大屋地爵士のJAZZYな生活

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トロンボーンが好き、美人はもっと好き

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トロンボーンが好きである。他の金管楽器、例えば、サキソフォンやトランペットなども勿論好きであるが、トランペットの金属の光沢を思わせる鋭角的な音や太くしゃがれたサックスの官能的な音とは違い、どこかとぼけたというか、緩(ゆる)いというか、しかし聴く人を暖かくさせるような、あのトロンボーンの音が好きである。また、長い物干し竿を肩に担いで、もてあましているかのような、絵的に観てもあまり様にならない姿も好ましいと思うのである。

最近、ピアノ以外にも女性JAZZプレイヤーの台頭が著しい。キャンディ・ダルファー(sax)、矢野沙織(sax)、市原ヒカリ(Tr)、ニッキ・パロット(Bass)などである。そして男性でも最も様にならないトロンボーンJAZZの世界に、ついに女性が登場してきたのだ。しかも美人姉妹ときた。「Sliding Hammers/スライディング・ハマーズ」。あまたのJAZZアーティストを輩出しているJAZZ王国スエーデン発である。1997年にミミとカリン・ハマー姉妹が結成。 「スライディング・ハマーズ」は、かって1950年、60年代を通じて大活躍したスター・トロンボーン・デュオ、「J & K」(J.J. Johnson & Kai Winding/ジェイジェイ・ジョンソン&カイ・ウインディング)のジャズ・スピリットを継承しながらも、オリジナル楽曲にも取組み、好評をもって迎えられている。とても女性とは思えない、抜群のテクニック、軽やかでヴィヴィッドな演奏、しかもデュオ、まさに「J & K」を思わせるような演奏ぶりである。

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シング

スライディング・ハマーズ / インディペンデントレーベル



ところがである。これまで紹介されてきた3枚のアルバムの中で聴くことの出来る「ミミ・ハマー」のキュートでチャーミングなヴォーカルの人気が非常に高く、その要望に応えた全編「ミミ・ハマー」のヴォーカルをフィーチャーした4作目「シング」が昨年リリース、大好評を得たのだ。「チェット・ベイカー」を意識したアルバム・タイトルでしょうか、スタンダードを中心に美しいオリジナル曲を含めた13曲。可憐なミミのヴォーカル。いい、すごくいい。そして、素晴らしいソロを聴かせるカリン。絵になっている。私のトロンボーンへの偏見をぶち壊してくれた。女性ヴォーカルとトロンボーンの異色の組み合わせによる、美しき北欧最強のJAZZユニット「スライディング・ハマーズ」が、ここに完成した。そして、トロンボーンの音色がよく似合うのはボサノバ、6月の初来日を記念して、ベスト盤「プレイズ・ボッサ&バラード」が今月発売。久し振りにはまったJAZZユニット。

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来日記念盤 プレイズ・ボッサ&バラード

スライディング・ハマーズ / スハ゜イス・オフ゛・ライフ/アミュース゛




絵になる魅力の姉妹トロンボーンの動画はこちらから。

          


このYOU TUBEで気がついたのだが、他にも「Jubilee Stomp」など、女性JAZZトロンボーン奏者やデュオがいることにびっくり・・・。
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by knakano0311 | 2009-05-25 09:19 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

我が青春のジャズ・グラフィティ(1)  ~一冊のスコアブック~

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年末に部屋を整理していたら、古いスコアブックが出てきました。40年ぐらい前のものでしょうか。たしか就職して、職場のバンドに加わってギターを弾いていた頃に買い求めたものです。プロのミュージシャン向けだと思いますが、出版社や著者などの記載が一切無く、殆どが手書きのスコアを印刷した手作り出版みたいなもので、500曲くらいのJAZZのスタンダード曲がぎっしりつまった、それはバイブルみたいなスコアブックです。当時JAZZのスコアブックなど殆ど出版されていなくて、初任給3万円の頃、確か千円ぐらいしたのではなかったのでしょうか。スコアを眺めているうちに、青春時代に聴いたいくつかのJAZZとそれをめぐるシーンや思い出が脳裏に甦ってきました。

このブログで「JAZZの巨匠」、「JAZZ史に残る名盤・名演」などといわれるミュージシャンやアルバムをあまり紹介してこなかったことに読者でお気づきの方もいるかもしれません。それには理由がいくつかあります。

その一つ目は、コンテンポラリーな、いま息づいている「旬」のミュージシャンの演奏を聴いていたいと思っている事。
二つ目は、ある時期から、襟を正して聴くジャズが苦手で、特に「○○の巨匠」、「孤高の・・・」などという冠がつくとそれだけで聴く気が萎えてしまうのです。その点で、私は「リアル・ジャズ・ファン」ではないといっていい。若い時代にジャズ喫茶、この「ジャズ喫茶」なるものは、日本独特のもので外国でその類を見たことがないのだが、そこでの体験の影響が大きいかもしれない。 

三つ目は、自分の稼ぎでアルバムやオーディオ装置を買えるようになってからは、「ジャズ喫茶」のような「聴く作法」を要求される非日常的JAZZ空間がちょっと窮屈になって、日常生活のシーンの中で普通に、カジュアルに聴くジャズ、JAZZYな音楽に徹してきたといえる。最近はそれが「ピアノトリオ」と「女性ボーカル」に収斂されてきています。自分でいうのも変ですが私は、「JAZZは人生のBGM」と公言してはばからない「軟弱ジャズ・ファン」といっていいでしょう。

しかし、同じ年齢のハードボイルド作家である「原尞(はら りょう)」氏の自伝的エッセイ「ミステリオーソ」 「(読むJAZZ(6) ~ジャズ・ピアニストのハードボイルド~)参照」 をよんで、ジャズ喫茶のあの時代があるから今の自分がある、いちど記憶をたどって整理してみようと思い始めた。
題して「我が青春のジャズ・グラフィティ」。

たぶんシニアの読者の皆さんは、若かりしころ、一度くらいJAZZを耳にしたり、JAZZ喫茶などに足を踏み入れたことがあるでしょう。もう一度JAZZを聴いてみようかなと思っている、そんな方々には、最近各レーベルからJAZZ入門編やベスト盤、なつかしのJAZZエイジ編としていくつかのアルバムが出ているのでそんなアルバムを聴いてみるのをJAZZをもう一度聴くきっかけにしてもいいかもしれない。

ところでNHKで放映している「美の壺」という番組があるのをご存知でしょうか?『美の壷』は、有数のJAZZトロンボーン奏者でもある「谷啓」がナビゲーターを務める美術番組で、テーマは「くらしの中の美」。古伊万里や盆栽、アールヌーボーの器など、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを取り上げ、選び方・鑑賞法を、いくつかの「ツボ」に絞ってわかりやすく解説している番組です。目指すは実際に使える「美術の鑑賞マニュアル」。早朝か深夜の放送(たとえば、1月8日木曜日 翌日午前0:45~翌日午前1:10 教育/デジタル教育1 「美の壺「絵馬」」、1月10日土曜日 午前5:15~午前5:40 総合/デジタル総合 「美の壺「絵馬」」)ですのリアルタイムで見るのは少ししんどいのですが、日本の伝統美を鑑賞するツボを身に着ける絶好の番組だと思います。もちろん焼き物ばかりでなく最近は、「文房具」、「蔵」、「かるた」、「錦鯉」、「釣り鐘」、「江戸の古地図」などにジャンルが拡がっています。この番組のオープニング、BGMによく流れている曲がJAZZなのです。日本の伝統美、古典とJAZZの相性がこんなにいいものかとびっくりします。


第1弾『NHK「美の壺」ブルーノート・コレクション』は、オープニング・ナンバー「モーニン」をはじめ、番組で使用された名曲を名門レーベル「ブルーノート」のオリジナル音源で厳選収録し、ロングセラー中で6千枚超のヒットだそうだ。

NHK「美の壺」ブルーノート・コレクション

オムニバス / EMIミュージック・ジャパン



第2弾は、「ブルーノート・バラードコレクション」。番組のオープニング・ナンバー「モーニン」と、番組で使用されたブルーノート・レーベルから、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイビス、セロニアス・モンク・・・・番組の雰囲気を決める、美しく印象的なジャズバラードの名曲を選曲。

NHK「美の壺」withブルーノート~バラード・コレクション~

オムニバス / EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)



リスナーのレビューを読むと、この番組がきっかけとなってJAZZを聴いてみようと思った人も多いようです。
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by knakano0311 | 2009-01-06 23:17 | 我が青春のジャズ・グラフィティ | Trackback | Comments(0)

JAZZ的トリビア(7) ~ ジャズ・アーティストの皿 ~

神戸に本社がある通販会社フェリシモ社が、1996年よりスタートしたチャリティープレートの基金「トリビュート21」というプロジェクトがあります。世界中で活躍するアーティストやミュージシャン、俳優、デザイナー、プロスポーツ選手などから無償で提供されたデザインをもとに、基金付きプレート「LOVE PLATE」を製作、販売し、集まった基金は、世界中のこどもたちのために、ユネスコ本部をはじめ、デザイン提供者が支持する社会的な活動に寄付するという活動です。今年も、神戸でデザインされた「皿」が展示されていたのですが、その中にJAZZミュージシャンの「皿」を見つけました。

特に解説やコメントやらはありませんので、ミュージシャンの感性をお楽しみください。
(写真は「トリビュート21」HPより)


まず、サックス奏者「渡辺貞夫」。
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トランペッター「日野皓正」。
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そして、ボサノバ・シンガー「小野リサ」。
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by knakano0311 | 2008-12-12 00:42 | JAZZ的トリビア | Trackback(1) | Comments(0)

JAZZ的トリビア(6) ~JAZZと美脚との最後の関係~

えっ、もっと美脚ジャケットはないかとおっしゃるんですか。あなたも好きですね。いいでしょう、それじゃ、今回が在庫一掃、決算棚卸、最後の足ジャケ特集ですよ。

最初は、「エディ・ヒギンス」と泣かせのSAXの達人「スコット・ハミルトン」と組んだアルバム「マイ・ファニー・バレンタイン」。この脚も「デイブ・ブルーベック/エニシング・ゴーズ」と双璧をなす絶品といっていいほど美しい。「エディ・ヒギンス」について、甘すぎてかったるいとか、そんなことをいう人も多いけど、私は老いて益々色気も艶も磨きがかかってきたご老体、エールを送りたいね。このお二人は、もう何回もこのブログで取り上げているので、いまさら解説の必要もないでしょう。
スタンダード・ソングを、ずらりとならべ、スマートさにあふれ、甘くて、美しいなごみのアルバムに仕上がっている。

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マイ・ファニー・バレンタイン
エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトン / ヴィーナスレコード
ISBN : B0009I8TUG
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つぎは、「秘密の花園」からの特選、スウェーデンの妖精「Lisa Ekdahl/リサ・エクダール」。彼女は、伏せ目、横ずわりと美脚だけでなく、ロリータ・ボイスでおやじの弱点を見事についてくる妖精、はたまた小悪魔ではないか。どうですこの膝頭は・・・。
アルバム「Back to Earth」では、ささやくような声で、あの往年のナットキングコールの「Nature Boy」、「Lonely One」やスタンダードの「Tea for Two」、「Night and Day」なんかを歌うからたまらない。

Back to Earth
Lisa Ekdahl Peter Nordahl Trio / RCA
ISBN : B00000IFUZ
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足ジャケ定番の男組トランペッター「ライアン・カイザー/ザ・サイドワインダー」。いわずとしれた「リー・モーガン」の最大のヒット曲のカバー・アルバム。夏が来て、突き抜けるようなペットの快感が味わいたくなった人に最適ですよ。コピーにいわく、「その音には、澱みがなく、迷いがなく、キレがある。」 

ザ・サイドワインダー
ライアン・カイザー サム・ヤヘル ピーター・バーンスタイン ウィリー・ジョーンズ3 / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B00007K4MM
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つぎは奥ゆかしいところから一枚。フランスの国民的人気歌手「パトリシア・カース/ピアノ・バー」。フランスの誇る「ミッシェル・ルグラン」や「シャルル・アズナブール」のフレンチ・スタンダードを英語で歌っているアルバム。薄く水の張った床に置かれた深紅の薔薇。そこにそっと足を入れようとするペルシャ風衣装の女性のアンクレットと波紋。この足ジャケットは粋でおしゃれですね。

ピアノ・バー
パトリシア・カース / ソニーミュージックエンタテインメント
ISBN : B00006IIFF
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次は筋肉トレーニング前に行う「ストレッチ」、或いは「ヨガ・ポーズ」の手引書から二点。足ジャケの範疇に入るかどうか、やや疑問な点もあるのですが・・・・・。ジャズ・ボーカルのUAとサックス奏者菊地成孔とのコラボレーション・アルバム「cure jazz」。アルバムタイトルの「cure」は「cure=癒し」の意味。さらに、菊地(きくち)のキ+UA(うーあ)=<きぅーあ> という語呂合わせだそうだ。「OVER THE RAINBOW」といった誰しもが耳にしたことのある曲をはじめ、「チュニジアの夜」などのスタンダード楽曲中心のアルバム。ただ、このジャケットから菊地とUAの関係をどう捉えたらいいのだろうか?

cure jazz
UA×菊地成孔 / / ビクターエンタテインメント
ISBN : B000FVQNAU
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もう一枚は、初代ヨーロピアン・ジャズ・トリオのリーダーで現在は自前のトリオを率いている「カレル・ボエリ/ブルー・プレリュード」。
CDジャーナル評にいわく、「ひとつひとつの音をていねいに重ねていくボエリーのアプローチは、ピアノ・トリオとしてのジャズを、“ムーディなBGM”または“生活を演出するための道具”と考える向きには“探し求めていたものが見つかった”という印象を受けるかもしれない。」まさしくこのブログの目指すところではありませんか。バーグマンの「追想」のテーマ曲「アナスタシア」なども美しい。アルバムの中身とはうらはらにジャケはやや過激なポーズだ。多分モデルは撮影の翌日は筋肉痛に悩まされたに違いない。

ブルー・プレリュード
カレル・ボエリー・トリオ / エムアンドアイカンパニー
ISBN : B000BU6PYO
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そして最後は袋とじ?ジャケ。ややロリータがかった声が魅力な「五十嵐はるみ/サムシング」。スタンダードからPOPSのヒット曲までキュートでセクシーに歌ってくれる。下のジャケ写真をみると、黒っぽい衣装に身を包んでいるが、美脚は想像させるものの何の変哲もないジャケ。しかし、ジャケットを開いてみるとそこには・・・・・・ぽいコスチュームで惜しげもなく美脚をさらす彼女が・・・・。「秘密の花園」入りしたアルバムでもある。買った人だけが楽しめる袋とじジャケ。お楽しみはそれからだ。

サムシング
五十嵐はるみ / BMG JAPAN
ISBN : B00005EHIF
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私は断じて「足フェチ」ではありませんので、くれぐれも誤解無きよう・・・・・。
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by knakano0311 | 2008-07-21 00:23 | JAZZ的トリビア | Trackback(1) | Comments(0)

JAZZ的トリビア(3)   ~続き・JAZZと美脚との素敵な関係~

かってのLPレコード時代には、大きなジャケットで楽しめた「足ジャケ」特集の続きを・・・。

デヴィッド・マシューズ率いる「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ」からスイング・ジャズ時代のレトロな薫りのする一枚。クラシックな車を背景に踊るカップル。ヨーロッパあたりの街角か?長く切れ込んだスリット、ふくらはぎの筋肉のふくらみ。控えめながら秀逸の足ジャケ。

イン・ザ・ムード~プレイズ・グレン・ミラー~
マンハッタン・ジャズ・オーケストラ / / インディーズ・メーカー
ISBN : B000VOSUFW
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MJOの最新作「スペイン」も足ジャケではあるが、クオリティが低く、伝わってくるものが何もないので足ジャケとしてはNG。しかし、音楽的な内容はビッグバンドによるアランフェス協奏曲始め、スペインにちなんだ名曲ぞろい。相変わらずマシューズのアレンジの腕が冴える。

スペイン
マンハッタン・ジャズ・オーケストラ / / インディーズ・メーカー
ISBN : B0015DMO82
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当代きっての男組トランペッター「ライアン・カイザー Ryan Kisor」。いまもっとも旬で、切れ味抜群のJazzトランペッターである。音の強さ、ドライブ感、スピード感、メリハリ、テクニック どれをとっても現在、右に出るものはいないではないかと思わせる。彼のリリースするアルバムはこのところずっと足ジャケが続いている。何かに目覚めたかもしれないそんなアルバムから2枚がおすすめ。
「ソング・フォー・マイ・ファーザー」「ワーク・ソング」などファンキーなナンバーに加え、ドラムとのデュオで有名になった「ドナ・リー」、甘美な演奏も出来ることにビックリした、「黒と白の肖像」というタイトルのほうが有名なACジョビンの「Zingaro」を収録する「ドナ・リー」と現代に生きるビ・バップ・サウンドをぎっしりと詰めた「コンセプション~クール・アンド・ホット~」。特に「ドナ・リー」は健康美溢れるな美脚、「クール・アンド・ホット」は成熟したお色気美脚と対照的。

ドナ・リー
ライアン・カイザー サム・ヤヘル ピーター・バーンスタイン グレッグ・ハッチンソン / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B00018H0WM
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コンセプション~クール・アンド・ホット~
ライアン・カイザー / / 3d system(DDD)(M)
ISBN : B0013PVGQS
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そしてトランペットの後はSAX。「グラント・スチュワート/シャドウ・オブ・ユア・スマイル」。おなじみのスタンダード曲がゆったりと聴けます。だんだん妖しいジャケットになってきましたが・・・。

シャドウ・オブ・ユア・スマイル
グラント・スチュワート / / インディーズ・メーカー
ISBN : B000V2RVLS
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60年代に活躍したピアニスト「Pat Moran」の「ジス・イズ・パット・モラン」と女性ボーカル「ベヴァリー・ケリー」をフューチャーした「ベヴァリー・ケリー シングス」を1枚の収めて復刻した「Complete Trio Sessions」。ピアノの鍵盤上に無造作に投げ出された赤いハイヒールの足が印象的なジャケットですが、2007年復刻ということで、美人の誉れ高かったケリーもいないので、「ジス・イズ・・・」の方のジャケを復刻したと思われます。「べヴァリー・ケニー Beverly Kenney」。レコード数枚を残して、寝たばこが原因のホテル火災で焼死したと伝えられる金髪、白人、美人の幻の女性歌手で今でも日本で人気が絶えない。(「夭折のミューズたち ~盂蘭盆に偲ぶ~」参照) 彼女の足でないのが残念といえば残念。

Complete Trio Sessions

Pat Moran / Fresh Sounds



少しストーリー性を感じさせる足ジャケもあります。その代表的なのが、ビッグ・ジャズバンドを率いる「Marty Paich」の「Modern Touch」。これまた59年に録音された「The Broadway Bit」と「I Get A Boot Out Of You」のカップリング復刻盤。メンバーがすごい。コンテ・カンドリ(トランペット)、ビル・パーキンス(テナー・サックス)、アート・ペッパー(アルト・サックス)、スコット・ラファロ(ベース)ラス・フリーマン(ピアノ)などの面々。
ステージの幕間だろうか二人の踊リ子が楽屋でくつろでいる。なんとなく二人の人生模様を想起させるような写真のジャケットも素晴らしい。なんと、奥に見える踊り子は「ダウンビート」誌を読んでいる。

ブロードウェイ・ビット

マーティ・ペイチ / ワーナーミュージック・ジャパン



「ダニーロ・レア」のリーダー・アルバムで、「カタリ・カタリ」、 「サンタ・ルチア」 、「帰れソレントへ」などのナポリ民謡やイタリアの美しいラブ・ソングを集めたアルバム「Romantica」。セレブと思われる令嬢がメイドに靴を履かせているというなにやら意味深なジャケ。令嬢もさることながらメイドの膝頭にも・・・・・。ここにも退廃的な薫りが立ち上ってくる「ヴィーナス・レコード」お得意のジャケット・デザイン。

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ロマンティカ
ダニーロ・レア・トリオ / / ヴィーナス・レコード
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そして最後は、最初と同じようにアーティスト本人の美脚で締めましょう。我が「秘密の花園」から「Gabriela Anders 」の「Wanting」。ミニスカートのスレンダーな女の子がすこしうつむき加減で歩いている姿を望遠で撮ったと思われる写真。「楚々とした・・・」と言う表現がぴったり。なにかのストーリーを感じさせ、映画の1シーンを思わせるようなジャケット。(「第7回 秘密の花園」参照) 

Wanting
Gabriela Anders / Warner Bros.
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最後に念のためにお断りしておきますが、私は決して「足フェチ」ではありませんから・・・・・。
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by knakano0311 | 2008-06-11 21:18 | JAZZ的トリビア | Trackback(1) | Comments(0)

JAZZ的トリビア(2)   ~ JAZZと美脚との素敵な関係 ~

あちらの世界からこちらの世界へ遊びに来てくれたミューズ、「今井美樹」の新作アルバム「I Love A Piano」のジャケットには、多分今井美樹本人のものであろうと思われる素敵な美脚がデザインされている。これは、自分が美脚であることを彼女は十分自覚していますね、それほどの美脚ですね。このジャケットをみていたら、どこかで見たようなジャケットだなと思った。調べてみると、JAZZピアノのコンピレーションアルバム「PIANO JAZZ CLUB」のジャケットとそっくり。多分、プロデューサーに「PIANO JAZZ CLUB」のイメージがあったんでしょうが、勝つ自信があって敢えてチャレンジしたんでしょう。どちらも素敵なジャケットに仕上がっていますが、美脚度では今井美樹に軍配が挙がりますね。

I Love A Piano

今井美樹 / EMIミュージック・ジャパン



PIANO JAZZ CLUB
オムニバス / / エム アンド アイ カンパニー
ISBN : B000BKJE56
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そんなことがきっかけとなって、「JAZZと美脚との素敵な関係」、正しくは「JAZZ・アルバム・ジャケットと美脚との素敵な関係」というべきかもしれませんが、少し調べてみました。

まっさきに思い出すのは、なんといっても「ソニー・クラーク/クール・ストラッティン」のあまりにも有名なジャケット。「ストラッティン」とは「肩で風を切って歩く、気取って通りを歩く」という意味。スリット入りのタイト・スカートを履いたキャリア・ウーマンらしき女性が、さっそうとマンハッタンを闊歩しているジャケットのカッコ良さに魅かれて、思わずレコードを買った人も多かったはず。リリースされたのは、1958年というから、ウーマン・リブ(Women's Liberation)最盛期の10年ほど前ではあるが、そんな時代の雰囲気をも感じさせる傑作ジャケットである。

演奏もこれまたカッコいい。ソニー・クラークのピアノに、ジャッキー・マクリーンのアルト・サックス、アート・ファーマーのトランペットとメンバーも豪華。アメリカのジャズ雑誌「ダウンビート」での、初出時の評価は三つ星だったらしいが、日本では、「クレオパトラの夢」と並んで、人気投票で必ずトップ5に入るほどの人気作。数枚の名盤を残し32歳で薬死(62年)したクラークの、これぞハード・バップ、これぞファンキー・ジャズの名盤。

クール・ストラッティン
ソニー・クラーク / / EMIミュージック・ジャパン
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そして、その名盤にも別テイクの演奏と写真があった。それを組み合わせた「ザ・コンプリート・クール・ストラッティン・セッション」。美脚の躍動感について言えば、前作に軍配を私は挙げる。

ザ・コンプリート・クール・ストラッティン・セッション
ソニー・クラーク / / EMIミュージック・ジャパン
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「テイク・ファイヴ」の大御所「デイブ・ブルーベック」の「エニシング・ゴーズ」。「夜も昼も」「ラヴ・フォー・セール」など、コール・ポーターの超有名スタンダード集。「飛行機と足のジャケットに駄盤なし」というジャズの通説があるらしいが、それに違わずのアルバム。それにしてもこの足は美しい・・・。

エニシング・ゴーズ
デイブ・ブルーベック / / ソニーレコード
ISBN : B00000K277
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(以下 次号につづく)
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by knakano0311 | 2008-06-10 23:35 | JAZZ的トリビア | Trackback(1) | Comments(0)

JAZZ的トリビア  ~ジャズが流れるこだわり○○~

b0102572_18121338.gif(イラストはINAX HP より)

「住宅設備機器メーカー大手のINAXはこだわりの水廻りを求める人向けの洋式便器「REGIO」を、6月1日から発売する。・・・・この便器シリーズには、便座フタが開くと、ジャズピアニスト木住野佳子(きしのよしこ)さんとコラボレートしたオリジナルジャズが背面から流れる「リラックスミュージックDXⅡ」機能も搭載され、静粛性とともに快適な音も、とことん追求しました。・・・・・  メーカー希望小売価格:ノーブルブラック 556,500円 ブリリアントホワイト462,000円 (施工費は別途)・・・・・」

こんな記事が目につきました。そして幾つかの疑問や質問も湧いてきました。

・これは便秘で悩むJAZZファンにとっては大朗報!救いのニュースなのか?
・さすれば、それを裏付けるデーターはあるのか?(HPにはデータはなかったが・・・)
・JAZZ以外の音楽ファンにとっても効果があるのか?それはどんな曲なのか?
  (たとえば悩める演歌ファンなら、都はるみの「アンコ椿は恋の花」などが・・・)
・試聴は出来るのか?(これもHPにアクセスしたが出来る気配はなかった。)もっともダウンロ 
 ードして自分のトイレで再生すれば、悩みは解消してしまうので、そんなことをメーカはしない
 だろうが・・・・・。
・何曲ぐらいバージョンがあるのだろうか?飽きたら別の曲をインストールできるのだろうか?

さらに欲を言えば、携帯電話の「着メロ」のように、好みの曲をNETからダウンロードできれば 最高かもしれない。それと「こだわり派」としては音質も気になるところですが・・・・。
そして最大の疑問は
・この価格は痔や便秘悩む人にとっては安いのか? 高いのか? ということ。

かって私も痔を患ったことがあり、手術以後は洗浄便座の愛用者となり、もはや手離せなくなっていますので、そのありがたさはよく分かるのですが。それにしても、施工費別で50万を超えるとなると・・・・。う~~~ん、そないシャカリキにならんと、お金のある人はどうぞぐらいに考えておきまひょか。嗚呼、JAZZも流れる!○○コも流れる!
もしお食事中でしたら大変失礼しました。

疑問への私のコメントは控えますので、お悩みの方、興味のある人は INAX HP へアクセスしてみてください。


さて、気分を一新して「木住野佳子」。東京都出身。美人ジャズ・ピアニストとして有名。

クラシック畑の出身であるが、1995年、名門レーベル、GRPインターナショナルより日本人初で唯一のアーチストとしてワールド・ワイドなデビューを飾り、人気、実力ともトップの女流ジャズ・ピアニストとしての地位を築く。どちらかというと、スムース・ジャズといっていいジャンルと思うが、だからといって、けっしてトイレ向きなどというJAZZではありません。

私のおすすめは次の2枚。映画音楽やTV-CM、さらにトイレBGMの作曲・演奏など、ジャンルを超え多様な音楽性で活動を展開している木住野のコンポーザー、アレンジャーとしての才能がフルに発揮されているオリジナル曲中心の最新アルバム「FACE」と、NYで録音されたエレガントな都会的ボサノバ気分一杯の「シエスタ」。タイトル曲「シエスタ」は、インスト・バージョンと元トワ・エ・モアの白鳥英美子をフィーチャーしたヴォーカル・バージョンの両方を収録している。レビューの多くの声にあるように「木住野佳子」は究極のBGMジャズ・アーティストかもしれない。


FACE
木住野佳子 / / UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)
ISBN : B00144665O
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シエスタ
木住野佳子 / / ユニバーサル ミュージック クラシック
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by knakano0311 | 2008-05-25 00:05 | JAZZ的トリビア | Trackback(1) | Comments(0)

弥生のいもたこなんきん  ~ おひなまつり ~

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隣町に住む妻の趣味のお友達が、古民家で「おひなまつり」の開催のボランティアをしているということで早速お出かけ。隣町の旧家に伝わる「雛人形」を集めて、わらぶきの古民家に展示し、併せて「創作雛人形展」や「お点前」のサービス、「筝曲」、「フルート&ギター」のミニ・コンサートが開催されていました。どのくらい古い「雛人形」かわかりませんが、とにかく古民家の座敷に一杯の見事な展示。

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内裏様、お雛様も、古風で柔和なお顔。人形の着物や小道具の箪笥・ぼんぼりなどの細工も確かな職人技。今と違って、娯楽や遊びの少ない昔のお金持ちの子供の雅な遊びだったろうが、お点前を頂き、フルート&ギターのデュオを聴きながら、雛人形を眺めて過ごす今の一時も極めて優雅。



そしてその後は、春の気配が濃厚になった北摂の里山を久し振りの陽光を浴び、ゆっくりとドライブ。こんな陽気のいい春のドライブのBGMとして流す私の定番は、ジャケットもほほえましい「ハリー・アレン/アイ・キャン・シー・フォーエヴァー」。
西海岸特有の陽気なヒスパニックな空気を濃厚に感じさせる「ハリーアレン」の、明るいおなじみのボサノバのナンバーが、こんな春の兆しを感じさせる自然の中のドライブに本当によく似合う。
  

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アイ・キャン・シー・フォーエヴァー

ハリー・アレン ギルヘルム・モンテリオ ジェイ・バーリナー ロン・カーター グレディ・テート ジョー・アシオンBMG JAPAN





「Harry Allen - Wave (Antonio Carlos Jobim)」

          
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by knakano0311 | 2008-03-02 16:23 | いもたこなんきん | Trackback | Comments(0)

質より量?・・・・

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年末に私の不注意で壊してしまったため、新しい「i-Pod」に買い換えたのですが、やっとCDコレクションの「i-Pod」へのダウンロードが完了しました。約2ヶ月かかったことになります。
勿論、すべてのCDをダウンロードしたわけではないのですが、そのデータを紹介しましょう。

・ハード;i-Pod Classic 80GB Black
・ダウンロード データ
  617アーティスト、882アルバム、10776曲、45.05GB

ちなみに、休みなしに全曲聴くとすると、「100.5日」かかるそうです。
私の残りの日齢(「60歳過ぎたら聴きたい歌(14) ~What A Difference A Day Made~」参照)を約8000日とすると、毎日3時間づつ聴いたとしても、たった10回しか全曲を聴けないという計算になってしまいます。

この量をみると、ある種の感慨も持つのだが、一方、果たして「量より質」のリスニング人生であったか?という疑問も感ずる。むかし、ある博物館の学芸員で、刀剣の目利きの方に「どうしたら真贋、名品を見抜くことが出来るのですか?」と質問したことがあるが、その方は「沢山の量を見ることです。量を見ることで、おのずから優れたものが浮かび上がってきます。」という答えであった。所詮凡人の私、気を取り直して、「量」をこなすことで少しでも「真」なるものへ近づけると信じ、せっせとこれからも聴くことにしましょうか・・・。

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デビュー20周年を迎えたJAZZバイオリニスト「寺井尚子」が、「ピアノ・トリオ+寺井」というデビュー当時4人編成の原点に帰って新CDをリリースした。ヨーロッパの「ステファン・グラッペリ」の例はあるにしろ、異色の楽器を日本JAZZ界に持ち込み、新分野を切り開いた「寺井」。最近はそんな彼女の姿勢が評価され「南里文雄賞」も受賞した。この原点回帰の新作「小さな花~アマポーラ」は、従来のジャズのスイング感をバイオリンで表現するというスタイルを少し変え、アルバム表題の2曲のほか、有名曲の旋律の美しさをしっとりと聞かせるというスタイルになっている。彼女はこのことについて、「頭の中で、突然アマポーラのメロディが鳴ったんです。常に核になる曲からイメージを膨らませて、流れを組み立てるので、アマポーラの強さのせいでバラードが増え、旋律重視のアルバムになってしまった。」と語る。JAZZにおけるバイオリンの可能性を追求していく彼女に更なる期待をしたい。


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小さな花~アマポーラ
寺井尚子 / / EMIミュージック・ジャパン
ISBN : B00118YOBQ
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「小さな花 - 寺井尚子」

          
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by knakano0311 | 2008-02-24 21:00 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

欧州JAZZY紀行(12) ~  つぐみ横丁の機械仕掛けの小鳥 ~

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1979年、3週間、2度目のドイツ出張の時は、前年の出張で核心に触れる技術は、すでに会得していたので、いわばフォローの出張というか、かなり心に余裕のある出張であった。丁度、高校時代の友人のM君がフランクフルトの某証券支店に単身赴任をしていたので、彼はアウトバーンを届いたばかりの愛車「アウディ」を駆って、フランクフルトから一息の出張先のハイデルベルグまで毎日のように迎えに来てくれたのだ。会社の終業は午後4時、夏時間の影響もあって日没は午後九時頃。ざっと日没まで、4~5時間は楽しめるのだ。そんなわけで彼の車で時速無制限のアウトバーンを飛ばし、いろいろのところへ出かけた。そんなある日、ライン河の眺めを楽しみながら、夕飯を食べようということになり、「リュウデスハイム」へ出かけた。幅3m、長さ150m程の小さな通りに、ワインレストランや土産物屋が軒を連ねていることで有名な、「Drosselgasse/ドロッセルガッセ (つぐみ横丁)」で食事や散策しているとその奥まった一角に「Deuche Alte Musik Museum」、現在の「ブレムザー館 自動演奏楽器博物館」があるのに気がついた。18~20世紀初めの自動演奏ピアノ、自動オルゴール、エジソン式蓄音機などが展示されている城を利用した博物館である。

当時は、ひっそりとあまり目立たなかったが、その名前に惹かれて入ってみようとしたが、あいにくその日は休館日で、蒐集愛好家のためのオークションが開かれていたが、日本からの遠来のお客ということで特別に中に入れてもらうことができた。いまでこそ、日本のあちこちに自動ピアノやオルゴールをコレクションした博物館があるが、私は初めてその類の楽器の膨大なコレクションを見て、感激したのであった。自動楽器、音楽再生機の実現に対する人間の情熱は、今も昔も変わらずに続いている。そして、ディジタル時代になっても、なお一層の進歩を遂げていると思えるのだ。

そして、そのオークションで出品された、「機械仕掛けの小鳥」には本当にびっくりした。5cm角くらいの箱に入っていて、蓋を開けると、羽を震わし、辺りを見回して、えさをついばむという本物の小鳥そっくりのしぐさをする、その機械人形にすっかり心を奪われてしまった。たしか当時の日本円に換算して10万円ほどであったろうか、ぜひ欲しいと思ったが、30年前は今と違って、外貨持ち出し制限があり、勿論クレジットカードなどはなく、つど銀行でトラベラーズ・チェックで現金に換えるという状況下では、泣く泣くあきらめざるを得なかったのである。

いまでも、TV番組「開運なんでも鑑定団」をみると、「あの時買っておけばよかった」などというさもしい考えが時々よぎるのである。

さて、Esther Ofarim(イスラエル)、Jacintha(シンガポール)、Patricia Barber(アメリカ/シカゴ)、Ayako Hosokawa(日本)、 Mari Nakamoto(日本) の5人の癒し系「Songbirds」のコンピレーション・アルバム「Five Songbirds」がおすすめ。録音音質の高さも特筆されるし、なんといってもそのナチュラルな歌声には本当に癒される。


Five Songbirds: A Reference Collection of Female Voices
Various Artists / / First Impression Music
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by knakano0311 | 2008-02-07 23:30 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)