。

ビビビ・ビ・バップ

奥泉 光 / 講談社



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 ということで、今宵取り上げるのは、「エリック・ドルフィー/Eric Dolphy」。しかし、かく言う私自身もほとんど聴いたことがありません。オリジナルは別のジャケットだったようだが、「ビビビ・ビ・バップ」の表紙に使われているのは、ロサンゼルス生まれのジャズ・アルト・サックス、フルート、バスクラリネット奏者、「エリック・ドルフィー」の事実上の遺作となった、アルバム、「ラスト・デイト/Last Date」の写真のようだ。

 このレコードは1964年6月2日にオランダのヒルバーサムで行われたライブの実況録音で、「エリック・ドルフィー」は、この約1ヶ月後の6月29日に糖尿病による心臓発作のため、ベルリンにて急逝。若干36才の若さだった。それにより、このレコードのタイトルは「ラスト・デート(LAST DATE)」と名づけられたという。

Last Date

Eric Dolphy / Verve



 そして、本の後半の方に出てくるこのアルバムの美しいフルートが優しく浸みわたる曲は、「恋をご存知ないのね/You don't know what love is」。

「Eric Dolphy - You don't know what love is」

          

 私は全く見ていませんが、その時のセッションをめぐって、こんなドキュメンタリーも、1991年にオランダ?で制作されているという。ドルフィー・ファンにはたまらないのでは ・・・。

Last Date [DVD] [Import]

Eric Dolphy / Rhapsody Films



「Eric Dolphy - Last Date (1991 documentary) 」

          



   
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by knakano0311 | 2017-08-22 09:43 | 読むJAZZ | Trackback | Comments(0)

終わりに近づく夏

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 夏も終わりに近づいてきた。咲く「アサガオ(朝顔)」も、なんとなく寂しげに見える。今年もいろいろあったが、71回目の夏もいつものように終わりに近づいてゆく。

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 71回目の夏の終わりに聴く曲は、「桑田佳祐」作詞・作曲の、「夏をあきらめて」。ちょっとアンニュイでほろ苦く感じそう。歌姫は、いまや「寺嶋レコード」の看板女性ボーカル、「MAYA」。インディー・レーベル時代、コロンビア時代に随分と聴いていたシンガー。ハスキーがかった声で、ジャズ、ラテン、ポップスを自在に歌いこなす。その中でもラテンのフレーバーが抜群で、小悪魔的な独特の魅力を持つ。

 彼女に、インディ・レーベル時代から魅かれていた。まっ、彼女の振り撒く「恋の特効薬」、「ラブ・ポーションNo.9/Love Potion No.9」(2005)というアルバムから。

Love Potion No.9

Maya 松尾明 TAKE TEN フェビアン・レザ・パネ 吉野弘志 岩瀬立飛コロムビアミュージックエンタテインメント


「MAYA ー 夏をあきらめて」

          

 同じアルバムから、もう一曲。「ある恋の物語/Historia De Un Amor」。

「MAYA ー ある恋の物語」


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by knakano0311 | 2017-08-20 10:33 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(178) ~ 屁糞葛も花盛り ~

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 この時期、いたるところで見かけるのが、この「ヘクソカズラ(屁糞葛)」。わたしの住んでいる住宅地でも、手入れができず、ほったらかしになっている実家の庭でも。蔓性多年草で、刈っても刈っても、毎年生えてくる雑草。葉や茎に悪臭があることからその名があるが、ひとつだけでもえげつないのに二つもそれが重なるとは、なんたる不幸。名付けた人は相当な恨みでもあったのか ・・・。しかし、花は意外と可愛らしい。ところが花言葉は、その臭いが人を寄せつけないことから、「人嫌い」。花言葉までもがネガティヴで、ここまで来ると、いささかかわいそうな気さえする。

    「屁糞葛も花盛り」

 その臭いからあまり好かれない「ヘクソカズラ」でも、こんな愛らしい花を咲かせる。「不器量な娘でも年頃になればそれなりに魅力がある」という意味の諺(ことわざ)であるとか。

 また、万葉集(巻十六)に、

    「かわらふじに 延ひおほとれる屎葛 絶ゆることなく宮仕えせむ」 (高宮王)

 別名、「カワラフジ(河原藤)」、「ジャケツイバラ(蛇結茨)」の木にしがみつくように、まとわりつく「クソカズラ(屎葛)」。そんな葛のように、臭いと嫌われても、いつまでもしがみついて宮仕えをしたいものだ。そんな意味か。なにか、先の国会での答弁を行う官僚たちを見ているみたいで、もう哀れというか、けったくそ悪いというか ・・・。

 「図書館戦争」や「阪急電車」でも知られている「有川浩」の恋愛小説、「植物図鑑 (幻冬舎文庫)」の第1章にこの花が出てくる。ひょんなことから、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクで、イケメンの「樹(イツキ)」と奇妙な同棲生活を始めた女の子の話。そこには、「花の姿の愛らしさは雑草の中でもかなり上位に入る」と弁護するように書かれている。

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

有川 浩 / 幻冬舎



 さて、今宵、「花はどんな花でも愛らしい」という意味を込めて、「A Flower Is A Lovesome Thing」。「A列車で行こう/Take The ”A” Train」の作者として知られ、アメリカのジャズピアノ奏者、作曲家、アレンジャーであった、「ビリー・ストレイホーン/Billy Strayhorn」の有名な曲。訳はいりませんね。(luscious;薫りがいい)

「♪ A flower is a lovesome thing
   A luscious living lovesome thing
   A daffodil, a rose, no matter where it grows
    Is such a lovely lovesome thing ・・・  ♪」

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 歌姫は「フェイ・クラーセン/Fay Claassen」。1969年生まれのオランダのジャズ・シンガー。最初はダンスとバレーを学んだが、1990年頃からアムステルダムの音楽学校でジャズ・ボーカルを学び始めた。天賦の才は隠せないらしく、在学中に2つの賞を獲得したという。やがてプロ歌手としての活動を始め、多くのジャズ・フェスなどで著名なミュージシャンたちとのコラボも重ね、もうベテランといってもいい30年近いキャリアが積み重ねられ現在に至っている。」。そのハスキーな声は、「アムステルダムのため息」などとも呼ばれているという。

Sing!

Fay Claassen / Challenge



「Fay Claassen / A Flower Is A Lovesome Thing」

          
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by knakano0311 | 2017-08-19 13:21 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)