大屋地爵士のJAZZYな生活

色彩の競演始まる

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 連日の冷え込みを受け、紅葉が一段と進んでいる。「エノキ(榎)」と「コナラ(小楢)」あるいは「ケヤキ(欅)」と「クヌギ(櫟、椚)」の黄色競演。そこに割って入る「ナナカマド(七竈)」の赤。「イロハモミジ(いろは紅葉)」もわずかに色づき始めた。色彩の競演、これからが本番である。

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 今宵は、男性ボーカル、「ホセ・ジェイムズ/José James」。しかも、異色の組み合わせもといえる、ベルギー出身のジャズ・ピアニスト、「ジェフ・ニーヴ/Jef Neve」とのデュオです。アルバムは、「フォー・オール・ウィ・ノウ/For All We Know」(2010)。

 「ホセ・ジェイムズ」は1978年、ミネソタ州ミネアポリス出身で、ジャズ、ソウル、エレクトロ、ヒップホップなどを融合させた新しいジャズ・ヴォーカルのスタイルが人気のボーカリスト。ちょっと前に取り上げた、日本人で始めて「ブルー・ノート」と専属契約をしたトランペッター、「黒田卓也」など日本のアーティストとの関わりも多いようだ。

 アイリッシュ系の母親と、ミュージシャンであるパナマ人の父親の間に育つ。子供のころはR&Bやヒップ・ホップに熱中していたが、14歳の時に「デューク・エリントン/"Duke" Ellington」の音楽に出会って以降はジャズに傾倒。中でも「ジョン・コルトレーン/John Coltrane」に強く影響を受けたという。

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 やがて、ロンドンで、「アシッド・ジャズ/acid jazz」のレーベルより2007年にデビューし、そのジャンルを超えてアピールするやわらかい歌声で人気を呼んだ。一度、そのデビュー・アルバム、「The Dreamer」を期待の新星として紹介したことがある。(参照拙ブログ「連休もいつものように山遊びをする」) 「インパルス」レーベルを経て、2012年に「ブルー・ノート」に移籍し、現在に至っている。トレード・マークは、ヤンキース・キャップにスニーカー。その姿から繰り出される声は、意外とセクシーなバリトン。彼の登場は実に華々しく、ジャズ・ボーカルの歴史を塗り替えたとまで言われた。

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 一方、「ジェフ・ニーヴ/Jef Neve」は、1977年生まれのベルギー出身のピアニスト。2003年のデビュー作以来、発売するアルバムはベルギー国内のジャズ・チャートで常に1位を獲得。レマンス音楽院でジャズと室内楽を学び、クラシック分野でもフランドル放送管弦楽団のためのピアノ・コンチェルトを書き下ろすなど幅広く才能を発揮しているという。

 私自身は「The Dreamer」後、ホセを聴くことはあまりなかったが、たしか2013年頃であったか、名門インパルス・レーベルに移籍した第一弾のこのアルバム「For All We Know」を聴いて、再び関心が高まった。ホセが本格的ジャズへの取り組みを志したのか、取り上げている曲が、全てスタンダード中のスタンダード。ふたりがリラックスしているようでいて、その実、緊張感を絶やすことなく絶妙に絡み合う。ピアノとボーカルのデュオ、女性専科とばかりと思っていたが、「トニー・ベネット&ビル・エヴァンス/Tony Bennett & Bill Evans」、「エルヴィス・コステロ&バート・バカラック/Elvis Costello & Burt Bacharach」などが思い出される。そんな系譜に連なる数少ない男性ボーカル+ピアノのデュオの名盤といってもいいのではないだろうか。

 このスタンダード集を聴くと、「境界線を一切作らない、表現方法でカテゴリー分けをしない、表現を自由にしてみたい」というホセの言葉が納得できる。しかし本音を言えば、当時、私は彼の歌に魅せられたのか、「ジェフ・ニーヴ」の絶妙の歌伴ピアノに魅せられたのかよくわからないくらい印象的なピアノであった。久しぶりに聴いてみて、もっと、「ジェフ・ニーヴ」を聴いてみようかと思う。

フォー・オール・ウィ・ノウ

ホセ・ジェイムズ&ジェフ・ニーヴ / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Embraceable You - Jose James & Jef Neve」

          

「Jose James & Jef Neve - When I Fall In Love」

          

「José James & Jef Neve - Tenderly」

          
   

「Body And Soul - Jose James & Jef Neve」

  
          

  


  
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# by knakano0311 | 2017-11-03 10:05 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

「毎日が日曜日」を12年間

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 11月からいよいよ年明けの炭焼きの窯木、クヌギの伐採を始める。急斜面での伐採、玉切り作業、グループの平均年齢も上がってきた今年は、一層安全に気を配らなければならない。

 そんな折、かって勤めていた会社のOB会報誌から、「来年は年男、何か新年の抱負を一言」という原稿依頼が舞い込んできた。気にもしていなかったが、そうか、定年してからもうすぐ12年を経つんだ。定年直後は、「これから毎日が日曜日の生活、どうなることやら」といささかの心配もあったが、皆んなたどってきた道、過ぎてみると、そんな心配も無用で、それなりに充実した生活が送れているのではと感じている。次の12年もあっという間に経つでしょう。無事でいれば84歳。今の森林ボランティアを続けることができていればいいのだが、果たして ・・・。

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 私が聴き惚れる男性ボーカリストの一人が「アンリ・サルバドール/Henri Salvador」。このブログでもよく取り上げている。(参照拙ブログ 「男唄に男が惚れて(5) ~バルー、サルバドール、セグンド 人生の達人たち~」「サルバドールからの手紙」、 「60歳過ぎたら聴きたい歌(84) ~アンリ・サルヴァドール/こもれびの庭に~ 」 などなど)そこからの再録。

 彼の歌に、「毎日が日曜日/Il Fait Dimanche」と言う歌がある。「日曜日みたいだね」という意味らしいが、そんな歌を思い出した。この歌が収録されているアルバム「サルバドールからの手紙/原題;Chambre Avec Vue(Room With A View/眺めのいい部屋)」が日本で発売されたのは2001年で、彼は当時84歳であった。

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 「アンリ・サルバドール」は、1917年南米ギニア、カイエンヌで生まれ、7歳でパリにやってきて以来、ずっと「パリっ子」として過ごし、パリで音楽活動を続け、やがて「ジャンゴ・ラインハルト」の伴奏などをつとめた。フランスへのサンバの紹介者したのも彼だったという。レジオン・ド・ヌール勲章受賞、日本で言えば、「三波春夫」か「北島三郎」のような存在だったという。そんな彼が84歳でリリースしたのが「サルバドールからの手紙」。インタビューにも「これが私がやりたかった音楽」と自信を持って答えるムッシュ・アンリ。13曲で構成されているが、「ボクは昨日生まれ、今日生き、明日死ぬ」というポリネシアのことわざを大事に守って84年間生きてきた一つの到達点である。そして、このアルバムを最後に、2008年2月、動脈瘤破裂のためパリの自宅で旅立ってしまった。享年90歳。この「手紙」がまさに彼の遺書となってしまった

 「こもれびの庭に」、「眺めのいい部屋」、「人生という名の旅」、「毎日が日曜日」、「生きてるだけじゃ駄目なんだ」・・・・などの収録された曲のタイトルをみても、彼の到達した境地を強く感じることが出来る。私はフランス語は分からないので、訳詩に頼るしかその意味は理解できないのだが、一度聴いたら忘れがたい、深くて、渋い「男」の声によって語られる「人生の物語」である。

 妻に先立たれた老年の男の心象風景を囁くように語る ・・・・。 「アンリ・サルヴァドール」は、パリ郊外、「ペール・ラシェーズ墓地」に、30年以上昔に亡くなった最初の妻のジャクリーヌといっしょに眠っている。「エディット・ピアフ/Edith Piaf」の墓の隣だという。 

サルヴァドールからの手紙

アンリ・サルヴァドール / EMIミュージック・ジャパン



Chambre Avec Vue

Henri Salvador / EMI France



【 Il Fait Dimanche 毎日が日曜日 】

「♪ Il fait dimanche quand tu souris    君が微笑めば日曜日になる
  Et par les persiennes baissées     降りた鎧戸の隙間から
  Un rayon de soleil rougit        一筋の陽光が僕らの愛の巣の壁を
  Les murs de notre nid douillet     紅く染める

  Il fait dimanche au bord de l'eau    水辺も日曜日だ
  Vin blanc glacé sous les glycines    藤の花の下にはよく冷えた白ワイン 
  Quand sur ta bouche reviennent les mots  君が何かを話そうとする時
  Ces premiers mots que l'on devine   その最初の言葉は想像できる

  Il fait dimanche et tous les jours...   毎日が日曜日
  A chaque fois que tu souris       君が微笑むたびに
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」  
                                  (訳;梅原英正 ライナーノーツより)

「Il Fait Dimanche - Henri Salvador」

          

 「こもれびの庭に/Jardin d'Hiver」も ・・・・。こちらはライブから。まさに伊達男。このとき、なんと88歳!!!

【 Jardin d'hiver こもれびの庭に 】           
                    Henri Salvador/ Keren Ann    

「♪ Je voudrais du soleil vert     緑色の太陽に
   Des dentelles et des théières  レースに、ティーポットに
   Des photos de bord de mer   海辺の写真が欲しい
   Dans mon jardin d'hiver     僕の冬の庭に

   Je voudrais de la lumière      光が欲しい
   Comme en Nouvelle Angleterre ニュー・イングランドのような
   Je veux changer d'atmosphère  気分を変えたい
   Dans mon jardin d'hiver       僕の冬の庭の

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」  
                                  (訳;梅原英正 ライナーノーツより)


「Henri Salvador - Jardin d'hiver - Fête de la Chanson Française 2005」

          
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# by knakano0311 | 2017-11-02 16:29 | 想うことなど・・・ | Trackback | Comments(0)

二胡の音色に当時を思い出す

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 今日は近くの小学校で芸術鑑賞会。地域のみなさんも気軽にどうぞというので出かけてみた。「チャイナ・クラシック/China Classic」ということで、「中国民族芸術団」の二胡、中国琵琶による音楽演奏と、「中国大黄河雑技団」によるアクロバット・パフォーマンス。二胡、中国琵琶は、かって中国へ出張したときには、音楽演奏付きのレストランなどで随分聞いたし、「女子十二楽坊」のコンサートにも行ったことあるので、私にとっても結構馴染みの音楽。また雑技団は、本場上海の常設劇場で見た「上海雑技団」の演技の素晴らしさは、いまでも脳裏に残っている。

 雑技団の演技はイマイチであったが、二胡、中国琵琶の演奏は素晴らしく、聴きながら知らず知らずのうちに現役当時よく出張していた中国を思い出していた。

 中国といえば、ジャズ・スタンダードでよく知られているのが、「中国行きのスロー・ボート/Slow Boat To China」。ほかにも「ナラ・レオン/Nara Leao」、「MAYA」などが歌ったラテン・ナンバー、「Laranja da China(中国のオレンジ)」が記憶に残っている。さて今宵の曲は、「ジプシー・スウィング/gypsy swing(マヌーシュ・ジャズ/Manouche jazzとも)」のスタンダードといってもいいでしょう、「チャイナ・ボーイ/China Boy」。

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 「China Boy」は、1922年という古い古い時代に「フィル・バウテッジュ/Phil Boutelje」と「ディック・ウィンフリー/Dick Winfree」によって作られた曲。その後、「ルイ・アームストロング/Louis Armstrong」、「シドニー・べチェット/Sidney Bechet」、「ベニー・グッドマン/Benny Goodman」、「チャーリー・パーカー/Charlie Parker」、「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」、「ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt」など数多のミュージシャンによって演奏され、スタンダードになったという。

 「ストーケロ・ローゼンバーグ/Stochelo Rosenberg」率いる当代きってのジプシー・スウィング・グループ、「ローゼンバーグ・トリオ/The Rosenberg Trio」が、「アン・バートン/Ann Burton」の歌伴でよく知られているピアニスト、「ルイス・ヴァン・ダイク/Luis Van Dijk」を迎えてのライブ・アルバムから。軽やかなギターのスウィングと哀愁が心地よい。ギター、ピアノ両方の鮮やかな速弾きの妙が堪能できる。

ライヴ

ルイス・ヴァン・ダイク・アンド・ザ・ローゼンベルグ・トリオ ガッツプロダクション



 残念ながら、YOUTUBEへのアップが見当たらないので、トリオでの演奏を ・・・。

「The Rosenberg Trio ー China Boy」

          

 ジプシー・スウィングの創始者、「ジャンゴ・ラインハルト」の演奏も聴いてみましょうか。

「China Boy - Django Reinhardt」

          
  


  
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# by knakano0311 | 2017-11-01 09:28 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(2)

木枯らし1号襲来 慌てて冬服を出す

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 台風の後は、木枯らし1号。今朝は本当に寒かった。ボランティア活動に出かけるために、慌てて冬用の作業着を引っ張り出す始末。だんだんと朝布団から離れるのが辛くなってくる季節。

 寒くなるにしたがって、その紫色が深みを増してくるのが、「ムラサキシキブ(紫式部)」。花も楽しいが、実もしばらくは目を楽しませてくれる。

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 今宵は、ブラック・コンテンポラリーの異才、そのとろけるような深みのあるファルセット・ヴォイスで、人気がある「アーロン・ネヴィル/Aaron Neville」。

 1941年生まれ、ルイジアナ州ニューオーリンズ出身のR&Bシンガー。「ドリフターズ/The Drifters」、「プラターズ/The Platters」などに影響を受けたアーロンは、いくつかのヴォーカル・グループで活動した後、1960年、ニューオーリンズのレコード・レーベル、「ミニット・レコード/Minit Records」よりソロ・デビュー。1989年には、「リンダ・ロンシュタット/Linda Ronstadt」のアルバム、「Cry Like a Rainstorm」、「Howl Like the Wind」に参加。このアルバムに収録された「Don't Know Much」、「All My Life」の2曲がそれぞれ1990年、1991年のグラミー賞ベスト・デュオ賞を受賞したという。

 ヨーデルを彷彿させる甘い独特な美声は、その後も根強い人気を保っている。ジャズ・スタンダードに取り組んだアルバム、「ネイチャー・ボーイ~ザ・スタンダード・アルバム/Nature Boy: The Standards Album」(2003)からいくつかを。

ネイチャー・ボーイ~ザ・スタンダード・アルバム

Aaron Neville / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Nature boy ー Aaron Neville」

          

「Aaron Neville - Blame It On My Youth」

          

「In The Still of the Night - Aaron Neville」

          

  
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# by knakano0311 | 2017-10-31 09:29 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

ほの暗い中で咲く

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 黄昏時、ほのかな闇の中で妙に艶かしく見えるのは、「ホトトギス(杜鵑草)」。季節の花である。若葉や花にある斑点模様が、鳥の「ホトトギス(杜鵑)」の胸にある模様と似ていることから、この名がついたという。

 今宵のピアノは、イタリア人ピアニスト、「フランチェスコ・マッチアンティ/Francesco Maccianti」。トリオに加え、サックスを加えたカルテットのアルバム、「Passo a due」から。イタリア語はわかりませんが、「二歩進む」というような意味でしょうか。

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 「フランチェスコ・マッチアンティ/Francesco Maccianti」。1956年イタリア生まれということくらいしか、バイオグラフィもキャリアもわかっていません。このピアニスト、イタリア人ということもあって、かなり抒情性に富んでいるのだが、同じヨーロッパでも、ウェットでぬくもりがあって、北欧のそれとはちょっと違う感じがする。そこにサックスを加えると、さらに官能的な音世界の深みが増す。光と影、やはりイタリアの生み出す風土のためか。

 パーソネルは、「Francesco Maccianti(p)」、「アレス・タヴォラッジ/Ares Tavolazzi(b)」、「エリオット・ジグムンド/Eliot Zigmund(ds)」、「ピエトロ・トノーロ/Pietro Tonolo (ts,ss)」。

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Passo A Due
Maccianti Francesco
Almar Records



   
「Francesco Maccianti Quartet ー Passo a due」

          

「Francesco Maccianti ー Moon Waltz」

          


「The Unknowing Face · Francesco Maccianti Quartet」


          

 2004年録音盤のトリオ演奏、「Crystals」からも。

Crystals

Francesco Maccianti / Imports



「Francesco Maccianti - Distant Call」

          
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# by knakano0311 | 2017-10-30 11:43 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

10月が過ぎると ・・・

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 台風22号の接近で、今日予定されていた、地域の活性化イベント、「黒川里山まつり」が中止となってしまった。わがグループも参加を予定していたのであるが ・・。私の住む町の北部にあり、かっては、「菊炭」が特産品。その原木である台場クヌギ林の輪伐の景観が残り、「日本一の里山」とも呼ばれているが、やはり住民減少、高齢化、過疎に喘いでいる。この地域の活性化のために始めたこのイベント、地域住民はもとより、市やその地域をフィールドとして活動しているボランティア・グループなどの協力によって、なんとか今年12回目を迎えるはずだったが、残念である。

 2週続けての台風の襲来とともに去っていく10月。ハロウィンの盛り上がりもいまひとつのように感じる今宵の曲は、「When October Goes」。「10月が過ぎると ・・・」とでも訳しましょうか。「バリー・マニロウ/Barry Manilow」の自身の作曲になるヒット曲。「ミスター・アメリカ」と呼ばれ、「Moon River」、「The Days Of Wine And Roses」などでオスカーをとった有名な作詞家、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」(1976年没)の作詞である。彼の妻が彼の死後、遺品を整理していた時に偶然見つけたそうである。彼女は、そのとき直ちに「マニロウに曲をつけて歌ってもらおう」というインスピレーションが閃いたそうで、また詩を渡されたマニロウも、この詩の奥に流れている「スピリチュアルなもの」に動かされ、曲を完成させるのに15分もかからなかったそうである。

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 「バリー・マニロウ」。1943年生まれ。私と同世代で、「コパカバーナ/Copacabana」という大ヒット曲をもつアメリカのポピュラー音楽の歌手、ピアニスト・作曲家・アレンジャー・プロデューサー。この歌は、ポピュラー畑の彼にしてはJAZZ・ブルース色の濃厚な、全曲オリジナルで構成されたアルバム、「2:00 AM Paradise Cafe」(1984年)に収録されている。これからの秋の夜長、グラスを傾けながらゆったり聴くにはぴったりの一枚であろう。まるでNYあたりの小さなジャズ・クラブの片隅に居るような気分に浸れる極上のジャズ・バラード・アルバム。

【 When October Goes 】  by Johnny Mercer,Barry Manilow

「♪ And when October goes    そして、十月が過ぎ去ると
   The snow begins to fly     雪が降り始める
   Above the smokey roofs    煙たなびく煙突の上に
   I watch the planes go by    飛行機が飛んでゆく
   The children running home  子どもたちは家路を急ぐ 
   Beneath a twilight sky      暮れなずむ空の下
   Oh, for the fun of them     なんと楽しかったか
   When I was one of them    私もそんな子供達の一人だった

   And when October goes      そして、十月が過ぎ去ると
   The same old dream appears   かってのあの夢がよみがえってくる
   And you are in my arms      今あなたは私の腕の中で
   To share the happy years     幸せな時を共に味わっているが
   I turn my head away         私は頭を逸らせ         
   To hide the helpless tears      流れる涙を隠す
   Oh how I hate to see October go  ああ、十月よ、行かないで
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

2:00 Am Paradise Cafe

Barry Manilow / Sbme Special Mkts.



「Barry Manilow ー When October Goes」

          

 「ローズマリー・クルーニー/Rosemary Clooney」でも聴いてみましょう。アルバムは、「Sings Johnny Mercer」(1987)。

Sings Johnny Mercer

Rosemary Clooney / Concord Records



「Rosemary Clooney - When October Goes」

          
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# by knakano0311 | 2017-10-29 10:44 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

秋深まる森で

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 大きなお腹をかかえた雌カマキリが、よたよたと這っている。先週はピンク色だった「コブシ(辛夷)」の実が弾け、鮮やかなオレンジ色の種が散らばっている。絶滅の危機に瀕しながらも、「秋の七草」としてその名が知られている「フジバカマ(藤袴)」とは対照的に、鹿の食害にあって数を減らしてはいるが、花だけ見れば、「フジバカマ」とそっくりな「ヒヨドリバナ(鵯花)」がひっそりと咲いている。遊びの山のいろいろの秋。

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 今宵のピアノ、デンマークはコペンハーゲン出身で、パリで活躍する「ニルス・ラン・ドーキー・トリオ・モンマルトル/Niels Lan Doky Trio Montmartre」。「ニルス・ラン・ドーキー・トリオ・モンマルトル」は、2001年のアルバム、シャンソンのカヴァーを中心に収録した「カフェ・モンマルトルの眺め/Cafe en Plein Air」を第1弾に、「ローマの想い出/Casa Dolce Casa」(2002)、「スペイン/Spain」(2002)と自らの音楽活動の中で欧州紀行を続けてきた。この上なく美しいピアノ・タッチ。ヨーロピアン・ジャズ・ピアノの最高峰に数えられるひとりである。

 トリオ・モンマルトルの日本デビュー盤、「カフェ・モンマルトルからの眺め/Cafe en Plein Air」から、タイトル曲と「シラキュース/Syracues」を。

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カフェ・モンマルトルからの眺め
トリオ・モンマルトル
ビデオアーツ・ミュージック



「Trio Montmartre - Syracues」

          

 「ローマの想い出/Casa Dolce Casa」から、「La Vita E Bella (Life Is Beautuful)」。

ローマの想い出
トリオ・モンマルトル / / ビデオアーツ・ミュージック


「Niels Lan Doky - La Vita è Bella」

          

 三部作最後の旅はスペイン。アルバム「スペイン/Spain」から。このあとも彼はロシアへの旅を再開した。

スペイン
ニルス・ラン・ドーキー/トリオ・モンマルトル / / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B00007B90J
    

「Spain ー Niels Lan Doky Trio Montmartre」

          

  


  
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# by knakano0311 | 2017-10-28 09:35 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)