大屋地爵士のJAZZYな生活

私も負けじと花の種を蒔く

b0102572_1035744.jpg

 猫の額ほどもないスペースをめぐって、野菜派の妻Vs.花派の私の家庭内平和バトル。目下のところ、私は極めて形勢不利ではありますが、ささやかなるゲリラ的抵抗として、負けじと花の種を蒔いた。白黒で可愛いパンダのような「フウセンカズラ(風船葛)」の種と「ぬばたまの夜 ・・・」のように、黒いものをあらわす枕詞で、「ヒオウギ(檜扇)」の種である漆黒の「ヌバタマ(射干玉、夜干玉)」。

 「フウセンカズラ(風船葛)」は、毎年この時期種を蒔き、夏に咲く、緑がかった白色の小さな花よりも、むしろその後にできる紙風船のような形をした袋状の果実を観て楽しんでいる。

  ぬばたまの、黒髪変り、白けても、痛き恋には、逢ふ時ありけり   (万葉集)

 万葉集には、「ヌバタマ」 を読んだ歌が80首ほどあるそうで、この種も昨年聴いた「万葉集に歌われた植物」の講演で頂いたものである。「ヒオウギ(檜扇)」は、山地の草原に生えるアヤメ科の多年草で、花はオレンジ色で赤い斑点があり、8月頃咲くというが、午前中に咲き、夕方にはしぼむ一日花だそうだ。まだ見たことがないので、やはり開花は楽しみである。

b0102572_1754394.jpg
 ということで、今宵の曲、種、胡麻の種、「セサミ・ストリート/Sesame Street」。あのTV番組のテーマ曲。ア・カペラ・ジャズコーラス・グループとして1970年代に活躍した、「シンガーズ・アンリミテッド/The Singers Unlimited」。
  
 「シンガーズ・アンリミテッド」は、アメリカのシカゴで結成された4人組のジャズ・コーラス・グループ。多重録音の技術を用いた美しいア・カペラ・コーラスで人気を博した。当初、アメリカにおけるコマーシャル媒体製作のために結成されたグループで、人前でのライブ演奏を想定せず、それぞれのパートを重ね録りする、1人が複数パートを歌い4声を越えるハーモニーを作るなど、多重録音の技術によるハーモニーを構築している。1971年に「オスカー・ピーターソン・トリオ/The Oscar Peterson Trio」との共演によるアルバム、「In Tune (with Oscar Peterson)」でデビューを果たす。

In Tune (Reis)

Singers Unlimited / Verve



やさしく歌って~ベスト・オブ・シンガーズ・アンリミテッド

Singers Unlimited シンガーズ・アンリミテッド ユニバーサルクラシック



「Singers Unlimited & Oscar Peterson Trio - Sesame Street」

          
[PR]
# by knakano0311 | 2017-05-10 09:08 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

厄介なのは、外来種ばかりではない

b0102572_14132177.jpg
b0102572_20553761.jpg

 「ジャーマンアイリス」でしょうか。ヨーロッパを原産地とする外来種で、「虹の花(レインボーフラワー)」とも呼ばれるように、色とりどりの花を咲かせ、非常に多くの品種がある。見た目も、和種の「アヤメ(菖蒲、綾目)とはちょっと違う。その近くの林に咲いているのは白い「フジ(藤)」。一般的なうすい紫色の藤は、この近くの山や林のいたるところに生えている日本の固有種。この藤の蔓が結構厄介で、山ではいたるところで、木に絡みついていて、取り払うのに往生する。

 外来種といえば、これから山では、「ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)」、「ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)」、「ダンドボロギク(段戸襤褸菊)」、「セイタカアワダチソウ(背高泡立草)」などの駆除が本格化する。生物の多様性を阻害するため、いずれも実をつけるまでの間に駆除してしまわなくてはならない厄介な植物。

 しかしよく考えてみると、問題になっている外来種も、緑化などのため、人為的に植えられたものや、人や物の交流のなかで知らずに持ち込まれてしまったものも多いと聞く。ただ、種の保存を図ろうと生きているだけなのに、人間様の都合で重宝されたり、厄介者扱いされたり。

 外来種のことを、「alien species、foreign species」などというが、「I'm an alien,I'm a legal alien」と繰り返し叫ぶ「スティング/Sting」の歌がある。ニューヨークでカルチャーの違いに戸惑う男を歌った「Englishman in New York」。彼がソロ活動を始め、ジャズへ向かう第一歩となったアルバム、「Nothing Like the Sun」(1987)から、「エリック・クラプトン/Eric Clapton」、「ギル・エヴァンス/Gil Evans」、「ブランフォード・マルサリス/Branford Marsalis」など、ロック、ジャズ畑からのゲスト陣も豪華。

Nothing Like the Sun

Sting / A&M



【 Englishman in New York 】  作詞作曲;Sting

「♪ I don’t drink coffee I’ll take tea my dear ごめん、僕はコーヒーじゃなく紅茶なんだ
   I like my toast done on one side     それにトーストは片側だけを焼くのが好みでね
   And you can hear it in my accent when I talk  僕のアクセントを聴けば分かるだろう
   I'm an Englishman in New York       僕はニューヨークにいるイギリス人なんだ

   See me walking down Fifth Avenue   5番街を歩いている僕を見たら気が付くだろう
   A walking cane here at my side       ステッキを持っている僕に
   I take it everywhere I walk          歩くときはいつも持っているんだ
   I'm an Englishman in New York       僕はニューヨークにいるイギリス人なんだ

   I’m an alien, I’m a legal alien   ここではまるでエイリアン、何ら法には触れないが
   I'm an Englishman in New York  僕はニューヨークにいるイギリス人だから
   I'm an alien I'm a legal alien    ここではまるでエイリアン、何ら法には触れないが
   I'm an Englishman in New York  僕はニューヨークにいるイギリス人だから

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

「Sting - Englishman In New York」
 
          
[PR]
# by knakano0311 | 2017-05-09 10:22 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

登場する全ての人々の人生が愛おしく切ない ~ ドラマ「オリーヴ・キタリッジ」を観て ~

b0102572_10151881.jpg

 ニュース、朝ドラ、大河ドラマ、ブラタモリ、美の壺など以外はあまりTV番組を見なくなり、もっぱら月1,000円ほどで動画配信されるHuluの海外TVドラマを見ている。もう2年くらい経つが、アクション、SF、サスペンスなど、結構はまって、めぼしいものはもうほとんど見たのではないかと思っている。しかし、GWに観た中で、心に残る良質のドラマがあった。

b0102572_10282683.jpg
 「オリーヴ・キタリッジ/Olive Kitteridge」(2014制作)。「エリザベス・ストラウト/Elizabeth Strout」による「ピュリッツァー賞」受賞の連作短篇集から、4篇を映像化したシリーズ。アメリカの北東部、ニュー・イングランド地方の港町を舞台に、中学校の数学教師、オリーヴという、傍若無人だが茶目っ気があり、その内には温かく繊細な心を持つ女性と、薬局を営むその夫ヘンリーとの生活を描きながら、一見、平穏無事で落ち着いた町の住人たちの人間模様が、優しく、そして時に悲劇的に描かれる。

オリーヴ・キタリッジの生活 (ハヤカワepi文庫)

エリザベス ストラウト / 早川書房



オリーヴ・キタリッジの生活

エリザベス ストラウト / 早川書房



b0102572_10445767.jpg
 主演のオリーヴ役は、「ファーゴ/Fargo」(1996)でアカデミー主演女優賞を、2011年、「Good People」でトニー賞 主演女優賞 (演劇部門)を、2015年、この「Olive Kitteridge」で、エミー賞 主演女優賞 (ミニシリーズ/テレビ映画部門)を受賞した「フランシス・マクドーマンド/Frances McDormand」。夫のヘンリー役には、「扉をたたく人/The Visitor」(2008)でアカデミー主演男優賞にノミネートされた、「リチャード・ジェンキンス/Richard Jenkins」。そのほかにも「ビル・マーレイ/Bill Murray」など芸達者が顔を揃えている。

 原作は読んでいませんが、ぜひ読んでみたいと思わせるほど、登場する人物の全ての人生が愛しく、また老いていくことの切なさを感じさせる秀逸なドラマであった。昔観た「八月の鯨」という映画に感じたものと同じような余韻を感じた。(いや、ラッキーなことに図書館に単行本があったので早速借り出してきた。)

b0102572_1101415.jpg
 そんな中で注目したのは、街のレストラン兼バーでピアノを弾き語り、高齢者施設でボランティアもしているアンジェラ役の「マーサ・ウェインライト/Martha Wainwright」。いくつかの重要なシーンで歌っている。

 調べてみると、カナダ出身のシンガー・ソングライターで、来日公演なども行っており、結構名の通ったシンガーだという。両親ともフォークシンガーという音楽一家に生まれ、2005年にアルバム、「Martha Wainwright」でデビューしたという。YOUTUBEでいくつか聴いてみたが、彼女の歌うエモーショナルな独特の世界観にハマるファン多いだろうと感じた。

 第2話「上げ潮」のバーのシーンがアップされていました。

「Close To You - Martha Wainwright (Olive Kitteridge Part 2 Bar Scene)」

          


  
[PR]
# by knakano0311 | 2017-05-08 11:38 | シネマな生活 | Trackback | Comments(0)

野菜もいいが、やはり今咲く花がいい

b0102572_1323594.jpg
b0102572_143221.jpg
b0102572_1434346.jpg
b0102572_13241826.jpg
b0102572_13243420.jpg


 最近、妻のミニミニ家庭菜園によって、だんだん片隅に追いやられていますが、まだまだ花も負けていません。「シャガ(射干、著莪、胡蝶花)」、「ボタン(牡丹)」、「コデマリ(小手毬)」。「ナデシコ(撫子)」、「オダマキ(苧環)」なども咲き出した。私は、「まだまだ野菜より花」派である。しかし形勢不利は否めないようだ。

 今宵は、その昔、ラテン・ジャズとも呼ばれた、いまならフュージョンのカテゴリーがあった。その雄、旗頭であった「モンゴ・サンタマリア/Mongo Santamaría」の食材にちなんだヒット曲から。ラテン・ロックバンドのヴォーカル&MCでデビューした「ユースケ・サンタマリア」の芸名は、「モンゴ・サンタマリア」に由来していると「ヨルタモリ」で自身が語っていた。おっと、これはトリビアですが ・・・。

Mongo Santamaria Greatest Hits

Mongo Santamaria / Sbme Special Mkts.



 まずは、「グリーン・オニオン/Green Onions」から。

「Mongo santamaria - green onions」

          

 アメリカの国民食のひとつともいわれる「チリ・ビーンズ/Chili Beans」。挽肉とタマネギを炒め、そこにトマト、チリパウダー、水煮したマメなどを加えて煮込んだもので、アメリカでよく食しました。

「Mongo Santamaría - Chili Beans」

          

 デザートは、スイカ。「Watermelon」ですね。「ハービー・ハンコック/Herbie Hancock」の大ヒット曲、「Watermelon Man(西瓜売り)」。

「Mongo Santamaria - Watermelon Man」

          
[PR]
# by knakano0311 | 2017-05-07 09:44 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

花より野菜

b0102572_1451759.jpg


 妻が育てているミニミニ家庭菜園。玉葱の初めての収穫。玉が小さい品種なのか、発育不良なのかよくわからないが、玉葱は初めてなので、タブレットや図書館で借りてきた本でのチェックに余念がない。土、畝の作りや深さ、肥料、霜、陽当り、水遣りなど気を配らねばならないことも多いらしく覚えたての知識やノウハウを話し出したら止まらない。

 芋も南瓜もないが、ゴーヤ、小松菜、ピーマン、ミニトマト、ミツバ、パセリ、大蒜(ニンニク)、キュウリ、ナス、春菊、大葉、オクラ、サンショウ ・・・。猫の額よりまだ狭い我が家の庭の、一体どこに植えるのか?と思うほど。答えは、今までそこに植わっていた花がきれいになくなっていました。花より野菜。

 農家出身の親父は、実家の菜園で相当な種類の野菜を趣味で育てていた。小型の耕運機まで買っていたので、プロといってもいいくらいの、相当な入れ込みようだった。存命ならば、妻の良き師匠になったろう。

 野菜の歌。ゴキゲンなR&Bから、「Red Onion」。ソウル・オルガンの名手「リチャード・グルーブ・ホームズ/Richard "Groove" Holmes」のアルバム、「New Groove」(1974)から。

ニュー・グルーヴ

リチャード・グルーブ・ホームズ / Pヴァインレコード



「Richard Groove Holmes - Red Onion」

          


  


  
[PR]
# by knakano0311 | 2017-05-06 09:58 | いもたこなんきん | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(159)  ~ 花の壁 ~

b0102572_14422575.jpg


 ウォーキングが日課となっているが、そのコースにいくつかのお気に入りの道がある。写真もその一つで、溜池を囲む雑木林と家に沿って、ゆっくりとしたカーブを描いている。この季節は、躑躅が満開で、さながら「花の壁」のようである。そんなお気に入りの道を巡るウォーキングが、最も楽しい季節となった。

b0102572_16521371.jpg

 「花の壁」なら、「Flowerwall」、「壁の花」なら「Wallflower」。「Wallflower(壁の花)」というのは、パーティーなどで社交の輪に加わらずに壁際でひとりじっとしている女性、もともとは、舞踏会で、踊りに誘われず壁際に立っている女性をいった言葉と記憶している。ところが「壁の花(wallflower)」という花が実際にあるんですね。黄色やオレンジの香りのよい花で、「ニオイアラセイトウ(匂紫羅欄花)」という和名をもつアブラナ科の多年草だという。「wallflower」は英名で、ヨーロッパでは古い土壁の上でよく咲くことからつけられたという。(写真はNETより拝借)

b0102572_17174687.jpg

 そして、「Wallflower(壁の花)」という楽曲もあります。「ダイアナ・クラール/Diana Krall」の最近作のアルバム・タイトル曲、「Wallflower」(2015)がそれ。オリジナルは、「ボブ・ディラン/Bob Dylan」によって、1971年に作られ、録音された曲。

 私は「ダイアナ・クラール」の大のファンであるが、正直言って、「クワイエット・ナイツ/Quiet Nights」(2009)あたりからの彼女のアルバムは物足りなかった。はっきり言えば期待はずれだったといっていい。このアルバム、「Wallflower」も大物プロデューサー兼アレンジャーの「デイヴィッド・フォスター/David Foster」を起用したが、もともと彼は、ジャズではなくPOPSの人。オーケストレーションなどのPOPSアレンジで、すっかりJAZZらしさがアルバムより消えてしまった。いまだに「どこへ行く? ダイアナ・クラール」感が拭えていない。

 しかし、この5月3日に2年ぶりに新作、「ターン・アップ・ザ・クワイエット/Turn Up The Quiet」がリリースされるという。しかも、約10年ぶりにジャズ・スタンダードを取り上げた作品だという。 今度は期待が持てるのかな。

【 Wallflower 】   by Bob Dylan

「♪ Wallflower, wallflower,               寂しそうにしているそこの君、
       won't you dance with me?            僕と踊りませんか
 I'm sad and lonely too              僕も一人だから
  Wallflower, wallflower,               寂しそうにしているそこの君、
       won't you dance with me?             僕と踊りませんか
  I'm fallin' in love with you             あなたに恋してしまったから

Just like you I'm wonderin' what I'm doin' here 何をしてるんだろうと不思議に思ってるね
Just like you I'm wonderin' what's goin' on   何が始まるんだろうと不思議に思ってるね

  Wallflower, wallflower,               寂しそうにしているそこの君、
       won't you dance with me?              僕と踊りませんか
 The night will soon be gone           だって夜は短いから

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 YOUTUBEで探していたら、アルバム・バージョンでなく、何かのTV番組でしょうか、「Wallflower」の弾き語りバージョンがアップされていました。私はこちらのほうがはるかに好ましい。まっ、聴き比べてみてください。

WALLFLOWER

DIANA KRALL / VERVE



「Diana Krall feat. Blake Mills - Wallflower」

          

「Diana Krall - Wallflower (Session Off TV) 」

          
  


  
[PR]
# by knakano0311 | 2017-05-05 09:37 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(158)  ~ 大手毬を頂く ~

b0102572_13392956.jpg
b0102572_13394474.jpg


 買い物を兼ねたウォーキングの道端で、それは見事な「オオデマリ(大手毬)」が咲いている。我が家のそれとは比べ物にならないほど、大きく、豪華で、華やかだ。脇の畑で作業していたおじさんに、「綺麗ですね」と声をかけると、嬉しいことに「持っていくかい」と言う。枝ぶりのいいいくつかを鋏で伐ってくれた。帰ってから、早速窓辺に飾る。

b0102572_13401858.jpg


 ご近所からの花の頂き物。そんな嬉しいことがあった今宵の歌は、「The Boy Next Door」。「気になるお隣の男(女)の子」とでも訳しましょうか。まっ、頂いたのはおじさんでしたが ・・・。

 歌うのは我がミューズ、「ステイシー・ケント/Stacey Kent 」。アルバム、「The Boy Next door」(2003)から。思春期の乙女心を歌った可愛らしい歌です。

【 The Boy Next door 】   by Hugh Martin / Ralph Blane

「♪ The moment I saw him smile   彼が微笑むのを見た瞬間
  I knew he was just my style    彼が私のタイプとわかった
  My only regret is we've never met  でも、まだちゃんと会っていない それが残念
  Though I dream of him all the while  ずっと彼を夢見るほど夢中なの

  But he doesn't know I exist     でも彼は私の存在を知らない
  No matter how I may persist     だからどんなにわたしが思っても気にすらしない
  So it's clear to see there's no hope for me  私に望みがないことはちゃんとわかっている
  Though I live at 5131 Kensington Avenue  私はケンジントン通り5131に
  And he lives at 5133              彼は5133に住んでいる

  How can I ignore the boy next door  隣の男の子を気にしないなんて無理
  I love him more than I can say     言葉以上に彼を愛している
  Doesn't try to please me         わたしを喜ばせようとはしないし
  Doesn't even tease me          からかうことすらしない 
  And he never sees me glance his way   彼の目には私なんか入っていない

  And though I'm heart-sore, the boy next door 胸が焦がれるの お隣りの男の子に
  Affection for me won't display       私への好意なんか一向にないわ
  I just adore him              彼をこんなに好きなのに
  So I can't ignore him            彼を気にしないなんてできないわ
  The boy next door            だって、お隣りに暮らしている男の子なのよ

  I just adore him              彼をこんなに好きなのに
  So I can't ignore him            彼を気にしないなんてできないわ
  The boy next door           だって、お隣りに暮らしている男の子なのよ ♪」

The Boy Next Door

Stacey Kent / Candid




「Stacey Kent - The Boy Next Door」


          
 
[PR]
# by knakano0311 | 2017-05-04 13:25 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

百花繚乱

b0102572_14242558.jpg
b0102572_14243747.jpg
b0102572_14245345.jpg
b0102572_1425649.jpg
b0102572_13282439.jpg
b0102572_13284011.jpg
b0102572_13285676.jpg


 近くの公園といわず、ご近所の庭、生垣がえらいことになっています。毎年のことといいながら、「ツツジ(躑躅)」が満開、咲き乱れている。気のせいか、今年は花も大きく、色も濃いように感じる。「フジ(藤)」、「モッコウバラ(木香茨、木香薔薇)」、「コデマリ(小手毬)」、「シャクヤク(芍薬)」なども参戦し、いっそうゴージャスに。まさに百花繚乱、その様は見事の一言に尽きる。

 さて、今宵の歌姫は、どこか肉食系を思わせ、見た目ゴージャスな美女シンガー3人の競い咲き。「ジェーン・モンハイト/Jane Monheit」、「リーサ/Lisa Lovbrand」、「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」。いずれ劣らぬ美女揃いですね。こんな歌がぴったりでしょう。「Embraceable You (抱きしめたいあなた)」。「ガーシュウィン兄弟/George Gershwin and Ira Gershwin」の手になるスタンダード。

【 Embraceable You 】    作詞・作曲:George Gershwin & Ira Gershwin

「♪ Embrace me            僕を抱きしめて
   My sweet embraceable you 抱きしめたくなるくらい愛しい人
   Embrace me            僕を抱きしめて
   You, irreplaceable you     かけがえのない大切な人

   Just one look at you       初めて君を見たとき
   My heart grows tipsy in me  僕の心はもうメロメロ
   You and you alone         君が、たった一人の君が
   Bring out the gypsy in me   ジプシーのような移り気な心を僕から追い払ってしまった

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」 

b0102572_21215656.jpg

 「ジェーン・モンハイト/Jane Monheit」。 1998年、20歳にして「セロニアス・モンク・コンペティション」で第2位を獲得したことで、一躍注目を集め、2000年に華々しくデビューを飾った。その美貌と、表情豊かでしっとりした歌声に加え、その歌う姿、ステージングの美しさはたちまち人気を集め、今やジャズ・シーンを代表するシンガーの一人にまで成長した。ゴージャスで、肉食系のルックスに似合わず意外と可愛い声の持ち主にちょっとびっくり。

 アルバム、「Taking A Chance on Love」(2004)から、「Embraceable You」。そして、「ロン・カーター/Ron Carter」を含むコンボをバックに軽快にスインギーに歌うスタンダード、「Cheek To Cheek 」は、アルバム、「In the Sun」(2002)から。その大輪の薔薇ような美貌と表情豊かなステージは動画だからこそ楽しめる。

Taking a Chance on Love

Jane Monheit / Sony




「Jane Monheit - Embraceable You」


          

In the Sun

Jane Monheit / Encoded Music



「Jane Monheit - Cheek To Cheek」

          

b0102572_21341417.jpg

 さて、次は北欧、スウェーデン美女、「リーサ/Lisa Lovbrand」。1978年、ストックホルム生まれ。父はスエーデン人、母はフィンランド人だというから、その美貌もうなずけるところ。幼少の頃からボーカル・レッスンを受け、聖歌隊で歌うなどし、またミュージカルや演劇の勉強をしながら育つ。長じてからは、ストックホルムのほか、ロンドン、ニューヨーク、L.A.でもエンターテインメント全般を学び、やがてショウ・ビジネスの世界へデビュー。その美貌を見込まれ、既に女優として数本の映画に出演している。「スティーヴン・セガール/Steven Seagal」主演のハリウッド映画、「沈黙の激突(Attack Force)」(2007年)に主役級で出演。スポーツ万能、ダンスも抜群という。ジャズ歌手としてのデビュー・アルバムが、「エンブレイサブル/Embraceable」(2007年)。トランペットに「クリス・ボッティ/Chris Botti」をフィーチャーして、タイトル曲でもある「Embraceable you」、プロデューサーでもある「デヴィッド・フォスター/David Foster」との粋なデュエットで、「When I Fall In Love 」。少し甘ったれてはいるが、透明感のあるリーサの声と、デヴィッドのすこししゃがれた声とが絶妙に絡み合う。

エンブレイサブル

リーサ / スパイス・オブ・ライフ


  
「Embraceable you - Lisa Lovbrand feat. Chris Botti」

          

「Lisa Lovbrand & David Foster - when I fall in love 」

          

b0102572_23191411.jpg

 3人目は、アルゼンチンへ飛んで、「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」。1972年、ブエノスアイレス生まれ。デビュー・アルバム、ジョビンのカバー集「ベレーザ:ジョビンに捧ぐ」が大ヒットしたボサノバ・ユニット、「ベレーザ/Beleza」のリード・ヴォーカルとして一世を風靡した。ユニットとはいうが、実質は一人ユニットであったようである。

 その後、1999年、初のソロ・アルバムが、「Wanting」をリリース。彼女の最大の魅力であるシルキー・タッチの歌声、ボサ・ノヴァ、ジャズ、サルサ、クンビア、ボンバ、レゲエ、ジャズ、ファンク、タンゴ等々、多くのジャンルを見事にブレンドさせ、自分のカラーにしてしまう生まれつきの才能、作曲のセンスを世に知らしめることとなった。

 そんな彼女の「Embrace Me」をアルバム、「Last Tango In Rio」(2004)から。前二人の「Embraceable You」はスタンダード。一字違いですが、「Embrace Me」は、彼女自身によるオリジナル。ところが、これがなかなかいいのだ。彼女の才能を認めざるを得ない。

【 Embrace me 】    by Gabriela Anders

「♪ Embrace me, a little longer my sweet.  抱きしめていて、もうちょっとだけこのままで
  Embrace me, and see if you won't ever leave. 抱きしめて、見つめていて、離れるまでは
  Your goodbyes seem so unfair; so unkind.   別れるなんてあまりにもひどい仕打ちね
  Embrace me for my dreams.         抱きしめていて、夢を見させてよ
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」 
   

Last Tango in Rio

Gabriela AndersNarada



「Embrace me - Gabriela Anders」

          

 「ボッサ・ベレーザ/Bossa Beleza」(2008)から、「ローリング・ストーンズ/The Rolling Stones」のカバー、「サティスファクション/(I Can't Get No) Satisfaction」。

ボッサ・ベレーザ

ガブリエラ・アンダース / ビクターエンタテインメント




「(I Can't Get No) Satisfaction - Gabriela Anders」


          

  さて、お腹いっぱいになりましたでしょうか?
[PR]
# by knakano0311 | 2017-05-03 20:58 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

映画もコーヒーもジャズも、はじめは港からやってきた

b0102572_15351086.jpg
b0102572_15354832.jpg
b0102572_1536476.jpg
b0102572_15361969.jpg

 抜けるような青空。ポートタワーのてっぺんに鯉のぼりが翻っている。黄金週間。前日、長男夫婦が帰って来たので、久しぶりに、家族全員が集合し、焼肉大パーティ。翌日は神戸を観光したいというので、長男夫婦を神戸、北野の異人館界隈まで送り届け、我々夫婦は久しぶりにメリケン波止場界隈を歩く。

 神戸は、1868年から今年開港150年を迎え、メリケン波止場もリニューアルされた。「コーヒーも映画もはじめは港からやってきた」。 そんなキャッチフレーズのロゴがあちこちで目に付く。コーヒー、映画だけではない。ジャズ、サッカー、ゴルフ、ケーキ、洋服店、マラソン、オリーブ園、水族館なども神戸に初めて上陸したという。(神戸市HP「神戸開港150年記念事業オフィシャルサイト」参照)

 海、すぐ近くには六甲山系。開放感が尋常ではなく、海からのそよ風も本当に心地よい。阪神淡路大震災の時は、神戸港も相当な被害にあったのだが、すっかり復興して、観光客だけでなく、普段着の市民の憩いの場となっている。ひとしきり散策したあと、この港から広まったというコーヒーを飲みに、「スタバ」へと向かう。

b0102572_1556587.jpg
b0102572_15561861.jpg

 さて、メリケン波止場からレトロなビルが立ち並ぶ旧居留地から元町方向へと向かう。途中の小さな公園で見かけた鮮やかな色の花。「ノウゼンカズラ科 イペ」と記されていた。中南米原産の落葉高木。花色は、赤、紫、白、黄、桃などがあるそうで、黄色の花はブラジルの国花とされているという。神戸港は、「ブラジル移民発祥の地」でもあり、それを記念して植えられたようだ。

b0102572_1556342.jpg
b0102572_15565248.jpg
b0102572_16382943.jpg

 「ランボルギーニ」でしょうか、旧居留地地区の高級ブティックが集まる通りに止まっていた高級スポーツカー。こんな車もすっかり溶け込んでしまう街でもある。目指すは、旧居留地・大丸の近くに有る、エスニック・レストラン、「ビラブリ ガーデン/Villabri Garden」。ここの、海鮮焼きそばが大の好物で、神戸に来ると大抵はここに寄ってランチを摂る。そして、妻は栄町、おかき処、「播磨屋本店」で定番の「播磨焼き」を、私は、かっての海運業者のレトロなビルに、若者向けのブティックやスウィーツの店が軒を連ねる、乙仲通りの雑貨店でダグボートを買う。

 ということで、今宵の曲は、「On A Slow Boat To China(中国行きのスロウ・ボート)」に決定。1947年に、「フランク・レッサー/Frank Loesser」が作詞・作曲し、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」や「ソニー・ロリンズ/Sonny Rollins」、「デイヴ・ブルーベック/Dave Brubeck」といった大物ジャズ・ミュージシャンがこぞって取り上げたスタンダードです。

 そして、「村上春樹」の初期の短編集に同じタイトルの著書がありました。ご存知のように、彼は洋楽やジャズの曲からインスパイアされて作品を書く事も多いようですが、かってジャズ喫茶のオーナーだったことに関係しているかもしれない。

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

村上 春樹 / 中央公論社



 そんな彼が、彼の持つ膨大なレコード・コレクションの中からピックアップしたお気に入りの曲を訳詞とエッセイで紹介した本が「村上ソングス」。「中国行きのスロウ・ボート」も紹介しています。やはり、「村上春樹」、私なんぞの訳とは大違い。

村上ソングズ (村上春樹翻訳ライブラリー)

村上 春樹 / 中央公論新社



【 On A Slow Boat To China 】 by Frank Loesser  訳詩 村上春樹

「♪ I'd like to get you        中国行きのスロウ・ボートに
  On a slow boat to China,     君を乗せられたらな。
  All to myself alone.        そして僕だけのものにできたらな。

  Get you and keep you       腕の中に君を抱いて
  In my arms evermore,      いつまでも離さない。
  Leave all your lovers       ほかの男たちなんぞ
  Weeping on the faraway shore.  岸辺で涙にくれていればいい。

  Out on the briny          僕らは海原の真ん中にいて
  With the moon big and shinny,   空には大きな月が輝き
  Melting your heart of stone.    君の固い心を溶かしてくれる。

  I'd love to get you        中国行きのスロウ・ボートに
  On a slow boat to China,     君を乗せられたらな。
  All to myself alone.         そして僕だけのものにできたらな。♪」

b0102572_22154551.jpg
 歌姫は、熟女と若手。まずは、1979年の映画「ローズ(原題;Rose)」で、「ジャニス・ジョプリン/Janis Joplin」をモデルにした主人公を演じ、エネルギッシュな歌声と共に演技力も発揮して、「ゴールデン・グローブ賞」を受賞し、「アカデミー賞」にもノミネートされた「ベット・ミドラー/Bette Midler」。同作の主題歌、「ローズ」でグラミー賞を受賞。これを含め、生涯4度のグラミー賞を受賞するという輝かしいキャリアの持ち主である。

 1945年、アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル出身の歌手、女優。私と同じ歳の大ベテラン。シリアスもコメディもこなせる女優であり、女優としても、エミー賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞(2回)を受賞している。その「ベット・ミドラー」が、「ローズマリー・クルーニー/Rosemary Clooney」の名曲の数々をが歌い上げたアルバムが、「ローズマリー・クルーニー・ソングブック/Rosemary Clooney Song Book」。なかでも、「On A Slow Boat To China」を旧友、「バリー・マニロウ/Barry Manilow」とデュエットしている。

ローズマリー・クルーニー・ソングブック

ベット・ミドラー / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル



「Bette Midler - On a Slow Boat to China」

          

b0102572_22311983.jpg
 こちらは、YOUTUBEで見つけた若手、「レネー・オルステッド/Renee Olstead」。1989年アメリカ・テキサス州ヒューストン生まれだという。大物音楽プロデューサーの「デイヴィッド・フォスター/David Foster」に見出され、ジャズ・スタンダードを歌ったCDでデビューしたのは、2004年、なんと15歳だったという。しかも、子役として幼い頃からTVドラマやコマーシャルで引っ張りだこだったというから、天は一体いくつ与えたんでしょう。その色気、歌唱力 ・・・。とても当時15歳とは思えません。

Renee Olstead

Renee Olstead / Reprise / Wea



「Renee Olstead - On A Slow Boat To China」

          

 ピアノとサックスの軽快なスウィンギーな演奏も楽しんでください。

マイ・ファニー・バレンタイン

エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトン / ヴィーナスレコード



「Eddie Higgins Quartet & Scott Hamilton - On A Slow Boat To China (2005) 」


          

  

  
[PR]
# by knakano0311 | 2017-05-02 09:43 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

まちやまに咲く躑躅

b0102572_233566.jpg
b0102572_2332693.jpg

 一面に広がるように真っ白な「ツツジ(躑躅)」が咲いている。「シロバナウンゼンツツジ(白花雲仙躑躅)」である。

 私が住んでいる団地のとなり団地に、すっぽりと開発から取り残されているエリアがある。開発から取り残されて、手付かずになっているだけでなく、周りが住宅地のため、鹿や猪の食害にもあっていない。そんな住宅地と隣合っている山は、「まちやま(街山)」と呼ばれている。

 その「まちやま(街山)」に咲いているのが、「シロバナウンゼンツツジ」。伊豆半島、紀伊半島南部、六甲山はこの「ツツジ」の三大自生地であるが、六甲山はすべて白い花の「シロバナウンゼンツツジ」であるという。「ウンゼン」と名がついているが、雲仙岳には全く自生しておらず、この「ツツジ」の名の由来ははっきりしないらしい。期間限定で公開されていたが、ちょっと都合が悪く、山の仲間に写真を撮って来てもらった。

 花は小さく、葉も小さいが、林の中で小さな白い花が空中に浮かぶように咲いている。美しくすごく印象的である。来年は、自分の目で ・・・。

b0102572_11375689.jpg

 今宵のピアノ。ご贔屓の「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」の近作、「Cold Sand」。

 「澤野工房」からのリリースというのが、まさにニュース。キャッチには、『彼方なる天より滴る美音の雫 イタリアが生んだピアノの魔術師 Alessandro Galati が創造する「音時空」』とある。

 過去、彼のアルバムをいくつも聴いてきたが、確かに、その美しいメロディ・ラインは、日本人の琴線をかきたてる。どれもが「泣けるピアノ・アルバム」といってもいいでしょう。

b0102572_11384114.jpg

 「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」。1966年、イタリア・フィレンツェ生まれのジャズピアニスト。「ビル・エヴァンス/Bill Evans」や「キース・ジャレット/Keith Jarrett」を敬愛し、内省的で微妙な感情に溢れ、抒情性と哀愁が見事に溶け合つた美しいインプロビゼーションを聴かせる抒情派ピアニストである。6歳でクラシック・ピアノを始め、後にジャズに強い興味を持ち、イタリアの著名なベーシスト兼ビッグバンドのアレンジャー、「ブルーノ・トマソ/Bruno Tommaso」に師事、ジャズ・オーケストラの編曲・作曲を修得したという。

「Cold Sand」。パーソネルは、最近は不動といっていい、「Alessandro Galati - piano」、「ガブリエル・エヴァンジェリスタ/Gabriele Evangelista - bass」、「ステファノ・タンボリーノ/Stefano Tamborrino - drums」。

COLD SAND

アレッサンドロ・ガラーティ・トリオ / 澤野工房



「alessandro galati trio - cold sand」

          

 そのリリカルなプレイが日本で最初に注目されたアルバムは、ヨーロッパのトップ・ベーシスト、「パレ・ダニエルソン/Palle Danielsson」、LA在住のドラマー、「ピーター・アースキン/Peter Erskine」と共演した珠玉のトリオ・アルバム、「Traction Avant」(録音1994年)。

Traction Avant

Alessandro Galati / Via Veneto



「Alessandro Galati - Wassily」

          
  
[PR]
# by knakano0311 | 2017-05-01 11:40 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)