大屋地爵士のJAZZYな生活

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山の吊り橋ゃ ~ 一庫大路次川に沿って ~

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上天気。いつも山遊びでお世話になっている「一庫(ひとくら)公園」を取り囲む「一庫ダム」。そのダム湖、「知明(ちみょう)湖」にそそぐ川の一つ、「一庫大路次(ひとくらおおろじ)川」に沿って上流に向かってウォーキングをしてみることにした。お目当ての目的地は、「龍化渓谷」にかかる「龍化吊り橋」。車では訪れたことがあるが、歩いては初めてである。

湖畔の駐車場に車を置き、川沿いの平坦な道を歩き始める。このあたりは、春は桜、秋は紅葉と景色も楽しめる道であるが、まだ紅葉には程遠い。真っ赤な「桜橋」を過ぎると、対岸を走る丹波地方への国道173号線とはちがって、ほとんど車も通らないので、ゆったりと安全で静かにウォーキングを楽しめる。

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「ナラガシワ(楢柏)」でしょうか、大きな「どんぐり」が鈴なりに、また自生する柿も赤く色付いている。ダム湖では、ブルー・ギルやブラックバス釣りが盛んで、渓流では鮎、アマゴ釣りが楽しめるので釣り人も見かけた。45分ほど歩くと、ダム湖も終わり、岩の間を急な流れが走る「龍化渓谷」が始まる。対岸にダムが出来る前の旧国道のトンネルと、その上にできた川沿い遊歩道のための新しいトンネルを見ると、もう目的地、「龍化吊り橋」である。

駐車場より往復1時間半。気候も良くてあまり汗ばむこともなく快適ウォーキングであった。「♪ 山の吊橋ゃ どなたがとおる ・・・ ♪」。「春日八郎」の歌だったでしょうか。

さて、今宵の曲は、「ブリッジ/The Bridges」。JAZZでは「ソニー・ロリンズ/Sonny Rollins」の同名のアルバム、「The Bridge/橋」(1962年)が有名であるが、取り上げるのは、ブラジルを代表するシンガー・ソングライター、「ミルトン・ナシメント/Milton Nascimento」の曲で、彼の名を一躍世界的に有名にした「The Bridge/橋」。橋を自分の人生になぞらえた傑作。今、私も自分の渡ってきた橋を振り返って見、そして、これからわたっていく橋を思い描く。そんな英語詩の「Bridges」が、私は好きである。

「♪ I have crossed a thousands bridges  私はいくつもの橋を渡ってきた 
   in my search for something real    真実を求めて 
   There are great suspension bridges  くもの巣のような
   made like spider webs of steel      大きな鋼の吊り橋も 
   There are tiny wooden trestles      小さな丸太の橋も
   and there are bridges made of stone  そして石造りの橋も 
   I have always been a stranger       旅する私はいつも異邦人で
   and I’ve always been alone          いつも孤独だった 

   There’s a bridge to tomorrow        明日に繋がる橋がある 
   There’s a bridge from the past       過去から繋がっている橋がある 
   There’s a bridge made of sorrow     終わってほしいと祈りながら渡る
   that I pray will not last             悲しみの橋もある

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・                 ・・・・・・・・・・・・・・

    I can see him(her) in the distance     遥か遠く、川の向こう岸に佇む
    on the river’s other shore           あの人が見える
    And his(her) hands reach out longing  そして両手を差し伸べている
    as my owns have done before        かって私がそうしたように
    And I call across to tell him(her)       私は向こう岸の彼に呼びかけてみる 
    where I believe that bridge must lie    信じれば、きっとそこに橋はあると
                   
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・          ・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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歌姫は私が日本最高のJAZZシンガーと思っている「伊藤君子」。かってコンサートで、大好きな歌の一つと語り、この歌を観客と一緒にハミングをした思い出もある。アルバム「Once You've been in Love/一度恋をしたら」(2004)は、「小曽根真」プロデュースにより、ビッグバンドをバックに歌う。スイングジャーナル誌ゴールドディスクに輝く傑作である。

Once You've been in Love

伊藤君子 / ビデオアーツ・ミュージック



2007年の「Java Jazz Festival 2007」のライブより。


「Kimiko Itoh - Bridges live at Java Jazz Festival 2007」


          

さて、もう一曲の「Bridge」つながりは、「Chelsea Bridge」(1941) 。「Chelsea Bridge」はロンドン・テムズ川に架かる橋であるが、「ビリー・ストレイホーン/Billy Strayhorn」によるJAZZのスタンダードでもある。「デューク・エリントン/Duke Ellington」、「ベン・ウェブスター/Ben Webster」、「ウィントン・マルサリス/Wynton Marsalis」、「キース・ジャレット/Keith Jarrett」、「トニー・ベネット/Tony Bennett」、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」などそうそうたるJAZZレジェンドたちによって録音されている。

今宵は、泣かせのテナー、「スコット・ハミルトン/Scott Hamilton」。アルバムは、「Nocturnes And Serenades」(2006)。

Nocturnes & Serenades

Scott Hamilton / Concord Records



「Chelsea Bridge - Scott Hamilton」

          

いつもならここで終わるのですが、なんとなくウォーキングの余韻で聴きたくなった曲があります。1980年代に活躍したアメリカの女性シンガー・ソングライター、「カーラ・ボノフ/Karla Bonoff」が歌う、「悲しみの水辺/The Water Is Wide」。

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「カーラ・ボノフ」。1951年カリフォルニア生まれ。最初は、「リンダ・ロンシュタット/Linda Ronstadt」のバックコーラスを勤めていたらしいが1977年に自らの名前をタイトルにしたアルバム、「カーラ・ボノフ/Karla Bonoff」で自らも歌手デビューした。「ジェームス・テイラー/James Taylor」、「J.D.サウザー/John David Souther」、「グレン・フライ/Glenn Frey」など豪華ミュージシャンがサポートしたこのアルバムは、名盤として高い評価を受けた。

そして「悲しみの水辺」が収録されているセカンド・アルバム、「ささやく夜/Restless Nights」(1979年)が、その人気を決定付けた。静謐さや孤独感、寂寥感が前面に出て、それが日本でも多くのファンを獲得した理由でしょう。

16世紀頃から伝えられているスコットランド民謡が元歌だそうです。「悲しみの水辺/The Water Is Wide」。

【 The Water Is Wide 】

「♪ The water is wide, I can't cross o'er   この海は広すぎて 私には渡れない  
   And neither have I wings to fly      飛んで渡る翼も持っていない
   Give me a boat that can carry two    だから二人して渡れる船を下さい
   And both shall row, my love and I    そうすれば愛する人と私で漕いで渡れるから

   Now love is gentle and love is kind     今、愛は優しく、今、愛は穏やか
   The sweetest flower when first it's new  花は最初に開くときが一番甘く香るという
   but love grows old and waxes cold      愛もやがては輝きを失い
   and fades away like morning dew      朝露のように消えてしまうでしょう  
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」


ささやく夜

カーラ・ボノフ / SMJ



「The Water Is Wide(Traditional)with lyrics - Karla Bonoff」

          
  


  
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by knakano0311 | 2016-10-17 14:56 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)