大屋地爵士のJAZZYな生活

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60歳過ぎたら聴きたい歌(8)  ~  ヘッドライト・テールライト ~

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かって、中高年に大変人気のTV番組があった。NHKの「プロジェクトX」である。視聴者は、高度成長時代の自分の会社人生に重ね合わせて、共感を覚えたのであろう、番組が終了しても再放送のリクエストが絶えなかった。彼らが共感を覚えた背景には、多分、この時代を、働き盛りとして駆け抜けてきた企業人なら、誰でも自分にとっての「プロジェクトX」を少なからず心に秘めていたからではないだろうか。その後のバブル崩壊で、厳しい環境も経験してきたこの世代にとっては、仕事はきつかったが、反面、生きがいもやりがいも実感できたこの時代がむしろ懐かしいとさえ思えるかも知れない。

そして私にとっての「プロジェクトX」。それは入社7年後に命ぜられた、ドイツのある会社からの「技術導入」であった。工業規格の違いでいわゆる「デッドコピー」はできず、まったく違う条件、仕様の商品にその技術を導入しなければならないという厳しいものであった。当然のことながら、なかなか期待する性能は達成できず、何回も先輩技術者が出張したが、成果が得られず、導入開始から、もう1年半近くの月日が経っていた。毎日実験に明け暮れていた私は、生意気にもそのときの上司にドイツへの出張を申し出、上司は「成功するまで帰ってくるな」と送り出してくれた。結果的には苦闘の末、何とか成功したのであるが、このときの貴重な経験がその後の技術者人生、或いはなかなか芽の出ない新規事業の経営責任者として歩んだ自分を根っこの部分で支えてくれたような気がする。そして会社への貢献としては、このときに確立した導入技術が、後につづく多くの商品のベース技術になったのである。

聴きたい曲は、現在も、技術の最前線で、世界を相手に最先端の商品開発、技術開発に取り組んでいる、あまたの名もない技術者や開発者たちへのオマージュ。「プロジェクトX」のオープニングテーマ「地上の星」と並ぶ、エンディング・テーマで、同じ中島みゆき作詞作曲の「ヘッドライト・テールライト」である。
地味で、ささやかかもしれないが、「わがプロジェクトX」と呼べるものを心の中に秘め、先駆者としては、ヘッドライトであり、後に続く後輩たちへは、標としてのテールライトとして、時代を生きてきた先輩技術者たちに対しても捧げたい曲でもある。

地上の星/ヘッドライト・テールライト
/ ヤマハミュージックコミュニケーションズ
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男は若さと気負いと不安を抱いて、春の訪れの遅い北ヨーロッパ・ハンブルクの地に降り立ったのは、32歳の1978年5月13日、気温5℃、早朝6時のことであった。これから始まるドイツでの苦闘の一ヶ月を思うと、寒さによるだけではない武者震いが止まらなかった・・・・。


歌詞はこちら。

「中島みゆき - ヘッドライト・テールライト」

          
 
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by knakano0311 | 2007-11-21 20:18 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)