大屋地爵士のJAZZYな生活

子供達とヤマモモを採る

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 今年もまた、公園の「ヤマモモ(山桃)」を採集する。例年だと6月の下旬が、熟れ頃、採り頃なのであるが、今年は1、2週間遅く、そして実もちょっと小振りである。しかし鮮やかな暗赤色、実に美味しそうに熟れている。

 口に含んでみる。酸味と甘さが程良く調和している。週末に「食育」として、ヤマモモ・ジュース、ヤマモモ・ジャム、ヤマモモ・ピザをつくるグループの子供たちと一緒に採集したが、我が家でも、きっと美味しいジャムができそう。

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 さて、今宵の「Dream」シリーズ。歌姫ふたり。最初の歌姫は、つい先だっても取り上げた「シェリル・ベンティーン/Cheryl Bentyne」。人気ジャズ・コーラス・グループの最高峰に立つ「マンハッタン・トランスファー/The Manhattan Transfer」で、ソプラノ・パートを担当し、近年はソロでの活躍も目覚ましい。歌は「It Shouldn’t Happen to A Dream」。「夢でなかったらいいのに」という意味でしょうか。作曲、「デューク・エリントン/Duke Ellington」、「ジョニー・ホッジス/Johnny Hodges」、作詞「ドン・ジョージ/Don George」による幻想的で甘くロマンチックなバラード。

 1954年、ワシントン州生まれ。13歳のとき、父親のデキシーランドジャズ・バンドで歌い始めたいう。カレッジで音楽と演劇を学んだあと、70年代はシアトルで音楽活動をしていた。そして、交通事故で大けがをしたメンバーに代わり、1979年に「シェリル・ベンティーン」が「マンハッタン・トランスファー」に正式加入して、現在のメンバー構成に至っている。ソロ・デビューは、1992年の「Something Cool」。以後コンスタントにアルバムをリリースしているが、2012年病気のため一時音楽活動を休止したが、1年後、全快し復帰している。

 ソロとして7作目、「アニタ・オディ/Anita O'Day」に捧げられたアルバム、「Let Me Off Uptown ~ a tribute to Anita O'Day」(2005)から。

【 It Shouldn’t Happen to A Dream 】

「♪ Millions of stars     何百万という星たちが空で
  Playing tag in the sky   鬼ごっこをしている
  Soft little dreams      柔らかく小さな夢たちが
  Holding hands in your eyes  君の瞳の中で手を取り合っている
  So much at stake and then I wake up  ここぞというとき目が覚めてしまった
  It shouldn't happen to a dream  夢でなければいいのにね

  Light-fingered clouds     手癖の悪い雲たちが
  Tuck the moon into bed    お月さんをベッドに押し込み
  I feel your lips         僕はといえば君の唇を感じ
  Stand my heart on my head  心を理性に従わせようとしたら
  Then comes the ache      痛みが襲い
  Again I wake up         再び目が覚めてしまった
  It shouldn't happen to a dream  夢でなければいいのにね
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

Let Me Off Uptown

Cheryl Bentyne / Telarc



「Cheryl Bentyne - It Shouldn’t Happen to A Dream」

          

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 さて、次は「澤野工房」イチオシのボーカル、ハンガリー出身「ニコレッタ・セーケ/Nikoletta Szoke」。可憐な美形で、ヨーロッパJAZZ、それもピアノを主体とした良質なJAZZを提供し続けてくれている「澤野工房」にあって、初めての本格的な女性ジャズ・ヴォーカリストである。

 1983年生まれ。ジプシー音楽の名門に生まれ、2005年の「モントルー・ジャズ・フェステイバル」では、ジャズ・ヴォーカル・コンペティションにおいて第一位に輝いたシンガーだという。澤野からのデビュー・アルバムは、「A Song For You」。ジャケットをみると、キャッチコピーにあるとおり、まさに妖精と言える美貌。

 歌は、「Like Dreamers Do」。この曲は、「ポール・マッカートニー/Paul McCartney」が1957年に作曲し、1962年の「デッカ・レコード」のオーディションの時に録音されたという。しかし、結果としてオーディションに落ちてしまったんで、その後は録音されることもなく、「デッカ・レコード」にて録音されたこの曲は、非合法盤で広く知られていたが、「ザ・ビートルズ・アンソロジー1/The Beatles Anthology 1」(1995)において、公式に陽の目を見ることとなったという。

【 Like Dreamers Do 】

「♪ I, I saw a girl in my dreams     夢の中で一人の少女を見た
   And so it seems that I will love her   きっと彼女に恋してしまいそうな予感
   Oh you, you are that girl in my dreams  Oh、その夢の少女がきっと君
   And so it seems that I will love you   だからきっと君に恋してしまう予感

   And I waited for your kiss       だからキスを待ってるんだ
   Waited for the bliss           その喜びをね
   Like dreamers do           まるで夢の中のふたりみたいに
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 澤野からの第2作であるが、母国ハンガリーで自主制作盤として制作されたという実質デビュー・アルバム、「Golden Earrings」から。

Golden Earrings

Nikoletta Szoke ニコレッタセーケ /



「Nikoletta Szoke - Like Dreamers Do」
 
          
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# by knakano0311 | 2017-07-06 18:15 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(172) ~ 覇王樹の花 ~

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 「サボテン(シャボテン、仙人掌、覇王樹)」の花の色が鮮やか。いつも思うのだが、「サボテン」って、名前からして、ちょっとこの世のものとは思えない不思議な植物。一般的な植物とは全く進化の系統が違うのではないかとすら思っている。針なのか刺なのか、葉なのか、枝なのか、幹なのか ・・・。「サボテン」の原産地は、南北のアメリカ大陸。その種類は、世界中に約5,000種以上も存在し、乾燥した気候に適応する独特の進化を遂げたとも言われ、その起源は、3,000万年前に遡るという。存在感がないようであるような、確かに不思議な植物。「♪ ほんの小さな出来事に愛は傷ついて ・・・♪」(作詞・作曲 財津和夫、唄 チューリップ 「サボテンの花」)。そんな歌があったことを思い出した。

 今宵は、そんな不思議な植物、「サボテン」のイメージ・ソング?、「Day Dream(白日夢)」。1941年にアメリカのジャズ・ピアニスト、「ビリー・ストレイホーン/Billy Strayhorn」と「デューク・エリントン/Duke Ellington」による作曲、「ジョン・ラ・タッチ/John La Touche」作詞の古い良き時代のスタンダード。内容は恋にうなされる女(男)の歌。

【 Day Dream 】
 
「♪ Day Dream        デイ・ドリーム(白昼夢)
  Why do you haunt me so?  なぜ私にとり憑くの
  Deep in a rosy glow      バラ色の輝きのその奥深く
  The face of my love you show  愛しい貴方の顔が浮かんでくるの

  Day Dream          デイ・ドリーム(白昼夢)
  I walk along on air       空中を浮遊していると
  Building a castle there      そこには大きなお城が現れる
  For me and my love to share   私と貴方が暮らすためのお城が

  Don't know the time       時間の感覚もわかなくなって
  Lordy, I'm in a daze       主よ、もうもうろうとしてしまって
  Sun in the sky            空には太陽があるのに
  While I moon around, feeling hazy  うろつく間中、私は夕暮れのようにうすぼんやりと

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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 まず、歌姫。「ジョー・スタッフォード/Jo Stafford」。1920年生まれ。2008年7月、L.A.の自宅にて死去。90歳。ポピュラー音楽出身の彼女の名を一躍不動のものにした最高傑作が「ジョー・プラス・ジャズ/Jo + Jazz」(1960)。幻の名盤といわれていたが、1986年に復刻された。気品と透明感のある声で、白人女性ジャズシンガーの描く一つの世界である。スイングジャーナル選定のゴールド・ディスクにも選ばれている一枚。

JO+JAZZ

ジョー・スタッフォード / SMJ



「Jo Stafford - Day Dream」

          

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 もう死語になってしまったが、「ちょいワル」ムードいっぱいのイタリア男の描く恋の世界を。ヨーロッパ期待のイケメン・ピアニスト。「ステファノ・ボラーニ/Stefano Bollani」。1972年、ミラノ生まれというからまだ45歳。脂の乗り切った頃か。もともと歌手になることを夢見てピアノを始めたというが、プロ・デビューはなんと若干15歳。イタリア独特の雰囲気というか、隠せないラテンの気質というか、「恋唄」やバラードのプレイにはそれが随所に表れるような気がする。トリオ・アルバム、「黒と褐色の幻想/Black And Tan Fantasy」から。

黒と褐色の幻想

ステファノ・ボラーニ・トリオ / ヴィーナスレコード



「Stefano Bollani - Day Dream」

          

  
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# by knakano0311 | 2017-07-05 09:58 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(171) ~ 夢見る花 ~

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 ウォーキング道筋の公園に多く見られる「ネムノキ(合歓木)」。別名、「ネム、ネブ」。和名の「ネム、ネブ」は、夜になると左右の小葉がぴたりと合わさって垂れ下がり(就眠運動)、その様子があたかも木が眠っているように見えることから、「眠りの木」、それが変化して「ねむの木」と呼ばれるようになったという。

 「加賀千代女」や「松尾芭蕉」、「与謝蕪村」といった有名な俳人が俳句の題材にしている。

   そのすがた人にうつすやねぶの花  加賀千代女

   象潟や雨に西施(せいし)がねぶの花  松尾芭蕉

   雨の日やまだきにくれてねむの花  与謝蕪村


 ということで、今宵の歌のお題は、「Dream」。「わたしを夢見て/Dream A Little Dream Of Me(仏:Les Yeux Ouverts)」を三人の歌姫でお楽しみいただきましょうか。この歌は、1931年という古い昔に、作曲「フェビアン・アンドレ/Fabian Andre」、「ウィルバー・シュバント/Wilbur Schwandt」、作詞「ガス・カーン/Gus Kahn」で作られた歌。多くの歌手にうたわれるスタンダードになっています。なぜかフランス語で歌われることも ・・・。

【 Dream A Little Dream Of Me 】

「♪ Stars shining bright above you       星はあなたのうえで輝き
   Night breezes seem to whisper I love you  夜の風は「愛してる」と囁くように歌う
  Birds singing in the sycamore tree      鳥たちはプラタナスの木の上で歌ってる
  Dream a little dream of me         夢を見てね、少しは私の夢を
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 「エミリー・クレア・バーロウ/Emilie-Claire Barlow」の「The Very Thought Of You」(2007)から。

Very Thought of You

Emilie-Claire Barlow / Empress Music



「Les yeux ouverts- Emile-Claire Barlow」

          

 「ヘイリー・ロレン/Halie Loren」の「Simply love」(2013)から。

Simply Love

Halie Loren / Justin Time Records



「Halie Loren - Dream a little dream of me (Les yeux ouverts) 」

          

 「ローラ・フィジー/Laura Fygi」の「Bewitched」(1993)から。

Bewitched

Laura Fygi / Polygram Records



「Dream A Little Dream - Laura Fygi」

          

  
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# by knakano0311 | 2017-07-04 09:26 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

やはり半夏生には蛸を食う

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 7月2日は、「半夏生(はんげしょう)」。「七十二候」の1つである「半夏生ず」(はんげしょうず)から作られた暦日。関西地方では、「半夏生」の日に、「蛸」を食うという習慣がある。今日もスーパーの魚売り場には、蛸が山と積まれ、「稲の根が蛸の足のように地面にしっかりと張って豊作になりますように」という願いを込めて蛸を食べるようになったと書いてあった。無論、「明石の蛸」が食卓に ・・・。
 
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 「明石の蛸」が美味いのは、明石海峡の激しい潮流にもまれて身が締まっているからだとか。ということで、今日の曲は「ビル・エヴァンス/Bill Evans」と「ジム・ホール/Jim Hall」のデュオの名盤、「Undercurrent」(1962)から蛸に関する曲、いや夢に関する曲を ・・・。

 水面下で女性が漂う。あの世とこの世の境界、「黄泉比良坂(よもつひらさか)」という言葉を思い浮かばせるようなジャケット。

 そして、「ビル・エヴァンス」のピアノと「ジム・ホール」のギターが交錯する美しくも絶妙なプレイは、その後のジャズ界に「インタープレイ/Interplay」という言葉を流行させたという。「インタープレイ」とは、ジャズの専門用語で、「優れたプレイヤーたちが 共演し、互いに触発し合いながら、素晴らしいインプロビゼーション (アドリブ)・ソロを生み出すこと」 と、「ジム・ホール」も参加している「ビル・エヴァンス」のアルバム 「Interplay」の 解説文には、書かれている。

Undercurrent

Evans / Blue Note Records




「Bill Evans and Jim Hall - Dream Gypsy」


          

「Darn That Dream - Bill Evans & Jim Hall」

          

 投票によって潮目も底流も変えられるのである。
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# by knakano0311 | 2017-07-03 11:44 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)

夢の甘き香り

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 気品ある甘い匂いが強く漂ってくる。「クチナシ(梔子、巵子、支子)」。春の「ジンチョウゲ(沈丁花)」、秋の「キンモクセイ(金木犀)」と並んで「三大香木(さんだいこうぼく)」と呼ばれているという。たしか我が家の庭にもあったはずなのだが、さて ・・・?

 さて、今宵、高貴で甘美な女性の夢にまつわる曲を。まず、「クレオパトラの夢/Cleopatra's Dream」。ジャズのスタンダード中のスタンダード曲。作曲は、「バド・パウエル(Bud Powell)」。1958年録音のアルバム、「シーン・チェンジス/The Scene Changes' 」の冒頭の曲であるが、本国ではさほど評価されなかったのに、日本ではビ・バップの代表曲、パウエルの代表曲となった。確かに日本人好みの曲であるので、日本向けの企画アルバムに、好んで取り上げられる傾向があるようだ。

 今宵は、「ケニー・バロン/Kenny Barron(p)」、「ジェイ・レオンハート/Jay Leonhart(b)」、「アル・フォスター/Al Foster(ds)」の手練からなる、「スーパー・トリオ/Super Trio」のアルバム、「Super Standard/SUPER TRIO」(2004)から。「ヴィーナス・レコード」リリースだから、このトリオも一時的に結成されたんでしょう。

スーパー・スタンダード

スーパー・トリオ / ヴィーナスレコード



「Cleopatra's Dream - Super Trio」

          

 さて、2曲目は、「ニカの夢/Nica's Dream」。この曲も有名でビ・バップを代表する曲。いろんな人が演奏している。作曲は、1956年「ホレス・シルヴァー/Horace Silver」で、オリジナルの演奏は、「アートブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ/Art Blakey&The Jazz Messengers」。

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 「ニカ/Nica」というのは、「パノニカ・ドゥ・コーニグズウォーター/Pannonica de Koenigswarter」男爵夫人のニックネームで、ジャズ界のパトロンとして有名だった女性。彼女は、有名なイギリスの財閥「ロスチャイルド/Rothschild」一族の令嬢として、1913年ロンドンで生まれた。やがてフランスの外交官男爵と結婚し、メキシコに赴任したが、メキシコ生活が退屈で気に入らず別居して、ニューヨーク5番街のホテルのスイート・ルームを住まいにし、そこに当時のパイオニア的ジャズ・ミュージシャンを集めて、ジャム・セッションを開いていたと言う。特に「セロニアス・モンク/Thelonious Monk」と「チャーリー・パーカー/Charlie Parker」のパトロンとして有名で「Bebop Baroness(ビバップ男爵夫人)」と呼ばれていたという。

 「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」監督の「チャーリー・パーカー」の半生を描いた作品「バード/Bird」(1988)のラスト近くに、チャーリー・パーカーが吐血するシーンがあるが、その部屋こそが「ニカ」の部屋であり、彼の死を看取る資産家の女性が、「ニカ」であった。

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 「Nica's Dream」のほか、「ソニー・クラーク/Sonny Clark」の「Nica」、「セロニアス・モンク」の「Pannonica」、「ケニー・ドリュー/」の「Blues for Nica」、「トミー・フラナガン/」の「Thelonica」などは彼女のために書かれた曲。

 「ホレス・シルバー」の演奏で、「Nica's Dream」。

Horace Scope

Horace Silver / Blue Note Records



「Nica's Dream - Horace Silver Quintet. 」

          

 詩もつけられています。

【 Nica's Dream 】   by Bobby Shew

「♪ A song happy and gay,     この歌はハッピーで陽気
  A song that we know       誰もが
  All the musitians will play.    演奏したくなるくらい
  You know, so it would seem,   そうなってほしい願っているんだ
  Everybody loves NICA'S DREAM.  誰もがニカの夢を愛して欲しいと

  ・・・・・・・・・・・・・・・・

  She had a vision         彼女はビジョンを持っていた
  That jazz would one day be    いつの日にかジャズが
  The music that's of        音楽として認められることを
  The future, you see.        そんな未来を
  Don't you agree?         君もそう思うだろ    
  We'll help to see that       我々は互いに助け合うべきだと
  Her vision will come true.     彼女のビジョンが実現するまで
  And all the world will be      そして世界の全ての人が
  Blessed by it too.         それによって祝福されるまでは

  This song is here to stay my friend. 友よ、この歌はずっとここに残る
  Just wait and see.          そしてその日が来るのを見届けよう
  The people have made        人々がこの歌を
  It part of jazz history.        ジャズの歴史の一ベージにすることを
  You know, so it would seem,     そうなってほしい願っているんだ
  Everybody loves NICA'S DREAM.   誰もがニカの夢を愛して欲しいと  ♪」


 歌うは「ディー・ディー・ブリッジウォーター/Dee Dee Bridgewater」。「ホレス・シルヴァー」へのトリビュート・アルバム、「Love & Peace」から。

Love & Peace: A Tribute to Horace Silver (Reis)

Dee Dee Bridgewater / Emarcy / Umgd



「Dee Dee Bridgewater - Nica's Dream」

          
  


  
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# by knakano0311 | 2017-07-02 09:53 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

やっかいな羽化の季節

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 6月初旬、「カシノンガキクイムシ」(以下、カシナガ)のもたらす「ナラ枯れ」への対策を急いで終えたばかり。

 しかし、「コナラ」の根元に大量のフロス発見。対策漏れの被害木から、「カシナガ」が羽化し、飛び立ったのである。

 「カシナガ」は、大群で、健全な「ミズナラ(水楢)」、「コナラ(小楢)」、「カシ(樫、橿、櫧)」類を中心とした木に飛来し、集団で穿入する。そして穿入した木の中で、卵を産み、越冬する。その時に、「ナラ枯れ」の原因となる「ナラ菌」を伝搬し、その繁殖により、樹幹の水分通道機能が悪化し、ひどければ急激に枯死にいたる。

 羽化して成虫となった数千匹の「カシナガ」は、翌年7月になると、また飛び立ち、付近の健全な「ナラ」類に飛来し穿入する。それを繰り返すという厄介な虫である。我々の対策は、羽化し、新しい被害木を求めて飛び立つ前に捕獲するために、前年に見つけた被害木に専用の粘着テープを被害木に巻くという方法を採っている。しかし、この広い公園で全ての被害木に対策をするのは、時間的にも予算的にも無理であるが、この方法を続けることにより、確実に被害木を減らしてゆくことができると考えている。

 被害木が発見された2013年の翌年、2014年から対策を続けているが、定点観測エリアでは、8本、20本、45本、25本と一昨年をピークに被害木が減少し始めている。効果が出てきたと期待したい。しかし、気を緩めることなく、まだまだ、虫との戦いが続く。

 こんな里山林の保全や炭焼きなど、森林ボランティアとしての地道な活動が評価されたのか、今年の6月10日、「みどりの愛護」のつどいで国土交通大臣表彰を頂いた。

 さて、「カシナガ」、その虫の見た夢は ・・・。我々の見る夢は ・・・。ということで、今宵の夢見る曲は、「夢のカリフォルニア/California Dreaming」。1960年代後半に活躍した、男女二人づつの4人グループ、「ママス&パパス/The Mamas & The Papas」の曲です。冬の歌ですが、一年中短パンとTシャツで過ごせるというカリフォルニアを懐かしむ歌。「カシナガ」もこんな夢を見て、じっと羽化を待っていのだろうか。

【 California dreamin' 】

「♪ All the leaves are brown   すべての葉が茶色に変わり
    and the sky is gray.    そして空はどんよりとした灰色
  I've been for a walk       ぼくは散歩に出た
    on a winter's day.     そんな冬の日に
  I'd be safe and warm     ぼくは安心して暖かく過ごせたろう
    If I was in L.A.       L.A.(ロス・アンジェルス)にいたならば
  California dreamin'        カリフォルニアを夢見る
   on such a winter's day.    こんな冬の日には
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

 まずは、オクターヴ奏法で知られる「ウェス・モンゴメリー/Wes Montgomery」の演奏から。アルバムは、「California Dreaming」(1966)。このアルバムも大ヒットしましたね。「イージー・リスニング・ジャズ」なんて言葉が流行ったのもこの時代。

夢のカリフォルニア+1

ウェス・モンゴメリー / ユニバーサル ミュージック



「Wes Montgomery - California Dreaming」

          

 さて、もうひとり。「ダイアナ・クラール/Diana Krall」の歌唱。「デヴィッド・フォスター/David Foster」プロデュースということで、鳴り物入りでカムバックしたアルバム、「Wallflower」(2015)であったが、私にとっては首を傾げざるを得ないアルバムだった。

「Diana Krall - California Dreamin´」

          
  


  
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# by knakano0311 | 2017-07-01 09:34 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

思いつく四文字熟語は「厚顔無恥」

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 遠目に見てもひときわ目立つ花。ひとつだけポツンと咲いている。「タイサンボク(泰山木、大山木)」。その名の通り、大きな花を咲かせるモクレン科の常緑高木。公園樹として植栽されているのはよく見るが、ご近所では庭木は珍しい。

 「藤井聡太」四段の快進撃が素晴らしい。「威風堂々」、「泰然自若」。そんな雰囲気すら感じさせる。そして、卓球や陸上短距離でも10代のアスリートの活躍が目覚しい。夢を叶えて、この「タイサンボク」のようにひときわ目立つ存在を目指してほしい。それに引き換え、この総理、この大臣、この国会議員、この官僚 ・・・。思いつく四文字熟語は、「厚顔無恥」。そんな昨今。

 今宵の歌は、「The Boulevard Of Broken Dreams」。「破れし夢通り」とでも訳しましょうか。「60歳過ぎたら聴きたい歌 (89)~The Boulevard of Broken Dreams~」でも取り上げたことがあります。 きっとこれから遭遇する挫折や敗北にも負けずに輝いてほしいというエールを込めて。

 1934年の映画「ムーラン・ルージュ/Moulin Rouge」のために書かれた「ハリー・ウォーレン/Harry Warren」と「アル・ダービン/Al Dubin」の手になる歌。

 「アメリカン・ドリーム」を夢見た人たちが、大都会の現実の厳しさに直面し、夢半ばで挫折する。その夢が華やかな世界であればあるほど落胆は大きいかもしれない。夢を持ち、夢破れてしまった人々の哀愁を都会的なメロディが鮮やかに映し出す。

【 The Boulevard of Broken Dreams 】  ハリー・ウォーレン作曲、アル・ダービン作詞

「♪ I walk along the street of sorrow,   哀しみの大通りを彷徨う
  The Boulevard of Broken Dreams;   「破れし夢通り」と名付けられた通りを
  Where gigolo and gigolette        そこはジゴロやジゴレットが
  Can take a kiss without regret,     悔やむことなくキスできる場所
  So they forget their broken dreams.  彼らの夢が破れ去ったことを忘れるために

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」


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 ふたりの歌姫が歌う「The Boulevard Of Broken Dreams」。最初の歌姫は、「ヘイリー・ロレン/Halie Loren」。1984年、アラスカで生まれ、幼年期にジャズ・シンガーの「エッタ・ジョーンズ/Etta Jones」、「ナット・キング・コール/Nat King Cole」、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」などを好んで聴き、12歳の頃に「ダイアナ・クラール/Diana Krall」に影響を受けたという。2006年、21歳の時でオリジナル・ソングを纏めたデビュー・アルバム、「Full Circle」を発表。2008年に発表した「They Oughta Write a Song/邦題:青い影」が世界中で大ヒットし、一気にファンが増えた。2015年の最近作、「Butterfly Blue」から。

Butterfly Blue

Halie Loren / Justin Time Records



「Boulevard Of Broken Dreams - Halie Loren」

          

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 二人目は、ウィスパリング・ヴォイス、韓国ナンバー・ワン・ジャズ・ヴォーカリストと人気の高い「ウン・サン/woong san」。彼女を知ったのは、2ndアルバム「Close Your Eyes」。久しぶりのハスキー系、ウィスパー系の歌い口にすっかり魅了されてしまった。17歳から仏教寺院で尼僧の修行をし、山を下りてからJAZZに目覚めたが、修行中に授かった法名、それが「Woong San(雄山)」であったという特異な経歴を持つ。4作目のアルバム、「Tomorrow」から。

Tomorrow

Woong San / ポニーキャニオン



「The Boulevard Of Broken Dreams - Woong San」

          
  



  
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# by knakano0311 | 2017-06-30 09:57 | 想うことなど・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(170) ~ 和の風情を楽しむ ~

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 ウォーキングの道筋にある小川の斜面に「アサガオ(朝顔)」が一面に咲いている。子供の頃よく見た懐かしい光景になにかホッとする。小学生の頃、夏休みの宿題で朝顔を育て、花の色を観察して、「メンデルの遺伝の法則」を学んだことを思い出す。

 さて、今宵は、古き和ジャズ風の雰囲気を ・・・。「星影の小径」。歌うは、私がJAZZを歌わせてみたいと思う歌手の一人、「ちあきなおみ」とシャンソン歌手「秋元順子」。

【 星影の小径 】  作詞/矢野 亮 作曲/利根一郎

「♪ 静かに 静かに 手をとり 手をとり
   あなたの 囁きは アカシヤの香りよ
   アイラブユー アイラブユー いつまでも いつまでも
   夢うつつ さまよいましょう 星影の小径よ

   静かに 静かに じっとして じっとして
   私は散ってゆく アカシヤの花なの
   アイラブユー アイラブユー いつまでも いつまでも
   いだかれて たたずみましょう 星影の小径よ    ♪」


「ちあきなおみ/星影の小径 秋元順子/星影の小径」

          
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# by knakano0311 | 2017-06-29 14:59 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(169) ~ 半夏生を見て今年も明石の蛸を食べねばと思う ~

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 ウォーキングの道筋に、「ハンゲショウ(半夏生、半化粧)」が一面に咲いている。名前の由来は、旧暦の「二十四節気」の他に設けられた特別な暦日である「雑節」の「半夏生」の頃に花を咲かせることに由来する説と、葉の一部を残して、片面(表面)だけが白く変化する様子から、「半化粧」とする説がある。後者の意味で、「カタシログサ(片白草)」とも呼ばれているという。

 「半夏生」。「七十二候」の1つである「半夏生ず」(はんげしょうず)から作られた暦日で、かつて旧暦では夏至から数えて11日目としていたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日で、毎年7月2日頃にあたる。「半夏生ず(はんげしょうず)」とは、「半夏(からすびしゃく)」が生え始めるころという意味で、農家にとっては、この日までに田植えなどの農作業を終わらせる大事な節目の日とされている。この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)といい、大雨になることが多いという。(Wikipediaより参照)

 そして、関西地方では、理由はよくわからないが、「半夏生」の日に、「蛸」を食うという習慣があるようで、その日が近づくと、スーパーの魚売り場は、蛸が山と積まれている。今年もその日が近づいてきた。「蛸」といえば、それはもう「明石の蛸」でしょう。明石海峡の激しい潮流にもまれて身が締まっているということ。そして、明石海峡は稚ガニの宝庫。ごちそうのカニやエビを毎日食べていれば、そりゃ~美味いはず。

 ということで、今宵は、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」のアルバム、「潮流/Tide」(1970)から、タイトル曲を。「デオダート/Eumir Deodato」のアレンジによって生まれ変わったジョビンの名曲が満載。

潮流+4

アントニオ・カルロス・ジョビン / ユニバーサル ミュージック



「Antonio Carlos Jobim - Tide」

          

 フル・アルバムもアップされていました。

「Tom Jobim - Tide - 1970 - Full Album」

          
  


  
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# by knakano0311 | 2017-06-28 09:59 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(168) ~ 炎天の花も咲く ~

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 炎天の花も咲きだした。「ナツツバキ(夏椿、沙羅)」である。仏教の聖樹である「娑羅樹(さらのき)」に擬せられ、この名がついたといわれる。ご近所の、兵庫県三田市にある「有馬富士公園」には、「ナツツバキ」の群落が自生している。花びらは5枚で白く、雄しべの花糸が黄色い。朝に開花し、夕方には落花する一日花であるという。母の詠みし歌 ・・・。

      見上ぐれば夏椿咲き夕映えの果の雲のゆる流るる

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 「ムクゲ(木槿)」。炎天を代表する花。茶道における夏の茶花としても欠かせない花だと聞く。そういえば、たしか、映画「利休にたずねよ」の一シーンにも「ムクゲ」が飾られていた。

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 今宵も、「アナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」の新譜「Minione」から。ラテンの哀愁、ヨーロッパの陰影の融合。

Minione

Anna Maria Jopek / Gonzalo Rubalcaba / Universal



 「あなたを信じられない」。
「Nie Wierzę Ci - Anna Maria Jopek, Gonzalo Rubalcaba」

          

 「最後の日曜日」。
「To Ostatnia Niedziela - Anna Maria Jopek, Gonzalo Rubalcaba」

          
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# by knakano0311 | 2017-06-27 09:31 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)