大屋地爵士のJAZZYな生活

タグ:チャーリー・ヘイデン&ゴンサロ・ルバルカバ ( 4 ) タグの人気記事

川沿いを歩いた夜は真夏のノクターンを

b0102572_1563150.jpg

車をメンテのためディーラーに預け、ちょっと暑いが、阪急川西能勢口駅までと、猪名川沿いに歩きはじめる。この近辺には、応神天皇の時代に、我が国に裁縫、機織、色染めの技術を伝え、現在も神社に祀られている二人の媛、「呉服媛(くれはとりひめ)・穴織媛(あやはとりのひめ)」にまつわる伝説、史跡、地名が多く残っている。「呉服媛」の所縁の橋、「呉服(くれは)橋」、媛たちの乗った船がついたといわれる「唐船ケ渕(とうせんがふち)」、「絹延橋(きぬのべばし)」などがそれで、その昔、養蚕技術や機織技術をもった朝鮮半島からの渡来人たちが、この近辺に住み着いていたことを推測させる。川面を心地よい風が吹き抜け、あまり暑さを感じない。 

b0102572_16105925.jpg

昔からの屋敷が立ち並ぶ住宅街の狭い道を行くと小さな森に囲まれた延喜式内社、「小戸神社(おおべじんじゃ)」の前に出る。兵庫県指定天然記念物、「大楠 」を過ぎるともう阪急川西能勢口駅。

買い物とランチを済ませ、車を引取りに来た道とは違った経路を戻る。市の中心部が再開発中で、更地となっただだっ広い土地や、建設用クレーンが目に付く。そんな都会の一角から、甘酸っぱい独特の香りがあたり一面に漂っている。川西市の名産で今が旬のいちじく畑である。

b0102572_16111630.jpg

さて、こんな真夏の宵には、真夏のノクターン。前回に続いて、最高のベーシスト、「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden 」と、ピアニストの「ゴンサロ・ルバルカバ/Gonzalo Rubalcaba」が、パーカッショニストの「イグナシオ・ベロア/Ignacio Berroa 」というキューバ出身のチームとトリオを組み、きら星のごときゲストたちを迎えてプレイしているアルバム、「ノクターン/Nocturne」。

うっとりとするようなこのアルバム、もはや説明不要。パーソネルは、「Charlie Haden(b)」、「 Gonzalo Rubalcaba(pf)」、「Ignacio Berroa(ds) 」、「Joe Lovano(sax)」、「David Sanchez(sax)」、「Pat Metheny(g)」、「Federico Britos Ruiz(violin) 」。録音は2000年、8月、マイアミのスタジオにて。

Nocturne

Charlie Haden / Umvd Labels



何曲かは何回も取り上げているが、今回は全11曲、トラックリスト順にアップしておきます。真夏のノクターン、たっぷりとお楽しみください。
1)En La Orilla Del Mundo (At The Edge Of The World)
2)Noche De Ronda (Night Of Wandering) ft;Pat Metheny
3)Nocturnal
4)Moonlight (Claro De Luna)
5)Yo Sin Ti (Me Without You)
6)No Te Empenes Mas (Don't Try Anymore)
7)Transparence
8)El Ciego (The Blind)
9)Nightfall
10)Tres Palabras (Three Words)
11)Contigo En La Distancia/En Nosotros (With You In The Distance/In Us)

「① Gonzalo Rubalcaba & Charlie Haden - En La Orilla Del Mundo (At The Edge Of The World)」

          

「② Pat Metheny, Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - Noche De Ronda (Night Of Wandering)」

          

「③ Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - Nocturnal」

          

「④ Charlie Haden - Moonlight (Claro de Luna) 」

          

「⑤ Gonzalo Rubalcaba & Charlie Haden - Yo Sin Ti (Me Without You)」

          

「⑥ No Te Empeñes Mas(Don't Try Anymore) - Charlie Haden」

          

「⑦ Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - Transparence」

          

「⑧ Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - El Ciego (The Blind) 」

          

「⑨ Nightfall - Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba」

          

「⑩ Charlie Haden - Nocturne - Tres Palabras (Three Words)」

          

「⑪ Charlie Haden - Contigo En La Distancia/En Nosotros (With You In The Distance/In Us)」

          
[PR]
by knakano0311 | 2016-08-22 14:24 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

役者やのう ・・・

b0102572_14482433.jpg


私の住んでいる住宅地あたりでは、「クマゼミ(熊蝉)」と「ミンミンゼミ(ミンミン蝉)」の覇権争いが激しい。「クマゼミ」が勝利を収めているように思うが、遊びの山では、まだ「クマゼミ」の鳴き声は殆ど聞こえず、まだ圧倒的に「ミンミンゼミ」の天下である。「ミ~~ン、ミ~~ン」と、ひときわ大きな合唱が、森に響き渡っている。それに加えて、「ツクツクボウシ(つくつく法師、寒蝉)」の独特の鳴き声も始まった。

山遊びの途中で見かけた「ミンミンゼミ」。羽化したばかりであろうか、まだ緑色の頭から胸部にかけての紋様が、まるで惚れ惚れとする歌舞伎役者の隈取のように美しい。しかし、近年の急速な温暖化とあいまって、「クマゼミ」の北上・東進が目立っているというから、「クマゼミ」の天下になるのも時間の問題か ・・・。

森に響き渡るセミの鳴き声。一斉に鳴き止んだときに訪れる束の間の静寂。そんな間に音楽に似たものを感じる。

b0102572_10302288.jpg

さて、今宵のピアノ。惚れ惚れとする歌舞伎人気役者同士のデュオのよう。役者は2014年に逝去した最高のベーシスト、「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」とキューバ出身の名ピアニスト「ゴンサロ・ルバルカバ/Gonzalo Rubalcaba」。アルバムは、「トーキョー・アダージョ/Tokyo Adagio」。2005年3月の「ブルーノート東京」公演のライブ・アルバム。

引っかかるところや尖ったところが何一つなく、さりとてもちろん凡庸な印象ではなく、静謐のなかに、研ぎ澄まされた二人の瑞々しい感性が見事に溶け合っている。拍手を聞くまで、とてもライブとは思えない静けさに満たされた空間。

トーキョー・アダージョ~ライヴ・アット・ブルーノート東京

チャーリー・ヘイデン / ユニバーサル ミュージック



「Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - My Love and I 」

          

「Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - Sandino」

          

  


  
[PR]
by knakano0311 | 2016-08-21 10:22 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

久しぶりに緑陰で ・・・

b0102572_22544166.jpg
b0102572_22545397.jpg


帰省中の次男が、「涼しい所でコーヒーが飲みたい」と言う。久しぶりに能勢と丹波との境近くに有る「ソト・カフェ/soto cafe」に行ってみた。車で国道173号を走ること25分ほど。お盆の休みと重なっているので、満席かなと心配したが、運良く離れの席が空いていた。緑陰の中、転職して地元兵庫に帰ってきた初の夏休み、次男の話もじっくりと聞く。しかしここのカフェはいつ来ても気持ちがいい。チーズ・ケーキも美味かった。(参照拙ブログ「緑陰にて ・・・」「北欧美女シンガー図鑑(その12) ~緑陰の微睡みを誘う美女ボーカル~」 など)

b0102572_17594611.jpg

さて、今宵はベースとピアノのデュオ。無類のヘイデン好きの私が、やっと聴く機会をえることができたアルバム。「トーキョー・アダージョ~ライヴ・アット・ブルーノート東京/Tokyo Adagio」。このアルバムは、惜しくも昨年逝去した、私が世界最高のベーシストと思っていた、「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」が、キューバ出身の名ピアニスト、「ゴンサロ・ルバルカバ/Gonzalo Rubalcaba」と行った、2005年3月の「ブルーノート東京公演」が初CD化されたもの。あの名盤「ノクターンNocturne」で聴けた「ヘイデン節」、「ルバルカバ節」のまさに再現と感じた。

b0102572_180524.jpg

引っかかるところや尖ったところが何一つなく、さりとてもちろん凡庸な印象ではなく、静謐のなかに、研ぎ澄まされた二人の瑞々しい感性が見事に溶け合っている。拍手を聞くまで、とてもライブとは思えない静けさに満たされた空間。

昨年のヘイデンの死後、ECMより「キース・ジャレット/Keith Jarrett」とのデュオ・アルバム、「ラストダンス/Last Dance」、インパルスからは、故「ジム・ホール/Jim Hall」との「チャーリー・ヘイデン&ジム・ホール」がリリースされているが、今回のアルバムも全く期待を裏切らないものであった。

トーキョー・アダージョ~ライヴ・アット・ブルーノート東京

チャーリー・ヘイデン / ユニバーサル ミュージック



アルバムから2曲 ・・・。

「Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - Sandino」

          

「Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - My Love and I」

          
[PR]
by knakano0311 | 2015-08-15 18:02 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

秋だより

b0102572_15532831.jpg

時折、食事に行く箕面のカフェ・ダイニングからたよりが届く。ぼたん鍋、三田牛のしゃぶしゃぶ ・・・ 食欲をそそる秋のメニューが並ぶ。

ちょっと珍しいが、箕面といえば、「もみじの天ぷら」。今から1300年ほど前、「役行者(えんのぎょうじゃ)」が、箕面山中で修業をしていた頃に、美しく色づいたもみじを天ぷらにして食したのが始まりという言い伝えがあり、いろいろの工夫を重ねた上、今日にいたっているという。この「もみじの天ぷら」、関西では有名な箕面名物である。

b0102572_16201038.jpg

天ぷらに使うもみじの葉は、製造元所有の山林で育て、一番色づくころに収穫した、軸が柔らかい食用のもみじの葉である。それを水洗いして樽で塩漬けにし、湿度と温度を一定に保ち、一年以上寝かせ、塩抜きをした後、衣をつけてパリッと揚げるという。紅葉の葉そのものの形に揚げるのは、結構技術が必要らしい。大変な手間暇かかっているんだ。

数日早いが妻の誕生祝いを兼ねてランチに出かける。栗、秋刀魚、茸 ・・・ 秋の味覚一杯のランチであった。もちろん「もみじの天ぷら」も買い求める。私の誕生日にもここで食事をしたが、その日はあの3.11、その日であった。あれからもう7か月近くなるのだが ・・・。

今宵の美メロJAZZは、現在最高のベーシストといっていい、「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」が、キューバ出身のピアニスト「ゴンサロ・ルバルカバ/Gonzalo Rubalcaba」らと組んだアルバム、「ノクターン/Nocturne」から。ヘイデンは1986年の「ハバナ・ジャズ・プラザ・フェスティバル」でルバルカバと初めて出会い、気に入ったのでしょう前回も紹介した「ブレッシング/Blessing」を初めとして、たびたび共演している。

私がヘイデンを現在最高のベーシストと思うのは、そのベースラインの美しさにある。力強く、正確で整然としたリズムを崩すことなく刻むのはもちろんだが、時にベースとは思えないような滑らかで美しい音を漂わす。これがピアノやギター、時にはボーカルなど、彼がコラボしてきたプレイヤー達をリラックスさせ、思いがけない美しい旋律を引出し、奏でさせるマジックのようにも思える。このアルバムも、とんがったり、ひっかかったりするところは一つもなく、ヘイデンの本領がいかんなく発揮された屈指のアルバムである。

Nocturne

Charlie Haden / Umvd Labels



「ゴンサロ・ルバルカバ」のピアノに、心揺さぶる「フェデリコ・ブリトス・ルイス」のヴァイオリンと、「ジョー・ロヴァーノ」のテナーが絡むと、あたりにはもう夜のとばりが下りてくる。そんなムード一杯の曲。灯りを少し落として聴くことをおすすめします。

「Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba - En La Orilla Del Mundo (At The Edge Of The World)」
Charlie Haden(b), Gonzalo Rubalcaba(p),Joe Lovano(t-sax), Federico Britos Ruiz(violin)

          
  
 
 
[PR]
by knakano0311 | 2011-10-08 10:37 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)