大屋地爵士のJAZZYな生活

People Next Door

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(掃除を終えて、すっかりきれいになった公園)

私の住んでいる町では、年に春、秋の2回、市民総出で「クリーンアップ作戦」というのをやっている。早い話が、「ごみ掃除」である。今年は春が5月30日(ゴミゼロ=530という駄洒落らしい)、秋が今日、11月21日であった。団地内にいくつもある公園と生活道路の掃除が対象である。もちろん強制でもないし、都合のつく方だけに自治会から出席をお願いしているが、公園を担当している私の周辺地区は、結構出席率がいいのである。普段そんなに親密な付き合いをしているわけではないご近所の人たちが、「やあやあ」といいながら、世間話やお互いの近況について話しながら、小一時間ほどかけて公園の掃除をする。子どもや赤ちゃん連れの人もいる。子どもや孫が世話になった、あるいはこれから世話になるみんなの公園なのだ。いろいろ理屈もあるだろうが、地域の住民達で公園を掃除をする、私はいいことだと思う。  

高齢化率35%を超えた我が団地。同じ団地の中でも、自治会にも入らない、近所付き合いをまったくしない、まして自治会の当番や回覧板すらもごめんだという人も結構いるそうである。お一人さま、お二人さま老人世帯が間違いなく増加しているのである。私ももちろんその一人であるが、そんな高齢化社会では、隣人、近所同士が助け合い、支えあっていくしかないと思うのだが ・・・。地震や台風などの災害時に支援を必要とする高齢者、障害者への支援制度もこの地区で始まった。まさかのとき、頼りになるのは、「People Next Door」かも知れませんね。

今日も小春日和のいい天気。ちょっと「長谷(ながたに)の棚田」まで足を伸ばしてみた。逆光の中に止まる時間。立ち上る煙に感じる里人の息づかい。

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さて、今日の曲はこれもよく知られた曲で、「The Boy Next Door」。この歌も多くのミュージシャンが演奏しているが、我がJAZZミューズ、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」のアルバムが好きである。彼女のアルバムのジャケットの中で好きな一枚でもある。

The Boy Next Door

Stacey Kent / Candid Records



「♪ How can I ignore the boy next door
   I love him more than I can say
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   I just adore him
   So I can't ignore him
   The boy next door                ♪」

訳は不要でしょう、「ステイシー・ケント」がスローなワルツにのせて甘く歌う、「The boy next door」

          
 
 
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# by knakano0311 | 2010-11-22 09:16 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

紅葉をCafeで ・・・

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雲ひとつない秋晴れの今日。先日お嫁さんともども退院した孫の顔を見てから、紅葉を見ながらのCafeとしゃれ込む。

よく行く峠のログハウスのカフェ「氣遊」とは、今日はちょっと気分を変えて、すぐ近くのカフェ・ダイニングSoto diningへと、ちょっと車を走らせる。「Soto」とはスペイン語で「雑木林」という意味だそうだ。夏であれば、この周りの雑木林のテラスでのお茶もきっと楽しいだろうが、結構冷え込んでいるので室内で。我が家の近辺とは、気温が相当違うのだろう、この辺も見事な紅葉が盛りである。

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このカフェ・ダイニングも、天然の時の形状を想像させる太い見事な丸太を、柱や梁に使った一見、ログハウス風であるが、そんな無骨でカントリーな雰囲気は感じさせないエレガントな空間。高い天井、ふんだんに木を使った広い室内、四季の花が咲く庭や遠くの森、山を見渡せる大きな窓、暖かそうな薪ストーブ、アンティークな家具や足踏みミシンの脚台を利用したテーブルなどのインテリアが落ち着きを感じさせるのであろう。若い女性やおばさんに人気があるのも無理からぬところ。平日ではあったが、この空間を楽しむお客さんで席も適度に埋まっていたことからも窺える。

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店の名のとおり雑木林に囲まれたこのカフェ・ダイニング、円形に張り出した窓からの眺めがすばらしい。午後3時を回ったこの時間、だいぶ陽も西に傾きかけ、午後と夕暮れの境目の和らいだ日差し。その光を浴びた山の紅葉に目を和ませる。

例によって、私はたっぷりのコーヒー、妻はダージリンと抹茶のシフォン・ケーキをいただいて、しばしの憩いの時を過ごす。こんな時間がいつまで持てるのだろうか。初孫が産まれて、やっと一安心、ほっとした爺さん・婆さんの午後のひとときである ・・・ 。

さて、音楽のお供は、哀愁の「ジプシー・スウィング」、先日のコンサートは「ローゼンバーグ・トリオ/The Rosenberg Trio」のアルバム「Suenos Gitanos」。スペインのフラメンコに強い刺激を受けたというアルバムで、意味は調べていないが、スペイン語のタイトルがつけられている。ジャズ・ハーモニカの達人「トゥース・シールマンス/Toots Thielemans」をゲストに迎え、ピアノやパーカッションを加え、いつもの「ジプシー・スウィング」色をかなり抑え、ラテンJAZZの雰囲気を色濃く出したアルバムで、スタンダード、ボッサ、ラテンなどを聴かせる。「ローゼンバーグ・トリオ」の新しい一面が結実したアルバム。

Suenos Gitanos

Rosenberg Trio / Verve



上のアルバムから、「トゥース・シールマンス」のハーモニカをフューチャーしたおなじみのスタンダード、「ムーンライト・セレナーデ」を。

          
 
 
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# by knakano0311 | 2010-11-20 09:41 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

ジプシー・スウィングの夜

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  (写真右;ジャンゴ・ラインハルト)

久しぶりのJAZZコンサートは、ジャンゴの再来とまで言われた「ストーケロ・ローゼンバーグ/Stochelo Rosenberg」の「ジプシー・スウィング・ナイト」。「ジプシー・スウィング/gypsy swing」とは、「マヌーシュ・スウィング/manouche swing」とも呼ばれ、1930年代のフランスで、ジプシーの伝統音楽と、フランス領であったアメリカ・ニューオリンズから1910年代末頃にやってきた、スウィング・ジャズとがミックスして産まれた新しい音楽。そして、それを生み出したのが、天才ギタリスト「ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt」なのである。アップテンポのリズム、哀愁と情熱のメロディ、パリで花開いたこの音楽は、「ジプシー・スウィング」というJAZZの一ジャンルともなり、アメリカンJAZZとは別に、現在も根強い人気を保っていて、特に最近は女性にもかなり人気だそうです。MJQがラインハルトに捧げた曲に「ジャンゴ/Django」という有名な曲があり、「ジプシー・スウィング」を映画音楽として取り入れた映画には、「ショコラ」、「ギター弾きの恋」、「僕のスウイング」などがあります。こんなところにも人気の一因がありそうです。今年は「ジャンゴ・ラインハルト」生誕100周年。彼については以前このブログにも書きましたね。「ジャンゴ・ラインハルト~非アメリカ的なるもの~」参照) ヨーロッパには、アメリカとは違うもうひとつのJAZZ史があるのです。

その「ジャンゴ・ラインハルト」の演奏をちょっとだけ聴いてみましょうか。曲は映画「ショコラ」で「ジョニー・デップ」が弾いていたジャンゴの代表曲「マイナー・スウィング/Minor Swing」。

          

独自の歴史をたどって誕生し、独自の歴史・美学・手法によって進化し、今隆盛を極めているヨーロッパ・ジャズ。アメリカではハード・バップ全盛期、まだ日本では誰もが注目しなかった1960年代のヨーロッパ・ジャズの黄金時代に目をむけ、評価・評論をした先達がいる。「星野秋男」氏、まず先達の炯眼に敬意を表したい。紹介されているのは、私は殆ど知らないミュージシャンばかりであるが、1950~60年代に花開いたヨーロッパJAZZを俯瞰する上での好著といえる。私のヨーロッパ・ジャズ歴など1990年代の「Europian Jazz Trio(EJT)」に始まるのだから、たかが知れているのだ。
   

ヨーロッパ・ジャズ黄金時代

星野秋男 / 青土社



さて、今回のコンサート、「ストーケロ・ローゼンバーグ」が通常率いるのは、「ザ・ローゼンバーグ・トリオ/The Rosenberg Trio」。今回率いてきたのは別プロジェクトの「ストーケロ・ローゼンバーグ・トリオ」。リズム・ギターが一番下の弟の「モゼス・ローゼンバーグ/Mozes Rosenberg」、ベースが従兄弟の「サニ・ヴァン・ミュラン/Sani Van Mullem」というファミリー・メンバーで、2台のギターとベースという「ジプシー・スウィング」ではもっともシンプルなバンド構成は同じである。

いや、すごいステージでした。すさまじい速弾きが繰り出す白熱のスウィングと迫力。「マカフェリ・ギター」の美妙な音色が奏でる哀愁。ラインハルトやパーカーの曲など休憩なしのノンストップの2時間、18曲(含むアンコール)であった。観客はいつものJAZZコンサートと違って、若い人や女性が目立ったが、観客沸騰の2時間であった。

【演奏曲目】
1.マイナー・ブルース 2.サニー 3.ウェブスター 4.ヌアージュ 5.レディ・ン・エイブル 6.ダブル・ジュー 7.身も心も 8.ブルー・ボッサ 9.リラクシン・アット・カマリロ 10.メロディ・オ・クレプスキュール 11.アイ・ウィッシュ 12.ストレンジ・アイズ 13.ヘヴィ・アーティラリー 14.イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミー 15.フラミンゴ 16.スペイン [アンコール] 17.黒い瞳 18.マイナー・スウィング

手元に何枚かあるCDから2枚ほどおすすめするとともに、演奏のYOUTUBEも紹介しておきましょう。最初の「ジミー・スミス/Jimmy Smith」の曲をタイトルにしたアルバム「レディ・ン・エイブル/Ready'n Able」は今回のメンバーによる演奏。2枚目は「ルイス・ヴァン・ダイク」と「ザ・ローゼンベルグ・トリオ」の共演ライブ。

レディ・ン・エイブル

ストーシェロ・ローゼンバーグ / プランクトン



ライヴ

ルイス・ヴァン・ダイク・アンド・ザ・ローゼンベルグ・トリオガッツプロダクション



「ベンチャーズ」も影響を受けたといわれる「ジプシー・スウィング」スタイルの「キャラバン/Caravan」。ホットな速弾きと弾けるリズム、まさに「ジプシー・スウィング」の魅力。2008年2月、ベオグラードの「Guitar Art Festival」でのライブ。「Rosenberg Trio - Caravan (D. Elington)」
 
          

あの「サンタナ/SANTANA」の哀愁の名曲「Moonflower」を、「アン・バートン/Ann Burton」の歌伴でも知られている同じオランダ出身のジャズ・ピアニスト「ルイス・ヴァン・ダイク/Louis Van Dijk」との共演ライブのCDから。「Moonflower-Louis Van Dijk&The Rosenberg Trio」

          
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# by knakano0311 | 2010-11-19 09:14 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

フリマ、ヤフオクの経済学

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先日、近くのショッピング・センターを訪れたら、フリー・マーケット、通称「フリマ」が開催されていた。出店していたのは、殆どが子どものいる家族もしくは若い女性。どうも、若い主婦や女性に人気があるみたいですね。
子ども達が大きな声で生き生きとして、自分の出品したおもちゃの説明や値段交渉をしていたのが微笑ましい。子どもにとっては、ピクニック感覚や遊び感覚かもしれないが、「フリマ」を通じて経済感覚が、知らず知らずの間に養われるのかもしれない。そして大人にとっては、趣味の作品が売れたという満足感や、エコやリサイクルの実践という達成感や癒し感が、結構あるみたいです。

この「フリー・マーケット」という言葉の意味は、「蚤(のみ)の市」。「フリー」とは英語で「free」ではなく、「flea/ノミ」の意味だそうです。知りませんでしたね。ちょっと調べてみたら、この「フリマ」は、1973年のオイルショク以降、「資源は有限」との認識から、生活防衛、節約運動として誕生したらしく、現在はすっかり市民権を得て、「中古流通マーケットの新しい形」として定着しているようです。そして、そのマーケットの推定規模は、「リサイクル運動市民の会」によると、年間200億円ほど(日経新聞による)で、日本経済にとって無視できない存在になりつつあるようです。

そして、もうひとつの「中古流通マーケットの新しい形」は、「ヤフオク」に代表される、「ネット・オークション」でしょう。私は参加したことはありませんが、宅配でよく物が届いていたところを見ると、息子達は結構利用していたのでしょう。「B to C 」、「C to C」、「E-Commerce」なんて言葉がもてはやされてから久しくなりますが、この「ネット・オークション」もすっかり定着したようです。もっとも私は、Amazonのネット・ショッピング程度が関の山ですが ・・・ 。「ネット・オークション」の市場規模は、本格的にスタートした1999年以降、年々拡大を続けていますが、日本に初めてネット・オークションを導入した「ヤフー/Yahoo」が、今も圧倒的に市場を占有しているようですが ・・・。「NIKKEI.NET」の記事に、「国内最大手ヤフー・オークションの2009年の落札総額は前年比4.4%減の7003億円と初めて前年を下回った」とあったので、市場規模は、年間7000億円超の規模に達していると思われます。ヤフー・オークションでは、落札額の5%が手数料としてヤフー・ジャパンに納入される仕組みで、他にもひと月1500万点とも言われる出品の手数料、660万人といわれるYahoo!プレミアム会員の月額利用料などを計算すると、年間600億円程度が、「ヤフー・ジャパン」の収入になる勘定のようです。ネット上に場を提供するだけのこのビジネス。改めて認識してみると、いや、すごいですね!!

先日も比較的JAZZのCDの品揃えの多かったご近所のHMVが閉店しました。こうなると、JAZZのCDを求めようと思うと、電車賃をかけて、梅田か神戸まで出かけなくてはならない。その結果、ますます私はAmazonに頼らざるを得ないこととなる。さらにCDショップはますます衰退をしていくという悪循環へと落ち込んでいく。ネットの与えたビジネスへの影響を身近に感じているのです。


JAZZ、フュージョン界に一大旋風を巻き起こしたバンド、「ウェザー・リポート/Weather Report」に「ブラック・マーケット/Black Market」というアルバムがあります。1976年発表の6作目で、「ジャコ・パストリアス/Jaco Pastorius」が初参加して、世界最強のグループとなった「ウェザー・リポート」が残した傑作アルバム。

ブラック・マーケット

ウェザー・リポート / ソニーレコード



スイスはレマン湖のほとり、モントルーで行われる「世界3大JAZZフェスティバル」のひとつ、「モントルー・ジャズ・フェスティバル/the Montreux Jazz Festival」における演奏。「Black Market - Weather Report - Live in Montreux」 Wayne Shorter - Saxophones、Joe Zawinul - Keyboards、Jaco Pastorius - Bass、Alex Acuna - Drums、Manolo Badrena - Percussion

          
 
 
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# by knakano0311 | 2010-11-18 00:12 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)

原風景の秋へ ・・・・

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あちこちから「紅葉だより」が届きだした。今年の紅葉ドライブはどこにしようかと、迷いましたが、京都の北部丹南市美山町、北村にある「かやぶきの里」へと車を走らせた。我が家から1時間40分ほどのドライブである。美山町は京都と日本海の若狭・小浜との中間に位置し、「鯖街道」と呼ばれた「周山街道」が町を貫いている。気候は日本海側に近いため、この日も時折、時雨模様。亀岡から無料化実験を行っている京都縦貫道路へ乗り、園部ICで降りて府道19号を北へ走ると、すぐに両側は杉の緑と広葉樹の紅葉とが織り成す、見事な綾錦の里山が延々と続く。黄色はブナ、ミズナラ、コナラ、クヌギ、赤色はサクラ、カエデ、モミジであろうか。本当に息を呑むような美しさである。畦や農道、畑、里山がきちんと手入れがされているのも見て取れる。そんな景色のなかに、かやぶき屋根や、この地域独特の伝統的な農家が点在している。まさに「日本の原風景」のなかにタイム・スリップしたような気になる。

やがて、綾錦に染まった山裾にかやぶき屋根の集落が見えてくる。目的地の国の重要伝統的建造物保存地区に指定されている「かやぶきの里」である。この里、北村地区は冬は豪雪地帯、その谷間のゆるい傾斜地に寄り合うように住まいが密集した、日本のどこにでもあるような山村である。現在50戸ほどある集落のうち、38戸がかやぶき屋根の建築で、岐阜県白川郷や福島県大内宿に次ぐという。最古のものは、寛政8年(1796年)建築、多くが19世紀中ごろまでの江戸時代に建てられているという。

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集落内をゆっくりと散策してみる。菩提寺、先祖代々の墓、鎮守の森、八幡様、かやの茂る茅場 ・・・。静かでゆったりとした時が流れているようである。この里は博物館的に建物を保存しているのでなく、50戸全部に人が住んでいて、現実の生活が営まれているのである。会話、洗濯物、農機具、季節の花が咲く庭、熟れた柿 ・・・ 。ときどき時雨れてくる濡れた道を歩いていると、傍らから流れてくる生活の息遣い。お地蔵さんの置かれている辻からひょいっと懐かしい顔に会えそうな気がする。

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そんなかやぶき集落の一角に、「ちいさな藍美術館」はあった。京都市内からこの地に移り住んで30年近くなるという、藍染め作家「新道弘之」さんの自宅兼工房兼美術館である。築二百年超という、かやぶき古民家の一階には、藍染の工房が、二階には自作品とコレクションが開かれている。古民家でみる藍染、ここもまた静寂と懐かしい雰囲気が漂う空間。

「国の保存地区に指定され予算がつき、保存活動もだいぶやり易くなった。何にもまして若い屋根葺き職人が住みだしたことが大きい。」と語る新道さん。伝統をずっと保存していくには、お金ももちろん大事であるが、何よりも技を伝承していく「人」が要なのである。懐かしい「原風景」の村と生活が「村おこし」になった ・・・ 。

売店でこの地の名産に加えて、大麦を炒って挽いた粉を水飴にまぶした「はったいこ飴」を買い求め、そのなつかしい味を口の中に含みながら帰路についた。

この「原風景」、「サウダージ・ドライブ」のお供は、やはり「ボサノバ」。まずは、オーストリア出身という「シモーネ/Simone」の最近のアルバム、「アロマ・ハワイ」。有名なハワイアン・ナンバーをボッサ・アレンジした、いわゆる「フェイク・ボッサ」。ミスマッチと思いきや、これがボサノバにも、この秋の季節にもよく合うのだ。この「ほっこりボッサ」を聴きながら、12月中旬の気温という寒気の中、秋深まる丹波路をゆっくりと走る ・・・ 。

アロマ・ハワイ

シモーネ&ハワイアン・ジャズ・バンド / ヴィーナスレコード



もう一枚は、ベテラン・アルト奏者の「リー・コニッツ/LEE KONITZ」が、「A.C.ジョビン」に捧げたボッサ・アルバム「ブラジリアン・ラプソディ/BRAZILIAN RHAPSODY 」。美しいメロディをじっくりと、軽快に若手プレイヤーたちと歌いあげるコニッツのアルトが耳に心地よい。1995年NY録音。

ブラジリアン・ラプソディ

リー・コニッツ&ザ・ブラジリアン・バンド / 徳間ジャパンコミュニケーションズ



上記アルバムから、「メナーニ・モサ/MENINA MOCA (若い娘)」
 
          

 
 
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# by knakano0311 | 2010-11-16 09:47 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)

60歳過ぎたら聴きたい歌(63) ~ お山の子守歌~

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昨日、次男夫婦に子どもが産まれた。女の子。初孫誕生で私たち夫婦も、名実ともに「爺さん婆さん」になったわけである。予定日より1週間くらいたっていたので、妻は少しやきもきしていたようだ。早速病院へ行ってきたが、硝子越しに寝顔を見ただけなので、我が子の時とは違って、正直まだ格別の実感はわかない。じわっと湧いてくるのかな。だが、孫ができたらきっと聴きたくなるだろうと、ずっと思っていた歌がある。子守歌である。JAZZのナンバーのなかにも、「木の葉の子守歌」、「バードランドの子守歌」、「ロシアン・ララバイ」などと子守歌はいくつかあるが、聴きたくなるだろうと思っていた子守歌は、「Hushabye Mountain/お山の子守歌」。

「hushabye」という英語は、「ねんねんころりよ、ねんねしな」という意味らしいが、この「Hushabye Mountain(お山の子守歌)」の美しくやさしいメロディーは、ミュージカル映画「チキ・チキ・バンバン/Chitty Chitty Bang Bang」(1968年公開)の挿入歌として有名な子守歌である。なんと、007シリーズで知られる「イアン・フレミング/Ian Fleming」の童話を原作とし、「ロアルド・ダール/Roald Dahl」が脚本を手がけている幻想的なミュージカル映画。

英語歌詞はこちらをクリック。

【 Hushabye Mountain (お山の子守歌) 】 
                   作詞・作曲: R.B.Sherman/R.M.Sherman

「♪   ねんねん山から柔らかな風が
     ララバイ湾をこえて優しく吹いてくるよ
     その風は帆を一杯に膨らますの
     悩みを吹き飛ばす航海へ旅立つ船のね
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     さあ目を閉じておやすみ
     今日一日にさよならをして

     夢の中で船をごらんよ
     ララバイ湾から遠くへ旅立って行くんだよ ♪」


男やもめで二人の子連れの発明家(D・ヴァン・ダイク)は生活力はないが、夢多き好人物。その空を飛ぶ改造オンボロ車で楽しい冒険の旅に出る。

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おすすめの「Hushabye Mountain(お山の子守歌)」は、我がJAZZミューズ「ステイシー・ケント/Stacey Kent」のアルバム「Dreamsville」からの歌唱である。

Dreamsville

Stacey Kent / Candid Records



母パペットがステイシーの歌にあわせて歌う、なんとも可愛らしい動画。健やかに育ってほしいし、子どもを育てることで息子夫婦も成長してほしい。そんな願いをこめて、「Hushabye Mountain by Stacey Kent」。

          

そうそう、JAZZスタンダードに、こんな曲もありましたね。「A Child Is Born」。こちらは、例のジョーンズ三兄弟(ハンク、サド、エルヴィン)の次男、「サド・ジョーンズ/Thad Jones」の曲に、「アレック・ワイルダー/Alec Wilder」が詩をつけた、これもなんとも美しい曲。こちらのほうが、今の私の心境に近いかもしれない。

英語歌詞はこちらをクリック。

【 A Child Is Born 】    作詞;Alec Wilder  作曲;Thad Jones

「♪  いま夜から出でて
    夜明けのように新しい
    光の中へ
    この児よ
    無垢なる児よ
    小鹿のように柔らかな児よ
    この児は産まれぬ

    小さきこころ
    つぶらな瞳
    芸術品のごとく
    我が腕の中に
    抱かれしこの児
    信じて委ねしその暖かき身
    この朝に祝福あれ
    児は産まれぬ    ♪」

「サド・ジョーンズ」が「Mel Lewis Jazz Orchestra」と1970年に録音したアルバム。

Consummation

Thad Jones / Blue Note Records


アルバム「Consummation」から「サド・ジョーンズ」の美しい演奏で、「A Child Is Born - Thad Jones(fl.horn)、Mel Lewis(d)、Roland Hanna(p)など」

          


 
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# by knakano0311 | 2010-11-14 17:05 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)

60歳過ぎたら聴きたい歌(62) ~ On A Clear Day You Can See Forever ~

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視界良好である。このところ、ずっと続けてきた枯れ松と雑木の伐採作業が一段落つき、視界が開け、向かいの山頂が見通せるようになった。視界が開けるとこんなに気持ちがいいものか。日の光が差し込み、林の中が明るくなったのがよくわかる。この時期、足元の草むらにいくつも咲いている「コウヤボウキ(高野箒)」にもたっぷりな陽があたるだろう。ところで、この「コウヤボウキ」、「玉箒(たまぼうき、たまばはき)」と呼ばれて高野山で茎を束ねて箒の材料としたのでこの名があるというが、「箒」のイメージが湧いてこない。調べたら、あるブログに高野山で箒の材料にした理由と「コウヤボウキ」で造った正倉院御物「子日目利箒(ネノヒノメトギホウキ)」の複製が載っていた。こんな路傍の野草からでも、「知る」楽しみを得ることができる。

こんな天気のいい小春日和の日に山を眺めていると、「晴れた日には永遠が見える/On A Clear Day You Can See Forever」を聴きたくなった。、かって、古の里人がこの山にクヌギを植林をし、炭などに使うため、10年ぐらいで伐採をしては、台場クヌギとして、再生を繰り返してきた。いま、山の仲間たちで手入れをしている「くぬぎ林」はその活きた林を再現しようとしているものである。そして、この山に自生している桜の実から育て、山に返してあげようとしている「エドヒガン」は、1,000年を超える寿命があるという。

「晴れた日には永遠が見える/On A Clear Day You Can See Forever」。1965年、「マイ・フェア・レディ/My Fair Lady」の作者「アラン・ジェイ・ラーナー/Alan Jay Lerner」が手掛けたブロードウェイ・ミュージカル。1970年には「イヴ・モンタン/Yves Montand」と「バーブラ・ストライサンド/Barbra Streisand」の主演で映画化された恋物語で、その美しい音楽が話題を呼んだ。

【 On A Clear Day You Can See Forever (晴れた日には永遠が見える) 】
                             作詞:Alan Jay Lerner 作曲:Burton Lane

「♪ On a clear day, rise and look around you,   
   and you'll see who you are.             
   On a clear day, how it will astound you    
   That the glow of your feelings outshines every star.

   You will follow every mountain, sea and shore,
   You will hear from far and near a world you've never heard before.

   On a clear day, on a clear day,
   you can see forever, and ever, and ever more.

   よく晴れた日には、立ち上がって、自分のまわりをよく見まわすといいわ
   そうすれば、自分がなんなのかよく見えてくる
   よく晴れた日には、きっと愕然とするでしょう
   あなたの思いがどの星よりも強く輝いていることを知って

   山や海や砂浜など、どんな自然でもたどってみれば
   近くから遠くから、一度も見たことのない世界が聴こえてくるわ

   よく晴れた日には永遠がみえる、いつでも、ずっとずっとね           ♪」


不思議な超能力を持つヒロイン(B・ストライサンド)の唯一の悩みは、煙草を吸いすぎることだった。カウンセラー(Y・モンタン)のもとで催眠療法を行なううち、彼女が過去、何度となく生まれ変わり、遠い未来でカウンセラーとの結婚が定められていることが分かる……。ファンタジックなラブ・ロマンス。

晴れた日に永遠が見える [DVD]

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン



シナトラはじめ、多くのアーティストがこの歌を演奏し、歌っているが、まず聴くとしたら、「バーブラ・ストライサンド」でしょうか。シンガー、女優と幅広く活躍を続けるバーブラ・ストライサンドの約40年に及ぶ活動の中でも、特に重要な楽曲を厳選し2枚に収めた究極のベスト盤にも当然収録。

ジ・エッセンシャル・バーブラ・ストライサンド

バーブラ・ストライサンド / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル



映画のシーンでのバーブラの歌唱を。「BARBRA STREISAND - On A Clear Day (You Can See Forever)」。

          

「ビル・エヴァンス/Bill Evans」の初のソロ・アルバム「アローン/Alone」(1968年)に収録されている。アルバム・タイトルといい、収録曲といい、将来の悲劇を予感させるようなアルバムであるが、より自由に、よりイマジネイティブにという、エヴァンスの音楽の本質が表出してくるアルバム。CD盤で追加のボーナス・トラック2曲は、アルバム全体のコンセプトを乱す余計な蛇足であろう。

Alone

Bill Evans / Polygram Records



「Bill Evans - On a clear day (you can see forever)」 

          

公園の「くぬぎ」もすっかり紅葉してきたようだ。毎年、毎年繰り返す色の鮮やかさ ・・・ 。

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# by knakano0311 | 2010-11-13 23:00 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)